JP2002181257A - 樹脂コルゲートチューブ - Google Patents

樹脂コルゲートチューブ

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JP2002181257A
JP2002181257A JP2000380330A JP2000380330A JP2002181257A JP 2002181257 A JP2002181257 A JP 2002181257A JP 2000380330 A JP2000380330 A JP 2000380330A JP 2000380330 A JP2000380330 A JP 2000380330A JP 2002181257 A JP2002181257 A JP 2002181257A
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corrugated tube
tube
bent
valley
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Akira Nishino
亮 西野
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Piolax Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設配管の急角度で曲がった部分でも通過さ
せることが可能な樹脂コルゲートチューブを提供する。 【解決手段】 このコルゲートチューブ30は、周壁3
1の軸方向に沿った断面が、山32及び谷33からな
り、全体的に見て基本波をなす第1の波形と、この第1
の波形の山の頂部及び/又は谷の底部に形成された、前
記第1の波形の振幅よりも小さな振幅の第2の波形とを
有する形状をなしている。例えば第1の波形の山32の
中央に、小さな谷32bを形成することによってし、振
幅の小さな第2の波形が構成される。このコルゲートチ
ューブ30を曲げると、第1の波形だけでなく第2の波
形も伸びてより大きく伸び、その内周側では、第1の波
形全体として近接し合うだけでなく、前記第2の波形も
近接しあうため、より小さく縮むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば既設のガス
配管等の内部に挿入するのに適した樹脂コルゲートチュ
ーブに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばマンション等に配設された既設の
ガス配管の老朽化等に対処するため、既設のガス配管内
に樹脂チューブを通して二重管とし、外管に損傷が生じ
ても内部の樹脂チューブによってガス漏れを防止する技
術が種々提案されている。
【0003】この一例として、例えば特開2000−2
83349号には、既設配管に挿入する更正用パイプ
を、高弾性かつ高強度のナイロン製パイプを基材とし、
その外周面に蛇腹溝を形成して、この蛇腹溝の凹部内に
接着層を形成することにより、挿入した更正用パイプを
配管内周に接着固定することが開示されている。
【0004】また、特開2000−272009号に
は、既設配管内に合成樹脂パイプを挿入してこの管路内
に新管を形成することによって、既設配管の更正を行う
工法において、外周面に螺旋溝が形成された合成樹脂パ
イプを用いる方法が開示されている。このパイプは、ひ
ねりを加えることによって縮径変形するので、挿入抵抗
が減少してスムーズな挿入が可能となることが記載され
ている。
【0005】更に、特開2000−28333号には、
蛇腹形状をなす中空の可撓管に索条体を通し、索条体に
よって可撓管を牽引しながら、可撓管を既設の配管内に
配設する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既設の
ガス配管等は、エルボ管等を介して直角等の強い角度で
曲折しているため、樹脂チューブが曲がりきれずに通せ
なくなってしまうことがあった。この問題は、特開20
00−283349号や、特開2000−28333号
などに開示された蛇腹形状をなすチューブ(以下「コル
ゲートチューブ」とする)であっても解決することが困
難であった。
【0007】例えば、図7に示すコルゲートチューブ1
0の場合、周壁11の軸方向に沿った断面において、山
12と谷13が交互に繰り返し、山12の両肩12aが
強く曲がっていて、その間が平坦な頂部12bとなって
いる。このコルゲートチューブ10では、上記山12の
両肩12aに曲げ応力が集中するので曲げやすく、山の
