JP2003146901A - 血中脂質改善剤 - Google Patents

血中脂質改善剤

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JP2003146901A JP2001382363A JP2001382363A JP2003146901A JP 2003146901 A JP2003146901 A JP 2003146901A JP 2001382363 A JP2001382363 A JP 2001382363A JP 2001382363 A JP2001382363 A JP 2001382363A JP 2003146901 A JP2003146901 A JP 2003146901A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】食事性脂肪の摂取による血中脂質濃度の上昇を
抑制し、血中脂質量のレベルを低減させ得る、天然物由
来の素材を用いた血中脂質改善剤及びこれを産業上有効
活用できる組成物を提供する。 【解決手段】(1)チダケサシ属に属する植物、好適に
はアカショウマの根及び/又は根茎の乾燥粉末、抽出物
又は精製物、より好適にはエタノール、アセトン若しく
はこれらの含水溶媒による抽出物又は含水アセトン抽出
物の酢酸エチル可溶画分と、(2)キキョウの根及び/
又は根茎の乾燥粉末、抽出物又は精製物、より好適には
水、エタノール、アセトン若しくはこれらの含水溶媒に
よる抽出物又は水抽出物のエタノール可溶画分と、の少
なくとも1種以上を含有してなる血中脂質改善剤。ま
た、これを配合してなる食用組成物又は医薬用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の植物を原料
として使用した血中脂質改善剤及びその利用に関するも
のである。より詳細には、アカショウマ等のチダケサシ
属に属する植物及び/又はキキョウを含有してなる血中
脂質改善剤及びこれを用いた食用組成物又は医薬用用組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、欧米型の食事形態や過食による摂
取エネルギーの増加と運動不足による消費エネルギーの
減少との格差が増大し、体脂肪の過剰蓄積をともなう肥
満体形が増えており、高脂血症等の循環器系疾患をはじ
めとする各種生活習慣病の増加原因となっている。一般
的に、高脂血症は血清中の脂質すなわちコレステロー
ル、トリグリセリド、リン脂質、遊離脂肪酸等のうち1
種以上の脂質成分が異常に増加してさまざまな障害をま
ねく疾病であり、その主なものとして高コレステロール
血症と高トリグリセリド血症がある。高脂血症状態が慢
性化すると動脈硬化症、脂肪肝、脳卒中、狭心症等を惹
起し、また、糖尿病、腎臓障害等の疾患を合併症として
起こしやすくなるといわれている。
【0003】高脂血症を防止するために、医療分野にお
ける治療や予防はもとより、食品に含まれる成分を利用
して血中脂質の異常な増加を抑制する試みがこれまでに
数多くなされてきた。すなわち、血中コレステロールの
濃度を低下させる薬剤としてブラバスタチンをはじめと
する種々の化学合成物質が治療に利用されており、高ト
リグリセリド血症に対してはデキストラン硫酸ナトリウ
ム、ニコチン酸トコフェロール、パンテチン、ステリン
誘導体等の薬剤が治療に用いられている。また、血中コ
レステロールやトリグリセリドの濃度を低減させる作用
のある食品成分としては、米やトウモロコシ等の胚芽に
多く含まれるγ−オリザノール(基礎と臨床、第17
巻、No.4、第123−140頁、1983年)、大
豆、トウモロコシ、ゴマ等のフィトステロール(The
Lipid,,No.1,101−105,199
4)、大豆油やコーン油等の植物油脂に含まれるトリテ
ルペンアルコール(動脈硬化、第13巻、No.2,第
273−278頁、1985年)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記薬
剤は優れた効果を有するものの副作用があり、医師の指
導のもとに用法用量を守らなければならない制限があっ
た。また、食品から分離した前記成分は実際的には効果
が低かったり、実用的ではない摂取条件下での実験結果
に基づくものであったり、あるいは通常の食事形態にお
いて多量に摂取しなければならず、いずれも十分に満足
できる効果を発揮し得るものではなかった。かかる現状
に鑑み、本発明では、血中脂質濃度の異常な増加を防止
