JP2019192326A - 燃料電池の製造方法 - Google Patents

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研二 佐藤
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卓也 栗原
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祥夫 岡田
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Abstract

【課題】製造工程を、より効率化する。【解決手段】燃料電池の製造方法は、膜電極接合体10に樹脂フレーム25を接合してセルフレーム接合体20を得る第1工程と、一対のガスセパレータを用意する第2工程と、セルフレーム接合体を一対のガスセパレータで挟持した後、セルフレーム接合体および一対のガスセパレータを第1型71および第2型70の間に配置し、荷重および熱を加えて樹脂フレームとガスセパレータとを接着させて単セル100を得る第3工程と、を備える。第2工程で用意する一方のガスセパレータ50には、隣接する単セルとの間をシールするセル間シール部材60が接着されており、第3工程において、第1型は、一対のヘッド部72,73によってセル間シール部材を間に挟みつつ一方のガスセパレータに接触し、第2型は、第1型から見たときに一対のヘッド部の双方と重なるように、他方のガスセパレータ40と連続して接する。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池の製造方法に関する。
燃料電池は、一般に、電解質膜の表面に電極を形成した膜電極接合体を含む部材を一対のガスセパレータで挟持して単セルを作製し、複数の単セルを積層することによって製造される。このような燃料電池の製造方法として、従来、膜電極接合体を挟持する一対のセパレータ間に、液状の接着性材料を注入して硬化させることにより、膜電極接合体と一対のガスセパレータとを一体化すると共に単セル内のシール性を確保する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−238997号公報
しかしながら、上記のように液状の接着性材料を硬化させて単セル内のシールを行なう場合には、上記した硬化の工程に時間を要するため、製造工程の更なる効率化が求められていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、燃料電池の製造方法が提供される。この燃料電池の製造方法は、電解質膜の両面に電極層が形成された膜電極接合体の外周部に樹脂フレームを接合してセルフレーム接合体を得る第1工程と;一対のガスセパレータを用意する第2工程と;前記セルフレーム接合体を前記一対のガスセパレータで挟持した後、前記セルフレーム接合体および前記一対のガスセパレータを第1型および第2型の間に配置し、前記第1型および第2型の間に荷重および熱を加えて前記樹脂フレームと前記一対のガスセパレータとを接着させて単セルを得る第3工程と;を備える。前記第2工程で用意する前記一対のガスセパレータのうちの一方のガスセパレータには、前記第3工程で前記セルフレーム接合体と接触させる面の裏面において、前記単セルを複数積層したときに隣接する単セルとの間をシールするセル間シール部材が接着されており;前記第3工程において、前記第1型は、一対のヘッド部を備え、前記一対のヘッド部によって前記セル間シール部材を間に挟みつつ、前記一対のヘッド部において前記一方のガスセパレータに接触し、前記第2型は、前記第1型から見たときに前記一対のヘッド部の双方と重なるように、前記一対のガスセパレータのうちの他方のガスセパレータと連続して接する。
この形態の燃料電池の製造方法によれば、第1型および第2型の間に荷重および熱を加えて樹脂フレームと一対のガスセパレータとを接着させるため、接着性材料の硬化等を行なう必要がなく、硬化等にかかる時間が不要となり、製造工程を短縮し、効率化することができる。また、上記接着の際に用いる第2型は、第1型から見たときに第1型の一対のヘッド部の双方と重なるように、他方のガスセパレータと連続して接するため、他方のガスセパレータの変形を抑えることができる。その結果、熱圧着により得られた単セルを積層する際に、セル間シール部材による単セル間のシール性を確保するために要求される位置合わせの精度を抑制し、製造工程を、より効率化することができる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、燃料電池や、セルフレーム接合体とガスセパレータとを熱圧着するための装置などの形態で実現することが可能である。
