JP6287556B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に関する。
固体高分子形燃料電池(以下、単に「燃料電池」とも呼ぶ。)は、電解質膜の両面に電極が配置された膜電極接合体を備える。膜電極接合体は、セパレータと呼ばれる2枚の板状部材に挟まれて発電体(以下、「単セル」とも呼ぶ)を構成する。一般に、単セルにおいては、膜電極接合体の外周に、膜電極接合体を保持するとともにその発電領域をシールするための部材や、ガス流路を構成するための部材が配置される(特許文献1−5等)。これらの部材は接着剤によって構成される場合や、接着剤を介して膜電極接合体に接着される場合がある(特許文献2−5)。
特開2013−89517号公報 特開2007−087763号公報 特開2005−216802号公報 特開2006−156176号公報 特開平11−312528号公報
燃料電池は、通常、複数の単セルが積層されて締結されるスタック構造を有し、燃料電池の各単セルでは、膜電極接合体が常に面圧を受け、応力が生じている状態で保持されている。特許文献2−5のように、膜電極接合体の外周に接着剤が配置される場合には、製造誤差に起因して所定の部位以外に余分な接着剤が固着し、固着した接着剤によって膜電極接合体に生じる応力が大きくなってしまう可能性があった。また、膜電極接合体の外周に配置されるべき接着剤が不足してしまうと、電解質膜の端部の保護性や発電領域の気密性が低下してしまうなどの不具合が生じる可能性があった。このように、燃料電池においては、膜電極接合体の外周に接着剤を過不足なく所定の位置に配置することについて依然として改良の余地がある。この他にも、燃料電池においては、その小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、生産効率の向上等が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。本発明の一例としての形態は、燃料電池であって;電解質膜の両面に電極が配置されている膜電極接合体と;前記膜電極接合体の少なくとも一方の電極の上に配置されているガス拡散層と;前記膜電極接合体の外周縁部に配置される外周部材と;前記外周部材と前記膜電極接合体の外周縁部とを接着する接着部材によって構成されている接着部と;前記ガス拡散層と対向するように配置されるセパレータと;を備え;前記膜電極接合体の外周縁部は、前記ガス拡散層の外周輪郭線が前記膜電極接合体の前記電解質膜の外周輪郭線よりも内側に位置していることによって、前記ガス拡散層の外側に延出している延出領域を有しており;前記外周部材は、前記延出領域の上に配置され、前記接着部を介して前記延出領域と接着されており;前記接着部は、前記ガス拡散層の外周端と、前記延出領域と接着されている前記外周部材の接着部位との間の領域を被覆するとともに、前記ガス拡散層の外周縁において前記ガス拡散層の表面よりも前記接着部材が局所的に盛り上がっている隆起部を有するように形成されており;前記セパレータは、前記ガス拡散層と対向する面に、前記隆起部を収容する凹部を有している、燃料電池として提供される。
[1]本発明の一形態によれば、燃料電池が提供される。この燃料電池は、膜電極接合体と、ガス拡散層と、外周部材と、接着部と、セパレータと、を備えて良い。前記膜電極接合体は、電解質膜の両面に電極が配置されている構成を有して良い。前記ガス拡散層は、前記膜電極接合体の少なくとも一方の電極の上に配置されて良い。前記外周部材は、前記膜電極接合体の外周縁部に配置されて良い。前記接着部は、前記外周部材と前記膜電極接合体の外周縁部とを接着する接着部材が配置されて良い。前記セパレータは、前記ガス拡散層と対向するように配置されて良い。前記膜電極接合体の外周縁部は、前記ガス拡散層の外周輪郭線が前記膜電極接合体の前記電解質膜の外周輪郭線よりも内側に位置していることによって、前記ガス拡散層の外側に延出している延出領域を有して良い。前記外周部材は、前記延出領域の上に配置され、前記接着部を介して前記延出領域と接着されていて良い。前記接着部は、前記ガス拡散層の外周端と前記外周部材の前記接着部位との間の領域を被覆するとともに、前記ガス拡散層の外周縁において前記ガス拡散層の表面よりも前記接着部材が局所的に盛り上がっている隆起部を有するように、前記膜電極接合体が前記セパレータに挟まれる前に形成されていて良い。