JP7484388B2 - 断熱配管及び断熱配管の製造方法 - Google Patents

断熱配管及び断熱配管の製造方法 Download PDF

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Description

本実施の形態は、断熱配管及び断熱配管の製造方法に関する。
従来、冷水等を流すために用いられる配管の周囲に断熱材を設置する場合、現場施工が容易なグラスウールや発泡ウレタンなどが多く用いられている。しかしながら、グラスウールや発泡ウレタンは、断熱性能が不十分であるために使用中に結露が発生し、配管や環境に悪影響を与えることが課題となっている。
特許第6566321号公報
特許文献1には、貯湯タンクの胴部板の周囲に真空断熱材を巻き付ける技術が開示されている。しかしながら、特許文献1のように真空断熱材を曲面に沿って設置する場合、貯湯タンクの胴部板と真空断熱材との間に隙間が生じ、この隙間で結露が発生するおそれがある。
本開示は、配管の表面又は真空断熱材と配管との間に結露が発生することを抑制することが可能な、断熱配管及び断熱配管の製造方法を提供する。
本実施の形態による断熱配管は、配管と、前記配管の周囲に巻き付けられた筒状の真空断熱材と、前記配管と前記真空断熱材との間に位置する弾性体と、を備えている。
本実施の形態による断熱配管において、前記真空断熱材は、多角形筒状であってもよい。
本実施の形態による断熱配管において、前記真空断熱材は、前記配管の長手方向に平行に延びる複数の溝を有してもよい。
本実施の形態による断熱配管において、前記弾性体は、前記配管と前記真空断熱材との間に周方向全域にわたって充填されていてもよい。
本実施の形態による断熱配管において、前記弾性体は、粘着性をもっていてもよい。
本実施の形態による断熱配管において、前記配管と前記真空断熱材との間であって、前記配管の長手方向の端部に端部弾性体が設けられていてもよい。
本実施の形態による断熱配管において、前記弾性体の長手方向端部が、前記弾性体の長手方向中間部よりも高密度に構成されていてもよい。
本実施の形態による断熱配管において、前記弾性体の長手方向端部が、前記弾性体の長手方向中間部よりも透湿性が低い材料によって構成されていてもよい。
本実施の形態による断熱配管の製造方法は、配管を準備する工程と、前記配管の周囲に弾性体を配置する工程と、前記弾性体の周囲に真空断熱材を筒状に巻き付ける工程と、を備えている。
本実施の形態によれば、配管の表面又は真空断熱材と配管との間に結露が発生することができる。
一実施の形態による断熱配管を示す斜視図である。 一実施の形態による断熱配管の長手方向に沿う断面図(図1のII-II線断面図)である。 一実施の形態による断熱配管の径方向に沿う断面図(図1のIII-III線断面図)である。 巻き付ける前の状態の真空断熱材を示す断面図である。 一実施の形態による断熱配管の製造方法を示す断面図である。 変形例による断熱配管の製造方法を示す断面図である。 変形例1による断熱配管を示す断面図である。 変形例2による断熱配管を示す断面図である。 変形例3による断熱配管を示す断面図である。 変形例4による断熱配管を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら一実施の形態について説明する。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
(断熱配管の構成)
本実施の形態による断熱配管の構成について、図1乃至図6を用いて説明する。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態による断熱配管10は、配管11と、配管11の周囲に巻き付けられた筒状の真空断熱材20と、配管11と真空断熱材20との間に位置する弾性体30と、を備えている。
配管11は、内部を冷水等の液体が流れるものであり、液体を流す内部空間を有している。この配管11は、全体として円筒形を有している。配管11は、断熱配管10の径方向DRの中心に位置しており、中心軸CLに沿って延びている。配管11は、外面11aと内面11bとを有し、外面11aと内面11bとは、それぞれ径方向DRにおける断面が円形となっている。なお、本明細書中、中心軸CLとは、配管11を構成する円筒の中心軸をいう。また長手方向DLとは、中心軸CLに沿う方向であり、径方向DRとは、中心軸CLに対して垂直な方向をいう。
