以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[特典管理システム1]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る特典管理システム1は、管理サーバー2と利用者端末3と施設端末4とを含む。管理サーバー2、利用者端末3、及び施設端末4は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
管理サーバー2は、複数の施設のそれぞれにおいて利用可能な特典を利用者に付与するサービス(以下、特典サービスという。)への参加を施設から受け付ける。また、管理サーバー2は、施設を検索するための検索条件を利用者端末3から受け付け、検索条件に基づく検索処理を実行して、検索結果を利用者端末3に提示する。また、管理サーバー2は、検索結果に含まれる施設のうち利用者に選択された施設の予約処理を実行する。また、管理サーバー2は、前記特典サービスに参加する一又は複数の施設(以下、参加施設という。)において利用可能な特典を利用者に付与する。
以下、本実施形態では、特典管理システム1において、前記施設が、飲食物を提供する飲食店である場合を例に挙げて説明する。なお、前記施設は、例えばカラオケ店、ボーリング場、卓球場、ゴルフ場、温泉施設、宿泊施設、サービス提供施設などの各種の施設であってもよい。また、前記特典は、前記施設の利用料金、商品の販売価格などに対する割引サービス、無料サービスなどを受けることが可能な特典である。例えば、前記特典は、飲食店において毎日、ビールを無料で2杯飲めるビールクーポンである。
利用者端末3は、施設の検索、予約、特典を要求する利用者によって操作される情報処理装置である。施設端末4は、例えば施設に配置され、前記特典サービスへの参加を申し込んだり、施設の予約を管理したりする施設管理者(飲食店の店長など)によって操作される情報処理装置である。特典管理システム1には、1又は複数の利用者端末3と、施設ごとに配置される複数の施設端末4とが含まれる。
本実施形態では、管理サーバー2単体が本発明に係る特典管理システムに相当するが、本発明に係る特典管理システムは、管理サーバー2、利用者端末3、及び施設端末4のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、管理サーバー2、利用者端末3、及び施設端末4の構成要素が協働して後述するサービス参加登録処理(図11参照)及び特典付与処理(図12参照)を分担して実行する場合には、その処理を実行する複数の構成要素を含むシステムを本発明に係る特典管理システムとして捉えることが可能である。例えば、管理サーバー2及び施設端末4が本発明に係る特典管理システムを構成してもよい。
[管理サーバー2]
図1に示されるように、管理サーバー2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備えるサーバーである。なお、管理サーバー2は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、管理サーバー2で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサーによって分散して実行されてもよい。
通信I/F24は、管理サーバー2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して利用者端末3、施設端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部22には、施設情報D1、参加施設情報D2、利用者情報D3などのデータが記憶される。施設情報D1には、検索対象及び予約対象の飲食店に関する情報が含まれる。参加施設情報D2には、前記特典サービスを利用者に提供可能な飲食店、すなわち前記特典サービスの提供資格を有する飲食店に関する情報が含まれる。利用者情報D3には、前記特典サービスを利用可能な利用者、すなわち前記特典サービスの利用資格を有する利用者に関する情報が含まれる。図2は施設情報D1の一例を示す図であり、図3は参加施設情報D2の一例を示す図であり、図4は利用者情報D3の一例を示す図であ。また、記憶部22には、飲食店の予約管理データ(予約情報)、飲食店の店内、外観などを示す画像データ、飲食店の場所を示す地図データなども記憶されている。
図2に示されるように、施設情報D1には、飲食店ごとに、対応する「施設ID」、「施設名」、「エリア」、「ジャンル」、「電話番号」、「住所」、「パスワード」などの情報が含まれる。前記施設IDは、飲食店の識別情報であり、前記施設名は、飲食店の名称である。前記エリアは、飲食店の所在地の地域名称などである。前記ジャンルは、飲食店で提供されるサービスの内容を識別可能な情報であって、例えば料理ジャンルを示す。前記電話番号は、飲食店の電話番号である。前記住所は、飲食店の詳細な住所であり、当該飲食店の位置を示す情報として用いられる。また、前記施設ID及び前記パスワードは、前記特典サービスのウェブサイト(以下、特典サービスサイト)にログインするための固有情報である。また、施設情報D1には、飲食店のホームページ、予約ページなどのウェブページにアクセスするためのアクセス情報(例えばURL)が含まれてもよい。また、施設情報D1には、飲食店の利用について必要な平均的な金額として予め設定された金額(予算)の情報、飲食店の画像の識別情報などが含まれてもよい。
図3に示されるように、参加施設情報D2には、飲食店ごとに、対応する「施設ID」、「施設名」などの情報が含まれる。参加施設情報D2には、施設情報D1に登録された飲食店のうち、前記特典サービスへの参加を申し込んだ飲食店に関する情報が登録される。例えば、飲食店A1の管理者が前記特典サービスのウェブサイトの参加登録ページP1(図5参照)において所定の登録操作を行うことにより、制御部21は飲食店A1の情報を参加施設情報D2に登録する。参加施設情報D2に登録された飲食店(以下、参加飲食店という。)は、前記特典サービスに対応する特典を利用者に付与することが可能である。すなわち、参加施設情報D2に登録された飲食店は、前記特典サービスの提供資格を有する飲食店である。
図4に示されるように、利用者情報D3には、利用者ごとに、対応する「利用者ID」、「利用者名」、「パスワード」、「電話番号」などの情報が含まれる。前記利用者ID及び前記パスワードは、前記特典サービスサイトにログインするための固有情報である。利用者情報D3には、前記特典サービスの利用を申し込んだ利用者に関する情報(会員情報)が登録される。例えば、利用者X1が前記特典サービスサイトの会員登録ページ(不図示)において会員情報(利用者ID、利用者名、パスワード、電話番号など)を登録する操作を行うことにより、制御部21は利用者X1の会員情報を利用者情報D3に登録する。利用者情報D3に登録された利用者は、前記特典サービスに対応する特典を取得して、参加施設情報D2に登録された参加飲食店において当該特典を利用することが可能である。すなわち、利用者情報D3に登録された利用者は、前記特典サービスの利用資格を有する利用者である。なお、利用者は、管理サーバー2が提供する飲食店の検索、予約サービスのウェブサイト(飲食店予約サイト)を利用する際は、利用者情報D3への登録は不要であってもよい。