斜面が急角度で直線状に伸びているので、座屈しにくい
という特徴がある。
【0008】しかしながら、図8に示すように、曲げた
ときに、その内周側の平坦な頂部12bが互いに干渉し
て曲げ角度を規制してしまうので、直角等の急角度で屈
曲した配管内を通すことが困難であった。
【0009】また、図9に示すコルゲートチューブ20
の場合も同様であった。すなわち、このコルゲートチュ
ーブ20は、周壁21の軸方向に沿った断面において、
山22と谷23が波形曲線状をなして交互に繰り返す形
状をなしているが、曲げたときに、その内周側で山22
どうしがぶつかり合うため、直角等の急角度で屈曲した
配管内を通すことが困難であった。
【0010】このような問題を解決するため、図10に
示すコルゲートチューブ20aのように、周壁21の山
22と谷23の配列間隔を短く密にして、曲げたときの
外周側では山22と谷23とが大きく伸び、内周側では
山22と谷23とが小さく折り畳めるようにして、急角
度でも曲がれるようにすることが考えられる。
【0011】しかしながら、このようなコルゲートチュ
ーブ20aでは、山22と谷23とが短い間隔で配列さ
れているので、チューブの成形の際に軟化状態の樹脂壁
が金型内に入りにくくなり、成形が困難になるという問
題があった。
【0012】また、図11に示すコルゲートチューブ2
5のように、周方向の一部にのみ山26及び谷27とか
らなるコルゲート部を設け、周方向の上記と対向する部
分は山26及び谷27が消失したフラット面28とした
ものも知られている。このようなコルゲートチューブ2
5であれば、フラット面28を内側にして曲げることに
よって、急角度でも曲げることが可能となる。
【0013】しかしながら、図11に示すコルゲートチ
ューブ25では、曲げ方向が決まってしまうため、既設
配管に沿って自由な方向に曲げることができなかった。
【0014】したがって、本発明の目的は、既設配管の
急角度で曲がった部分でも通過させることが可能な樹脂
コルゲートチューブを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1は、周壁の軸方向に沿った断面が、全
体的に見て基本波となる第1の波形と、この第1の波形
の山の頂部及び/又は谷の底部に形成された、前記第1
の波形の振幅よりも小さな振幅の第2の波形とを有する
形状をなしていることを特徴とする樹脂コルゲートチュ
ーブを提供するものである。
【0016】上記発明においては、第1の波形の山の頂
部及び/又は谷の底部に、前記第1の波形の振幅よりも
小さな振幅の第2の波形が形成されているので、チュー
ブを曲げたときに、その外周側では、第1の波形だけで
なく第2の波形も伸びてより大きく伸び、その内周側で
は、第1の波形全体として近接し合うだけでなく、前記
第2の波形も近接しあうため、より小さく縮むことがで
きる。
【0017】また、基本波となる第1の波形の山の頂部
及び/又は谷の底部に、第2の波形を形成したことによ
り、チューブ周壁の展開長が長くなり、伸縮しやすくな
るため、フレキシビリティが増大する。
【0018】その結果、エルボ等を介して直角等の急角
度で連結された配管内であっても、やわらかく曲がって
通り抜けることが可能となり、例えば既設のガス配管等
に挿入して、老朽化した配管の更正を行うことができ
る。
【0019】本発明の第2は、前記第1の発明におい
て、前記第1の波形の振幅aに対する、前記第2の波形
の振幅bの比(b/a)が、0.2〜0.5である樹脂
コルゲートチューブを提供するものである。
【0020】上記発明によれば、チューブを曲げたとき
に、その内周側で、小さな振幅の第2の波形も屈曲して
曲がりやすくなると共に、基本波である第1の波形の屈
曲したループと干渉しにくい位置に第2の波形の屈曲し
たループが配置されるようにすることができ、かつ、小
さな振幅の第2の波形を設けることにより成形性が損な
われることも防止できる。
【0021】本発明の第3は、前記第1又は第2の発明
において、チューブを屈曲させたときの内周側におい
て、前記第1の波形の、前記第2の波形を挟んで対向す
る斜面が、チューブ中心から離れるに従って互いの間隔
が遠ざかるように形成され、前記第2の波形のループ
は、前記対向する斜面の互いに遠ざかった位置に挟まれ
て配置されている樹脂コルゲートチューブを提供するも
のである。
【0022】上記発明によれば、チューブを曲げたとき
の内周側で、第1の波形の屈曲したループと、第2の波
形の屈曲したループとが、半径方向において位置をずら
して交互に配列されると共に、第2の波形のループが、
第1の波形の対向する斜面の互いに遠ざかった位置に挟
