JP7276206B2 - 燃料電池およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、燃料電池およびその製造方法に関する。
燃料電池は、一般に、複数の単セルを積層したスタック構造を有し、積層された単セル間に冷媒流路が設けられる。そのため、各単セル内、および、隣接する単セル間には、反応ガスあるいは冷媒をシールするためのシール構造が設けられる。隣接する単セル間に設けられるシール構造としては、ガスマニホールド孔を囲むガスケットと、冷媒マニホールド孔を含む領域を囲むガスケットと、を備えるシール構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。上記したシール構造では、ガスマニホールド孔を囲むガスケットと冷媒マニホールドを囲むガスケットとが設けられることにより、ガスマニホールド孔と冷媒マニホールド孔とが近接する部位では、上記2つのガスケットが並んで延びるように形成される。
特開2017-117521号公報
このように、ガスセパレータの外表面上にガスケットが設けられる燃料電池において、ガスセパレータの外表面側からの加熱によって、ガスケットと積層方向に重なる位置にセル内のシール部を形成しようとすると、シール部の形成のための入熱がガスケットによって抑えられて、シール部におけるシール性が不十分になる可能性があった。特に、上記したように、2つのガスケットが並んで形成される部位では、シール部の形成のための入熱不足が生じ易い。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の第1の形態の燃料電池は、複数の単セルが積層された燃料電池であって、前記単セルは、膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟む一対のガスセパレータと、前記一対のガスセパレータの間において、前記一対のガスセパレータと接着する線状のシール部と、を備える。前記燃料電池は、隣り合う前記単セルの間に設けられたガスケットと、前記燃料電池を前記単セルの積層方向に貫通し、前記膜電極接合体と前記ガスセパレータとの間で反応ガスが流れるセル内ガス流路に連通する第1マニホールドと、前記第1マニホールドに隣接して設けられ、前記燃料電池を前記単セルの積層方向に貫通して、隣り合う前記単セルの間で冷媒が流れるセル間冷媒流路に連通する第2マニホールドと、前記膜電極接合体が備える電極が配置される領域と前記積層方向に重なり、前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドおよび前記第2マニホールドに対して、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドとの隣接方向に垂直な方向に配置される発電領域と、を備える。前記シール部は、前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記ガスセパレータの外周に沿って設けられ、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドと前記発電領域とを囲む第1のシール部と、前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドおよび前記第2マニホールドと前記発電領域との間を前記隣接方向に沿って延び、各端部が前記第1のシール部と接する第2のシール部と、前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドとの間を前記隣接方向と垂直な方向に沿って延び、各端部がそれぞれ前記第1のシール部と前記第2のシール部とに接する第3のシール部と、を有する。前記ガスケットは、前記第1マニホールドの外周を囲むように配置されて前記第1マニホールドをシールする第1ガスケットと、前記第2マニホールドおよび前記セル間冷媒流路をシールする第2ガスケットと、を備える。前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドとの間では、前記第1マニホールドから前記第2マニホールドに向かって、前記第1ガスケット、前記第3のシール部、前記第2ガスケット、の順に配置されている。
(1)本開示の一形態によれば、複数の単セルが積層された燃料電池が提供される。前記単セルは、膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟む一対のガスセパレータと、前記一対のガスセパレータの間において、前記一対のガスセパレータと接着する線状のシール部と、を備え、前記燃料電池は、隣り合う前記単セルの間に設けられたガスケットと、前記燃料電池を前記単セルの積層方向に貫通し、前記膜電極接合体と前記ガスセパレータとの間で反応ガスが流れるセル内ガス流路に連通する第1マニホールドと、前記第1マニホールドに隣接して設けられ、前記燃料電池を前記単セルの積層方向に貫通して、隣り合う前記単セルの間で冷媒が流れるセル間冷媒流路に連通する第2マニホールドと、を備え、前記ガスケットは、前記第1マニホールドの外周を囲むように配置されて前記第1マニホールドをシールする第1ガスケットと、前記第2マニホールドおよび前記セル間冷媒流路をシールする第2ガスケットと、を備え、前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドとの間では、前記第1マニホールドから前記第2マニホールドに向かって、前記第1ガスケット、前記シール部、前記第2ガスケット、の順に配置されている。