前記セパレータは、前記ガス拡散層と対向する面に、前記隆起部を収容可能に形成されている凹部を有して良い。この形態の燃料電池によれば、接着部に隆起部が形成されるように接着部材が露出領域に不足なく配置される。また、隆起部はセパレータに予め形成されている凹部に収容されるため、隆起部に起因して膜電極接合体に応力が生じることが抑制される。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、燃料電池以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池の製造方法やその製造方法の工程において用いられる器具や装置等の形態で実現することができる。
燃料電池の構成を示す概略図。 単セルの製造工程(第1工程から第3工程)を示す概略図。 単セルの製造工程(第4工程)を示す概略図。 単セルの製造工程(第5工程)を示す概略図。 単セルの製造工程(第6工程)を示す概略図。
A.実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としての燃料電池100の構成を示す概略図である。燃料電池100は固体高分子形燃料電池である。燃料電池100は、複数の単セル10が積層されているスタック構造を有している。単セル10は、それぞれが単体で発電可能な構成を有する発電体である。燃料電池100では、各単セル10は締結部材(図示は省略)によって積層方向に締結されている。
各単セル10は、膜電極接合体20と、第1と第2のガス拡散層31,32と、枠状部材40と、接着部50と、2枚のセパレータ60と、を備える。膜電極接合体20は、電解質膜21と、第1と第2の電極22,23と、を備える。電解質膜21は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示すイオン交換樹脂(例えば、パーフルオロスルホン酸系ポリマー)の薄膜によって構成される。
第1と第2の電極22,23はそれぞれ電解質膜21の対応する面に配置されている。各電極22は、触媒が担持された導電性粒子によってガス拡散性および導電性を有する薄膜層として構成されている。本実施形態では、各電極22,23は、白金担持カーボンの分散溶液である触媒インクの乾燥塗膜として形成される。本実施形態の燃料電池100では、第1の電極22はカソードとして機能し、第2の電極23はアノードとして機能する。
第1のガス拡散層31は膜電極接合体20の第1の電極22の上に積層配置され、第2のガス拡散層32は膜電極接合体20の第2の電極23の上に積層配置されている。第1と第2のガス拡散層31,32はそれぞれ、ガス拡散性および導電性を有する基材(例えば、カーボン繊維)によって構成される。
本実施形態では、第1のガス拡散層31は電解質膜21よりも小さいサイズで構成されており、その外周輪郭線の全体が電解質膜21の外周輪郭線(膜電極接合体20の外周輪郭線)の内周側に位置するように膜電極接合体20の上に配置されている。これによって、膜電極接合体20の第1の電極22側の面には、第1のガス拡散層31の外周端から延出し、ガス拡散層31を囲む枠状の領域である延出領域ERが形成されている。延出領域ERによって、第1と第2のガス拡散層31,32の端部同士の間の距離が確保され、両者の間で未反応の反応ガスが行き来してしまう、いわゆるクロスリークが発生が抑制される。
枠状部材40は、外周部材に相当し、膜電極接合体20の外周縁を囲むように配置される。枠状部材40は、単セル10において膜電極接合体20を支持する支持部として機能と、単セル10からの流体の漏洩を抑制するシール部としての機能とを有している。本実施形態では、枠状部材40は、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)などの樹脂部材によって構成されている。
枠状部材40は、厚みが異なる外周部41と内周部42とを有している。外周部41は、膜電極接合体20の外周端より外側に位置している部位であり、膜電極接合体20の厚みと第1と第2のガス拡散層31,32の厚みの合計以上の厚みを有している。内周部42は、膜電極接合体20の外周端より内側に位置しているシート状の部位であり、第1のガス拡散層31の厚み以下の厚みを有している。内周部42は接着部位に相当し、膜電極接合体20の延出領域ERに含まれる外周縁部の上に配置され、接着部50によって接着されている。
