JP2017026129A - コルゲート管及び複合管 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造を簡単にしつつ、コルゲート管に挿通される可撓性の内管が、該内管について予め規定された最小曲げ半径よりも小さな曲げ半径で曲げられるのを効果的に抑制できる、コルゲート管、及び該コルゲート管を備えた複合管を提供する。【解決手段】可撓性の内管2が挿通されて使用され、外周側へ突出した複数の凸部が軸線方向に沿って配列されてなる波形の管壁を有する、可撓性のコルゲート管4であって、内管が挿通された状態でコルゲート管を最大限曲げたときに、コルゲート管の中心軸線に対して曲げ中心側の管壁において、少なくとも一部の凸部41どうしが接触しているとともに、内管の中心軸線に対して曲げ中心側の内管の外周面の曲率半径が、内管の中心軸線に対して曲げ中心側の内管の外周面の曲率半径について許容可能な範囲の下限値として予め規定された最小曲げ半径R2以上となる。【選択図】図2

Description

この発明は、例えば給水又は給湯用の可撓性の管等が挿通されるコルゲート管、及び該コルゲート管を備えた複合管に関するものである。
給水又は給湯用の配管に使用されるポリブテンや架橋ポリエチレン等からなる可撓性の管は、過度に小さな曲げ半径で曲げられた状態で配設された場合に、長期間の使用後にその曲げられた部分で管にクラックが生じ易くなる等、寿命が低下するものである。
そこで、管の業界では、管が過度に小さな曲げ半径で曲げられた状態で配設されるのを防止する策として、許容可能な管の曲げ半径の範囲の下限値である最小曲げ半径が、規定されている。例えば、ポリブテン製の管については、ポリブテンパイプ工業会が、最小曲げ半径を、管の呼び径毎に規定している。また、架橋ポリエチレン製の管については、架橋ポリエチレン管工業会が、最小曲げ半径を、管の呼び径毎に規定している。
しかし、施工現場において、作業者が、規定された最小曲げ半径を守っているか否かを確認しながら管を施工するのは、手間かつ困難であり、また、その確認を怠った結果、規定された最小曲げ半径よりも小さな曲げ半径で管が施工されてしまうおそれもあった。
なお、従来、管の中心曲率が設定された値以上となることを防止するように構成された可撓管として、例えば特許文献1のものがある。特許文献1の可撓管は、帯状部材を螺旋状に巻き回すことにより形成され、前記帯状部材の一方の側縁部には、該側縁部の外側方に開放する開口が形成され前記帯状部材の長手方向に沿って伸びる凹部を有し、該凹部の開口縁部に該開口縁部から前記凹部の内方に突出する抜止部が形成された嵌合部が設けられており、前記帯状部材の他方の側縁部には、前記凹部の開口と反対側に位置する側部から前記凹部の外側方へ延設され、前記抜止部に係止されることにより前記凹部内からの抜け出しを防止するための係止突部が先端に形成された首部が設けられた可撓管であって、前記凹部内に前記首部が遊嵌された状態で、前記首部の前記先端が、隣接する前記凹部の前記側部に当接するものである。
特開2006-283866号公報
しかしながら、特許文献1に記載された可撓管は、構造が複雑であり、製造も困難であった。
この発明は、上述した課題を解決するためのものであり、構造を簡単にしつつ、コルゲート管に挿通される可撓性の内管が、該内管について予め規定された最小曲げ半径よりも小さな曲げ半径で曲げられるのを効果的に抑制できる、コルゲート管、及び該コルゲート管を備えた複合管を提供することを、目的とするものである。
本発明のコルゲート管は、可撓性の内管が挿通されて使用され、外周側へ突出した複数の凸部が軸線方向に沿って配列されてなる波形の管壁を有する、可撓性のコルゲート管であって、前記内管が挿通された状態で前記コルゲート管を最大限曲げたときに、前記コルゲート管の中心軸線に対して曲げ中心側の管壁において、少なくとも一部の前記凸部どうしが接触しているとともに、前記内管の中心軸線に対して前記曲げ中心側の該内管の外周面の曲率半径が、前記内管の中心軸線に対して前記曲げ中心側の該内管の外周面の曲率半径について許容可能な範囲の下限値として予め規定された最小曲げ半径R2以上となることを特徴とする。
