JP2009219540A - 血圧計 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、血圧値の測定精度の向上が図られる血圧計、を提供する。
【解決手段】血圧計100は、空気が供給され、上腕を圧迫するカフ150と、血圧値の測定結果を表示するとともに、測定途中のカフ150の内圧を表示する表示部23と、表示部23が設けられる本体ケース21とを備える。本体ケース21には、被験者の掌が載置されることにより本体ケース21に対する掌の位置を保持することが可能な窪み40が形成される。窪み40に被験者の掌が載置された時に、表示部23が被験者から視認されない状態に置かれる。
【選択図】図1

Description

この発明は、一般的には、血圧計に関し、より特定的には、測定結果などを表示する表示部が載置面に載置された状態で使用される血圧計に関する。
従来の血圧計に関して、たとえば、特開2001−8910号公報には、熟練者でなくても減圧速度を容易に調整し、かつ測定時間を短くするために減圧速度を自由に調整することを目的とした電子血圧計が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された電子血圧計は、最高血圧、最低血圧等のデータを表示する表示器を有する。表示器は、設定によって、血圧計で決定したSYS(収縮期血圧)等を表示するモードと、表示しないモードとのいずれかに選択される。
また、特開平9−84772号公報には、血圧測定中のカフ内の圧力値が、医者および看護婦等には的確に把握され、被測定者には全く認識されないように表示することを目的とした血圧測定装置が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された血圧測定装置においては、圧力センサにより検出されたカフ内の圧力値が、多桁数字表示器において所定の圧力範囲に対応する表示素子が点灯されることにより表示される。
また、特開2001−29318号公報には、患者には不安を与えず、かつ、管理スタッフには生体情報の値が認識される患者監視装置が開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された患者監視装置においては、表示されない時間軸と、推定血圧値を表わす推定血圧値軸とから構成される2次元座標系の表示画面に、ハート型の記号が複数表示される。ハート型の記号が表れる位置および記号の色により、それぞれ推定血圧値および酸素飽和度を患者に気付かれることなく認識する。
特開2001−8910号公報 特開平9−84772号公報 特開2001−29318号公報
一般的に、血圧計は、被測定部位に装着され、内部に空気などの流体が供給されるカフと、表示部、操作部および駆動部を備えた本体部とに分かれて構成されている。カフを被測定部位に装着した後、本体部からカフに流体を供給することによって、被測定部位の動脈を圧迫し、カフの加圧過程もしくは排気過程を通じて血圧値を測定する。この際、表示部には、血圧値の測定結果が表示されるほか、測定過程の動作状況を示す目的で、測定途中のカフの内圧が表示される。
血圧値を精度良く測定するには、被験者がリラックスした状態であることが必要である。しかしながら、被験者が測定途中に表示部に表示されるカフ圧の値を見て、「自分の血圧値が高いのでは」とか、「どこまでカフが締め付けるのか」などと不安や緊張を感じる場合がある。この場合、測定結果が平常状態で得られる血圧値と異なってしまい、血圧値を精度良く測定することができない。また、上述の特許文献に開示された血圧計は、SYS等を非表示に切り替える構成や、カフ圧や推定血圧値などを表示素子もしくは記号により表示する構成を備えるが、この場合、操作手順が煩雑になったり、血圧計の構造が複雑になったりするおそれがある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、簡易な構成で、血圧値の測定精度の向上が図られる血圧計を提供することである。
この発明の1つの局面に従った血圧計は、流体が供給され、被測定部位を圧迫するカフと、血圧値の測定結果を表示するとともに、測定途中のカフの内圧を表示する表示部と、表示部が設けられる筐体とを備える。筐体には、被験者の掌が載置されることにより筐体に対する掌の位置を保持することが可能な窪みが形成される。窪みに被験者の掌が載置された時に、表示部が被験者から視認されない状態に置かれる。なお、掌とは、手首から先の手の内側の面を意味する。
