JP7272317B2 - ステータコア支持装置、及びステータコアの支持方法 - Google Patents

ステータコア支持装置、及びステータコアの支持方法 Download PDF

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Description

本発明は、ステータコア支持装置、及びステータコアの支持方法に関する。
従来、特許文献1に記載されているように、ステータコアをチャックで把持した状態で組み立てを行う製造装置が知られている。
特開2015-089601号公報
上記従来の製造装置では、ステータコアを上下に反転させることを想定していない。しかし、ステータコアを上下に反転させることができれば、ステータの製造を効率的に行うことができて好ましい。例えば、セグメントコイル(平角線コイル)を備えるステータの製造において、ステータコア上下に反転させることができれば、セグメントコイルに含まれる複数の略U字状の導体セグメントをステータコアのスロットに差し込む作業と、複数の導体セグメントを曲げて溶接する作業とを、いずれもステータコアの上側で行うことができ、ステータの製造を円滑に行うことができる。
更には、ステータの軸方向の両側の清掃を行う場合にも、ステータコアを上下に反転させることができれば、いずれの側を清掃する場合にも、清掃側を下側に向けた状態で、清掃側にエアを吹き付ける等の清掃を行うことができるため、異物を効率的に下方に落下させることができ、清掃を効率的に行うことができる。そして、異物の再付着の防止や低減の効果を得ることができる。
そのような背景において、上記従来の製造装置でステータコアを上下に反転させた場合、ステータコアにおけるチャック保持箇所に過大な荷重が作用し易くて、ステータコアが積層鋼板のめくれ、打痕、剥がれ等の損傷を起こし易い。
そこで、本開示の目的は、損傷を抑制しながらステータコアを反転させることができるステータコア支持装置及びステータコアの支持方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本開示に係るステータコア支持装置は、ステータコアの中心軸を挟んで前記ステータコアに対して径方向に対向すると共に、前記ステータコアを保持する2つの支持部材と、前記ステータコアを保持している状態で前記2つの支持部材を2つ一緒に回転させることで前記ステータコアの前記中心軸の延在方向に沿った向きを反転させる反転機構と、を備え、前記各支持部材は、前記ステータコアに前記径方向に対向する径方向対向面と、前記ステータコアの軸方向の第1の側に前記軸方向に対向する第1軸方向対向面と、前記ステータコアの軸方向の第2の側に前記軸方向に対向すると共に、前記第1軸方向対向面からの前記軸方向の距離が前記ステータコアの前記軸方向の寸法よりも長い位置に配置される第2軸方向対向面と、を有し、前記2つの支持部材が前記ステータコアを保持している状態で反転している最中に、前記ステータコアを前記2つの支持部材に対して前記軸方向に相対移動させ、前記第1軸方向対向面は、前記ステータコアの前記軸方向の第1の側に接触することで前記支持部材に対する前記ステータコアの前記軸方向の第1の側への相対移動を規制し、前記第2軸方向対向面は、前記ステータコアの前記軸方向の第2の側に接触することで前記支持部材に対する前記ステータコアの前記軸方向の第2の側への相対移動を規制する。
本発明によれば、反転機構によってステータコアの中心軸に沿った方向を反転させることができるので、例えば、ステータを製造する際のステータの軸方向の両側の作業を、ともにステータコアの上側で行うことができ、製造作業を効率的に行うことができる。また、ステータの軸方向の両側の清掃も、ともに清掃側を下側に向けた状態で行うことができるので、異物を鉛直方向下方側に効率的に飛散させることができ、ステータの清掃を効率的に行うことができる。また、異物の再付着の防止や低減の効果も得ることができる。
更には、2つの支持部材が、ステータコアを離脱不可能に保持している状態で、反転機構が、2つの支持部材を反転させて、支持部材に対してステータコアを軸方向に相対移動させながらステータコアの中心軸に沿った方向を反転させる。したがって、特許文献1の製造装置と異なり、2つの支持部材がステータコアの所定位置を大きな力で把持することがないので、ステータコアの反転時にステータコアに過大な力が作用することがない。よって、ステータコアが、積層鋼板のめくれ、打痕、剥がれ等の損傷を起こしにくい。
また、前記反転機構は、前記中心軸が鉛直方向に略平行に延在している前記ステータコアを保持している前記2つの支持部材を反転させ、前記2つの支持部材は、前記ステータコアが前記2つの支持部材に対して前記径方向に相対移動可能な状態で前記ステータコアを保持してもよい。
本構成によれば、ステータコアの中心軸が鉛直方向に略平行になっている状態でステータを製造できる。したがって、ステータの軸方向の両端部の作業を真上や真下で行うことができるので、ステータを効率的に製造することができる。また、ステータコアが2つの支持部材に対して径方向に相対移動可能になっているので、支持部材に対するステータコアの軸方向の相対移動時(ステータコアの反転時)にステータコアが径方向対向面から受ける摩擦力を大きく低減でき、ステータコアが損傷するリスクを大きく低減できる。
また、前記各支持部材において、前記径方向対向面の動摩擦係数が、前記第1軸方向対向面の動摩擦係数よりも小さいと共に、前記第2軸方向対向面の動摩擦係数よりも小さくてもよい。
本構成によれば、ステータコアの反転時にステータコアを2つの支持部材に対して円滑に摺動させることができる。よって、ステータコアの傷付きを略防止できるか、又は防止できる。