また、記憶部22に予約情報(不図示)が含まれてもよい。例えば、前記予約情報は、施設情報D1に登録されている飲食店ごとに対応付けて記憶部22に記憶される。前記予約情報には、予約者名、利用人数、来店日、来店時間、テーブル、コースなどの情報が含まれる。前記予約者名は、予約を行った利用者の氏名である。前記利用人数は、来店する予定の利用者の人数である。前記来店日は、利用者が来店する予定日であり、前記来店時間は、利用者が来店する予定時刻である。前記テーブルは、利用者が利用するテーブルなどの利用対象物を識別する情報である。前記テーブルは、利用者が予約要求の際に選択してもよいし、飲食店が割り当ててもよい。前記コースは、利用者に提供されるサービスの内容を示す情報であって、例えば飲食内容のコース又は飲食内容が限定されない席のみ等の情報である。前記予約情報は、管理サーバー2の制御部21によって、施設端末4又は利用者端末3からの新規予約又は予約変更が受け付けられるごとに登録又は変更される。
なお、他の実施形態として、施設情報D1、参加施設情報D2、利用者情報D3、及び前記予約情報の一部又は全部が、管理サーバー2から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバーに記憶されてもよい。この場合、管理サーバー2の制御部21は、前記他のサーバーから前記情報を取得して、後述のサービス参加登録処理(図11参照)及び特典付与処理(図12参照)などの各処理を実行してもよい。
また、記憶部22には、施設端末4に表示される参加登録ページP1(図5参照)、利用者端末3に表示されるログインページP2(図6参照)、検索条件設定ページ(不図示)、検索結果ページP3(図7、図8参照)、飲食店詳細ページP4(図9参照)、経路案内ページ(不図示)、及び特典利用ページP5(図10参照)、などの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶される。なお、本実施形態において、管理サーバー2の制御部21は、前記各種のウェブページを生成してそのウェブページの情報を利用者端末3及び施設端末4に送信することにより、利用者端末3及び施設端末4のそれぞれに前記各種のウェブページを表示させることが可能である。また、他の実施形態として、管理サーバー2の制御部21は、利用者端末3及び施設端末4のそれぞれに前記各種のウェブページを表示するために必要なデータを送信することにより、利用者端末3の制御部31及び施設端末4の制御部41のそれぞれに前記各種のウェブページの表示を実行させてもよい。
なお、前記ウェブサイト(特典サービスサイト、飲食店予約サイトなど)は、予め設定された一つのドメインに属するウェブページの集合体であってもよいが、例えば同一の管理サーバー2の記憶部22に記憶された複数のドメインに属するウェブページの集合体を前記ウェブサイトとして捉えてもよい。また、前記ウェブサイトに含まれる各種のページは、複数のサーバーに分散して記憶されたものであってもよい。
さらに、記憶部22には、制御部21に後述のサービス参加登録処理(図11参照)及び特典付与処理(図12参照)を実行させるためのサービス参加登録プログラム及び特典付与プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記サービス参加登録プログラム及び前記特典付与プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、管理サーバー2が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより管理サーバー2を制御する。
ここで、従来の技術では、利用者が所定の施設で特典(クーポン)の利用を希望する場合に、利用者は、当該施設のホームページなどの施設情報を確認して、当該施設で利用可能なクーポンが用意されているか否かを確認しなければならない。また、利用者は、施設ごとに施設固有のクーポンを取得しなければならず手間がかかる。これに対して、本実施形態に係る管理サーバー2では、複数の施設において特典を利用する際の利便性を向上させることが可能である。
具体的に、制御部21は、図1に示されるように、第1受付処理部211、検索処理部212、提示処理部213、第2受付処理部214、特典処理部215などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記サービス参加登録プログラム及び前記特典付与プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記サービス参加登録プログラム及び前記特典付与プログラムは、複数のプロセッサーを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
第1受付処理部211は、複数の飲食店のそれぞれにおいて利用可能な特典を利用者に付与する前記特典サービスへの参加を飲食店から受け付ける。なお、前記特典サービスは、例えば、利用者が複数の飲食店のそれぞれにおいて共通に利用可能な特典を利用者に付与するサービスである。具体的には、前記特典サービスへの参加を希望する飲食店の管理者は、施設端末4を利用して前記特典サービスサイトにログインし、参加登録ページP1(図5参照)において、施設ID及びパスワードを入力し、「参加する」のボタンK1を押下する操作(登録操作)を行う。第1受付処理部211は、施設端末4における前記登録操作を受け付ける。第1受付処理部211は、飲食店に対応する前記登録操作を受け付けると、施設情報D1(図2参照)に登録された施設ID及びパスワードと照合する。第1受付処理部211は、前記飲食店を認証すると、当該飲食店の前記特典サービスへの参加を許可して、当該飲食店の情報を参加施設情報D2(図3参照)に登録する。第1受付処理部211は、本発明の第1受付処理部の一例である。
検索処理部212は、第1受付処理部211により前記特典サービスへの参加が受け付けられた参加飲食店を検索する。具体的には、検索処理部212は、利用者端末3から取得する検索エリアに基づいて前記参加飲食店を検索する。例えば、利用者情報D3に登録された利用者が利用者端末3に表示されたログインページP2(図6参照)にログイン情報(利用者ID、パスワード)を入力して前記特典サービスサイトにログインすると、検索処理部212は、利用者端末3の現在位置の位置情報を取得し、当該現在位置を含む所定のエリアを前記検索エリアとして取得する。他の実施形態として、利用者情報D3に登録された利用者が利用者端末3に表示されたログインページP2にログイン情報(利用者ID、パスワード)を入力して前記特典サービスサイトにログインし、前記検索条件設定ページ(不図示)において検索エリアを設定した場合に、検索処理部212は当該検索エリアを取得する。
検索処理部212は、参加施設情報D2(図3参照)に登録された複数の参加飲食店の中から、前記検索エリアに含まれる参加飲食店を検索して抽出する。検索処理部212は、本発明の検索処理部の一例である。
また、検索処理部212は、前記検索エリアに加えて他の検索条件に基づいて、前記参加飲食店を検索してもよい。例えば、前記検索条件に来店日が含まれる場合、検索処理部212は、前記検索エリアに含まれる参加飲食店であって、前記来店日に予約可能な参加飲食店を検索する。また例えば、前記検索条件に料理ジャンルが含まれる場合、検索処理部212は、前記検索エリアに含まれる参加飲食店であって、前記料理ジャンルの参加飲食店を検索する。
