JP7048329B2 - 帯状部材 - Google Patents
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Description
本発明は、かかる事情に鑑み、更生施工時における帯状部材の損耗に対して、成型性を損なうことなく、かつコスト増大を抑えることができる対処手段を提供することを目的とする。
前記補強帯材が、金属からなる補強帯本体と、前記補強帯本体を被覆する樹脂からなる被覆層とを含み、前記被覆層における外周を向くべき側部には隆起層が隆起するように設けられ、前記補強帯材の少なくとも前記隆起層が、前記主帯材よりも外周側に突出されていることを特徴とする。
図3に示すように、本発明形態の帯状部材3は、老朽化した既設の埋設管1の更生に用いられる。更生対象の埋設管1は例えば下水道管である。なお、埋設管1は、下水道管に限られず、上水道管、農業用水管、ガス管等であってもよい。帯状部材3が埋設管1の内周に沿って螺旋状にライニングされることによって螺旋管状の更生管2となる。
補強帯材20によって帯状部材3の強度が高められている。
補強帯本体23の表面全体が被覆層30によって被覆されている。被覆層30は、曲げ加工しやすいように、伸びのある柔らかい材料によって構成されていることが好ましい。例えば被覆層30の材質としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などの樹脂が挙げられる。更に被覆層30には伸び性及び柔軟性を高める添加剤が添加されていてもよい。かかる添加剤として、例えばタフマー(登録商標、三井化学株式会社)などのオレフィン系樹脂が挙げられる。
被覆層30の厚さは、0.数mm~数mmであり、好ましくは1mm程度である。
隆起層33は、被覆層30の平らな外面層30aの幅方向の大部分を覆う幅を有し、帯状部材3の長手方向(図1の紙面と直交する方向)に連続している。
隆起層33の引張り強度は、好ましくは16MPa以上である。
隆起層33は、胴部21の角21cなどの曲線部には設けないことが好ましい。なお、接着性や成型性に支障が無ければ角21cにも隆起層33を設けてもよい。
更には接着強度を確保できる限り、被覆層30の樹脂材質と隆起層33の樹脂材質の種類ないしは系統が異なっていてもよい。例えば、被覆層30の材質がポリエチレン(PE)であるのに対し、隆起層33の材質がスチレン・ブタジエン・アクリロニトリル共重合体(ABS)やエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)などであってもよい。
隆起層33には前記伸び性及び柔軟性を高める添加剤を添加する必要が無い。
図2(a)に示すように、補強帯本体23となるべき帯鋼板23Xを用意する。
図2(b)に示すように、帯鋼板23Xの両側面及び両端面を含む表面全体に被覆層30を押出成形によって被覆する。被覆層30における外面層30aとなるべき部分には、隆起層33を積層する。隆起層33は、接着剤によって被覆層30と接合してもよく、二色成形によって一体接合してもよい。
次に、図2(c)に示すように、被覆済み帯鋼板23Xを加熱するとともに所定形状に成形することによって、補強帯材20を形成する。
その後、補強帯材20が主帯材10に嵌め込まれることによって、帯状部材3となる。帯状部材3は、外周板部21aが外周側を向き、かつ平帯部11が内周側を向くようにして、巻取ドラムに巻かれるか、ドラムレスでコイル状に巻回される。
繰り出し部5から製管機6までの間の帯状部材3は、地面7(図4(a))、人孔4の内周面(図4(b))、既設埋設管1の内周面などに当たって擦れる。該帯状部材3には、外周板部21aが外周側を向き、平帯部11が内周側を向くように巻き癖が付けられている。したがって、図4(a)及び同図(b)に示すように、主として、外周板部21aの外面の隆起層33が、地面7、人孔4の内周面、既設埋設管1の内周面などに当たって擦れる。このため、隆起層33は損耗され得るが、帯状部材3における隆起層33以外の部分は損耗を防止できる。
よって、補強帯本体23及び被覆層30については傷しろを見込んだ厚さにする必要がなく、全体的に薄肉化できる。この結果、成型性を確保できるとともに、コスト増大を抑えることができる。