また、前記各支持部材において、前記第1軸方向対向面の衝撃吸収性能が前記径方向対向面の衝撃吸収性能よりも大きく、前記第2軸方向対向面の衝撃吸収性能が前記径方向対向面の衝撃吸収性能よりも大きくてもよい。
なお、衝撃吸収性能は、次の方法で客観的に判定してもよい。すなわち、第1軸方向対向面、第1軸方向対向面、又は径方向対向面に関して、それらの各面と同じ材料で構成され、いずれの面に対応する場合であっても同じ厚さを有する板状部材を床に貼付した上で、同じ球状部材(例えば、スーパーボール等)を、同じ高さから初速を与えずに鉛直方向に平行に自由落下させて板状部材に衝突させたときの跳ね返った高さを測定することで(跳ね返り係数を測定することで)、跳ね返った高さが低い程、衝撃吸収性能が高いと判断してもよい。
本構成によれば、ステータコアが支持部材の反転時に第1又は第2軸方向対向面に衝突したときの衝撃を第1又は第2軸方向対向面で吸収し易い。よって、第1又は第2軸方向対向面に対するステータコアの衝突時におけるステータコアの損傷を抑制できる。
また、少なくとも一方の前記支持部材の前記径方向対向面が、第1の曲率半径を有する第1円筒内周面の一部で構成される第1円筒面と、前記第1の曲率半径よりも小さい第2の曲率半径を有する第2円筒内周面の一部で構成されると共に、前記第1円筒面の前記軸方向の両側に設けられる2つの第2円筒面とを含んでもよい。
本構成によれば、第1の曲率半径と同程度の外径を有するステータコアを第1円筒面を用いて保持でき、第2の曲率半径と同程度の外径を有するステータコアを2つの第2円筒面を用いて保持できる。よって、ステータコア支持装置で外径が異なる複数のステータコアを支持でき、ステータコア支持装置の汎用性を高くできる。
また、前記2つの支持部材の一方の前記支持部材の前記径方向対向面が平面でもよい。
2つの支持部材の径方向対向面が、共に円筒内周面の一部で構成される場合、2つの支持部材の2つの径方向対向面の両方を、精度高く同一の円筒内周面上に配置する必要があり、2つの支持部材の位置決めを精密に行わなければならない。これに対し、本構成によれば、一方の支持部材の径方向対向面が平面であるので、他方の支持部材に対して許容できる一方の支持部材の相対位置の範囲を大きくでき、2つの支持部材の位置決めを容易に行うことができる。
また、本発明に係るステータコアの支持方法は、ステータコアの中心軸を挟んで前記ステータコアに対して径方向に対向すると共に、前記ステータコアを保持する2つの支持部材と、前記ステータコアを保持している状態で前記2つの支持部材を2つ一緒に回転させることで前記ステータコアの前記中心軸の延在方向に沿った向きを反転させる反転機構と、を備え、前記各支持部材が、前記ステータコアに前記径方向に対向する径方向対向面と、前記ステータコアの軸方向の第1の側に前記軸方向に対向する第1軸方向対向面と、前記ステータコアの軸方向の第2の側に前記軸方向に対向すると共に、前記第1軸方向対向面からの前記軸方向の距離が前記ステータコアの前記軸方向の寸法よりも長い位置に配置される第2軸方向対向面と、を備えるステータコア支持装置を用いたステータコアの支持方法であって、前記各支持部材において、前記第1軸方向対向面が前記ステータコアの前記軸方向の第1の側に対向すると共に、前記第2軸方向対向面が前記ステータコアの前記軸方向の第2の側に対向し、更に、前記ステータコアが前記2つの支持部材に対して前記軸方向に相対移動可能な状態かつ前記2つの支持部材に対して離脱不可能な状態になるように、前記2つの支持部材で前記ステータコアを保持する保持工程と、前記保持工程の後で、前記ステータコアを保持している前記2つの支持部材を2つ一緒に回転させることで、前記ステータコアを前記2つの支持部材に対して前記軸方向に相対移動させると共に、前記ステータコアの前記中心軸の延在方向に沿った向きを反転させる反転工程と、を含む。
本発明によれば、反転機構によってステータコアの中心軸に沿った方向を反転させることができるので、例えば、ステータを製造する際のステータの軸方向の両側の作業を、ともにステータコアの上側で行うことができ、製造作業を効率的に行うことができる。また、ステータの軸方向の両側の清掃も、ともに清掃側を下側に向けた状態で行うことができるので、異物を鉛直方向下方側に効率的に飛散させることができ、ステータの清掃を効率的に行うことができる。また、異物の再付着の防止や低減の効果も得ることができる。
更には、2つの支持部材が、ステータコアを離脱不可能に保持している状態で、反転機構が、2つの支持部材を反転させて、支持部材に対してステータコアを軸方向に相対移動させながらステータコアの中心軸に沿った方向を反転させる。したがって、特許文献1の製造装置と異なり、2つの支持部材がステータコアの所定位置を大きな力で把持することがないので、ステータコアの反転時にステータコアに過大な力が作用することがない。よって、ステータコアが、積層鋼板のめくれ、打痕、剥がれ等の損傷を起こしにくい。
本発明によれば、損傷を抑制しながらステータコアを反転させることができる。
