JP2008163003A - 脂肪吸収阻害剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、食生活に簡便に組み込むことが可能であり、肥満の予防及び/又は改善に有用な、食事由来の脂肪の吸収を阻害し得る素材を開発するとともにこれを産業上有効活用できる態様の組成物を提供することを課題とした。
【解決手段】
ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の水性成分を有効成分として含有してなり、食事性脂肪の吸収を阻害する脂肪吸収阻害剤が提供され、これを含有してなる、食事より摂取される脂肪の吸収を阻害するための経口組成物、望ましくは飲食品が提供される。
【選択図】なし

Description

本発明は、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の水性成分を有効成分として含有してなることを特徴とする脂肪吸収阻害剤、及びこれを含有してなることを特徴とする食事性脂肪の吸収を阻害するための経口組成物に関する。
近年、我国においても肥満者や肥満体質の者が増加しており、肥満が健康上の重要な関心事となっている。肥満が注目される理由は、肥満あるいはその傾向にある者に心疾患、動脈硬化、高血圧、糖尿病等のいわゆる生活習慣病を発症する頻度が多く、これらの疾病による死亡率が高いという事実が背景にある。肥満は糖尿病、高脂血症、高血圧、脂肪肝、動脈硬化症を誘発する大きな要因であることが知られている。日本人の主な死亡病因の順位は癌、心臓病、脳卒中であるが、心臓病と脳卒中は動脈硬化が主たる原因であることを考慮すれば、動脈硬化型疾患による死因が極めて多いことが理解できる。
肥満の状態とは、一般的に、摂取エネルギーのうち運動等の諸活動によっても消費されない糖質や脂質等のエネルギー源が生体組織とくに皮下脂肪組織や臓器周辺組織に異常に蓄積された結果、体重が骨格系あるいは生理機能の限界を超えて増加した状態をいう。そして、エネルギー源が生体内に脂肪として蓄積される蓄積脂肪の分布状態について、これが前記各種疾病との関連において重要であることが明らかになり、とりわけ内蔵脂肪型肥満(内臓肥満、腹部肥満ともいう)に高血糖症、高血圧症、高脂血症のうち2つ以上を合併した状態をメタボリックシンドローム(代謝症候群)と呼び、各症状が軽度であっても、複数の症状が重なることにより相乗的に動脈硬化性疾患の発症頻度が高まるため、ハイリスク群としてこの予防と治療に注目が集まっている。
肥満を防止するために、医療分野における治療や予防はもとより、日常的に摂取する食事や各種飲食品を通して肥満を予防する試みもこれまでに数多くなされてきた。例えば、摂取する脂質の代謝を調節したり、体脂肪の燃焼を促進したり蓄積を抑制することをねらった食用素材として、L−カルニチン又はこれを含む畜肉ペプチド(特許文献1、2及び3)、藻類の抽出物(特許文献4)、カロテノイド(特許文献5)、アントシアニジン類(特許文献6)、緑茶カテキン(特許文献7)、ポルフィラン改質低分子化合物(特許文献8)等が提案されている。
しかしながら、実用面を含めて肥満症状を有効に予防及び/又は改善し得るものは数少なく、十分満足できるものはほとんど見当たらないのが実状であった。したがって、食事中の脂肪の吸収を阻害し、体内で脂肪蓄積を抑制し、あるいは体脂肪を燃焼促進又は代謝促進する素材が強く求められていた。
後述するツバキについては次のようなことが知られている。すなわち、ツバキは古来より観賞用園芸植物として利用されてきた歴史があり、種子から採取した油脂は燃料油、整髪料、高級食用油等に、木部は灰化して日本酒の醸造に、又、実の脱脂粕は農作物の肥料等に利用されてきた。脱脂粕にはサポニンやタンニンが含まれ、これを加工して殺虫防虫剤(特許文献9)、農園芸用線虫防除剤(特許文献10)等となす提案もある。しかしながら、ツバキの成分を肥満防止のために用いる例は見当たらない。
特開平7−196485号公報 特開平10−66515号公報 特開2000−256200号公報 特開2000−72642号公報 特開2003−95930号公報 特開2002−153240号公報 特開2006−131512号公報 特開2006−104100号公報 特許第170071号明細書 特開平9−30916号公報