この形態の燃料電池によれば、単セル内のシール部を加熱しながら形成する場合に、シール部を形成すべき場所に対する入熱がガスケットによって妨げられることを抑えることができる。その結果、シール部のシール強度を高めることが容易になり、燃料電池のシール部のシール性を向上させることができる。
(2)上記形態の燃料電池において、前記単セルは、前記一対のガスセパレータ間において、前記膜電極接合体の外周部に接合された絶縁シートを備え、前記第1マニホールドおよび前記第2マニホールドは、前記絶縁シートと前記ガスセパレータとが積層される部分を貫通するように形成されており、前記シール部は、前記絶縁シートの一部であることとしてもよい。この形態の燃料電池によれば、膜電極接合体の外周部に接合された絶縁シートを用いて、一対のガスセパレータと接着する線状のシール部を形成することができる。
本開示は、上記以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、燃料電池の製造方法、燃料電池用の単セル、単セルの製造方法、あるいは、燃料電池におけるシール部の配置方法等の形態で実現することができる。
単セルの構成の概略を表わす分解斜視図。 単セルの概略構成を表わす断面模式図。 第2ガスセパレータの平面図。 燃料電池の製造方法を表わす工程図。 金型を用いて加熱プレスを行なう様子を模式的に表わす断面図。
A.燃料電池の全体構成:
図1は、本開示の第1実施形態としての燃料電池が備える燃料電池セル(単セル)100の構成の概略を表わす分解斜視図である。なお、図1および後述する各図は、本実施形態の燃料電池の各部の様子を模式的に示しているため、図に示された各部のサイズは、具体的なサイズを表わすものではない。本実施形態の燃料電池は、単セル100を複数積層したスタック構造を有している。本実施形態の燃料電池は、固体高分子形燃料電池であるが、固体酸化物形燃料電池等、他種の燃料電池とすることもできる。単セル100は、膜電極ガス拡散層接合体18(Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly18、以後、MEGA18とも呼ぶ)と、第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50と、樹脂シート25と、を備えている。
MEGA18は、電解質膜と、電解質膜の各々の面に形成された触媒電極層であるアノードおよびカソードと、を備える膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly、以後、MEAとも呼ぶ)、および、MEAを挟持する一対のガス拡散層を備える。樹脂シート25は、MEAの外周部を囲んで、MEAを保持している。MEAと樹脂シート25とが接合された構造は、「シート接合体30」とも呼ぶ。本実施形態では、樹脂シート25は、MEGA18と接合されており、本実施形態のシート接合体30は、ガス拡散層を備える。シート接合体30は、第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50によって挟持される。MEGA18において、電解質膜上にアノードが形成される側の面は第1ガスセパレータ40と対向しており、MEGA18と第1ガスセパレータ40との間には、燃料ガスが流れるセル内燃料ガス流路が形成される。MEGA18において、電解質膜上にカソードが形成される側の面は第2ガスセパレータ50と対向しており、MEGA18と第2ガスセパレータ50との間には、酸化ガスが流れるセル内酸化ガス流路が形成される。
MEGA18において、電解質膜は、高分子電解質材料、例えばフッ素樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す。アノードおよびカソードは、気孔を有する多孔質体であり、例えば白金、あるいは白金合金等の触媒を担持した導電性粒子、例えばカーボン粒子を、プロトン伝導性を有する高分子電解質で被覆して形成される。ガス拡散層は、ガス透過性および電子伝導性を有する部材によって構成されており、例えば、発泡金属や金属メッシュなどの金属製部材、あるいは、カーボンクロスやカーボンペーパなどのカーボン製部材により形成することができる。MEGA18は、例えば、MEAとガス拡散層とをプレス接合することにより得られる。
樹脂シート25は、熱可塑性樹脂等の樹脂を用いて形成されており、外形が矩形の枠状に成形されている。樹脂シート25は、中央の開口部25aを塞ぐようにMEA(MEGA18)を配置して、MEAを保持している。また、図1に示すように、樹脂シート25には複数のスリット部39が設けられている。これらのスリット部39は、既述したセル内燃料ガス流路あるいはセル内酸化ガス流路と、単セル100を備える燃料電池の内部に形成される後述するガスマニホールドと、を連通させるための構造である。樹脂シート25は、「絶縁シート」とも呼ぶ。