隆起層33を被覆層30よりも硬質材料により構成することによって、隆起層33の損耗を抑えることができる。
補強帯本体23の表面全体を被覆層30によって覆うことで、補強帯本体23の腐食を防止できる。しかも更生施工時における被覆層30の損耗を防止することによって、腐食防止機能を確実に維持できる。
被覆層30と隆起層33はそれぞれ求められている性能に応じてその材質を選択できる。例えば被覆層30の材質は曲げ加工などの成型容易性、腐食防止性やコストなどを考慮して選択でき、隆起層33の材質は耐擦傷性などを考慮して選択できる。
図6に示すように、第2実施形態においては、被覆層30の外面層30a上の隆起層が、複数条(図では5つ)の突条34によって構成されている。これら突条34は、外周板部21aの幅方向(図6において左右)に互いに間隔を置いて並べられるとともに、それぞれ補強帯材20の長手方向に連続している。
各突条34の断面は、正方形に近い四角形であるが、馬蹄形などであってもよい。
第2実施形態によれば、隆起層の材料コストを低減できる。
例えば、補強帯材20の少なくとも隆起層33,34が、主帯材10よりも外周側に突出されていればよい。
隆起層33,34の材質が、被覆層30と同じであってもよい。隆起層33,34が被覆層30と同体であってもよい。
補強帯材20の作製方法は、実施形態のものに限られず、例えば帯鋼板23Xを所定形状に成形した後、被覆層30の被覆及び隆起層33の形成を行なってもよい。外周を向くべき側部だけ被覆層と一体的に厚肉成形してもよい。
主帯材10及び補強帯材20の断面形状は図示したものに限られず種々の断面形状を適用できる。
2 更生管(螺旋管)
3 帯状部材
4 人孔
5 繰り出し部
6 製管機
7 地面
10 主帯材
11 平帯部
12 リブ
14 リブ
15 雄嵌合部
16 雌嵌合部
17 サブロック突片
20 補強帯材
21 胴部
21a 外周板部
21c 角部
22 腕部
23 補強帯本体
23X 鋼板
24 腕部
25 凹溝
30 被覆層
30a 外面層(外周を向くべき側部)
33 隆起層
34 突起(隆起層)
Claims (3)
- 合成樹脂製の主帯材と、前記主帯材における外周を向くべき側部に設けられた補強帯材とを含み、螺旋管となるべき帯状部材であって、
前記補強帯材が、金属からなる補強帯本体と、前記補強帯本体を被覆する樹脂からなる被覆層とを含み、前記被覆層における外周を向くべき側部には隆起層が隆起するように設けられ、前記補強帯材の少なくとも前記隆起層が、前記主帯材よりも外周側に突出されており、前記隆起層が、前記被覆層の前記側部に形成された複数条の突条によって構成され、これら突条が、互いの間に前記被覆層が露出されるように前記補強帯材の幅方向に間隔を置いて並べられるとともに、それぞれ前記補強帯材の長手方向に連続していることを特徴とする帯状部材。 - 前記隆起層が、前記被覆層とは異なる樹脂材質によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の帯状部材。
- 前記隆起層が、前記被覆層より硬質であることを特徴とする請求項1又は2に記載の帯状部材。
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JP2013256048A (ja) | 2012-06-12 | 2013-12-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 螺旋管の製管装置およびその製管方法 |
JP2016109300A (ja) | 2014-12-05 | 2016-06-20 | 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 | 螺旋状ライナーを用いたフレキシブルホースの耐摩耗性向上方法、フレキシブルホース、及びフレキシブルホースの製造方法 |
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- 2018-01-23 JP JP2018008693A patent/JP7048329B2/ja active Active
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