JP2015010805A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給湯運転中に低温の水が供給されることを防止した貯湯式給湯装置を提供する。
【解決手段】給湯制御部60は、貯湯タンク10内の湯水の熱量が予熱必要量よりも多いときは、バイパス弁21を開弁状態とすると共に水量サーボ弁48を閉弁状態として混合温調制御を行い、貯湯タンク10内の湯水の熱量が予熱必要量以下になったときに、バイパス弁21と水量サーボ弁を共に開弁状態として混合温調制御を継続し、貯湯タンク10内の湯水の熱量が予熱必要量よりも少ない加熱開始設定量以下になったときに、バイパス弁21を閉弁状態とすると共に水量サーボ弁48を開弁状態として、加熱温調制御に切換える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、貯湯タンクの下流側に、補助熱源機を直列に接続した貯湯式給湯装置に関する。
従来より、加熱手段により加熱された湯を貯める貯湯タンクと、貯湯タンクから湯水が供給される出湯管の途中に接続されて、出湯管を流通する湯水を加熱する補助熱源機とを備えた貯湯式給湯装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された貯湯式給湯装置においては、貯湯タンク内に湯が貯められているときは、貯湯タンクから出湯管に供給される湯と、給水管から供給される水との混合比を調節することによって、設定温度の湯を出湯管から供給する混合温調制御(停止モード運転処理)を行っている。
また、貯湯タンクの湯切れが生じたときには、補助熱源機を作動させることによって、設定温度を出湯管から供給する加熱温調制御(加熱作動モード運転処理)を行っている。
特開2010−25414号公報
特許文献1に記載された貯湯式給湯装置では、出湯管の途中に補助熱源機が接続されているため、混合温調制御を行う場合であっても補助熱源機を経由して湯が供給される。そして、補助熱源機を流通する際の放熱により熱損失が生じる。
そこで、補助熱源機をバイパスして補助熱源機の入口側と出口側で出湯管を連通するバイパス管を設け、混合温調制御を行うときには、補助熱源機側への湯の流通を禁止してバイパス管側に湯を流通させることで、補助熱源機での熱損失を回避することができる。
しかしながら、このようにバイパス管を設けた場合に、混合温調制御により給湯を行っているときに貯湯タンクの湯切れが生じて加熱温調制御に切換えたときには、補助熱源機からバイパス管までの出湯管内に貯まった水が、加熱されることなく出湯管の下流端に接続された出湯栓から供給されてしまう。そのため、それまで出湯栓から供給されていた湯が急に低温の水に切り替わって、使用者に不快感を与えてしまうという不都合がある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、給湯運転中に低温の水が供給されることを防止した貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、本発明の貯湯式給湯装置は、
貯湯タンクと、
前記貯湯タンク内の下部の湯水を加熱して上部に戻すタンク加熱部と、
前記貯湯タンクの上部に接続されて、前記貯湯タンクの上部に貯まった湯水が供給される出湯管と、
前記貯湯タンクの下部及び前記出湯管に接続された給水管と、
前記貯湯タンクから前記出湯管に供給される湯水と、前記給水管から前記出湯管に供給される水との混合比を変更する混合比変更部と、
前記出湯管と前記給水管との接続箇所よりも下流側の前記出湯管の途中に設けられて、前記出湯管を流通する湯水を加熱する補助熱源機と、
前記補助熱源機をバイパスして、前記出湯管を前記補助熱源機の上流側と下流側で連通させる補助熱源バイパス管と、
前記補助熱源バイパス管を開閉するバイパス開閉弁と、
前記出湯管と前記バイパス管の上流端との接続箇所と、前記補助熱源機との間で、前記出湯管を開閉する補助熱源開閉弁と、
前記貯湯タンク内の湯水の熱量を算出するタンク熱量算出部と、