提示処理部213は、検索処理部212による検索結果を利用者に提示する。具体的には、提示処理部213は、参加施設情報D2に登録された複数の参加飲食店の中から前記検索条件(例えば検索エリア)を満たす参加飲食店を抽出し、当該参加飲食店の情報を利用者端末3に提示する。また、提示処理部213は、検索処理部212により検索される複数の前記参加飲食店のそれぞれに対応する特定情報を利用者端末3に一覧表示させる。
例えば、前記検索エリアが「銀座」である場合に、提示処理部213は、「銀座」エリアに含まれる複数の前記参加飲食店のそれぞれに対応する特定情報を検索結果ページP3に表示させる。図7は、検索結果ページP3の一例を示す図である。検索結果ページP3には、前記検索エリア(ここでは「銀座」)を含む所定範囲の地図M3の情報が含まれる。前記特定情報は、前記特典の内容に応じた情報である。例えば前記特典が飲食店において毎日、ビールを無料で2杯飲めるビールクーポンである場合、前記特定情報は、ビールが注がれたビールグラスを模式的に表したオブジェクト画像(特定画像K31)である。提示処理部213は、前記検索エリアを含む地図M3において、前記特典の内容に応じた前記特定情報(特定画像K31)を前記参加飲食店の所在地(住所)に対応付けて表示させる。このように、検索結果ページP3には、前記検索エリアを含む地図M3が表示され、かつ当該地図M3上に複数の前記参加飲食店のそれぞれの位置を示す複数の特定画像K31が一覧表示される。
なお、提示処理部213は、検索結果ページP3において、各特定画像K31に対応付けて飲食店の情報(施設名、電話番号、住所など)を表示させてもよいし、利用者が利用者端末3において特定画像K31を選択(タッチ操作、マウスオーバー操作など)した場合に当該飲食店の情報を表示させてもよい。また、検索結果ページP3において、例えば利用者が利用者端末3の表示画面上の任意の場所を指でタッチしながら移動させた場合に、提示処理部213は、移動量に応じて地図M3を移動させるとともに、地図M3上に表示する前記参加飲食店の情報を変更(更新)してもよい。また、利用者が利用者端末3を所持して移動(徒歩、交通手段などにより移動)した場合に、提示処理部213は、位置情報の変化に応じて地図M3を移動させるとともに、地図M3上に表示する前記参加飲食店の情報を変更(更新)してもよい。
また、検索結果ページP3には、利用者が特典を取得(要求)するためのクーポン要求ボタンK32、検索条件(検索エリアなど)を変更するための条件変更ボタンK33などが含まれる。
他の実施形態として、提示処理部213は、地図M3の情報を含まない検索結果ページP3を利用者端末3に表示させてもよい。図8は、検索結果ページP3の他の例を示す図である。提示処理部213は、図8の検索結果ページP3に示すように、検索処理部212により検索される複数の前記参加飲食店のそれぞれに対応する飲食店情報(本発明の特定情報の一例)を利用者端末3に一覧表示させる。図8に示す検索結果ページP3には、各参加飲食店の飲食店情報R1が表示される。また、各飲食店情報R1には、飲食店詳細ページP4(図9参照)を表示させるための詳細ボタンK34、飲食店を予約するための予約ボタンK35などが含まれる。
ここで、利用者が利用者端末3に表示された図7に示す検索結果ページP3において、特定画像K31を選択(タッチ)すると、提示処理部213は、選択された特定画像K31に対応する飲食店に関する詳細情報を利用者端末3に表示させる。例えば、利用者が検索結果ページP3において飲食店A1の特定画像K31を選択した場合に、提示処理部213は、図9に示す飲食店A1に関する飲食店詳細ページP4を表示させる。飲食店詳細ページP4には、クーポン要求ボタンK32、予約ボタンK35などが含まれる。
他の実施形態として、利用者が利用者端末3に表示された図8に示す検索結果ページP3において、詳細ボタンK34を選択(タッチ)すると、提示処理部213は、選択された飲食店に関する詳細情報を利用者端末3に表示させる。例えば、利用者が検索結果ページP3において飲食店A1の詳細ボタンK34を選択した場合、提示処理部213は、図9に示す飲食店A1に関する飲食店詳細ページP4を表示させる。提示処理部213は、本発明の提示処理部の一例である。
第2受付処理部214は、前記特典サービスを利用する利用者から、前記特典を取得(要求)するための操作を受け付ける。例えば、利用者は利用者端末3に表示される検索結果ページP3(図7、図8参照)において、クーポン要求ボタンK32を選択する操作(選択操作)を行う。第2受付処理部214は、利用者端末3における前記選択操作を受け付ける。第2受付処理部214は、本発明の第2受付処理部の一例である。
特典処理部215は、前記参加飲食店において利用可能な前記特典を利用者に付与する。具体的には、特典処理部215は、例えば図10に示す特典利用ページP5を利用者端末3に表示させる。特典利用ページP5には、前記特典の内容、前記特典の利用方法などの情報が含まれる。これにより、利用者は、利用者端末3に表示された特典利用ページP5を前記参加飲食店のスタッフに提示することにより前記特典を受けることが可能となる。例えば、利用者は所望の前記参加飲食店において毎日、ビールを無料で2杯注文することができる。
なお、前記特典が各参加飲食店において共通のサービス内容である場合、利用者は複数の前記参加飲食店のそれぞれにおいて前記特典を利用することが可能である。例えば、利用者は1軒目の飲食店A1において特典利用ページP5(図10参照)を提示して前記特典を利用してビールを無料で2杯飲み、その後(同じ日)に2軒目の飲食店A2において特典利用ページP5を提示して前記特典を利用してビールを無料で2杯飲むことができる。なお、各飲食店において、前記特典の利用可能回数(ここでは「2回」)をスタッフがカウントしてもよいし、施設端末4が特典利用ページP5の情報コード(図14に示す二次元コードBCなど)を読み取ってカウントしてもよい。
また、前記特典は、前記参加施設において利用者から所定の注文を受け付けたことを条件として利用が許可されるものであってもよい。例えば、利用者が飲食店A1に来店して少なくとも一つのメニューを注文した場合に、飲食店A1のスタッフは前記特典の利用を受け付けてもよい。また、他の実施形態として、特典処理部215は、施設端末4から利用者の注文情報を取得した場合に、利用者から注文を受け付けたと判断して、前記特典を利用者に付与してもよい。例えば、利用者が飲食店A1に来店して少なくとも一つのメニューを注文した場合に、特典処理部215は、施設端末4から利用者の注文情報を取得すると、特典利用ページP5を利用者端末3に表示させる。これにより、利用者は、前記特典を利用することが可能となる。なお、前記注文情報は、スタッフが施設端末4に入力した注文情報であってもよいし、利用者がセルフオーダー端末(施設端末4の一例)に入力した注文情報であってもよい。
また、特典処理部215は、前記参加飲食店において所定期間の間に所定回数だけ利用可能な前記特典を利用者に付与してもよい。前記所定期間は、時間、日、曜日、月などの単位で設定可能である。例えば、前記所定期間を、毎日の17時から23時まで、週末の12時から24時まで、などに設定することが可能である。この場合、特典処理部215は、前記特典が利用可能となる前記所定期間になると、利用者からの要求に応じて特典利用ページP5を利用者端末3に表示させる。これにより、利用者は前記所定期間の間、前記特典を前記参加飲食店で利用することが可能となる。