樹脂シート25は、例えば、少なくとも第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50と接着される表面において、官能基の導入により接着性が付与された変成ポリプロピレン等の変成ポリオレフィン(例えば、三井化学株式会社製のアドマー;アドマーは登録商標)を備えるシートとすることができる。樹脂シート25と第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50との間を、加熱により接着可能であれば、樹脂シート25を、上記とは異なる材料により形成してもよい。
本実施形態において、樹脂シート25と第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50との間が接着されているとは、加熱プレスにより、樹脂シート25の表面と第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50の表面との間で化学反応が進行した結果、水素結合や共有結合が形成されることをいう。樹脂シート25において、第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50と接着された部位は、単セル100内の流体の流路をシールする。樹脂シート25と第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50とが接着された部位の配置については、後に詳しく説明する。
第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50は、矩形の板状部材である。第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50は、ガス不透過な導電性部材、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密質カーボン等のカーボン製部材や、プレス成形したステンレス鋼などの金属製部材により形成されている。図1では、反応ガスの流路や冷媒の流路を形成するために第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50の表面に形成される凹凸形状については、記載を省略している。
図1では、MEAや第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50を含む部材の積層方向(単セル100の積層方向でもあり、単に積層方向とも呼ぶ)を、Z方向として示している。また、図1では、積層方向に垂直な方向、すなわち、第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50の面に平行な方向であって、互いに垂直な2方向を、X方向およびY方向として示している。第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50、並びに樹脂シート25には、各々の外周近傍において、積層方向に互いに重なる位置に、マニホールドを形成するためのマニホールド孔31~36が設けられている。第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50並びに樹脂シート25の外周の4辺のうち、Y方向に延びる2辺の一方に沿って、マニホールド孔31~33が形成されており、Y方向に延びる2辺の他方に沿って、マニホールド孔34~36が形成されている。
マニホールドとは、燃料電池を積層方向に貫通し、単セル100内に形成されるセル内ガス流路、あるいは、隣り合う単セル100の間に形成されるセル間冷媒流路に連通し、反応ガスまたは冷媒が流通する流路である。具体的には、マニホールド孔31,36は、セル内酸化ガス流路に連通する酸化ガスマニホールドを形成し、マニホールド孔33,34は、セル内燃料ガス流路に連通する燃料ガスマニホールドを形成する。また、マニホールド孔32,35は、セル間冷媒流路に連通する冷媒マニホールドを形成する。上記酸化ガスマニホールドおよび燃料ガスマニホールドは、「第1マニホールド」とも呼び、冷媒マニホールドは、「第2マニホールド」とも呼ぶ。また、ガスマニホールドを形成するマニホールド孔31,33,34,36は、「第1マニホールド孔」とも呼び、冷媒マニホールドを形成するマニホールド孔32,35は、「第2マニホールド孔」とも呼ぶ。樹脂シート25において、マニホールド孔31,33,34,46の各々と、中央の開口部25aとの間には、既述したスリット部39が設けられている。
第2ガスセパレータ50において、シート接合体30に接する面の裏側の面には、ガスケットが配置されている。ガスケットは、隣り合う単セル100間(以下、単に「セル間」とも呼ぶ)の流体流路をシールする。ガスケットは、弾性体により構成することができる。用いる弾性体としては、例えば、ゴム、あるいは熱可塑性エラストマを挙げることができる。ガスケットの配置については、後に詳しく説明する。
B.シール部およびガスケットの配置:
図2は、単セル100の概略構成を表わす断面模式図であり、図3は、第2ガスセパレータ50の平面図である。図3に示すX、Y、Z方向は、図1に示すX、Y、Z方向に対応する。図3は、第2ガスセパレータ50をZ方向から見た様子を表わしており、図3では、隣り合う他の単セルに対向する面、すなわち、セル間冷媒流路が形成される面を示している。図3において、図2の断面に対応する位置を、2-2断面として示している。