まれて配置されることにより、隣接するループどうしが
干渉するのを最大限に避けて縮むことができ、強い角度
で曲折された既設配管内へも挿入が可能となる。
【0023】本発明の第4は、前記第1〜3の発明のい
ずれかにおいて、硬質管の配管内に挿入するのに用いら
れる樹脂コルゲートチューブを提供するものである。
【0024】本発明の樹脂コルゲートチューブは、上記
のように曲がりやすく、しかも座屈しにくいので、既設
のガス配管などの硬質管の配管内に通す用途に好適であ
る。
【0025】なお、本発明において、周壁の軸方向に沿
った断面形状は、前記矩形波の山の頂部中央に小さな谷
があり、前記矩形波の谷はV字状をなして、M字が連な
ったような断面形状であることが好ましい。また、上記
矩形波どうしの間の谷のV字角度(図3におけるθ1
は10〜20°であり、小さな谷の両側に形成される山
の角度(図3におけるθ2)は20〜80°であること
が好ましい。上記のような形状とすることにより、チュ
ーブの曲げやすさを向上させると共に、成形性を良好に
維持することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1〜4には、本発明による樹脂
コルゲートチューブの一実施形態が示されている。
【0027】このコルゲートチューブ30は、例えばナ
イロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート等、その他エラストマー類等の合成樹脂
からできている。そして、上記のような合成樹脂チュー
ブを押出し成形した後、軟化状態で筒状の金型内に導入
し、チューブの内部にガスを吹き込んで加圧したり、金
型の内周から吸引したりして、チューブを金型内面に押
付け、蛇腹形状に成形することによって製造することが
できる。
【0028】このコルゲートチューブ30は、その周壁
の軸方向に沿った断面において、山32の両肩32a、
32aが強く曲がり、谷33がV字状をなす矩形波を基
調として、山32の頂部中央に小さな谷32bが形成さ
れており、全体としてM字が連なったような形状をなし
ている。このように、矩形波の山32の頂部に小さな谷
32bを設けた点が大きな特徴であり、それによって後
述するように屈曲部内周での縮みやすさがもたらされ
る。
【0029】なお、上記基調となる矩形波が本発明にお
ける第1の波形を構成し、上記矩形波の山32の頂部に
形成された小さな谷32bと、山32の両肩32aとに
よって形成される小さな波形が、本発明における第2の
波形を構成している。
【0030】特に図3に示すように、山32の両肩32
aと、谷33の底部との間は、直線的な斜面34をな
し、このように斜面34が直線的に立っていることによ
り、座屈しにくい構造となっている。
【0031】また、コルゲートチューブ30を曲げたと
きの応力は、谷33の底部や、山32の両肩32aや、
小さな谷32bに集中するので、連続した曲線で構成さ
れる波形形状のコルゲートに比べて、曲げ荷重が小さい
という特徴を有している。
【0032】そして、この実施形態では、山32の最も
高い部分である両肩32aと谷33の底部との間の高さ
をaとし、山32の両肩32aと小さな谷32bの底部
との間の高さをbとしたとき、b/a=0.2〜0.5
となるようにされている。上記b/aが0.2未満で
は、小さな谷32bの部分で曲がりにくくなるので、コ
ルゲートチューブ30を屈曲させたときに内周側が縮み
にくくなる。また、上記b/aが0.5を超えると、小
さな谷32bが深くなるため、チューブの成形時に金型
の溝にチューブが入りにくなり、成形が難しくなる。
【0033】また、両肩32aの内周と、小さな谷32
bの外周との間の距離cは、少なくとも0以上であるこ
とが好ましい。上記距離cが0未満では、山32を押し
縮めようとする力が作用しても、小さな谷32bが曲が
りにくくなり、コルゲートチューブ30を屈曲させたと
きに内周側が縮みにくくなる。
【0034】なお、山32の最も高い部分である両肩3
2aと谷33の底部との間の高さaは、コルゲートチュ
ーブ30の外径の4.5%〜15%であることが好まし
い。上記高さaが上記よりも高い場合には、その分だけ
内部流路幅が狭められるので、充分な流路面積が得られ
なくなり、上記よりも低い場合には、チューブを曲げた
ときに、外周側では展開長が短いことにより伸びにく
く、内周側では屈曲した山32及び谷33どうしが重な
り合って縮みにくいため、小さな曲率半径で曲げること
ができなくなる。
【0035】また、コルゲートチューブ30の周壁の厚
さは、コルゲートチューブ30の外径の0.5%〜3.