前記貯湯タンク内の湯水の熱量が、前記補助熱源バイパス管の上流端から前記補助熱源機を経由して前記補助熱源バイパス管の下流端に至るまでの間の前記出湯管の容量に基づいて設定した予熱必要量と、前記補助熱源機の起動に要する時間に基づいて設定した起動必要量との合計量よりも多いときは、前記バイパス開閉弁を開弁とすると共に前記補助熱源開閉弁を閉弁して、前記出湯管からの給湯温度が所定の目標給湯温度となるように、前記混合比変更部により前記混合比を調節する混合温調制御を行い、
前記貯湯タンク内の湯水の熱量が前記合計量以下になったときに、前記バイパス開閉弁と補助熱源開閉弁を共に開弁して、前記混合温調制御を継続し、
前記貯湯タンク内の湯水の熱量が前記起動必要量以下になったときに、前記バイパス開閉弁を閉弁すると共に前記補助熱源開閉弁を開弁して、前記出湯管からの給湯温度が前記目標給湯温度となるように前記補助熱源機の加熱量を調節する加熱温調制御に切換える給湯制御部とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記給湯制御部は、前記貯湯タンク内の湯水の熱量が前記予熱必要量と前記起動必要量との合計量よりも多いときは、前記バイパス開閉弁を開弁すると共に前記補助熱源開閉弁を閉弁して、前記混合温調制御を行う。この場合、前記補助熱源機への湯の供給が停止した状態となるので、前記補助熱源バイパス管と前記補助熱源機間の前記出湯管には、冷えた水が貯まった状態となる。
そして、前記給湯制御部は、前記貯湯タンク内の湯水の熱量が前記予熱必要量と前記起動必要量との合計量以下になったときに、前記バイパス開閉弁と前記補助熱源開閉弁を共に開弁して、前記混合温調制御を継続する。この処理により、前記補助熱源機側にも湯が供給されるようになり、前記補助熱源バイパス管と前記補助熱源機との間の前記出湯管に貯まっていた水が、前記目標給湯温度の湯に置換される。
この場合、前記補助熱源バイパス管と前記補助熱源機との間の前記出湯管に貯まっていた水は、前記補助熱源バイパス管から供給される前記目標給湯温度の湯と混合されて、前記出湯管から供給される。そのため、前記出湯管から低温の水が供給されることはない。
その後、前記貯湯タンク内の湯水の熱量が前記起動必要量以下になったときに、前記給湯制御部は、前記バイパス開閉弁を閉弁すると共に前記補助熱源開閉弁を開弁して、前記加熱温調制御に切換える。この場合、前記加熱温調制御に切換える時に、前記補助熱源バイパス管と前記補助熱源機との間の前記出湯管には、既に前記目標給湯温度の湯が流通している。そのため、前記混合温調制御から前記加熱温調制御に切替わる時に、低温の水が前記出湯管から供給されることを防止することができる。
また、前記貯湯タンク内の異なる水位における湯水の温度を検出する複数の貯湯温度センサを備え、
前記タンク熱量算出部は、前記複数の貯湯温度センサの検出温度に基づいて、前記貯湯タンク内の湯水の熱量を算出することが好ましい。
この構成によれば、前記タンク熱量算出部は、前記複数の貯湯温度センサの検出温度から、前記貯湯タンク内に貯まった湯水の上下方向の温度分布を認識して、前記貯湯タンク内の湯水の熱量を容易に算出することができる。
貯湯式給湯装置の構成図。 給湯運転のフローチャート。
本発明の実施形態の一例について、図1〜図2を参照して説明する。図1を参照して、本実施形態の貯湯式給湯装置は、ヒートポンプユニット1が接続されたタンクユニット2に、さらに瞬間加熱式の補助熱源機3を直列に接続して構成されている。
ヒートポンプユニット1(本発明のタンク加熱部に相当する)は、圧縮機4、水熱交換器(凝縮器)5、膨張弁(減圧器)6、及び空気熱交換器(蒸発器)7を、ヒートポンプ循環路8により接続して構成されたヒートポンプ9を備えている。水熱交換器5は、後述する貯湯タンク10の上部及び下部に接続されたタンク循環路11の途中に接続され、ヒートポンプ循環路8内の熱媒体(例えば、CO熱媒体)と、タンク循環路11内の湯水との間で熱交換を行うことにより、タンク循環路11を流通する湯水を加熱する。
タンク循環路11には、貯湯タンク10に貯められた湯水をタンク循環路11に循環させるための循環ポンプ12と、水熱交換器5から貯湯タンク10に流通する湯水の温度を検出するタンク戻り温度センサ13と、貯湯タンク10から水熱交換器5に流通する湯水の温度を検出するタンク往き温度センサ14とが設けられている。