このように構成された血圧計によれば、表示部が被験者から視認されない状態に置かれるため、被験者は、測定途中に表示されるカフの内圧値を気にすることなく、リラックスした状態で血圧測定を行なうことができる。また、筐体に対する掌の位置を保持するための誘導手段として、筐体に形成された窪みを利用するため、血圧計に複雑な機構を設ける必要がない。したがって、本発明によれば、簡易な構成で血圧値の測定精度の向上を図ることができる。
また好ましくは、窪みは、表示部の周囲に配置され、被験者の少なくとも2本の指が別々に載置される複数の指型凹部を含む。このように構成された血圧計によれば、少なくとも2本の指の位置を指型凹部によって規制することにより、筐体に対する掌の位置を保持することが可能である。
また好ましくは、血圧計は、筐体の互いに離れた位置に設けられる複数の操作部をさらに備える。複数の操作部が同時に操作されることによってカフへの流体の供給が開始される。複数の操作部は、窪みに被験者の掌が載置された時に、被験者の掌によって操作される位置に配置される。このように構成された血圧計によれば、血圧測定の開始時、被験者の掌を窪みに載置させる強制力として、複数の操作部を利用することができる。
この発明の別の局面に従った血圧計は、流体が供給され、被測定部位を圧迫するカフと、血圧値の測定結果を表示するとともに、測定途中のカフの内圧を表示する表示部と、表示部が設けられる筐体と、筐体の互いに離れた位置に設けられ、被験者の掌によって操作されることにより筐体に対する掌の位置を保持することが可能な複数の操作部とを備える。複数の操作部が同時に操作されることによって、カフへの流体の供給が開始される。被験者の掌によって複数の操作部が操作された時に、表示部が被験者から視認されない状態に置かれる。
このように構成された血圧計によれば、表示部が被験者から視認されない状態に置かれるため、被験者は、測定途中に表示されるカフの内圧値を気にすることなく、リラックスした状態で血圧測定を行なうことができる。また、筐体に対する掌の位置を保持するための誘導手段として、血圧測定を開始させるための複数の操作部を利用するため、血圧計に複雑な機構を設ける必要がない。したがって、本発明によれば、簡易な構成で血圧値の測定精度の向上を図ることができる。
また好ましくは、複数の操作部の操作が中断された時に、血圧測定が停止される。このように構成された血圧計によれば、被験者は、血圧値の測定結果が出るまで複数の操作部を操作し続けなければならない。このため、血圧値の測定結果が、測定途中に表示されるカフの内圧値による影響を受ける可能性を、より確実に排除することができる。
また好ましくは、筐体に対する掌の位置が保持されることにより、表示部が被験者の掌により隠れる。このように構成された血圧計によれば、表示部を被験者から視認されない状態に置く構成を、より確実に得ることができる。
また好ましくは、筐体に対する掌の位置が保持されることにより、表示部が被験者の死角に配置される。このように構成された血圧計によれば、筐体の形状や表示部を設ける位置によっては、表示部を被験者の死角に配置することができる。
また好ましくは、カフは、被験者の上腕に装着される。このように構成された血圧計によれば、カフを装着する腕と、筐体に対して位置が保持される掌とを左右一致させた場合、被験者の測定姿勢の変動を抑えることができる。これにより、血圧値の測定精度をさらに向上させることができる。
以上説明したように、この発明に従えば、簡易な構成で、血圧値の測定精度の向上が図られる血圧計を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における血圧計を示す斜視図である。図1を参照して、血圧計100は、装置本体110およびカフ150を有する。血圧計100は、カフ150が被験者の上腕に装着される上腕式血圧計である。装置本体110とカフ150とは、分離して設けられており、血圧値の測定時において、装置本体110は机などの載置面に載置されて使用される。
装置本体110は、表示部23、入力部115および本体ケース21を有する。表示部23には、血圧値の測定結果や脈拍数の測定結果などが、数値やグラフなどを用いて表示される。そのほか、表示部23には、測定途中のカフ150の内圧(以下、カフ圧とよぶ)の変化が表示される。表示部23としては、たとえば液晶パネルが利用される。入力部115には、電源ボタンや、過去の測定記録を呼び出すための記録呼び出しボタンなどの各種ボタンが設けられている。表示部23および入力部115は、本体ケース21に設けられている。
