JP7270444B2 - フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法に関する。
近年、石油を代表とする化石燃料の枯渇化、CO排出による地球温暖化現象等の問題から、従来の発電システムに替わる新しいシステムの実用化が求められている。その1つとして、分散電源、自動車の動力源としても実用的価値が高い「燃料電池」が注目されている。燃料電池にはいくつかの種類があるが、その中でも固体酸化物型燃料電池(以下、「SOFC」と称する。)は、エネルギー効率が高く、将来の普及拡大が有望視されている。近年、固体電解質膜の改良により、SOFCは、600~900℃の温度で作動されるようになってきている。
SOFCシステムのマニュホールド材料には、600~900℃の温度域で良好な耐酸化性を有すること、および、セラミックス系固体酸化物と同等の熱膨張係数(室温~800℃で13×10-6(1/K))を有することが求められる。また、SOFCの普及を拡大するためには、材料コストだけでなく製造コストの削減が必須である。製造コストは歩留まり・加工性が良好であることが重要である。
高温で耐酸化性に優れる金属材料としては、例えば、JIS G 4305に規定するSUS309S、SUS310Sなどがある。しかし、これら高Cr高Niタイプのオーステナイト系ステンレス鋼は熱膨張係数が大きいため、起動・停止が行われる状況下では熱膨張・熱収縮の繰り返しによりスケール剥離が発生する。剥離による減肉を考慮して耐久性を確保するためには、板厚に減肉分を考慮する必要があり、材料費が上昇する。
さらに、SOFCのセパレータ、集電部などには、電解質であるセラミックス系固体酸化物と熱膨張係数が同等である高Crタイプのフェライト系ステンレス鋼等が適用されており、これら材料と高Cr高Niタイプのオーステナイト系ステンレス鋼を接合した場合、接合部では熱膨張係数差によって熱応力が生じ、熱変形や損傷を招く。
一方、フェライト系ステンレス鋼は、熱膨張係数がオーステナイト系ステンレス鋼よりも2桁程度小さい。このため、フェライト系ステンレス鋼を用いれば、酸化皮膜の密着性に優れ、セラミックス系固体酸化物周辺部材の低熱膨張材との接合部での熱応力は格段に減少する。
従来、SOFCの構造部材に用いられるフェライト系ステンレス鋼の技術としては、例えば下記のような技術が公開されている。
特許文献1および2には、Alの含有量を増加させたフェライト系ステンレス鋼が開示され、特許文献3にはSc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、ZrおよびHfの中から選ばれる1種または2種以上を含むフェライト系ステンレス鋼が開示されている。特許文献4~6には、Alや高価な希土類元素に頼ることなく、MnやNbの成分調整、機械研磨による加工ひずみの活用によって耐酸化性を改善したフェライト系ステンレス鋼が開示されている。
特許第6053994号公報 特許第5645417号公報 国際公開第2004/015156号 特許第5716054号公報 特許第5704823号公報 特開2005-226083公報
従来、SOFCの構造部材に用いられるフェライト系ステンレス鋼としては、(1)Alや高価な希土類元素の添加、(2)MnやNbの成分調整、機械研磨による加工ひずみを活用して耐酸化性の改善を図っている。前者のステンレス鋼は熱膨張係数の上昇と原料コストに課題がある。後者は原料コストに優れるが、電気伝導性の向上のためにMnを0.5%以上含有しており、耐酸化性は低下する。また、Nbを0.2%以上含有しているものは曲げ加工性が低く、製造コストに課題がある。
本発明は、従来のフェライト系スンテレス鋼をベースとし、酸化性ガス雰囲気に曝される燃料電池のマニュホールド等の材料として、セパレータや集電材との熱膨張係数を同等とすることで接合部の熱変形および損傷を抑制し、Alや希土類元素によらず耐酸化性を確保するとともに、良好な歩留まりと加工性を実現する曲げ加工性を具備した、原料および製造コストの経済性に優れるフェライト系ステンレス鋼を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の改題を解決するべく、鋭意検討を重ね、下記の知見を得た。