本発明の一実施形態に係るステータコア支持装置のステータコアの支持動作と反転動作を説明する模式正面図である。 上記ステータコア支持装置のステータコアの支持動作と反転動作を説明する模式正面図である。 上記ステータコア支持装置のステータコアの支持動作と反転動作を説明する模式正面図である。 上記ステータコア支持装置のステータコアの支持動作と反転動作を説明する模式正面図である。 上記ステータコア支持装置のステータコアの支持動作と反転動作を説明する模式正面図である。 保持動作を行っている最中の一対の支持部材とステータコアを示す斜視図である。 対向する一対の支持部材の距離の調整と、一対の支持部材の反転を実行可能な反転機構の一例を説明する模式図であり、反転機構の一例の反転動作実行前の状態を鉛直方向上方から見たときの平面図である。 ステータコアの軸方向の相対移動を禁止する参考例のステータコア支持装置の支持動作を説明する図である。 変形例の一対の支持部材を示す模式正面図である。 他の変形例の一対の支持部材を示す模式正面図であり、一対の支持部材がステータコアを保持している状態を示す模式正面図である。 図6Aに示す一対の支持部材が図6Aに示すステータコアよりも厚さが大きいステータコアを保持している状態を示す図6Aに対応する模式正面図である。 一対の支持部材を示す斜視図である。 図1Aに示す実施例の一対の支持部材を上方から見たときの模式平面図である。 別の変形例の一対の支持部材を上方から見たときの模式平面図である。 二つの支持部材の可能な反転方向を説明する図である。
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の実施例では、図面において同一構成に同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、複数の図面には、模式図が含まれ、異なる図間において、各部材における、縦、横、高さ等の寸法比は、必ずしも一致しない。また、以下で説明される構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素であり、必須の構成要素ではない。また、本明細書で、「略」という文言を用いた場合、「大雑把に言って」という文言と同じ意味合いで用いており、「略~」という要件は、人がだいたい~のように見えれば満たされる。例を挙げれば、略円筒内周面という要件は、人がだいたい円筒内周面に見えれば満たされる。また、本実施形態と本変形例では、一対の支持部材10A,10B、110A,110B、210A,210B、310A,310Bを構成する第1支持部材10A,110A,210A,310Aと第2支持部材10B,110B,210B,310Bとが略同一(同一である場合も含む)である場合について説明するが、第1支持部材と第2支持部材とは異なっていてもよい。また、以下の説明で、軸方向と言及した場合、それはステータコアの軸方向であり、径方向と言及した場合、それはステータコアの径方向である。
図1A~図1Eは、本発明の一実施形態に係るステータコア支持装置1のステータコア50の支持動作と反転動作を説明する模式正面図である。また、図2は、ステータコア50の保持動作を行っている最中のステータコア50と一対の支持部材(2つの支持部材)10A,10Bとを示す斜視図であり、図3は、対向する一対の支持部材10A,10Bの距離の調整と反転とを実行可能な反転機構30の一例を説明する模式図であり、反転機構30の一例の反転動作実行前の状態を鉛直方向の上方から見たときの平面図である。
図1Aに示すように、ステータコア支持装置1は、一対の支持部材10A,10B、及び載置装置20を備える。また、図3に示すように、ステータコア支持装置1は、反転機構30を更に備える。図1Aに示すように、載置装置20は、ケース21、ロッド22、及びモータ23を含み、ロッド22は、円柱状の軸部22aと、軸部22aの上側端部に繋がる円板形状の載置部22bを有する。載置部22bの上面を構成する載置面22cは、水平方向に略平行に広がる平面であり、例えば、鉛直方向の上側から見たときの平面視が円形状になっている。
図2に示すように、ステータコア50は、貫通孔52を有し、その貫通孔52には、円柱状の保持部材51が、例えば、圧入により嵌合されている。図1Aに示すように、保持部材51は、ステータコア50の軸方向の第1の側の端部から軸方向の第1の側に突出する第1突出部51aと、ステータコア50の軸方向の第2の側の端部から軸方向の第2の側に突出する第2突出部51bを有する。第1突出部51a及び第2突出部51bの夫々の先端面は、軸方向に略直交する平面で構成されている。
図1Aに示す状態では、第2突出部51bの先端面を構成する下面が、載置面22c上に載置されている。この載置は、前工程が終了したステータコア50をハンド等(図示せず)で保持した後、例えば、ハンドを所定進路に沿って鉛直方向及び水平方向に移動させることで実行される。本実施形態では、一対の支持部材10A,10Bは、中心軸が鉛直方向に略平行に延在しているステータコア50を保持するようになっている。
詳しくは、図1Aに示すように、保持部材51の第2突出部51bが、載置面21cの所定位置に載置されている状態で、一対の支持部材10A,10Bは、ステータコア50の中心軸を挟んでステータコア50に対して径方向に対向するように配置される。各支持部材10A,10Bは、第1軸方向対向面11と、第2軸方向対向面12と、径方向対向面13を有し、第1軸方向対向面11及び第2軸方向対向面12が、ステータコア50の軸方向に略直交する方向に広がっている一方、径方向対向面13は、ステータコア50の円筒外周面50aに径方向に対向している。
第1軸方向対向面11と第2軸方向対向面12との軸方向の距離は、ステータコア50の軸方向の寸法よりも長くなっている。図2に示すように、径方向対向面13は、ステータコア50の外周面の外径よりも僅かに大きな内径を有する円筒内周面に含まれる円弧面になっている。各支持部材10A,10Bにおいて、径方向対向面13の動摩擦係数は、第1軸方向対向面11の動摩擦係数よりも小さくなっており、第2軸方向対向面12の動摩擦係数よりも小さくなっている。詳しくは、本実施例では、図1Aに示すように、径方向対向面13は、ステータコア50の鋼製の本体15の本体径方向対向面15aに摺動性を向上させるための表面処理を施すことによって構成される。径方向対向面13は、例えば、本体径方向対向面15a上に構成されたDLC(ダイヤモンドライクカーボン(diamond‐like carbon))膜の表面でもよく、本体径方向対向面15aにカニフロンメッキを施すことで構成されるカニフロンメッキ膜の表面でもよく、又は、本体径方向対向面15aにプラズマ窒化処理を施すことで構成されるプラズマ窒化膜の表面でもよい。なお、各支持部材を同一の材料で構成して、径方向対向面のみをバフ研磨することで、径方向対向面の動摩擦係数を、第1及び第2軸方向対向面の動摩擦係数よりも小さくしてもよい。
