JP7277719B2 - 貯湯給湯装置の制御方法 - Google Patents

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本発明は、貯湯給湯装置の制御方法に関し、特に給湯以外の温水利用のために加熱した温水を供給する機能を有する貯湯給湯装置の制御方法に関する。
従来から、熱源機で貯湯槽の湯水を加熱して貯湯する貯湯運転によって貯湯した貯湯槽の湯水を給湯に使用する貯湯給湯装置が広く利用されている。このような貯湯給湯装置は、給湯に使用できる温度の湯水が貯湯槽に無い場合に貯湯槽の湯水や上水を加熱する加熱運転のための補助熱源機とポンプを備え、加熱運転により加熱した湯水を給湯に使用することができる。また、貯湯給湯装置は、混合弁や混合装置等の混合手段を備え、混合手段で混合する高温水(貯湯運転で貯湯した湯水又は加熱運転で加熱した湯水)と低温水(上水)の混合比を調整して給湯設定温度に調整した湯水を給湯配管に供給する給湯運転を行う。
貯湯給湯装置には、加熱運転で加熱した温水を、給湯以外の例えば暖房や風呂の追焚きに利用する温水利用機能を備えているものがある。暖房等に利用されて温度が下がった温水は補助熱源機に戻されて再加熱される。
温水利用機能のための加熱運転は、補助熱源機で湯水を加熱して給湯に使用する給湯運転中に開始されることがある。このとき例えば特許文献1のように、給湯運転のための加熱運転と温水利用機能のための加熱運転を併せて実行し、給湯に使用された湯水と同量の上水が給湯以外の温水利用機能のために利用されて戻される温水と共に補助熱源機に供給されるように、補助熱源機に供給する湯水の経路が切替えられる。また、給湯運転のときよりも温水利用機能のために補助熱源機で加熱する湯水量を増加させる必要があるので、ポンプの吐出量を温水利用機能に必要な量だけ増加させる。
特許第6350968号公報
貯湯給湯装置は、給湯配管に接続された給湯栓等が開栓されると給湯運転を実行し、給湯栓等が閉止されると給湯運転を停止して次回の給湯運転に備えて給湯待機状態になる。給湯待機状態では、給湯運転停止後に所定の待機時間が経過するまで、混合手段の高温水入口の湯水温度等に応じて混合手段の混合比を調整している。これにより、時間経過と共に低下する配管内の湯水温度に合わせて混合比を調整して、次回の給湯運転開始時に早く給湯設定温度の湯水を給湯できるので、利便性が向上する。
給湯待機状態で温水利用機能のための加熱運転が開始されると、ポンプの起動に伴ってポンプの出口側の配管内の湯水の圧力(供給圧)が上昇する。この供給圧の上昇は、流量調整弁や混合比が調整された混合手段等を介して給湯配管の湯水にも伝わる。一方、ポンプの入口側では、ポンプの起動によって一時的に湯水の圧力が低下して上水が流入するが、ポンプの出口側の供給圧の上昇が伝わると上水の流入は停止する。供給圧の上昇は、時間の経過と共に次第に小さくなり、給湯やポンプ停止によって解消される。
このようなポンプ起動中の供給圧が上昇した状態で給湯運転が開始されると、給湯待機状態で給湯設定温度の給湯のために適切に混合比が調整されていても、給湯運転の開始直後は混合手段の高温水入口側の高い供給圧によって、混合手段で実際に混合される高温水の量が増加し低温水の量が減少して調整した混合比通りに混合されず、給湯設定温度よりも高温の給湯になる虞がある。
ここで、特許文献1の技術は、補助熱源機で加熱して給湯する給湯運転中に給湯以外の温水利用が開始されて、ポンプの吐出量が増加したときの供給圧上昇による高温水の混合量の増加を、混合弁の高温水入口の上流に配設された流量調整弁の流量を小さくすることによって相殺して、給湯中の給湯温度の変動を抑えている。それ故、給湯していない給湯待機中にポンプを起動した場合には、流量調整弁の流量を小さくしても混合弁の高温水入口側の供給圧の上昇が抑えられることはなく、給湯運転が開始直後は給湯設定温度よりも高温の給湯になる虞がある。