したり、高脂血症の予防や治療に有効利用し得る天然物
由来の血中脂質改善剤を開発、提供し、これを産業上有
用に活用できる態様の組成物として提供することを課題
とした。なお、本明細書では、血中のコレステロールや
トリグリセリド等の前記血中脂質のうち少なくとも1成
分の濃度を低減させることを血中脂質改善という。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために、多数の植物原料及びそのエキス類と
脂質代謝との関連性について鋭意検討を行った結果、ア
カショウマをはじめとするチダケサシ属に属する植物と
キキョウが本発明の所望の効果を顕著に奏することを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明によれば、チダケサシ属
に属する植物及び/又はキキョウを含有してなることを
特徴とする血中脂質改善剤が提供される。また、これを
配合してなる食用組成物又は医薬用組成物が提供され
る。ここで、チダケサシ属に属する植物はユキノシタ科
のチダケサシ(Astilbe)属の植物であり、この
うちアカショウマが代表例であり、その根及び/又は根
茎の乾燥粉末又は抽出物(以下、エキスということがあ
る)又は精製物を用いてなることが好ましい。チダケサ
シ属に属する植物の抽出物は水若しくは親水性有機溶媒
を用いて、とりわけエタノール、アセトン又はこれらの
含水物を用いて抽出されたものであることが望ましく、
さらには含水アセトンを用いた抽出物の酢酸エチル可溶
画分であることがより望ましい。また、キキョウはキキ
ョウ科に属し、その根及び/又は根茎の乾燥粉末又は抽
出物又は精製物を用いてなることが好ましく、該抽出物
は水又は親水性有機溶媒を用いて、とりわけ水、エタノ
ール、アセトン又はこれらの含水物を用いて抽出された
ものであることが望ましく、さらには水抽出物のエタノ
ール可溶画分であることがより望ましい。本発明の食用
組成物と医薬用組成物は前記血中脂質改善剤を配合して
なることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、本発明の血中脂質改善剤
は、チダケサシ属に属する植物及び/又はキキョウを含
有してなることを特徴とするものである。チダケサシ
(Astilbe)属に属する植物はユキノシタ科に分
類され、本発明に係るものの例は後述するように種々あ
るが、代表例としてアカショウマ(学名:Astilb
e thunbergii(SIEB.et ZUC
C.)MIQ.)を挙げることができる。アカショウマ
は日本の山地にも自生する多年草で、その根茎を赤升麻
とよび、古来より下熱、解毒、消炎等の目的で升麻(キ
ンポウゲ科のサラシナショウマ:Cimicifuga
simplex WORMSKJORD等)の代用品
として用いられてきた。本発明では、赤升麻あるいは紅
升麻と称せられるものも包含する。
【0008】チゲタサシ属の植物の例としてAstil
be chinensis、Astilbe aust
rosinensis、Astilbe thunbe
rgii、Astilbe thunbergii(S
IEB.et ZUCC.)Miq.:アカショウマ、
Astilbe thunbergii(SIEB.e
t ZUCC.)MIQ.var.congesta
BOISS.(=Astilbe odontophy
lla MIQ.):トリアシショウマ、Astilb
e polyandra、Astilbe grand
is、Astilbe rivularis、Asti
lbe japonica(MORR.et DECN
E.)A.GRAY:アワモリショウマ、Astilb
e microphylla KNOLL:チダケサ
シ、Astilbe myriantha等を挙げるこ
とができる。
【0009】本発明で用いるアカショウマ等のチダケサ
シ属に属する植物の態様は、前記植物の根及び/又は根
茎が望ましく、根及び/又は根茎そのもの、これに乾
燥、細断あるいは粉砕等の加工処理を施したもの、これ
らを溶媒で抽出処理した抽出液、該抽出液から溶媒を除
いた抽出物、該抽出物にシリカゲル、ケイ酸マグネシウ
ム、イオン交換樹脂、活性アルミナ、セルロース、活性
炭等の吸着剤を用いたカラムクロマトグラフィーや溶剤
分別等の精製処理を施した精製物のいずれでもよい。食
品用途に使用する場合は、前記植物の根及び/又は根茎
を乾燥し適宜に粉砕した粉末、該乾燥物の細断片や粉末
を水又は親水性有機溶媒で抽出した抽出物とするのが利
便性や製造コストの点から望ましい。また、医薬品用途