図1Aに示すように、一対の支持部材10A,10Bを構成する第1支持部材10Aと第2支持部材10Bは、ステータコア50の中心軸との距離が略同一となるように矢印Aで示す方向に同時に移動する。詳しくは、図3に示すように、反転機構30は、雄ねじを有する軸部31と、第1ナット32、第2ナット33、第1モータ34、及び第2モータ35を有する。軸部31は、一対の支持部材10A,10Bが対向する方向(径方向)に略平行に延在し、一対の支持部材10A,10Bが面対称になる仮想面Pを境とする第1領域R1と第2領域R2で雄ねじの巻き方向が互いに逆方向になっている。
第1ナット32は、第1領域R1に位置する雄ねじに螺合し、第2ナット33は、第2領域R2に位置する雄ねじに螺合する。第1ナット32は、第1連結部37を介して第1支持部材10Aに連結され、第2ナット33は、第2連結部38を介して第2支持部材10Bに連結される。第1モータ34は、軸部31の延在方向の一端に接続され、回転数と回転方向とを制御した上で軸部31を回転させるようになっている。
一方、第2モータ35の回転軸39は、軸部31の中心軸に略直交すると共に仮想面Pに含まれる方向に延在している。反転機構30が反転動作を行う前の状態において、第2モータ35の回転軸39の中心軸は、軸部31の中心軸と略同じ鉛直方向の高さに存在する。第2モータ35の回転軸39には、旋回基部39aが固定されており、旋回基部39aは、互いに間隔をおいて位置すると共に回転軸39に略平行に延在する3つの軸部を有する。旋回基部39aの第1軸部は第1モータ34のケース41に固定される。また、旋回基部39aの第2軸部の先端面は、第1ナット32に接触し、旋回基部39aの第3軸部の先端面は、第2ナット33に接触する。ここで、第1ナット32は、第2軸部の先端面に軸部31の軸方向にスライド可能に接触し、第2ナット33は、第3軸部の先端面に軸部31の軸方向にスライド可能に接触する。第2モータ35により旋回基部39aが回転した場合に、軸部31と、第1ナット32、第2ナット33、第1モータ34が旋回する。旋回基部39aは、軸部31が回転したときに、第1ナット32と第2ナット33が共回りするのを防止している。第2モータ35のケース42は、例えば、建物に対して静止する静止部に固定される。
この構成により、反転動作前に実行される一対の支持部材10A,10Bにおけるステータコア50の保持動作の際に、第1モータ34を駆動させることにより、第1ナット32に第1連結部37を介して繋がる第1支持部材10Aが、所定の高さ位置で一方向に移動し、第2ナット33に第2連結部38を介して繋がる第2支持部材10Bも、所定の高さ位置で一方向に移動する。反転機構30の反転動作前の状態において、第2モータ35の回転軸39の中心軸の高さ位置は、支持部材10A,10Bが存在する高さ範囲に含まれる高さ位置であればよい。しかし、反転機構30の反転動作前の状態において、第2モータ35の回転軸39の中心軸の高さ位置が、支持部材10A,10Bが存在する高さ範囲の上限と下限の中間の高さ位置に設定されると、後で説明する一対の支持部材10A,10Bの旋回の前後で支持部材10A,10Bの高さ位置が一致することになって好ましい。
第1モータ34の回転数と回転方向、及び第2モータ35の回転数は、図示しない制御装置からの信号により制御される。制御装置は、記憶部を有する。記憶部は、第1モータ34の回転数の情報、第1モータ34の回転方向の情報、第2モータ35の回転数の情報、第1モータ34の動作タイミングの情報、及び第2モータ35の動作タイミングの情報等を記憶している。
再度、図1Aを参照して、載置装置20は、例えば、サーボシリンダ(電動シリンダ)を含み、図示しない制御装置によりモータ23の回転数を制御することで、ケース21から突出するロッド22を伸縮させたり、静止させたりする。サーボシリンダは、例えば、モータ23の回転をボールねじによって直線運動に変換し、制御装置によりモータ23の回転数を制御することで、ロッド22の正確な位置制御を行う。載置装置20のモータ23は、例えば、建物に対して静止している静止部に固定される。なお、第1モータ34、第2モータ35、及び載置装置のモータ23は、一つの制御装置で制御されてもよく、又は、2以上の制御装置で制御されてもよい。また、載置装置は、サーボシリンダの代わりに油圧シリンダやエアシリンダ等によって、ロッドの伸縮や停止を制御してもよい。
以上の構成において、ステータコア支持装置1は、次のようにステータコア50を反転させる。先ず、図1Aに示すように、載置装置20のロッド22の位置を第1の所定高さに制御し、続いて、一対の支持部材10A,10Bを、図1Bに示すように、所定箇所まで矢印A方向に互いに接近するように移動させる。詳しくは、図3を参照して、第1モータ34を駆動して、軸部31を第1回転方向に所定回転数だけ回転させる。上述のように、軸部31は、第1領域R1と第2領域R2で雄ねじの巻き方向が互いに逆方向になっているため、その軸部31の動作で一対の支持部材10A,10Bをステータコア50に所定箇所まで接近させることができる。なお、本実施例では、左右ねじの構造を用いて、一対の支持部材10A,10Bを直線方向に互いに逆方向に移動させる場合について説明したが、公知の他の如何なる構造、例えば、エアチャックや油圧チャックの構造、すなわち、空気圧や油圧を用いて一対の支持部材を互いに逆方向に直線的に移動させてもよい。