図2に示すように、配管11の外径D1は、中心軸CLと外面11aとの距離である。また配管11の内径D2は、中心軸CLと内面11bとの距離である。配管11の厚みT1は、径方向DRに沿う内面11bと外面11aとの距離である。配管11の外径D1、内径D2及び厚みT1は、それぞれ例えばJIS G 3459に基づいて定めることができる。また配管11は、ステンレス鋼、アルミニウム、炭素鋼、合金鋼、銅等の金属材料、又はポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリブテン等の樹脂材料から構成されていても良い。
図1乃至図3に示すように、真空断熱材20は、配管11の周囲に巻き付けられており、配管11を流れる冷水等の液体の温度変化を抑えるものである。真空断熱材20は、断熱配管10の最外周に位置しており、中心軸CLに沿って延びている。また真空断熱材20は、配管11の周方向全域にわたって設けられていることが好ましい。さらに真空断熱材20は、配管11の長手方向DLの全域にわたって設けられていても良く、長手方向DLの一部に設けられていても良い。
真空断熱材20は、多角形筒状となっており、この場合、略正八角形の筒状となっている。真空断熱材20は、外面20aと内面20bとを有し、外面20aと内面20bとは、それぞれ径方向DRにおける断面が多角形(略正八角形)となっている。なお、本実施の形態において、真空断熱材20は、周方向全域にわたって配管11に直接接触していないが、これに限らず、真空断熱材20の周方向の一部が配管11に直接接触していても良い。
真空断熱材20は、配管11の長手方向に平行に延びる複数の溝21を有する。すなわち図4に示すように、真空断熱材20は、予め配管11の長手方向に沿って形成された複数(この場合は7本)の溝21を有している。この溝21は、真空断熱材20の厚み方向に貫通しない非貫通溝となっている。この真空断熱材20を、配管11の周囲でその周方向両端部20c、20dを互いに重ね合わせるように筒状に巻き付けることにより、溝21の部分で折り曲げられ、多角形筒状となる(図5(c)参照)。なお、本明細書中、溝21とは、このように既に折り曲げられた状態となっているものも含む。このように、真空断熱材20に複数の溝21を形成することにより、硬いパネルからなる真空断熱材20を筒状に折り曲げることができ、円筒状の配管11の周囲に巻き付けることが可能となる。
図2に示すように、真空断熱材20の最大外径D3は、中心軸CLと外面20aを構成する多角形の頂点との距離である。また真空断熱材20の最大内径D4は、中心軸CLと内面20bを構成する多角形の頂点との距離である。真空断熱材20の厚みT2は、内面20bと外面20aとの距離であって、内面20b及び外面20aを構成する多角形の辺の中央において測定した距離である。この厚みT2は、3mm以上30mm以下としても良く、5mm以上15mm以下とすることが好ましい。
図4に示すように、真空断熱材20は、芯材22と外装材23とを有するものを用いても良い。このうち芯材22としては、例えば、シリカ等の粉体、ウレタンポリマー等の発泡体、グラスウール等の繊維体等の多孔質体を使用してもよい。このうちシリカ等の粉体を用いた場合、上述した配管11の長手方向に平行に伸びる溝21の形成が他の材料を用いた場合と比べて容易となる。このため、芯材22としてはシリカ等の粉体を用いることが好ましいが、これに限定されない。また外装材23は、芯材22の外周を覆う部材であり、芯材22から熱溶着層、ガスバリア層が順に積層された可撓性を有するシートを使用してもよい。ガスバリア層は、金属箔、樹脂シートの片面に蒸着層が形成された蒸着シート等を使用してもよい。金属箔は、例えばアルミニウムを使用することができる。蒸着層は、例えば、アルミニウム、アルミニウム酸化物、ケイ素酸化物を使用することができる。
図1乃至図3に示すように、弾性体30は、配管11と真空断熱材20との間に位置している。弾性体30は、配管11の周囲に巻き付けられており、配管11と真空断熱材20との隙間を埋めるものである。この弾性体30は、真空断熱材20を配管11に固定するための粘着層として機能しても良い。弾性体30は、断熱配管10の中心軸CLに沿って筒状に延びている。また弾性体30は、配管11と真空断熱材20との間で周方向全域にわたって設けられていることが好ましい。すなわち弾性体30は、配管11と真空断熱材20との間の隙間に周方向全域にわたって充填されていることが好ましい。なお、弾性体30は、配管11の長手方向DLの全域にわたって設けられていても良く、長手方向DLの一部に設けられていても良い。