(a)SOFCシステムにおけるマニュホールドの耐酸化性は、700℃付近のSOFC作動温度で10万時間に相当する加速条件で評価されることが多い。このような長期運転中のマニュホールドで課題となる耐酸化性は、加速条件として加湿された空気(20%HO含有雰囲気)中の800℃で形成する酸化皮膜において成長速度が遅く安定な酸化物であるCrを形成することが有効である。また、酸化皮膜中へのFe、MnおよびTiの混入を低減することも極めて有効である。
(b)上述したCr系酸化皮膜の改質は、必ずしもAlや希土類元素の添加によらずMoの添加と、Nb、Tiの添加量バランスの制御、Siの微量添加によって著しく向上することを見出した。このような酸化皮膜の改質作用については未だ不明な点も多いが、実験事実に基づいて以下に述べるような作用構造を推察している。
(c)高温の酸化ガス環境に曝される際に形成される酸化皮膜は、初期は鋼の組成で酸化物を形成し、その後成長速度の速いFeが優先的に成長し、酸化皮膜と地鉄との界面の酸素分圧が低下すると、内側でCrが連続的な酸化皮膜を形成する。鋼中にMoが含まれると、Moは初期にFeやCrとともに酸化して6価の金属イオンとして酸化皮膜中に存在し、n型半導体であるFe中の欠陥濃度を低下させる作用を持つ。欠陥濃度が低下することによって酸素の内方拡散の頻度が低下し、Feと地鉄界面の酸素分圧を低下させるのでCrの成長を促進することができる。
(d)Nbは、適量であれば酸化物をほとんど形成することなく、地鉄界面近傍の結晶粒界に金属間化合物を形成する。このとき、Nb/Ti>1.0とすることで、Nbの金属間化合物は地鉄からのTiの外方拡散を大幅に抑制することを知見した。Tiは、Crよりも酸化物の生成エネルギーが小さく、適量のTiであれば地鉄界面にTiOやTiを生成して、地鉄界面の酸素分圧を低下させ、FeやMnの酸化を抑制し、Crの生成を促進する。しかし、Tiが過剰な場合、Tiは酸化物中の拡散速度が速いため、酸化皮膜中を外方に拡散して最表面にもTi酸化物層を形成する。その際、酸化皮膜はTiの拡散により結晶粒が微細化して拡散パスが増加するため酸化増量の増大に繋がる。
(e)Siの微量含有は、Cr系酸化皮膜と地鉄界面でSiOを形成し、地鉄界面の酸素分圧を低下させてFe,Mnの酸化皮膜中への混入を低減する。
(f)高温の酸化ガス環境に曝される前の初期状態の皮膜を不働態皮膜という。不働態皮膜のCr、Mo、Siについて、不働態皮膜のカチオン分率の最大濃度の値(質量%)が、1.5<Mo<10、および、35<Cr+0.5Siを満足することで、耐酸化性をより高めることが可能であることを知見した。これら数値の上下限は実験事実に基づいて決定したが、以下のような作用構造を推察している。
(g)Moは不働態皮膜のカチオン分率の最大濃度の値が1.5%未満では、(c)で述べたFe皮膜の欠陥濃度を低下させる作用が局所的であり、効果が発現しなかったと考えられる。一方、Moが10%を超えると、Moは低融点のMoOを形成して保護性の酸化皮膜形成を阻害したと考えられる。Cr+0.5Siは、不働態皮膜のカチオン分率の最大濃度の値が35%を下回ると、酸化初期でFeおよびMn、Tiの酸化物比率が高くなるため、酸化皮膜と地鉄界面の酸素分圧の低下が遅延してCr皮膜形成を阻害すると考えられる。
(h)製造コストおいて課題となる曲げ加工性は、上述したNb/Tiの含有量バランスの制御と、NbとTiの添加量の範囲をそれぞれ0.001~0.2%とすることで、上述する耐酸化性と同時に改善が可能であることを知見した。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、下記の発明を要旨とする。
〔1〕質量%で、
C+N:0.04%未満、
Si:0.01~0.5%、
Mn:0.5%以下、