本体ケース21は、装置本体110の外郭をなす筐体形状を有する。本体ケース21は、主面21aを有する。本体ケース21が水平面に載置された状態で、主面21aは、鉛直上側に面するとともに、水平面に対して斜めに延在する。
本実施の形態では、表示部23が、主面21aに設けられている。表示部23は、主面21aにおいて略矩形形状に視認される。表示部23は、表示部23の全周に沿って主面21aが帯状に延在するように配置されている。なお、表示部23の形状は、図中に示すものに限られず、たとえば丸みを帯びた形状であってもよいし多角形状であってもよい。
カフ150は、帯状の外形を有し、被験者の上腕の周囲に巻き付けられる。カフ150は、空気が供給される空気袋151と、空気袋151を上腕に巻き付けて固定するための袋状カバー体153とを有する。空気袋151は、袋状カバー体153の内部に設けられた空間に収容されている。空気袋151の内部の圧力が、カフ圧である。
カフ150と装置本体110とは、接続管としてのエア管140によって接続されている。エア管140は可撓性のチューブからなり、一端が装置本体110に設けられた後述の血圧測定用エア系コンポーネント131(図3参照)に接続され、他端が空気袋151に接続されている。
図2は、図1中の血圧計の血圧測定時の状態を示す斜視図である。図1および図2を参照して、本体ケース21には、窪み40が形成されている。窪み40は、本体ケース21の表面から凹むように形成されている。窪み40は、被験者の掌を載置することが可能な形状を有する。窪み40は、開いた状態の掌を載置することが可能な形状を有する。窪み40は、載置された掌の本体ケース21に対する位置を保持することが可能な形状を有する。窪み40は、表示部23の周囲に配置されている。窪み40は、表示部23が設けられた主面21aに配置されている。
窪み40のより具体的な形状について説明すると、本実施の形態では、窪み40が、被験者の左手の親指、人差し指、中指、薬指および小指をそれぞれ載置可能な指型凹部41,42,43,44,45から構成されている。指型凹部41〜45は、それぞれ表示部23の周囲において一方向に延びる溝形状を有する。表示部23を正面から見た場合に、指型凹部41は、表示部23の側方に配置されている。表示部23を正面から見た場合に、指型凹部42〜45は、表示部23の奥側に配置されており、隣接する表示部23の周縁に沿って並んでいる。
なお、窪み40は、必ずしも本体ケース21に一体に成形されている必要はなく、窪み40が成形された別部材が本体ケース21に取り付けられてもよい。また、窪み40は、指型の凹部形状に限られず、たとえば、掌の腹の部分(掌のうち指を除いた部分)を含んだ凹部形状を有してもよい。
図2中に示すように、窪み40に被験者の掌が載置され、掌の本体ケース21に対する位置が保持された状態で、表示部23は、被験者から視認されない状態に置かれる。本実施の形態では、窪み40に載置された掌が表示部23を覆う位置に保持されることにより、表示部23が被験者から視認されない状態に置かれる。窪み40に載置された掌の腹の部分が、表示部23を覆う位置に保持される。
なお、図中では、表示部23の全体が掌により覆われているが、これに限られず、測定途中において表示されるカフ圧の値が被験者から視認されなければ、表示部23の一部が掌から露出していてもよい。
装置本体110は、血圧測定を開始させるために操作される複数の操作部としての測定開始操作部31,32,33,34,35を有する。測定開始操作部31〜35は、互いに離間して本体ケース21に設けられている。測定開始操作部31〜35は、表示部23の周囲に配置されている。測定開始操作部31〜35は、押圧によって操作されるメカ式スイッチから構成されている。
測定開始操作部31〜35は、窪み40に載置された被験者の掌によって操作される位置に配置されている。本実施の形態では、測定開始操作部31〜35が、窪み40に配置されている。測定開始操作部31,32,33,34,35は、それぞれ指型凹部41,42,43,44,45に配置されている。測定開始操作部31〜35は、窪み40に載置された被験者の掌の指によって押圧される。
なお、測定開始操作部31〜35は、被験者の指以外の掌の部分によって押圧される位置に配置されてもよい。また、必ずしも全ての指型凹部に測定開始操作部が設けられる必要はなく、測定開始操作部の数が適宜変更されてもよい。
次に、血圧計100の主要な機能ブロックの構成について説明する。図3は、図1中の血圧計の構成を示す機能ブロック図である。