単セルの構成の概略を表わす分解斜視図である。 単セルの概略構成を表わす断面模式図である。 燃料電池の製造方法を表わす説明図である。 ガスセパレータの平面図である。 ステップS120の様子を模式的に表わす断面図である。 熱圧着した後の様子を模式的に表わす断面図である。 単セルを積層する様子を模式的に表わす断面図である。 比較例の熱圧着の様子を模式的に表わす断面図である。 比較例の単セルを積層する様子を模式的に表わす断面図である。 第2実施形態の製造方法を模式的に表わす断面図である。
A.第1実施形態:
(A−1)燃料電池の全体構成:
図1は、本発明の第1実施形態としての燃料電池が備える燃料電池セル(単セル)100の構成の概略を表わす分解斜視図である。また、図2は、単セル100の概略構成を表わす断面模式図である。以下では、図1および図2に基づいて、本実施形態の燃料電池の構成を説明する。本実施形態の燃料電池は、単セル100を複数積層したスタック構造を有している。本願明細書では、単セル、および、単セルを積層した燃料電池スタックのいずれも、燃料電池と呼ぶ。本実施形態の燃料電池は、固体高分子形燃料電池であるが、固体酸化物形燃料電池等、他種の燃料電池とすることもできる。
燃料電池セル100は、膜電極接合体10(Membrane Electrode Assembly10、以後、MEA10と呼ぶ)と、ガス拡散層15,17と、第1および第2ガスセパレータ40,50と、樹脂フレーム25と、を備えている。図2示すように、MEA10は、電解質膜12と、電解質膜12の各々の面に形成された触媒電極層であるアノード14およびカソード16と、を備える。MEA10は、ガス拡散層15,17によって挟持されている。MEA10にガス拡散層15,17が積層された構造を、膜電極ガス拡散層接合体(Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly:MEGA)18とも呼ぶ。MEA10の外周部には、樹脂フレーム25が接合されている。MEA10に樹脂フレーム25が接合された構造を、セルフレーム接合体20とも呼ぶ。本実施形態では、セルフレーム接合体20は、ガス拡散層15,17を含む。セルフレーム接合体20は、さらに両側から第1および第2ガスセパレータ40,50によって挟持されている。第2ガスセパレータ50において、セルフレーム接合体20に接する面の裏面には、ガスケット60が配置されている。ガスケット60は、セル間シール部材とも呼ぶ。
電解質膜12は、高分子電解質材料、例えばフッ素樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す。アノード14およびカソード16は、気孔を有する多孔質体であり、例えば白金、あるいは白金合金等の触媒を担持した導電性粒子、例えばカーボン粒子を、プロトン伝導性を有する高分子電解質で被覆して形成される。アノード14およびカソード16が備える高分子電解質は、電解質膜12を構成する高分子電解質と同種のポリマであっても良く、異種のポリマであっても良い。
ガス拡散層15,17は、ガス透過性および電子伝導性を有する部材によって構成されており、例えば、発泡金属や金属メッシュなどの金属製部材、あるいは、カーボンクロスやカーボンペーパなどのカーボン製部材により形成することができる。
第1および第2ガスセパレータ40,50は、ガス不透過な導電性部材、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密質カーボン等のカーボン製部材や、プレス成形したステンレス鋼などの金属製部材により形成されている。第1および第2ガスセパレータ40,50において、MEGA18と対向する面には、電気化学反応に供される反応ガスが流れる流路溝28,29が形成されている。流路溝28は、第1ガスセパレータ40とアノード14との間で、水素を含む燃料ガスが流れるセル内燃料ガス流路を形成する。流路溝29は、第2ガスセパレータ50とカソード16との間で、酸素を含む酸化ガスが流れるセル内酸化ガス流路を形成する。なお、図1では、第1ガスセパレータ40の表面において、流路溝28の記載は省略している。また、第1および第2ガスセパレータ40,50とガス拡散層15,17との間に、セル内ガス流路を形成するための多孔質体を配置しても良く、この場合には、流路溝28,29を省略しても良い。第2ガスセパレータ50は、一方のガスセパレータとも呼び、第1ガスセパレータ40は、他方のガスセパレータとも呼ぶ。