P:0.05%以下、
S:0.01%以下、
Cr:18.5~25%、
Ni:0.5%未満、
Al:0.1%以下、
Mo:0.5~3.5%、
Nb:0.001~0.2%未満、
Ti:0.001~0.2%未満、
W:0~0.05%未満、
V:0~0.2%未満、
Mg:0~0.01%、
Ca:0~0.02%、
B:0~0.005%、
Ga:0~0.01%、
Sn:0~0.3%、
Sb:0~0.3%、
Cu:0~0.5%
Zr:0~0.5%、
Co:0~0.5%、
Hf:0~0.1%、
REM:0~0.1%、
残部がFeおよび不可避的不純物であり、
下記式(1)を満たす、
フェライト系ステンレス鋼板。
Nb/Ti>1.0・・・(1)
ただし、上記式(1)の各元素記号は、それぞれの含有量(質量%)を意味する。
〔2〕表面に下記式(2)および(3)を満足する不働態皮膜を備える、
フェライト系ステンレス鋼板。
1.5<Mo<10・・・(2)
35<Cr+0.5Si・・・(3)
ただし、上記式(2)および(3)中の各元素記号は、前記不働態皮膜のC、OおよびNを除くカチオン分率における各元素の最大濃度の値(質量%)を意味する。
〔3〕表面に下記式(2)および(3)を満足する不働態皮膜を備える、
上記〔1〕のフェライト系ステンレス鋼板。
1.5<Mo<10・・・(2)
35<Cr+0.5Si・・・(3)
ただし、上記式(2)および(3)中の各元素記号は、前記不働態皮膜のC、OおよびNを除くカチオン分率において、各元素の最大濃度の値(質量%)を意味する。
〔4〕燃料電池システムの高温部材に用いられる、
上記〔1〕~〔3〕のいずれかのフェライト系ステンレス鋼板。
〔5〕燃料電池システムのマニュホールドに用いられる、
上記〔1〕~〔3〕のいずれかのフェライト系ステンレス鋼板。
〔6〕鋼板を、850~1100℃の温度で焼鈍し、
焼鈍後の鋼板の表面を、♯180以下の研磨材で研磨し、
研磨した鋼板を、1質量%以上のHNOおよび0.5質量%以上のHFを含み、70℃以下に保たれた硝フッ酸水溶液中へ浸漬する、
上記〔2〕または〔3〕のフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
本発明によれば、耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼を得ることができる。より具体的には、本発明によれば、熱膨張係数を上昇させるAlや原料コストの高い希土類元素によらず優れた耐酸化性を発現し、製造性が良好な曲げ加工性を具備したMo含有高純度フェライト系厚鋼板および薄鋼板を得ることができる。したがって、燃料電池、ガスタービン、発電システムなどに用いられる高温部材、エキゾーストマニュホールド、コンバータ、マフラー、ターボチャージャー、EGRクーラー、フロントパイプ、センターパイプ等の自動車部材、ストーブ・ファンヒーター等の燃焼機器、圧力鍋等の圧力容器など、高温環境下で使用される部材全般に好適な材料を提供することができる。また、本発明のフェライト系ステンレス鋼は、特殊な製造方法によらず、工業的に生産することが可能である。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。なお、各元素の含有量の「%」表示は「質量%」を意味する。
(化学組成)
C+N:0.04%未満
CおよびNは、鋼中に含まれる不可避的不純物元素であり、本発明の目標とする耐酸化性と曲げ加工性を阻害する。そのため、CおよびNの量は低いほど好ましい。しかし、過度な低減は精錬コストの大幅な上昇を招く。したがって、上限はCとNの含有量の合計は、0.04%未満とする。耐酸化性と曲げ加工性、製造性の点から、好ましい下限は0.001%であり、好ましい上限は0.015%である。
Si:0.01~0.5%
Siは、Cr系酸化皮膜の直下に濃化して高温酸化環境下の耐酸化性を向上させる。これら効果を得るために下限は、0.01%とする。一方、過度な添加は、材料の硬質化を招くため、上限は0.5%とする。本発明の目標とする耐酸化性と曲げ加工性の点から、好ましい下限は0.03%であり、好ましい上限は0.3%である。さらに好ましい下限は0.05%であり、好ましい上限は0.2%である。