に利用する場合は、前記の抽出液、抽出物あるいは高純
度の精製物が望ましい。
【0010】親水性有機溶媒としてメタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール等の低級一価ア
ルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、グリセリン等の多価アルコール類、アセトン、
メチルエチルケトン、エーテル、石油エーテル、酢酸エ
チル及びこれらの含水物や混合物を例示することができ
る。本発明の所望の効果を奏するための抽出物を効率的
に得るには、エタノール、アセトン、酢酸エチル及びこ
れらの含水物を抽出用溶媒とすることが好ましい。含水
物の水分含量は、例えば、エタノールの場合では1〜9
9重量%、より好ましくは10〜50重量%であり、ア
セトンの場合には1〜50重量%、より好ましくは10
〜30重量%であり、酢酸エチルの場合は80〜99重
量%、より好ましくは85〜95重量%である。これら
の範囲を外れると本発明の所望の効果が減少し又は抽出
物の収量が低下する。
【0011】本発明に係る抽出物を簡便かつ効率的に得
るには、含水エタノール又は含水アセトンで抽出し、該
抽出物をさらに酢酸エチルで分別してその可溶画分を採
取するのがよい。抽出処理は該処理原料に対して1〜1
00重量倍程度の前記抽出用溶媒を加え、常圧もしくは
加圧下、常温又は加熱状態で、適宜に攪拌して10分〜
数日間抽出処理する。不溶物を濾過又は遠心分離して除
き本発明に係る抽出液を得ることができ、さらに該抽出
液から減圧蒸留、噴霧乾燥、凍結乾燥等の公知の手段で
溶媒を除去することによって本発明に係る抽出物を得る
ことができる。
【0012】アカショウマ等のチゲタサシ属に属する植
物の根と根茎には、デンプンやタンニンのほかにベルゲ
ニン、アスチルビン、アスチルビン酸等のフラボノイド
類が含まれていることが知られており、これらの成分が
前述の薬理作用を示すといわれている(Shimad
a,H.ら、Yakugaku Zasshi、第72
巻、第578−588頁、1952年)。これに対し
て、本発明は、アカショウマ等のチダケサシ属の植物の
前記形態のものが血中脂質とりわけ血中コレステロール
及び/又は血中トリグリセリドの濃度を顕著に低減させ
ることを見出したものである。
【0013】一方、本発明で用いるキキョウ(Plat
ycodon grandiflorum A.DEC
ANDOLLE)はわが国を含む東アジアに自生する多
年生草であり、キキョウ科に属する。その根や根茎はプ
ラティコディン(platycodin)A、C、Dや
ポリガラシン(polygalacin)D等のサポニ
ン類を含み、古来より鎮咳、去痰、消炎、排膿等の効能
を有する生薬・漢方薬として用いられている。また、キ
キョウのエキスを利用する例として、プロテアーゼ阻害
剤として歯周病の予防や治療のための組成物(特開平6
−25000号公報)、温浴効果を期待する入浴剤(特
開平6−206814号公報)、養毛・育毛料(特開平
8−73324号公報)、アトピー性皮膚炎の予防・治
療剤(特開平11−199500号公報)、抗チロシナ
ーゼ活性をもつ化粧料(特開2000−198712号
公報)等が提案されている。
【0014】本発明において用いるキキョウの形態は、
キキョウの根及び/又は根茎が望ましく、根及び/又は
根茎自体、これに乾燥、細断あるいは粉砕等の加工処理
を施したもの、これらに溶媒を加えて抽出処理した抽出
液、該抽出液から溶媒を除いた抽出物、該抽出物にシリ
カゲル、ケイ酸マグネシウム、イオン交換樹脂、活性ア
ルミナ、セルロース、活性炭等の吸着剤を充填したカラ
ムクロマトグラフィーや溶剤分別等の精製処理を施した
精製物のいずれでもよい。本発明の所望の効果を得るた
めには、食品用途に利用する場合は、キキョウの根及び
/又は根茎を乾燥し適宜に粉砕した粉末、該乾燥物の細
断物あるいは粉末を水及び/又は親水性有機溶媒を用い
て抽出した抽出物が簡便かつ利便であり、医薬品用途に
使用する場合は、前記の抽出液、抽出物あるいは精製物
が望ましい。
【0015】抽出処理に用いる親水性有機溶媒としてメ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル等の低級一価アルコール類、プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、グリセリン等の多価アルコー
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、エーテル、石油