樹脂フレーム25は、熱可塑性樹脂等の樹脂を用いて枠状に成形され、その中央の開口部25aをMEA10(MEGA18)の保持領域とする。樹脂フレーム25を構成する材料としては、例えば、官能基の導入により接着性が付与された変成ポリプロピレン等の変成ポリオレフィン(例えば、三井化学株式会社製のアドマー;アドマーは登録商標)を用いることができる。樹脂フレーム25と第1および第2ガスセパレータ40,50との間は、後述するように熱圧着によって接着される。樹脂フレーム25を、上記にように接着性が付与された変成ポリオレフィンで形成することにより、樹脂フレーム25と第1および第2ガスセパレータ40,50との間の熱圧着による接着が、容易になる。あるいは、樹脂フレーム25を、特段の接着性を有しない樹脂により形成する場合には、例えば、樹脂フレーム25の表面に、熱圧着により接着性を発揮する接着剤の層を設ければよい。この場合には、樹脂フレーム25は、例えば、ポリプロピレン(PP)、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)から選択される樹脂を用いることができる。樹脂フレーム25の表面に設ける接着剤の層は、例えば、シランカップリング剤を含むこととすればよい。樹脂フレーム25と第1および第2ガスセパレータ40,50との熱圧着の動作、および、樹脂フレーム25とMEA10(MEGA18)との接合部の態様については、後に詳しく説明する。
ガスケット60は、既述したように、第2ガスセパレータ50の表面に設けられており、複数の単セル100を積層したときに、隣り合う一方の単セル100の第2ガスセパレータ50と他方の単セル100の第1ガスセパレータ40との間に形成される流路(セル間冷媒流路65)をシールする。ガスケット60は、例えば、ゴムや熱可塑性エラストマによって構成することができる。
また、第1および第2ガスセパレータ40,50および樹脂フレーム25には、各々の外周近傍において、MEA10や第1および第2ガスセパレータ40,50を含む部材の積層方向(単セル100の積層方向でもあり、単に積層方向とも呼ぶ)に互いに重なる位置に、マニホールドを形成するためのマニホールド孔31〜36が設けられている。具体的には、マニホールド孔31,36は、セル内酸化ガス流路との間で酸化ガスを供給・排出するための酸化ガスマニホールドを形成し、マニホールド孔33,34は、セル内燃料ガス流路との間で燃料ガスを供給・排出するための燃料ガスマニホールドを形成する。また、マニホールド孔32,35は、セル間冷媒流路65との間で冷媒を供給・排出するための冷媒マニホールドを形成する。
(A−2)燃料電池の製造方法:
図3は、本実施形態の燃料電池の製造方法を表わす説明図である。図4は、第2ガスセパレータ50の平面図であって、本実施形態の燃料電池において形成されるシールラインの位置を示す。本実施形態の燃料電池では、シールラインとして、セル内シールライン82,83と、セル間シールライン81とを含むシールラインが形成されている。本実施形態において、シールラインとは、隣り合って配置される第1および第2ガスセパレータ40,50間で、流体をシールするための構造が線状につながって形成された箇所を示す。セル内シールライン82,83は、単セル100内で第1および第2ガスセパレータ40,50間をシールするための構造が形成された箇所である。また、セル間シールライン81は、隣り合って積層される単セル100間をシールするための構造が形成された箇所である。図4では、これらのシールラインを積層方向から見た位置を、第2ガスセパレータ50上に重ねて示している。
以下では、図3に基づいて、これらのシールラインの形成に係る工程を説明する。なお、図4では、セル内シールライン82の外側に、燃料ガスマニホールドを形成するマニホールド孔33,34と、酸化ガスマニホールドを形成するマニホールド孔31,36とが形成されている。本実施形態の樹脂フレーム25には、各マニホールド孔の近傍において、樹脂フレーム25を貫通する図示しないスリットであって、その一部がいずれかのマニホールド孔と積層方向に重なる複数のスリットが形成されている。これらのスリットによって、各ガスマニホールドとセル内ガス流路とが連通されている。また、図4では、第2ガスセパレータ50の表面でセル間冷媒流路65を形成するための凹凸が記載されているが、図1では、これらの記載は省略している。