上記所定箇所は、第1支持部材10Aの径方向対向面(円弧面)13と第2支持部材10Bの径方向対向面(円弧面)13とが同一の円筒内周面上に位置する箇所に略一致する。よって、円筒内周面の内径が、ステータコア50の外径より僅かに大きいことにより、図1Bに示すように、一対の径方向対向面13,13と、ステータコア50の外周面との間には、僅かな径方向の隙間が存在する。また、図1Bに示す状態で、各支持部材10A,10Bにおいて鉛直方向上側に位置する第1軸方向対向面11,11は、隙間を介してステータコア50の軸方向の第1の側の端面53に軸方向に対向し、各支持部材10A,10Bにおいて鉛直方向下側に位置する第2軸方向対向面12,12は、ステータコア50の軸方向の第2の側の端面54に接触する。
続いて、図1Cに示すように、載置装置20のロッド22を一対の支持部材10A,10Bが旋回しても一対の支持部材10A,10Bに接触しない位置まで下側に移動させる。その後、一対の支持部材10A,10Bを第2モータ35(図3参照)の回転軸39の中心軸を中心として旋回させ、図1Dに示すように、一対の支持部材10A,10Bの上下を反転させる。これは、第2モータ35の回転軸39を所定の回転数回転させることで容易に実現できる。図示しないが、この一対の支持部材10A,10Bの旋回の際には、雄ねじを有する軸部31と、第1ナット32、第2ナット33、第1モータ34も旋回する。
図1Bに示す状態で、一対の径方向対向面13,13と、ステータコア50の円筒外周面50aとの間に僅かな径方向の隙間が存在することから、一対の支持部材10A,10Bの反転の最中に少なくとも一方の径方向対向面13,13とステータコア50との間に径方向の隙間が存在する。その結果、一対の支持部材10A,10Bが図1Cに矢印Bで示す方向に反転している最中にステータコア50が一対の支持部材10A,10Bに対して図1Cに矢印Cで示す方向に軸方向に相対移動する。そして、一対の支持部材10A,10Bの上下を反転した図1Dに示す状態で、各支持部材10A,10Bにおいて鉛直方向上側に位置する第2軸方向対向面12,12は、隙間を介してステータコア50の軸方向の第2の側の端面54に軸方向に対向し、各支持部材10A,10Bにおいて鉛直方向下側に位置する第1軸方向対向面11は、ステータコア50の軸方向の第1の側の端面53に接触する。なお、本実施例では、第2モータ35を用いて一対の支持部材10A,10Bを旋回させる場合について説明したが、人がハンドルを用いて手動で一対の支持部材を旋回させる構造等でもよい。ここで、図8を参照して、上記矢印Bで示す反転方向とは、中心軸に直交する垂線を中心に回転することを意味する。そのように回転させて、二つの支持部材10A,10Bの位置が変わるように反転させてもよい。又は、図8に矢印Eで示すように、二つの支持部材10A,10Bの位置は変わらず、第1軸方向対向面11と第2軸方向対向面12の位置のみが変わるように反転させてもよい。
最後に、図1Eに示すように、制御装置の制御によって載置装置20のロッド22を保持部材51の下面に接触するまで所定長さ伸長させてロッド22の載置面22cで保持部材51の下面を支える。その後、第1モータ34を第1回転方向に対して逆方向の第2回転方向に回転させて、一対の支持部材10A,10Bをステータコア50から離れるように移動させると、ステータコア50の反転動作が完了する。
以上、本開示のステータコア支持装置1は、ステータコア50の中心軸を挟んでステータコア50に対して径方向に対向すると共に、ステータコア50を保持する2つの支持部材10A,10Bと、ステータコア50を保持している状態で2つの支持部材10A,10Bを2つ一緒に回転させることでステータコア50の中心軸の延在方向に沿った向きを反転させる反転機構30と、を備える。また、各支持部材10A,10Bは、ステータコア50に径方向に対向する径方向対向面13と、ステータコア50の軸方向の第1の側に軸方向に対向する第1軸方向対向面11と、ステータコア50の軸方向の第2の側に軸方向に対向すると共に、第1軸方向対向面11からの軸方向の距離がステータコア50の軸方向の寸法よりも長い位置に配置される第2軸方向対向面12と、を有する。また、2つの支持部材10A,10Bがステータコア50を保持している状態で反転している最中に、ステータコア50を2つの支持部材10A,10Bに対して軸方向に相対移動させる。そして、第1軸方向対向面11,11は、ステータコア50の軸方向の第1の側に接触することで支持部材10A,10Bに対するステータコア50の軸方向の第1の側への相対移動を規制し、第2軸方向対向面12,12は、ステータコア50の軸方向の第2の側に接触することで支持部材10A,10Bに対するステータコア50の軸方向の第2の側への相対移動を規制する。すなわち、第1軸方向対向面11,11及び第2軸方向対向面12,12が2つの支持部材10A,10Bの反転時における支持部材10A,10Bに対するステータコア50の軸方向の相対移動範囲を制限することで、ステータコア50が反転時に支持部材10A,10Bから離脱することを防止する。
したがって、反転機構30によってステータコア50の中心軸に沿った方向を反転させることができて、本実施形態のように反転機構30によってステータコア50の上下を反転させることができるので、ステータを製造する際のステータの軸方向の両側の作業を、ともにステータコア50の上側で行うことができ、製造作業を効率的に行うことができる。また、ステータの軸方向の両側の清掃も、ともに清掃側を下側に向けた状態で行うことができるので、異物を鉛直方向下方側に効率的に飛散させることができ、ステータの清掃を効率的に行うことができる。また、異物の再付着の防止や低減の効果も得ることができる。