図2に示すように、単セル100は、第2ガスセパレータ50上に設けられる既述したガスケットとして、第1ガスケット60および第2ガスケット62を備える。第1ガスケット60および第2ガスケット62は、各々の第2ガスセパレータ50において、積層方向に互いに重なる位置に設けられている。第1ガスケット60および第2ガスケット62における積層方向に突出する先端部であるリップが、隣り合う単セル100の第1ガスセパレータ40と接触して、積層方向に押圧力が加えられ、第1ガスケット60および第2ガスケット62で反力が生じることにより、第1ガスケット60および第2ガスケット62はセル間の流体流路をシールする。
図2に示すように、単セル100が備える樹脂シート25には、樹脂シート25を、第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50と接着して形成された箇所であるシール部26が設けられている。すなわち、シール部26は、一対のガスセパレータである第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50間において、MEAよりも単セル100の外周側に設けられて、第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50に接着されている。シール部26は、各々の単セル100において、積層方向に互いに重なる位置に設けられている。
図3では、燃料電池を積層方向から見たときの、第1ガスケット60および第2ガスケット62、並びにシール部26が配置される位置を、第2ガスセパレータ50上に重ねて示している。第1ガスケット60および第2ガスケット62は、第2ガスセパレータ50における図3に表われる表面上に設けられており、図3では、第1ガスケット60および第2ガスケット62が設けられる位置は、太い実線により示されている。シール部26は、第2ガスセパレータ50における図3に表われない裏面側に設けられており、図3では、シール部26が設けられる位置は、太い破線により示されている。第1ガスケット60および第2ガスケット62、並びにシール部26は、いずれも、第2ガスセパレータ50の面に沿って線状に形成されている。
図3に示すように、第1ガスケット60は、第1マニホールド孔であるマニホールド孔31,33,34,36の外周に沿って配置されて、第1マニホールド孔を囲んでいる。これにより、第1ガスケット60は、隣り合う単セル100間において、ガスマニホールドである第1マニホールドをシールする。
図3に示すように、第2ガスケット62は、第2ガスセパレータ50上においてセル間冷媒流路が形成される領域、および、第2マニホールド孔であるマニホールド孔32,35の全体を囲んでいる。これにより、第2ガスケット62は、セル間冷媒流路、および、冷媒マニホールドである第2マニホールドを合わせてシールする。第1ガスケット60および第2ガスケット62は、第1ガスケット60がシールするガス流路と第2ガスケット62がシールする冷媒流路とが離間するように、形成されている。
図3に示すように、シール部26は、シール部26a,26b,26cを備える。シール部26aは、第2ガスセパレータ50の外周に沿って設けられ、マニホールド孔31~36が形成される領域、および、単セル100内においてMEAが備える電極が配置される領域(以下、電極が配置される領域と積層方向に重なる領域を、発電領域38とも呼ぶ)の全体を囲んでいる。図3では、発電領域38を、一点鎖線で囲んで示している。シール部26bは、マニホールド孔31~33が形成される領域と発電領域38との間、および、マニホールド孔34~36が形成される領域と発電領域38との間において、Y方向に延びる線分状に形成されると共に、各々の端部が、シール部26aにおけるY方向に対向する箇所に接するように形成されている。シール部26cは、マニホールド孔31と32の間、マニホールド孔32と33の間、マニホールド孔34と35の間、および、マニホールド孔35と36の間の各々において、X方向に延びる線分状に形成されると共に、一方の端部がシール部26aと接し、他方の端部がシール部26bと接するように形成されている。これにより、マニホールド孔31~36および発電領域38の各々は、個別に、シール部26によって囲まれる。そして、単セル100内において、マニホールド孔31~36が形成するマニホールド、並びに、セル内燃料ガス流路およびセル内酸化ガス流路は、シール部26によって、個別にシールされる。
本実施形態の樹脂シート25には、図1に示すように、各マニホールド孔31,33,34,36の近傍であって、各マニホールド孔31,33,34,36とMEGA18との間の領域に、スリット部39が設けられている。各々のスリット部39は、マニホールド孔31,33,34,36の外周近傍からMEGA18の外周近傍に向かって延びる細長い複数の貫通孔であるスリットを備える。各々のスリットは、樹脂シート25が第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50に挟持されたときに、単セル100内において、マニホールド孔31,33,34,36が形成するガスマニホールドと、対応するセル内ガス流路とを連通させる連通流路を形成する。すなわち、スリット部39によって、マニホールド孔33,34はセル内燃料ガス流路と連通され、マニホールド孔31,36はセル内酸化ガス流路と連通される。