図1および図3を参照して、本体ケース21の内部には、カフ150に内包された空気袋151にエア管140を介して空気を供給または排出するための血圧測定用エア系コンポーネント131が設けられている。血圧測定用エア系コンポーネント131は、空気袋151内のカフ圧を検出する圧力検出手段である圧力センサ132と、空気袋151を膨縮させるための膨縮手段133であるポンプ134および弁135とを有する。装置本体110には、血圧測定用エア系コンポーネント131に関連して発振回路125、ポンプ駆動回路126および弁駆動回路127が設けられている。
装置本体110には、各部を集中的に制御および監視するためのCPU(Central Processing Unit)122と、CPU122に所定の動作をさせるプログラムや測定された血圧値などの各種情報を記憶するためのメモリ部123と、血圧測定結果を含む各種情報を表示するための表示部23と、測定のための各種指令を入力するために操作される入力部115と、CPU122および各機能ブロックに電力を供給するための電源部124とが設けられている。CPU122は、血圧値を算出するための血圧値算出手段としても機能する。
測定開始操作部31〜35は、被験者によって全ての操作部が押圧されることを条件に、血圧測定を開始する。さらに、測定開始操作部31〜35は、被験者によって全ての操作部が押圧されることを条件に、血圧測定を継続する。すなわち、血圧値の測定結果が出るまでに、測定開始操作部31〜35の少なくとも1つの押圧が解除されると、血圧測定が停止される。
圧力センサ132は、カフ圧を検出し、検出した圧力に応じた信号を発振回路125に出力する。ポンプ134は、空気袋151に空気を供給する。弁135は、空気袋151内の圧力を維持したり、空気袋151内の空気を排出したりする際に開閉する。発振回路125は、圧力センサ132の出力値に応じた発振周波数の信号をCPU122に出力する。ポンプ駆動回路126は、ポンプ134の駆動をCPU122から与えられる制御信号に基づいて制御する。弁駆動回路127は、弁135の開閉制御をCPU122から与えられる制御信号に基づいて行なう。
次に、血圧計100における血圧測定処理の流れについて説明する。図4は、図1中の血圧計の血圧測定処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに従うプログラムは、図3中に示すメモリ部123に予め記憶されており、CPU122がメモリ部123からこのプログラムを読出して実行することにより、血圧測定処理が実施される。
図3および図4を参照して、被験者が入力部115の電源ボタンを操作して電源をオンにすると、血圧計100の初期化がなされる(ステップS1)。次に、被験者が窪み40に左の掌を載置し、測定開始操作部31〜35を押圧することにより、CPU122が、ポンプ134の駆動を開始し、空気袋151のカフ圧を徐々に上昇させる(ステップS2)。このとき、CPU122は、圧力センサ132により検出されたカフ圧の値をリアルタイムで表示部23に表示する。また、カフ圧を徐々に加圧する過程において、測定開始操作部31〜35の押圧が解除されると、CPU122は、ポンプ134の駆動を停止し、血圧計100を初期状態に戻す。
次に、カフ圧が血圧測定のために必要な所定のレベルにまで達すると、CPU122はポンプ134の駆動を停止し、次いで閉じていた弁135を徐々に開いて空気袋151の空気を徐々に排気し、カフ圧を徐々に減圧させる(ステップS3)。このカフ圧の微速減圧過程においてカフ圧の検出が行なわれる。
次に、CPU122は公知の手順で収縮期血圧値(最高血圧値)および拡張期血圧値(最低血圧値)を算出する(ステップS4)。具体的には、カフ圧が徐々に減圧する過程において、CPU122は発振回路125から得られる発振周波数に基づき脈波情報を抽出する。そして、抽出された脈波情報により血圧値を算出する。ステップS4において血圧値が算出されると、CPU122は、算出された血圧値を表示部23に表示する(ステップS5)。
図5は、図1中の血圧計を用いて血圧測定を行なう被験者の様子を示す図である。図5を参照して、本実施の形態における血圧計100においては、被験者は、窪み40に左の掌を載置し、測定開始操作部31〜35を押圧した状態で、血圧測定を行なう。この際、被験者は、窪み40に載置した掌によって表示部23を視認することができない。このため、被験者は、測定途中に表示部23に表示されるカフ圧の値を気にすることなく、リラックスした状態で血圧測定を行なうことができる。