弾性体30は、外面30aと内面30bとを有している。弾性体30の外面30aは、真空断熱材20の内面20bに対応する形状を有し、径方向DRにおける断面が多角形(略正八角形)となっている。弾性体30の内面30bは、配管11の外面11aに対応する形状を有し、径方向DRにおける断面が円形となっている。
図2に示すように、弾性体30の最大厚みT4は、内面30bと外面30aとの距離であって、真空断熱材20の内面20bを構成する多角形の頂点において測定した距離である。この最大厚みT4は、1mm以上10mm以下としても良く、3mm以上5mm以下とすることが好ましい。また弾性体30の最小厚みT5は、内面30bと外面30aとの距離であって、真空断熱材20の内面20bを構成する多角形の辺の中央において測定した距離である。この最小厚みT5は、0.1mm以上9.9mm以下としても良く、0.5mm以上3mm以下とすることが好ましい。なお、真空断熱材20が巻き付けられる前の状態での、弾性体30の厚みT6(図5(b)参照)は、1mm以上15mm以下としても良く、1mm以上10mm以下とすることが好ましい。この弾性体30の厚みT6は、弾性体30の最大厚みT4よりも大きいことが好ましい(T6>T4)。
弾性体30は、弾性特性を示す材料から構成される。弾性体30は、その広げられた初期長さに力を加えると、その初期長さの少なくとも10%以上、好ましくは少なくとも5%の収縮長さだけ収縮することが可能であり、かつ適用した力が解放された後で、ほぼその初期長さに実質的に回復する任意の材料が含まれる。弾性体30は、少なくともその一部が収縮した状態で、配管11と真空断熱材20との間に取り付けられている。
弾性体30の材料としては、発泡粘着剤を含む発泡粘着シート等、粘着性を有する材料(粘着剤)を用いることが好ましい。この場合、弾性体30は、内面30bと外面30aとの両面に粘着性をもつ発泡粘着剤であっても良い。これにより、真空断熱材20を配管11に対して容易に固定することができるとともにこれらの間に生じる隙間をなくし、冷えた配管11の外面11aに空気中の湿気が直接触れないようにすることができる。具体的には、弾性体30を構成する粘着剤としては、アクリル系粘着剤又はシリコーン系粘着剤を使用することが好ましい。アクリル系粘着剤又はシリコーン系粘着剤は、粘着力が高く、低温環境下でも粘着力の低下が小さく、かつ劣化が抑えられるので長期間の使用に耐えられる。なお、弾性体30は、必ずしも粘着性をもたなくても良い。この場合、例えば配管11の周囲に弾性体30と真空断熱材20とを順次巻き付けた後、真空断熱材20の周囲に図示しないバンド等を巻き付けて固定しても良い。
(断熱配管の製造方法)
次に、図5(a)-(d)を参照して、本実施の形態による断熱配管10の製造方法について説明する。図5(a)-(d)は、本実施の形態による断熱配管10の製造方法を示す断面図である。
まず、図5(a)に示すように、配管11を準備する。この配管11は、断熱配管10を作製するために新規に用意されたものであっても良い。あるいは、既設の配管11を用いて、現場で弾性体30及び真空断熱材20を取り付けても良い。
次に、図5(b)に示すように、配管11の周囲に弾性体30を配置する。具体的には、配管11の外面11aに弾性体30を筒状に巻き付けて固定する。このとき弾性体30は、配管11の全周にわたって巻き付けられることが好ましい。なお、弾性体30の材料として発泡粘着剤を用いる場合、それ自体が粘着力を有するので、弾性体30を配管11に巻き付けるだけで弾性体30を配管11に固定することができる。
続いて、図5(c)に示すように、弾性体30の周囲に真空断熱材20を筒状に巻き付ける。上述したように、真空断熱材20は複数の溝21を有する。このため、真空断熱材20を各溝21の部分で折り曲げられることにより、多角形筒状となる。また真空断熱材20の周方向両端部20c、20dを互いに重ね合わせるようにし、弾性体30の全周にわたって巻き付けられることが好ましい。なお、弾性体30の材料として発泡粘着剤を用いる場合、それ自体が粘着力を有するので、真空断熱材20を弾性体30に巻き付けるだけで真空断熱材20を弾性体30に固定することができる。このとき弾性体30を厚み方向(径方向)に弾性変形させ、弾性体30を当初の厚みT6(図5(b)参照)よりも薄くなるようにすることが好ましい。これにより、弾性体30と配管11及び真空断熱材20との間が強固に密着し、これらの間に隙間が生じにくくすることができる。