5%であることが好ましい。コルゲートチューブ30の
周壁が上記よりも薄いと充分な剛性が得られず、座屈し
やすくなる。また、上記周壁が上記よりも厚くなると、
コルゲートチューブ30自体が曲がりにくくなり、既設
の配管内に通しにくくなる。
【0036】更に、谷33のV字の角度θ1は、10〜
20°であることが好ましい。上記角度θ1が、上記範
囲よりも小さいとチューブの成形が困難となり、上記範
囲よりも大きいと、チューブを曲げたときの外周側の展
開長が短くなるので、曲がりにくくなる。
【0037】更にまた、山32の両肩32aを頂部とす
る小さな山の角度θ2は、20〜80°であることが好
ましい。上記角度θ2が上記よりも大きいと、両肩32
a及び小さな谷32bの部分で曲がりにくくなるので、
コルゲートチューブ30を屈曲させたときに内周側が縮
みにくくなる。また、上記b角度θ2が上記よりも小さ
いと、小さな谷32bが狭くなるか又は深くなるため、
チューブの成形時に金型の溝にチューブが入りにくな
り、成形が難しくなる。
【0038】そして、このコルゲートチューブ30を曲
げると、図2に示すように、その外周側では谷33が開
くと共に、山32の頂部に形成された小さな谷32bも
開くため、展開長が長くなり、充分に伸びることができ
る。
【0039】一方、コルゲートチューブ30の曲がった
部分の内周側では、山32の両肩32aの屈曲ループの
間に、小さな谷32bの屈曲ループが挟まれ、かつ、小
さな谷32bの屈曲ループは、半径方向に見て、大きな
谷33の屈曲ループと山32の両肩32aの屈曲ループ
との間に配置される。
【0040】また、コルゲートチューブ30の曲がった
部分の内周側では、小さな谷32bの屈曲ループを挟む
山32の対向する斜面が、チューブ中心から離れるほど
遠ざかるように、すなわち上記斜面のなす角度θが0°
以上となるように構成されている。そして、上記対向す
る斜面の遠ざかった位置(斜面どうしが開いた位置)に
上記小さな谷32bのループが配置されている。
【0041】その結果、、各ループが干渉することな
く、矩形波の山32の両肩32aと谷33のループの間
に、小さな谷32bのループが納まりよくコンパクトに
配置されるので、充分に縮むことができる。
【0042】したがって、このコルゲートチューブ30
は、マンション等の既設のガス配管等に通して、老朽化
した配管を更正してガス漏れを防止したりする用途に特
に好適に用いられる。
【0043】例えば、図4において、ガス配管40は、
直管41とエルボ管42とが接続されて、90°ずつ曲
がった経路を構成している。この配管40の経路内に、
上記コルゲートチューブ30を通し、例えば図示しない
索条等で矢印A方向に引っ張ることにより、コルゲート
チューブ30は、90°に曲がったエルボ管42内をス
ムーズに通り抜け、配管40内に作業性よく配置するこ
とができる。
【0044】図5には、本発明によるコルゲートチュー
ブの他の実施形態が示されている。このコルゲートチュ
ーブ50では、周壁51の軸方向に沿った断面におい
て、山52と谷53とからなる矩形波を基調とし、山5
2の両肩52aの間に、2つの小さな谷52bと、この
小さな谷52bに挟まれた小さな山52cとを有する形
状をなしている。そして、上記山52と谷53とからな
る矩形波が本発明における第1の波形を構成し、上記両
肩52a、小さな谷52b、小さな山52cからなる小
さな振幅の波形が、本発明における第2の波形を構成し
ている。
【0045】このコルゲートチューブ50においても、
チューブを曲げたとき、その外周側では、矩形波の他
に、上記小さな振幅の波形の部分も開いて伸びやすくな
り、その内周側では、矩形波の他に、上記小さな振幅の
波形の部分も屈曲するので縮みやすくなる。その結果、
単なる矩形波の断面を有するコルゲートチューブに比べ
て、より小さなカーブも曲がることができる。
【0046】図6には、本発明によるコルゲートチュー
ブの更に他の実施形態が示されている。このコルゲート
チューブ60では、周壁61の軸方向に沿った断面にお
いて、山62と谷63とからなる矩形波を基調とし、山
62の両肩62aの間に小さな谷62bが形成され、谷
63の両端62aの中央に小さな山63bが形成された
形状をなしている。そして、上記山62と谷63とから
なる矩形波が本発明における第1の波形を構成し、上記
山62の両肩62a及び小さな谷62bと、上記谷63