かかる実情に鑑み、本発明は、食生活に簡便に組み込むことが可能であり、肥満の予防及び/又は改善に有用な、とりわけ食事由来の脂肪の吸収を阻害し得る素材を開発するとともにこれを産業上有効活用できる態様の組成物を提供することを課題とした。
前記課題を解決するために、本発明者らは、食事性脂肪の吸収を阻害するための素材について鋭意検討を重ねた結果、意外にもツバキが極めて有効であり、ツバキには食事性脂肪の吸収を阻害し得る成分が含まれていること、更には、これを飲食品、医薬品、医薬部外品、飼料等の分野に有効利用できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の水性成分を有効成分として含有してなることを特徴とする脂肪吸収阻害剤が提供される。この水性成分は、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂物を水及び/又は低級アルコールで抽出処理して得られる抽出物であることが望ましい。又、脂肪吸収阻害とは、食事より摂取される脂肪の吸収を阻害することが望ましい。
又、本発明によれば、前記の脂肪吸収阻害剤を含有してなることを特徴とする、食事より摂取される脂肪の吸収を阻害するための経口組成物が提供される。この経口組成物は飲食品であることが望ましい。
本発明に係るツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の水性成分は、品質安定性に優れ、食事性脂肪の吸収を阻害する効果を奏する。かかる効果は、本発明に係るツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂物の水性成分を有効成分として含有してなる脂肪吸収阻害剤を経口的に摂取又は投与することによって顕著に発現される。したがって、本発明の脂肪吸収阻害剤はとりわけ飲食品、医薬品、医薬部外品、飼料等の分野において、前記剤の態様のままで又は前記分野の従来の各種製品に配合した形態で、食事より摂取される脂肪の吸収を阻害するために有効利用することが可能となる。本発明の脂肪吸収阻害剤を化粧品、皮膚外用剤の分野の製品に適用することもできる。
以下に本発明を詳細に説明する。まず、本発明の脂肪吸収阻害剤は、日常生活において食事、間食等を摂取することにより体内に取り込まれる脂肪分の吸収を阻害する機能を有するものであり、ツバキ科(Theaceae)のツバキ属(Camellia)に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の水性成分を有効成分として含有してなることを特徴とする。
ツバキ属に属する植物として、一般に、ツバキ節に属するツバキ(Camellia japonica)等、チャ節に属するチャ(C.sinensis)等、サザンカ節に属するサザンカ(C.sasanqua)等、カワリバツバキ節に属するグランサムツバキ(C.granthamiana)等、ヤナギバサザンカ節に属するヤナギバサザンカ(C.salicifolia)等、ヒメサザンカ節に属するヒメサザンカ(C.lutchuensis)等が知られているが、本発明ではツバキ節に属するものを用いる。この例としてヤブツバキ(C.japonica var.japonica)、ユキツバキ(C.japonica subsp.rusticana)、リンゴツバキ(C.japonica var.macrocarpa)、ホウザンツバキ(C.japonica subsp.hozanensis)、ホンコンツバキ(C.hongkongenesis)、トウツバキ(C.reticulata)、サルウィンツバキ(C.saluenensis)、ピタールツバキのピタルディー種(C.pitardii var.pitardii)及びユンナン種(C.pitardii var.yunnanica)、金花茶(C.nitidissima)、ヤマツバキ(ヤブツバキと同種)、山茶花(ヤブツバキと同種)、ヤクシマツバキ(リンゴツバキと同種)等を挙げることができる。これらのツバキは日本列島、朝鮮半島、中国山東半島等で自生し又は栽培されているものを適宜に利用すればよい。
本発明では、前記のツバキの実及び/又は種子を圧搾処理、ヘキサンやヘプタン等の疎水性有機溶媒又は液化二酸化炭素、液化プロパン等の液化ガスを用いた超臨界抽出処理等に供して、常法により油分を抽出した残渣である脱脂物を、前記水性成分を採取するための原料とすることが望ましい。ここで、ツバキの実及び/又は種子は早熟実及び成熟実のいずれでもよく、これらの種子を用いてもよいが、脱脂物及び有効成分の収量の点から成熟実又はその種子を用いることが望ましい。より好ましくは種子を用いる。本発明では、成熟実から得られる種子を1〜2週間程度、天日等で乾燥させたものを用いるのがよい。