なお、特典処理部215は、前記参加飲食店ごとに、前記所定期間及び前記所定回数の少なくともいずれかを異ならせてもよい。例えば、特典処理部215は、飲食店A1に対応する特典について、毎日2回利用可能な特典を利用者に付与し、飲食店A2に対応する特典について、毎月10回利用可能な特典を利用者に付与する。
また、特典処理部215は、前記参加飲食店において、管理者の操作に応じて前記特典サービスの開始したり停止したりしてもよい。例えば、管理者が操作画面において前記特典サービスを開始する指示を行った場合に、特典処理部215は前記特典サービスを開始する。特典処理部215は、本発明の特典処理部の一例である。
制御部21は、上述の処理に加えて、以下の処理を実行することが可能である。例えば、制御部21は、利用者から予約対象の飲食店の予約要求を受け付け、当該飲食店の予約が可能な場合に予約処理を実行する。例えば、図8に示す検索結果ページP3又は図9に示す飲食店詳細ページP4において利用者が予約ボタンK35を選択した場合に、制御部21は、前記予約処理を実行する。制御部21は、前記予約処理が完了すると、例えば予約完了メールを利用者端末3及び施設端末4に送信する。
また、制御部21は、飲食店における利用者の利用料金の決済処理を実行する。前記特典が割引サービスである場合、制御部21は、前記利用料金を割り引いて前記決済処理を実行する。
[利用者端末3]
図1に示されるように、利用者端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。利用者端末3は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。
通信I/F34は、利用者端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して管理サーバー2、施設端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)などの通信プロトコルに従って管理サーバー2などの外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、管理サーバー2との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。なお、記憶部32には、地図データ等の他の情報が記憶されていてもよい。
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末3を制御する。
具体的に、制御部31は、記憶部32に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部311として機能する。ブラウザ処理部311は、管理サーバー2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作を管理サーバー2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、利用者端末3は、制御部31によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、管理サーバー2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
例えば、利用者端末3では、特典管理システム1で提供される前記特典サービスの前記特典サービスサイト、前記予約サービスの前記予約サイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部31が、管理サーバー2から前記特典サービスサイトのウェブページ、前記予約サイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部33に前記特典サービスサイトのウェブページ、前記予約サイトのウェブページを表示させる。なお、例えば前記所定のURLへのアクセス要求は、予め登録されたウェブサイトの一覧からの選択操作、情報検索サイトにおける検索結果からの選択操作、又はテキスト入力操作などによって行われる。また、利用者端末3に管理サーバー2に対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、利用者端末3の利用者が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部33に前記特典サービスサイトのウェブページ、前記予約サイトのウェブページが表示される。
例えば、前記特典サービスの利用を希望する利用者は、利用者端末3を操作して会員登録を行う。管理サーバー2の制御部21は、利用者の登録情報(会員情報)を取得すると、利用者情報D3(図4参照)に登録する。利用者情報D3に登録された利用者は、前記特典サービスを利用することが可能となる。例えば、利用者は、前記特典サービスを利用する際に、利用者端末3に表示された前記特典サービスサイトのログインページP2(図6参照)にログイン情報(利用者ID、パスワード)を入力する。入力された前記ログイン情報が利用者情報D3(図4参照)に登録されたログイン情報と一致すると、制御部31は、利用者端末3に検索結果ページP3(図7、図8参照)を表示させる。また、利用者が検索結果ページP3のクーポン要求ボタンK32を選択すると、制御部31は、利用者端末3に特典利用ページP5(図10参照)を表示させる。また、利用者が図7に示す検索結果ページP3において飲食店A1の特定画像K31を選択すると、制御部31は、飲食店A1に関する飲食店詳細ページP4(図9参照)を表示させる。
[施設端末4]
図1に示されるように、施設端末4は、制御部41、記憶部42、操作表示部43、及び通信I/F44などを備える。施設端末4は、例えば、タブレット端末又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。なお、施設端末4は、管理サーバー2と同一の機能をさらに備えてもよいし、管理サーバー2と一体の情報処理装置であってもよい。
通信I/F44は、施設端末4を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して管理サーバー2、利用者端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部43は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部42は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部42には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTPなどの通信プロトコルに従って管理サーバー2などの外部装置との間で通信処理を制御部41に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、管理サーバー2との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。
