JP7379919B2 - 特典管理装置、コンピュータプログラム及び特典管理方法 - Google Patents

特典管理装置、コンピュータプログラム及び特典管理方法 Download PDF

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本発明は、クーポン又はポイント等の特典を管理する特典管理装置、コンピュータプログラム及び特典管理方法に関する。
従来、顧客の来店及び購買等の促進を目的として、割引券等の特典を顧客に付与することが行われている。近年ではスマートフォン等の通信端末装置の普及に伴い、顧客に対して特典を電子的な手法で付与することが盛んに行われている。
例えば特許文献1においては、売場を撮影した画像に含まれる人の数又は金銭登録機の操作回数に基づいて店舗の混雑の程度を決定し、決定した混雑の程度及び予め定められた基準に従って客に対する優待内容を決定し、決定した優待内容を示す情報を外部装置に出力する優待情報提供装置が提案されている。
特開2016-126654号公報
顧客に対して付与されるクーポン及びポイント等の特典には、有効期限、対象商品又は対象店舗等の利用条件が設定される。例えば、有効期限が近付いたクーポンを利用するために顧客が店舗を訪れ、この際に店舗が混雑している又は商品が在庫切れである等の理由により、顧客がクーポンの対象となるサービスを受けることが難しいという状況が発生し得る。この場合、顧客の意図に反して特典の有効期限が過ぎ、特典が失効する可能性がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、顧客の意図に反して特典が失効することを防止できる特典管理装置、コンピュータプログラム及び特典管理方法を提供することにある。
本発明に係る特典管理装置は、ユーザ毎に特典を管理する特典管理装置であって、前記ユーザを一意に識別するユーザ識別子と、前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の内容及び前記特典の利用条件に係る情報とを対応付けて記憶する特典情報記憶部と、前記ユーザの実店舗への来店、又は電子店舗へのログインの有無を判定する来店判定部と、前記ユーザが来店若しくはログインした店舗の状況、又は、前記ユーザの前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用対象となる商品の在庫状況を取得する取得部と、前記来店判定部により前記ユーザの来店又はログインがなされていると判定された場合に、前記取得部が取得した店舗の状況又は商品の在庫状況に応じて、前記ユーザのユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用条件の変更を許可するか否かを判定する変更判定部と、前記変更判定部が変更を許可すると判定した場合に、前記特典情報記憶部に記憶された前記ユーザ識別子及び前記特典の内容に対応する前記利用条件を変更する変更部とを備える。
また、本発明に係る特典管理装置は、前記ユーザから前記特典の利用条件の変更要求を受け付ける受付部を備え、前記変更部は、前記変更判定部が変更を許可すると判定し、前記受付部が変更要求を受け付けた場合に、前記特典情報記憶部に記憶された前記ユーザ識別子及び前記特典の内容に対応する前記利用条件を変更する。
また、本発明に係る特典管理装置は、前記来店判定部が、前記ユーザの実店舗への来店の有無を判定し、前記取得部は、前記ユーザが来店した店舗の混雑状況を取得し、前記変更判定部は、前記来店判定部により前記ユーザの来店がなされていると判定され、前記取得部が取得した前記店舗の混雑状況が混雑している状況である場合に、前記利用条件の変更を許可すると判定する。
また、本発明に係る特典管理装置は、前記来店判定部が、前記ユーザの実店舗への来店の有無を判定し、前記取得部は、前記商品の在庫状況を取得し、前記変更判定部は、前記来店判定部により前記ユーザの来店がなされていると判定され、前記取得部が取得した在庫状況が在庫なしである場合に、前記利用条件の変更を許可すると判定する。
また、本発明に係る特典管理装置は、前記特典情報記憶部が、前記利用条件として前記特典を利用できる有効期限を記憶し、前記変更判定部は、前記特典情報記憶部に記憶された前記有効期限から所定期間前の時点から、前記利用条件の変更を許可すると判定する。
また、本発明に係る特典管理装置は、前記特典情報記憶部が、前記利用条件として前記特典を利用できる有効期限を記憶し、前記変更部は、前記特典情報記憶部に記憶された前記有効期限を変更する。
また、本発明に係る特典管理装置は、前記特典情報記憶部が、前記利用条件として前記特典を利用できる対象商品を記憶し、前記変更部は、前記特典情報記憶部に記憶された前記対象商品を変更する。
また、本発明に係る特典管理装置は、前記特典情報記憶部が、前記利用条件として前記特典を利用できる対象店舗を記憶し、前記変更部は、前記特典情報記憶部に記憶された前記対象店舗を変更する。
また、本発明に係る特典管理装置は、前記変更部による変更が可能な前記利用条件が複数存在する場合に、いずれの前記利用条件を変更するかの選択を受け付ける選択受付部を備え、前記変更部は、前記選択受付部が受け付けた選択に応じて前記利用条件を変更する。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、ユーザ毎に特典を管理するサーバコンピュータに、前記ユーザを一意に識別するユーザ識別子と、前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の内容及び前記特典の利用条件に係る情報とを特典情報記憶部に対応付けて記憶し、前記ユーザの実店舗への来店、又は電子店舗へのログインの有無を判定し、前記ユーザが来店若しくはログインした店舗の状況、又は、前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用対象となる商品の在庫状況を取得し、前記ユーザの来店又はログインがなされていると判定した場合に、取得した店舗の状況又は商品の在庫状況に応じて、前記ユーザのユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用条件の変更を許可するか否かを判定し、変更を許可すると判定した場合に、前記特典情報記憶部に記憶された前記ユーザ識別子及び前記特典の内容に対応する前記利用条件を変更する処理を実行させる。
また、本発明に係る端末装置は、ユーザが利用する端末装置であって、前記ユーザを一意に識別するユーザ識別子に対応付けられた特典に係る情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記特典に係る情報を表示部に表示する処理を行う表示処理部と、前記表示処理部が表示した前記特典の利用条件の変更が可能である場合に、前記利用条件の変更要求を受け付ける受付部とを備え、前記表示処理部は、前記受付部が受け付けた変更要求に係る前記特典の前記利用条件が変更された場合に、前記利用条件が変更された前記特典に係る情報を表示する。
また、本発明に係る端末装置は、前記表示処理部が、前記特典について変更が可能な前記利用条件が複数存在する場合に、変更対象となる複数の前記利用条件を選択肢として表示し、前記受付部は、前記選択肢の選択により、選択された前記選択肢に係る利用条件の変更要求を受け付ける。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、ユーザが利用する端末装置に、前記ユーザを一意に識別するユーザ識別子に対応付けられた特典に係る情報を取得し、取得した前記特典に係る情報を表示部に表示し、表示した前記特典の利用条件の変更が可能である場合に、前記利用条件の変更要求を受け付け、受け付けた変更要求に係る前記特典の前記利用条件が変更された場合に、前記利用条件が変更された前記特典に係る情報を表示する処理を実行させる。
また、本発明に係る特典管理方法は、ユーザ毎に特典を管理する特典管理方法であって、特典管理装置が、前記ユーザを一意に識別するユーザ識別子と、前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の内容及び前記特典の利用条件に係る情報とを特典情報記憶部に対応付けて記憶し、前記特典管理装置が、前記ユーザの実店舗への来店、又は電子店舗へのログインの有無を判定し、前記特典管理装置が、前記ユーザが来店若しくはログインした店舗の状況、又は、前記ユーザの前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用対象となる商品の在庫状況を取得し、前記特典管理装置が、前記ユーザの来店又はログインがなされていると判定した場合に、取得した店舗の状況又は商品の在庫状況に応じて、前記ユーザのユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用条件の変更を許可するか否かを判定し、前記特典管理装置が、変更を許可すると判定した場合に、前記特典情報記憶部に記憶された前記ユーザ識別子及び前記特典の内容に対応する前記利用条件を変更する。
本発明においては、店舗にて特定のサービスを受けることができる特典をユーザに付与し、特典管理装置がユーザを一意に識別するユーザ識別子、特典の内容及び特典の利用条件に係る情報を対応付けて記憶することにより、特典の管理を行う。特典管理装置は、ユーザの実店舗への来店又は電子店舗へのログインの有無を判定すると共に、混雑具合等の店舗の状況又はこの店舗における商品の在庫状況を取得する。特典管理装置は、判定した来店又はログインの有無と、取得した店舗状況又は在庫状況とに基づいて、ユーザへ付与した特典の利用条件の変更の可否を判定する。特典管理装置は、利用条件の変更を許可すると判定した場合に、この特典の利用条件を変更する。
例えば店舗の混雑により特典を利用することが難しい、又は、商品の在庫切れですぐに特典を利用できない等の状況が発生した場合に、付与済みの特典の利用条件を変更可能とすることによって、ユーザの意図に反して特典が失効することを避け、このユーザに特典を利用する別の機会を与えることができる。
また、ユーザの実店舗への来店又は電子店舗へのログインの有無を判定し、実店舗への来店又は電子店舗へのログインを行ったユーザに対して、特典の利用条件の変更を行うことより、特典を利用する意図がなかったユーザに対してまで、無条件に特典の利用条件の変更が行われることを防止できる。
また本発明においては、特典を付与されたユーザからの利用条件の変更要求を受け付ける。特典管理装置は、利用条件の変更を許可すると判定し、ユーザから変更要求を受け付けた場合に、特典の利用条件を変更する。ユーザからの要求に応じて利用条件を変更することによって、ユーザの意図に応じて、このユーザに特典を利用する別の機会を与えることができる。
また本発明において特典管理装置は、ユーザの実店舗への来店がなされていると判定し、且つ、店舗が混雑していると判定した場合に、特典の利用条件の変更を許可する。これにより特典管理装置は、実店舗へ来店したユーザが店舗の混雑により特典を利用することが困難な状況で、特典の利用条件を変更することができる。
また特典管理装置は、ユーザの実店舗への来店がなされていると判定した後に、店舗の状況に基づく店舗が混雑しているか否かの判定を行ってもよい。実店舗への来店がなされていない場合、特典管理装置は店舗が混雑しているか否かの判定を行うことなく、特典の利用条件の変更は行わなくてよい。実店舗への来店がなされ、店舗が混雑していると判定した場合に、特典管理装置は特典の利用条件の変更を行う。これにより、実店舗へ来店していないユーザ、特典を利用する意図がないと見なされるユーザに対する特典の利用条件の変更が行われることを防止できる。
また本発明において特典管理装置は、ユーザの実店舗への来店がなされていると判定し、且つ、商品の在庫がないと判定した場合に、特典の利用条件を変更可能とする。これにより特典管理装置は、実店舗へ来店したユーザが商品の在庫切れにより特典を利用することが困難な状況で、特典の利用条件を変更することができる。
また特典管理装置は、ユーザの実店舗への来店がなされていると判定した後に、商品の在庫の有無を判定してもよい。実店舗への来店がなされていない場合、特典管理装置は商品の在庫の有無の判定を行うことなく、特典の利用条件の変更は行わなくてよい。実店舗への来店がなされ、商品の在庫がないと判定した場合に、特典管理装置は特典の利用条件の変更を行う。これにより、実店舗へ来店していないユーザ、特典を利用する意図がないと見なされるユーザに対する特典の利用条件の変更が行われることを防止できる。
また本発明においては、特典の利用条件として有効期限が設定される。上記のような特典の利用条件の変更は、有効期限から所定期間前(例えば数日前)の時点から行われる。これにより特典管理装置は、有効期限まで十分に期間が残されている特典に対して、過度に利用条件を拡張するような変更を行うことを防止できる。