ヒートポンプユニット1は、図示しないCPU,メモリ等により構成されたヒートポンプコントローラ15を備えている。ヒートポンプコントローラ15は、メモリに保持されたヒートポンプユニット1の制御用プログラムをCPUで実行することによって、ヒートポンプユニット1の作動を制御する機能を果す。
ヒートポンプコントローラ15には、タンク戻り温度センサ13とタンク往き温度センサ14の温度検出信号が入力される。また、ヒートポンプコントローラ15から出力される制御信号によって、ヒートポンプ9と循環ポンプ12の作動が制御される。
ヒートポンプコントローラ15は、後述するタンクコントローラ16と通信可能に接続され、タンクコントローラ16からタンク加熱信号を受信したときに、タンク戻り温度センサ13及びタンク往き温度センサ14の検出温度に基づいて、循環ポンプ12とヒートポンプ9を作動させることにより、貯湯タンク10内の湯水を沸かし上げ設定温度まで加熱する。
次に、タンクユニット2は、上部に出湯管17が接続されると共に下部に給水管18が接続された貯湯タンク10を備えている。出湯管17は、上流端が貯湯タンク10の上部に接続され、下流端が図示しない出湯栓(カラン等)に接続されている。
給水管18は、上流端が水道に接続されて下流側で分岐し、一方の下流端が貯湯タンク10の下端に接続されると共に、他方の下流端が出湯管17の途中に接続されている。
出湯管17は、給水管18との接続部(合流部)28の下流側からタンクユニット2の外部に延び、途中に補助熱源機3が接続されて再びタンクユニット2の内部に延びている。出湯管17の途中には、補助熱源機3をバイパスして補助熱源機3の入口側と出口側を連通させる補助熱源バイパス管20が接続されている。
補助熱源バイパス管20には、補助熱源バイパス管20を全開から全閉まで無段階又は多数段階で開閉するバイパス弁21(本発明のバイパス開閉弁の機能を含む)が設けられている。
バイパス弁21が全閉状態であるときは、貯湯タンク10から出湯管17に供給される湯水は補助熱源機3側に流通する。また、バイパス弁21が全開状態であるときには、貯湯タンク10から出湯管17に供給される湯水は補助熱源バイパス管20側に流通する。
また、後述する水量サーボ弁48が全閉状態であるときは、出湯管17から補助熱源機3への湯水の流通が不能となり、水量サーボ弁48が全開状態であるときには、出湯管17から補助熱源機3への湯水の流通が可能となる。
タンクユニット2における出湯管17と給水管18との合流部28の上流側の出湯管17には、貯湯タンク10から出湯管17に供給される湯水の温度を検出する出湯温度センサ22が設けられている。
給水管18の分岐部36よりも上流側には、給水管18に流入する水の流量を検出する第1給水流量センサ26と、給水管18に流入する水の温度を検出する給水温度センサ27とが設けられている。
給水管18の分岐部36と貯湯タンク10との間には、貯湯タンク10から給水管18への逆流を阻止するタンク側逆止弁24と、貯湯タンク10への給水流量(貯湯タンク10から出湯管に供給される湯水の流量と同量)を検出する第2給水流量センサ23と、貯湯タンク10から出湯管17に供給される湯水の流量を調節する導出湯量調節弁34bとが設けられている。
給水管18の分岐部36から出湯管17との合流部28までの間には、出湯管17から給水管18への逆流を阻止する出湯管側逆止弁25と、合流部28を介して出湯管17に合流させる水の流量を調節する混合水量調節弁34aとが設けられている。
なお、混合水量調節弁34aと導出湯量調節弁34bとにより、本発明の混合比変更部が構成されている。
出湯管17の給水管18との合流部28と貯湯タンク10までの間には、貯湯タンク10から出湯管17に供給される湯水の温度を検出する出湯温度センサ22が設けられている。また、出湯管17の合流部28よりも下流側には、給水管18から供給される水が混合された後の湯水の温度を検出する混合温度センサ29が設けられている。