更には、2つの支持部材10A,10Bがステータコア50を離脱不可能に保持している状態で、反転機構30が、2つの支持部材10A,10Bを反転させて、支持部材10A,10Bに対してステータコア50を軸方向に相対移動させながらステータコア50の上下を反転させる。したがって、特許文献1の製造装置と異なり、2つの支持部材10A,10Bがステータコア50の所定位置を大きな力で把持することがないので、ステータコア50の反転時にステータコア50に過大な力が作用することがない。よって、ステータコア50が、積層鋼板のめくれ、打痕、剥がれ等の損傷を起こしにくい。
更には、ステータコア支持装置1では、一対の支持部材10A,10Bを反転させる際に一対の支持部材10A,10Bに対してステータコア50を軸方向に相対移動させ、一対の支持部材10A,10Bに対してステータコア50の軸方向の相対移動を禁止するようにステータコア50を保持しない。したがって、次に説明するように、支持部材に対するステータコアの軸方向の相対移動を禁止するステータコア支持装置との比較においてステータコア支持装置1の構造を格段に簡素な構造にできる。
図4は、ステータコア50の軸方向の相対移動を禁止する参考例のステータコア支持装置401の支持動作を説明する図である。図4に示すように、そのようなステータコア支持装置401では、一対の支持部材410A,410Bを、ステータコア50を保持する際にステータコア50を軸方向に挟持するように移動させる必要があり、一対の支持部材410A,410Bを、α方向、β方向、及びγ方向に伸縮させるため3軸の動作部が必要になる。これに対し、ステータコア支持装置1では、ステータコア50を軸方向に挟持する必要がないので、ステータコア50を保持する際、一対の支持部材10A,10Bを、径方向であるα方向のみに移動させるだけでよい。換言すれば、本開示のステータコア支持装置1では、一対の支持部材10A,10Bをステータコア50の厚み(軸方向の寸法)よりも大きな幅(軸方向幅)を有する円筒形状の溝を有する構造にしているので、左右ねじの1軸動作で支持部材10A,10Bを開閉することができ、ステータコア50を保持することができる。したがって、ステータコア50を保持するための動作部の構造を格段に簡素な構造にできる。
また、上記実施形態のように、反転機構30は中心軸が鉛直方向に略平行に延在しているステータコア50を保持している2つの支持部材10A,10Bを反転させ、2つの支持部材10A,10Bが、ステータコア50が2つの支持部材10A,10Bに対して径方向に相対移動可能な状態でステータコア50を保持してもよい。
本構成によれば、ステータコア50の中心軸が、鉛直方向に略平行になっている状態でステータを製造できる。したがって、ステータの軸方向の両端部の作業を真上か真下で行うことができるので、ステータを効率的に製造することができる。また、ステータコア50が2つの支持部材10A,10Bに対して径方向に相対移動可能になっているので、支持部材10A,10Bに対するステータコア50の軸方向の相対移動時(ステータコア50の反転時)にステータコア50が径方向対向面から受ける動摩擦力を大きく低減でき、ステータコア50が損傷するリスクを大きく低減できる。
なお、上記実施形態では、ステータコア50の中心軸が、鉛直方向に略平行になっている状態から支持部材10A,10Bを反転させるようにしたが、ステータコア50の中心軸が、水平方向に対して90度以外の角度で傾斜している状態から支持部材10A,10Bを反転させるようにしてもよい。また、ステータコア支持部材がステータコアを保持している状態で一対の支持部材がステータコアに接触する構成でもよく、支持部材の径方向対向面の静止摩擦係数が、一対の支持部材が反転する際にステータコアが一対の支持部材に対して軸方向に相対移動する値の上限以下となっていてもよい。
また、各支持部材において、径方向対向面の動摩擦係数は、第1軸方向対向面の動摩擦係数以上の値でもよく、第2軸方向対向面の動摩擦係数以上の値でもよい。しかし、上記実施例のように、各支持部材10A,10Bにおいて、径方向対向面13,13の動摩擦係数が、第1軸方向対向面11,11の静止摩擦係数よりも小さいと共に、第2軸方向対向面12,12の動摩擦係数よりも小さいと、ステータコア50の反転時にステータコア50を2つの支持部材10A,10Bに対して円滑に摺動させることができ、ステータコア50の傷付きを略防止できるか、又は防止できる。
また、本開示に係るステータコアの支持方法は、ステータコア50の中心軸を挟んでステータコア50に対して径方向に対向すると共に、ステータコア50を保持する2つの支持部材10A,10Bと、ステータコア50を保持している状態で2つの支持部材10A,10Bを2つ一緒に回転させることでステータコア50の中心軸の延在方向に沿った向きを反転させる反転機構30と、を備え、各支持部材10A,10Bが、ステータコア50に径方向に対向する径方向対向面13,13と、ステータコア50の軸方向の第1の側に軸方向に対向する第1軸方向対向面11,11と、ステータコア50の軸方向の第2の側に軸方向に対向すると共に、第1軸方向対向面11,11からの軸方向の距離がステータコア50の軸方向の寸法よりも長い位置に配置される第2軸方向対向面12,12と、を有するステータコア支持装置1を用いたステータコアの支持方法である。