エーテル、酢酸エチル及びこれらの混合物を例示でき
る。本発明の所望の効果を奏する抽出物を効率的に得る
ための抽出溶媒としては水、エタノール、アセトン又は
これらの含水溶媒を用いるのが好ましく、さらには水又
は水分含有率が50重量%以上の含水エタノールがより
好ましい。50重量%未満では抽出物の収量や所望の活
性が低下する。抽出物の好適な態様の例は水で抽出した
抽出物をさらにエタノールで分別して得られる可溶画分
である。
【0016】抽出処理は次のように行えばよい。すなわ
ち、前記形態の原料に対して等重量ないしは約100重
量倍の前記抽出用溶媒を加え、常圧もしくは加圧の下、
常温又は加熱状態で、必要に応じて攪拌しながら10分
〜数日間抽出処理し、不溶物を遠心分離又は濾過して除
去すれば本発明に係る抽出液を得ることができ、さらに
該抽出液から減圧蒸留、凍結乾燥、噴霧乾燥等の手段で
溶媒を除去することによって本発明に係る抽出物を得る
ことができる。
【0017】本発明は、キキョウの根及び/又は根茎、
その乾燥物、粉末、抽出物、精製物が血中コレステロー
ルや血中トリグリセリド等の血中脂質の濃度を低減させ
る作用があることを見出したものである。
【0018】本発明の血中脂質改善剤の望ましい態様
は、前述のようにして得られるチダケサシ属に属する植
物、例えばアカショウマの根及び/又は根茎、その乾燥
物、抽出物あるいは精製物と、キキョウの根及び/又は
根茎、その乾燥物、抽出物あるいは精製物との少なくと
も1種以上を必須原料として含有せしめてなるものであ
る。より望ましい態様はチダケサシ属の植物由来のもの
を必須の主要原料とし、これにキキョウ由来のものを併
用してを含むものであり、最も望ましくは主たる原料と
してアカショウマの根茎の抽出物又は精製物を用いるも
のであり、また、これにキキョウの根茎の抽出物又は精
製物を含有せしめてなるものである。これら二種類の植
物由来の原料を併用すると、本発明の目的である血中脂
質濃度の改善効果が相乗的に発現する。この血中脂質改
善剤における両原料の配合比率は、所望の効果を奏する
ための使用目的と用途、製造コスト等により適宜に変動
させることができ、チダケサシ属の植物由来原料/キキ
ョウ由来原料(重量比)=100/0〜0/100であ
るが、より好ましくは100/0〜50/50であり、
最も好ましくは90/10〜60/40である。
【0019】本発明の血中脂質改善剤では、本発明の趣
旨に反しないかぎり種々の原料や成分を併用して配合す
ることができる。例えば、通常の食品や医薬品に使用さ
れる賦形剤、防湿剤、防腐剤、強化剤、増粘剤、乳化
剤、酸化防止剤、甘味料、酸味料、調味料、着色料、香
料等がある。また、血中のコレステロール、トリグリセ
リド、中性脂肪等の血中脂質を低減させる作用をもつ公
知の素材を併用することは本発明の望ましい態様のひと
つである。この公知素材としては前記の植物ステロー
ル、γ−オリザノール、トリテルペンアルコール、これ
らのエステル類のほか次のような具体例を挙げることが
できるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0020】ガルシニア・カンボジア果皮エキス、ヒド
ロキシクエン酸及びその塩、ブドウ種子エキス、リン
ゴ、茶、カカオ豆等のポリフェノール、カテキン類(カ
テキン、エピカテキン、エピガロカテキンガレート
等)、グアバ葉エキス、ギムネマ・シルベスタ葉エキ
ス、イチョウ葉エキス、蕎麦種子エキス、ナツメ葉抽出
物、桑葉エキス、スイカズラ抽出物、ニガウリ抽出物、
ユーカリ葉エキス、プロシアニジン、フラボノイド類
(ケンフェロール、ルテオリン、イソクエルシトリン等
及びこれらの配糖体)、リパーゼ阻害剤、クロロフィリ
ン、タウリン田七人参エキス、杜仲エキス、乳清蛋白
質、柑橘類成分(ヘスペレチン、ナリンゲニン、リモノ
イド、これらの配糖体等)、ゴマ由来リグナン及びこの
配糖体、α−及びβ−アミラーゼ阻害剤、L−カルニチ
ン及びこれを含む畜肉ペプチド、緑藻類や褐藻類の多糖
類(アルギン酸、アミロペクチン、カラギーナン、寒天
等)、植物性ガム(グアーガム、ローカストビーンガ
ム、トラガントガム、タマリンドガム等)、キシログル
カン、オリゴガラクチュロン酸、プロリン、スレオニ
ン、n=3〜4のペプチド類、蛋白加水分解物、二重結
合を2〜6個有するポリエン脂肪酸(リノール酸、α−
リノレン酸、γ−リノレン酸、イコサペント酸、ドコサ
ヘキサエン酸等)及びそのエステルや塩、大豆や卵黄由