また、記憶部42には、飲食店に対応する予約を管理する予約管理データ(予約情報)が記憶される。前記予約情報には、予約者名、利用人数、来店日、来店時間、テーブル、コースなどの情報が含まれる。
制御部41は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部41は、前記ROM又は記憶部42に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより施設端末4を制御する。
具体的に、制御部41は、記憶部42に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部411として機能する。ブラウザ処理部411は、管理サーバー2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部43に表示させ、操作表示部43に対する操作を管理サーバー2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、施設端末4は、制御部41によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、管理サーバー2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部41に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
例えば、施設端末4では、特典管理システム1で提供される前記特典サービスの前記特典サービスサイト、前記予約サービスの前記予約サイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部41が、管理サーバー2から前記特典サービスサイトのウェブページ、前記予約サイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部43に前記特典サービスサイトのウェブページ、前記予約サイトのウェブページを表示させる。なお、例えば前記所定のURLへのアクセス要求は、予め登録されたウェブサイトの一覧からの選択操作、情報検索サイトにおける検索結果からの選択操作、又はテキスト入力操作などによって行われる。また、施設端末4に管理サーバー2に対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、施設端末4の利用者(管理者)が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部33に前記特典サービスサイトのウェブページ、前記予約サイトのウェブページが表示される。
例えば、前記特典サービスへの参加を希望する飲食店の管理者は、施設端末4を操作して前記特典サービスへの参加登録を行う。管理サーバー2の制御部21は、飲食店の登録情報(施設ID、パスワード)を取得し、取得した当該登録情報が施設情報D1(図2参照)に登録された情報と一致すると、当該飲食店の情報を参加施設情報D2(図3参照)に登録する。参加施設情報D2に登録された飲食店は、前記特典サービスを利用者に提供することが可能となる。また、参加施設情報D2に登録された飲食店(参加飲食店)の情報は、利用者の検索要求に応じて利用者端末3に表示される(図7、図8参照)。
また、参加施設情報D2に登録された各飲食店の管理者は、施設端末4を操作して、前記特典サービスの利用を一時的に停止させたり、前記特典サービスの内容を変更したりすることが可能である。
また、例えば、利用者が利用者端末3において所望の飲食店の予約要求を行った場合に、管理サーバー2の制御部21は、当該飲食店の施設端末4に予約許否の問い合わせ(予約要求)を通知する。前記予約要求に対して飲食店の管理者が許可した場合、制御部41は、前記予約を許可する旨の回答を管理サーバー2に出力する。一方、前記予約要求に対して飲食店の管理者が許可しない場合、制御部41は、前記予約を拒否する旨の回答を管理サーバー2に出力する。また、制御部41は、管理サーバー2において予約に対応する予約処理が完了すると、管理サーバー2から予約完了メールを取得する。制御部41は、前記予約完了メールを取得すると、予約情報に予約内容を登録する。
[サービス参加登録処理]
以下、図11を参照しつつ、特典管理システム1において実行されるサービス参加登録処理について説明する。具体的に、本実施形態では、管理サーバー2の制御部21によって前記サービス参加登録処理が実行される。また、制御部21は、施設端末4各々からのアクセスに応じて施設端末4各々に対応して前記サービス参加登録処理を並行して実行することが可能である。なお、制御部21は、施設端末4の所定の操作によって前記サービス参加登録処理を途中で終了することがある。
なお、本発明は、前記サービス参加登録処理に含まれる一又は複数のステップを実行するサービス参加登録方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記サービス参加登録処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記サービス参加登録処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部21によって前記サービス参加登録処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、一又は複数のプロセッサーによって当該サービス参加登録処理における各ステップが分散して実行されるサービス参加登録方法も他の実施形態として考えられる。前記サービス参加登録方法は、本発明の特典管理方法の一例である。
先ず、ステップS1において、制御部21は、施設端末4から前記特典サービスサイトのログイン操作を受け付ける。例えば、前記特典サービスへの参加を希望する飲食店の管理者は、施設端末4を利用して、前記特典サービスサイトのログインページ(不図示)において施設ID及びパスワードを入力する。制御部21は、施設ID及びパスワードの入力操作を受け付ける。制御部21が前記ログイン操作を受け付けると(S1:Yes)、処理はステップS2に移行する。制御部21は、前記ログイン操作を受け付けるまで待機する(S1:No)。飲食店の管理者は、前記特典サービスサイトにログインすると、前記特典サービスに関する各種情報に関するウェブページ(参加登録ページP1など)を閲覧することが可能となる。
ステップS2において、制御部21は、前記特典サービスへの参加を飲食店から受け付けたか否かを判定する。例えば、飲食店の管理者が参加登録ページP1(図5参照)において施設ID及びパスワードを入力し、「参加する」のボタンK1を押下する操作(登録操作)を行った場合に、制御部21は、前記特典サービスへの参加を飲食店から受け付けたと判定する。なお、制御部21は、参加登録ページP1に入力された施設ID及びパスワードが施設情報D1(図2参照)に登録された施設ID及びパスワードと一致する場合に、前記特典サービスへの参加を飲食店から受け付けたと判定する。制御部21が前記特典サービスへの参加を飲食店から受け付けると(S2:Yes)、処理はステップS3に移行する。制御部21は、前記特典サービスへの参加を飲食店から受け付けるまで待機する(S2:No)。