本発明に係る水性成分はツバキの実及び/又は種子から任意の方法で製造することができるが、前記脱脂物から水及び/又は低級アルコールを用いて抽出処理するのが好ましい。低級アルコールは、その炭素数が大きくなると脱脂物中の油性成分が抽出される傾向が大きくなるため、炭素数が小さいものが望ましく、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノール、イソプロパノール、ノルマルブタノール、イソブタノール等を例示できる。炭素数が大きい低級アルコールを使用する場合は、脱脂物中の油性成分の抽出を抑制するために含水率を高めるのがよい。例えば、プロパノールの場合の含水率は約20重量%〜約50重量%とし、ブタノールの場合の含水率は約40重量%〜約70重量%とする。望ましい抽出溶媒は水、メタノール及びエタノール、及びこれらの含水アルコール(含水率:0〜100重量%)である。
脱脂物を抽出するには、脱脂物1重量部に対して前記抽出溶媒を約1重量倍〜約30重量倍加え、常圧下又は1〜5気圧の加圧下、常温ないしは約120℃で、約10分〜約3時間、必要に応じて撹拌して混合後、常温に冷却して濾過し、濾液を減圧乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥等の適当な手段により濃縮、乾燥する。尚、乾燥物は適宜に粉砕処理してもよい。このようにして本発明に係るツバキの実及び/又は種子の水性成分である淡黄色ないし黄色の固体を得ることができる。前記抽出方法は、一旦抽出処理した抽出残渣を繰り返し抽出処理したり、1〜3気圧の加圧下、約100℃〜約130℃で行うことが望ましい。これにより本発明に係る水性成分の収量が増える。この水性成分はサポニン、タンニン、ケンフェロール、その配糖体等を含む。
本発明の脂肪吸収阻害剤は、その有効成分としての前記水性成分を固体状、ペースト状又は液体状の形態となし、これをそのまま脂肪吸収阻害剤としてよいが、必要に応じて本発明の脂肪吸収阻害剤が利用される用途における公知の添加物を併用して、常法により含有せしめて組成物として調製することもできる。ここで、公知の添加物は経口摂取するために通常利用されるものが望ましく、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、湿潤剤、流動化剤、保存剤、界面活性剤、安定剤、希釈剤、溶解剤、等張化剤、殺菌剤、防腐剤、矯味剤、矯臭剤、着色剤、香料等の添加物質を使用でき、又、肥満改善作用、体重低減作用、ダイエット作用、食事性脂質吸収阻害作用、体脂肪燃焼促進作用等の肥満防止作用を有する既知成分やその含有素材を併用してもよい。
肥満防止作用が既知の成分や素材としては、前記の特許文献に記載のもの以外に、緑茶カテキン、大豆油不けん化物、大豆イソフラボン、α−リポ酸、カルニチン、コエンザイムQ10、ファセオラミン、カフェ酸、ジヒドロキシカルコン類、分岐アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)、アントシアニジン、レバン、ベタイン、エラジタンニン、低分子化キトサン、ロスマリン酸及びそのエステル、共役ポリエン酸、クルクミン、レスベラトロール、フォルスコリン、ベルゲニン、スクレロチオリン、ジアシルグリセロール、ポルフィランの低分子化合物、クロロゲン酸、カロテノイド(リコピン、ルテイン、ゼアキサンチン等)、ギムネマ酸、ヒドロキシクエン酸、アスチルビン、加熱改質アラビアガム、ヘスペリジン、分子量5万〜15万の低分子化ペクチン、ビール酵母産生マンナン、ウリジン、オレアノール、オレアノール酸、オイゲノール、テアフラビン、フェニル−O−D−グルコース、3,4,6−トリメトキシ−O−D−グルコース、イタコン酸及びその塩、ヒドロキシプロリン及びそのN−アシル誘導体、α化澱粉とショ糖脂肪酸エステルとの結合物、プロシアニジン、重合度3〜19の環状及び鎖状ポリ乳酸、α−メチル−D−キシロシド、キシロオリゴ糖、L−アラビノース、難消化性デキストリン、バロネア酸及びその配糖体、カプサイシン、ポリフェノール、サラシノール、ガノデリン酸、大豆ペプチド、ホエーペプチド、牛肉ペプチド、ふすま、米糠、サイリウム種皮、分離大豆蛋白等を挙げることができる。