来のグリセロリン脂質(ホスファチジルコリン、ホスフ
ァチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホ
スファチジルイノシトール、ホスファチジン酸等)及び
これらのリゾ体、ボラージ油、月見草油、唐辛子末及び
そのエキス、ニンニク抽出エキス、スベリヒユ、緑茶や
プーアール茶葉粉末及びそのエキス、杜仲末及びそのエ
キス、ウーロン茶葉粉末及びそのエキス、食物繊維(サ
イリウム種皮、ポリデキストロース、グルコマンナン、
ペクチン等)、アカメガシワ抽出物、キチン、キトサ
ン、キサンチン誘導体、シトラス・アウランチウム抽出
エキス等がある。
【0021】前述のように、本発明によれば、血中コレ
ステロールや血中トリグリセリド等の血中脂質を低減さ
せ、これらの異常な増加を抑制して血中脂質の代謝を改
善する作用を有する、アカショウマ等のチダケサシ属に
属する植物とキキョウとの少なくとも1種以上、望まし
くはアカショウマ等のチダケサシ属の植物を主原料とし
て含有してなる血中脂質改善剤が提供される。ここで、
チダケサシ属の植物及びキキョウの好ましい態様は乾燥
粉末、抽出物あるいは精製物である。かかる血中脂質改
善剤はそのまま本発明の所望の目的のために使用しても
差し支えないが、本発明ではこれを配合してなる組成物
も提供される。該組成物の態様としては飲食物、食品添
加物、家畜用飼料、ペットフード等の種々のものがある
が、食用組成物又は医薬用組成物が好適である。
【0022】本発明の食用組成物は、前述の血中脂質改
善剤、すなわち、アカショウマ等のチダケサシ属に属す
る植物及び/又はキキョウであって、これらの形態が望
ましくは根及び/又は根茎の乾燥粉末、抽出物あるいは
精製物であるものを必須原料として含有してなる前記血
中脂質改善剤を配合してなることを特徴とする。
【0023】この食用組成物の態様としては、前記の乾
燥粉末、抽出物若しくは精製物をそのまま又は前記血中
脂質改善剤を液状、ゲル状、粉末状あるいは固形状の食
品、例えば、果実飲料、清涼飲料、茶、スープ、ゼリ
ー、ヨーグルト、プリン、ケーキミックス、ふりかけ、
味噌、醤油、ドレッシング、マヨネーズ、焼肉のたれ等
の調味料、麺類、ハムやソーセージ等の畜肉魚肉加工食
品、ジャム、牛乳、クリーム、バターやチーズ等の粉末
状、固形状又は液状の乳製品、マーガリン、パン、ケー
キ、クッキー等に添加した形態となすことができる。
【0024】また、必要に応じてデキストリン、乳糖、
澱粉又はその加工素材、セルロース末等の賦形剤、ビタ
ミン、ミネラル、動植物や魚介類の油脂、たん白質、糖
質、色素、香料、その他の前記食用添加剤等と共に粉
末、顆粒、ペレット、錠剤等に加工したり、ゼラチン等
で被覆してカプセルに成形したり、あるいはドリンク類
にして、栄養補助食品や健康食品として利用できる。こ
のとき、前記の血中脂質改善作用を有する公知の食用素
材を併用した組成物は好適である。なお、本発明の食用
組成物は極めて多種類の形態にわたり、前記の例示に限
定されるものではないが、脂質代謝改善の点から油脂類
や糖質を多量に含む食品類に添加した形態、前記の栄養
補助食品や健康食品の形態が望ましい。
【0025】前記の食品類や食用組成物における本発明
の血中脂質改善剤の配合量は、当該食品や食用組成物の
種類、形態、利用目的や本血中脂質改善剤の種類、形態
等により一律に規定し難いが、一般の加工食品類に添加
する場合では、例えば、本発明の血中脂質改善剤がアカ
ショウマの根茎を含水率50重量%の含水エタノールで
抽出した抽出物:キキョウの根茎を水で抽出した抽出物
=50:50(重量比)のものであれば、概ね0.01
〜50重量%であり、より好ましくは0.1〜30重量
%である。この範囲を外れて少ないと経口摂取による本
発明の所望効果が小さく、逆に多すぎると食品の種類に
よっては風味を損ねたり、当該食品を調製することが不
可能になる場合がある。なお、本発明の血中脂質改善剤
はそのまま食用に供しても差し支えない。
【0026】本発明の医薬用組成物は、前記の血中脂質
改善剤に本発明の趣旨に反しない公知の賦形剤や添加剤
を必要に応じて加え、常法により加工して錠剤、カプセ
ル剤、顆粒剤、散剤、注射剤等の製剤となしたものであ
る。経口あるいは経腸投与、血管投与又は皮内投与し
て、高脂血症及びこれにともなう各種疾病の予防又は治
療のために適用する。本発明の血中脂質改善剤の配合量
はその形態や前記医薬用製剤の種類、形態、用法及び用
量等により一律に設定し難いが、概ね0.01〜50重
量%である。経口投与する場合の摂取量は特に限定され