本発明の目的は、給湯待機中の温水利用機能の利用開始時に給湯運転が開始された場合に、給湯設定温度よりも高温の給湯を防ぐことができる貯湯給湯装置の制御方法を提供することである。
請求項1の発明の貯湯給湯装置の制御方法は、湯水を貯湯する貯湯槽と、前記貯湯槽の湯水を循環させて加熱する熱源機と、前記貯湯槽の底部に接続された給水配管と、前記貯湯槽の頂部に接続された出湯配管と、前記給水配管の分岐配管と前記出湯配管と給湯配管が接続された混合手段と、前記出湯配管から分岐されてその分岐部よりも混合手段側で前記出湯配管に接続された補助加熱配管と、前記補助加熱配管に介装された補助熱源機と、前記補助熱源機の入口側で前記補助加熱配管に介装されたポンプと、前記補助熱源機の出口側で前記補助加熱配管から分岐されて前記ポンプの入口側で前記補助加熱配管に接続された温水利用配管を備えた貯湯給湯装置であって、前記出湯配管から供給される高温水と前記分岐配管から供給される低温水を混合する前記混合手段の混合比を調整して給湯設定温度に調整した湯水を前記給湯配管から給湯する給湯運転制御と、前記給湯運転制御が停止されてから予め設定された待機時間が経過するまでは前記混合手段の高温水入口の湯水温度、給水温度及び設定されている給湯設定温度に応じて前記混合手段の混合比を調整する給湯待機制御を実行する貯湯給湯装置の制御方法において、前記給湯待機制御の実行中に前記ポンプを起動するときには、前記給湯待機制御を実行していない場合よりも前記ポンプの回転数の上昇率を低くすることを特徴としている。
上記構成によれば、貯湯給湯装置は、混合手段で湯水を給湯設定温度に調整する給湯運転制御と、混合手段の高温水入口の湯水温度、給水温度及び設定されている給湯設定温度に応じて給湯設定温度の給湯が可能なように混合手段の混合比を調整する給湯待機制御を実行する。給湯待機制御中に温水利用のための加熱運転が開始されてポンプを起動するときには、給湯待機制御を実行していないときにポンプを起動する場合よりもポンプの回転数の上昇率を低くする。ポンプ起動時の回転数の上昇率を低くするので、給湯待機制御を実行していない場合よりも供給圧の上昇が緩やかになり、上昇幅も抑えられる。混合手段の高温水入口側の供給圧の上昇を小さくすることができるので、給湯開始直後に混合される高温水の増加を抑えて給湯設定温度よりも高温の給湯を防ぐことができる。
請求項2の発明の貯湯給湯装置の制御方法は、湯水を貯湯する貯湯槽と、前記貯湯槽の湯水を循環させて加熱する熱源機と、前記貯湯槽の底部に接続された給水配管と、前記貯湯槽の頂部に接続された出湯配管と、前記給水配管の分岐配管と前記出湯配管と給湯配管が接続された混合手段と、前記出湯配管から分岐されてその分岐部よりも混合手段側で前記出湯配管に接続された補助加熱配管と、前記補助加熱配管に介装された補助熱源機と、前記補助熱源機の入口側で前記補助加熱配管に介装されたポンプと、前記補助熱源機の出口側で前記補助加熱配管から分岐されて前記ポンプの入口側で前記補助加熱配管に接続された温水利用配管を備えた貯湯給湯装置であって、前記出湯配管から供給される高温水と前記分岐配管から供給される低温水を混合する前記混合手段の混合比を調整して給湯設定温度に調整した湯水を前記給湯配管から給湯する給湯運転制御と、前記給湯運転制御が停止されてから予め設定された待機時間が経過するまでは前記混合手段の高温水入口の湯水温度、給水温度及び設定されている給湯設定温度に応じて前記混合手段の混合比を調整する給湯待機制御を実行する貯湯給湯装置の制御方法において、前記給湯待機制御の実行中に前記ポンプを起動するときには、前記給湯待機制御で調整される前記混合手段の混合比に対して所定量だけ高温水側が小さくなるように調整することを特徴としている。