Mn:0.5%以下
Mnは、電気伝導性の向上および脱酸元素として有効に作用するが、過度な添加はCr系酸化皮膜の耐酸化性を阻害するため、上限は0.5%とする。本発明の目標とする耐酸化性と基本特性の点から、好ましい上限は0.3%である。さらに好ましい上限は0.2%である。好ましい下限は0.08%である。
P:0.05%以下
Pは、製造性や溶接性を阻害する元素であり、その含有量は少ないほど良いため、上限は0.05%とする。ただし、過度な低減は精錬コストの上昇に繋がるため、下限は0.003%とすることが好ましい。製造性と溶接性の点から,好ましい下限は0.005%であり、好ましい上限は0.035%、より好ましい下限は0.010%であり、好ましい上限は0.030%である。
S:0.01%以下
Sは、鋼中に含まれる不可避的不純物元素であり、本発明の目標とする耐酸化性を低下させる。特に、Mn系介在物や固溶Sの存在は、長期の高温酸化環境におけるCr系酸化皮膜の保護性を低下させる起点として作用する。そのため,S量は低いほど良いため、上限は0.01%とする。ただし、過度な低減は原料や精錬コストの上昇に繋がるため、下限は0.0001%とする。本発明の目標とする耐酸化性と製造性の点から、好ましい下限は0.0001%であり、好ましい上限は0.0020%である。より好ましい下限は0.0002%であり、好ましい上限は0.0010%である。
Cr:18.5~25%
Crは、本発明の目標とする耐酸化性と低熱膨張化において基本となる構成元素である。本発明においては、18.5%未満では目標とする特性が十分に確保されない。したがって、下限は18.5%とする。しかし、過度なCrの添加は、高温酸化環境に曝された際、脆化相であるσ相の生成を助長することに加え、曲げ加工性の悪化を招く。上限は、基本特性の視点から25%とする。基本特性およびコストの点から,好ましい下限は18.5%であり、好ましい上限は23%である。
Ni:0.5%未満
Niは、耐酸化性と高温強度を高めるのに有効な元素である。過度な添加は合金コストの上昇や製造性を阻害するので、0.5%未満とする。Niの好ましい下限は0.005%であり、より好ましい下限は0.01%である。
Al:0.1%以下
Alは、強力な脱酸元素であり、耐酸化性の向上に非常に有効な元素である。しかし、低熱膨張係数とするためには、Al量は低いほど好ましい。これら基本特性の視点から、上限は0.1%とする。下限は、脱酸効果を得るために、0.01%とすることが好ましい。本発明の目標とする特性と製造性を両立する点から、好ましい下限は0.02%であり、好ましい上限は0.08%である。
Mo:0.5~3.5%
Moは、熱膨張係数を低下させる上で有効であり、本発明の目標とする耐酸化性の発現に作用する重要な元素である。これら効果を得るために、下限を0.5%とする。過度な添加は、脆化相であるσ相の生成を助長して曲げ加工性を低下させることに加え、原料コストの上昇を招ため、上限は3.5%である。本発明の目標とする耐酸化性と曲げ加工性から,好ましい下限は0.8%であり、好ましい上限は2.5%である。
Nb:0.001~0.2%未満
Ti:0.001~0.2%未満
TiおよびNbは、本発明の目標とする耐酸化性に作用する重要な元素である。また、CやNを炭窒化物として固定して曲げ加工性を改善する作用を持つ。これら効果を得るためには、いずれも下限を0.001%とする。過度な添加は、曲げ加工性を悪化させるため、0.2%未満とする。さらにNb/Ti>1.0とすることで、Tiの外方拡散を抑制して、耐酸化性を改善する。Tiの好ましい下限は0.003%であり、好ましい上限は0.14%である。Nbの好ましい下限は0.05%であり、好ましい上限は0.19%である。
Sn:0~0.3%
Sb:0~0.3%
Cu:0~0.5%
W:0~0.05%未満