また、カフ150を装着する腕と、窪み40に載置する掌とを左右一致させた場合、図中に示すように、血圧測定時の被験者の姿勢は一定に保たれる。これにより、測定中における被験者の姿勢の変動を抑えたり、測定毎に測定姿勢がばらつくことを抑制できるため、血圧値の測定精度を向上させることができる。
この発明の実施の形態1における血圧計100は、流体としての空気が供給され、被測定部位としての上腕を圧迫するカフ150と、血圧値の測定結果を表示するとともに、測定途中のカフ150の内圧を表示する表示部23と、表示部23が設けられる筐体としての本体ケース21とを備える。本体ケース21には、被験者の掌が載置されることにより本体ケース21に対する掌の位置を保持することが可能な窪み40が形成される。窪み40に被験者の掌が載置された時に、表示部23が被験者から視認されない状態に置かれる。
このように構成された、この発明の実施の形態1における血圧計100によれば、被験者が、測定途中のカフ圧の値を見て緊張や不安を感じるということがなくなるため、血圧値の測定精度を向上させることができる。また、本実施の形態では、本体ケース21に形成された窪み40や測定開始操作部31〜35を利用して、測定途中の表示部23を視認できない状態とするため、血圧計100の構成が複雑になったり、操作手順が煩雑になることを防止できる。
なお、本実施の形態では、測定開始操作部31〜35がメカ式スイッチから構成される場合を説明したが、本発明はこれに限定されない。メカ式スイッチに替えて、たとえば光電センサや静電容量センサなどのセンサ類が使用されてもよい。また、脈拍を検出する生体情報センサを使用することも可能である。この場合、カフ150側および装置本体110側で検出した脈拍が互いに整合するかを確認することにより、カフ150を装着する被験者が、窪み40に掌を載置した者と同一か否かを判定することができる。
また、測定開始操作部31〜35の操作は、血圧測定を開始するための条件のみであってもよい。この場合であっても、被験者に測定方法として、測定結果が出るまで窪み40に掌を載置し続けることを推奨することにより、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、本発明を上腕式の血圧計に適用した場合を説明したが、たとえば、手首式の血圧計であっても表示部とカフとが分離して設けられるタイプであれば、本発明を適用することが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、図1中の血圧計100の各種変形例について説明を行なう。以下、図1中の血圧計100と比較して重複する構造については、説明を繰り返さない。
図6は、図1中の血圧計の第1変形例を示す斜視図である。図6を参照して、本変形例では、窪み40が、被験者の左手の親指および小指をそれぞれ載置可能な指型凹部41,45から構成されている。装置本体110は、指型凹部41および指型凹部45にそれぞれ配置される測定開始操作部31および測定開始操作部35を有する。
本変形例に示すように、本体ケース21に少なくとも2つの指型凹部が設けられれば、本体ケース21に対する掌の位置が保持されるため、表示部23が被験者から視認されない構成を得ることができる。図1および図6中に示す形態に限られず、3つ以上の指型凹部が設けられてもよいし、指型凹部を設ける指として親指および小指以外の指が選択されてもよい。
図7は、図1中の血圧計の第2変形例を示す斜視図である。図7を参照して、本体ケース21は、背面21cを有する。背面21cは、主面21aと連なる。背面21cは、表示部23を正面から見て、主面21aの奥側に配置される。指型凹部42〜45は、表示部23に隣接する位置から背面21cへと向かうにように形成されている。本変形例では、測定開始操作部32〜35が、背面21cに配置されている。測定開始操作部32〜35は、それぞれ、指型凹部42〜45の延長上に配置されている。測定開始操作部32〜35は、指型凹部42〜45にそれぞれ載置された被験者の指の先を背面21cに沿うように配置することにより押圧される。
本変形例に示すように、全ての測定開始操作部が窪み40に配置されていない場合であっても、測定開始操作部を窪み40に載置された掌により操作される位置に配置することが可能である。
図8は、図1中の血圧計の第3変形例を示す斜視図である。図8を参照して、本変形例では、本体ケース21に、図1中の指型凹部41〜45と同じ形態で、指型凹部41m,42,43,44,45が形成されている。本体ケース21には、さらに指型凹部41nが形成されている。指型凹部41nは、表示部23に対して指型凹部41mの反対側に配置されている。窪み40に左の掌が載置された場合に、指型凹部41mに左の掌の親指が載置され、窪み40に右の掌が載置された場合に、指型凹部41nに右の掌の親指が載置される。窪み40に右左いずれの掌が載置された場合であっても、その掌によって、表示部23が被験者から視認されない状態に置かれる。