るものではないが、例えば、本血中脂質改善剤がアカシ
ョウマの根茎を含水率20重量%の含水アセトンで抽出
した抽出物をさらに酢酸エチルで分別した可溶画分:キ
キョウの根茎を水抽出した抽出物=75:25(重量
比)であるものをベースとして、成人(体重50Kg)
1日あたり0.01〜20g、より好ましくは0.1〜
10gである。この範囲を外れて少ないと所望の効果が
低下し、逆に多すぎても更なる効果は期待できない。
【0027】
【実施例】実施例1 アカショウマ(Astilbe thunbergii
(SIEB.et ZUCC.)MIQ.)の乾燥根茎
を約5mm角以下のサイズに破砕し、これをさらに粉砕
機で処理して200タイラーメッシュをパスした微粉末
(試料A−1)を調製した。
【0028】実施例2 実施例1で得たアカショウマの根茎の破砕片1Kgをス
テンレス製抽出釜に仕込み、含水率40重量%の含水エ
タノール10Lを加え、時々かき混ぜながら60℃で6
時間抽出処理した。ついで、残渣を濾別して抽出液を
得、該抽出液から減圧下に溶媒を留去して赤褐色の抽出
物(試料A−2)75gを得た。
【0029】実施例3 実施例1で得たアカショウマの根茎の微粉末1Kgをス
テンレス製抽出釜に仕込み、含水率20重量%の含水ア
セトン5Lを加えて還流下で3時間抽出処理した後、濾
過して抽出液と残渣に分けた。該残渣に再び前記含水ア
セトン5Lを添加して同様に処理して抽出液を得た。両
抽出液をあわせて減圧下に溶媒を留去して赤褐色の抽出
物(試料A−3)68gを調製した。
【0030】実施例4 実施例3で得たアカショウマの根茎の抽出物(試料A−
3)45gを蒸留水1Lに懸濁させ、該懸濁液を酢酸エ
チル200mLずつで5回に分けて溶剤分別処理に供
し、溶媒を減圧留去して酢酸エチル可溶画分(試料A−
4)29g及び不溶画分(試料A−5)15gの各精製
物を調製した。
【0031】実施例5 トリアシショウマ(Astilbe odontoph
ylla MIQ.)の根茎を日干しにして乾燥後、こ
の破砕片1Kgを実施例2と同様に処理して赤茶色の抽
出物(試料A−6)85gを得た。
【0032】実施例6 キキョウ(Platycodon grandiflo
rum A.DC.)の根を含む根茎の天日乾燥物を約
5mm角以下のサイズに破砕し、これをさらに粉砕処理
して200タイラーメッシュ通過の微粉末(試料P−
1)を調製した。
【0033】実施例7 実施例6で得たキキョウの根を含む根茎の破砕片1Kg
をステンレス製抽出釜に仕込み、蒸留水20Lを加えて
還流下で5時間抽出処理した後、残渣を濾別して抽出液
を得、該抽出液の水分を蒸発させて褐色の抽出物(試料
P−2)310gを得た。
【0034】実施例8 実施例7で得たキキョウの根を含む根茎の抽出物(試料
P−2)150gに含水率5重量%の含水エタノール1
Lを加え、室温にて時々かき混ぜながら抽出処理して可
溶分と不溶分とに分け、溶媒を減圧留去してエタノール
可溶画分(試料P−3)110g及び不溶画分(試料P
−4)35gの各精製物を調製した。
【0035】試験例 本発明に係るアカショウマ及びキキョウの各種加工処理
物について、以下に述べる方法を用いて血中脂質濃度に
及ぼす影響を調べた。 (A)脂肪負荷による血中脂質の上昇に及ぼす影響:ウ
ィスター系雄性ラット(日本クレア(株)から購入、体
重:370±5g)を一晩絶食させ、対照群及び試験物
質投与群(1群7匹)に分け、対照群ではコーン油6m
L、コール酸80mg、コレステロールオレアート2g
及び蒸留水6mLを超音波処理して得た脂質エマルジョ
ン2mL(蒸留水1mL含有)を、また、試験物質投与
群では試験物質を含む前記脂質エマルジョン2mL(試
験物質の最終投与量が1g/kgラット体重となるよう
に調製した試験物質の溶液1mL含有)をそれぞれ非麻
酔下で経口投与した。脂質エマルジョンを投与してから
経時的に非麻酔下でラット尾静脈から採血し、直ちに血
漿を分離し、市販のテスト用キット(和光純薬工業
(株)製、トリグリセライド−E−テストキット)を用
いて血漿中の中性脂肪含量を測定した。
【0036】なお、試験物質として本発明の試料A−1
〜A−6、試料P−1〜P−4のほか、公知の素材すな
わちグアバ葉エキス(ビーエイチエヌ(株)製)、ガル
シニアカンボジア抽出物(日本新薬(株)製)、ギムネ
マ シルベスタ葉エキス(ビーエイチエヌ(株)製)、
γ−オリザノール(オリザ油化(株)製)、キトサン
(甲陽ケミカル(株)製)、大豆由来のβ−シトステロ
ール(シグマ社製、試薬)ベルゲニン(アルドリッチ