燃料電池を製造する際には、まず、セルフレーム接合体20を作製する(ステップS100)。ステップS100は、第1工程とも呼ぶ。セルフレーム接合体20は、MEA10とガス拡散層15,17とをプレス接合して得られるMEGA18と、樹脂フレーム25とを接合することにより作製する。本実施形態のMEGA18では、電解質膜12の外周部において、カソード16およびガス拡散層17に覆われずに露出する領域が設けられている。そして、樹脂フレーム25において、中央に設けられた開口部25aを形成する内側周縁には、段差底面25bおよび段差側面25cを有する段差部が形成されている。MEGA18は、この段差内に嵌め込まれており、電解質膜12の外周部における既述した露出領域は、上記段差底面25bに接合されている。このように、電解質膜12の外周部の露出領域と、樹脂フレーム25の段差底面25bとが接合されることにより、セル内燃料ガス流路とセル内酸化剤ガス流路との間がガスシールされる。電解質膜12の上記露出領域と、樹脂フレーム25の上記段差底面25bとの間の接合は、例えば、樹脂フレーム25上に、UV(紫外線)硬化型の接着剤を含む接着層を設け、UV照射することにより行なえばよい。UV硬化型の接着剤としては、例えば、ポリイソブチレンやブチルゴムを含む接着剤を用いることができる。
また、第1および第2ガスセパレータ40,50を用意する(ステップS110)。ステップS110は、第2工程とも呼ぶ。ステップS110で用意するガスセパレータのうちの第2ガスセパレータ50の表面には、既述したように、ガスケット60が配置されている。ガスケット60は、例えば接着剤を用いて、第2ガスセパレータ50上に接着すればよい。
次に、第1ガスセパレータ40と第2ガスセパレータ50とによってセルフレーム接合体20を挟持して、第1および第2ガスセパレータ40,50とセルフレーム接合体20とを、第1型71および第2型70の間に配置する(ステップS120)。
図5は、ステップS120の様子を模式的に表わす断面図である。図5に示すセルフレーム接合体20における断面の位置は、図4において5−5断面として示している。ステップS120で用いる第1型71は、一対のヘッド部72,73を備える。ステップS120において、第1型のヘッド部72は、図4に示すセル内シールライン82が形成される位置で第2ガスセパレータ50に接するように配置されている。また、ヘッド部73は、図4に示すセル内シールライン83が形成される位置において第2ガスセパレータ50に接するように配置されている。なお、ヘッド部72およびヘッド部73は、別個の部材であってもよく、連続して形成された単一の部材であってもよい。
また、ガスケット60は、第2ガスセパレータ50上において、図4に示すセル間シールライン81が形成される位置に配置されている。そして、後述する単セル100の積層工程において、ガスケット60の先端が、隣接する単セル100の第1ガスセパレータ40に接触して、積層方向に押圧力が加えられることにより、セル間シールライン81におけるシールが実現される。図5に示すように、ヘッド部72とヘッド部73とは、積層方向に垂直な方向において、ガスケット60を間に挟む位置に設けられている。
第2型70は、第1型71から見たときに一対のヘッド部72,73の双方と重なるように、第1ガスセパレータ40と連続して接する。第2型70における第1ガスセパレータ40と接する部位は、凹凸のない平坦面として形成されている。図5では、第2ガスセパレータ50において、ヘッド部72と接する部位のうちの第2ガスセパレータ50の中央に最も近い位置から、ヘッド部73と接する部位のうちの第2ガスセパレータ50の外周に最も近い位置までの範囲を、範囲αとして示している。後述する(1)式では、範囲αの積層面方向の長さ(範囲αの幅)も、αとして示す。また、図5では、第1ガスセパレータ40において、第2型70と接する部位のうちの第1ガスセパレータ40の中央部に最も近い位置から、第1ガスセパレータ40の外周に最も近い位置までの範囲を、範囲βとして示している。後述する(1)式では、範囲βの積層面方向の長さ(範囲βの幅)も、βとして示す。本実施形態では、積層方向において範囲αは範囲βに完全に重なっており、以下の(1)式が成立する。
α≦β … (1)
ステップS120で、第1型71および第2型70の間に各部材を配置した後、第1型71および第2型70の間に荷重および熱を加えて樹脂フレーム25と第1および第2ガスセパレータ40,50とを接着させて、単セル100を得る(ステップS130)。すなわち、ステップS130では、熱圧着によって、樹脂フレーム25と第1および第2ガスセパレータ40,50とを接着させる。既述したステップS120およびステップS130は、合わせて第3工程とも呼ぶ。