上記のように第1ガスケット60および第2ガスケット62、並びにシール部26が設けられることにより、本実施形態の燃料電池では、燃料電池を積層方向から見たときに、隣接する第1マニホールド(ガスマニホールド)と第2マニホールド(冷媒マニホールド)との間では、第1マニホールドから第2マニホールドに向かって、第1ガスケット60、シール部(シール部26c)、第2ガスケット62、の順に配置される。ここで、2つのマニホールドが「隣接する」とは、2つのマニホールド間に他の流路が存在しないことをいう。具体的には、燃料電池を積層方向から見たときに、2つのマニホールド間に、他のマニホールド、セル内ガス流路、およびセル間冷媒流路が存在しないことをいう。
図3に示すように、本実施形態では、第2ガスセパレータ50を積層方向から見たときに、マニホールド孔31、33、34、36の各々と、これらに近接して設けられた第1ガスケット60との間、および、マニホールド孔32、35の各々と、これらに近接して設けられた第2ガスケット62との間には、他のシール部材は介在していない。ただし、第2ガスセパレータ50には、マニホールド孔31、33、34、36と第1ガスケット60との間に、マニホールド孔31、33、34、36の各々を囲む線状凸部53が形成されている。また、マニホールド孔32、35と第2ガスケット62との間に、マニホールド孔32、35の各々を囲む線状凸部52が形成されている。線状凸部52,53は、第2ガスセパレータ50において、セル間冷媒流路側に凸となるように形成されている。
図2に示すように、第1ガスセパレータ40には、上記線状凸部52、53と積層方向に重なる位置に、セル間冷媒流路側に凸となるように、線状凸部42、43が形成されている。複数の単セル100を積層したときには、一の単セル100が備える第2ガスセパレータ50に形成された線状凸部52、53の各々の頭頂部と、上記一の単セル100に隣接する他の単セル100が備える第1ガスセパレータ40に形成された線状凸部42、43の各々の頭頂部とが、接触する。
さらに、図3に示すように、第2ガスセパレータ50の外周近傍には、第2ガスセパレータ50の外周に沿って、シール部26aよりも第2ガスセパレータの外周寄りの位置で、シール部26aを囲むように、セル間冷媒流路側に凸である線状凸部54が形成されている。そして、第1ガスセパレータ40においても、上記線状凸部54と積層方向に重なる位置に同様の形状の線状凸部が形成されており、複数の単セル100を積層したときには、これらの線状凸部の頭頂部が接触する(図示せず)。
複数の単セル100を積層したときには、上記のように、対向する線状凸部の頭頂部が接触すると共に、第2ガスセパレータ50に形成された第1ガスケット60および第2ガスケット62が、第1ガスセパレータ40に接触して潰れて反力を生じる。上記した各線状凸部を設けることにより、燃料電池を構成する積層体の強度を確保すると共に、各ガスセパレータの傾きを抑えて、第1ガスケット60および第2ガスケット62で生じる反力を均一化することができる。図3では、線状凸部52~54が設けられる位置は、細い実線により示されている。
C.燃料電池の製造方法:
図4は、本実施形態の燃料電池の製造方法を表わす工程図である。以下では、図4に基づいて、シール部の形成に係る工程を説明する。
燃料電池を製造する際には、まず、MEA10を用意する(ステップS100)。そして、シート接合体30を作製する(ステップS110)。シート接合体30は、MEA10の外周部に樹脂シート25を接合することにより作製する。本実施形態では、樹脂シート25との接合に先立って、MEA10とガス拡散層とをプレス接合してMEGA18を作製する。そして、MEGAの外周部における電解質膜の露出部と、樹脂シート25の開口部25aの内周部とを接合する。
また、一対のガスセパレータである第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50を用意する(ステップS120)。そして、一方のガスセパレータである第2ガスセパレータ50の一の面上に、第1ガスケット60および第2ガスケット62を配置する(ステップS130)。第1ガスケット60および第2ガスケット62は、例えば、射出成形により第2ガスセパレータ50上に形成することができる。あるいは、第1ガスケット60および第2ガスケット62は、接着剤を用いて第2ガスセパレータ50上に接着してもよい。
次に、第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50によってシート接合体30を挟持して、第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50とシート接合体30とを、加熱プレスのための金型の間に配置する(ステップS140)。そして、加熱プレスによりシール部26を形成し、樹脂シート25と第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50とを接着して(ステップS150)、単セル100を作製する。具体的には、ステップS140では、第2ガスセパレータ50における第1ガスケット60および第2ガスケット62が設けられる面の裏側の面が、MEAに対向してシート接合体30と接するように、第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50の間に、シート接合体30を配置する。