また本発明において特典管理装置は、特典に利用条件として設定された有効期限を変更する。これにより特典管理装置は、利用が困難な特典について有効期限を延長する変更を行うことができ、特典を利用する機会をユーザに対して与えることができる。
また本発明において特典管理装置は、特典に利用条件として設定された対象商品を変更する。これにより特典管理装置は、特典の対象商品が品切れである場合等に、対象商品を変更して特典を利用する機会をユーザに対して与えることができる。
また本発明において特典管理装置は、特典に利用条件として設定された対象店舗を変更する。これによりある店舗で商品が在庫切れであり、他の店舗ではこの商品の在庫がある場合等に、特典管理装置は対象店舗を変更して特典を利用する機会をユーザに対して与えることができる。
また本発明においては、例えば有効期限、対象商品又は対象店舗等のように変更可能な利用条件が複数存在する場合に、特典管理装置は複数の利用条件からの選択を受け付け、選択された利用条件を変更する。これにより、ユーザは自身にとって利用しやすい利用条件を選択して変更することができ、特典の利用、店舗への来店及び商品の購入等をより促進することができる。
また本発明においては、ユーザが利用する端末装置が、ユーザに付与された特典に関する情報を特典管理装置等から取得し、取得した情報を表示する。利用条件の変更が可能である場合、端末装置は、ユーザからの利用条件の変更要求を受け付けて、受け付けた変更要求を特典管理装置等へ与える。この要求に応じて利用条件の変更がなされ、端末装置は、利用条件が変更された特典に関する情報を表示する。これによりユーザは、利用条件の変更を容易に行うことができる。
また本発明において端末装置は、変更可能な利用条件が複数存在する場合に、これらを選択肢として表示して、ユーザによる利用条件の選択を受け付ける。これにより、ユーザは変更可能な特典の利用条件が複数存在することを容易に認識することができ、自身に適した利用条件を容易に選択することができる。
本発明による場合は、ユーザの意図に反して特典が失効することを防止することができる。
本実施の形態に係る特典管理システムの概要を説明するための模式図である。 本実施の形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。 クーポンDBの一構成例を示す模式図である。 本実施の形態に係るスマートフォンの構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る特典管理システムにおけるクーポンの利用条件変更処理を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る特典管理システムにおけるクーポンの利用条件変更処理を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る特典管理システムにおけるクーポンの利用条件変更処理を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る特典管理システムにおけるクーポンの利用条件変更処理を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る特典管理システムにおけるクーポンの利用条件変更処理を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る特典管理システムにおけるクーポンの利用条件変更処理を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る特典管理システムにおけるクーポンの利用条件変更処理を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る特典管理システムにおけるクーポンの利用条件変更処理を説明するための模式図である。 本実施の形態に係るサーバ装置が行うクーポン表示に係る処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るサーバ装置が行うクーポン表示に係る処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るスマートフォンが行うクーポン表示に係る処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るスマートフォンが行うクーポンの利用条件変更処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るサーバ装置が行うクーポンの利用条件変更処理の手順を示すフローチャートである。
本発明の実施形態に係る特典管理システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<システム構成>
図1は、本実施の形態に係る特典管理システムの概要を説明するための模式図である。本実施の形態に係る特典管理システムは、例えば複数の販売店舗を展開する企業等が、各店舗にてサービスを利用するユーザ(顧客)に対して電子的なクーポン(特典)を付与することができる。本実施の形態においてクーポンは、例えば店舗にて提供される商品又はサービス等の料金に対する割引を受ける権利等をユーザに与えるものである。本実施の形態に係るクーポンは、紙等の媒体にてユーザに提供されるものではなく、企業が運営するサーバ装置1にてユーザ毎に付与された権利等に係る情報が管理されることで実現される。
本実施の形態に係る特典管理システムは、サーバ装置1と、一又は複数の店舗にそれぞれ設置された無線通信装置5、混雑判定装置6及び在庫管理装置7等の装置と、店舗を利用するユーザが利用するスマートフォン3とを含んで構成されている。
本実施の形態に係るサーバ装置1は、ユーザに対して電子的なクーポンを付与してこれを管理する機能、及び、クーポンの利用条件を変更する機能等を備えている。本実施の形態に係るスマートフォン3は、ユーザに付与されたクーポンに関する情報を表示する機能、及び、クーポンの利用条件の変更が可能である場合にサーバ装置1へ利用条件の変更を要求する機能等を備えている。
本実施の形態において店舗に設置される無線通信装置5、混雑判定装置6及び在庫管理装置7は、サーバ装置1がクーポンの利用条件の変更を行う前に、変更の可否を判定する際に用いる種々の情報を提供する。店舗の無線通信装置5は、ユーザのスマートフォン3との間で無線通信を行う機能を有している。本実施の形態においては、無線通信装置5及びスマートフォン3の間の無線通信の有無に応じて、ユーザがこの店舗に来店しているか否かの判断がなされる。混雑判定装置6は、店舗内の混雑状況を判定してサーバ装置1へ通知する。在庫管理装置7は、店舗で販売等されている商品の在庫状況をサーバ装置1へ通知する。
図2は、本実施の形態に係るサーバ装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るサーバ装置1は、処理部(プロセッサ)11、記憶部(ストレージ)12及び通信部(トランシーバ)13等を備えて構成されている。処理部11は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro-Processing Unit)等の演算処理装置を用いて構成されている。処理部11は、記憶部12に記憶されたサーバプログラム12aを読み出して実行することにより、ユーザに付与するクーポンに関する種々の処理を行う。
記憶部12は、例えばハードディスク等の大容量の記憶装置を用いて構成されている。記憶部12は、処理部11が実行する各種のプログラム、及び、処理部11の処理に必要な各種のデータを記憶する。本実施の形態において記憶部12は、処理部11が実行するサーバプログラム12aを記憶している。また記憶部12には、ユーザに付与したクーポンに関するデータを蓄積するクーポンDB(データベース)12bが設けられている。
本実施の形態においてサーバプログラム12aは、メモリカード又は光ディスク等の記録媒体99に記録された態様で提供され、サーバ装置1は記録媒体99からサーバプログラム12aを読み出して記憶部12に記憶する。ただし、サーバプログラム12aは、例えばサーバ装置1の製造段階において記憶部12に書き込まれてもよい。また例えばサーバプログラム12aは、遠隔の他のサーバ装置等が配信するものをサーバ装置1が通信にて取得してもよい。例えばサーバプログラム12aは、記録媒体99に記録されたものを書込装置が読み出してサーバ装置1の記憶部12に書き込んでもよい。サーバプログラム12aは、ネットワークを介した配信の態様で提供されてもよく、記録媒体99に記録された態様で提供されてもよい。
クーポンDB12bは、サーバ装置1がユーザに対して付与したクーポンに関する情報を含んで構成されている。図3は、クーポンDB12bの一構成例を示す模式図である。クーポンDB12bでは、例えばユーザに対して一意に付されたユーザID(ユーザ識別子)に対して、このユーザに付与されたクーポンのクーポンID、特典内容、有効期限、対象商品及び対象店舗等の情報が対応付けられている。クーポンIDは、クーポンを識別するための識別情報である。クーポンの特典内容は、例えば「10%オフ」、「20%オフ」又は「粗品進呈」等のように、このクーポンを利用することによってユーザに対して与えられるサービスの具体的な内容を示す情報である。有効期限は、このクーポンを利用することが可能な期間の最終日の日付である。対象商品は、クーポンの利用対象となる商品の情報であり、例えば「書籍a」等の商品名又はこの商品を識別する識別情報等が記憶される。対象店舗は、クーポンを利用可能な店舗の情報であり、例えば「店舗A」等の店舗名又はこの店舗を識別する識別情報等が記憶される。本実施の形態においては、クーポンに対して対象商品及び対象店舗は必ずしも指定されなくてよい。対象商品が指定されていない場合には、クーポンは全ての商品に対して利用可能である。対象店舗が指定されていない場合には、クーポンは全ての店舗で利用可能である。
なお本実施の形態においては、ユーザIDに対応付けられたクーポンID等の情報がクーポンDB12bに登録されている状態を、このユーザIDに係るユーザに対してクーポンが付与されている状態とする。本実施の形態において、「ユーザに付与されたクーポン」とは、クーポンDB12bにおいてこのユーザのユーザIDに紐付けられたクーポンIDで識別されるクーポンである。また「ユーザにクーポンを付与する」とは、このユーザのユーザIDに対応付けてクーポンID等の情報をクーポンDB12bに登録することである。本実施の形態においてユーザに対するクーポンの付与は、サーバ装置1が行うものとする。ただし、サーバ装置1によるクーポンの付与はどのような方法で行われてもよく、いずれのユーザに、どのような内容のクーポンを、どのような条件で付与するか等の詳細については、本実施の形態では説明を省略する。
通信部13は、インターネット、無線LAN及び携帯電話通信網等を含むネットワークNを介して、種々の装置との間で通信を行うことができる。本実施の形態においては、通信部13は、ネットワークNを介して、ユーザのスマートフォン3、並びに、店舗の無線通信装置5、混雑判定装置6及び在庫管理装置7等との間で通信を行う。通信部13は、処理部11から与えられたデータを他の装置へ送信すると共に、他の装置から受信したデータを処理部11へ与える。
なお記憶部12は、サーバ装置1に接続された外部記憶装置であってよい。またサーバ装置1は、複数のコンピュータを含んで構成されるマルチコンピュータであってよく、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。またサーバ装置1は、上記の構成に限定されず、例えば可搬型の記憶媒体に記憶された情報を読み取る読取部、操作入力を受け付ける入力部、又は、画像を表示する表示部等を含んでもよい。
また本実施の形態に係るサーバ装置1の処理部11には、記憶部12に記憶されたサーバプログラム12aを処理部11が読み出して実行することにより、期限判定部11a、店舗状況取得部11b、在庫状況取得部11c、来店判定部11d、変更要求受付部11e及び利用条件変更部11f等がソフトウェア的な機能部として実現される。なおこれらの機能部は、ユーザに付与したクーポン、即ちクーポンDB12bにおいてユーザのユーザIDに紐付けられたクーポンの利用条件を変更する処理に関する機能部である。本実施の形態においては、これら以外の機能部、即ちクーポンの利用条件の変更処理に関連しない機能部については図示及び説明を省略する。
