JP7265904B2 - 腸内細菌中の乳酸菌割合増加剤 - Google Patents
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Description
(I)腸内細菌叢の改善剤
(I-1)大豆イソフラボンを有効成分として含有する腸内細菌叢の改善剤。
(I-2)下記(a)~(e)からなる群より選択される少なくとも1つの作用効果を発揮する(I-1)に記載する腸内細菌叢の改善剤:
(a)Shanon指数の増加、
(b)腸内細菌中の「ファーミキューテス門細菌/バクテロイデテス門細菌」比の低下、
(c)腸内細菌中のエクオール産生菌(Adlercreutzia)の存在割合の増加
(d)腸内細菌中の短鎖脂肪酸産生菌の存在割合の増加、
(e)腸内細菌中の乳酸菌(Lactobacillus)の存在割合の増加
(II-1)大豆イソフラボンを有効成分として含有する二次胆汁酸の生成抑制剤。
(II-2)一次胆汁酸の生成量を増加することを特徴とする(II-1)に記載する二次胆汁酸生成抑制剤。
(III-1)大豆イソフラボンを有効成分として含有する腸内細菌叢改善剤用または二次胆汁酸生成抑制剤用添加剤。
(IV-1)大豆イソフラボンまたは(III-1)に記載する添加剤を経口組成物に配合して、当該経口組成物に、腸内細菌叢改善作用、二次胆汁酸生成抑制作用、及び一次胆汁酸生成量増加作用からなる群より選択される少なくとも1つの作用を付与するための、大豆イソフラボンの使用方法。
本発明の腸内細菌叢改善剤(以下、単に「本細菌叢改善剤」とも称する)は、大豆イソフラボンを有効成分とすることを特徴とする。
本細菌叢改善剤の対象者は、ヒトまたは非ヒト動物である。好ましくはヒトである。非ヒト動物としては、ペット(愛玩動物)、実験動物、動物園や水族館で飼育されている動物を挙げることができる。本細菌叢改善剤をヒトまたは非ヒト動物に投与する(摂取させる)ことで、当該ヒトまたは非ヒト動物の腸内細菌叢の構成を調整することが可能であり、特に高脂肪食を摂取することで生じる腸内細菌叢の構成の変化を改善し、高脂肪食を摂取する前またはそれに近い状態に戻すか、それ以上によい状態に戻すことが可能である。例えば、本細菌叢改善剤を摂取することで、腸内細菌叢において、下記の変化が誘導される。
本細菌叢改善剤をヒトまたは非ヒト動物が摂取することで、高脂肪食を摂取することで低下したShanon指数を上げることができる(Shanon指数の増加)。なお、Shanon指数は菌種数に各菌種の頻度を加味した指標であり、腸内細菌叢の多様性を判断する指標として使用される。つまり、本細菌叢改善剤をヒトまたは非ヒト動物が摂取することで、高脂肪食を摂取することで低下した腸内細菌叢の多様性を改善し、高脂肪食を摂取する前の正常な状態(腸内細菌叢の多様性)またはそれに近い状態に戻すことが可能になる。
本細菌叢改善剤をヒトまたは非ヒト動物が摂取することで、腸内に存在するバクテロイデテス(Bacteroidetes)門細菌に対するファーミキューテス(Firmicutes)門細菌の割合(「ファーミキューテス門細菌/バクテロイデテス門細菌」比)が低下する。この存在量比の低下は、ファーミキューテス門細菌の割合に対するバクテロイデテス門細菌の割合の増加によって生じるものであってもよいし、バクテロイデテス門細菌の割合に対するファーミキューテス門細菌の割合の増加によって生じるものであってもよいし、さらにファーミキューテス門細菌の割合が低下し、且つバクテロイデテス門細菌の割合が増加することによって生じるものであってもよい。非特許文献1に記載の通り、「ファーミキューテス門細菌/バクテロイデテス門細菌」比は、肥満または肥満傾向の被験者では高く、正常または痩せ型の被験者では低い傾向がある。後述する実験例で示すように、本細菌叢改善剤を摂取することで、腸内細菌叢の構成を肥満型から正常または痩せ型(非肥満型)へと変化させることができることから、本細菌叢改善剤によれば、肥満の軽減、肥満の予防、または非肥満状態の維持を図ることが可能であると考えられる。言い換えれば、本細菌叢改善剤によれば、体重増加の抑制や体重減少などのダイエット効果を期待することができる。
(1)腸内細菌中のエクオール産生菌(Adlercreutzia)の存在割合の増加