補助熱源バイパス管20の下流端よりも下流側の出湯管17には、出湯管17から出湯栓に供給される湯水の温度を検出する給湯出口温度センサ30が設けられている。
貯湯タンク10の上部位置から下部に向かって順に、貯湯タンク10内に貯められた湯水の温度を検出する複数の貯湯温度センサ31〜33が、異なる水位位置に設けられている。
また、タンクユニット2は、図示しないCPU,メモリ等により構成されたタンクコントローラ16を備えている。タンクコントローラ16は、メモリに保持されたタンクユニット2の制御用プログラムをCPUで実行することにより、タンクユニット2の作動を制御する機能を果たし、また、出湯管17から出湯栓に供給される湯の温度を、後述する目標給湯温度に制御する給湯制御部60、及び貯湯タンク10内の湯水の熱量を算出するタンク熱量算出部61として機能する。
タンクコントローラ16には、第1給水流量センサ26及び第2給水流量センサ23の流量検出信号と、出湯温度センサ22,給水温度センサ27,混合温度センサ29,給湯出口温度センサ30,及び貯湯温度センサ31〜33の温度検出信号が入力される。また、タンクコントローラ16から出力される制御信号によって、混合水量調節弁34a、導出湯量調節弁34b、及びバイパス弁21の作動が制御される。
タンクコントローラ16には、使用者の操作に応じて、目標給湯温度(出湯管17の下流端に接続された給湯栓から供給される湯の所望温度)を設定するためのスイッチ等を備えたリモコン35が接続されている。また、タンクコントローラ16は、補助熱源機3に対して、加熱を禁止する信号及び水量サーボ弁48を開閉する信号を送信する。
ここで、貯湯タンク10の内部に貯められた湯の状態を説明すると、出湯管17が貯湯タンク10の上部に接続され、給水管18が貯湯タンク10の下部に接続されているため、貯湯タンク10内の上部の湯が出湯管17に供給されると、この供給量に応じた分の水が給水管18から貯湯タンク10の下部に供給されて、貯湯タンク10の下部に低温の水の層(水層)が形成される。
貯湯タンク10内の上部の湯の層(湯層)と水層との境界部には、湯層よりも温度が低く水層よりも温度が高い中間層が形成される。中間層の温度は、湯層に接する部分から水層に接する部分に向かって次第に低くなっている。
貯湯タンク10の湯層が減少すると、出湯管17が接続された貯湯タンク10の出口付近の温度が低くなる。そして、貯湯タンク10から所定の温度の湯が得られなくなると(いわゆる湯切れ状態)、貯湯タンク10から低温の湯水が供給される。
そこで、タンクコントローラ16の給湯制御部60は、貯湯タンク10の湯切れが生じていないときは、導出湯量調節弁34bにより貯湯タンク10から出湯管17に供給される湯の流量を調節すると共に、混合水量調節弁34aにより給水管18から出湯管17に供給される水の流量を調節することによって、混合温度センサ29又は給湯出口温度センサ30の検出温度が目標給湯温度となるように制御する混合温調制御を行う。
また、貯湯タンク10の湯切れが生じているときには、タンクコントローラ16の給湯制御部60は、バイパス弁21を全閉状態として補助熱源機3を作動させ、給湯出口温度センサ30の検出温度が目標給湯温度となるように補助熱源機3を作動させる加熱温調制御を行う。
次に、補助熱源機3は、出湯管17の一部を構成する補助熱源回路19と、補助熱源機3の作動を制御する補助熱源コントローラ42とを備えている。補助熱源コントローラ42は、タンクコントローラ16と通信可能に接続されている。
補助熱源コントローラ42は、図示しないCPU,メモリ等により構成され、メモリに保持された補助熱源機3の制御用プログラムをCPUで実行することによって、補助熱源機3の作動を制御する機能を果す。
補助熱源回路19には、給湯熱交換器43と、給湯熱交換器43を加熱するバーナ44と、給湯熱交換器43をバイパスして給湯熱交換器43の上流側と下流側で補助熱源回路19を連通する給湯バイパス管45とが設けられている。
また、補助熱源回路19には、給湯熱交換器43側に供給される湯水の流量と給湯バイパス管45側に供給される湯水の流量との分配比を変更するバイパスサーボ弁47と、補助熱源機3に供給される湯水の流量を調節する水量サーボ弁48(本発明の補助熱源開閉弁の機能を含む)とが設けられている。