又、次に掲げる植物、海藻、茸類等の各部位の乾燥物、それらの水又は低級アルコール抽出物を例示できる。すなわち、グアバ葉、ギムネマシルベスタ葉、ガルシニアカンボジア果皮、シソ葉又は種子、月見草種子、キラヤ樹皮、ユーカリ葉、シャクヤク花、トチュー葉、黒米、ピーナッツ渋皮、ウーロン茶葉、バナナ果皮、イタドリ茎、ブドウ種子又果皮、カシス果実、キキョウ根、黄杞葉、オリーブ葉、ケイヒ樹皮、アスナロ全草、栗渋皮、クマザサ葉、シラカバ樹皮、アムラ果実、クワ葉、ヒョコマメ、アカショウマ根、コレウス・フォルスコリ根、カワラケツメイ葉又はサヤ、ウコン根、海藻、クローブ蕾、オレガノ全草、アカメガシワ樹皮、ウラジロガシ樹皮、オトギリソウ全草、サラシアレティキュラータ根、エビスグサ全草、アロエ葉肉、エゾウコギ根、霊芝・マイタケ・エノキタケ・カバノアナタケ、アガリクス茸等の子実体及び菌糸体、脱脂米胚芽、ケール葉等である。尚、本発明の脂肪吸収阻害剤はこれらの例示によって何ら制限されるものではない。
本発明の脂肪吸収阻害剤を組成物とする場合の形態は、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、液剤等の経口用製剤となすことが可能である。かかる製剤組成物における前記水性成分の含有量は、併用原料の種類や含有量等により一律に規定し難いが、概ね0.01重量%〜90重量%程度、より望ましくは約0.1重量%〜約70重量%である。前記含有量が約0.01重量%を下回ると本発明の所望効果が認められなくなり、約90重量%を超えると実用的な製剤組成物を調製することが難しくなる。本発明の脂肪吸収阻害剤は、これを望ましくは経口的に摂取又は投与する態様で利用する。経口摂取又は投与する場合の本発明の脂肪吸収阻害剤の好適な量の目安は、該剤に含まれる前記水性成分ベースで、ヒト成人1日あたり約10mg〜約1,000mg、望ましくは約30mg〜約500mg、更に望ましくは約50mg〜約300mgである。
本発明の脂肪吸収阻害剤が有用性を示す大きな特徴は、これが体重の増加防止や低減促進はもとより、食事等で摂取する脂肪の吸収を阻害し、これに加えて生体組織の脂肪細胞における脂肪の蓄積を抑制し、あるいは、体脂肪の燃焼若しくは代謝を促進することにある。したがって、本発明の脂肪吸収阻害剤は、肥満の評価指標のひとつである体重の増加予防や低減促進に基づく肥満症状の予防及び/又は改善のために適用され、又、食事性脂肪の吸収阻害、脂肪細胞における脂肪の蓄積抑制、及び/又は、生体の内臓脂肪や皮下脂肪等の体脂肪の燃焼促進若しくは代謝促進に基づく肥満症状の予防及び/又は改善のためにより好適に適用される。
本発明においては、前述した脂肪吸収阻害剤をそのままの形態で飲食品、医薬品、医薬部外品、飼料、その他産業分野の様々な製品として利用することができ、あるいは該各種製品の配合原料の一部として使用する態様でも利用できる。とりわけ食事より摂取される脂肪の吸収を阻害するための経口組成物となすことが好ましく、この経口組成物の最も好適な態様は飲食品である。この例を以下に述べるが、本発明はこれにより限定されるものではない。
飲食品の具体例として、野菜ジュース、果汁飲料、清涼飲料、茶等の飲料類、スープ、ゼリー、プリン、ヨーグルト、ケーキプレミックス製品、菓子類、ふりかけ、味噌、醤油、ソース、ドレッシング、マヨネーズ、植物性クリーム、焼肉用たれや麺つゆ等の調味料、麺類、うどん、蕎麦、スパゲッティ、ハムやソーセージ等の畜肉魚肉加工食品、ハンバーグ、コロッケ、ふりかけ、佃煮、ジャム、牛乳、クリーム、バター、スプレッドやチーズ等の粉末状、固形状又は液状の乳製品、マーガリン、パン、ケーキ、クッキー、チョコレート、キャンディー、グミ、ガム等の各種一般加工食品のほか、粉末状、顆粒状、丸剤状、錠剤状、ソフトカプセル状、ハードカプセル状、ペースト状又は液体状の栄養補助食品、特定保健用食品、機能性食品、健康食品、濃厚流動食や嚥下障害用食品の治療食等を挙げることができる。
尚、本発明の飲食品においては、これがツバキ科(Theaceae)のツバキ属(Camellia)に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の水性成分を有効成分として含有してなる旨、食事性脂肪の吸収阻害のためのものである旨のうち少なくとも1の表示を付した態様とすることができる。