Co:0~0.5%
Sn、Sb、Cu、WおよびCoは、耐酸化性と高温強度を高めるのに有効な元素であり、必要に応じて含有させてもよい。ただし、過度な添加は合金コストの上昇や製造性を阻害することに繋がるため、SnおよびSbは0.3%以下、Cuは0.5%以下、Wは0.05%未満、Coは0.5%以下とする。Sn、Sb、Cu、WおよびCoの好ましい下限は0.005%であり、より好ましい下限は0.01%である。
Mg:0~0.01%
Ca:0~0.02%
B:0~0.005%
Ga:0~0.01%
Mg、Ca、BおよびGaは、当該鋼の耐酸化性と他クリープ強さを高めるのに有効な元素であり、必要に応じて添加する。ただし、過度な添加は合金コストに上昇や製造性を阻害するため、それぞれ上限は、Mg:0.01%、Ca:0.02%、B:0.005%、Ga:0.01%とする。それぞれの好ましい下限は、Mg:0.0002%、Ca:0.0004%、B:0.0002%、Ga:0.005%とする。
V:0~0.2%未満
Vは、当該鋼の耐酸化性を向上させるために低いほど好ましい。一方で、CやNを炭窒化物として固定し高温強度を高める作用も持つ。これら基本特性から、上限は0.2%とする。下限は、クロム原料からの不可避的不純物を考慮した減量コストの上昇から、0.005%とすることが好ましい。本発明の目標とする特性と原料コストを両立する点から、より好ましい下限は0.01%であり、好ましい上限は0.1%である。
Zr:0~0.5%
Hf:0~0.1%
REM:0~0.1%
Zr、HfおよびREMは、従来から耐酸化性を高める上で有効な元素であり、必要に応じて添加する。ただし、本発明の技術思想と合金コストの低減から、これら元素の添加効果に頼るものではない。Zrは0.5%以下、Hfは0.1%以下、REMは0.1%とする。下限は、いずれも0.001%とすることが好ましい。なお、REMは、Sc、Yおよびランタノイドの合計17元素の総称であり、REMの含有量は上記元素の合計量を意味する。例えば、Ce、Pr、Nd等である。
本発明のフェライト系ステンレス鋼において、残部は、Feおよび不可避的不純物である。不可避的不純物とは、鋼材を工業的に製造する際に、鉱石、スクラップ等の原料その他の要因により混入する成分であり、本発明の効果を損なわない範囲で含有する成分を意味する。不可避的不純物としては、例えば、Zn、Bi、Pb、Se、H、Ta等は可能な限り低減することが好ましい。必要に応じて、Zn≦100ppm、Bi≦100ppm、Pb≦100ppm、Se≦100ppm、H≦100ppm、Ta≦500ppmの範囲で1種以上を含有してもよい。
(不働態皮膜)
高温の酸化ガス環境に曝される前の初期状態の皮膜を不働態皮膜という。不働態皮膜は、耐酸化性を高めるためには、下記の式(2)および(3)を満足することが好ましい。
1.5<Mo<10・・・(2)
35<Cr+0.5Si・・・(3)
ただし、上記式(2)および(3)中の各元素記号は、前記不働態皮膜のC、OおよびNを除くカチオン分率における各元素の最大濃度の値(質量%)を意味する。
上記式(2)中のMoは1.5%未満では、Fe皮膜の欠陥濃度を低下させる作用が局所的であり、効果が発現しない。一方、上記式(2)中のMoが10%を超える、低融点のMoOを形成して保護性の酸化皮膜形成を阻害する。上記式(3)の「Cr+0.5Si」が35%を下回ると、酸化初期でFeおよびMn、Tiの酸化物比率が高くなるため、酸化皮膜と地鉄界面の酸素分圧の低下が遅延してCr皮膜形成を阻害する。
(製造方法)
製造方法は、熱間加工、冷間加工および各熱処理(焼鈍)を組み合わせることで製造でき、必要に応じて、適宜、研磨や酸浸漬によるデスケーリングを行ってよい。製造方法の一例として、製鋼-熱間圧延-焼鈍-冷間圧延-焼鈍(仕上げ焼鈍)-機械研磨-酸浸漬の各工程を有する製法を採用できる。さらに、ガス配管の用途に適用する場合は、鋼板から製造した溶接管も含まれるが、配管は、溶接管に限定するものでなく、熱間加工により製造した継目無管でもよい。