接着部50は、接着部材によって構成されている部位であり、膜電極接合体20と枠状部材40とを接着する。接着部50は、膜電極接合体20の延出領域ER全体を被覆するように形成されている。これによって、第1のガス拡散層31に被覆されていない延出領域ERにおいて電解質膜21が折れ曲がったり損傷してしまうことが抑制される。接着部50は、第1のガス拡散層31の表面よりも局所的に盛り上がっている隆起部51を有するように形成されている。本実施形態の燃料電池100において接着部50が隆起部51を有する理由については後述する。
2枚のセパレータ60は、膜電極接合体20を挟むように配置される導電性を有する板状の部材である。2枚のセパレータ60は、枠状部材40を厚み方向に狭持し、第1のガス拡散層31または第2のガス拡散層32と面接触する。各セパレータ60の内側の面(膜電極接合体20と向かい合う側の面)には、発電領域に反応ガスを供給するための、または、発電領域から排ガスを排出するための流路溝61が形成されている。流路溝61は凹部に相当し、接着部50の隆起部51を収容している。
後述するように、本実施形態の接着部50は、セパレータ60が第1のガス拡散層31の上に配置される前に硬化が完了している。従って、完成後の燃料電池100において接着部50がセパレータ60の配置前に形成されている場合には、隆起部51はセパレータ60の流路溝61の内壁面に接着していない状態となる。つまり、隆起部51の接着状態によって、接着部50の形成がセパレータ60の配置前であるか否かを判別することができる。
単セル10の外周縁部には、マニホールド孔70が2枚のセパレータ60と枠状部材40とを貫通する貫通孔として形成されている。マニホールド孔70は、単セル10が燃料電池100に組み付けられたときに各単セル10に反応ガスを流通させるためのマニホールドを構成する。単セル10には、マニホールド孔70とセパレータ60の流路溝61とを連通する反応ガスのための連通路が形成されている(図示および詳細な説明は省略)。
このように、本実施形態の燃料電池100では、膜電極接合体20と枠状部材40とが接着部50によって接着されている。接着部50は、発電領域をシールする機能を有するとともに膜電極接合体20の延出領域ERを保護する機能を有している。本実施形態の燃料電池100では、以下に説明するように、単セル10の製造工程において、接着部50が隆起部51を有するように形成されていることによって、接着部50による延出領域ERの保護性が高められている。
図2〜図5を参照図として、単セル10の製造工程を工程順に説明する。図2,図4,図5は図1と同様な概略断面図によって図示されており、図3は膜電極接合体20の第1のガス拡散層31が配置されている側の面に対して垂直な方向から見たときの正面図によって図示されている。
第1工程では、第1と第2のガス拡散層31,32が第1と第2の電極22,23の上に配置されている膜電極接合体20が準備される(図2の上段)。第2工程では、膜電極接合体20の延出領域ERに、後述する隆起部51が形成されるくらいの余剰分を考慮した十分な量の硬化前の流動性を有する接着部材52が塗布される(図2の中段)。
第3工程では、膜電極接合体20の外周に枠状部材40が配置される(図2の下段)。具体的には、膜電極接合体20の接着部材52が塗布されている領域上に枠状部材40の内周部42が配置され、外周部41が膜電極接合体20の外周端部と接触するように、枠状部材40が第1のガス拡散層31側から膜電極接合体20に取り付けられる。なお、この段階では、接着部材52の流動によるはみ出しを抑制するために、枠状部材40は膜電極接合体20に完全に嵌まり込むようには押圧されない。
第4工程(図3)では、接着部材52の流動を制御するための治具である接着部材制御板200が枠状部材40および接着部材52の塗布領域の上に積層配置される。接着部材制御板200は、第1の制御板201と第2の制御板202の組み合わせによって構成されている。本実施形態では、第1の制御板201と第2の制御板202とはそれぞれ、同じ厚みを有するとともに板面の形状がほぼ同一の板状部材によって構成されている。