上記構成によれば、貯湯給湯装置は、混合手段で湯水を給湯設定温度に調整する給湯運転制御と、混合手段の高温水入口の湯水温度、給水温度及び設定されている給湯設定温度に応じて給湯設定温度の給湯が可能なように混合手段の混合比を調整する給湯待機制御を実行する。給湯待機制御中に温水利用のための加熱運転が開始されてポンプを起動するときには、給湯待機制御で調整される混合手段の混合比に対して所定量だけ高温水側が小さくなるように調整する。ポンプ起動時の供給圧が上昇した状態で給湯が開始された場合でも、混合手段の高温水側の割合が小さくなるように混合比を調整して供給圧の上昇による高温水の混合量の増加を相殺することができるので、給湯開始直後に混合される高温水の増加を抑えて給湯設定温度よりも高温の給湯を防ぐことができる。
本発明の貯湯給湯装置の制御方法によれば、給湯待機中の温水利用機能の利用開始時に給湯使用が開始された場合に、給湯設定温度よりも高温の給湯を防ぐことができる。
本発明の実施例1,2に係る貯湯給湯装置の構成図である。 本発明の実施例1,2に係る貯湯給湯装置の給湯運転制御のフローチャートである。 本発明の実施例1,2に係る貯湯給湯装置の給湯待機制御のフローチャートである。 本発明の実施例1に係るポンプ起動制御のフローチャートである。 本発明の実施例2に係る混合比調整制御のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1に示すように貯湯給湯装置1は、湯水を貯湯するための貯湯槽2と、この貯湯槽2の湯水を循環させて加熱するための熱源機3と、温度を調整して給湯するための混合弁4(混合手段)を備え、貯湯槽2から熱源機3に湯水を供給する熱源機往き配管5と熱源機3から貯湯槽2に湯水を戻す熱源機戻り配管6を有する。熱源機往き配管5には熱源機3に導入される湯水の温度を検知する熱源機往き温度センサ5aが配設され、熱源機戻り配管6には熱源機3で加熱された湯水の温度を検知する熱源機戻り温度センサ6aが配設されている。熱源機3は、例えばヒートポンプ式熱源機や燃料電池等の発電時の熱を利用する熱源機であり、貯湯槽2の湯水を給湯設定温度よりも高温に加熱して貯湯する貯湯運転を行う。
また、貯湯給湯装置1は、貯湯槽2に上水(低温水)を供給するために貯湯槽2の底部に接続された給水配管7と、貯湯槽2の湯水を出湯するために貯湯槽2の頂部に接続された出湯配管8を備えている。給水配管7には低温水の温度を検知する給水温度センサ7aが配設されている。貯湯槽2にはその高さ方向に所定の間隔を空けて配設された複数の貯湯温度センサ2a~2eが配設されている。
混合弁4には、給水配管7から分岐された第1分岐配管9(分岐配管)と出湯配管8と給湯配管10が接続されている。給湯設定温度の給湯を行う給湯運転では、出湯配管8から供給される湯水(高温水)と第1分岐配管9から供給される低温水を混合して給湯設定温度に調整するために、混合弁4の混合比を調整する。混合弁4で混合された湯水は、給湯配管10に供給されて給湯栓11等から給湯される。混合弁4の高温水入口近傍の出湯配管8には、混合弁4に供給される高温水の温度を検知する混合弁高温水入口温度センサ8aが配設されている。給湯配管10には、給湯流量を検知する給湯流量センサ10aと、給湯温度を検知する給湯温度センサ10bと、給湯流量を調整する給湯流量調整弁10c等が配設されている。
出湯配管8から補助加熱配管12が分岐され、その分岐部よりも混合弁4側で補助加熱配管12が出湯配管8に接続されている。補助加熱配管12には、湯水を加熱するための補助熱源機14が介装されている。補助熱源機14の湯水の入口側の補助加熱配管12には、湯水を補助熱源機14に供給するためのポンプ15が介装されている。また、補助熱源機14の湯水の出口側の補助加熱配管12には、補助熱源機14で加熱された湯水温度を検知する補助熱源機出口温度センサ12aが配設され、出湯配管8に供給する湯水量を調整するための流量調整弁16が介装されている。流量調整弁16には、流通する湯水温度を検知する流量調整弁温度センサ16aが配設されている。