装置本体110は、指型凹部41mおよび指型凹部41nにそれぞれ配置される測定開始操作部31mおよび測定開始操作部31nを有する。本変形例では、窪み40に左右いずれの掌が載置された場合にも測定が可能なように、測定開始操作部32〜35と、測定開始操作部31mおよび測定開始操作部31nのいずれか一方とが、押圧されていることを条件に、血圧測定が開始される。また、必要に応じて、測定開始操作部31mおよび測定開始操作部31nのいずれが押圧されたかを判定することにより、窪み40に載置された掌が左右いずれであるかを判定することもできる。
図9は、図1中の血圧計の第4変形例を示す斜視図である。図9を参照して、本変形例では、本体ケース21に測定開始操作部31〜35が設けられておらず、窪み40のみが形成されている。図1中の測定開始操作部31〜35に替えて、本体ケース21には、入力部115として測定開始時に押圧されるボタン116が設けられている。
本変形例では、被験者の掌を窪み40に積極的に誘導する測定開始操作部31〜35が設けられていない。このような構成であっても、被験者に測定方法として窪み40に掌を載置することを推奨することにより、測定途中、表示部23を被験者から視認されない状態に置くことができる。
図10は、図1中の血圧計の第5変形例を示す斜視図である。図10を参照して、本変形例では、装置本体110が、図1中の本体ケース21に替えて本体ケース51を有する。本体ケース51は、円柱形状を有する。本体ケース51は、表示部23が設けられる外周面51aを有する。本体ケース51には、被験者の左手の人差し指、中指、薬指および小指をそれぞれ載置可能な指型凹部42〜45が、外周面51aから凹むようにして形成されている。被験者が、掌を指型凹部42〜45に載置し、本体ケース51を把持することにより、表示部23が被験者から視認されない状態に置かれる。
本変形例に示すように、測定途中に表示部23が視認されない状態に置かれれば、本体ケース51の形状および表示部23の配置箇所は、どのような形態であってもよい。
このように構成された、この発明の実施の形態2における血圧計によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
(実施の形態3)
図11は、この発明の実施の形態3における血圧計を示す斜視図である。本実施の形態における血圧計は、実施の形態1における血圧計100と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については、その説明を繰り返さない。
図11を参照して、本実施の形態では、本体ケース21に窪み40が形成されておらず、測定開始操作部31〜35のみが設けられている。このような構成においても、測定開始操作部31〜35が被験者の掌によって同時に押圧することが可能な位置に配置されていれば、被験者の掌を自然と表示部23を覆う位置に導くことができる。
この発明の実施の形態3における血圧計は、流体としての空気が供給され、被測定部位としての上腕を圧迫するカフ150と、血圧値の測定結果を表示するとともに、測定途中のカフ150の内圧を表示する表示部23と、表示部23が設けられる筐体としての本体ケース21と、本体ケース21の互いに離れた位置に設けられ、被験者の掌によって操作されることにより本体ケース21に対する掌の位置を保持することが可能な複数の操作部としての測定開始操作部31〜35とを備える。測定開始操作部31〜35が同時に操作されることによって、カフ150への空気の供給が開始される。被験者の掌によって測定開始操作部31〜35が操作された時に、表示部23が被験者から視認されない状態に置かれる。
このように構成された、この発明の実施の形態3における血圧計によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
なお、図11中に示す血圧計に、実施の形態1および2で説明した血圧計の構造や変形例の構造を組み合わせて、新たな血圧計を構成してもよい。
(実施の形態4)
図12は、この発明の実施の形態4における血圧計の血圧測定時の状態を示す図である。本実施の形態における血圧計は、実施の形態1における血圧計100と比較して、基本的には同様の構成を備える。以下、重複する構造については、その説明を繰り返さない。