の両端62a及び小さな山63bとで、それぞれ構成さ
れる小さな振幅の波形が、本発明における第2の波形を
構成している。
【0047】このコルゲートチューブ60においても、
チューブを曲げたとき、その外周側では、矩形波の他
に、上記小さな振幅の波形の部分も開いて伸びやすくな
り、その内周側では、矩形波の他に、上記小さな振幅の
波形の部分も屈曲するので縮みやすくなる。その結果、
単なる矩形波の断面を有するコルゲートチューブに比べ
て、より小さなカーブも曲がることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
周壁の軸方向に沿った断面が、全体的に見て基本波とな
る第1の波形と、この第1の波形の山の頂部及び/又は
谷の底部に形成された、前記第1の波形の振幅よりも小
さな振幅の第2の波形とを有する形状をなしているの
で、チューブを曲げたときに、その外周側では、第1の
波形だけでなく第2の波形も伸びてより大きく伸び、そ
の内周側では、第1の波形全体として近接し合うだけで
なく、前記第2の波形も近接しあうため、より小さく縮
むことができる。また、基本波となる第1の波形の山の
頂部及び/又は谷の底部に、第2の波形を形成したこと
により、チューブ周壁の展開長が長くなり、伸縮しやす
くなるため、フレキシビリティが増大する。その結果、
エルボ等を介して直角等の急角度で連結された配管内で
あっても、やわらかく曲がって通り抜けることが可能と
なり、例えば既設のガス配管等に挿入して、老朽化した
配管の更正を行う用途などに好適なコルゲートチューブ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるコルゲートチューブの一実施形
態を示す部分拡大一部切欠き断面図である。
【図2】 同コルゲートチューブの曲げた状態を示す断
面図である。
【図3】 同コルゲートチューブの周壁の部分拡大断面
図である。
【図4】 同コルゲートチューブをガス配管に通す状態
を示す説明図である。
【図5】 本発明によるコルゲートチューブの他の実施
形態を示す部分拡大一部切欠き断面図である。
【図6】 本発明によるコルゲートチューブの更に他の
実施形態を示す部分拡大一部切欠き断面図である。
【図7】 従来のコルゲートチューブの一例を示す部分
拡大一部切欠き断面図である。
【図8】 同従来のコルゲートチューブの曲げた状態を
示す一部切欠き断面図である。
【図9】 従来のコルゲートチューブの他の例を示す部
分拡大一部切欠き断面図である。
【図10】 従来のコルゲートチューブの更に他の例を
示す部分拡大一部切欠き断面図である。
【図11】 従来のコルゲートチューブの更に他の例を
示す側面図である。
【符号の説明】
30、50、60 コルゲートチューブ 31、51、61 周壁 32、52、62 山 32a、52a、62a 両肩 32b、52b、62b 小さな谷 52c 小さな山 33、53、63 谷 63a 両端 63b 小さな山 34 斜面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁の軸方向に沿った断面が、全体的に
    見て基本波となる第1の波形と、この第1の波形の山の
    頂部及び/又は谷の底部に形成された、前記第1の波形
    の振幅よりも小さな振幅の第2の波形とを有する形状を
    なしていることを特徴とする樹脂コルゲートチューブ。
  2. 【請求項2】 前記第1の波形の振幅aに対する、前記
    第2の波形の振幅bの比(b/a)が、0.2〜0.5
    である請求項1記載の樹脂コルゲートチューブ。
  3. 【請求項3】 チューブを屈曲させたときの内周側にお
    いて、前記第1の波形の、前記第2の波形を挟んで対向
    する斜面が、チューブ中心から離れるに従って互いの間
    隔が遠ざかるように形成され、前記第2の波形のループ
    は、前記対向する斜面の互いに遠ざかった位置に挟まれ
    て配置される請求項1又は2記載の樹脂コルゲートチュ
    ーブ。
  4. 【請求項4】 硬質管の配管内に挿入するのに用いられ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂コルゲートチュ
    ーブ。
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