補助熱源機14の湯水の出口側であって流量調整弁16よりも上流側の補助加熱配管12から温水利用配管18が分岐され、この温水利用配管18がポンプ15の入口側で補助加熱配管12に接続されている。この接続部には補助熱源機14に湯水を供給する2つの経路(補助加熱配管12、温水利用配管18)を切替えるための三方弁19が配設されている。この三方弁19は、両経路の湯水を混合して補助熱源機14に供給するように調整することも可能である。補助熱源機14は、例えば燃料ガスの燃焼熱を利用して湯水を加熱する燃焼式の熱源機である。
温水利用配管18には、補助熱源機14を使用する加熱運転によって加熱された温水が供給される。この温水利用配管18には、例えば図示外の暖房機器に供給する暖房熱媒を加熱する暖房運転のために温水と暖房熱媒の間で熱交換させる暖房用熱交換器18aや、風呂の湯水を加熱(追焚き)する風呂追焚運転のための風呂追焚用熱交換器18bが配設されている。また、温水利用配管18には、暖房運転時に開放される暖房電磁弁18cや風呂追焚運転時に開放される風呂追焚電磁弁18d等、給湯以外の温水利用時に開放される電磁弁が配設され、これらの電磁弁よりも下流側の温水利用配管18に給水配管7から分岐された第2分岐配管20が接続されている。
貯湯給湯装置1は、給湯運転等を制御するための制御部21を備えている。制御部21は、貯湯温度センサ2a等の各部に配設された温度センサの検知温度や、給湯流量センサ10aの検知流量等に基づいて、各種弁やポンプ15等の機器類を作動させる制御を行う。また、制御部21は、計時機能や給湯使用履歴を記憶する機能等を備え、貯湯給湯装置1の操作や給湯設定温度等の各種設定を行うための操作端末22が接続されている。
次に、貯湯給湯装置1の制御方法について説明する。
貯湯運転は、熱源機3が例えばヒートポンプ式熱源機の場合に、この熱源機3を作動させて貯湯槽2の湯水を熱源機3に導入し、熱源機3で貯湯設定温度(例えば65℃)に加熱した湯水を貯湯槽2の上部から貯湯する。このとき制御部21は、過去の給湯使用履歴に基づいて予測した貯湯熱量を予測した時刻までに貯湯するように貯湯運転を開始させて貯湯運転制御を行う。熱源機3が発電時の熱を利用して加熱する熱源機の場合には、制御部21は貯湯温度センサ2a~2eの検知温度に基づいて貯湯熱量を取得し、予め定まっている貯湯槽2の貯湯熱量の上限を超えないように放熱動作制御等を行う。
給湯運転において、制御部21は給湯運転制御を行って、混合弁高温水入口温度センサ8aの検知温度(混合弁高温水入口温度)と給水温度センサ7aの検知温度(給水温度)と設定されている給湯設定温度に基づいて、給湯温度センサ10bの検知温度が給湯設定温度になるように混合弁4の混合比を調整する。この給湯運転制御について図2のフローチャートに基づいて説明する。尚、フローチャート中のSi(i=1,2,・・・)はステップを表す。
給湯栓11の開栓等によって給湯流量センサ10aが所定流量以上の流量を検知すると、給湯運転制御が開始される。S1において貯湯温度センサ2a等の検知温度と給湯設定温度に基づいて、給湯に使用するための高温水を貯湯槽2から混合弁4に供給するか否か判定する。高温水の供給源を貯湯槽2と補助熱源機14から選択するステップである。判定がYesの場合はS2進み、S2において貯湯槽2から高温水を供給して混合弁4の混合比を調整し、給湯設定温度の給湯を行ってS3に進む。