第1と第2の制御板202の板面はそれぞれ略L字形状を有しており、長さが異なる第1の長方形部位203と第2の長方形部位204とが端部同士で互いに直交するように連結されている。第1の長方形部位203の長さは第2の長方形部位204の長さよりも短い。第1と第2の制御板202はそれぞれ、第1のガス拡散層31の外周を囲むように組み合わされて配置される。具体的には以下の通りである。
本実施形態では、膜電極接合体20と第1のガス拡散層31とは略長方形形状を有しており、それぞれの長辺おいよび短辺に沿った方向が一致するように組み合わされている。第1と第2の制御板201,202のそれぞれは、第1の長方形部位203が第1のガス拡散層31の対向する2つの短辺のそれぞれに隣接するように配置される。また、第2の長方形部位204は第1のガス拡散層31の対向する2つの長辺のそれぞれに隣接するように配置される。すなわち、第1と第2の制御板201,202は、それぞれのL字の内角が第1のガス拡散層31の対角する角部に勘合されるように、互いに対角する位置に配置される。
ここで、第1のガス拡散層31の短辺の長さをLaとし、第1の長方形部位203における第1のガス拡散層31の短辺と対向する辺の長さをLbとする。本実施形態では、La>Lbである。これによって、上述のように第1と第2の制御板201,202を配置した場合には、第1の制御板201と第2の制御板202との間にはそれぞれ間隙GPが生じる。この間隙GPは接着部材52の逃げ部として機能する(後述)。なお、間隙GPが形成される位置は、セパレータ60の流路溝61が配置される位置に対応するように予め規定されている。
ところで、第1のガス拡散層31の長辺または短辺のサイズには寸法誤差が生じる場合がある。本実施形態の接着部材制御板200であれば、第1のガス拡散層31の寸法誤差は間隙GPの間隔に吸収されて調整される。そのため、そうした寸法誤差が生じている場合であっても、第1と第2の制御板201,202の内角側の辺を第1のガス拡散層31の外周辺に隣接させて配置することが可能である。
第5工程(図4)では、接着部材制御板200の第1と第2の制御板201,202を厚み方向に押圧して、膜電極接合体20の外周部への枠状部材40の嵌め込みを完了させる。この工程によって、延出領域ER上に塗布されている接着部材52は、枠状部材40と接着部材制御板200とに押圧されて、延出領域ERの全体に行き渡るように流動する。
図4の下段には、図4に示された矢印Pの方向に見たときの第1と第2の制御板201,202の間隙GPの様子が模式的図示されている。延出領域ERに塗布されている接着部材52の一部の余剰分は、枠状部材40と接着部材制御板200との押圧によって図3で説明した第1と第2の制御板201,202の間の間隙GPへと流動する。これによって、一部の接着部材52が第1のガス拡散層31の表面よりも盛り上がり、接着部50の隆起部51が形成される。
ここで、図3で説明したように、本実施形態の接着部材制御板200は、第1のガス拡散層31に寸法誤差が生じている場合であっても、間隙GP以外の部位では、第1のガス拡散層31との間に隙間が生じないように配置可能である。そのため、本実施形態の接着部材制御板200によれば、間隙GPの形成部位以外において、接着部材52が第1のガス拡散層31の上などにはみ出して固着してしまうことが抑制される。
接着部材52が硬化された後に、接着部材制御板200は取り外される。なお、接着部材52からの剥離を容易にするために、接着部材制御板200は、表面が接着部材52に対して離型性を有する材料で構成されていることが望ましい。具体的に、接着部材制御板200は、離型シートによって構成されても良いし、表面がテフロン加工(「テフロン」は登録商標)された板状部材によって構成されても良い。
第6工程(図5)では、膜電極接合体20の両面にそれぞれセパレータ60が一枚ずつ配置される。各セパレータ60は枠状部材40に接着されても良い。各セパレータ60の第1または第2のガス拡散層31,32と対向する側の面には流路溝61が予め形成されている。接着部50に形成されている隆起部51は、セパレータ60の流路溝61に収容される。この工程の後、枠状部材40が配置されている外周縁部の打ち抜きによって、マニホールド孔70(図1)が形成され、単セル10が完成する。