期限判定部11aは、利用条件を変更するクーポンについての有効期限を判定する処理を行う。期限判定部11aは、ユーザに付与済みのクーポンについて、このクーポンが付与されたユーザのユーザIDと、このクーポンのクーポンIDとを取得する。期限判定部11aは、取得したユーザID及びクーポンIDに基づいて記憶部12のクーポンDB12bを参照し、このクーポンの有効期限を取得する。期限判定部11aは、その時点の日時情報と、クーポンの有効期限とを比較し、クーポンの有効期限までの残りの日数が予め定められた所定期間(例えば3日)以内であるか否かを判定する。サーバ装置1は、自身が備えるクロック信号生成回路が生成したクロック信号に基づいて時間及び年月日等を計測する機能を備えている。この機能を利用して、期限判定部11aはクーポンの有効期限と比較するための日時情報を取得する。
店舗状況取得部11bは、店舗に設置された混雑判定装置6との間で通信を行うことによって、店舗の混雑状況を取得する処理を行う。在庫状況取得部11cは、店舗に設置された在庫管理装置7との間で通信を行うことによって、店舗における商品の在庫状況を取得する処理を行う。来店判定部11dは、店舗に設置された無線通信装置5とユーザのスマートフォン3との間で無線通信が行われたか否かを判定することによって、このユーザが店舗に来店しているか否かを判定する処理を行う。
変更要求受付部11eは、クーポンの利用条件の変更要求をスマートフォン3から受け付ける処理を行う。また変更要求受付部11eは、変更可能な利用条件が複数存在する場合、いずれの利用条件を変更するかの選択を受け付ける。例えばクーポンの利用条件として有効期限又は対象商品の変更が可能である場合、変更要求受付部11eは、このクーポンを有するユーザのスマートフォン3に変更する利用条件を選択するメニュー等を表示させ、スマートフォン3からユーザの選択結果を取得することによって、変更する利用条件の選択を受け付ける。
利用条件変更部11fは、ユーザのスマートフォン3からの要求に応じて、ユーザに付与済みのクーポンの利用条件を変更する処理を行う。利用条件変更部11fは、期限判定部11aによりクーポンの有効期限までの残り日数が所定期間以内であると判定され、且つ、来店判定部11dにてこのユーザが店舗に来店していると判定された場合に、このクーポンを利用条件の変更の候補とする。利用条件変更部11fは、変更候補のクーポンについて、店舗状況取得部11bが取得した店舗の混雑状況に基づいてユーザが来店した店舗が混雑しているか、又は、在庫状況取得部11cが取得した商品の在庫状況に基づいてユーザがクーポンを利用して購入しようとする商品の在庫が切れているかを判定する。利用条件変更部11fは、店舗が混雑しているか又は商品が在庫切れであると判定した場合、ユーザにその旨を提示し、スマートフォン3からの要求に応じてクーポンの利用条件を変更する。
利用条件変更部11fは、変更対象のクーポンについて、有効期限の変更、対象商品の変更又は対象店舗の変更のいずれかを適宜に採用し、クーポンの利用条件を変更する。このときに利用条件変更部11fは、変更要求受付部11eが受け付けた変更する利用条件の選択結果に基づいて利用条件を変更してよい。利用条件変更部11fは、記憶部12のクーポンDB12bに記憶された対象クーポンのクーポンIDに対応する利用条件の情報を変更する。
図4は、本実施の形態に係るスマートフォン3の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るスマートフォン3は、処理部(プロセッサ)31、記憶部(ストレージ)32、第1通信部(トランシーバ)33、第2通信部(トランシーバ)34、表示部(ディスプレイ)35及び操作部36等を備えて構成されている。処理部31は、CPU又はMPU等の演算処理装置を用いて構成されている。処理部31は、記憶部32に記憶されたプログラム32aを読み出して実行することにより、クーポンに関する情報の表示等の種々の処理を行う。
記憶部32は、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性のメモリ素子を用いて構成されている。記憶部32は、処理部31が実行する各種のプログラム、及び、処理部31の処理に必要な各種のデータを記憶する。本実施の形態において記憶部32は、処理部31が実行するプログラム32aを記憶している。本実施の形態においてプログラム32aは遠隔のサーバ装置等により配信され、これをスマートフォン3が通信にて取得し、記憶部32に記憶する。ただしプログラム32aは、例えばスマートフォン3の製造段階において記憶部32に書き込まれてもよい。例えばプログラム32aは、メモリカード又は光ディスク等の記録媒体に記録されたプログラム32aをスマートフォン3が読み出して記憶部32に記憶してもよい。例えばプログラム32aは、記録媒体に記録されたものを書込装置が読み出してスマートフォン3の記憶部32に書き込んでもよい。プログラム32aは、ネットワークを介した配信の態様で提供されてもよく、記録媒体に記録された態様で提供されてもよい。
第1通信部33は、公衆の携帯電話通信網及びインターネット等を含むネットワークNを介して、種々の装置との間で通信を行う。本実施の形態において第1通信部33は、ネットワークNを介してサーバ装置1との通信を行う。第1通信部33は、処理部31から与えられたデータをサーバ装置1へ送信すると共に、サーバ装置1から受信したデータを処理部31へ与える。
第2通信部34は、無線LAN又はBluetooth(登録商標)等による近距離無線通信を他の装置との間で行う。本実施の形態において第2通信部34は、店舗に設置された無線通信装置5との間で無線通信を行う。また無線通信装置5は、ネットワークNを介してサーバ装置1との通信を行い、第2通信部34は無線通信装置5を介してサーバ装置1との通信を行う。
表示部35は、液晶ディスプレイ等を用いて構成されており、処理部31の処理に基づいて種々の画像及び文字等を表示する。操作部36は、例えば機械式のボタン又は表示部35の表面に設けられたタッチパネル等の入力デバイスによりユーザの操作を受け付け、受け付けた操作を処理部31へ通知する。
また本実施の形態に係るスマートフォン3は、記憶部32に記憶されたプログラム32aを処理部31が読み出して実行することにより、クーポン表示処理部31a、利用条件変更要求部31b及び変更条件選択受付部31c等がソフトウェア的な機能部として実現される。クーポン表示処理部31aは、ユーザに対して付与されたクーポンに関する情報を表示部35に表示する処理を行う。クーポン表示処理部31aは、第1通信部33又は第2通信部34にてサーバ装置1との通信を行い、ユーザに対して付与されたクーポン、即ちサーバ装置1のクーポンDB12bにおいてこのユーザのユーザIDに対応付けられたクーポンに関する情報をサーバ装置1から取得し、取得した情報に基づいてクーポンの表示を行う。
利用条件変更要求部31bは、クーポン表示処理部31aが表示するクーポンの情報と共に、利用条件の変更を要求するための操作を受け付けるアイコン又はメニュー項目等を表示部35に表示する。これらのアイコン又はメニュー項目に対する操作を操作部36にて受け付けた場合、利用条件変更要求部31bは、第1通信部33又は第2通信部34にてサーバ装置1との通信を行い、クーポンDB12bにおいてこのユーザのユーザIDに対応付けられたクーポンについて利用条件の変更を要求するメッセージを送信する。
変更条件選択受付部31cは、変更可能なクーポンの利用条件が複数存在する場合に、ユーザからいずれの利用条件を変更するかの選択を受け付ける処理を行う。変更条件選択受付部31cは、サーバ装置1から変更可能なクーポンの利用条件が複数存在する旨を示す情報を受信した場合に、受信した情報に基づいて、選択可能な利用条件を示した選択画面を表示部35に表示する。変更条件選択受付部31cは、表示した選択画面においてユーザが操作部36に対する操作を行うことで選択した利用条件を、サーバ装置1へ通知する。
<利用条件変更処理>
本実施の形態に係る特典管理システムにおいては、店舗の顧客であるユーザに対して割引等のクーポンが付与される。本実施の形態においてはサーバ装置1がユーザに対するクーポンの付与処理を行う。サーバ装置1は、所定条件が満たされたユーザについて、クーポンDB12bにこのユーザのユーザIDと付与するクーポンのクーポンID及び特典内容等の情報とを登録することによって、ユーザに対するクーポンの付与を行う。なお本実施の形態においては、サーバ装置1がクーポンの付与処理を行うものとするが、これに限るものではなく、例えばサーバ装置1以外の装置がクーポンの付与処理を行ってもよく、また例えば店舗の店員等が手動でクーポンDB12bへの情報登録を行ってクーポンを付与してもよい。
またサーバ装置1がクーポンを付与する所定条件はどのようなものであってもよい。例えばサーバ装置1は、1ヶ月又は1週間等の所定期間に1度の頻度で、全ユーザに対してクーポンを付与してもよい。また例えばサーバ装置1は、前月の購入金額の合計が所定金額を超えたユーザに対してクーポンを付与してもよい。また例えば、ユーザからの応募に対して抽選でクーポンを付与してもよい。また例えば、特定の商品を購入したユーザに対してクーポンを付与してもよい。ユーザに対してクーポンが付与された場合、サーバ装置1からユーザのスマートフォン3へクーポンに関する情報が配信される。ユーザは、自身のスマートフォン3にてクーポンに関する情報を表示し、店舗での支払時に店員へ提示することによって、割引等の優遇サービスを受けることができる。
本実施の形態においてユーザに付与されるクーポンは、サーバ装置1のクーポンDB12bにて管理されている。図3に示すように、クーポンDB12bは、ユーザID、クーポンID、特典内容、有効期限、対象商品及び対象店舗等の情報を含んでいる。本実施の形態においてユーザに付与されるクーポンには、このクーポンの利用に係る条件として、有効期限が設定される。またクーポンには、利用条件として対象商品又は対象店舗等が更に設定される場合がある。
例えば図3においてユーザIDがユーザ012のユーザに対して付与されたクーポンIDがクーポンA1のクーポンでは、商品の購入料金が10%オフとなる特典について、有効期限のみが設定されている。この場合、ユーザはいずれの店舗においても、有効期限内であれば全ての商品について10%オフの料金で購入することができる。
また例えば図3においてユーザIDがユーザ013のユーザに対して付与されたクーポンIDがクーポンB2のクーポンでは、有効期限の利用条件と対象商品として書籍aの利用条件とが設定されている。この場合、ユーザはいずれの店舗においても、有効期限内であれば書籍aについて20%オフの料金で購入することができる。
また例えば図3においてユーザIDがユーザ014のユーザに対して付与されたクーポンIDがクーポンC3のクーポンでは、有効期限の利用条件と対象店舗として店舗Aの利用条件とが設定されている。この場合、ユーザは対象の店舗Aのみで、有効期限内であれば粗品進呈のサービスを受けることができる。
クーポンを付与されたユーザが、クーポンの有効期限に至る直前に、このクーポンを利用するために店舗を訪れることがあり得る。この際に、例えば店舗が混雑していてユーザが商品を購入することが困難であり、クーポンを利用することが難しい状況に陥る場合があり、この場合には付与されたクーポンが有効期限を過ぎて失効する可能性がある。また例えばユーザが購入しようとした商品が在庫切れで購入できず、クーポンの有効期限内にこの商品の入荷予定がない場合、ユーザは商品を購入できず、クーポンを利用できず、クーポンが有効期限を過ぎて失効する可能性がある。このような事態に対応するため、本実施の形態に係る特典管理システムでは、ユーザに対して付与済みのクーポンの利用条件を変更可能とする処理を行うことによって、クーポンの失効を防止する。
本実施の形態に係る特典管理システムでは、ユーザがスマートフォン3にてクーポンの情報を表示させる操作を行った際に、スマートフォン3とサーバ装置1との間で通信が行われ、このユーザに付与されたクーポンに関する情報が授受される。このときにスマートフォン3はユーザのユーザIDを送信し、サーバ装置1はこのユーザIDに対応するクーポンの情報をクーポンDB12bから取得してスマートフォン3へ送信する。スマートフォン3は、サーバ装置1から受信した情報に基づいて、ユーザに対して付与済みのクーポンに関する情報を表示する。
このときに本実施の形態に係る特典管理システムでは、ユーザに付与済みのクーポンについて、利用条件の変更が可能であるか否かをサーバ装置1が判定する。利用条件の変更が可能であると判定した場合、サーバ装置1は、変更可能な条件等の情報をスマートフォン3へ通知する。スマートフォン3は、サーバ装置1からの情報に基づいてクーポンの利用条件が変更可能である旨、及び、変更可能な利用条件等の情報を表示し、ユーザから利用条件の変更要求の操作を受け付ける。