図5は、ステップS150で、金型を用いて上記加熱プレスを行なう様子を模式的に表わす断面図である。図5に示す断面の位置は、図2に示す断面と同じ位置である。本実施形態では、金型として、第1型70および第2型71を用いている。ステップS150で用いる第1型70は、ヘッド部72を備える。ヘッド部72は、図3に示すシール部26が形成される位置で第2ガスセパレータ50に接するように設けられている。すなわち、ヘッド部72は、並んで設けられた第1ガスケット60および第2ガスケット62に挟まれる位置で、第2ガスセパレータ50に接するように、形成されている。
ステップS150において、第1型70および第2型71の間に各部材を配置した後、第1型70および第2型71の間に荷重および熱を加えて、樹脂シート25と第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50とを加熱プレスすることにより、樹脂シート25において、図3に示す位置に、シール部26が形成される。
ステップS150の後、シール部26が形成された単セル100を複数積層して積層体と成し(ステップS160)、得られる積層体全体を積層方向に締結することにより、燃料電池を完成する。
以上のように構成された本実施形態の燃料電池によれば、燃料電池を積層方向から見たときに、第1マニホールド(マニホールド孔31,33,34,46が形成するガスマニホールド)と、第2マニホールド(マニホールド孔32,35が形成する冷媒マニホールド)との間では、第1マニホールドから第2マニホールドに向かって、第1ガスケット60、シール部26、第2ガスケット62、の順に配置されている。そのため、単セル100内のシール部26を加熱しながら形成する場合に、シール部26を形成すべき場所に対する入熱がガスケットによって妨げられることを抑えることができる。その結果、シール部26のシール強度を高めることが容易になり、シール部26のシール性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、単セル100内のシール構造を、シール部材である樹脂シート25と第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50とを接着させて形成した線状のシール部26により構成している。そのため、このシール部26を形成するために、加熱プレスという簡便な方法を用いることができる。単セル100内のシール構造を設ける方法として、例えば、一対のガスセパレータ間にシール部材を配置して、このシール部材全体を加熱して硬化させることにより、シール部材とセパレータとの接触面全体を接着させる方法も考えられる。しかしながら、このような方法は、例えば樹脂シート等のシール部材を熱硬化性樹脂によって形成して、樹脂シート全体を加熱して硬化させる必要があり、接着のための工程に比較的長い時間を要することになる。これに対して本実施形態のように、熱可塑性樹脂等の接着性の材料を表面に備えるシール部材をセパレータ間に配置して、加熱プレスにより、金型形状に応じた線状のシール部を形成する場合には、より短時間でシール部を形成することが可能になり、製造工程を効率化することができる。
また、本実施形態によれば、シール部26よりもマニホールドに近い側にガスケット(第1ガスケット60あるいは第2ガスケット62)を設けることにより、シール部26の剥離を抑えることができる。弾性体により形成される第1ガスケット60および第2ガスケット62は、第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50の間で、積層方向の押圧力が加えられて反力を生じることによりシールを行なうため、マニホールド内の高圧の流体によりガスセパレータ間を剥離する力が加わる際に、剥離に対する耐性が、接着力によりシール性を実現するシール部26に比べて強い。そのため、上記配置とすることで、マニホールド内の流体の圧力によって、マニホールド側から第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50の間を剥離させる力が加えられても、燃料電池におけるシールの耐久性を高めることができる。
なお、隣り合う第1ガスセパレータ40および第2ガスセパレータ50の間を剥離させる力は、マニホールドを流れる流体の圧力以外にも考えられるため、以下に説明する。既述したように、複数の単セル100を積層した燃料電池を積層方向に見ると、マニホールド(例えばマニホールド孔34が形成するガスマニホールド)とガスケット(例えば第1ガスケット60)との間には、第1ガスセパレータ40に形成された線状凸部43と、第2ガスセパレータ50に形成された線状凸部53と、が接触する接触部が存在する(図2参照)。このような線状凸部43と線状凸部53の接触部には、燃料電池が締結されることにより、積層方向に押圧力が加えられる。図2では、接触部を構成する第2ガスセパレータ50の線状凸部53に対して、積層方向の力αが加えられる様子を、白抜き矢印で示している。このような力が加えられると、第2ガスセパレータ50における樹脂シート25と接する領域から線状凸部53が立ち上がる部位である部位Fを支点として、第2ガスセパレータ50を樹脂シート25から剥がす方向の力βが生じる。図2では、上記部位Fを矢印で示し、第2ガスセパレータ50に生じる力βを白抜き矢印で示している。第1ガスセパレータ40に形成された線状凸部42と、第2ガスセパレータ50に形成された線状凸部52と、が接触する接触部においても同様である。本実施形態では、マニホールド(例えばマニホールド孔34が形成するガスマニホールドや、マニホールド孔35が形成する冷媒マニホールド)の外側に、力βを生じる上記接触部が設けられていても、上記接触部よりもさらに外周側に、ガスケット(第1ガスケット60あるいは第2ガスケット62)およびシール部26が、この順に配置されるため、各ガスセパレータが樹脂シート25から剥離することを抑えることができる。