このようにして、図5(d)に示すように、配管11と、配管11の周囲に巻き付けられた筒状の真空断熱材20と、配管11と真空断熱材20との間に位置する弾性体30と、を備えた断熱配管10が得られる。
なお、図6(a)に示すように、真空断熱材20の第1の周方向端部20cに第1の段差24aを設け、真空断熱材20の第2の周方向端部20dに第2の段差24bを設けても良い。第1の段差24aは、溝21が形成されている面と反対の面側に形成され、第2の段差24bは、溝21が形成されている面と同一の面側に形成されている。この場合、第1の段差24aと第2の段差24bとを互いに係合させることにより、真空断熱材20を筒状に形成することができる。これにより、真空断熱材20の周方向両端部20c、20dがより広い面積で密着するので、真空断熱材20の断熱性をさらに高めることができるとともに結露の原因となる水蒸気の侵入を抑制することができる。
このようにして得られた断熱配管10の配管11には、例えば冷水等の液体が流される。このとき、配管11の表面が周囲の温度よりも低くなり、その温度が露点よりも低い場合、配管11の表面に結露が発生するおそれがある。
これに対して本実施の形態によれば、配管11の周囲に筒状の真空断熱材20が巻き付けられている。一般に、真空断熱材20は、グラスウール等の断熱材と比べて断熱性能が高い。このため、真空断熱材20を配管11の周囲に配置することで、配管11の表面に結露が発生することをより効果的に抑制することができる。この場合、真空断熱材20の断熱性能が高いため、グラスウール等を用いる場合と比較して真空断熱材20を薄くすることができる。この結果、断熱配管10の全体を薄く構成するとともに、断熱配管10の周囲の構造が必要以上に大型化することを抑えることができる。また、グラスウールや発泡ウレタンなどの断熱材の場合、断熱材の内部に水蒸気が侵入してくるため、断熱材の内部で結露が発生する恐れがあるが、真空断熱材20は前記のとおりガスバリア性の高い外装材23に覆われているために外部からの水蒸気が内部に侵入することは極めて少ないため、断熱材の内部で結露が発生することを抑制することが可能となる。
また、本実施の形態においては、配管11と真空断熱材20との間に弾性体30が設けられている。これにより、配管11と真空断熱材20とを隙間なく密着させ、配管11と真空断熱材20との間の空間に結露が発生することを抑制することができる。また熱膨張により配管11と真空断熱材20との間隔が変化した場合でも、弾性体30がこの変化を吸収するので、配管11と真空断熱材20との間に隙間が生じることを抑え、隙間に結露が発生することを抑制することができる。このように、配管11の表面や配管11と真空断熱材20との間に結露が発生することを抑えることにより、結露によって配管11が腐食してしまったり、配管11から落下した水滴が周囲に影響を及ぼしたりすることを抑制することができる。
また本実施の形態によれば、真空断熱材20は、多角形筒状である。これにより、小さい曲率半径に曲げることが難しい真空断熱材20であっても、真空断熱材20を湾曲させることなく、径の小さい配管11の周囲に巻き付けることができる。なお、配管11が円筒であり、真空断熱材20が多角形筒状である場合、配管11と真空断熱材20との間隔が周方向に均一にならない。これに対して本実施の形態においては、配管11と真空断熱材20との間に弾性体30が設けられているので、配管11と真空断熱材20との間隔が不均一であっても、弾性体30を配管11と真空断熱材20との間の全体に充填することができる。このため、配管11と真空断熱材20との間に隙間が生じることを抑え、結露が発生することを抑制することができる。
また本実施の形態によれば、真空断熱材20は、配管11の長手方向DLに平行に延びる複数の溝21を有している。真空断熱材20を施工する際、真空断熱材20を溝21に沿って折り曲げることにより、真空断熱材20を多角形筒状にすることができる。また真空断熱材20の形状が断熱配管10毎にばらつくおそれが小さい。