フェライト系ステンレス鋼板の製造方法においては、熱間圧延後または冷間圧延後の鋼板の焼鈍、鋼板表面の機械研磨および酸浸漬を実施することが重要であり、それ以外の工程の条件については本発明の効果を損なわない範囲で適宜決定してよい。
「鋼板の焼鈍」
焼鈍温度は、850~1100℃とする。焼鈍温度が850℃未満では鋼の軟質化と再結晶が不十分となり、所定の材料特性が得られないことがある。1100℃を超えると粗大粒となり、鋼の靭性・延性を害することもある。焼鈍の保持時間には制約がないが、10~3600秒とする。焼鈍時の雰囲気には、制約がないが、大気中、LNG燃料雰囲気、水素や窒素、アルゴン等を用いた無酸化性雰囲気(光輝焼鈍)であることが好ましい。
「機械研磨」
焼鈍後の鋼板の表面を、♯180以下の研磨材で研磨する。鋼板表面に転位が導入されて原子の拡散が促進される。その結果、その後の大気放置もしくは酸浸漬工程において形成される不働態皮膜中においてCrだけではなくMo、Siの濃度も高めることができる。機械研磨は、#180以下の番手の研磨材を用い、例えばコイルグラインダーを1パス実施する。転位をより導入し、不働態皮膜中のCrやMo、Siの濃度を高める観点から、研磨材の番手は♯150以下が好ましく、♯80以下がより好ましい。
「酸浸漬」
研磨した鋼板を、1質量%以上のHNOおよび0.5質量%以上のHFを含み、70℃以下に保たれた硝フッ酸水溶液中へ浸漬する。硝フッ酸水溶液の温度は40~70℃としてよい。また、硝フッ酸水溶液中のHNOの濃度は、1~20質量%、HFの濃度は0.5~10質量%としてもよい。これにより、上記式(2)および(3)を満足する不働態皮膜が得られる。なお、機械研磨をせずに、上記浸漬を実施しただけでは、上述した原子の拡散促進効果を得られないまま酸浸漬を行うことなるため、上記式(2)および(3)を満足する不働態皮膜が得られない。
なお、機械研磨前に実施する、冷間圧延の条件については特に限定しないが、冷延圧下率は90%以下とすることが好ましい。
以下に、本発明の実施例について述べる。
表1に成分を示すフェライト系ステンレス鋼を溶製し、板厚50mmの素材を1200℃に加熱し、熱間圧延し、空冷し、焼鈍(850~1100℃×60秒、空冷)し、ショットブラストして、得られた板厚4mmの熱延鋼板に冷間圧延、仕上焼鈍(850~1100℃×30秒、空冷)を行い、板厚0.8mmの冷延鋼板(薄鋼板)を作製した。また、溶製した板厚50mmの素材を1220℃に加熱し、熱間圧延し、空冷し、焼鈍(850~1100℃×600秒、空冷)し、板厚15mmの熱延鋼板(厚鋼板)を得た。これらの鋼板について、表2に示す条件で、機械研磨および酸浸漬を行った。得られた鋼板から試験片を切り出し、水蒸気酸化試験による耐酸化性と曲げ試験による曲げ加工性の評価を行った。その結果を表2に示す。
Figure 0007270444000001
Figure 0007270444000002
(不働態皮膜の組成)
グロー放電発光分光分析(GDS分析)を用いて、得られた鋼板の表面から深さ方向における各元素のプロファイルを得た。各元素のプロファイルについては、鋼の構成元素であるFe、Cr、Si、Mn、Al、Mo、Nb、Ti、O、CおよびNを測定する。不働態皮膜の厚みは、Oの深さ方向の強度プロファイルにおいて最大強度の1/2となる深さとする。C、OおよびNの軽元素を除くカチオン分率の深さ方向プロファイルを作成し、不働態皮膜における、各元素の最大濃度を求めた。なお、濃度は質量%とする。
(水蒸気酸化試験)
水蒸気酸化試験は、20%HOを含有した空気を1分間に500ml流入し、800℃で100時間保持し、試験前後の質量増加量を測定した。判定は質量増加量が0.1mg/cm未満を「◎」、0.1mg/cm以上、0.2mg/cm未満を「○」、0.2mg/cm以上を「×」とする。
(曲げ試験)
曲げ試験は、冷間圧延によって5%の歪を導入後、JIS Z 2248に準拠して、曲げ半径を試験片板厚と同じ0.8mmまたは15mmとして180℃の押曲げを行った。判定は試験片の破断または外面・内面に亀裂が確認されない場合に「○」、そうでない場合に「×」とする。