図6は、ステップS130において、樹脂フレーム25と第1および第2ガスセパレータ40,50とを熱圧着した後の様子を模式的に表わす断面図である。ヘッド部72と第2型70とに挟まれた部位は、セル内シールライン82となり、ヘッド部73と第2型70とに挟まれた部位は、セル内シールライン83となる。既述したように、本実施形態では、積層方向において範囲αと範囲βとは完全に重なっているため(図5参照)、ヘッド部72,73の各々が第2ガスセパレータ50に接していた領域のほぼ全体が、セル内シールライン82,83を構成する。ここで、第2ガスセパレータ50において、ヘッド部72,73が接していた部位は、熱圧着時の押圧方向に凹となる。これに対して、第1ガスセパレータ40では、ヘッド部72,73の双方と積層方向に重なる領域であって、第2型70が接していた領域全体が、特別な凹凸が形成されない平坦面となっている。
ステップS130の後、セル内シールライン82,83が形成された単セル100を複数積層して(ステップS140)、燃料電池を完成する。なお、図4では、第1ガスセパレータ40においてセル内シールライン82よりも中央部寄りに設けられた凸部42(図6参照)と、第2ガスセパレータ50において凸部42と積層方向に重なる位置に設けられた凸部52(図6参照)とが、単セル100を積層したときに互いに重なる位置を、接触ライン84として示している。また、第1ガスセパレータ40においてセル内シールライン83よりも外周寄りに設けられた凸部43(図6参照)と、第2ガスセパレータ50において凸部43と積層方向に重なる位置に設けられた凸部53(図6参照)とが、単セル100を積層したときに互いに重なる位置を、接触ライン85として示している。
以上のように構成された本実施形態の燃料電池の製造方法によれば、第1型71と第2型70とを用いて、熱圧着によって、樹脂フレーム25と第1および第2ガスセパレータ40,50とを接着している。そのため、樹脂フレーム25と第1および第2ガスセパレータ40,50とを接着させる際に、接着性材料の硬化等を行なう必要がなく、硬化等にかかる時間が不要となり、製造工程を短縮し、効率化することができる。
また、本実施形態によれば、熱圧着時の押圧方向においてヘッド部72,73の双方と重なるように、第1ガスセパレータ40と連続して接する第2型70を用いるため、第1ガスセパレータ40の変形を抑えることができる。特に、本実施形態では、第2型70において第1ガスセパレータ40と接する部位は、凹凸のない平坦面として形成されているため、熱圧着後の第1ガスセパレータ40において、第2型70と接していた部位は、平坦面となる。その結果、熱圧着により得られた単セル100を積層する際に、ガスケット60による単セル100間のシール性を確保するために要求される位置合わせの精度を抑制し、製造工程を短縮して、より効率化することができる。
図7は、複数の単セル100(図7では、3つの単セル100a〜100cを示す)を積層する様子を模式的に表わす断面図である。本実施形態の燃料電池では、第1ガスセパレータ40の変形が抑えられているため、単セル100を積層したときに、各単セル100間に配置されるガスケット60の位置が、積層方向に完全に一致していなくても(積層面方向に多少ずれていても)、隣り合う一方の単セル100の第1ガスセパレータ40と、他方の単セル100の第2ガスセパレータ50との間の、ガスケット60の設置箇所における距離が、ほぼ一定に保たれる。すなわち、図7では、単セル100aと単セル100bとの間の距離Aと、単セル100bと単セル100cとの間の距離Bとが、ほぼ一定に保たれる。
図8は、比較例としての燃料電池の製造方法における熱圧着の様子を、図5と同様に模式的に表わす断面図である。また、図9は、図8に示す比較例の方法により得られた複数の単セル200(図9では、3つの単セル200a〜200cを示す)を積層する様子を、図7と同様に模式的に表わす断面図である。図8および図9では、第1実施形態と共通する部分には同じ参照番号を付して、詳しい説明は省略する。