本実施の形態に係る特典管理システムでは、ユーザがスマートフォン3にて所定の操作を行うことでクーポンの利用条件の変更をサーバ装置1に要求することができる。この要求に応じてサーバ装置1は、付与済みのクーポンの利用条件を変更し、変更後のクーポンに関する情報をスマートフォン3へ送信する。サーバ装置1は、クーポンの利用条件として設定される有効期限、対象商品及び対象店舗のうちの少なくとも1つの条件を変更する。
このときにサーバ装置1は、予め定められて規則に従って、有効期限、対象商品及び対象店舗のうちのいずれの利用条件の変更を許可するかを決定する。変更の規則は、クーポン毎に定められ、クーポンDB12bに登録される(ただし図3においては、クーポン毎の変更の規則についての図示は省略している)。変更の規則において、ユーザによる選択が定められている場合、サーバ装置1は、変更可能な利用条件をスマートフォン3にてユーザに提示し、変更する利用条件の変更をユーザから受け付ける。
例えばサーバ装置1は、クーポンの有効期限を1週間延長する変更を行い、ユーザに別の機会でのクーポンの利用を促すことができる。また例えばサーバ装置1は、クーポンの対象商品が在庫切れである場合に、別の商品を対象商品とする変更を行い、ユーザに別の商品の購入を促すことができる。また例えばサーバ装置1は、ユーザが購入しようとする商品がこの店舗で在庫切れである場合に、同じ商品の在庫が存在する別の店舗を対象店舗とする変更を行い、ユーザに別の店舗での購入を促すことができる。
サーバ装置1は、クーポンの利用条件の変更を許可するか否かを、予め定められた一又は複数の条件が満たされたか否かにより判定する。この判定に用いる条件はどのようなものであってもよいが、本実施の形態に係るサーバ装置1は、以下の3つの変更条件が満たされた場合にクーポンの利用条件の変更を許可する。
(変更条件1)クーポンの有効期限に至るまでの日数が所定日数以下であること。
(変更条件2)ユーザが店舗に来店していること。
(変更条件3)ユーザがクーポンを利用することが困難な状況であること。
(変更条件1)クーポンの有効期限に至るまでの日数が所定日数以下であること。
サーバ装置1は、各ユーザが有するクーポンに関する情報をデータベースに記憶しており、クーポンの有効期限とその時点の日時とを比較することによって、有効期限までの日数を算出することができる。サーバ装置1は、算出した有効期限までの日数と、予め定められた所定日数(例えば3日)とを比較することで、有効期限までの日数が所定日数以下であるか否かを判定する。
(変更条件2)ユーザが店舗に来店していること。
ユーザが店舗に来店しているか否かについては、どのような方法で判定してもよい。本実施の形態に係る特典管理システムでは、店舗に備えられた無線通信装置5とユーザが所持するスマートフォン3との間で無線通信が成立するか否かにより、ユーザが店舗に来店しているか否かをサーバ装置1が判定する。無線通信装置5は、例えば無線LAN(Local Area Network)又はBluetooth等の通信プロトコルによりスマートフォン3との間で無線通信を行うことができ、その通信可能範囲がほぼ店舗内に限られるように無線信号の出力等が調整されている。なお無線通信装置5は、店舗内に複数設置されていてもよい。スマートフォン3及び無線通信装置5の間で無線通信が成立する場合、スマートフォン3を所持するユーザは店舗内にいると判断できる。
本実施の形態においてサーバ装置1及びスマートフォン3は、公衆の携帯電話通信網等を介して通信を行う。サーバ装置1は、無線通信装置5とネットワークを介して接続されており、スマートフォン3及び無線通信装置5が無線通信可能である場合には無線通信装置5を介してスマートフォン3との通信を行ってもよい。サーバ装置1は、スマートフォン3との通信を、無線通信装置5を介して行っているか又は携帯電話通信網等を介して行っているかにより、スマートフォン3が無線通信装置5と通信可能であるか否か、即ちスマートフォン3を所持するユーザが店舗内にいるか否かを判定することができる。
また無線通信装置5は、例えばビーコン信号等の無線送信を周期的に行う装置であってもよい。この場合には、スマートフォン3にて無線通信装置5からのビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号に含まれる情報をスマートフォン3からサーバ装置1へ携帯電話通信網等を介して送信する。サーバ装置1は、スマートフォン3からビーコン信号の情報を受信したか否かに基づいて、スマートフォン3を所持するユーザが店舗内にいるか否かを判定することができる。
なお、ユーザが店舗に来店しているか否かを判定する方法は、上述の無線通信装置5を用いる方法に限らず、以下の様々な方法が採用され得る。例えば、スマートフォン3がGPS(Global Positioning System)による位置情報をサーバ装置1へ送信し、サーバ装置1がスマートフォン3の位置情報と店舗の位置情報とに基づいてスマートフォン3を所持するユーザが店舗内にいるか否かを判定することができる。また例えば、店舗内に設置された例えば在庫検索のための端末装置等にユーザがログイン等することによって、スマートフォン3を用いることなく、サーバ装置1へユーザが店舗内にいることを通知する構成とすることができる。また例えば、店舗内に掲示された二次元コード等をユーザがスマートフォン3を利用して読み取り、読み取った二次元コードから得られる情報をスマートフォン3からサーバ装置1へ送信し、サーバ装置1が二次元コードの情報を受信したか否かに基づいて、スマートフォン3を所持するユーザが店舗内にいるか否かを判定してもよい。またこの場合、二次元コードに代えて、店舗に掲載されたキーワードをユーザがスマートフォン3に入力する構成としてもよい。また例えば、スマートフォン3に表示されたクーポンの情報を店舗の店員が操作する端末装置等にて読み取り、読み取った情報を端末装置等からサーバ装置1へ送信し、サーバ装置1が店員の端末装置等からの情報を受信したか否かに基づいて、スマートフォン3を所持するユーザが店舗内にいるか否かを判定してもよい。またこの場合、スマートフォン3の表示を読み取るのではなく、ユーザの名前、電話番号又はメールアドレス等の情報を、端末装置等に店員が入力し、入力した情報を端末装置等からサーバ装置1へ送信する構成としてもよい。
(変更条件3)ユーザがクーポンを利用することが困難な状況であること。
ユーザがクーポンを利用することが困難な状況であるか否かの変更条件については、本実施の形態においては例えば以下の2つの変更条件に基づいて判定される。以下の2つの変更条件のうち、少なくとも一方が成立する場合、ユーザがクーポンを利用することが困難な状況であると判定される。
(変更条件3A)店舗が混雑していること。
(変更条件3B)商品が在庫切れであること。
(変更条件3A)店舗が混雑していること。
本実施の形態に係る特典管理システムでは、店舗が混雑しているか否かを判定するための混雑判定装置6が店舗に設けられる。本実施の形態に係る混雑判定装置6は、例えば店舗に設置された一又は複数のレジ(キャッシュレジスター、金銭登録機)を管理する装置である。混雑判定装置6は、単位時間(例えば10分)当たりのレジでの処理人数が予め定められた所定人数を超えるか否かに応じて、店舗が混雑しているか否かを判定する。混雑判定装置6は、店舗が混雑しているか否かの判定結果をサーバ装置1へ送信する。
なお、店舗が混雑しているか否かの判定方法は、上記の方法に限らず、以下の様々な方法が採用され得る。例えば、店舗の出入口に設置されたカメラ等を用いて、店舗への入退場者の数を算出し、店舗内の人数が所定数を超えた場合に、店舗が混雑していると判定してもよい。また例えば、カメラ等を用いて店舗の出入口又は店舗内の特定の場所等を通過する人数を算出し、この人数に基づいて店舗の混雑を判定してもよい。また例えば、カメラ等を用いて店舗のレジ、券売機又は対応窓口等に並ぶ行列の人数を算出し、この人数に基づいて店舗の混雑を判定してもよい。
また例えば、レストラン又は映画館等のように客に対して座席が割り当てられる店舗の場合、空席の有無、又は、座席数に対する利用を希望する人数の比率等に基づいて、店舗の混雑を判定してもよい。利用を希望する人数は、例えば店舗の入口近辺に設置された来店受付の端末装置にユーザが入力した情報を取得して算出してもよい。またユーザによる利用の予約が可能な店舗であれば、予約状況等も考慮して店舗の混雑を判定してもよい。
また例えば、カメラ又は端末装置等を用いて混雑を自動的に判定するのではなく、店舗の店員が混雑状況を判断し、店員用の端末装置等から入力された混雑状況を基にサーバ装置1が判定してもよい。また例えば、店舗が混雑する日時等が予め判明している場合、店舗毎に曜日及び時間帯等の混雑時間帯を予め定めておき、実際に混雑しているか否かに関わらず、この混雑時間帯には店舗が混雑していると判定する構成であってもよい。
(変更条件3B)商品が在庫切れであること。
本実施の形態に係る特典管理システムでは、店舗の商品の在庫管理を行うための在庫管理装置7が設けられる。在庫管理装置7は、店舗にて扱われる商品の識別情報と在庫数とを対応付けてデータベースとして記憶しており、店舗のレジにて商品が購入された場合及び店舗に商品が入荷された場合等に、該当する商品の在庫数を増減する。サーバ装置1は、在庫管理装置7とネットワークを介して通信し、クーポンの対象商品について在庫の有無を問い合せることができる。
サーバ装置1は、(変更条件3A)店舗が混雑している、又は、(変更条件3B)対象商品が在庫切れである、のうちの少なくとも一方の条件が成立する場合、(変更条件3)ユーザがクーポンを利用することが困難な状況であると判定する。なお本実施の形態においては、混雑判定装置6及び在庫管理装置7が店舗に設けられるものとするが、これに限るものではなく、混雑判定装置6及び在庫管理装置7は店舗とは別の場所に設けられてもよい。サーバ装置1が、混雑判定装置6及び在庫管理装置7の機能を兼ね備えていてもよい。
サーバ装置1は、上記の(変更条件1)~(変更条件3)が成立したと判定した場合に、ユーザに付与済みのクーポンの利用条件を変更可能とする。その後、ユーザから利用条件の変更要求が与えられた場合に、サーバ装置1は、クーポンの利用条件を変更する。このときにサーバ装置1は、変更の対象とする利用条件を決定する。変更対象となる利用条件は、クーポンDB12bにおいてクーポン毎に定められており、サーバ装置1は、クーポンDB12bを参照することで変更対象となる利用条件を決定する。また本実施の形態においては、変更対象の利用条件がユーザの選択に応じて決定される旨の設定が可能であり、この場合にはサーバ装置1はスマートフォン3を介してユーザの選択を受け付けて、変更対象となる利用条件を決定する。
本実施の形態においては、図3に示すようにクーポンの利用条件として有効期限、対象商品及び対象店舗の3つが設定され得るため、サーバ装置1は、これら3つの利用条件から変更対象を決定する。ただしこれら変更可能な利用条件は一例であって、有効期限、対象商品及び対象店舗の3つ以外の利用条件を変更可能な構成であってもよい。また本実施の形態においてサーバ装置1は、3つの利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件を変更するが、2つ以上の利用条件を変更してもよい。
(1)有効期限の変更(更新)
サーバ装置1は、クーポンに設定された有効期限を、予め定められた所定期間(例えば3日又は1週間等)だけ延長する。延長する所定期間は、例えばクーポンの種類等に関わらず予め一律に定められ、定められた期間が記憶部12等に記憶されている。また例えばサーバ装置1は、ユーザのこれまでの来店履歴又は購買履歴等の情報を記憶部12にデータベースとして記憶し、これらの情報に基づいて、延長する期間を増減してもよい。例えばサーバ装置1は、来店回数が多いユーザ、購買頻度が高いユーザ又は購買額が高いユーザ等に対して、より長い期間の延長を行うことができる。また例えばサーバ装置1は、クーポンの対象商品が在庫切れである場合、商品の在庫が切れている店舗の在庫管理装置7からこの商品の入荷予定日等の情報を取得し、この商品が入荷する予定日以降まで有効期限を延長してもよい。
(2)対象商品の変更
サーバ装置1は、例えばクーポンの対象商品が在庫切れである場合に、店舗にて在庫がある他の商品にクーポンの対象商品を変更する。変更する商品は、例えばユーザが選択可能であってもよく、サーバ装置1が適宜に決定してもよい。ユーザが選択可能な場合、例えばスマートフォン3に変更可能な商品の一覧を表示してユーザの選択を受け付ける。サーバ装置1が適宜に決定する場合、例えば在庫切れの対象商品に類似する商品をサーバ装置1が選択する。例えば在庫切れの商品が書籍aである場合に、サーバ装置1は対象商品を書籍bに変更することができる。また例えば、在庫切れの商品が書籍aである場合に、サーバ装置1は書籍aを含むより上位の分類を新たなクーポンの対象商品とすることができる。書籍の分類は、例えば大分類として小説、漫画又は雑誌等が定義され、例えば小説に対する中分類として恋愛小説又は推理小説等が定義され、例えば恋愛小説に対する小分類として作者又は出版社等の分類が定義され得る。なおこれらの分類は一例であって、これに限るものではない。サーバ装置1は、書籍aが含まれる上位の分類として、例えば大分類の小説を対象商品として選択してもよく、また例えば中分類の恋愛小説を対象商品として選択してもよい。また例えばサーバ装置1は、ユーザのこれまでの購入履歴等に基づいて、このユーザについて購入頻度が高い別の商品又は分類を選択してもよい。