本発明のコルゲート管によれば、構造を簡単にしつつ、コルゲート管に挿通される可撓性の内管が、該内管について予め規定された最小曲げ半径よりも小さな曲げ半径で曲げられるのを効果的に抑制できる。
本発明のコルゲート管において、前記内管について予め規定された前記最小曲げ半径R2は、例えば、前記内管の外径Dの10倍である。このような内管として、例えばポリブテン製の管を使用可能である。
本発明のコルゲート管において、前記凸部は、該コルゲート管の周方向に沿って環状に延在すると、好適である。これによれば、例えば内管を継手に接続する際等に、コルゲート管を軸線方向に沿って容易に伸縮可能であるので、有利である。
本発明の複合管は、上記のコルゲート管と、前記コルゲート管に挿通された前記内管と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の複合管によれば、コルゲート管の構造を簡単にしつつ、コルゲート管に挿通された可撓性の内管が、該内管について予め規定された最小曲げ半径よりも小さな曲げ半径で曲げられるのを効果的に抑制できる。
この発明によれば、構造を簡単にしつつ、コルゲート管に挿通される可撓性の内管が、該内管について予め規定された最小曲げ半径よりも小さな曲げ半径で曲げられるのを効果的に抑制できる、コルゲート管、及び該コルゲート管を備えた複合管を提供できる。
本発明の複合管の一実施形態を示す一部断面側面図である。 図1の複合管を、コルゲート管が最大限曲げられた状態で示す、一部断面側面図である。
以下に、図面を参照しつつ、この発明に係るコルゲート管及び複合管の実施形態を例示説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る複合管1を示している。本実施形態の複合管1は、給水又は給湯用の配管に好適に用いられるものである。ただし、複合管1は、水以外の流体(液体や気体)用の配管にも使用できる。本実施形態の複合管1は、本発明の一実施形態に係るコルゲート管4と、コルゲート管4に挿通された内管2と、を備えている。
なお、図1は、本実施形態の複合管1の一部を、複合管1の中心軸線Oに沿う断面によって示している。複合管1の中心軸線Oは、コルゲート管4の中心軸線と同じである。複合管1の軸線方向は、コルゲート管4の軸線方向と同じであり、中心軸線Oに沿う方向である。複合管1の周方向は、コルゲート管4の周方向と同じであり、中心軸線Oに直交する平面内において中心軸線Oを中心とする円に沿って延在する方向である。
内管2は、可撓性材料から構成されており、例えば、ポリブテン又は架橋ポリエチレン(PEX)等の熱可塑性樹脂からなる管として構成されてもよいし、あるいは、熱可塑性樹脂管とアルミニウム管とを積層してなるアルミ複合管として構成されてもよい。本例において、内管2は、その全長にわたって円筒状に構成されており、その外径Dは軸線方向に沿って一定である。内管2の呼び径は、例えば10〜25等である。なお、内管2の呼び径とは、例えば、内管2がポリブテン製である場合は、JISK6778及びJISK6792に定められるJ種管の呼び径であり、内管2がPEX製である場合は、JISK6769に定められる呼び径である。内管2の呼び径から、内管2の外径が一義的に求まる。
本実施形態のコルゲート管4は、可撓性材料から構成されており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)等の樹脂から形成されている。また、コルゲート管4は、本例では、その全長にわたって径方向(軸線方向に対して垂直な方向。以下同じ。)の断面において円形に形成されている。コルゲート管4の管壁は、外周面及び内周面が外周側へ突出した複数の凸部41が軸線方向に沿って配列されてなる、波形に形成されている。また、複数の凸部41どうしが、軸線方向に沿って等間隔に配列されているとともに、コルゲート管4の管壁において外径及び内径が最小となる部分である最小径部42によって連結されている。これにより、コルゲート管4の管壁(ひいては管壁の外周面及び内周面)は、中心軸線Oを通る断面で観たときに、アール付きの滑らかな波形に形成されている。
図1の例では、コルゲート管4の壁厚T(管壁の肉厚、以下同じ。)が、軸線方向に沿ってほぼ一定である。なお、コルゲート管4の壁厚は、中心軸線Oに沿った断面において、コルゲート管4の外周面の法線方向に沿って測定した値とする。したがって、コルゲート管4の内周面が、コルゲート管4の外周面に沿った波形に形成されている。