S3において、高温水を供給するための貯湯熱量が貯湯槽2に残っているか否か判定する。判定がYesの場合はS4に進み、S4において給湯流量センサ10aが所定流量以上の流量を検知しているか否か判定する。判定がYesの場合はS2に戻り、判定がNoの場合はS7に進む。
一方、S1の判定がNoの場合、又はS3の判定がNoの場合にはS5に進む。そしてS5において、加熱運転により加熱した湯水を高温水として混合弁4に供給すると共に混合弁4の混合比を調整し、給湯設定温度の給湯を行ってS6に進む。S6において給湯流量センサ10aが所定流量以上の流量を検知しているか否か判定する。判定がYesの場合はS5に戻り、判定がNoの場合はS7に進む。
S4の判定がNoの場合、又はS6の判定がNoの場合にS7において、給湯待機制御に移行して給湯運転制御を停止する。
上記のように、高温水の供給源が貯湯槽2の場合は、貯湯温度センサ2a~2eの検知温度等に基づいて貯湯熱量を取得する。高温水の供給源が補助熱源機14の場合には、第2分岐配管20を介して低温水を補助熱源機14に供給するために三方弁19を温水利用配管18側に切替えてポンプ15を起動し、補助熱源機14を作動させて加熱運転を制御する。
給湯によって貯湯熱量が減少して、貯湯槽2から補助熱源機14に高温水の供給源を切替える場合にも、三方弁19を補助加熱配管12側に切替えてポンプ15を起動し、補助熱源機14を作動させて加熱運転を制御する。尚、補助熱源機14で加熱して給湯する際には、出湯配管8に供給された高温水の一部が補助加熱配管12に流入するように三方弁19を調整すると共にポンプ15の吐出量を増やすことにより、貯湯槽2の湯水が出湯配管8の高温水に混入しないようにして、良好な出湯特性を確保している。
給湯栓11の閉栓等によって給湯流量センサ10aの検知流量が所定流量未満になると、制御部21は給湯運転制御を停止し、給湯待機状態になる。給湯使用者の利便性向上のために、貯湯給湯装置1には給湯が開始されたときに早く給湯設定温度の給湯ができることが要求されている。そのため制御部21は、給湯待機中に次回の給湯運転で早く給湯設定温度の給湯ができるように給湯待機制御を実行する。
給湯待機制御では、混合弁高温水入口温度等に応じて、給湯設定温度の給湯が可能なように混合弁4の混合比を調整する。これにより、給湯開始後に早く給湯設定温度の給湯をすることが可能になる。この給湯待機制御について、図3のフローチャートに基づいて説明する。
給湯運転制御が停止されて給湯待機制御が開始されると、S10において、給湯運転停止から所定の待機時間(例えば10分)が経過したか否か判定する。判定がNoの場合はS11に進み、S11において混合弁高温水入口温度と給水温度を取得してS12に進む。そしてS12において、S11で取得した混合弁高温水入口温度と給水温度と設定されている給湯設定温度に基づいて、給湯設定温度の給湯が可能なように混合弁4の混合比を調整してS14に進む。このとき、混合弁高温水入口温度の湯水を給湯設定温度で給湯が可能な状態に準備している。一方、S10の判定がYesの場合はS13に進み、S13において、現在の混合比を維持してS14に進む。
S14において、給湯以外の温水利用が開始されたか否か判定する。判定がYesの場合はS15に進み、S15において加熱運転により温水利用を開始してS16に進む。S14の判定がNoの場合はS16に進む。
S16において、給湯開始により給湯流量センサ10aが所定流量以上の流量を検知したか否か判定する。判定がYesの場合はS17に進んで給湯運転制御に移行して給湯待機制御を停止し、判定がNoの場合はS10に戻る。
上記のような給湯待機制御中に温水利用のために加熱運転が開始される場合、三方弁19を切替え、ポンプ15を起動して補助熱源機14を作動させる。例えば暖房運転のために、給湯待機制御中に加熱運転が開始された場合には、制御部21は、暖房電磁弁18cを開放し、三方弁19を温水利用配管18側に切替えてポンプ15を起動し、補助熱源機14を作動させて加熱運転を制御する。加熱運転では、湯水を予め暖房運転用に定められた温度(例えば80℃)に加熱する。