図8に示す比較例の製造方法では、第1型71として、第1実施形態と同様の第1型71を用いている。しかしながら、第2型76として、ヘッド部72に対向する位置に配置されたヘッド部74と、ヘッド部73に対向する位置に配置されたヘッド部75と、を備える第2型76を用いている。そのため、第1型71と第2型76とを用いて熱圧着すると、第2ガスセパレータ50だけでなく、第1ガスセパレータ40においても、ヘッド部74,75と接した部位が、熱圧着の押圧方向に凹となる。このようにして得られた単セル200を積層すると、図9に示すように、各単セル200間に配置されるガスケット60の位置が積層方向に一致していない場合には、隣り合う一方の単セル200の第1ガスセパレータ40と、他方の単セル200の第2ガスセパレータ50との間の、ガスケット60の設置箇所における距離が、互いに異なることになる。すなわち、図9では、ガスケット60の設置箇所において、単セル200aと単セル200bとの間の距離Aと、単セル200bと単セル200cとの間の距離Bとが、異なる。その結果、例えば、単セル200間の距離がより大きな距離Bとなる箇所では、ガスケット60によるシール性が不十分になり得る。第1実施形態の製造方法によれば、第1ガスセパレータ40の変形が抑えられるため、このような不都合を抑制することができ、単セル100間のシール性を確保するために要求される位置合わせの精度を抑えることができる。
B.第2実施形態:
図10は、本発明の第2実施形態としての燃料電池の製造方法を、図5と同様に模式的に表わす断面図である。第2実施形態において、第1実施形態と共通する部分には、同じ参照番号を付して詳しい説明を省略する。第2実施形態では、第2ガスセパレータ50において、ヘッド部72と接する部位のうちの第2ガスセパレータ50の中央に最も近い位置から、ヘッド部73と接する部位のうちの第2ガスセパレータ50の外周に最も近い位置までの範囲(範囲α)と、第1ガスセパレータ40において、第2型70と接する部位のうちの第1ガスセパレータ40の中央部に最も近い位置から、第1ガスセパレータ40の外周に最も近い位置までの範囲(範囲β)との関係が、第1実施形態とは異なっている。第2実施形態では、以下の(2)式が成立している。なお、(2)式では、範囲α、βの積層面方向の長さ(範囲α、βの幅)を、α、βとして示している。
α>β … (2)
このような構成としても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。ただし、第2実施形態では、ヘッド部72,73の各々が第2ガスセパレータ50に接する領域の一部は、熱圧着時において、第2型70によって支えられることがなく、熱圧着により形成されるセル内シールライン82,83の幅が,より狭くなる。そのため、セル内シールライン82,83におけるシール性能の信頼性をより高める観点からは、(1)式が成立する第1実施形態の方が、より望ましい。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…膜電極接合体
12…電解質膜
14…アノード
15,17…ガス拡散層
16…カソード
18…MEGA
20…セルフレーム接合体
25…樹脂フレーム
25a…開口部
25b…段差底面
25c…段差側面
28,29…流路溝
31〜36…マニホールド孔
40…第1ガスセパレータ
42,43…凸部
50…第2ガスセパレータ
52,53…凸部
60…ガスケット
65…セル間冷媒流路
70,76…第2型
71…第1型
72,73…ヘッド部
74,75…ヘッド部
81…セル間シールライン
82,83…セル内シールライン
84,85…接触ライン
100,100a〜100c,200,200a〜200c…単セル

Claims (1)

  1. 燃料電池の製造方法であって、
    電解質膜の両面に電極層が形成された膜電極接合体の外周部に樹脂フレームを接合してセルフレーム接合体を得る第1工程と、
    一対のガスセパレータを用意する第2工程と、
    前記セルフレーム接合体を前記一対のガスセパレータで挟持した後、前記セルフレーム接合体および前記一対のガスセパレータを第1型および第2型の間に配置し、前記第1型および第2型の間に荷重および熱を加えて前記樹脂フレームと前記一対のガスセパレータとを接着させて単セルを得る第3工程と、
    を備え、
    前記第2工程で用意する前記一対のガスセパレータのうちの一方のガスセパレータには、前記第3工程で前記セルフレーム接合体と接触させる面の裏面において、前記単セルを複数積層したときに隣接する単セルとの間をシールするセル間シール部材が接着されており、
    前記第3工程において、前記第1型は、一対のヘッド部を備え、前記一対のヘッド部によって前記セル間シール部材を間に挟みつつ、前記一対のヘッド部において前記一方のガスセパレータに接触し、前記第2型は、前記第1型から見たときに前記一対のヘッド部の双方と重なるように、前記一対のガスセパレータのうちの他方のガスセパレータと連続して接する
    燃料電池の製造方法。
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