(3)対象店舗の変更
サーバ装置1は、例えばクーポンの対象商品が在庫切れである場合に、この商品の在庫がある他の店舗にクーポンの対象店舗を変更する。変更する店舗は、例えばユーザが選択可能であってもよく、サーバ装置1が適宜に決定してもよい。サーバ装置1は、例えば同じ企業が展開する複数の店舗について、店舗名及び住所等の情報を記憶部12にデータベースとして記憶している。ユーザが選択可能な場合、例えばスマートフォン3に変更可能な店舗の一覧を表示してユーザの選択を受け付ける。サーバ装置1が適宜に決定する場合、例えばその時点でユーザが来店している店舗から最も近い店舗を選択することができる。また例えばサーバ装置1は、ユーザの来店履歴等に基づいて、ユーザが来店したことがある他の店舗の中から店舗を選択してもよい。また例えばサーバ装置1は、ユーザの住所等の情報に基づいて、ユーザの自宅から近い他の店舗を選択してもよい。
サーバ装置1は、有効期限、対象商品及び対象店舗の3つの利用条件のうち、いずれか1つを変更対象と決定し、クーポンの利用条件を変更する。ただしサーバ装置1は、複数の利用条件を合せて変更してもよい。またいずれの利用条件を変更するかを、ユーザが選択可能であってもよい。この場合には、スマートフォン3に変更対象とする利用条件を選択するための選択肢が表示され、ユーザの選択した変更対象の利用条件がスマートフォン3からサーバ装置1へ通知される。サーバ装置1は、スマートフォン3から通知される利用条件を変更対象として、クーポンの利用条件を変更する。
サーバ装置1は、クーポンの利用条件の変更を行った後、変更に成功した旨及び変更後の利用条件等の情報をスマートフォン3へ送信する。スマートフォン3は、サーバ装置1からの情報を受信し、利用条件が変更されたクーポンを表示する。
<利用条件変更処理>
図5~図12は、本実施の形態に係る特典管理システムにおけるクーポンの利用条件変更処理を説明するための模式図であり、ユーザのスマートフォン3に表示されるクーポンの情報の具体例を図示している。以下、まず図5においてクーポンが有効期限内である場合等のように利用条件の変更が不要又は不可能である場合の例を説明する。次いで、図6,7において有効期限の延長の例を説明し、図8,9において対象店舗の変更の例を説明し、図10,11において対象商品の変更の例を説明する。また図12においては、利用条件の変更対象が複数存在し、ユーザが選択可能である場合の例を説明する。
ユーザは、例えば自身のスマートフォン3にてクーポンを利用するためのアプリ(アプリケーションプログラム)を起動することによって、自身に付与されたクーポンの情報をスマートフォン3の表示部35に表示することができる。このときにスマートフォン3からはユーザに対して付されたユーザIDと共にクーポン情報の送信要求がサーバ装置1へ与えられる。本実施の形態においてスマートフォン3からサーバ装置1へ送信されるクーポン情報の送信要求は、例えばクーポン情報の送信を要求する旨の命令コードと、送信対象とするユーザのユーザIDとを含むデータ又はメッセージ等である。サーバ装置1はスマートフォン3からの送信要求を受信し、この送信要求に含まれるユーザIDに対応するクーポン情報をクーポンDB12bから読み出して要求元のスマートフォン3へ送信する。スマートフォン3は、サーバ装置1からの情報を受信し、表示部35にクーポン情報を表示する。
図5にはスマートフォン3に表示されたクーポン情報の一例が図示されており、これはクーポンの利用条件の変更条件が満たされない場合の表示例である。本例のクーポンは、「XYZ書店」の店舗である「A町店」で利用可能なクーポンであり、画面中の上部にこの旨を示す「XYZ書店A町店限定クーポン」の文字列が表示されている。この文字列の下方には、クーポンの対象商品である書籍aの画像が表示されている。対象商品の画像の下方には、クーポンの利用によってもたらされる特典の具体的な内容として、「書籍aがクーポン利用で!10%ポイント還元」の文字列が表示されている。特典内容の文字列の下方には、このクーポンの有効期限を示す「利用期限:2019年3月31日まで有効」の文字列が表示されている。クーポン情報の最下部には、「利用する」のラベルが付されたボタンが表示されており、ユーザがこのボタンに対するタッチ(タップ)操作を行うことで、クーポンが利用可能となる。例えば、ユーザが「利用する」ボタンをタッチした場合、スマートフォン3には二次元コードが表示され、ユーザが支払いの際にこの二次元コードを店舗のレジ等にて提示し、二次元コードをレジ等の端末装置で読み取ることで、書籍aの支払に対して10%ポイント還元の特典が適用される。
本実施の形態に係るサーバ装置1は、スマートフォン3からクーポン情報の送信要求が与えられた場合、クーポンDB12bからクーポン情報を読み出す。このときにサーバ装置1は、要求に係るクーポンの有効期限、このクーポンを有するユーザの来店の有無、店舗の混雑状況、及び/又は、商品の在庫状況等の判定を行い、クーポンの利用条件の変更の可否を判定する。クーポンの利用条件の変更を許可する変更条件が成立したと判定した場合、サーバ装置1は、更にクーポンのいずれの利用条件を変更の対象とするかを決定する。サーバ装置1は、ユーザのスマートフォン3へクーポン情報と共に、クーポンの利用条件の変更が可能である旨及び変更対象の利用条件等の情報を送信する。
図6には、図5と同様のクーポンについて、有効期限の延長が可能である場合の表示例が図示されている。例えばサーバ装置1が店舗の混雑に関するクーポンの変更条件が成立したと判断し、クーポンの利用条件の変更の要求をユーザから受け付ける場合のものである。本例では、このクーポンの利用条件の変更として、ユーザの要求に応じて有効期限を延長する事が予め定められているものとする。この場合、有効期限を示す文字列の下方に、例えば「大変申し訳ございませんが、ただいま、混雑しています」及び「次回のご利用を希望される方は、クーポンを延長して下さい。」の文字列が表示され、「クーポン期限の延長」のラベルが付されたボタンが更に表示される。ここでユーザが延長のボタンに対するタッチ操作を行うことで、クーポンの有効期限が延長される。
延長のボタンに対するタッチ操作を受け付けたスマートフォン3は、サーバ装置1に対して利用条件の変更(有効期限の延長)を要求するメッセージを送信する。この要求を受信したサーバ装置1は、クーポンDB12bに記憶された要求に係るクーポンの有効期限を、予め定められた所定期間(例えば1週間)だけ延長するよう情報を更新し、変更の完了をスマートフォン3へ通知する。このときにサーバ装置1は、要求に係るクーポンについて、利用条件の変更の可否を再度判定してもよい。スマートフォン3は、サーバ装置1から利用条件の変更の完了が通知された場合に、利用条件が変更されたクーポン情報を再取得して表示する。
図7には、図6に示したクーポンの有効期限が延長された場合の表示例が図示されている。有効期限が延長されたクーポンでは、例えば「期限を1週間延長しました。」等の有効期限が延長された旨を通知する文字列が表示される。また本例では、有効期限の再度の延長が禁止されており、その旨を伝える例えば「延長されたクーポンの再延長はできません。」等の文字列が表示される。また有効期限が延長されたクーポンでは、当初の利用期限であった「2019年3月31日」の文字列に対して取消線が重ねて表示され、その下方に延長された期限が例えば「→2019年4月7日まで有効」のように表示される。
図8には、図5と同様のクーポンについて、対象店舗の変更が可能である場合の表示例が図示されている。例えばサーバ装置1が対象商品の在庫切れに関するクーポンの変更条件が成立したと判断し、クーポンの利用条件の変更の要求をユーザから受け付ける場合のものである。本例では、このクーポンに関して、対象商品の在庫切れが発生した場合には、ユーザの要求に応じて対象店舗の変更を行う事が予め定められているものとする。サーバ装置1は、各店舗の在庫管理装置7から情報を収集してクーポンの対象商品の在庫が存在する店舗を検索し、対象商品の在庫が存在する店舗のうち、ユーザが来店している店舗から最も近い店舗を変更対象の店舗とする。本例では、「B町店」が変更対象の店舗として選択されている。ただし、変更先の店舗の決定方法は本例の方法に限らず、これ以外の種々の方法が採用され得る。
この場合、クーポンの対象商品である書籍aの画像に対して「sold out」の文字列が重ねて表示され、有効期限を示す文字列の下方に、例えば「大変申し訳ございませんが、ただいま、書籍aは売り切れです。」及び「今なら、ご提供可能なB町店に対象店を変更できます。」の文字列が表示され、「対象店を変更」のラベルが付されたボタンが更に表示される。また「利用する」のラベルが付されたボタンは無効化され、タッチ操作を受け付けない。なお本図においては、「利用する」の文字列を白抜き文字とすることで、ボタンの無効化を表している。ここでユーザが店舗変更のボタンに対するタッチ操作を行うことで、クーポンの対象店舗がA町店からB町店へ変更される。
なお本例においてサーバ装置1は、クーポンの対象店舗をA町店からB町店へ、即ち実店舗の間で変更しているが、これに限るものではない。サーバ装置1は、実店舗であるA町店から、EC(electronic commerce)サイトへクーポンの対象店舗を変更してもよい。ECサイトは、実店舗と比較して、混雑及び在庫切れ等が発生し難い場合が多いため、ユーザがクーポンの利用を円滑に行うことが期待される。また実店舗の間で対象店舗を変更するときに、変更後の店舗が距離的に遠く離れた場所にある場合には、クーポンを利用するユーザに時間的及び金銭的な負担を強いる可能性があるが、ECサイトへ対象店舗を変更する場合にはこのような問題が生じる可能性が少ない。
またスマートフォン3には、クーポンの対象店舗の変更先となるB町店の位置を示す地図等の情報を表示してもよい。地図等の表示は、図8に示すクーポンの情報の表示画面中で行われてもよく、この画面に地図を表示する要求をユーザから受け付けるボタン等を表示し、このボタンに対する操作に応じてスマートフォン3が地図表示への画面切り替えを行ってもよい。
店舗変更のボタンに対するタッチ操作を受け付けたスマートフォン3は、サーバ装置1に対して利用条件の変更(対象店舗の変更)を要求するメッセージを送信する。この要求を受信したサーバ装置1は、クーポンDB12bに記憶された要求に係るクーポンの対象店舗を、A町店からB町店へ変更し、変更の完了をスマートフォン3へ通知する。このときにサーバ装置1は、要求に係るクーポンについて、利用条件の変更の可否を再度判定してもよい。スマートフォン3は、サーバ装置1から利用条件の変更の完了が通知された場合に、利用条件が変更されたクーポン情報を表示する。
図9には、図8に示したクーポンの対象店舗が変更された場合の表示例が図示されている。対象店舗が変更されたクーポンでは、当初の対象店舗であった「A町店」の文字列に対して取消線及び「sold out」の文字列が重ねて表示され、その横に変更された店舗の名称が「B町店限定クーポン」のように表示される。また本例では、対象店舗の再度の変更が禁止されており、その旨を伝える例えば「対象店を再度変更することはできません。」等の文字列が表示される。
図10には、図5と同様のクーポンについて、対象商品の変更が可能である場合の表示例が図示されている。例えばサーバ装置1が対象商品の在庫切れに関するクーポンの変更条件が成立したと判断し、クーポンの利用条件の変更の要求をユーザから受け付ける場合のものである。本例では、このクーポンに関して、対象商品の在庫切れが発生した場合には、ユーザの要求に応じて対象商品の変更を行う事が予め定められているものとする。本例では、クーポンの対象商品の変更候補とすべき複数の他の商品に関する情報がクーポンDB12bに予め登録されており、サーバ装置1は、店舗の在庫管理装置7からその時点で在庫が存在する他の商品を、例えば在庫数が多いものを優先して選択する。本例では、「書籍b」が新たな対象商品として選択されている。ただし、変更先の対象商品の決定方法は本例の方法に限らず、これ以外の種々の方法が採用され得る。