これらの飲食品を製造するには、本発明の脂肪吸収阻害剤と公知の原材料を用い、あるいは公知の原材料の一部を前記の脂肪吸収阻害剤で置き換え、常法によって製造すればよい。例えば、本発明の脂肪吸収阻害剤を、必要に応じてグルコース(ブドウ糖)、デキストリン、乳糖、澱粉又はその加工物、セルロース粉末等の賦形剤、ビタミン、ミネラル、動植物や魚介類の油脂、たん白(動植物や酵母由来の蛋白質、その加水分解物等)、糖質、色素、香料、酸化防止剤、界面活性剤、その他の食用添加物、各種栄養機能成分を含む粉末やエキス類等の食用素材とともに混合して粉末、顆粒、ペレット、錠剤等の形状に加工したり、常法により前記例の一般加工食品に加工処理したり、これらを混合した液状物をゼラチン、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース等の被覆剤で被覆してカプセルに成形したり、飲料(ドリンク類)の形態に加工して、栄養補助食品や健康食品として利用することは好適である。とりわけ錠剤、カプセル剤やドリンク剤が望ましい。
かかる飲食品に配合する本発明の脂肪吸収阻害剤の比率は、飲食品の形態、本発明の脂肪吸収阻害剤中の前記水性成分(ツバキ科ツバキ属ツバキの実及び/又は種子の水性成分)の含量、他の配合原料の種類や成分や配合量等のちがいにより一律に規定しがたいが、飲食品中の前記水性成分の含量が約0.01重量%〜約90重量%、より望ましくは約1重量%〜約50重量%となるように、本発明の脂肪吸収阻害剤をその他の飲食品製造用公知原料と適宜に組み合わせて処方を設計し、常法に従い目的とする飲食品を調製すればよい。前記水性成分の含量が約0.01重量%を下回るような飲食品では前記水性成分による所望効果を期待するために多量の当該飲食品を摂取しなければならず、一方、前記水性成分の量が約90重量%を超えると実用的な飲食品を製造することが困難になることがある。本発明の飲食品は、ヒト成人の場合1日あたりの前記水性成分の摂取量の目安を約10mg〜約1,000mg、望ましくは約30mg〜約500mg、更に望ましくは約50mg〜約300mgとして任意の方法、例えば、食事の摂取と同時又は前後に、経口摂取、経管投与等の方法で体内に取り込むことができる。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。各例において、%、部及び比率は特に表示しない限り全て重量基準である。
製造例1
長崎県五島産ヤブツバキ(C.japonica var.japonica)の乾燥種子を粗粉砕して蒸煮後、圧搾して圧搾油を分離した圧搾粕を得、次いで圧搾粕にノルマルヘキサンを加えて常法により抽出処理し、抽出液を分離して抽出粕を採取した。この抽出粕をノルマルヘキサンで洗浄して油分を取り除き脱脂物を採取した。この脱脂物100gに水300mLを加え、常圧下、85℃に加熱して1時間適宜に撹拌した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度水200mLを加えて同様に加熱し、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、本発明に係る水性成分を含む粉末(試料1とする)15.7gを得た。この粉末は、これを加水分解してHPLC分析したところ、サポニンのアグリコンであるサポゲニンを16.1%、フラボノールの一種であるケンフェロールを2.0%含むものであった。
製造例2
屋久島産ヤクシマツバキ(C.japonica var.macrocarpa)の乾燥種子を製造例1に記載の方法で脱脂して脱脂物を採取した。この脱脂物100gに水300mLを加え、2気圧の加圧下、120℃で25分間加熱した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度水200mLを加えて同様に加熱し、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、本発明に係る水性成分を含む粉末(試料2とする)16.7gを得た。該粉末を製造例1と同様に加水分解してHPLC分析した結果、サポゲニン含量は14.8%であり、ケンフェロール含量は2.3%であった。
製造例3