さらに、補助熱源回路19には、給湯熱交換器43及び給湯バイパス管45に供給される湯水の流量を検出する補助熱源流量センサ49と、給湯バイパス管45の下流側に流れる湯水の温度を検出する補助熱源温度センサ50とが設けられている。
補助熱源コントローラ42には、補助熱源温度センサ50の温度検出信号と、補助熱源流量センサ49の流量検出信号とが入力される。また、補助熱源コントローラ42から出力される制御信号によって、バイパスサーボ弁47、水量サーボ弁48、及びバーナ44の作動が制御される。
補助熱源コントローラ42は、タンクコントローラ16から加熱許可を指示する信号を受信したときに加熱許可状態となる。そして、補助熱源流量センサ49により所定の下限流量以上の通水が検出されているときに、補助熱源温度センサ50の検出温度が目標給湯温度となるように、バーナ44の燃焼量を制御する加熱温調制御が実行される。
次に、図2に示したフローチャートに従って、給湯制御部60による給湯運転の実行手順について説明する。給湯制御部60は、混合温調制御と加熱温調制御を切換えて給湯運転を実行する。
給湯制御部60は、第1給水流量センサ26の検出流量が下限流量以上になったときに、図2による処理を開始する。図2のSTEP1で、給湯制御部60は、タンク熱量算出部61により、貯湯タンク10内の湯水の熱量Hvを算出する。タンク熱量算出部61は、以下の式(1)により貯湯タンク10内の湯水の熱量Hvを算出する。
Hv=A・Ta+B・Tb ・・・・・(1)
但し、Hv:貯湯タンク10内の湯水の熱量(kcal)、A:貯湯温度センサ32の設置水位から貯湯温度センサ31の設置水位までの間の貯湯タンク10の容量(リットル)、Ta:貯湯温度センサ31の検出温度Tt1と貯湯温度センサ32の検出温度Tt2との平均検出温度(℃)(Ta=(Tt1+Tt2)/2)、B:貯湯温度センサ33の設置水位から貯湯温度センサ32の設置水位までの間の貯湯タンク10の容量(リットル)、Tb:貯湯温度センサ32の検出温度Tt2と貯湯温度センサ33の検出温度Tt3との平均検出温度(℃)(Tb=(Tt2+Tt3)/2)。
続くSTEP2で、給湯制御部60は、貯湯タンク10内の湯水の熱量Hvが、以下の式(2)で算出した予熱必要量Hnと、以下の式(3)で算出した起動必要量Heとの合計量よりも多いか否かを判断する。
Hn=C(Tset−Tin) ・・・・・(2)
He=(Tset−Tin)・W・α ・・・・・(3)
但し、Hn:予熱必要量、Tset:リモコン35により設定された給湯温度(目標給湯温度)、Tin:給水温度センサ27の検出温度(給水管18に供給される水の温度)、C:補助熱源バイパス管20の上流端と出湯管17の接続部から、補助熱源機3を経由して、補助熱源バイパス管20の下流端と出湯管17との接続部に至る出湯管17の経路(以下、補助熱源機側通水経路という)の容量、He:起動必要量、W:給水管18に供給される水の流量(第1給水流量センサ26の検出流量)、α:余裕係数(例えば1〜2)。
ここで、予熱必要量Hnは、補助熱源機側通水経路内に貯まった水(Tin付近になると想定される)を、目標給湯温度Tsetの湯で置換するのに必要な熱量を想定した算出値である。また、起動必要量Heは、貯湯タンク10の湯切れが生じる前に、混合温調制御から加熱温調制御への切り替えを完了するために、補助熱源機3の起動に必要な時間(例えば1分間)分の必要熱量を想定した算出値である。
STEP2で、貯湯タンク10内の湯水の熱量Hvが予熱必要量Hnと起動必要量Heとの合計量よりも多いとき(Hn+He<Hv)はSTEP20に分岐し、給湯制御部60は、バイパス弁21を開弁(全開)とすると共に、水量サーボ弁48を閉弁(全閉)する。これにより、貯湯タンク10から出湯管17に供給される湯水及び給水管18から出湯管17に混入される水が補助熱源バイパス管20側にのみ流通し、補助熱源機3側への湯水の流通が禁止される状態となる。
次のSTEP21で、給湯制御部60は混合温調制御を開始し、これにより、目標給湯温度の湯が補助熱源バイパス管20を経由して出湯管17の下流端に接続された出湯栓に供給される。そして、STEP1に戻り、給湯制御部60は、STEP1以下の処理を再度実行する。
