JP7274940B2 - 配管構造 - Google Patents
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Description
上記特許文献1に記載された配管構造を、例えば、寒冷地で使用することで、被覆管が軸方向に縮んだり、内管に高温の湯が通ることで、軸方向に伸びたりする。このため、内管が被覆管から露出し、外部環境にさらされてしまうという問題点があった。
これにより、配管継手と被覆管との間に隙間が発生しないため、当該隙間が発生しないように両者間を養生する必要がなく、配管構造の施工作業を容易なものにすることができる。
また、内管が外部に露出しないため、内管に紫外線等の影響を受けることが少なく、当該配管構造を屋外に配置しても紫外線劣化を防ぐことができる。
また、内管が外部環境に露出しないため、当該配管構造を土中に埋設しても、内管に直接、影響を受けることは無く、当該配管構造を土中埋設配管としても適用することが可能となる。
また、窪みにより形成される支持部の径方向内側の先端が内管に接することで、窪み以外の被覆管の内周表面は、内管の外周表面に接触しないようにすることができ、両者の接触面積を小さくすることができ、両者間の摩擦力を低減させ、被覆管を簡単に内管に対して移動させることが可能となる。
結果として、当該被覆管を、軸方向に容易に伸縮しやすいものにすることができる。
以下、本発明に係る複合管の一例である実施形態について、図面を適宜参照しながら詳細に説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。なお、以下に説明する実施形態において重複する説明及び符号については、省略する場合がある。なお、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
被覆管30は、径方向内側へ凹んだ窪み40の先端の径方向内側に内管20を挿入可能な空間を形成している。当該空間に、内管20を挿入すると、窪み40の先端が内管20の外周表面に当接して、当該内管20を被覆管30の内部に保持することができる。これにより、当該内管20が、被覆管30の窪み40以外の内周面と接しないように形成されている。
また、内管20の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば1.0mm以上5.0mm以下が挙げられ、1.4mm以上3.2mm以下が好ましい。
すなわち、被覆管の周囲に窪み40を有することで、被覆管全体を容易に伸縮することが可能となる。
支え部50は、被覆管30の軸方向に沿って所定の間隔を開けて複数配置されている。
図3(A)(B)は、被覆管の内径が配管継手の接続部の外径より小さい場合の配管構造であって、図3(C)(D)は、本実施の形態に係る配管構造70を示している。
図3(A)(B)は被覆管の内径が配管継手の接続部の外径より小さい場合の配管構造を示すものである。
図3(A)に示すように、被覆管30の窪み40を有していない部分の内径が、配管継手80の接続部より小さいような場合には、被覆管30の端部は、配管継手80の接続部に重ねて覆うように配置することができない、そして、この状態において、内管20の内部に高音の流体が通ることにより、また、外部環境が低温状態となること等により、内管20と、被覆管30との熱膨張率の違いにより、軸方向S(長手方向)に対しての伸び変形量又は縮み変形量の相違Xが生じ、図3(B)に示すように、配管継手80に接続される内管20の端部において、被覆管30によって覆われずに外部に露出してしまう箇所が発生する。
これにより、この状態において、内管20の内部に高音の流体が通ることにより、また、外部環境が低温状態となること等により、内管20と、被覆管30との熱膨張率の違いにより、軸方向S(長手方向)に対しての伸び変形量又は縮み変形量の相違Xが生じても、予め、重なる距離Yよりも、距離Xが小さくなるように、距離Yを設定することにより、伸び又は縮みの変形量Xを配管継手80の端部上の距離Yの中で吸収することができるようにすることができる。これにより、そのような伸び又は縮みの変形量Xが発生しても、内管20は、図3(D)に示すように被覆管30により覆われた状態を維持することができ、図3(B)に示すような内管20が外部に露出してしますようなことを防止することができる。
結果として、内管20の周囲を被覆管30が覆わないような箇所が発生することを抑えることができ、内管20の一部が、被覆管30で覆われずに外部に直接露出してしまうようなことを抑えることが可能となる。
これにより、配管継手80と被覆管30との間に隙間が発生しないため、当該隙間が発生しないように両者間を養生テープ等で養生する必要がなく、配管構造70の施工作業を容易なものにすることができる。
また、内管20が外部に露出しないため、内管20に紫外線等の影響を受けることが少なく、当該配管構造70を屋外に配置しても紫外線劣化を防ぐことができる。