図12を参照して、本実施の形態では、装置本体110が本体ケース61を有する。本体ケース61は、主面61aおよび背面61cを有する。主面61aには、表示部23が設けられている。背面61cは、表示部23を正面から見た場合に主面61aの奥側に配置される。被験者が表示部23を正面から見た場合に、背面61cは、被験者がいる側とは反対側に面している。背面61cには、実施の形態1〜3において説明した被験者の掌を背面61cへと導くための窪み40もしくは測定開始操作部31〜35が設けられている。
本実施の形態では、被験者が、窪み40に掌を載置し、もしくは測定開始操作部31〜35を押圧した状態で、表示部23が被験者の死角に配置される。
このように構成された、この発明の実施の形態4における血圧計によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における血圧計を示す斜視図である。 図1中の血圧計の血圧測定時の状態を示す斜視図である。 図1中の血圧計の構成を示す機能ブロック図である。 図1中の血圧計の血圧測定処理の流れを示すフローチャートである。 図1中の血圧計を用いて血圧測定を行なう被験者の様子を示す図である。 図1中の血圧計の第1変形例を示す斜視図である。 図1中の血圧計の第2変形例を示す斜視図である。 図1中の血圧計の第3変形例を示す斜視図である。 図1中の血圧計の第4変形例を示す斜視図である。 図1中の血圧計の第5変形例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3における血圧計を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4における血圧計の血圧測定時の状態を示す図である。
符号の説明
21,51,61 本体ケース、23 表示部、31〜35,31m,31n 測定開始操作部、40 窪み、41〜45,41m,41n 指型凹部、100 血圧計、150 カフ。

Claims (8)

  1. 流体が供給され、被測定部位を圧迫するカフと、
    血圧値の測定結果を表示するとともに、測定途中の前記カフの内圧を表示する表示部と、
    前記表示部が設けられる筐体とを備え、
    前記筐体には、被験者の掌が載置されることにより前記筐体に対する掌の位置を保持することが可能な窪みが形成され、
    前記窪みに被験者の掌が載置された時に、前記表示部が被験者から視認されない状態に置かれる、血圧計。
  2. 前記窪みは、前記表示部の周囲に配置され、被験者の少なくとも2本の指が別々に載置される複数の指型凹部を含む、請求項1に記載の血圧計。
  3. 前記筐体の互いに離れた位置に設けられ、同時に操作されることによって前記カフへの流体の供給が開始される複数の操作部をさらに備え、
    前記複数の操作部は、前記窪みに被験者の掌が載置された時に、被験者の掌によって操作される位置に配置される、請求項1または2に記載の血圧計。
  4. 流体が供給され、被測定部位を圧迫するカフと、
    血圧値の測定結果を表示するとともに、測定途中の前記カフの内圧を表示する表示部と、
    前記表示部が設けられる筐体と、
    前記筐体の互いに離れた位置に設けられ、同時に操作されることによって前記カフへの流体の供給が開始され、被験者の掌によって操作されることにより前記筐体に対する掌の位置を保持することが可能な複数の操作部とを備え、
    被験者の掌によって前記複数の操作部が操作された時に、前記表示部が被験者から視認されない状態に置かれる、血圧計。
  5. 前記複数の操作部の操作が中断された時に、血圧測定が停止される、請求項4に記載の血圧計。
  6. 前記筐体に対する掌の位置が保持されることにより、前記表示部が被験者の掌により隠れる、請求項1から5のいずれか1項に記載の血圧計。
  7. 前記筐体に対する掌の位置が保持されることにより、前記表示部が被験者の死角に配置される、請求項1から6のいずれか1項に記載の血圧計。
  8. 前記カフは、被験者の上腕に装着される、請求項1から7のいずれか1項に記載の血圧計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112334060A (zh) * 2018-07-26 2021-02-05 欧姆龙健康医疗事业株式会社 生物体数据测定系统以及信息处理装置

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