ステップS3において、制御部21は、前記飲食店の情報を参加施設情報D2(図3参照)に登録する。ステップS3の後、前記サービス参加登録処理は終了する。ステップS1~S3は、本発明の第1受付ステップの一例である。
前記特典サービスへの参加を希望する各飲食店の管理者は、前記登録操作を行うことにより、前記特典サービスの提供資格を取得する。参加施設情報D2に登録された各飲食店は、前記特典サービスを利用者に提示することが可能となる。以上のようにして、制御部21は、前記サービス参加登録処理を実行する。
[特典付与処理]
以下、図12を参照しつつ、特典管理システム1において実行される特典付与処理について説明する。具体的に、本実施形態では、管理サーバー2の制御部21によって前記特典付与処理が実行される。また、制御部21は、利用者端末3各々からのアクセスに応じて利用者端末3各々に対応して特典付与処理を並行して実行することが可能である。なお、制御部21は、利用者端末3の所定の操作によって特典付与処理を途中で終了することがある。
なお、本発明は、前記特典付与処理に含まれる一又は複数のステップを実行する特典付与方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記特典付与処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記特典付与処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部21によって前記特典付与処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、一又は複数のプロセッサーによって当該特典付与処理における各ステップが分散して実行される特典付与方法も他の実施形態として考えられる。前記特典付与方法は、本発明の特典管理方法の一例である。
先ず、ステップS11において、制御部21は、利用者端末3から前記特典サービスサイトのログイン操作を受け付ける。例えば、前記特典サービスの利用を希望する利用者は、利用者端末3を利用して、前記特典サービスサイトのログインページP2(図6参照)において、利用者ID及びパスワードを入力する。制御部21は、利用者ID及びパスワードの入力操作を受け付ける。制御部21が前記ログイン操作を受け付けると(S11:Yes)、処理はステップS12に移行する。制御部21は、前記ログイン操作を受け付けるまで待機する(S11:No)。なお、制御部21は、ログインページP2に入力された利用者ID及びパスワードが利用者情報D3(図4参照)に登録された利用者ID及びパスワードと一致する場合に、前記ログイン操作を受け付けたと判定する。
ステップS12において、制御部21は、検索条件(例えば検索エリア)を取得する。具体的には、制御部21は、利用者端末3の現在位置の位置情報を取得し、当該現在位置を含む所定のエリアを前記検索エリアとして取得する。他の実施形態として、利用者が前記検索条件設定ページ(不図示)において検索エリアを設定した場合に、制御部21は、当該検索エリアを取得する。なお、前記検索条件には、来店日、来店時間、利用人数、料理ジャンルなどの条件が含まれてもよい。
次にステップS13において、制御部21は、参加施設情報D2(図3参照)に登録された複数の参加飲食店の中から、前記検索条件(検索エリア)を満たす参加飲食店を検索する。例えば、前記検索エリアが「銀座」である場合に、制御部21は、「銀座」エリアに含まれる前記参加飲食店を検索する。
次にステップS14において、制御部21は、前記検索条件を満たす参加飲食店が存在するか否かを判定する。ここでは、制御部21は、「銀座」エリアに含まれる前記参加飲食店が存在するか否かを判定する。前記参加飲食店が存在する場合(S14:Yes)、処理はステップS15に移行する。一方、前記参加飲食店が存在しない場合(S14:No)、処理はステップS141に移行する。ステップS11~14は、本発明の検索ステップの一例である。
ステップS15では、制御部21は、検索結果を利用者に提示する。例えば、制御部21は、参加施設情報D2に登録された複数の参加飲食店の中から前記検索エリアに含まれる参加飲食店を抽出し、当該参加飲食店の情報を利用者端末3に提示する。また、制御部21は、検索した複数の前記参加飲食店のそれぞれに対応する特定情報を利用者端末3に一覧表示させる。
例えば、前記検索エリアが「銀座」である場合に、制御部21は、「銀座」エリアに含まれる複数の前記参加飲食店のそれぞれに対応する特定情報を検索結果ページP3(図7参照)に表示させる。また、制御部21は、前記検索エリア(ここでは「銀座」)を含む所定範囲の地図M3を表示させ、かつ地図M3において、前記特典の内容に応じた特定画像K31(本発明の特定情報の一例)を前記参加飲食店の所在地(住所)に対応付けて表示させる。このように、制御部21は、検索結果ページP3において、前記検索エリアを含む地図M3を表示させ、当該地図M3上に複数の前記参加飲食店のそれぞれを示す複数の特定画像K31を一覧表示させる。
他の実施形態として、制御部21は、図8に示す検索結果ページP3を表示させてもよい。制御部21は、図8の検索結果ページP3に示すように、検索された複数の前記参加飲食店のそれぞれに対応する飲食店情報(本発明の特定情報の一例)を利用者端末3に一覧表示させてもよい。ステップS15は、本発明の提示ステップの一例である。
次にステップS16において、制御部21は、前記特典サービスを利用する利用者から、前記特典(例えばビールクーポン)を取得(要求)するための操作(クーポン要求)を受け付けたか否かを判定する。例えば、利用者が利用者端末3に表示された検索結果ページP3(図7、図8参照)において、クーポン要求ボタンK32を選択する操作(選択操作)を行った場合に、制御部21は、利用者から前記クーポン要求を受け付けたと判定する。制御部21が前記クーポン要求を受け付けた場合(S16:Yes)、処理はステップS17に移行する。一方、制御部21が前記クーポン要求を受け付けない場合(S16:No)、処理はステップS141に移行する。
ステップS17では、制御部21は、前記参加飲食店において利用可能な前記特典(例えばビールクーポン)を利用者に付与する。具体的には、制御部21は、例えば図10に示す特典利用ページP5を利用者端末3に表示させる。これにより、利用者は、利用者端末3に表示された特典利用ページP5を前記参加飲食店のスタッフに提示することにより前記特典を受けることが可能となる。例えば、利用者は所望の前記参加飲食店においてビールを無料で2杯注文することができる。ステップS17の後、前記特典付与処理は終了する。
なお、ステップS141では、制御部21は、検索条件(例えば検索エリア)の変更操作を受け付けたか否かを判定する。制御部21が前記検索エリアの変更操作を受け付けた場合(S141:Yes)、処理はステップS12に移行する。ステップS12に戻ると、制御部21は、変更後の検索エリアに基づいて参加飲食店の検索処理を実行する。以上のようにして、制御部21は、前記特典付与処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態に係る特典管理システム1は、複数の施設(飲食店など)のそれぞれにおいて共通に利用可能な特典を利用者に付与する特典サービスへの参加を施設から受け付ける。また、管理サーバー2は、前記特典サービスへの参加が受け付けられた参加施設を検索し、検索結果を利用者に提示する。これにより、前記特典サービスへの参加を希望する飲食店は、参加を申請することにより前記特典サービスを利用者に提供することができる。また、利用者は、前記特典サービスを利用可能な飲食店(参加飲食店)を容易に検索することができる。よって、利用者は、飲食店ごとに前記特典サービスが利用可能であるか否かを調べる必要がない。また、利用者は、各参加飲食店において共通の特典を受けることができるため、飲食店ごとに個別に発行されるクーポンなどを取得する必要もない。よって、本実施形態に係る特典管理システム1によれば、複数の飲食店において特典を利用する際の利便性を向上させることが可能となる。