また、内管20が外部環境に露出しないため、当該配管構造70を土中に埋設しても、内管20に直接、影響を受けることは無く、当該配管構造70を土中埋設配管としても適用することが可能となる。
さらに、被覆管30は、内管20との接触面積が小さく、摩擦力が小さいことで、内管20と被覆管30との間の摩擦を小さくすることができ、被覆管30を軸方向に簡単に伸縮させ易い。
さらに、被覆管30は、内管20との接触面積が小さく、摩擦力が小さいことで、内管20と被覆管30との間の摩擦を小さくすることができ、被覆管30を軸方向Sに簡単に伸縮させ易い。
次に図4を用いて、第2の実施の形態に係る配管構造70について説明する。
第1の実施の形態では、支え部50としての窪み40が、被覆管30の周方向に一周に渡って設けられていたが、本実施の形態に係る支え部50としての窪み40は、図4に示すように、被覆管30の周方向の一部に設けられている。
その他の構成は、第1の実施の形態で説明したものと同様の構成を有し、同様の作用効果を奏する。
これにより、当該ヒーター線を用いて内管20を加温することにより、寒冷地における内管20内の水の凍結の防止や、逆に凍結してしまった内管20内の水の解凍をすることができる。
図5、図6を用いて、第3の実施の形態に係る配管構造70について説明する。
本実施の形態に係る配管構造70では、扇状の支え部50としての窪み30が、被覆管30の同一円周上の周方向に120度間隔で、3個設けられ、この同一円周上の3個の支え部50としての窪み40が、被覆管30の軸方向に間隔L1を空けて複数設けられているものである。
その他の構成は、第1の実施の形態と同様であり、同様の作用及び効果を奏する。
なお、本実施の形態では、支え部50を同一円周上に3個設けているが、特に当該3個に限定されるものではなく、4個、又は4個以上の個数に設定してもよいものである。
図7を用いて、第4の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係る配管構造70は、第3の実施の形態に係る複合管10の被覆管30と同一であって、扇状の支え部50としての窪み30が、被覆管30の同一円周上の周方向に120度間隔で3個設けられ、これらの支え部50としての窪み30が軸方向に距離L1の間隔で複数設けられている。
さらに、被覆管30の同一円周上の周方向に120度間隔で3個設けられている支え部50であって、支え部50を形成していない部分に、第2の実施の形態で説明したヒーター線を挿通可能なガイド管60が挿入されているものである。
これにより、当該ヒーター線を用いて内管20を加温することにより、寒冷地における内管20内の水の凍結の防止や、逆に凍結してしまった内管20内の水の解凍をすることができる。
また、ガイド管60は、被覆管30の内部に位置するため、内管20と外気との間の断熱性を向上させることができ、ガイド管60内部のヒーター線の加温をより効果的なものにすることができる。
図8、図9を用いて、第5の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態に係る配管構造70では、扇状の支え部50としての窪み30が、被覆管30の同一円周上の周方向に120度間隔で、3個設けられ、この同一円周上の3個の支え部50としての窪み40が、被覆管30の軸方向に間隔L1を空けて、軸方向Sに対して平行であって、同一直線上に並ぶように複数配置されていた。
それに対して、本実施の形態に係る支え部50が設けられる位置は、軸方向Sに対して、距離L1ずつ離れて隣接する支え部50が軸方向Sの中心軸を回転の中心として40度ずつ回転した位置に形成されている。全体として支え部50だけの配置を見ると、図8に示すように、支え部50の配置が同一直線上に並ぶのではなく、螺旋状に配置されているものである。
その他の構成は第1の実施の形態と同様の構成を有し、第1の実施の形態で説明したものと同様の作用及び効果を奏する。
Claims (6)
- 配管継手と、
前記配管継手の接続部と接続される内管と、
径方向内側へ凹んだ窪みがあり、前記窪みが無い部分の内径は、前記配管継手の前記接続部の外径より大きいと共に、前記内管の外周を覆い、外側の外周表面の軸方向に隣接する前記窪み間の長さL1が、前記窪みの軸方向に開口する開口長さL2よりも長い被覆管と、
を有する配管構造。 - 前記窪みは、前記被覆管の軸方向に同一のものが、間隔を空けて複数設けられている請求項1に記載の配管構造。
- 前記窪みは、前記被覆管の周方向に、一周に渡って設けられている請求項1又は請求項2に記載の配管構造。
- 前記窪みは、前記被覆管の周方向の一部に設けられている請求項1又は請求項2に記載の配管構造。
- 前記窪みにより形成される支持部の径方向内側の先端は、前記内管と接している請求項1から4の何れか1項に記載の配管構造。
- 前記被覆管の外周面のうち、周方向において前記窪みがない部分は、径方向外側に凸となるように形成され、軸方向に短縮可能に形成されている請求項1から5の何れか1項に記載の配管構造。
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