ケミカル社製、試薬)、アスチルビン(Shimad
a,H.et al.,Yakugaku Zassh
i,72,578−588(1952)に記載の方法で
採取)を単独又は組み合わせて用いた。試験物質の投与
量はラット体重(1kg)あたり1gである。この結果
を表1に示した。表1において、複数の試験物質を併用
した場合はそれらの重量基準の混合比率を( )内に記
載した。また、血中トリグリセリド含量は平均値±標準
偏差で示した。
【0037】
【表1】
【0038】表1のデータから、アカショウマ及びキキ
ョウ由来の試験物質(乾燥粉末、その抽出物及び精製
物)を含む脂質エマルジョンを投与した場合は、脂質エ
マルジョンのみ投与による一過性の血中トリグリセリド
(中性脂肪)量の経時的上昇を顕著に抑制することが明
らかになった。また、アカショウマ、トリアシショウ
マ、キキョウの根や根茎から抽出したエキス類及びその
精製物では血中トリグリセリド量のレベルを低下させる
作用も認められた。さらに、これらを併用したり、血中
脂質改善作用を有する公知の素材との併用によっても同
様もしくはより一層顕著な効果が認められた。
【0039】(B)高脂肪食摂取による血中脂質量の変
化に及ぼす影響:3週齢のICR系雌性マウス(日本ク
レア(株)から購入)を23℃、12時間の明暗サイク
ル下で、飼料(日本クレア(株)製、CE−2)を与え
て1週間予備飼育した。4週齢の健康なマウス(体重:
19.5〜20.4g)を平均体重がほぼ均等になるよ
うに普通食群(飼料:CE−2、n=11)、高脂肪食
群(n=11)、(高脂肪食+試験物質1%)群(n=
11)及び(高脂肪食+試験物質3%)群(n=11)
に分け、12週間、前記各実験食と水を自由摂取させ
た。この後、マウスをエーテルで麻酔して腹部下大静脈
より採血し、直ちに血漿を分離した。血漿中のトリグリ
セリド(中性脂肪)量及び総コレステロール量はテスト
用キット(和光純薬工業(株)製、トリグリセライド−
E−テストキット及び総コレステロール−E−テストキ
ット)を用いて常法により測定した。この結果を表2に
示す。
【0040】なお、前記高脂肪食の組成は、牛脂:40
部(重量基準。以下同様)、α−コーン澱粉:10部、
グラニュー糖:9部、ビタミン混合物:1部、ミネラル
混合物:4部、カゼイン:36部(グラニュー糖を除き
オリエンタル酵母工業(株)製)であり、試験物質を添
加した実験食では試験物質の添加重量をカゼイン重量の
一部で置き換えた。
【0041】
【表2】
【0042】表2のデータから、高脂肪食投与群では普
通食投与群に比べて血中脂質量が上昇するが、アカショ
ウマやトリアシショウマ等のチダケサシ属に属する植
物、またキキョウの抽出物やその精製物を所定量添加し
た高脂肪食を投与した群では、血中トリグリセリド量及
び血中コレステロール量が普通食投与群なみ又はそれ以
下に低下することが認められた。また、血中脂質改善作
用のある公知の素材を単独で投与しても所望効果は小さ
いが、本発明の前記加工処理物(抽出物や精製物)との
組み合わせによって顕著な効果が奏せられることが明ら
かになった。
【0043】実施例9 試料A−2及び試料P−3の混合物(1:1、重量比)
からなる本発明の血中脂質改善剤120mgにガルシニ
ア・カンボジア果皮エキス30mg、ミツロウ45mg
及びボラージ油55mgを加え、約45℃で十分に混合
して均質な状態にし、これをカプセル充填機に供して一
粒あたり内容量が250mgのゼラチン被覆カプセル製
剤を試作した。本カプセル製剤をボランティア(成人男
女)15名に1日あたり1粒、2週間摂取のモニター試
験に供したところ、13名に血中トリグリセリド量の低
下、12名に血中総コレステロール量の低下が認められ
た。この製剤は経口摂取が可能な血中脂質改善用の食用
組成物又は医薬用組成物として利用できる。また、本発
明の血中脂質改善剤を試料A−3のみ、試料A−6のみ
又は試料P−2のみの各同量とし、他の条件は同一にし
てカプセル製剤を試作した。これらにも同様の血中脂質
改善効果が認められた。
【0044】実施例10 試料A−2:ウーロン茶葉粉末=3:2(重量比)から
なる本発明の血中脂質改善剤5.0Kgを化工澱粉(松
谷化学(株)製、商品名:パインフロー)3.5Kg、
第三リン酸カルシウム0.3Kg、ビタミンB0.3
Kg、ビタミンB0.2Kg、ビタミンB0.2K
g及びビタミンC0.5Kgとともに配合機に仕込み1
0分間攪拌混合した。該混合物を直打式打錠機に供給し
て直径7mm、高さ4mm、重量150mgのタブレッ