また、各施設は、前記特典サービスへの参加を申請(登録)するだけでクーポンを提供する前記特典サービスを行うことができるため、施設固有のクーポンを用意したり、用意したクーポンの配信操作を行なったりする必要がない。よって、各施設は、簡易な操作により利用者にクーポンを提供するサービスを行うことができる。
なお、前記参加施設が施設固有のクーポンを利用者に付与する独自の配信サービスを行ってもよい。すなわち、前記参加施設は、施設固有のクーポンを配信する独自の配信サービスと、複数の施設で共通のクーポンを配信する前記特典サービスとを併用可能であってもよい。この場合、前記参加施設は、前記配信サービス及び前記特典サービスのいずれのクーポンを配信するかを選択可能であってもよい。例えば、施設の管理者が前記特典サービスによるクーポンを選択した場合には、特典管理システム1は、前記共通のクーポンを利用者に提供する。これにより、前記参加施設は、簡易な操作により前記共通のクーポンを利用者に提供することができる。
また、利用者は飲食店ごとに前記特典の有無を検索したり前記特典を取得したりする操作を繰り返し行う必要がないため、当該操作に応じた処理に関する通信トラフィックの低減、及びコンピュータリソースの有効利用が可能となる。
本発明の特典管理システムは、上述の実施形態に限定されない。本発明の他の実施形態に係る特典管理システム1について、以下に説明する。
本発明の他の実施形態として、特典処理部215は、利用者ごとに前記特典の利用回数を管理してもよい。具体的には、特典処理部215は、利用者に前記特典を付与した場合に、図13に示すように、利用者情報D3に前記特典の利用可能期間と、前記特典の利用可能回数と、現時点の前記特典の利用済回数とを含む特典情報を登録する。前記特典が毎日2回利用可能な特典(例えば、飲食店において毎日、ビールを無料で2杯飲めるビールクーポン)である場合、特典処理部215は、利用者情報D3の前記利用可能期間に「毎日」を登録し、前記利用可能回数に「2回」を登録する。また、利用者X1が現時点で前記特典を1回利用済である場合、特典処理部215は、利用者情報D3の前記利用済回数に「1回」を登録する。
ここで、特典処理部215は、施設端末4から取得する情報に基づいて、利用者情報D3の前記特典情報(利用可能期間、利用可能回数、利用済回数)を更新する。例えば、特典処理部215は、利用者からの要求に応じて、図14に示す特典利用ページP5を利用者端末3に表示させる。図14に示す特典利用ページP5には、現時点における前記特典の利用済回数CPと、二次元コードBCとが表示される。利用済回数CPは、利用者情報D3の前記利用済回数に相当する。なお、特典処理部215は、利用済回数CPに代えて、残りの利用可能回数を特典利用ページP5に表示させてもよい。二次元コードBCには、例えば利用者IDが含まれる。利用者は前記特典を利用する場合、特典利用ページP5の二次元コードBCを施設端末4の読み取り機に翳す。施設端末4は二次元コードBCから利用者IDを取得して管理サーバー2に送信する。管理サーバー2の特典処理部215は、利用者IDを取得すると、前記利用済回数が前記利用可能回数未満である場合に、前記特典の利用許可を施設端末4に出力する。施設端末4は、管理サーバー2から利用許可の情報を取得した場合に、前記特典に対応するサービスを利用者に提供する。例えば、飲食店のスタッフは、前記利用許可を確認すると、利用者に無料でビールを提供する。
また、特典処理部215は、前記特典が利用されるごとに、利用者情報D3(図13参照)の前記利用済回数を更新する。特典処理部215は、施設端末4から取得した利用者IDに対応する前記利用済回数が前記利用可能回数に達している場合には、前記特典の利用拒否を施設端末4に出力する。
また、特典処理部215は、前記特典が利用されるごとに、利用者情報D3の前記利用済回数に応じて利用済回数CP(図14参照)を更新する。これにより、利用者は、前記特典を利用した回数、残りの利用可能回数などを把握することができる。
また、特典処理部215は、前記利用可能期間(本発明の所定期間の一例)が経過するごとに、前記特典を利用者に付与する。例えば、前記利用可能期間が「毎日」に設定されている場合、特典処理部215は、日付けが変わるごとに利用済回数をリセットして「0回」に更新する。これにより、利用者は、所定期間ごとに所定回数だけ前記特典を利用することが可能となる。
ここで、前記特典は、前記参加飲食店ごとに前記利用可能期間に前記利用可能回数だけ利用可能な特典であってもよい。例えば、前記特典は、利用者が飲食店A1において無料でビールを2杯飲み、同じ日に飲食店A2においても無料でビールを2杯飲むことが可能な特典であってもよい。このような特典サービスを提供する場合には、特典処理部215は、図15に示すように、利用者情報D3に、さらに前記特典を利用した利用先の飲食店の情報を登録する。図15には、利用者X1が、飲食店A1において前記特典を2回利用し、飲食店A2において前記特典を1回利用した現時点の利用状況を示している。特典処理部215は、施設端末4から取得する利用者ID及び施設IDに基づいて、前記特典の利用拒否の判定処理と、利用者情報D3(図15参照)の更新処理とを実行する。これにより、利用者は、例えば同じ日に複数の参加飲食店のそれぞれにおいて、所定回数だけ前記特典を利用することが可能となる。
また、本発明の他の実施形態として、前記特典サービスは、所謂サブスクリプションサービスに適用することもできる。前記サブスクリプションサービスでは、例えば利用者は、予め設定された設定期間の利用権として料金を支払うことにより、当該設定期間において前記特典を利用することが可能となる。すなわち、前記サブスクリプションサービスでは、例えば利用者は、前記利用可能期間(本発明の所定期間の一例)よりも長い前記設定期間の間、前記特典を繰り返し利用可能となる。例えば、月額1000円の料金が設定された前記特典サービス(毎日無料でビールを2杯サービス)の場合、利用者は、前記料金を支払うことにより、当該特典サービスを繰り返し利用することが可能となる。
前記実施形態では、利用者が、前記サブスクリプションサービスを適用した前記特典サービス、及び、前記サブスクリプションサービスを適用しない前記特典サービスのいずれかを選択して会員登録することが可能であってもよい。制御部21は、前記サブスクリプションサービスを適用した前記特典サービスを利用可能な利用者を有料会員(本発明の特定利用者の一例)として登録し、前記サブスクリプションサービスを適用しない前記特典サービスを利用可能な利用者を無料会員として登録する。特典処理部215は、前記有料会員に対する前記特典サービスと、前記無料会員に対する前記特典サービスとを異なるサービス内容としてもよい。例えば、特典処理部215は、前記無料会員に対する前記利用可能期間を、前記有料会員に対する前記利用可能期間よりも長い期間に設定する。例えば、特典処理部215は、前記有料会員に対する特典サービスを、飲食店において毎日、ビールを無料で2杯飲める特典とし、前記無料会員に対する特典サービスを、飲食店において毎月、ビールを無料で2杯飲める特典とする。