製造例1に記載の方法で得た脱脂物100gに含水エタノール(含水率50%)250mLを加え、80℃で1時間加熱還流した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度含水エタノール(含水率50%)200mLを加えて同様に加熱し、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、本発明に係る水性成分を含む粉末(試料3とする)11.9gを得た。該粉末を製造例1と同様に加水分解してHPLC分析した結果、サポゲニン含量は12.5%であり、ケンフェロール含量は2.5%であった。
製造例4
製造例2に記載の方法で得た脱脂物100gにエタノール(純度99.5%)200mLを加え、80℃で1時間加熱還流した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度エタノール(純度99.5%)200mLを加えて同様に加熱し、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、本発明に係る水性成分を含む粉末(試料4とする)4.8gを得た。該粉末を製造例1と同様に加水分解してHPLC分析した結果、サポゲニン含量は14.3%であり、ケンフェロール含量は2.8%であった。
製造例5
製造例1において、乾燥種子を未熟実(種子を含む実全体)におきかえること以外は同様に処理して、脱脂粕を得た後、これから水性成分を含む粉末(試料5とする)13.4gを得た。該粉末を製造例1と同様に加水分解してHPLC分析した結果、サポゲニン含量は13.8%であり、ケンフェロール含量は2.2%であった。
参考試験例1:脂肪細胞における脂肪蓄積抑制作用
本発明の脂肪吸収阻害剤(試料1〜試料5)が脂肪細胞の脂肪蓄積作用に及ぼす影響を以下に述べる方法で調べた。すなわち、ペトリディッシュ(φ10cm)を用い、3T3−L1細胞(マウス胎児由来肥満前駆脂肪細胞:大日本住友製薬(株)製、3T3−L1。以下、単に細胞という。)を10%ウシ胎児血清(Gibco社製)添加D−MEM培地(シグマ社製、高グルコース)に1.4×10個播き、サブコンフルエント(約80%密度)になるまで3日間培養した。次いで、培地を除去し、細胞をPBS5mLで2回洗浄し、更に0.02%EDTA(シグマ社製、試薬)溶液5mLで洗浄した後、0.25%トリプシン溶液(ナカライテスク(株)製、試薬)5mLを用いて細胞を回収し、遠心分離(4℃、1,000rpm、5分)して上清を除き、PBSで2回洗浄して細胞を得た。この細胞を前記条件下で繰り返し培養して10世代継代培養した。
24穴2cm細胞培養プレート(旭テクノグラス(株)製)を用いて、前記継代培養細胞を前記の10%ウシ胎児血清添加D−MEM培地中に1.5×10個/cmの密度で播き、2日間培養した。次いで、培地を除去し、10%ウシ胎児血清(第一化学薬品(株)製、試薬)、0.5mM1−メチル−3−イソブチルキサンチン(シグマ社製、試薬)、0.25μMデキサメタゾン(シグマ社製、試薬)、0.1μMトログリタゾン(シグマ社製、試薬)及び5μg/mLインスリン(シグマ社製、試薬)を含むD−MEM培地を添加して脂肪細胞への分化を刺激した。これを3日間培養後、培地を除去し、終濃度が10、30又は100μg/mLとなるように前記試料を添加した10%ウシ胎児血清及び5μg/mLインスリン含有D−MEM培地中で培養を続け、2日毎に前記同培地に交換して6日間培養した。培養終了後、培地を除き、細胞をPBS1mLで3回洗浄して培養脂肪細胞を得た。尚、上記方法において、D−MEM培地はペニシリン(終濃度100IU/mL)及びストレプトマイシン(終濃度0.1mg/mL)を添加したものとし、細胞培養はすべてCOインキュベーター(37℃、5%CO強化気相下)で行った。このようにして得られた培養脂肪細胞は、このトリグリセリド含量及び蛋白質含量を定量するために、1%(w/v)トリトン(登録商標)X−100(キシダ化学(株)製、試薬)200μLを加えて15分間放置後、ビペッティングにより細胞破砕し、これを各定量測定のサンプルとした。