表2に示すように、No.1~15は、本発明で規定する化学組成を満たし、本発明の目標とする耐酸化性と曲げ加工性の評価が「◎」または「○」と良好であった。中でもNo.1~6と10~14は、不働態皮膜の組成も式(2)および(3)を満たしており、耐酸化性が「◎」となった。
No.16~24は、本発明で規定する鋼成分から外れるものであり、本発明で規定する好ましい製造方法の実施によらず本発明の目標とする耐酸化性と曲げ加工性を両立することができず、いずれか、もしくは両方の評価が「×」となった。
本発明によれば、耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼を得ることができる。より具体的には、本発明によれば、熱膨張係数を上昇させるAlや原料コストの高い希土類元素によらず優れた耐酸化性を発現し、製造性が良好な曲げ加工性を具備したMo含有高純度フェライト系厚鋼板および薄鋼板を得ることができる。したがって、燃料電池、ガスタービン、発電システムなどに用いられる高温部材、エキゾーストマニュホールド、コンバータ、マフラー、ターボチャージャー、EGRクーラー、フロントパイプ、センターパイプ等の自動車部材、ストーブ・ファンヒーター等の燃焼機器、圧力鍋等の圧力容器など、高温環境下で使用される部材全般に好適な材料を提供することができる。また、本発明のフェライト系ステンレス鋼は、特殊な製造方法によらず、工業的に生産することが可能である。

Claims (4)

  1. 燃料電池システムの高温部材に用いられるフェライト系ステンレス鋼板であって、
    質量%で、
    C+N:0.04%未満、
    Si:0.01~0.5%、
    Mn:0.5%以下、
    P:0.05%以下、
    S:0.01%以下、
    Cr:18.5~25%、
    Ni:0.5%未満、
    Al:0.1%以下、
    Mo:0.5~3.5%、
    Nb:0.001~0.2%未満、
    Ti:0.001~0.2%未満、
    W:0~0.05%未満、
    V:0~0.2%未満、
    Mg:0~0.01%、
    Ca:0~0.02%、
    B:0~0.005%、
    Ga:0~0.01%、
    Sn:0~0.3%、
    Sb:0~0.3%、
    Cu:0~0.5%
    Zr:0~0.5%、
    Co:0~0.5%、
    Hf:0~0.1%、
    REM:0~0.1%、
    残部がFeおよび不可避的不純物であり、
    下記式(1)を満たす、
    フェライト系ステンレス鋼板。
    Nb/Ti>1.0・・・(1)
    ただし、上記式(1)の各元素記号は、それぞれの含有量(質量%)を意味する。
  2. 表面に下記式(2)および(3)を満足する不働態皮膜を備える、
    請求項1に記載のフェライト系ステンレス鋼板。
    1.5<Mo<10・・・(2)
    35<Cr+0.5Si・・・(3)
    ただし、上記式(2)および(3)中の各元素記号は、前記不働態皮膜のC、OおよびNを除くカチオン分率における各元素の最大濃度の値(質量%)を意味する。
  3. 燃料電池システムのマニュホールドに用いられる、
    請求項1または2のいずれかに記載のフェライト系ステンレス鋼板。
  4. 鋼板を、850~1100℃の温度で焼鈍し、
    焼鈍後の鋼板の表面を、♯180以下の研磨材で研磨し、
    研磨した鋼板を、1質量%以上のHNOおよび0.5質量%以上のHFを含み、70℃以下に保たれた硝フッ酸水溶液中へ浸漬する、
    請求項2に記載のフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
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