また、本実施形態によれば、第2ガスセパレータ50の一の面上において、第1ガスケット60に囲まれる領域(ガスマニホールドを形成するマニホールド孔31,33,34,36のいずれかを含む領域)と、第2ガスケット62に囲まれる領域(冷媒マニホールドを形成するマニホールド孔32,35および発電領域38を含む領域)とが、離間している。すなわち、ガスマニホールドを含み第1ガスケット60がシールするガス流路と、冷媒マニホールドおよびセル間冷媒流路を含み第2ガスケット62がシールする冷媒流路とが、互いに離間している。そのため、反応ガスが流れる流路と冷媒が流れる流路との間には、第1ガスケット60および第2ガスケット62と共に、第1ガスケット60および第2ガスケット62の間の空間が介在することになる。その結果、ガス流路内を流れるガスが冷媒流路に透過することを抑えることができ、反応ガスに含まれる成分(例えば、燃料ガス中の水素)が、閉じた流路である冷媒流路を流れる冷媒中に蓄積されることを抑えることができる。
D.他の実施形態:
(D1)上記実施形態では、シール部26を、加熱プレスにより形成したが、異なる構成としてもよい。例えば、シール部26は、レーザ照射や超音波照射により形成してもよく、樹脂シート25を局所的に加熱することにより、線状のシール部26を形成可能であればよい。これにより、実施形態と同様の効果が得られる。
(D2)上記実施形態では、シール部26を形成するためのシール部材として、樹脂シート25を用いたが、異なる構成としてもよい。例えば、樹脂以外の材料により形成された絶縁シートを用いてもよい。また、樹脂シート25とは異なる形状のシール部材を用いてシール部26を形成してもよい。例えば、シール部26(シール部26a,26b,26c)のうちの一部は、シール部26の他の部分を形成するためのシール部材とは別体のシール部材を用いて形成してもよい。
(D3)上記実施形態では、ガスマニホールドを形成するマニホールド孔31,33,34,36の各々は、全周にわたって、第1ガスケット60およびシール部26によって囲まれており、冷媒マニホールドを形成するマニホールド孔32,35の各々は、全周にわたって、シール部26によって囲まれるが、異なる構成としてもよい。例えば、第1ガスケット60は、マニホールド孔31,33,34,36を全周にわたって囲むのではなく、第1ガスケット60において不連続な部分が存在してもよく、燃料電池全体として、所望のシール性が確保されていればよい。このような構成としても、ガスマニホールドである第1マニホールドと冷媒マニホールドである第2マニホールドとの間で、第1マニホールドから第2マニホールドに向かって、第1ガスケット、シール部、第2ガスケット、の順に配置することで、実施形態と同様の効果が得られる。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
18…膜電極ガス拡散層接合体、25…樹脂シート、25a…開口部、26,26a~26c…シール部、30…シート接合体、31~36…マニホールド孔、38…発電領域、39…スリット部、40…第1ガスセパレータ、42,43…線状凸部、50…第2ガスセパレータ、52~54…線状凸部、60…第1ガスケット、62…第2ガスケット、70…第1型、71…第2型、72…ヘッド部、100…単セル

Claims (4)

  1. 複数の単セルが積層された燃料電池であって、
    前記単セルは、
    膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟む一対のガスセパレータと、
    前記一対のガスセパレータの間において、前記一対のガスセパレータと接着する線状のシール部と、
    を備え、
    前記燃料電池は、
    隣り合う前記単セルの間に設けられたガスケットと、
    前記燃料電池を前記単セルの積層方向に貫通し、前記膜電極接合体と前記ガスセパレータとの間で反応ガスが流れるセル内ガス流路に連通する第1マニホールドと、
    前記第1マニホールドに隣接して設けられ、前記燃料電池を前記単セルの積層方向に貫通して、隣り合う前記単セルの間で冷媒が流れるセル間冷媒流路に連通する第2マニホールドと、
    前記膜電極接合体が備える電極が配置される領域と前記積層方向に重なり、前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドおよび前記第2マニホールドに対して、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドとの隣接方向に垂直な方向に配置される発電領域と、
    を備え、
    前記シール部は、
    前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記ガスセパレータの外周に沿って設けられ、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドと前記発電領域とを囲む第1のシール部と、