トリグリセリドの定量はアセチルアセトン法により行った。すなわち、前記サンプル0.1mLにイソプロパノール3mLを加えて混合した後、活性アルミナ(和光純薬工業(株)製、カラムクロマトグラフ用、約300メッシュ)を0.4g加え5分おきに3回混合した。その後、遠心分離(2,000rpm、5分間)した上清1mLに5%(w/v)水酸化カリウム水溶液をパスツールピペットで2滴添加し、混合して37℃で15分間加熱した。次いで、これに酢酸アンモニウム緩衝液(2.4M酢酸アンモニウム、11%イソプロパノール、pH5.5)1mLを加えて混合した後、50mMメタ過ヨウ素酸ナトリウム水溶液を0.1mL添加して混合後、室温で15分間静置した。これに発色液(97mMアセチルアセトン、65%イソプロパノール)2mLを加えて混合した後、37℃で40分間加温した。この後、流水で3分間冷却して反応を停止させ、410nmにおける吸光度を測定した。培養細胞中のトリグリセリド含量は、グリセリン基準溶液(所定のトリオレイン濃度に相当するグリセリン20.8mg/dL,イソプロパノール8%を含有。)を用いて作成した検量線から算出した。
蛋白質の定量はBCAプロテイン・アッセイ・キット(PIERCE社製)を用いて行った。細胞中の蛋白質量は細胞数と相関することが知られているため、培養脂肪細胞中に蓄積したトリグリセリド含量は細胞の蛋白質量を基準として求めた。
又、培養細胞中に蓄積した脂肪の状態を観察するために、前記培養条件で別途に培養し、培地を除き、細胞をPBS1mLで洗浄後、10%中性ホルマリン溶液(キシダ化学(株)製、試薬)500μLを用いて2時間固定した。次いで、ホルマリン溶液を除き、細胞を水洗し、オイルレッドO溶液(オイルレッドO(シグマ社製、試薬)を0.35%(w/v)濃度になるようにイソプロパノールに溶解した原液と純水を6:4の割合で混合し、10分間放置後フィルター濾過したもの)を200μL添加後、1時間染色した。この後、オイルレッドO溶液を除き、水洗し、検鏡した。
この結果を表1に示す。同表において、数値は同時に実施した対照試験(試料を添加しない場合)の値を100としたときの相対値で示した。表1のデータから、本発明に係る脱脂物の水性成分には脂肪細胞における脂肪の蓄積を抑制する作用があること、又、この作用は前記脱脂物を加熱して常圧下又は加圧下で水抽出した場合、加熱下で含水エタノール抽出した場合に顕著なものとなることを確認した。このことは、前述の脂肪染色検体の顕微鏡観察結果からも裏付けられた。
Figure 2008163003
試験例1:食事性脂肪の吸収阻害作用
3週齢のICR系雌性マウス(日本クレア(株)から購入)を温度及び湿度の管理下、12時間明暗サイクルで、餌料(日本クレア(株)製、CE−2)及び飲用水を自由摂取させて1週間予備飼育した。この時点の全平均体重(g)は16.1±1.8(標準誤差)であった。この後、1群14匹として高脂肪食餌料を8週間にわたり自由摂取させ、常法によりエーテル麻酔下で屠殺し、体重測定し、血漿中及び肝臓組織中の中性脂質量をそれぞれ測定した。ここで、対照群の高脂肪食餌料の組成は牛脂:40部、カゼイン:36部、コーンスターチ:10部、砂糖:9部、ミネラル混合物(オリエンタル酵母(株)製、AIN−76):4部、及びビタミン混合物(オリエンタル酵母(株)製、AIN1977):1部とし、試料添加群の場合は前記高脂肪食餌料のコーンスターチの一部を試料(試料1、試料3、試料4又は試料5とし、添加量は5%。)で置き換えた餌料とした。肝臓中の中性脂質含量は、摘出した肝臓組織の一部(0.5g)をクレブス・リンガーのリン酸緩衝液(pH7.4)4.5mL中でホモジナイズし、該ホモジネート0.2mLをクロロホルム/メタノール(2/1:容量比)4mLで抽出した後、窒素雰囲気下で濃縮、脱溶媒して抽出物を得、これを測定用サンプルとしてトリグリセリドEテストキット(和光純薬工業(株)製)を用いて測定した。血漿中の中性脂質含量も同様にして測定した。
この結果を表2に示す。同表において、数値は平均値士標準誤差を表わす(n=14、ANOVA統計処理)。尚、本試験の対象群及び試料添加群に摂取エネルギー量に有意差は認められなかった。表2のデータから、高脂肪食餌料を摂取した対照群と比べて試料添加群では体重増加量が有意に少なく、肝臓組織及び血漿中の中性脂肪含量も顕著に減少することが明らかになった。このことから、本発明に係る試料を摂取することにより食事に由来する脂肪の吸収が抑制されること及び体脂肪の代謝(燃焼)が促進されることが示唆され、本試験結果は後述する参考試験例2の結果を併せ考えると特に前者の寄与が大きいものと判断した。
Figure 2008163003
Figure 2008163003
参考試験例2:体脂肪の燃焼促進作用