また、図1の例では、コルゲート管4の凸部41及び最小径部42が、それぞれコルゲート管4の周方向に沿って環状に延在している。ただし、これに限られず、コルゲート管4の凸部41及び最小径部42は、周方向に対して傾斜した方向に沿って環状又は螺旋状に延在していてもよい。
なお、コルゲート管4の凸部41及び最小径部42が、それぞれ螺旋状に延在する場合、厳密には、凸部41及び最小径部42は複数ずつ設けられるのではなく、それぞれ一続きに構成される。しかし、上記「複数の凸部41が軸線方向に沿って配列され」とは、中心軸線Oに沿った断面を観た場合の構成を指しており、コルゲート管4の凸部41及び最小径部42がそれぞれ螺旋状に延在する場合も含んでいる。
上述のように、図1の例では、コルゲート管4の管壁が、アール付きの滑らかな波形に形成されているが、コルゲート管4の管壁は、外周側へ突出した複数の凸部41が軸線方向に沿って配列されてなる波形に形成されている限り、図1とは異なる形状に形成されてもよい。例えば、コルゲート管4の管壁は、中心軸線Oを通る断面で観たときに、よりアールの少ない、角張った波形に形成されてもよい。より具体的には、凸部41の最も外周側の部分と最小径部42とを、それぞれ軸線方向に沿って所定長さにわたってまっすぐ延在させてもよい。また、これに加えて、又はこれに代えて、凸部41のうち、凸部41の最も外周側の部分と最小径部42とを連結する部分は、径方向に沿って、又は、径方向及び軸線方向に対して交わる方向に沿って、まっすぐ延在してもよい。
本実施形態のコルゲート管4は、徐々に曲げられると、コルゲート管4の中心軸線Oに対して曲げ中心C側の管壁において、少なくとも一部の凸部41どうしが接近し、接触し始める。そして、コルゲート管4は、さらに曲げられると、互いに接触した凸部41どうしが圧縮され、各凸部41がある程度圧縮されると、コルゲート管4は、図2に示すように、通常の人の力ではそれ以上曲げられない状態(ひいては最大限曲げられた状態)となる。そして、内管2が挿通された状態でコルゲート管4が最大限曲げられた状態では、コルゲート管4の中心軸線Oに対して曲げ中心C側の管壁において少なくとも一部の凸部4どうしが接触しているとともに、内管2の中心軸線に対して曲げ中心C側の内管2の外周面の曲率半径が、コルゲート管4に挿通された内管2について予め規定された最小曲げ半径R2以上となるようにされている。
これはすなわち、コルゲート管4が最大限曲げられた状態では、コルゲート管4の中心軸線Oに対して曲げ中心C側の管壁において少なくとも一部の凸部4どうしが接触しているとともに、コルゲート管4の管壁の外周面における、凸部41どうしが接触する部分のうち、曲げ中心Cに最も近接した点を接触点Pとすると、接触点Pどうしを滑らかに繋いだ仮想曲線L1の曲率半径R1に、内管2の中心軸線に対して曲げ中心C側の内管2の外周面から仮想曲線L1までの径方向距離Hを加えた値(R1+H)が、コルゲート管4に挿通される内管2について予め規定された最小曲げ半径R2以上となるようにされている(すなわち、R1+H≧R2)ことと、等価である。これは、コルゲート管4の構造を調整することにより、より具体的には、コルゲート管4に外力が作用していない自然状態における、コルゲート管4の管壁の壁厚T、凸部41の寸法及び形状、凸部41どうしの軸線方向の間隔等を調整することにより、実現される。
なお、「内管2について予め規定された最小曲げ半径R2」とは、中心軸線Oを通る断面で観たときに、内管2を曲げたときの、内管2の中心軸線に対して曲げ中心C側の外周面の曲率半径について、許容可能な範囲の下限値として予め規定された値を指す。例えば、この最小曲げ半径R2は、内管2がポリブテン製である場合、ポリブテンパイプ工業会によって管の呼び径毎(ひいては管の外径毎)に規定されており、具体的には、内管2の外径Dの10倍である。また、内管2が架橋ポリエチレン製である場合、架橋ポリエチレン管工業会によって管の呼び径毎(ひいては管の外径毎)に規定されており、具体的には、例えば呼び径13Aであれば内管2の外径Dの8.8倍である。