本細菌叢改善剤をヒトまたは非ヒト動物が摂取することで、腸内に存在するエクオール産生菌であるAdlercreutziaの割合を増加することができる。この細菌は、体内に摂取されたイソフラボンを、よりエストロゲン様活性の高いエクオールに変化させる作用を有する。つまり、大豆イソフラボンを有効成分とする本細菌叢改善剤は、体内に取り込まれることで、腸内に存在するエクオール産生菌(Adlercreutzia)の割合を増加させて、それにより自らイソフラボンの代謝や活性化を促進することでエクオールを生成する。このため本細菌叢改善剤は、ヒトの腸内細菌叢を改善すること(腸内細菌叢の構成を調整すること)で、イソフラボンからエクオールの生成を高め、エクオールに基づく作用効果を発揮することが可能になる。なお、エクオールに基づく作用効果としては、制限されないものの、更年期障害の症状(のぼせ・ほてり、頭痛、めまい、自律神経失調症様の症状、頻脈、血圧変動など)の緩和;過酸化脂質産生の抑制;皮脂の過剰分泌の抑制(にきびや吹き出物の予防または改善);がん(乳がん、子宮体がン、前立腺がん、胃がんなど)の予防;II型糖尿病(空腹時血糖値、インスリン耐性)の予防または改善;生活習慣病(糖尿病、高脂血症、動脈硬化、高コレステロールなど)の予防または改善;骨粗鬆症の予防または改善、骨密度の増加、骨中ミネラル濃度の増加;皮膚の老化(肌のハリや弾力性の低下、シミ、シワ、たるみ)の予防または改善;血流改善(冷え症、肩こり、緊張性頭痛、肌のくすみや乾燥などの予防または改善);男性型脱毛の予防または改善等から選択される少なくとも1つの作用効果を期待することができる。
本細菌叢改善剤をヒトまたは非ヒト動物が摂取することで、腸内に存在する短鎖脂肪酸産生菌の割合を増加することができる。具体的には、短鎖脂肪酸産生菌としては、酪酸を産生するCoprococccus属の細菌、コハク酸を産生するParabacteroides属の細菌、酪酸・プロピオン酸・イソ吉草酸を産生するPrevotella属の細菌、酢酸・乳酸を産生するBlautia属の細菌を挙げることができる。これらの短鎖脂肪酸産生菌によれば、腸内で有用な機能を発揮する短鎖脂肪酸の腸内における存在量を増加させることができる。
腸内における短鎖脂肪酸の役割や健康との関わりを下記に説明する。
酢酸には大腸のバリア機能を高める働きがあると言われている。また酪酸にも、腸管細胞のMUC2遺伝子を活性化することで、粘膜物質であるムチンの分泌を促し、大腸を保護する作用があると言われている。
短鎖脂肪酸は腸内を弱酸性にすることで有害な二次胆汁酸をできにくくするため、大腸癌の予防につながると言われている。また、酪酸には、大腸細胞の異常な増殖を抑える、アポトーシスを促す、大腸細胞の病変を抑えるなどの作用で大腸癌の発症を抑えるといわれている。プロピオン酸は肝臓癌細胞にある短鎖脂肪酸受容体に作用して、肝臓癌細胞の増殖を抑えるという研究報告がある。
短鎖脂肪酸は脂肪細胞にある短鎖脂肪酸受容体に作用して脂肪細胞へのエネルギーの取り込みを抑え、脂肪細胞の肥大化を防ぐ。また、神経細胞にある短鎖脂肪酸受容体にも作用し、交感神経系を介してエネルギー消費を促すなど、エネルギーバランスを整える働きがある。
酪酸には腸管にあるL細胞に作用して、腸管ホルモンであるGLP-1の分泌を促す作用がある。GLP-1は糖尿病を予防・改善する作用があり、インスリンを分泌する膵臓β細胞数の減少を抑えたり、インスリン分泌を促す作用がある。
酪酸やプロピオン酸は腸管のL細胞からGLP-1のほかPYYのような腸管ホルモンも分泌する。GLP-1やPYYは、脳に作用して食欲を抑える働きがあり、満腹感を持続させて過食を防ぐことが知られている。
腸は全身の免疫細胞のおよそ60%が集中し、腸の免疫バランスの崩れ(特に過剰な免疫反応)が全身に影響すると言われている。酪酸には過剰な免疫反応を抑えるTreg細胞という免疫細胞を増やす効果があり、これには酪酸が大腸上皮細胞のヒストンのアセチル化を促進する働きが関与していることが分かっている。また腸の免疫疾患である炎症性腸疾患にも酪酸が有用であるといわれている。
本細菌叢改善剤をヒトまたは非ヒト動物が摂取することで、腸内に存在する乳酸菌の割合を増加することができる。乳酸菌の増加により、乳酸菌による自己免疫疾患、感冒罹患の予防または改善や、善玉菌の増加および悪玉菌の抑制による整腸、下痢、便通等の改善を期待することができる。
本発明の二次胆汁酸の生成抑制剤(以下、単に「本生成抑制剤」とも称する)は、大豆イソフラボンを有効成分とすることを特徴とする。
本発明の添加剤は、大豆イソフラボン、好ましくは可食性の大豆イソフラボンを有効成分とすることを特徴とする。
本発明はまた、大豆イソフラボンの使用方法を提供する。当該方法は、経口組成物に、腸内細菌叢改善作用、二次胆汁酸の生成抑制作用、及び/又は一次胆汁酸の生成量を増加して二次胆汁酸の生成量を低下する作用を付与するための大豆イソフラボンの使用方法であり、当該方法は、大豆イソフラボンを、対象とする経口組成物に配合することで実施することができる。なお、大豆イソフラボンに代えて、大豆イソフラボンを有効成分とする前述する添加剤を用いることもできる。