トを作成した後、コーティング機でシェラック薄膜をコ
ーティングして錠剤形状の食品を試作した。
【0045】実施例11 家庭用ホイッパーにバター110g、ショートニング1
10g、上白糖90g及び牛乳100mLを入れ、攪拌
しながら鶏卵1個を加えて十分に混合した後、薄力粉1
90g、ベーキングパウダー2gとともに試料A−1及
び試料P−2の混合物(3:1、重量比)からなる本発
明の血中脂質改善剤10gを添加して十分に捏ねあわせ
た。これを30分間ねかせた後、金型で50個に分割
し、オーブンで焼いてバタークッキーを試作した。
【0046】実施例12 市販の野菜ジュース1Lに、試料A−2:試料P−3:
葡萄種子エキス(インターヘルス社製、商品名:アクテ
ィビン)=1:2:1(重量比)からなる本発明の血中
脂質改善剤5gを加えて混合し、中性脂肪やコレステロ
ールが気になるひとのための血中脂質改善用野菜ジュー
スを試作した。これは元の野菜ジュースと比較して何ら
遜色のないものであった。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、チダケサシ属に属する
植物とキキョウとの少なくとも1種以上を含有してなる
血中脂質改善剤が提供される。この血中脂質改善剤は、
アカショウマ等のチダケサシ属に属する植物の根及び/
又は根茎の乾燥粉末、その抽出物又は精製物等の加工処
理物に起因して、脂肪摂取による血中トリグリセリドや
血中コレステロール等の血中脂質の濃度の一過性上昇を
抑制し、とりわけ血中トリグリセリド量のレベルを顕著
に低減させる効果を奏する。また、キキョウの根及び/
又は根茎の加工処理物(乾燥粉末、その抽出物又は精製
物等)に起因して、前記同様の血中脂質の低減効果を奏
する。これらの効果は、本発明の血中脂質改善剤の長期
間摂取により一層顕著なものとなる。さらに、血中脂質
低減作用のある公知の素材との併用によっても前記の所
望効果を奏する。本発明では、また、前記血中脂質改善
剤を配合してなる食用組成物又は医薬用組成物が提供さ
れ、これは血中脂質の低減のみならず高脂血症やこれか
ら惹起される前記各種疾病の予防及び治療、減体重や肥
満防止、ダイエット等の為に有効利用され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B018 LE03 MD48 ME04 MF01 MF06 4C088 AB30 AB66 AC11 AC13 BA07 BA08 CA04 CA06 CA07 CA08 NA14 ZC33

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チダケサシ属に属する植物及び/又はキ
    キョウを含有してなる血中脂質改善剤。
  2. 【請求項2】 チダケサシ属に属する植物がアカショウ
    マであり、その根及び/又は根茎の乾燥粉末、抽出物又
    は精製物を用いてなる請求項1に記載の血中脂質改善
    剤。
  3. 【請求項3】 チダケサシ属に属する植物の抽出物が水
    又は親水性有機溶媒で抽出されたものである請求項1又
    は2に記載の血中脂質改善剤。
  4. 【請求項4】 親水性有機溶媒がエタノール、アセトン
    又はこれらの含水物である請求項3に記載の血中脂質改
    善剤。
  5. 【請求項5】 チダケサシ属に属する植物の抽出物が含
    水アセトン抽出物の酢酸エチル可溶画分である請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の血中脂質改善剤。
  6. 【請求項6】 キキョウがキキョウの根及び/又は根茎
    の乾燥粉末、抽出物又は精製物を用いてなる請求項1に
    記載の血中脂質改善剤。
  7. 【請求項7】 キキョウの抽出物が水又は親水性有機溶
    媒で抽出されたものである請求項6に記載の血中脂質改
    善剤。
  8. 【請求項8】 親水性有機溶媒がエタノール、アセトン
    又はこれらの含水物である請求項7に記載の血中脂質改
    善剤。
  9. 【請求項9】 キキョウの抽出物が水抽出物のエタノー
    ル可溶画分である請求項1、6,7又は8に記載の血中
    脂質改善剤。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    血中脂質改善剤を配合してなる食用組成物又は医薬用組
    成物。
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