また本実施の形態によれば、弾性体30は、配管11と真空断熱材20との間に周方向全域にわたって充填されている。これにより、弾性体30によって配管11と真空断熱材20との間の隙間をなくし、この隙間に結露が発生することを抑制することができる。
また本実施の形態によれば、弾性体30は粘着性をもつ。これにより、弾性体30を用いて配管11と真空断熱材20とを直接接合することができ、配管11に真空断熱材20を施工する作業を容易に行うことができる。
(変形例)
次に、図7乃至図10を参照して、本実施の形態の各種変形例について説明する。図7乃至図10は、それぞれ変形例による断熱配管を示す図である。図7乃至図10において、図1乃至図6に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(変形例1)
図7に示すように、配管11と真空断熱材20との間であって、配管11の長手方向DLの端部に、端部弾性体31が設けられていても良い。図7において、端部弾性体31は、配管11の長手方向DLの両端部に設けられているが、いずれか一方の端部のみに設けられていても良い。この場合、長手方向DLにおける弾性体30の長さは、配管11及び真空断熱材20の長さよりも短くなっている。端部弾性体31は、配管11の長手方向DLにおいて弾性体30と密着していることが好ましい。また配管11の径方向DRの断面において、端部弾性体31は、弾性体30と同一の形状を有していても良い。配管11の長手方向DLにおける端部弾性体31の長さL1は、5mm以上100mm以下としても良く、10mm以上50mm以下とすることが好ましい。
端部弾性体31は、配管11の長手方向DLの端部から弾性体30の内部に湿気が侵入することをより効果的に抑えるものである。これにより、弾性体30の内部や配管11の表面に結露が発生することを抑えることができる。このため端部弾性体31は、弾性体30と異なる材料が用いられても良く、具体的には、弾性体30よりも透湿性の低い材料を用いることが好ましい。端部弾性体31の材料としては、例えばブチルゴム等のバリア性を有するゴム、独立気泡の発泡体、弾性体30よりも高密度の(発泡倍率が低い)発泡体等を用いることができる。
(変形例2)
図8に示すように、配管11と真空断熱材20との間であって、配管11の長手方向DLの端部に端部弾性体31が設けられていても良い。この場合、端部弾性体31は、厚肉部31aと薄肉部31bとを有している。厚肉部31aは、径方向DRにおける厚みが薄肉部31bよりも厚い部分である。また端部弾性体31は、厚肉部31aが配管11の長手方向DLの端部側に位置するように配置される。
図8の上側が真空断熱材20を弾性体30の周囲に巻き付ける前の状態を示し、図8の下側が真空断熱材20を弾性体30の周囲に巻き付けた後の状態を示している。図8の上側に示すように、真空断熱材20を巻き付ける前の状態で、端部弾性体31の薄肉部31bは、弾性体30の長手方向DLの端部30cに重なり、端部弾性体31の厚肉部31aは、弾性体30の長手方向DLの端部30cよりも外側に位置している。図8の下側に示すように、真空断熱材20を巻き付けた際、端部弾性体31の薄肉部31bは、弾性体30の長手方向DLの端部30cを径方向に押しつぶす。これにより弾性体30の長手方向DLの端部30cが薄くなるように変形する。また、端部弾性体31の厚肉部31aは、配管11と真空断熱材20との両方に密着して配管11と真空断熱材20との間の隙間を塞ぐ。
この場合、端部弾性体31が、配管11の長手方向DLの端部から弾性体30の内部に湿気が侵入することを抑制するので、弾性体30の内部や配管11の表面に結露が発生することを抑えることができる。また、端部弾性体31の薄肉部31bが弾性体30の長手方向DLの端部30cを径方向に押しつぶすので、端部30cが弾性体30の他の部分よりも高密度となる。このため、弾性体30の内部に湿気が侵入することをより効果的に抑制することができる。このほか、端部弾性体31の構成は、上述した端部弾性体31(図7)の構成と略同一とすることができる。
(変形例3)
図9に示すように、弾性体30の長手方向DLの端部30cが、弾性体30の長手方向DLの中間部30dよりも高密度に構成されていても良い。すなわち端部30cの密度が中間部30dの密度よりも高くなっていても良い。この場合、弾性体30の中間部30dは、弾性体30の端部30cを除く領域に位置している。また弾性体30の端部30cは、弾性体30の中間部30dと一体に構成されている。配管11の長手方向DLに沿う端部30cの長さL2は、5mm以上100mm以下としても良く、10mm以上50mm以下とすることが好ましい。