この場合、クーポンの対象商品である書籍aの画像に対して「sold out」の文字列が重ねて表示され、有効期限を示す文字列の下方に、例えば「大変申し訳ございませんが、ただいま、書籍aは売り切れです。」及び「今なら、対象商品を書籍bに変更できます。」の文字列が表示され、「対象商品を変更」のラベルが付されたボタンが更に表示される。また「利用する」のラベルが付されたボタンは無効化され、タッチ操作を受け付けない。なお本図においては、「利用する」の文字列を白抜き文字とすることで、ボタンの無効化を表している。ここでユーザが商品変更のボタンに対するタッチ操作を行うことで、クーポンの対象商品が書籍aから書籍bへ変更される。
商品変更のボタンに対するタッチ操作を受け付けたスマートフォン3は、サーバ装置1に対して利用条件の変更(対象商品の変更)を要求するメッセージを送信する。この要求を受信したサーバ装置1は、クーポンDB12bに記憶された要求に係るクーポンの対象商品を、書籍aから書籍bへ変更するよう情報を更新し、変更の完了をスマートフォン3へ通知する。このときにサーバ装置1は、要求に係るクーポンについて、利用条件の変更の可否を再度判定してもよい。スマートフォン3は、サーバ装置1から利用条件の変更の完了が通知された場合に、利用条件が変更されたクーポン情報を表示する。
このときにスマートフォン3は、クーポンの対象商品の変更対象となる書籍bに関する詳細情報、例えば価格又は表紙画像等の情報を表示してもよい。書籍bの詳細情報は、図10に示すクーポンの情報の表示画面中で行われてもよく、この画面に詳細情報を表示する要求をユーザから受け付けるボタン等を表示し、このボタンに対する操作に応じてスマートフォン3が書籍bの詳細情報を表示してもよい。
図11には、図10に示したクーポンの対象商品が変更された場合の表示例が図示されている。対象商品が変更されたクーポンでは、当初の対象商品であった書籍aの画像に代えて変更後の対象商品である書籍bの画像が表示され、その下方に変更された商品の名称が「書籍bがクーポン利用で!10%ポイント還元」のように表示される。また本例では、対象商品の再度の変更が禁止されており、その旨を伝える例えば「対象商品を再度変更することはできません。」等の文字列が表示される。
また、変更対象とするクーポンの利用条件の選択をユーザから受け付けてもよい。図12は、図5と同様のクーポンについて、対象店舗又は対象商品の変更が可能である場合の表示例が図示されている。例えばサーバ装置1が対象商品の在庫切れに関するクーポンの変更条件が成立したと判断し、クーポンの利用条件の変更の要求をユーザから受け付ける場合のものである。本例では、このクーポンに関して、対象商品の在庫切れが発生した場合には、ユーザの選択に応じて対象店舗の変更又は対象商品の変更を行う事が予め定められているものとする。サーバ装置1は、各店舗の在庫管理装置7から情報を収集してクーポンの対象商品の在庫が存在する店舗を検索し、対象商品の在庫が存在する店舗のうち、ユーザが来店している店舗から最も近い店舗を変更対象の店舗とする。本例では、「B町店」が変更対象の店舗として選択されている。また、クーポンの対象商品の変更候補とすべき複数の他の商品に関する情報がクーポンDB12bに予め登録されており、サーバ装置1は、店舗の在庫管理装置7からその時点で在庫が存在する他の商品を、例えば在庫数が多いものを優先して選択する。本例では、「書籍b」が新たな対象商品として選択されている。
この場合、クーポンの対象商品である書籍aの画像に対して「sold out」の文字列が重ねて表示され、有効期限を示す文字列の下方に、例えば「大変申し訳ございませんが、ただいま、書籍aは売り切れです。」及び「今なら、ご提供可能なB町店に対象店を変更するか、又は、対象商品を書籍bに変更できます。」の文字列が表示さる。またこの文字列の下方には、「対象店を変更」のラベルが付されたボタンと、「対象商品を変更」のラベルが付されたボタンとが表示される。また「利用する」のラベルが付されたボタンは無効化され、タッチ操作による入力を受け付けない。なお本図においては、「利用する」の文字列を白抜き文字とすることで、ボタンの無効化を表している。
ここでユーザは、対象店を変更するか又は対象商品を変更するかを、2つのボタンのいずれに対してタッチ操作を行うかによって選択することができる。「対象店を変更」のボタンに対するタッチ操作がなされた場合、スマートフォン3からサーバ装置1へ対象店舗の変更を要求するメッセージが送信され、これに応じてサーバ装置1がクーポンの対象店舗を変更する。対象店舗が変更されたクーポンは、例えば図9のように表示される。また、「対象商品を変更」のボタンに対するタッチ操作がなされた場合、スマートフォン3からサーバ装置1へ対象商品の変更を要求するメッセージが送信され、これに応じてサーバ装置1がクーポンの対象商品を変更する。対象商品が変更されたクーポンは、例えば図11のように表示される。
<フローチャート>
図13及び図14は、本実施の形態に係るサーバ装置1が行うクーポン表示に係る処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係るサーバ装置1の処理部11は、ユーザのスマートフォン3からクーポン情報の送信要求を受信したか否かを判定する(ステップS1)。本実施の形態においてスマートフォン3からサーバ装置1へ送信されるクーポン情報の送信要求は、例えばクーポン情報の送信を要求する旨の命令コードと、送信対象とするユーザのユーザIDとを含むメッセージである。送信要求を受信していない場合(S1:NO)、処理部11は、送信要求を受信するまで待機する。送信要求を受信した場合(S1:YES)、処理部11は、受信した送信要求に含まれるユーザID等の情報を取得する(ステップS2)。
処理部11の期限判定部11aは、記憶部12のクーポンDB12bを参照し、ステップS2にて取得したユーザIDに関連付けられたクーポンの有効期限の情報を取得する(ステップS3)。期限判定部11aは、取得したクーポンの有効期限とその時点の日時とを比較し、クーポンの有効期限までの日数が予め定められた所定期間(例えば3日)以下であるか否かを判定する(ステップS4)。有効期限までの日数が所定期間より多い場合(S4:NO)、処理部11は、クーポンの利用条件の変更処理を行わないと判断し、このユーザに付与されたクーポンの情報をクーポンDB12bから読み出してスマートフォン3へ送信し(ステップS6)、処理を終了する。
クーポンの有効期限までの日数が所定期間以下である場合(S4:YES)、処理部11の来店判定部11dは、ユーザが店舗に来店しているか否かを判定する(ステップS5)。このときに来店判定部11dは、スマートフォン3との間で店舗の無線通信装置5を介した通信を行うことができるか否かに基づいて、ユーザが店舗に来店しているか否かを判定する。来店判定部11dは、例えば店舗の無線通信装置5に対してスマートフォン3へ予め定められた所定の応答を要求するメッセージの送信を指示し、無線通信装置5がスマートフォン3から所定の応答を受信したか否かを判定することによって、スマートフォン3との間で無線通信装置5を介した通信を行うことができるか否かを判定することができる。ユーザが来店していないと判定した場合(S5:NO)、処理部11は、クーポンの利用条件の変更を許可せず、このユーザに付与されたクーポンの情報をクーポンDB12bから読み出してスマートフォン3へ送信し(ステップS6)、処理を終了する。
ユーザが来店していると判定した場合(S5:YES)、処理部11の店舗状況取得部11bは、ユーザが来店している店舗に設置された混雑判定装置6との通信を行い、この店舗の混雑状況の判定結果を取得する(ステップS7)。また処理部11の在庫状況取得部11cは、ユーザが店舗に来店している店舗に設置された在庫管理装置7との通信を行い、クーポンの対象商品の在庫状況を取得する(ステップS8)。次いで処理部11は、ステップS7及びS8にて取得した情報に基づき、店舗が混雑しているか又は商品が在庫切れであるかの2つの条件のうち、少なくとも1つの条件が成立するか否かの判定を行う(ステップS9)。なお、対象商品が設定されていないクーポンの場合には、ステップS8の在庫状況の取得及びステップS9の在庫の有無の判定は行わなくてよい。
少なくとも店舗が混雑しているか又は商品が在庫切れである場合(S9:YES)、処理部11は、このクーポンの利用条件の変更をユーザから受け付け可能とすることを決定し、変更の対象とするクーポンの利用条件を決定する(ステップS10)。本実施の形態においては、クーポン毎に変更対象の利用条件が予め定められてクーポンDB12bに登録されており、処理部11は、クーポンDB12bを参照して変更対象とする利用条件を決定する。処理部11は、このユーザのユーザIDに関連付けられたクーポンの情報と、変更対象とするクーポンの利用条件に関する情報とをスマートフォン3へ送信し(ステップS11)、処理を終了する。また、店舗が混雑しておらず且つ商品の在庫がある場合(S9:NO)、処理部11は、クーポンの利用条件の変更を行わないと判断し、このユーザのユーザIDに関連付けられたクーポンの情報をクーポンDB12bから読み出してスマートフォン3へ送信し(ステップS12)、処理を終了する。
図15は、本実施の形態に係るスマートフォン3が行うクーポン表示に係る処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係るスマートフォン3の処理部31のクーポン表示処理部31aは、クーポンDB12bに登録されたクーポンの情報の送信要求をサーバ装置1へ送信する(ステップS21)。クーポン表示処理部31aは、この要求に対するサーバ装置1からの応答の有無を判定する(ステップS22)。サーバ装置1からの応答がない場合(S22:NO)、クーポン表示処理部31aは、応答を受信するまで待機する。
サーバ装置1からの応答を受信した場合(S22:YES)、クーポン表示処理部31aは、サーバ装置1からの応答にクーポンの利用条件の変更対象に関する情報が含まれていたか否かを判定する(ステップS23)。利用条件の変更対象に関する情報が含まれていた場合(S23:YES)、クーポン表示処理部31aは、サーバ装置1からの応答に含まれるクーポンの情報、及び、利用条件変更の操作を受け付ける変更ボタンを表示部35に表示して(ステップS24)、処理を終了する。利用条件の変更対象に関する情報が含まれていなかった場合(S23:NO)、クーポン表示処理部31aは、サーバ装置1からの応答に含まれるクーポンの情報を表示部35に表示して(ステップS25)、処理を終了する。
図16は、本実施の形態に係るスマートフォン3が行うクーポンの利用条件変更処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係るスマートフォン3の利用条件変更要求部31bは、表示部35にクーポン情報と共に表示された利用条件変更のためのボタンに対するタッチ操作の有無を判定することにより、クーポンの利用条件の変更操作がなされたか否かを判定する(ステップS31)。利用条件の変更操作がなされていない場合(S31:NO)、利用条件変更要求部31bは、変更操作がなされるまで待機する。利用条件の変更操作がなされた場合(S31:YES)、利用条件変更要求部31bは、クーポンの利用条件の変更要求をサーバ装置1へ送信する(ステップS32)。サーバ装置1へ送信する変更要求には、ユーザID及び変更対象のクーポンのクーポンID等の識別情報と、変更対象とする利用条件を指定する情報とが含まれ得る。
その後、処理部31のクーポン表示処理部31aは、変更要求に対するサーバ装置1の応答を受信したか否かを判定する(ステップS33)。サーバ装置1からの応答を受信していない場合(S33:NO)、クーポン表示処理部31aは、応答を受信するまで待機する。サーバ装置1からの応答を受信した場合(S33:YES)、クーポン表示処理部31aは、利用条件変更後のクーポン情報を再取得して表示部35に表示し(ステップS34)、処理を終了する。
図17は、本実施の形態に係るサーバ装置1が行うクーポンの利用条件変更処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係るサーバ装置1の処理部11の変更要求受付部11eは、ユーザのスマートフォン3からクーポンの利用条件の変更要求を受信したか否かを判定する(ステップS41)。変更要求を受信していない場合(S41:NO)、変更要求受付部11eは、変更要求を受信するまで待機する。変更要求を受信した場合(S41:YES)、変更要求受付部11eは、変更要求に含まれるユーザID、クーポンID及び変更対象とする利用条件を指定する情報等を取得する(ステップS42)。変更要求に含まれる変更対象の利用条件を指定する情報を取得することによって、変更要求受付部11eは、ユーザによる利用条件の選択を受け付けることができる。
次いで処理部11の利用条件変更部11fは、ステップS42にて受信した情報を基にクーポンDB12bに記憶されたクーポンの利用条件を変更する(ステップS43)。利用条件変更部11fは、変更後のクーポンに係る情報を、変更要求元のスマートフォン3へ送信し(ステップS44)、処理を終了する。