ポンプ15の起動制御について図4のフローチャートに基づいて説明する。S20において給湯待機制御実行中か否か判定する。判定がYesの場合はS21に進み、S21において温水利用機能の運転に対応したポンプ15のポンプ目標回転数を取得してS22に進む。ポンプ目標回転数は、温水を利用する暖房、風呂の追焚き等の運転毎に予め定められており、その回転数で各運転が行われる。S22において、S21で取得したポンプ目標回転数に基づいてポンプ15の起動時の回転数の上昇率や設定電流値等の駆動条件を設定し、その駆動条件に従ってポンプ15を起動してポンプ起動制御を終了する。
一方、S20の判定がNoの場合にはS23に進み、S23において運転に応じたポンプ目標回転数を取得してS24に進む。給湯待機制御を実行していないので、貯湯した湯水を使用する給湯運転中の温水利用のためのポンプ15の起動又は加熱運転で加熱した湯水を使用する給湯運転のためのポンプ15の起動であり、暖房、風呂追焚き、給湯の各運転に応じたポンプ目標回転数を取得する。そしてS24において、S23で取得したポンプ目標回転数に基づいてポンプ15の起動時の回転数の上昇率や設定電流値等の駆動条件を設定し、その駆動条件に従ってポンプ15を起動してポンプ15の起動制御を終了する。
給湯待機制御中に暖房のための温水利用を開始する場合には、予め定められたポンプ目標回転数(例えば5000[rpm])を取得して、例えば15秒でこのポンプ目標回転数となる上昇率で回転数を上昇させる駆動条件を設定してポンプ15を起動する。この回転数の上昇率は、給湯運転中の温水利用のためのポンプ15の起動時の例えば5秒で予め定められたポンプ目標回転数となる上昇率よりも低く設定されている。また、給湯流量等によってポンプ目標回転数が変動する給湯のために、例えば5秒で給湯運転のポンプ目標回転数(例えば2000~6000[rpm])にする回転数の上昇率よりも低く設定されている。それ故、給湯待機制御中でないときにポンプ15を起動する場合よりも吐出量の増加、供給圧の上昇が緩やかになり、上水の流入も少ないので供給圧の上昇幅も小さくなる。
この状態で給湯運転が開始された場合、供給圧の上昇が抑えられているので、給湯待機制御によって適切な混合比に調整された混合弁4によって略混合比通りに高温水と低温水が混合される。従って、給湯設定温度の給湯ができ、給湯設定温度より高温の給湯を防ぐことができる。
上記実施例1を部分的に変更した例について説明する。貯湯給湯装置1の構成及び貯湯運転制御、給湯運転制御、給湯待機制御は実施例1と同様なので説明を省略し、給湯待機制御中に給湯以外の温水利用が開始される場合について説明する。
給湯待機制御中に温水利用のために加熱運転が開始される場合、三方弁19を切替え、ポンプ15を起動して補助熱源機14を作動させる。例えば暖房運転のために、給湯待機制御中に加熱運転が開始される場合には、制御部21は、暖房電磁弁18cを開放し、三方弁19を温水利用配管18側に切替えてポンプ15を起動し、補助熱源機14を作動させて加熱運転を制御すると共に、給湯待機制御で調整される混合弁4の混合比を高温水側が所定量だけ小さくなるように調整する。加熱運転では、湯水を予め暖房運転用に定められた温度(例えば80℃)に加熱する。
高温水側を所定量だけ小さくする混合弁4の混合比調整制御について図5のフローチャートに基づいて説明する。給湯待機中に、S30においてポンプ15が起動されたか否か判定する。判定がYesの場合はS31に進み、判定がNoの場合はS30の判定を繰り返す。次にS31において、給湯待機制御によって調整される混合弁4の混合比を取得してS32に進む。そしてS32において、給湯運転停止から待機時間が経過しているか否か判定する。判定がNoの場合はS33に進み、S33においてS31で取得した混合比に対して高温水側を所定量小さくするように混合弁4の調整をしてS35に進む。