特典処理部215は、前記有料会員に対する特典サービスにおいて、前記設定期間の間、前記利用可能期間が経過するごとに、前回付与した前記特典を削除して新たに前記特典を付与する。例えば、特典処理部215は、各月において、前記利用可能期間(例えば「1日」)が経過するごとに、前記利用済回数を「0回」にリセットする。
また、本発明の他の実施形態として、第2受付処理部214は、前記参加飲食店に含まれる所定の参加飲食店を選択する操作を利用者から受け付けてもよい。例えば利用者X1は、検索結果ページP3(図7、図8参照)において、所望の飲食店A1を選択する。第2受付処理部214は、飲食店A1の選択操作を受け付ける。特典処理部215は、第2受付処理部214が利用者X1から飲食店A1を選択する操作を受け付けた場合に、飲食店A1において利用可能な前記特典を利用者X1に付与する。この場合、利用者X1は、前記特典を飲食店A1のみで利用可能となる。前記飲食店A1は、本発明の第1参加施設の一例である。
具体的には、利用者X1が検索結果ページP3において飲食店A1を選択すると、特典処理部215は、利用者X1の利用者端末3に、利用者ID及び飲食店A1の施設IDが対応付けられた二次元コードBCを含む特典利用ページP5(図14参照)を表示させる。利用者X1が飲食店A1において特典利用ページP5を提示すると、施設端末4が二次元コードBCから取得した利用者ID及び施設IDと、当該施設端末4に設定された施設IDとを管理サーバー2に送信する。特典処理部215は、二次元コードBCの利用者ID及び施設IDと、施設端末4の施設IDとを取得すると、前記利用済回数が前記利用可能回数未満であって、当該両施設IDが一致する場合に、前記特典の利用を許可する。これに対して、特典処理部215は、前記利用済回数が前記利用可能回数未満であっても、当該両施設IDが一致しない場合には前記特典の利用を拒否する。これにより、利用者が選択した飲食店に限定して、前記特典の利用を許可することができる。このため、同一の飲食店において同日に繰り返し前記特典を利用する不正利用などを防ぐことができる。
また、特典処理部215は、利用者により複数の前記参加飲食店が選択された場合には、選択された前記参加飲食店ごとに、当該参加飲食店において利用可能な前記特典を利用者に付与してもよい。この場合、前記特典は、選択された複数の参加飲食店のそれぞれにおいて、共通の内容であってもよいし異なる内容であってもよい。
また、本発明の他の実施形態として、提示処理部213は、前記検索エリアを含む地図において、前記特定情報を前記特典の使用状況に応じた表示態様で表示させてもよい。例えば、提示処理部213は、検索結果ページP3において、特定画像K31(特定情報)を、利用者が前記利用可能回数のうち前記特典を使用した回数に応じた表示態様で表示させる。例えば、利用者が前記利用可能回数「2回」のうち前記特典を使用した回数が「1回」である場合、提示処理部213は、図16に示すように、ビールが半分だけ注がれたビールグラスを模式的に表したオブジェクト画像(特定画像K31)を各参加飲食店の所在地(住所)に対応付けて表示させる。なお、図16では、全ての前記参加飲食店を含めて、利用者は1日に2回の特典の利用が可能な場合を示している。このため、利用者は、例えば第1参加飲食店で前記特典を1回利用した場合には、同じ日において、第1参加飲食店又は他の第2参加飲食店で前記特典を残り1回だけ利用することが可能である。
また、各参加飲食店において2回ずつ前記特典を利用可能な場合には、提示処理部213は、検索結果ページP3において、参加飲食店ごとに、特定画像K31(特定情報)を、前記特典を使用した回数に応じた表示態様で表示させる。例えば図17に示すように、提示処理部213は、利用者が前記特典を2回利用した参加飲食店に対応付けてビールが空のビールグラスを模式的に表した特定画像K31cを表示させ、利用者が前記特典を1回利用した参加飲食店に対応付けてビールが半分だけ注がれたビールグラスを模式的に表した特定画像K31bを表示させ、利用者が前記特典を1回も利用していない参加飲食店に対応付けてビールが満杯に注がれたビールグラスを模式的に表した特定画像K31aを表示させる。これにより、利用者は、前記特典を利用可能な他の参加飲食店と、残りの利用可能回数とを一見して把握することが可能となる。
本発明に係る特典管理システムは、複数の施設のそれぞれにおいて共通に利用可能な特典を利用者に付与するサービスへの参加を施設から受け付ける第1受付処理部211と、第1受付処理部211により前記サービスへの参加が受け付けられた参加施設を検索する検索処理部212と、検索処理部212による検索結果を利用者に提示する提示処理部213と、を備えるシステムとして構成されてもよい。また、本発明に係る特典管理方法は、複数の施設のそれぞれにおいて共通に利用可能な特典を利用者に付与するサービスへの参加を施設から受け付ける第1受付ステップと、前記第1受付ステップにより前記サービスへの参加が受け付けられた参加施設を検索する検索ステップと、前記検索ステップによる検索結果を利用者に提示する提示ステップと、を一又は複数のプロセッサーにより実行する方法であってもよい。
また、本発明に係る特典管理システムは、複数の施設から、施設において利用可能な特典を利用者に付与するサービスへの参加を受け付ける第1受付処理部211と、第1受付処理部211により前記サービスへの参加が受け付けられる前記複数の施設のそれぞれにおいて、同一内容の前記特典を利用者に付与可能な特典処理部215と、を備えるシステムとして構成されてもよい。また、本発明に係る特典管理方法は、複数の施設から、施設において利用可能な特典を利用者に付与するサービスへの参加を受け付ける第1受付ステップと、前記第1受付ステップにおいて前記サービスへの参加が受け付けられる前記複数の施設のそれぞれにおいて、同一内容の前記特典を利用者に付与可能な特典ステップと、を一又は複数のプロセッサーにより実行する方法であってもよい。
また、本発明に係る特典管理システムは、利用者に対して所定期間の間に所定回数だけ利用可能な特典を付与するサービスの提供者として予め登録された複数の施設の中から第1施設を選択する操作を利用者から受け付ける第2受付処理部214と、第2受付処理部214が前記利用者の前記第1施設を選択する操作を受け付けた場合に、前記利用者に前記第1施設において利用可能な特典を付与する特典処理部215と、を備えるシステムとして構成されてもよい。また、本発明に係る特典管理方法は、利用者に対して所定期間の間に所定回数だけ利用可能な特典を付与するサービスの提供者として予め登録された複数の施設の中から第1施設を選択する操作を利用者から受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにおいて前記利用者の前記第1施設を選択する操作を受け付けた場合に、前記利用者に前記第1施設において利用可能な特典を付与する特典ステップと、を一又は複数のプロセッサーにより実行する方法であってもよい。