被験動物(マウス)に、一次胆汁酸(コール酸)に加えて大豆イソフラボンを摂取させて、体重、摂食量、盲腸内容物重量、及び盲腸内容物中の胆汁酸量(一次胆汁酸量、二次胆汁酸量、総胆汁酸量)を測定した。また、盲腸内容物中からゲノムDNAを抽出し、腸内細菌叢解析を行った。
動物:雄C57BL/6Jマウス8週齢(日本SLCより購入)
飼育期間:動物搬入後、通常食固形試料による2週間の馴化期間を経た後に各群の平均体重が均等になるように、下記の試験区に群分けした。
飼育環境:室温25℃、湿度55%、照明は室内の蛍光灯を午前7時~午後7時の12時間周期で点灯した。
馴化期間を経た後に、被験動物を下記の試験区に群分けし(各群 n=6もしくは7)、(b)~(e)の胆汁酸投与群には、0.3%(w/v)コール酸(CA)水溶液を飲水させ、また各素材をコントロール食に混餌した飼料を2週間、自由摂取させた。
(a)コントロール群:コントロール食(通常食固形試料D12450J:Research Diet社)+飲料水(蒸留水、以下同じ。)を摂取
(b)胆汁酸投与群(CA群):コントロール食+0.3%コール酸添加飲料水を摂取
(c)3%ラフィノース+胆汁酸投与群(CA+3%ラフィノース群):コントロール食+3%ラフィノース+0.3%コール酸添加飲料水を摂取
(d)0.5%クルクミン+胆汁酸投与群(CA+0.5%クルクミン群):コントロール食+0.5%クルクミン+0.3%コール酸添加飲料水を摂取
(e)0.8%大豆イソフラボン+胆汁酸投与群(CA+0.8%イソフラボン群):コントロール食+0.8%大豆イソフラボン+0.3%コール酸添加飲料水を摂取
なお、大豆イソフラボンとしてイソフラボンP40(フジッコ株式会社製)を使用した。イソフラボンP40にはイソフラボンが37質量%以上含まれている。全イソフラボンのうち、ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテインの3種のイソフラボンの配糖体の割合は約85質量%以上であり、アグリコンが約15質量%の割合で含まれている。なお、上記「0.8%」とは、イソフラボンP40中に含まれるイソフラボン含量に換算した量である。
1.体重、摂食量、盲腸内容物量
各試験区の被験動物について、2週間の投与期間後に体重、盲腸内容物量、及び1日あたりの摂食量(g/day/mice)を測定した。結果を各群の平均値+標準誤差(n=6~7)として表1に示す。
盲腸内容物中の胆汁酸量を定量した。胆汁酸の測定は、萩尾らの文献(Hagio, M., M. Matsumoto, and S. Ishizuka. 2011. Bile acid analysis in various biological samples using ultra performance liquid chromatography/electrospray ionization-mass spectrometry (UPLC/ESI-MS). Methods Mol. Biol. 708: 119-129.)に記載の方法に従って、盲腸内容物からLC-MS用のサンプルを調製し、LC-MSを用いて胆汁酸成分を分析定量した。
各試験区の被験動物について、2週間の投与期間後に採取した盲腸内容物から定法に従ってDNAを抽出し、株式会社生物技研に依頼して16S rRNA遺伝子のV3-V4領域を増幅し、Illumina MiSeqによるメタ16S菌叢解析を行った。得られた30サンプルの合計1,511,039リード(平均50,368リード)についてQIIME(Quantitave Insights Into Microbial Ecology)を用いて菌叢解析を行った。
Shanon指数(mean±SEM (n=6)、Tukey-HSD 検定)の結果を図1に示す。図1に示すように、コントロール群と比べて、CA群でShanon指数の著しい減少(菌叢多様性の低下)が認められたが、CA+0.8%イソフラボン群で有意な改善(菌叢多様性の改善)が認められた。