一方、STEP2で貯湯タンク10内の湯水の熱量Hvが予熱必要量Hnと起動必要量Heとの合計量以下であるとき(Hv≦Hn+He)はSTEP3に進み、給湯制御部60は、バイパス弁21と水量サーボ弁48を共に開弁(全開)する。これにより、貯湯タンク10から出湯管17に供給される湯水及び給水管18から出湯管17に混入される水が、補助熱源バイパス管20側と補助熱源機3側の双方に流通する状態となる。
続くSTEP4で、給湯制御部60は混合温調制御を継続する。STEP4の混合温調制御では、給湯制御部60は、給湯出口温度センサ30の検出温度が目標給湯温度となるように、導出湯量調節弁34bにより出湯管17の開度を調節すると共に、混合水量調節弁34aにより給水管18の開度を調節する。この場合、出湯管17と給水管18との合流部28で混合されて出湯管17及び補助熱源バイパス管20に供給される湯の温度は、目標給湯温度よりも高い目標給湯温度+βとなる。
これにより、目標給湯温度+βの温度の湯が補助熱源機3の給湯熱交換器43を経由して流通し、それまで、補助熱源機側通水経路に貯まっていた水が、補助熱源バイパス管20側から供給される目標給湯温度+βの温度の湯と混合されて、出湯管17の下流端に接続された出湯栓へと供給される。
その結果、補助熱源機側通水経路内に貯まっていた水が、次第に目標給湯温度の湯に置換され、補助熱源機側通水経路内が予熱される。また、この予熱が行われている間、出湯栓からは、補助熱源機側通水経路に貯まっていた水と補助熱源バイパス管20側から供給される目標給湯温度+βの温度の湯とが混合された、目標給湯温度の湯が供給されるため、出湯栓から低温の水が供給されることがない。
次のSTEP5で、給湯制御部60は、貯湯タンク10内の湯水の熱量Hvを算出し、STEP6で、貯湯タンク10内の湯水の熱量Hvが起動必要量He以下であるか否かを判断する。
そして、貯湯タンク10内の湯水の熱量Hvが起動必要量Heよりも多いときはSTEP2に戻り、給湯制御部60はSTEP4で混合温調制御を継続して実行する。一方、貯湯タンク10内の湯水の熱量Hvが起動必要量He以下であるときにはSTEP7に進む。
STEP7で、給湯制御部60は、バイパス弁21を閉弁(全閉)すると共に、水量サーボ弁48を開弁(全開)する。これにより、貯湯タンク10から出湯管17に供給される湯水が全て補助熱源機3側に流通し、補助熱源バイパス管20側への湯水の通水が禁止される。
続くSTEP8で、給湯制御部60は加熱温調制御を開始する。これにより、貯湯タンク10の湯切れが生じる前に、補助熱源機側通水経路に目標給湯温度の湯が流通している状態で補助熱源機3のバーナ44に点火されて、混合温調制御から加熱温調制御に切り替わる。そのため、出湯管17の下流端に接続された出湯栓から、低温の水が供給されることを防止することができる。
なお、給湯制御部60は、補助熱源機3のバーナ44に点火する際に、補助熱源機3においては、出湯管17を流通する湯水に、少なくとも補助熱源機3の最小号数分の熱量が加わることを考慮して、合流部28から出湯管に供給される湯の温度を目標給湯温度よりもこの熱量分低く設定する。
加熱温調制御において、給湯制御部60は、貯湯タンク10から出湯管17に供給される湯水と給水管18に供給される水とを、合流部28で混合した湯水を補助熱源機3に供給し、補助熱源温度センサ50の検出温度が目標給湯温度Tsetとなるように、バーナ44の加熱量とバイパスサーボ弁47による混合比を調節する。
次のSTEP9で、給湯制御部60は、給水管18への給水流量(第1給水流量センサ26の検出流量)が、下限流量よりも少ないか否かを判断する。そして、給水流量が下限流量よりも少なくなったときにSTEP10に進み、給湯制御部60は加熱温調制御を停止してSTEP11に進み、給湯運転の処理を終了する。
なお、STEP4及びSTEP21で混合温調制御を行っているときにも、給湯制御部60は、STEP9と同様に、給水管18に供給される水の流量(第1給水流量センサ26の検出流量)が下限流量よりも少なくなったか否かを判断し、給湯流量が下限流量よりも少なくなったときには混合温調制御を終了する。