図9の上側が真空断熱材20を弾性体30の周囲に巻き付ける前の状態を示し、図9の下側が真空断熱材20を弾性体30の周囲に巻き付けた後の状態を示している。図9の上側に示すように、真空断熱材20を巻き付ける前の状態で、弾性体30の端部30cの厚みT7は、弾性体30の中間部30dの厚みT8よりも厚く構成されている(T8>T7)。図9の下側に示すように、真空断熱材20を巻き付けた際、弾性体30の端部30cは、真空断熱材20によって中間部30dよりも大きく圧縮される。このため、弾性体30の端部30cの密度は、弾性体30の中間部30dよりも高密度となる。これにより、配管11の長手方向DLの端部から弾性体30の内部に湿気が侵入することをより効果的に抑止することができる。
(変形例4)
図10に示すように、弾性体30の長手方向DLの端部30cが、弾性体30の長手方向DLの中間部30dよりも透湿性の低い材料によって構成されていても良い。すなわち端部30cの透湿性が、中間部30dの透湿性よりも低くなっていても良い。この場合、弾性体30の中間部30dは、弾性体30の端部30cを除く領域に位置している。また弾性体30の端部30cは、弾性体30の中間部30dと一体化されていても良く、別体に構成されていても良い。配管11の長手方向DLに沿う端部30cの長さL3は、5mm以上100mm以下としても良く、10mm以上50mm以下とすることが好ましい。この場合、弾性体30の端部30cの密度は、弾性体30の中間部30dよりも高密度であっても良く、低密度であっても良く、同一の密度であっても良い。これにより、配管11の長手方向DLの端部から弾性体30の内部に湿気が侵入することをより効果的に抑止することができる。
上記実施の形態及び変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態及び変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 断熱配管
11 配管
20 真空断熱材
21 溝
30 弾性体
31 端部弾性体

Claims (8)

  1. 配管と、
    前記配管の周囲に巻き付けられた筒状の真空断熱材と、
    前記配管と前記真空断熱材との間に位置する弾性体と、を備え
    前記弾性体は、外面と内面とを有し、前記弾性体の前記外面は、断面が多角形であり、前記弾性体の前記内面は、断面が円形となっており、
    前記真空断熱材は、前記配管の長手方向に平行に延びる複数の溝を有する、断熱配管。
  2. 前記真空断熱材は、多角形筒状である、請求項1に記載の断熱配管。
  3. 前記弾性体は、前記配管と前記真空断熱材との間に周方向全域にわたって充填されている、請求項1又は2に記載の断熱配管。
  4. 前記弾性体は、粘着性をもつ、請求項1乃至のいずれか一項に記載の断熱配管。
  5. 前記配管と前記真空断熱材との間であって、前記配管の長手方向の端部に端部弾性体が設けられている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の断熱配管。
  6. 前記弾性体の長手方向端部が、前記弾性体の長手方向中間部よりも高密度に構成されている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の断熱配管。
  7. 前記弾性体の長手方向端部が、前記弾性体の長手方向中間部よりも透湿性の低い材料によって構成されている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の断熱配管。
  8. 配管を準備する工程と、
    前記配管の周囲に弾性体を配置する工程と、
    前記弾性体の周囲に真空断熱材を筒状に巻き付ける工程と、を備え
    前記弾性体は、外面と内面とを有し、前記弾性体の前記外面は、断面が多角形であり、前記弾性体の前記内面は、断面が円形となっており、
    前記真空断熱材は、前記配管の長手方向に平行に延びる複数の溝を有する、断熱配管の製造方法。
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