以上のように、本実施形態の燃料電池100によれば、その製造工程において、接着部50を形成する際に隆起部51が形成されるくらいの余剰分を考慮した十分な量の接着部材52が塗布される。また、接着部材制御板200によって、接着部材52が余計な部位への付着が抑制された状態で延出領域ERの全体に行き渡らされる。従って、接着部50による膜電極接合体20の保護性や発電領域のシール性が高められている。
また、接着部50における隆起部51の形成位置は接着部材制御板200によってセパレータ60の流路溝61が配置される位置に予め規定されている。従って、接着部50に隆起部51が形成されていることに起因して、膜電極接合体20や第1のガス拡散層31に余分な応力が生じてしまうことや、セパレータ60と第1のガス拡散層31との間の密着性が低下してしまうことが抑制されている。
B.変形例:
B1.変形例1:
上記実施形態では、接着部50の隆起部51はセパレータ60に形成されている反応ガスのための流路溝61に収容されている。これに対して、接着部50の隆起部51はセパレータ60に形成されている流路溝61以外の凹部に収容されても良い。例えば、接着部50の隆起部51は、セパレータ60に予め形成されている隆起部51を収容するためのみの凹部に収容されても良い。
B2.変形例2:
上記実施形態では、接着部材制御板200は、板面が略L字状の同様な形状を有し、互いに分離している第1と第2の制御板201,202の組み合わせによって構成されている。これに対して、接着部材制御板200は、3枚以上に分離されている複数の異なる板面形状を有する板状部材の組み合わせによって構成されていても良い。接着部材制御板200は、間隙GPを有しつつ第1のガス拡散層31の外周辺に隣接させて配列可能な複数の部材によって構成されていれば良い。なお、間隙GPを形成が形成される位置や個数、間隙GPの間隔は特に限定されることはなく、セパレータ60の流路溝61などの凹部の構成に応じて適宜設定されれば良い。
B3.変形例3:
上記実施形態では、膜電極接合体20の外周には枠状部材40が配置されている。これに対して、膜電極接合体20の外周には枠状部材40以外の外周部材が配置されても良い。例えば、膜電極接合体20の外周には反応ガスの流路を構成するための板状の流路部材が接着部50によって接着されても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…単セル
20…膜電極接合体
21…電解質膜
22,23…第1と第2の電極
31,32…第1と第2のガス拡散層
40…枠状部材
41…外周部
42…内周部
50…接着部
51…隆起部
52…接着部材
60…セパレータ
61…流路溝
70…マニホールド孔
200…接着部材制御板
201,202…第1と第2の制御板
203,204…第1と第2の長方形部位
GP…間隙

Claims (1)

  1. 燃料電池であって、
    電解質膜の両面に電極が配置されている膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体の少なくとも一方の電極の上に配置されているガス拡散層と、
    前記膜電極接合体の外周縁部に配置される外周部材と、
    前記外周部材と前記膜電極接合体の外周縁部とを接着する接着部材によって構成されている接着部と、
    前記ガス拡散層と対向するように配置されるセパレータと、
    を備え、
    前記膜電極接合体の外周縁部は、前記ガス拡散層の外周輪郭線が前記膜電極接合体の前記電解質膜の外周輪郭線よりも内側に位置していることによって、前記ガス拡散層の外側に延出している延出領域を有しており、
    前記外周部材は、前記延出領域の上に配置され、前記接着部を介して前記延出領域と接着されており、
    前記接着部は、前記ガス拡散層の外周端と、前記延出領域と接着されている前記外周部材の接着部位との間の領域を被覆するとともに、前記ガス拡散層の外周縁において前記ガス拡散層の表面よりも前記接着部材が局所的に盛り上がっている隆起部を有するように形成されており、
    前記セパレータは、前記ガス拡散層と対向する面に、前記隆起部を収容する凹部を有している、燃料電池。
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