また、本開示のステータコアの支持方法は、各支持部材10A,10Bにおいて、第1軸方向対向面11,11がステータコア50の軸方向の第1の側に対向すると共に、第2軸方向対向面12,12がステータコア50の軸方向の第2の側に対向し、更に、ステータコア50が2つの支持部材10A,10Bに対して軸方向に相対移動可能な状態かつ2つの支持部材10A,10Bに対して離脱不可能な状態になるように、2つの支持部材10A,10Bでステータコア50を保持する保持工程を含む。また、本開示のステータコアの支持方法は、保持工程の後で、ステータコア50を保持している2つの支持部材10A,10Bを2つ一緒に回転させることで、ステータコア50を2つの支持部材10A,10Bに対して軸方向に相対移動させると共に、ステータコア50の中心軸の延在方向に沿った向きを反転させる反転工程を含む。本発明に係るステータコア50の支持方法によれば、ステータコア支持装置1と同様に、損傷を抑制しながらステータコア50を反転させることができる。
なお、本開示は、上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。
例えば、図5、すなわち、変形例の一対の支持部材110A,110Bを示す模式正面図に示すように、各支持部材110A,110Bにおいて、第1軸方向対向面111,111の衝撃吸収性能が径方向対向面113,113の衝撃吸収性能よりも大きく、第2軸方向対向面112,112の衝撃吸収性能が径方向対向面113,113の衝撃吸収性能よりも大きくてもよい。この構成は、例えば、各支持部材110A,110Bにおいて、第1軸方向対向面111と第2軸方向対向面112に、樹脂コーティングを施したりウレタン焼付を施すことで実行できる。
なお、衝撃吸収性能は、次の方法で客観的に判定してもよい。すなわち、第1軸方向対向面、第1軸方向対向面、又は径方向対向面に関して、それらの面と同じ材料で同じ厚さの板状部材を床に貼付した上で、同じ球状部材(例えば、スーパーボール等)を、同じ高さから初速を与えずに鉛直方向に平行に自由落下させて板状部材に衝突させたときの跳ね返った高さを測定することで(跳ね返り係数を測定することで)、跳ね返った高さが低い程、衝撃吸収性能が高いと判断してもよい。
本構成によれば、ステータコア50が支持部材110A,110Bの反転時に第1又は第2軸方向対向面111(又は112)に衝突したときの衝撃を第1又は第2軸方向対向面111(又は112)で吸収し易い。よって、第1又は第2軸方向対向面111(又は112)に対するステータコア50の衝突時におけるステータコア50の損傷を抑制できる。なお、本構成は、採用されなくてもよく、例えば、第1軸方向対向面、第2軸方向対向面、及び径方向対向面が、同一の材質で構成されて、同一の衝撃吸収性能を有してもよい。
また、図6A及び図6B、すなわち、他の変形例の一対の支持部材210A,210Bを示す模式正面図に示すように、各支持部材210A,210Bにおいて、径方向対向面213,213が、第1の曲率半径を有する第1円筒内周面の一部で構成される第1円筒面(より正確には円弧面)213aと、第1の曲率半径よりも小さい第2の曲率半径を有する第2円筒内周面の一部で構成されると共に、第1円筒面の軸方向の両側に設けられる2つの第2円筒面(より正確には円弧面)213b,213bとを含んでもよい。
本構成によれば、図6Aに示すように、第1の曲率半径と同程度の外径を有するステータコア150を第1円筒面213aを用いて保持でき、図6Bに示すように、第2の曲率半径と同程度の外径を有するステータコア250も2つの第2円筒面213b,213bを用いて保持できる。よって、ステータコア支持装置201で外径が異なる複数のステータコア150,250を支持でき、ステータコア支持装置201の汎用性を高くできる。
なお、2つの支持部材210A,210Bの両方が、第1円筒面213aと、第2円筒面213bを有する場合について説明した。しかし、一方の支持部材のみが、第1円筒面と、第2円筒面を有する構成でもよい。例えば、一方の支持部材が階段状の複数の円筒面を含む径方向対向面を有する場合において、もう片方の支持部材の径方向対向面が、平面で構成されてもよい。また、支持部材210A,210Bの径方向対向面213,213を2段の階段状に形成して、径方向対向面213,213が異なる2種類の曲率半径を有する円筒面213a,213bを有する場合について説明した。しかし、少なくとも一方の支持部材において、支持部材の径方向対向面を3段以上の階段状に形成することで、径方向対向面が異なる3種類以上の曲率半径を有する円筒面を有するようにして、一対の支持部材が、異なる3種類以上のステータコアを支持できるようにしてもよい。
また、上記実施例では、斜視図が図7Aに示すようになる一方、上方から見た平面図が図7Bに示すようになる一対の支持部材10A,10Bを備えるステータコア支持装置1について説明し、各支持部材10A,10Bの径方向対向面13,13が円弧面である場合について説明した。しかし、2つの支持部材は、斜視図が図7Aに示すようになり、上方から見た平面図が図7Bに示すようになってもよい。すなわち、2つの支持部材310A,310Bのうちの第1支持部材310Aの径方向対向面313が円弧面である一方、2つの支持部材310A,310Bのうちの第2支持部材310Bの径方向対向面314が平面であってもよく、より詳しくは、第2支持部材310Bの径方向対向面314は、鉛直方向上方から見たときの平面図において、第1支持部材310Aと第2支持部材310Bとが対向している一方向(径方向)に略直交する方向に延在してもよい。