<まとめ>
以上の構成の本実施の形態に係る特典管理システムでは、ユーザのスマートフォン3からクーポンに関する情報の送信要求が与えられた場合に、サーバ装置1が、店舗の混雑状況又はこの店舗における商品の在庫状況を取得し、取得したこれらの状況に応じてユーザに付与済みのクーポンの利用条件の変更を許可するか否かを判定する。例えば店舗の混雑によりクーポンを利用することが難しい、又は、対象商品の在庫切れですぐにクーポンを利用できない等の状況が発生した場合に、サーバ装置1が付与済みのクーポンの利用条件を変更することによって、ユーザの意図に反してクーポンが失効することを避け、このユーザにクーポンを利用する別の機会を与えることができる。
本実施の形態に係る特典管理システムが管理するクーポンをユーザが利用可能な店舗には、実店舗と、ECサイト又はオンラインストア等の電子的な店舗とを含む。電子的な店舗への来店の有無は、ユーザによるログイン等の有無により判定される。本実施の形態においては、ユーザがクーポンを利用する店舗として実店舗を想定した構成を説明したが、これに限るものではない。店舗は、ECサイト又はオンラインストア等の電子的な店舗であってもよい。本実施の形態に係るサーバ装置1は、実店舗への来店又は電子的な店舗へのログインの有無を判定し、来店又はログインを行ったユーザに対して、クーポンの利用条件の変更要求を受け付ける。これにより、来店又はログインしていないユーザ、即ちクーポンを利用する意図がなかったユーザに対してまで、無条件にクーポンの利用条件の変更が行われることを防止できる。
また本実施の形態においてサーバ装置1は、ユーザの店舗への来店がなされていると判定した後に、店舗の混雑状況に基づくクーポンの利用が困難であるか否かの判定を行う。サーバ装置1は、店舗への来店がなされた後、クーポンの利用が困難であるか否かを判定し、利用が困難であると判定した場合に利用条件を変更する。例えばクーポンの利用が困難であるか否かの判定を先に行ってその判定結果をスマートフォン3等へ通知する構成では、来店していないユーザにクーポンの利用が困難であるか否かを先に知らせてしまい、ユーザの来店の機会を減少させる可能性がある。店舗への来店を先に判定することによって、例えばこの判定結果をスマートフォン3等へ通知する構成であっても、ユーザに店舗への来店を促すことができる。
また本実施の形態においてサーバ装置1は、ユーザの店舗への来店がなされていると判定した後に、商品の在庫状況に基づくクーポンの利用が困難であるか否かの判定を行う。サーバ装置1は、店舗への来店がなされた後、商品の在庫の有無を判定し、在庫切れであると判定した場合に利用条件を変更する。例えばクーポンの利用が困難であるか否かの判定を先に行ってその判定結果をスマートフォン3等へ通知する構成では、来店していないユーザに商品の在庫の有無を先に知らせてしまい、ユーザの来店の機会を減少させる可能性がある。店舗への来店を先に判定することによって、例えばこの判定結果をスマートフォン3等へ通知する構成であっても、ユーザに店舗への来店を促すことができる。
また本実施の形態においては、クーポンの利用条件として有効期限が設定される。サーバ装置1によるクーポンの利用条件の変更は、クーポンの有効期限から所定期間前の時点から行われる。これにより、有効期限まで十分に期間が残されているクーポンに対して、過度に利用条件を拡張するような変更が行われることを防止できる。
また本実施の形態においてサーバ装置1は、クーポンに利用条件として設定された有効期限を変更する。これによりサーバ装置1は、利用が困難なクーポンについて、有効期限を延長する変更を行うことができ、クーポンを利用する機会をユーザに対して与えることができる。
また本実施の形態においてサーバ装置1は、クーポンに利用条件として設定された対象商品を変更する。これによりサーバ装置1は、対象商品を変更してクーポンを利用する機会をユーザに対して与えることができる。
また本実施の形態においてサーバ装置1は、クーポンの利用条件として設定された対象店舗を変更する。これにより、例えばある店舗では商品が在庫切れであっても、他の店舗ではこの商品の在庫がある場合等に、サーバ装置1は、対象店舗を変更してクーポンを利用する機会をユーザに対して与えることができる。
また本実施の形態においては、例えば有効期限、対象商品又は対象店舗等の複数の利用条件からユーザに変更対象とする利用条件を選択させる場合、サーバ装置1は、ユーザにより選択された利用条件を変更対象として、クーポンの利用条件を変更する。これによりユーザは、自身にとって利用しやすい条件を選択することができ、クーポンの利用、店舗へのユーザの来店及び商品の購入等をより促進することができる。
また本実施の形態においてスマートフォン3は、ユーザに対して付与済みのクーポンに関する情報を表示部35に表示する。利用条件変更のための所定の条件が満たされた場合、スマートフォン3は、クーポンの利用条件の変更を受け付けるためのボタンをクーポンの情報と共に表示する。表示されたボタンを介して利用条件の変更の操作を受け付けた場合、サーバ装置1によるクーポンの利用条件の変更が行われ、利用条件が変更されたクーポンの情報がスマートフォン3に表示される。これにより、スマートフォン3のユーザは、クーポンの利用条件の変更が可能であるか否かを容易に判断することができ、利用条件の変更を容易に行うことができる。
また本実施の形態においては、変更対象となり得る利用条件が複数存在する場合に、複数の利用条件に対応する複数のボタンを選択肢としてスマートフォン3が表示し、ユーザによる変更する利用条件の選択を受け付けて、クーポンの利用条件をサーバ装置1が変更する。これにより、ユーザは変更可能なクーポンの利用条件が複数存在することを容易に認識することができ、自身に適した利用条件を容易に選択することができる。
これらにより、本実施の形態に係る特典管理システムは、ユーザの意図に反してクーポンが失効することを防止できる。
なお本実施の形態においては、ユーザに付与される特典をクーポンとしたが、これに限るものではない。クーポンは、例えば割引券又は優待券等の別名で呼ばれ得る。特典は、例えば商品の購入時の料金の支払いに利用することができるポイントとしてもよい。特典は、例えばユーザが商品を購入する際又は店舗に来店した際等に、このユーザが何らかの利益を得る権利であればよい。
また本実施の形態においては、ユーザが利用する装置をスマートフォン3としたが、これに限るものではない。ユーザが利用する装置は、例えば携帯電話機、タブレット型端末装置、ゲーム機又はラップトップ型PC(Personal Computer)等の可搬型の情報処理装置であってよい。またユーザが実店舗ではなく電子的な店舗で商品を購入する場合等には、可搬型ではない情報処理装置、例えばデスクトップ型PC又は据置型のゲーム機等をユーザが利用し、これらの装置にてクーポンの利用条件の変更を行ってもよい。またユーザが利用する装置は、ユーザが所有する装置ではなく、店舗等に設置された装置、例えばユーザが商品の在庫検索を行うために店舗に設置された端末装置等であってもよい。
また本実施の形態においては、ユーザに対して付与されたクーポンに関する情報の管理及びクーポンの利用条件の変更等の処理をサーバ装置1が行う構成としたが、これに限るものではない。例えば、スマートフォン3がクーポンに関する情報の管理及び利用条件の変更等の処理を行ってもよい。この場合、スマートフォン3の記憶部32にはクーポンDBが記憶されるが、このクーポンDBにはスマートフォン3のユーザに関するクーポンの情報が含まれていればよく、他のユーザに関する情報は含まれていなくてよい。スマートフォン3は、サーバ装置1、無線通信装置5、混雑判定装置6及び在庫管理装置7等の装置から必要な情報を取得して、クーポンの利用条件の変更を許可する条件が成立したか否かを判定する。スマートフォン3は、この条件が成立したと判定した場合に、ユーザからの変更要求を受け付けてクーポンの利用条件を変更する。
またユーザに対する特典の付与は、どのような方法で行われてもよい。例えば商品を購入したユーザに対して、次回以降での購入に利用できる特典を付与してもよい。また例えばユーザからの応募を受け付けて、所定人数の当選者に対して特典を付与してもよい。また例えば、ユーザによる商品の購入履歴又は店舗への来店履歴等を管理しておき、購入頻度又は来店頻度等が高いユーザに対して特典を付与してもよい。
またクーポンの利用条件の変更は、本実施の形態にて例示したものに限らず、どのような方法で利用条件を変更してもよい。例えば、クーポンの利用者を一のユーザから他のユーザへ変更してもよい。また例えば、割引から粗品進呈へ変更する等、クーポンの内容を変更してもよい。また、有効期限、対象店舗及び対象商品等の複数の利用条件を組み合わせて変更してもよい。例えばクーポンの対象店舗と有効期限とを共に変更してもよく、また例えばクーポンの対象店舗及び対象商品を共に変更してもよい。また、ユーザによる商品の購入履歴又は店舗への来店履歴等を管理しておき、購入頻度又は来店頻度等に応じて利用期限の変更の方法又は変更内容等に差異を設けてもよい。例えばクーポンの利用期限を延長する際に、商品の購入頻度が高いユーザに対してより長い期間の延長を行うことができる。
また利用条件の変更は、条件を拡張するのみでなく、条件を制限するように行われてもよい。例えば、店舗の全商品について20%オフのクーポンに対し、有効期限を延長する変更を行う代わりに、対象商品を特定の商品のみに制限するよう変更してもよい。これは、例えば全商品について20%オフのクーポンを特定の商品に対して使用する意図を持つユーザに対し、この特定の商品が在庫切れの場合に適用する利用条件の変更の方法として好適である。
またクーポンの利用条件の変更に伴って、クーポンの内容を変更してもよい。クーポンの内容の変更は、例えば20%オフの割引を行うクーポンに対して、割引率を30%に増加させるようなユーザにとって有利な変更、又は、割引率を10%に減少させるようなユーザにとって不利な変更のいずれをも含み得る。例えば特定の商品の20%オフのクーポンに対し、対象商品を全商品に拡張する代わりに、割引率を10%に変更することが考えられる。また例えば全商品の20%オフのクーポンに対し、対象商品を特定の商品に限定する代わりに、割引率を30%に変更することが考えられる。
なおサーバ装置1は、変更の対象とするクーポンの利用条件を決定する際に、どのような方法を用いて決定を行ってもよい。例えば、変更対象となり得る利用条件をクーポン毎に予め定めておき、この情報をクーポンDB12b又は別のDBに記憶しておくことができる。また例えば、クーポンの内容毎に変更対象となり得る利用条件を予め定めておいてもよい。
また本実施の形態においては、クーポンの有効期限から所定期間前の時点から利用条件の変更が可能としたが、これに限るものではない。クーポンの有効期限まで十分な期間が残されている場合であっても、クーポンを利用することが困難となる要因が別に存在する場合に、クーポンの利用条件を変更してもよい。クーポンの利用が困難となる要因は、例えば店舗が閉店又は改装等で有効期限より前にクーポンがこの店舗で利用不可能となる場合、クーポンを付与されたユーザが引越し等でこの店舗の利用が困難となる場合、又は、クーポンの対象商品が販売中止になる可能性がある場合等が考えられる。例えば店舗が閉店となる場合、クーポンの利用条件の変更は、閉店前にこの店舗で行われてもよく、閉店後に他の店舗で行われてもよい。また例えば店舗が改装で一定期間に亘って閉店していた場合、クーポンの利用条件の変更は、改装前の店舗で行われてもよく、改装後の店舗で行われてもよい。このような場合には、有効期限が切れたクーポンに対して利用条件の変更を行ってもよい。
またクーポンの対象商品の変更又は対象店舗の変更は、商品の在庫切れの場合のみでなく、店舗の混雑に応じて行われてもよい。例えば、クーポンの対象店舗が混雑している場合に、混雑していない事が予想される別の店舗へクーポンの対象店舗を変更してもよい。例えば1つの店舗で複数種類の商品が販売され、商品の種類毎にレジが異なり、クーポンの対象商品のレジが混雑している場合、混雑していないレジで支払い可能な商品にクーポンの対象商品を変更してもよい。例えば書店及びカフェが併設された店舗において、書籍を対象商品とするクーポンに対し、カフェで提供されるサービスを対象商品とするクーポンに変更してもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 サーバ装置(特典管理装置、コンピュータ)
3 スマートフォン(コンピュータ)
5 無線通信装置
6 混雑判定装置
7 在庫管理装置
11 処理部
11a 期限判定部
11b 店舗状況取得部(取得部)
11c 在庫状況取得部(取得部)
11d 来店判定部
11e 変更要求受付部