本実施形態のコルゲート管4、及びコルゲート管4を備えた複合管1によれば、コルゲート管4に内管2を挿通した状態でコルゲート管4を曲げた際に、内管2が、内管2について予め規定された最小曲げ半径R2よりも小さな曲げ半径で曲げられるのを効果的に抑制できる。よって、施工現場において、作業者が内管2の最小曲げ半径R2を守っているか否かの確認をする必要無しに、内管2が最小曲げ半径R2よりも小さな曲げ半径で曲げた状態で施工されることを、効果的に抑制できる。
コルゲート管4に挿通される内管2が、内管2について予め規定された最小曲げ半径R2よりも小さな曲げ半径で曲げられるのを効果的に抑制する観点から、コルゲート管4が最大限曲げられたときに、接触点Pどうしを滑らかに繋いだ仮想曲線L1の曲率半径R1に、内管2の中心軸線に対して曲げ中心C側の内管2の外周面から仮想曲線L1までの径方向距離Hを加えた値(R1+H)が、内管2について予め規定された最小曲げ半径R2の100〜107%の範囲内であると好ましく、最小曲げ半径R2の100〜103%の範囲内であるとより好ましく、該最小曲げ半径R2と等しい(R1+H=R2)と最も好ましい。
なお、図の例では、内管2の外径が、コルゲート管4の最小内径(すなわち、最小径部42の内周面の径。)と等しいが、内管2の外径は、コルゲート管4の最小内径よりも小さくてもよい。
内管2の外径がコルゲート管4の最小内径よりも小さい場合、内管2の外周面とコルゲート管4の内周面とが径方向に離間することから、内管2が挿通された状態でコルゲート管4を曲げた場合、厳密には、内管2の中心軸線及び曲げ中心が、コルゲート管4の中心軸線及び曲げ中心とは一致しないことがあり得る。しかし、その場合でも、コルゲート管4に挿通される内管2が、内管2について予め規定された最小曲げ半径R2よりも小さな曲げ半径で曲げられるのを、十分効果的に抑制できる。
また、本実施形態のコルゲート管4は、上述したような特許文献1の可撓管とは異なり、より簡単な構造からなり、製造がより容易である、という利点もある。
ここで、図2に示すように、コルゲート管4が最大限曲げられたときに、内管2の中心軸線に対して曲げ中心C側の内管2の外周面の曲率半径が、内管2の中心軸線に対して曲げ中心C側の内管2の外周面の曲率半径について許容可能な範囲の下限値として予め規定された最小曲げ半径R2と等しくなる場合、すなわち、接触点Pどうしを滑らかに繋いだ仮想曲線L1の曲率半径R1に、内管2の中心軸線に対して曲げ中心C側の内管2の外周面から仮想曲線L1までの径方向距離Hを加えた値(R1+H)が、内管2について予め規定された最小曲げ半径R2と等しくなる場合(R1+H=R2)の、コルゲート管4の構造について、さらに詳しく説明する。
この場合、次の関係が成り立つ。
2π(R2+D/2)=(G+W)×N ・・・(1)
2π×R1=(Cm×W)×N ・・・(2)
ここで、図1に示すように、コルゲート管4を最大限曲げた状態で求められる上記各接触点Pどうしを、コルゲート管4がまっすぐ延在した状態で繋げてなる仮想直線を、L2とする。式(1)において、Gは、コルゲート管4がまっすぐ延在した状態で、仮想直線L2に沿って測ったときの凸部41間の間隔であり、言い換えれば、互いに隣接する2つの凸部41上にある、軸線方向に互いに隣接する2つの接触点Pどうしの距離である。Nは、コルゲート管4を最大限曲げた状態で、最小曲げ半径R2の円に沿って湾曲された、中心軸線に対して曲げ中心C側の内管2の外周面の、一周分(2π分)に沿う、凸部41の数であり、言い換えれば、曲率半径R1の円を描く仮想曲線L1の一周分に沿う、凸部41の数である。Wは、コルゲート管4がまっすぐ延在した状態で、仮想直線L2に沿って測ったときの、凸部41の幅であり、言い換えれば、1つの凸部41上にある2つの接触点Pどうしの距離である。式(1)の左辺は、内管2の中心軸線に対して曲げ中心C側の内管2の外周面が最小曲げ半径R2の円に沿って湾曲した状態での、内管2の中心軸線の一周分(2π分)の長さを表している。式(1)は、内管2の中心軸線の長さが、内管2が曲げられた状態と内管2がまっすぐに延在した状態とで、変化しない、との理論のもと、立てられている。