    前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドおよび前記第2マニホールドと前記発電領域との間を前記隣接方向に沿って延び、各端部が前記第1のシール部と接する第2のシール部と、
    前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドとの間を前記隣接方向と垂直な方向に沿って延び、各端部がそれぞれ前記第1のシール部と前記第2のシール部とに接する第3のシール部と、を有し、
    前記ガスケットは、前記第1マニホールドの外周を囲むように配置されて前記第1マニホールドをシールする第1ガスケットと、前記第2マニホールドおよび前記セル間冷媒流路をシールする第2ガスケットと、を備え、
    前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドとの間では、前記第1マニホールドから前記第2マニホールドに向かって、前記第1ガスケット、前記第3のシール部、前記第2ガスケット、の順に配置されている
    燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池であって、
    前記単セルは、前記一対のガスセパレータ間において、前記膜電極接合体の外周部に接合された絶縁シートを備え、
    前記第1マニホールドおよび前記第2マニホールドは、前記絶縁シートと前記ガスセパレータとが積層される部分を貫通するように形成されており、
    前記シール部は、前記絶縁シートの一部である
    燃料電池。
  3. 複数の単セルが積層された燃料電池の製造方法であって、
    膜電極接合体を用意し、
    前記燃料電池を前記単セルの積層方向に貫通して反応ガスが流通する第1マニホールドを形成する第1マニホールド孔と、前記第1マニホールド孔に隣接して設けられ、前記燃料電池を前記単セルの積層方向に貫通して冷媒が流通する第2マニホールドを形成する第2マニホールド孔と、が設けられた一対のガスセパレータを用意し、
    前記一対のガスセパレータのうちの一方のガスセパレータの一の面上に、前記第1マニホールド孔の外周を囲むように配置される第1ガスケットと、隣り合う前記単セルの間で冷媒が流れるセル間冷媒流路および前記第2マニホールドを含む冷媒流路をシールする第2ガスケットと、を設け、
    前記一方のガスセパレータにおける前記第1ガスケットおよび前記第2ガスケットが設けられる面の裏側の面が前記膜電極接合体に対向するように、前記一対のガスセパレータの間に、前記膜電極接合体と、前記膜電極接合体よりも前記単セルの外周側に配置されるシール部材と、を配置し、
    前記シール部材と前記一対のガスセパレータとを加熱プレスにより接着させて、前記シール部材と前記一対のガスセパレータとが接着されたシール部を線状に形成し、
    前記シール部は、
    前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記ガスセパレータの外周に沿って設けられ、前記第1マニホールドと、前記第2マニホールドと、前記燃料電池の発電領域であって、前記膜電極接合体が備える電極が配置される領域と前記積層方向に重なり、前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドおよび前記第2マニホールドに対して、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドとの隣接方向に垂直な方向に配置される発電領域と、を囲む第1のシール部と、
    前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドおよび前記第2マニホールドと前記発電領域との間を前記隣接方向に沿って延び、各端部が前記第1のシール部と接する第2のシール部と、
    前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドとの間を前記隣接方向と垂直な方向に沿って延び、各端部がそれぞれ前記第1のシール部と前記第2のシール部とに接する第3のシール部と、を有し、
    前記加熱プレスによって、前記燃料電池を前記積層方向から見たときに、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドとの間では、前記第1マニホールドから前記第2マニホールドに向かって、前記第1ガスケット、前記第3のシール部、前記第2ガスケット、の順に配置されるように、形成される
    燃料電池の製造方法。
  4. 請求項3に記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記シール部材として絶縁シートを用い、前記膜電極接合体の外周部に前記絶縁シートを接合してシート接合体を作製し、
    前記シール部を形成する工程は、前記シート接合体を前記一対のガスセパレータで挟持した後、前記絶縁シートと前記一対のガスセパレータとを加熱プレスして、前記絶縁シートと前記ガスセパレータとを接着させる
    燃料電池の製造方法。
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