一方、S32の判定がYesの場合はS34に進み、S34においてS31で取得した混合比を維持してS35に進む。ここでは、混合弁4の高温水入口側の高温水が十分降温しており、給湯設定温度よりも高温の給湯にならないので混合比を調整しない。
S35において、ポンプ15の起動が完了したか否か判定し、判定がYesの場合は混合比調整制御を終了し、判定がNoの場合はポンプ15の起動が完了するまでS35の判定を繰り返す。ポンプ15の起動完了は、例えば起動から所定の時間(例えば15秒)が経過したことや、ポンプ15の回転数が安定していること等に基づいて判定する。混合比調整制御が終了すると、給湯待機制御又は給湯運転制御によって適切な混合比に調整する。
混合弁4の混合比が、例えば混合弁4の1900段階に区切られた弁開度で調整される場合に、給湯待機制御で調整される弁開度に対して、所定量として例えば50段階だけ高温水側を小さくする。所定量は弁開度に限られものではなく、高温水の混合量が所定量として例えば2~3%少なくなるようにしてもよく、高温水の混合量を十分に低下させることができるように実験等に基づいて予め設定されている。
このときポンプ15の起動によって供給圧が上昇しているが、給湯待機制御で調整される混合弁4の混合比から所定量だけ高温水側が小さくなるように混合比を調整している。従って、この状態で給湯運転が開始された場合には、供給圧の上昇による高温水の混合量の増加を抑えて、給湯設定温度よりも高温の給湯を防ぐことができる。
本発明の作用、効果について説明する。
貯湯給湯装置1は、混合弁4で湯水を給湯設定温度に調整する給湯運転制御と、混合弁4の高温水入口の湯水温度に応じて給湯設定温度の給湯が可能なように混合弁4の混合比を調整する給湯待機制御を実行する。給湯待機制御中に温水利用のための加熱運転が開始されてポンプ15を起動するときには、給湯待機制御を実行していないときにポンプ15を起動する場合よりもポンプ15の回転数の上昇率を低くする。ポンプ15の起動時の回転数の上昇率を低くするので、給湯待機制御を実行していない場合よりも吐出量及び供給圧の上昇が緩やかになり、上水の流入も小さくなって供給圧の上昇幅も抑えられる。従って、混合弁4の高温水入口側の供給圧の上昇を小さくすることができるので、給湯運転が開始された直後に混合される高温水の増加を抑えて、給湯設定温度よりも高温の給湯を防ぐことができる。
また、貯湯給湯装置1は、給湯待機制御中に温水利用のための加熱運転が開始されてポンプ15を起動するときには、給湯待機制御で調整される混合弁4の混合比に対して所定量だけ高温水側が小さくなるように調整することができる。これにより、ポンプ15の起動時の供給圧が上昇した状態で給湯運転が開始された直後の供給圧の上昇による高温水の混合量の増加を、混合弁4の高温水側が小さくなるように混合比を調整して相殺することができる。従って、給湯運転が開始された直後に混合される高温水の増加を抑えて、給湯設定温度よりも高温の給湯を防ぐことができる。
混合手段は、高温水の流量調整弁の流量と低温水の流量調整弁の流量を夫々調整することにより混合比を調整するように構成された混合装置であってもよい。この場合も上記実施例と同等の制御を行って同等の効果が得られる。また、ポンプ起動制御と混合比調整制御を組み合わせて実行することもできる。その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、上記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