図7Bに示すように、2つの支持部材10A,10Bの径方向対向面13,13が、共に円筒内周面の一部で構成される円弧面である場合、ステータコア50を安定に支持できる反面、2つの支持部材10A,10Bの2つの径方向対向面13,13の両方を、精度高く同一の円筒内周面上に配置する必要があり、第1支持部材10Aに対する第2支持部材10Bの矢印D方向(第1支持部材10Aと第2支持部材10Bが対向している径方向に直交する方向)の位置決めを精密に行わなければならない。これに対し、本構成によれば、一方の支持部材310Bの径方向対向面314が平面であるので、他方の支持部材310Aに対して許容できる一方の支持部材310Bの矢印D方向の相対位置の範囲を大きくでき、2つの支持部材310A,310Bの精度高い芯合わせが不要になる。よって、2つの支持部材310A,310Bの位置決めを格段に容易に行うことができる。
1,201 ステータコア支持装置、 10A,110A,210A,310A 第1支持部材、 10B,110B,210B,310B 第2支持部材、 11,111 第1軸方向対向面、 12,112 第2軸方向対向面、 13,113,213,313,314 径方向対向面、 30 反転機構、 50,150,250 ステータコア、 50a ステータコアの円筒外周面、 51 保持部材、 213a 第1円筒面、 213b 第2円筒面。

Claims (7)

  1. ステータコアの中心軸を挟んで前記ステータコアに対して径方向に対向すると共に、前記ステータコアを保持する2つの支持部材と、
    前記ステータコアを保持している状態で前記2つの支持部材を2つ一緒に回転させることで前記ステータコアの前記中心軸の延在方向に沿った向きを反転させる反転機構と、
    を備え、
    前記各支持部材は、前記ステータコアに前記径方向に対向する径方向対向面と、前記ステータコアの軸方向の第1の側に前記軸方向に対向する第1軸方向対向面と、前記ステータコアの軸方向の第2の側に前記軸方向に対向すると共に、前記第1軸方向対向面からの前記軸方向の距離が前記ステータコアの前記軸方向の寸法よりも長い位置に配置される第2軸方向対向面と、を有し、
    前記2つの支持部材が前記ステータコアを保持している状態で反転している最中に、前記ステータコアを前記2つの支持部材に対して前記軸方向に相対移動させ、
    前記第1軸方向対向面は、前記ステータコアの前記軸方向の第1の側に接触することで前記支持部材に対する前記ステータコアの前記軸方向の第1の側への相対移動を規制し、前記第2軸方向対向面は、前記ステータコアの前記軸方向の第2の側に接触することで前記支持部材に対する前記ステータコアの前記軸方向の第2の側への相対移動を規制する、
    ステータコア支持装置。
  2. 前記反転機構は、前記中心軸が鉛直方向に略平行に延在している前記ステータコアを保持している前記2つの支持部材を反転させ、
    前記2つの支持部材は、前記ステータコアが前記2つの支持部材に対して前記径方向に相対移動可能な状態で前記ステータコアを保持する、請求項1に記載のステータコア支持装置。
  3. 前記各支持部材において、前記径方向対向面の動摩擦係数が、前記第1軸方向対向面の動摩擦係数よりも小さいと共に、前記第2軸方向対向面の動摩擦係数よりも小さい、請求項1又は2に記載のステータコア支持装置。
  4. 前記各支持部材において、前記第1軸方向対向面の衝撃吸収性能が前記径方向対向面の衝撃吸収性能よりも大きく、前記第2軸方向対向面の衝撃吸収性能が前記径方向対向面の衝撃吸収性能よりも大きい、請求項1から3のいずれか1つに記載のステータコア支持装置。
  5. 少なくとも一方の前記支持部材の前記径方向対向面が、第1の曲率半径を有する第1円筒内周面の一部で構成される第1円筒面と、前記第1の曲率半径よりも小さい第2の曲率半径を有する第2円筒内周面の一部で構成されると共に、前記第1円筒面の前記軸方向の両側に設けられる2つの第2円筒面とを含む、請求項1から4のいずれか1つに記載のステータコア支持装置。
  6. 前記2つの支持部材の一方の前記支持部材の前記径方向対向面が平面である、請求項1から5のいずれか1つに記載のステータコア支持装置。
  7. ステータコアの中心軸を挟んで前記ステータコアに対して径方向に対向すると共に、前記ステータコアを保持する2つの支持部材と、前記ステータコアを保持している状態で前記2つの支持部材を2つ一緒に回転させることで前記ステータコアの前記中心軸の延在方向に沿った向きを反転させる反転機構と、を備え、前記各支持部材が、前記ステータコアに前記径方向に対向する径方向対向面と、前記ステータコアの軸方向の第1の側に前記軸方向に対向する第1軸方向対向面と、前記ステータコアの軸方向の第2の側に前記軸方向に対向すると共に、前記第1軸方向対向面からの前記軸方向の距離が前記ステータコアの前記軸方向の寸法よりも長い位置に配置される第2軸方向対向面と、を備えるステータコア支持装置を用いたステータコアの支持方法であって、
    前記各支持部材において、前記第1軸方向対向面が前記ステータコアの前記軸方向の第1の側に対向すると共に、前記第2軸方向対向面が前記ステータコアの前記軸方向の第2の側に対向し、更に、前記ステータコアが前記2つの支持部材に対して前記軸方向に相対移動可能な状態かつ前記2つの支持部材に対して離脱不可能な状態になるように、前記2つの支持部材で前記ステータコアを保持する保持工程と、
    前記保持工程の後で、前記ステータコアを保持している前記2つの支持部材を2つ一緒に回転させることで、前記ステータコアを前記2つの支持部材に対して前記軸方向に相対移動させると共に、前記ステータコアの前記中心軸の延在方向に沿った向きを反転させる反転工程と、
    を含む、ステータコアの支持方法。
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