JP5547979B2 - 排水用可撓管および接続部品接続構造 - Google Patents
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Description
また、特許文献2に開示されている実施例においては、外管が帯素材を螺旋状に巻回して形成されているため、該外管の管端に該帯素材を重ね合わせている部位が露出し、該部位において水密性が確保しにくいという問題がある。
また、特許文献2に開示されている他の実施例は、内管の内面に凹凸が形成されているため、該凹凸によって排水の流れが阻害されてしまう。
したがって、施工時において上記の排水用可撓管を湾曲させた場合、該内管は該外管内で座屈することなく該外管に沿って好適に湾曲するため、該内管の内面に凹凸は形成されず、排水の流動が阻害されない。
図1に示すように、本発明の排水用可撓管1は、例えば建物の基礎(図示省略)内に貫通状に埋設された屈曲鞘管20内に挿着されて使用される。このような使用状態において、該排水用可撓管1の上流端部及び下流端部には、図2に示すような接続部品11,11(受口部品あるいは差口部品)が接続され、さらに公知のナット部材21によって該排水用可撓管1及び該屈曲鞘管20が建物の外側へ突出しないように設定されている。
さらに、該内凸条3Aの先端部には、凹溝4が該内管3の周方向に沿って形成されている。本実施例における該凹溝4の溝深さは、図2等に示すように、内管3の外周面を基準とした該内凸条3Aの高さと略同じ寸法に設定されている。
また、該接続部品11における排水用可撓管側の端部には、外筒12の内周面と内筒13の外周面とを溝壁とする溝部が形成されており、該溝部によって本発明の挟着部14が構成されている。
また、該外管2の管端には鍵状に加工された外係合部5が設けられ、該内管3の管端には該外係合部5に係合可能に凹凸加工された内係合部6が設けられている。さらに該内筒13の外周面には、該内係合部6に係合可能に凹凸加工された受口係合部15が設けられている。
このような接続構造10においては、挟着部14に重合部7が挟着し、かつ外係合部5、内係合部6、及び受口係合部15が互いに係合しているため、該排水用可撓管1から該接続部品11が脱落してしまうことがない。
そして、図3に示すように該排水用可撓管1が湾曲すると、内管3と外管2とが非接着であるため該内管3が該外管2内で適宜移動しながら湾曲する。このため該内管3は、歪んで座屈してしまう、ということがない。
さらに該排水用可撓管1における圧縮される部位(図4a参照)および引っ張られる部位(図4b参照)において、該内管3の管壁の変形と共に内凸条3Aが外凸条2A内でかかる湾曲に応じて変形する。特に、図4aに示すように、該内凸条3Aが管軸方向に沿って圧縮される部位では、該内凸条3Aの凹溝4の両側の山部23,23が該凹溝4に向けて互いに近づくように撓む。このため、該内管3は、内凸条3Aが形成された部位で歪んで座屈してしまう、ということがない。
さらに、該内管3は、外管2内においてあらかじめ両端方向に引っ張られた状態で保持されているため、湾曲時に該内管3の所定部位に管軸方向に沿う圧縮応力が作用しても、該圧縮応力が低減または相殺されて該内管3の歪みが緩和される。
かくして、施工時に該排水用可撓管1が湾曲しても、該内管3の内面には凹凸が形成されないし、さらに該内管3の内周面は全体に非凹凸形状であるため、該内管3内を流れる排水の流動が阻害されない。
例えば、図5に示すように、内管3の内凸条3Aには凹溝4が形成されていなくてもよく、適宜所要の寸法形状に設定できる。
また、外管2はポリエチレン(PE)など他の樹脂材料で構成してもよい。
また、内管3は弾性材料であればよく、エラストマーや他のゴム材料で構成してもよい。
また、該接続部品11の挟着部14において、接着剤を介して該重合部7を接着するようにしてもよい。
また、該接続部品11の外筒12及び内筒13は、上記のように別体で構成してもよいし、インサート成形等によって一体で構成してもよい。
2 外管
2A 外凸条
3 内管
3A,3B 内凸条
4 凹溝
7 重合部
10 接続部品接続構造
11 接続部品
14 挟着部
S 変形許容間隙
Claims (4)
- 可撓性の外管と、該外管内に挿入されている可撓性の内管とからなる排水用可撓管であって、
該外管をコルゲート形状に成形することにより、該外管の管壁に外向きに突出した外凸条を周方向に沿って設け、
該内管を略円筒状とすることにより内周面を非凹凸形状とし、かつ外周面に外向きに突出した内凸条を周方向に沿って形成し、
該内管が該外管内に挿入された状態では、該内管と該外管とを非接着状態とし、かつ該内凸条を該外凸条の内側に入り込ませ、さらに該内凸条の先端と該外凸条との間および該内凸条の側面と該外凸条との間に隙間を設けて、該内凸条の先端と該外凸条との間および該内凸条の側面と該外凸条との間に変形許容間隙を設定し、該内管が湾曲した場合に該変形許容間隙が該内凸条の変形を許容することを特徴とする排水用可撓管。 - 該内凸条の先端部には、凹溝が該内管の周方向に沿って形成されている請求項1に記載の排水用可撓管。
- 請求項1又は請求項2に記載の排水用可撓管の両端部に、それぞれ接続部品を接続した接続部品接続構造であって、
該排水用可撓管の両端部に、該外管の管端と該内管の管端とを重ね合わせた重合部をそれぞれ設け、
該接続部品の可撓管側端部には挟着部を設け、
該接続部品の該挟着部で該排水用可撓管の該重合部を挟着することにより該排水用可撓管の両端部に、それぞれ接続部品を接続することを特徴とする接続部品接続構造。 - 該排水用可撓管の該内管を弾性材料で構成し、
該内管を、該内管の両端方向に引っ張られた状態で保持した請求項3記載の接続部品接続構造。
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