1 :貯湯給湯装置
2 :貯湯槽
2a~2e :貯湯温度センサ
3 :熱源機
4 :混合弁(混合手段)
5 :熱源機往き配管
5a :熱源機往き温度センサ
6 :熱源機戻り配管
6a :熱源機戻り温度センサ
7 :給水配管
7a :給水温度センサ
8 :出湯配管
8a :混合弁高温水入口温度センサ
9 :第1分岐配管(分岐配管)
10 :給湯配管
10a :給湯流量センサ
10b :給湯温度センサ
10c :給湯流量調整弁
11 :給湯栓
12 :補助加熱配管
12a :補助熱源機出口温度センサ
14 :補助熱源機
15 :ポンプ
16 :流量調整弁
16a :流量調整弁温度センサ
18 :温水利用配管
18a :暖房用熱交換器
18b :風呂追焚用熱交換器
18c :暖房電磁弁
18d :風呂追焚電磁弁
19 :三方弁
20 :第2分岐配管
21 :制御部
22 :操作端末

Claims (2)

  1. 湯水を貯湯する貯湯槽と、前記貯湯槽の湯水を循環させて加熱する熱源機と、前記貯湯槽の底部に接続された給水配管と、前記貯湯槽の頂部に接続された出湯配管と、前記給水配管の分岐配管と前記出湯配管と給湯配管が接続された混合手段と、前記出湯配管から分岐されてその分岐部よりも混合手段側で前記出湯配管に接続された補助加熱配管と、前記補助加熱配管に介装された補助熱源機と、前記補助熱源機の入口側で前記補助加熱配管に介装されたポンプと、前記補助熱源機の出口側で前記補助加熱配管から分岐されて前記ポンプの入口側で前記補助加熱配管に接続された温水利用配管を備えた貯湯給湯装置であって、前記出湯配管から供給される高温水と前記分岐配管から供給される低温水を混合する前記混合手段の混合比を調整して給湯設定温度に調整した湯水を前記給湯配管から給湯する給湯運転制御と、前記給湯運転制御が停止されてから予め設定された待機時間が経過するまでは前記混合手段の高温水入口の湯水温度、給水温度及び設定されている給湯設定温度に応じて前記混合手段の混合比を調整する給湯待機制御を実行する貯湯給湯装置の制御方法において、
    前記給湯待機制御の実行中に前記ポンプを起動するときには、前記給湯待機制御を実行していない場合よりも前記ポンプの回転数の上昇率を低くすることを特徴とする貯湯給湯装置の制御方法。
  2. 湯水を貯湯する貯湯槽と、前記貯湯槽の湯水を循環させて加熱する熱源機と、前記貯湯槽の底部に接続された給水配管と、前記貯湯槽の頂部に接続された出湯配管と、前記給水配管の分岐配管と前記出湯配管と給湯配管が接続された混合手段と、前記出湯配管から分岐されてその分岐部よりも混合手段側で前記出湯配管に接続された補助加熱配管と、前記補助加熱配管に介装された補助熱源機と、前記補助熱源機の入口側で前記補助加熱配管に介装されたポンプと、前記補助熱源機の出口側で前記補助加熱配管から分岐されて前記ポンプの入口側で前記補助加熱配管に接続された温水利用配管を備えた貯湯給湯装置であって、前記出湯配管から供給される高温水と前記分岐配管から供給される低温水を混合する前記混合手段の混合比を調整して給湯設定温度に調整した湯水を前記給湯配管から給湯する給湯運転制御と、前記給湯運転制御が停止されてから予め設定された待機時間が経過するまでは前記混合手段の高温水入口の湯水温度、給水温度及び設定されている給湯設定温度に応じて前記混合手段の混合比を調整する給湯待機制御を実行する貯湯給湯装置の制御方法において、
    前記給湯待機制御の実行中に前記ポンプを起動するときには、前記給湯待機制御で調整される前記混合手段の混合比に対して所定量だけ高温水側が小さくなるように調整することを特徴とする貯湯給湯装置の制御方法。
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