盲腸内容物中の門レベルの腸内細菌叢構成(n=6)を図2Aに示す。図2Aに示すように、CA 投与によりProteobacteria門が増加し、Bacteroidetes門が減少した。Bacteroidetes門に対するFirmicutes門の割合(Firmicutes/Bacteroidetes比)を図2Bに示す。図2A及びBに示すように、特にCA+0.8%Iso群では、Bacteroidetes門の増加に伴い、Firmicutes/Bacteroidetes比の低下傾向が認められた。非特許文献1に記載されているように、肥満型のヒトの腸内細菌叢ではBacteroidetes門に属する細菌の構成比率が低く、Firmicutes門に属する構成比率が高いことが知られている。一方、体重の減少に伴って、つまり正常型または痩せ型になるにつれて、Bacteroidetes門に属する細菌の構成比率が高まり、Firmicutes門に属する構成比率が低下する。図2Bの結果は、表1に示したCA+0.8%Iso群における体重減少と相関していたことから、大豆イソフラボンの摂取により、腸内細菌叢の構成が変化して、痩せ型体質に変わることが確認された。
盲腸内容物中の科・属レベルの腸内細菌叢構成(n=6)を図3、図4、図5A~D、図6~8に示す。図3に示すように、CA投与により減少したエクオール産生菌であるAdlercreutzia属が、イソフラボンの投与により有意に増加することが確認された。図4に示すように、CA投与により減少した乳酸菌であるLactobacillus属が、イソフラボンの投与により増加することが確認された。また図5A~Dに示すように、CA投与により減少した、短鎖脂肪酸産生菌である、Coprococcus属(酪酸産生菌)(図5A)、及びPrevotella属(酪酸、プロピオン酸、イソ吉草酸産生菌)(図5B)も、イソフラボンの投与により有意に増加することが確認された。特に、Prevotella属は、Bacteroidetes門のうち、胆汁酸に感受性を示す細菌であることが知られている。さらに図5C及びDに示すように、短鎖脂肪酸産生菌であるParabacteroides属(コハク酸産生菌)、及びBlautia属(酢酸、乳酸産生菌)も、イソフラボンの投与により増加することが確認された。また、図6及び7に示すように、CA投与で増加したFirmicutes門(Turicibacter属、Dorea属)(図6A及びB)、及びProteobacteria門(Desulfovibrionaceae科)(図7)がいずれも大豆イソフラボン投与により低下することが確認された。
一般的に、高脂肪食摂取により二次胆汁酸の増加と共にFirmicutes門の増加及びBacteroidetes門の減少が起こり、これらが肥満やメタボリックシンドロームの発症につながることが知られている。また、高脂肪食摂取による二次胆汁酸の増加と大腸疾患及び肝臓疾患との関連性が指摘されている(非特許文献2)。本試験では、CA投与によって増加した二次胆汁酸が大豆イソフラボンの投与によって低下することが確認された。さらに、CA投与により低下した腸内菌叢の多様性が大豆イソフラボンの投与により改善されること(例えば、CA投与によって低下したBacteroidetes門が大豆イソフラボン投与により増加すること、CA投与で増加したFirmicutes門(Turicibacter属、Dorea属)、及びProteobacteria門(Desulfovibrionaceae科)がいずれも大豆イソフラボン投与により低下すること、そしてBacteroidetes門に対するFirmicutes門の割合(Firmicutes/Bacteroidetes比)が低下すること)、また、大豆イソフラボン投与により腸内で酪酸産生菌(Coprococcus属)等の各種の短鎖脂肪酸産生菌やエクオール産生菌(Adlercreutzia属)、乳酸菌(Lactobacillus属)などの有用菌が増加することが確認された。
Claims (6)
- 大豆イソフラボンを有効成分として含有する、腸内細菌中の乳酸菌(Lactobacillus)割合及び腸内細菌叢の多様性の増加剤。
- さらに、腸内細菌中の「ファーミキューテス門細菌/バクテロイデテス門細菌」比の低下剤として用いられる、
請求項1記載の乳酸菌割合及び腸内細菌叢の多様性の増加剤。 - 大豆イソフラボンを有効成分として含有する、腸内細菌中の乳酸菌(Lactobacillus)割合及び腸内細菌叢の多様性の増加剤用添加剤。
- さらに、腸内細菌中の「ファーミキューテス門細菌/バクテロイデテス門細菌」比の低下剤用添加剤として用いられる、
請求項3記載の乳酸菌割合及び腸内細菌叢の多様性の増加剤用添加剤。 - 大豆イソフラボンまたは請求項3又は4に記載する添加剤を経口組成物に配合して、当該経口組成物に、腸内細菌中の乳酸菌(Lactobacillus)割合増加作用及び腸内細菌叢の多様性増加作用を付与するための、大豆イソフラボンの使用方法。
- 経口組成物に、さらに腸内細菌中の「ファーミキューテス門細菌/バクテロイデテス門細菌」比の低下作用を付与するために用いられる、請求項5に記載する方法。
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