3週齢のICR系雌性マウス(日本クレア(株)から購入)を温度及び湿度の管理下、12時間明暗サイクルで、餌料(日本クレア(株)製、CE−2)及び飲用水を自由摂取させて1週間予備飼育した後、試験例1に記載の高脂肪食餌料を自由摂取させて8週間飼育した。予備飼育後及び高脂肪食飼育後の全平均体重(g)はそれぞれ16.3±1.8(標準誤差)及び38.5±3.2(標準誤差)であった。この後、1群14匹として低脂肪食餌料を4週間にわたり自由摂取させ、常法によりエーテル麻酔下で屠殺し、体重測定し、血漿中及び肝臓組織中の中性脂質量をそれぞれ測定した。ここで、対照群の低脂肪食餌料の組成はコーンスターチ:65部、カゼイン:25部、精製大豆油:5部、セルロース:5部、ミネラル混合物(オリエンタル酵母(株)製、AIN−76):4部、及びビタミン混合物(オリエンタル酵母(株)製、AIN1977):1部とし、試料添加群の場合は前記低脂肪食餌料のコーンスターチの一部を試料(試料1、試料3、試料4又は試料5とし、添加量は5%。)で置き換えた餌料とした。肝臓中及び血漿中の各中性脂質含量の測定は、試験例1に記載の方法で行った。
この結果を表3に示す。同表において、数値は平均値±標準誤差を表わす(n=14、ANOVA統計処理)。尚、本試験の対象群及び試料添加群に摂取エネルギー量に有意差は認められなかった。表3のデータから、低脂肪食餌料を摂取した対照群と比べて試料添加群では体重減少量が有意に多く、肝臓組織及び血漿中の中性脂肪含量も顕著に減少することが明らかになった。このことから、本発明に係る試料を摂取することにより食事に由来する脂肪の吸収が抑制されること及び体脂肪の代謝(燃焼)が促進されることが示唆され、本試験結果は前述した試験例1の結果を併せ考えると特に後者の寄与が大きいものと判断した。
Figure 2008163003
試作例1
本発明の脂肪吸収阻害剤としての試料1〜試料5のいずれか1種をカプセル充填機に供して、常法により1粒あたり内容量が150mgのゼラチン被覆ハードカプセル製剤を試作した。その他の試料についても同様に処理して5種類のゼラチン被覆ハードカプセル製剤を試作した。これらのカプセル製剤は経口摂取が可能な栄養補助食品、医薬品等として利用できる。
試作例2
本発明の脂肪吸収阻害剤としての試料3:30部、センナ茎抽出物(ビーエイチエヌ(株)製):0.5部、α−リポ酸(カーギル社製):5部、コーンスターチ(日本コーンスターチ(株)製):100部、リン酸三カルシウム(米山化学工業(株)製):50部及びリボフラビン(DSMニュートリション・ジャパン(株)製):7部を混合機に仕込み、10分間攪拌混合した。この混合物を直打式打錠機に供して直径7mm、高さ4mm、重量150mg/個の素錠を作成し、ついでコーティング機でシェラック被膜を形成させて錠剤形状の食品を試作した。
試作例3
市販のグレープジュース1Lに本発明の脂肪吸収阻害剤としての試料4を10g加えて十分に混合し均質なグレープ風味飲料を試作した。これは冷蔵庫で3週間保存しても外観及び風味に異状及び違和感は認められなかった。尚、本品は、食事から摂取する脂肪の吸収を阻害するためのものである旨の表示を付することができる。
本発明の、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の水性成分を有効成分として含有してなる脂肪吸収阻害剤は、これを経口摂取することにより食事性脂肪の吸収阻害等の作用を有するため、肥満症状を予防及び/又は改善するための飲食品、医薬品、医薬部外品、飼料等に有効利用できる。

Claims (5)

  1. ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の水性成分を有効成分として含有してなることを特徴とする脂肪吸収阻害剤。
  2. 水性成分がツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂物を水及び/又は低級アルコールで抽出処理して得られる抽出物である請求項1に記載の脂肪吸収阻害剤。
  3. 脂肪吸収阻害が食事より摂取される脂肪の吸収を阻害することである請求項1又は2に記載の脂肪吸収阻害剤。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の脂肪吸収阻害剤を含有してなることを特徴とする、食事より摂取される脂肪の吸収を阻害するための経口組成物。
  5. 経口組成物が飲食品である請求項4に記載の食事より摂取される脂肪の吸収を阻害するための経口組成物。
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