なお、本実施形態において、タンク熱量算出部61は、貯湯温度センサ31〜33の検出温度に基づいて貯湯タンク10内の湯水の熱量を算出したが、他の方法により貯湯タンク10内の湯水の熱量を算出してもよい。例えば、ヒートポンプユニット1により加熱して貯湯タンク10の上部に戻された湯の量と、貯湯タンク10から出湯管17に供給された湯の量とを管理して、貯湯タンク10内の熱量を算出してもよい。
また、本実施形態では、バーナ44を熱源とする補助熱源機3を用いたが、電気ヒータ等の他の種類の熱源を採用した補助熱源機を用いてもよい。
1…ヒートポンプユニット(タンク加熱部)、2…タンクユニット、3…補助熱源機、10…貯湯タンク、15…ヒートポンプコントローラ、16…タンクコントローラ、17…出湯管、18…給水管、20…補助熱源バイパス管、21…バイパス弁(バイパス開閉弁)、34a…混合水量調節弁、34b…導出湯量調節弁、42…補助熱源コントローラ、48…水量サーボ弁(補助熱源開閉弁)、60…給湯制御部、61…タンク熱量算出部。

Claims (2)

  1. 貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の下部の湯水を加熱して上部に戻すタンク加熱部と、
    前記貯湯タンクの上部に接続されて、前記貯湯タンクの上部に貯まった湯水が供給される出湯管と、
    前記貯湯タンクの下部及び前記出湯管に接続された給水管と、
    前記貯湯タンクから前記出湯管に供給される湯水と、前記給水管から前記出湯管に供給される水との混合比を変更する混合比変更部と、
    前記出湯管と前記給水管との接続箇所よりも下流側の前記出湯管の途中に設けられて、前記出湯管を流通する湯水を加熱する補助熱源機と、
    前記補助熱源機をバイパスして、前記出湯管を前記補助熱源機の上流側と下流側で連通させる補助熱源バイパス管と、
    前記補助熱源バイパス管を開閉するバイパス開閉弁と、
    前記出湯管と前記バイパス管の上流端との接続箇所と、前記補助熱源機との間で、前記出湯管を開閉する補助熱源開閉弁と、
    前記貯湯タンク内の湯水の熱量を算出するタンク熱量算出部と、
    前記貯湯タンク内の湯水の熱量が、前記補助熱源バイパス管の上流端から前記補助熱源機を経由して前記補助熱源バイパス管の下流端に至るまでの間の前記出湯管の容量に基づいて設定した予熱必要量と、前記補助熱源機の起動に要する時間に基づいて設定した起動必要量との合計量よりも多いときは、前記バイパス開閉弁を開弁すると共に前記補助熱源開閉弁を閉弁して、前記出湯管からの給湯温度が所定の目標給湯温度となるように、前記混合比変更部により前記混合比を調節する混合温調制御を行い、
    前記貯湯タンク内の湯水の熱量が前記合計量以下になったときに、前記バイパス開閉弁と補助熱源開閉弁を共に開弁して、前記混合温調制御を継続し、
    前記貯湯タンク内の湯水の熱量が前記起動必要量以下になったときに、前記バイパス開閉弁を閉弁すると共に前記補助熱源開閉弁を開弁して、前記出湯管からの給湯温度が前記目標給湯温度となるように前記補助熱源機の加熱量を調節する加熱温調制御に切換える給湯制御部と
    を備えたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 請求項1に記載の貯湯式給湯装置において、
    前記貯湯タンク内の異なる水位における湯水の温度を検出する複数の貯湯温度センサを備え、
    前記タンク熱量算出部は、前記複数の貯湯温度センサの検出温度に基づいて、前記貯湯タンク内の湯の熱量を算出することを特徴とする貯湯式給湯装置。
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JP2018173228A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 株式会社ガスター 熱源装置

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