11f 利用条件変更部(変更処理部)
12 記憶部
12a サーバプログラム
12b クーポンDB
13 通信部
31 処理部
31a クーポン表示処理部
31b 利用条件変更要求部
31c 変更条件選択受付部
32 記憶部
32a プログラム
33 第1通信部
34 第2通信部
35 表示部
36 操作部
99 記録媒体
N ネットワーク

Claims (13)

  1. ユーザ毎に特典を管理する特典管理装置であって、
    前記ユーザを一意に識別するユーザ識別子と、前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の内容及び前記特典の利用条件に係る情報とを対応付けて記憶する特典情報記憶部と、
    前記ユーザの実店舗への来店、又は電子店舗へのログインの有無を判定する来店判定部と、
    前記ユーザが来店若しくはログインした店舗の状況、又は、前記ユーザの前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用対象となる商品の在庫状況を取得する取得部と、
    前記来店判定部により前記ユーザの来店又はログインがなされていると判定された場合に、前記取得部が取得した店舗の状況又は商品の在庫状況に応じて、前記ユーザのユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用条件の変更を許可するか否かを判定する変更判定部と、
    前記変更判定部が変更を許可すると判定した場合に、前記特典情報記憶部に記憶された前記ユーザ識別子及び前記特典の内容に対応する前記利用条件を変更する変更部と
    を備え
    前記来店判定部は、前記ユーザの実店舗への来店の有無を判定し、
    前記取得部は、前記商品の在庫状況を取得し、
    前記変更判定部は、前記来店判定部により前記ユーザの来店がなされていると判定され、前記取得部が取得した在庫状況が在庫なしである場合に、前記利用条件の変更を許可すると判定する、
    特典管理装置。
  2. 前記ユーザから前記特典の利用条件の変更要求を受け付ける受付部を備え、
    前記変更部は、前記変更判定部が変更を許可すると判定し、前記受付部が変更要求を受け付けた場合に、前記特典情報記憶部に記憶された前記ユーザ識別子及び前記特典の内容に対応する前記利用条件を変更する、
    請求項1に記載の特典管理装置。
  3. 前記来店判定部は、前記ユーザの実店舗への来店の有無を判定し、
    前記取得部は、前記ユーザが来店した店舗の混雑状況を取得し、
    前記変更判定部は、前記来店判定部により前記ユーザの来店がなされていると判定され、前記取得部が取得した前記店舗の混雑状況が混雑している状況である場合に、前記利用条件の変更を許可すると判定する、
    請求項1又は請求項2に記載の特典管理装置。
  4. 前記特典情報記憶部は、前記利用条件として前記特典を利用できる有効期限を記憶し、
    前記変更判定部は、前記特典情報記憶部に記憶された前記有効期限から所定期間前の時点から、前記利用条件の変更を許可すると判定する、
    請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の特典管理装置。
  5. 前記特典情報記憶部は、前記利用条件として前記特典を利用できる有効期限を記憶し、
    前記変更部は、前記特典情報記憶部に記憶された前記有効期限を変更する、
    請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の特典管理装置。
  6. 前記特典情報記憶部は、前記利用条件として前記特典を利用できる対象商品を記憶し、
    前記変更部は、前記特典情報記憶部に記憶された前記対象商品を変更する、
    請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の特典管理装置。
  7. ユーザ毎に特典を管理する特典管理装置であって、
    前記ユーザを一意に識別するユーザ識別子と、前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の内容及び前記特典の利用条件に係る情報とを対応付けて記憶する特典情報記憶部と、
    前記ユーザの実店舗への来店、又は電子店舗へのログインの有無を判定する来店判定部と、
    前記ユーザが来店若しくはログインした店舗の状況、又は、前記ユーザの前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用対象となる商品の在庫状況を取得する取得部と、
    前記来店判定部により前記ユーザの来店又はログインがなされていると判定された場合に、前記取得部が取得した店舗の状況又は商品の在庫状況に応じて、前記ユーザのユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用条件の変更を許可するか否かを判定する変更判定部と、
    前記変更判定部が変更を許可すると判定した場合に、前記特典情報記憶部に記憶された前記ユーザ識別子及び前記特典の内容に対応する前記利用条件を変更する変更部と
    を備え、
    前記特典情報記憶部は、前記利用条件として前記特典を利用できる対象商品を記憶し、
    前記変更部は、前記特典情報記憶部に記憶された前記対象商品を変更する、
    特典管理装置。
  8. 前記特典情報記憶部は、前記利用条件として前記特典を利用できる対象店舗を記憶し、
    前記変更部は、前記特典情報記憶部に記憶された前記対象店舗を変更する、
    請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の特典管理装置。
  9. 前記変更部による変更が可能な前記利用条件が複数存在する場合に、いずれの前記利用条件を変更するかの選択を受け付ける選択受付部を備え、
    前記変更部は、前記選択受付部が受け付けた選択に応じて前記利用条件を変更する、
    請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の特典管理装置。
  10. ユーザ毎に特典を管理するサーバコンピュータに、
    前記ユーザを一意に識別するユーザ識別子と、前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の内容及び前記特典の利用条件に係る情報とを特典情報記憶部に対応付けて記憶する特典情報記憶ステップと
    前記ユーザの実店舗への来店、又は電子店舗へのログインの有無を判定する来店判定ステップと
    前記ユーザが来店若しくはログインした店舗の状況、又は、前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用対象となる商品の在庫状況を取得する取得ステップと
    前記ユーザの来店又はログインがなされていると判定した場合に、取得した店舗の状況又は商品の在庫状況に応じて、前記ユーザのユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用条件の変更を許可するか否かを判定する変更判定ステップと
    変更を許可すると判定した場合に、前記特典情報記憶部に記憶された前記ユーザ識別子及び前記特典の内容に対応する前記利用条件を変更する変更ステップと
    を含む処理を実行させ
    前記来店判定ステップでは、前記ユーザの実店舗への来店の有無を判定し、
    前記取得ステップでは、前記商品の在庫状況を取得し、
    前記変更判定ステップでは、前記来店判定ステップにて前記ユーザの来店がなされていると判定され、前記取得ステップにて取得した在庫状況が在庫なしである場合に、前記利用条件の変更を許可すると判定する、
    コンピュータプログラム。
  11. ユーザ毎に特典を管理するサーバコンピュータに、
    前記ユーザを一意に識別するユーザ識別子と、前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の内容及び前記特典の利用条件に係る情報とを特典情報記憶部に対応付けて記憶する特典情報記憶ステップと
    前記ユーザの実店舗への来店、又は電子店舗へのログインの有無を判定する来店判定ステップと
    前記ユーザが来店若しくはログインした店舗の状況、又は、前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用対象となる商品の在庫状況を取得する取得ステップと、
    前記ユーザの来店又はログインがなされていると判定した場合に、取得した店舗の状況又は商品の在庫状況に応じて、前記ユーザのユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用条件の変更を許可するか否かを判定する変更判定ステップと、
    変更を許可すると判定した場合に、前記特典情報記憶部に記憶された前記ユーザ識別子及び前記特典の内容に対応する前記利用条件を変更する変更ステップと
    を含む処理を実行させ、
    前記特典情報記憶ステップでは、前記利用条件として前記特典を利用できる対象商品を記憶し、
    前記変更ステップでは、前記特典情報記憶部に記憶された前記対象商品を変更する、
    コンピュータプログラム。
  12. ユーザ毎に特典を管理する特典管理方法であって、
    特典管理装置が、前記ユーザを一意に識別するユーザ識別子と、前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の内容及び前記特典の利用条件に係る情報とを特典情報記憶部に対応付けて記憶する特典記憶ステップと
    前記特典管理装置が、前記ユーザの実店舗への来店、又は電子店舗へのログインの有無を判定する来店判定ステップと
    前記特典管理装置が、前記ユーザが来店若しくはログインした店舗の状況、又は、前記ユーザの前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用対象となる商品の在庫状況を取得する取得ステップと
    前記特典管理装置が、前記ユーザの来店又はログインがなされていると判定した場合に、取得した店舗の状況又は商品の在庫状況に応じて、前記ユーザのユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用条件の変更を許可するか否かを判定する変更判定ステップと
    前記特典管理装置が、変更を許可すると判定した場合に、前記特典情報記憶部に記憶された前記ユーザ識別子及び前記特典の内容に対応する前記利用条件を変更する変更ステップと
    を含み、
    前記来店判定ステップでは、前記ユーザの実店舗への来店の有無を判定し、
    前記取得ステップでは、前記商品の在庫状況を取得し、
    前記変更判定ステップでは、前記来店判定ステップにて前記ユーザの来店がなされていると判定され、前記取得ステップにて取得した在庫状況が在庫なしである場合に、前記利用条件の変更を許可すると判定する、
    特典管理方法。
  13. ユーザ毎に特典を管理する特典管理方法であって、
    特典管理装置が、前記ユーザを一意に識別するユーザ識別子と、前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の内容及び前記特典の利用条件に係る情報とを特典情報記憶部に対応付けて記憶する特典情報記憶ステップと、
    前記特典管理装置が、前記ユーザの実店舗への来店、又は電子店舗へのログインの有無を判定する来店判定ステップと、
    前記特典管理装置が、前記ユーザが来店若しくはログインした店舗の状況、又は、前記ユーザの前記ユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用対象となる商品の在庫状況を取得する取得ステップと、
    前記特典管理装置が、前記ユーザの来店又はログインがなされていると判定した場合に、取得した店舗の状況又は商品の在庫状況に応じて、前記ユーザのユーザ識別子に対応付けられた前記特典の利用条件の変更を許可するか否かを判定する変更判定ステップと
    前記特典管理装置が、変更を許可すると判定した場合に、前記特典情報記憶部に記憶された前記ユーザ識別子及び前記特典の内容に対応する前記利用条件を変更する変更ステップと
    を含み、
    前記特典情報記憶ステップでは、前記利用条件として前記特典を利用できる対象商品を記憶し、
    前記変更ステップでは、前記特典情報記憶部に記憶された前記対象商品を変更する、
    特典管理方法。
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