式(2)において、Cmは、コルゲート管4をまっすぐ延在させた状態で、仮想直線L2に沿って測った凸部41の幅Wに対する、コルゲート管4を最大限曲げた状態で、仮想曲線L1に沿って測った凸部41の幅W’(図2)の、割合(W’/W)である。
式(1)及び式(2)と、R1+H=R2の関係式とから、NとR1を消去し、Gを求めると、
G = (R2+D/2)×(Cm×W)/(R2−H) − W ・・・(3)
となる。
このように、式(3)を満たすように、凸部41どうし間隔Gや凸部41の寸法(H、W)を調整することにより、内管2が、内管2について予め規定された最小曲げ半径R2よりも小さな曲げ半径で曲げられるのを効果的に抑制できるような、コルゲート管4(ひいては、コルゲート管4を備えた複合管1)を、得ることができる。
なお、コルゲート管4が最大限曲げられたときに、内管2の中心軸線に対して曲げ中心C側の内管2の外周面の曲率半径が、内管2の中心軸線に対して曲げ中心C側の内管2の外周面の曲率半径について許容可能な範囲の下限値として予め規定された最小曲げ半径R2以上となること、すなわち、仮想曲線L1の曲率半径R1に、内管2の中心軸線に対して曲げ中心C側の内管2の外周面から仮想曲線L1までの径方向距離Hを加えた値(R1+H)が、コルゲート管4に挿通される内管2について予め規定された最小曲げ半径R2以上となること(すなわち、R1+H≧R2)を満たすには、以下の(4)の不等式を満たせばよい。
G ≦ (R2+D/2)×(Cm×W)/(R2−H) − W ・・・(4)
図1の例では、上述のように、凸部41が、周方向に沿って環状に延在している。この場合、コルゲート管4が軸線方向に沿って伸縮され易くなる。このため、施工現場において、作業者が、複合管1の内管2を管継手に接続する際に、内管2の軸線方向の一端部を覆うコルゲート管4を軸線方向に縮めて内管2の上記端部を外部に露出させる作業を、容易に行うことができる点で、好適である。
コルゲート管4の壁厚Tは、例えば、80〜200μmである。上述したように、図1の例では、コルゲート管4の壁厚Tが、軸線方向に沿ってほぼ一定であるが、コルゲート管4の層厚Tは、軸線方向に沿って変動してもよい。
複合管1は、内管2とコルゲート管4との間に、クッション性のある材料(すなわち緩衝材)から形成された緩衝層を備えていてもよい。緩衝材としては、例えば発泡樹脂、不織布、ガラス繊維、又は、ガラスウール等を好適に使用できる。また、発泡樹脂としては、例えば、無架橋ポリエチレン発泡体、架橋ポリエチレン発泡体、ウレタンフォーム等を好適に使用できる。この場合、緩衝層の外周面は、その少なくとも一部分でコルゲート管4の内周面に固定され、かつ、緩衝層の内周面は内管2の外周面に固定されないのが、好ましい。
本発明によるコルゲート管及び複合管は、例えば給水・給湯用の管等に好適に使用できる。
1:複合管、 2:内管、 4:コルゲート管、 41:凸部、 42:最小径部、 C:曲げ中心、 L1:仮想曲線、 L2:仮想直線、 O:中心軸線

Claims (4)

  1. 可撓性の内管が挿通されて使用され、外周側へ突出した複数の凸部が軸線方向に沿って配列されてなる波形の管壁を有する、可撓性のコルゲート管であって、
    前記内管が挿通された状態で前記コルゲート管を最大限曲げたときに、
    前記コルゲート管の中心軸線に対して曲げ中心側の管壁において、少なくとも一部の前記凸部どうしが接触しているとともに、
    前記内管の中心軸線に対して前記曲げ中心側の該内管の外周面の曲率半径が、前記内管の中心軸線に対して前記曲げ中心側の該内管の外周面の曲率半径について許容可能な範囲の下限値として予め規定された最小曲げ半径R2以上となることを特徴とする、コルゲート管。
  2. 前記内管について予め規定された前記最小曲げ半径R2は、前記内管の外径Dの10倍である、請求項1に記載のコルゲート管。
  3. 前記凸部は、該コルゲート管の周方向に沿って、環状に延在する、請求項1又は2に記載のコルゲート管。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のコルゲート管と、
    前記コルゲート管に挿通された前記内管と、
    を備えたことを特徴とする、複合管。
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