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育毛剤

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JP5597828B2

Japan

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勉 野崎
崇 高下
健夫 石原
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BHN Co Ltd

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2009 JP

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2014-10-01
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Description

本発明は、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕の水性成分を有効成分として含有してなることを特徴とする発毛促進、育毛及び/又は養毛剤に関する。
血液の成分は赤血球、白血球、血小板等の細胞性成分及び血漿の液性成分から成り立ち、その比率は45:55と言われている。それぞれの血液成分は、生体の恒常性の維持のために重要な役割を果たしている。赤血球は細胞内にあるヘモグロビンと酸素が結合して、全身組織への酸素の運搬を行い、白血球は外部から進入したウイルス、微生物及び異物を貪食破壊して排除するといった免疫に働き、血小板は凝集塊を形成して破損部位を覆い、出血を防ぐ役割をしている。さらに、血漿には栄養分、ホルモンの運搬や炭酸ガス、老廃物の回収といった役割がある。
近年、加齢、ストレス、喫煙、食生活の欧米化、運動不足、外的環境等によって血流が低下し、様々な体調不良を訴える人が増加している。血流の低下は、動脈硬化症、高血圧症、免疫力の低下、疲労、脱毛症、むくみ、肩こり、冷え症、手足のしびれ、皮膚のくまやくすみ等の様々な症状を引き起こすことが知られている。したがって、全身の血流循環を保つことは生体の組織や細胞の正常な機能や代謝を維持するためには欠かせず、健康で生活の質(QOL)を維持するために重要であることが一般に知られている。
毛髪の成長においても血流が関係していることが知られている。毛は毛包の基底部にある毛球で作られる。その毛球は毛母細胞と毛乳頭から構成されており、毛母細胞は毛細血管から運ばれる酸素や栄養素を使い、分裂や分化を行いながら頭皮に向かって伸びていく。この過程で血流が低下し、酸素や髪の成長に必要な栄養素が不足すると、ヘアサイクルに異常を招き、髪の成長が抑制されたり、脱毛するなどの毛髪トラブルにつながる。そこで、前記の毛髪トラブルを予防及び/改善するためには、頭皮の血流を促進及び/又は改善する必要がある。
血流を改善することにより、発毛促進や育毛効果を奏する活性物質を探索する試みは従来から検討され、これまでにタヒボエキス(特許文献1)、クマザサ属抽出物(特許文献2)、センブリやゲンチアナ(特許文献3)、トウガラシチンキ、ショウガチンキ等が提案されている。
これら成分や抽出物は、飲食品用途に利用する場合は、胃腸内で変質や分解を受けるリスクがあり、又、個人によっては効果が必ずしも明確でない場合もあり、実用面において有効性を発現し得るものは数少なかった。したがって、前記の発毛促進、育毛及び/又は養毛の作用を増強し得る実効性のある素材が求められていた。
後述するツバキについては次のようなことが知られている。すなわち、ツバキは古来より観賞用園芸植物として利用されてきた歴史があり、種子から採取した油脂は燃料油、整髪料、高級食用油等に、木部は灰化して日本酒の醸造に、又、実の脱脂粕は農作物の肥料等に利用されてきた。脱脂粕にはサポニンやタンニンが含まれ、これを加工して殺虫防虫剤(特許文献4)、農園芸用線虫防除剤(特許文献5)等となす提案もある。しかしながら、ツバキの種子の脱脂粕に含まれる成分を経口的に摂取することで、血流を促進及び/又は改善し、発毛促進や育毛及び/又は養毛のために用いる例は見当たらない。
特開平09−252746号公報 特開2006−257067号公報 特開平11−21213号公報 特許第170071号明細書 特開平9−30916号公報
かかる現状に鑑み、本発明者らは、血流を促進及び/又は改善することにより、発毛促進、育毛及び/又は養毛、あるいは脱毛予防のための、安全かつ安定な新規素材を開発するとともに、これを産業上有効活用できる態様の組成物を提供することを課題とした。
前記課題を解決するために、本発明者らは、血流を促進及び/又は改善することに基づく発毛促進、育毛及び/又は養毛、脱毛予防のための素材について鋭意検討を重ねた結果、意外にもツバキが極めて有効であり、ツバキにはヒトや動物の血流を顕著に促進及び/又は改善して、とりわけ発毛を促進し、育毛及び/又は養毛に有用であり、脱毛を予防し得る成分が含まれていること、更に、これを飲食品、医薬品、医薬部外品、飼料等の分野において有効利用できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕の水性成分を有効成分として含有してなる発毛促進、育毛及び/又は養毛剤(以下、単に育毛剤という)が提供される。この育毛剤において、前記水性成分は、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂物を水及び/又は低級アルコールで抽出処理して得られる抽出物であることが望ましい。
前記水性成分はサポニン類を含むものが好ましく、該サポニン類はとりわけカメリアサポニン(Camelliasaponin)A1、カメリアサポニン(Camelliasaponin)A2、カメリアサポニン(Camelliasaponin)B1、カメリアサポニン(Camelliasaponin)B2、カメリアサポニン(Camelliasaponin)C1及び/又はカメリアサポニン(Camelliasaponin)C2であることがより好ましい。
又、前記の育毛剤は、経口的に摂取又は投与して用いることを特徴とするものであることが望ましい。
本発明に係るツバキ(Camellia japonica)の種子の脱脂粕から抽出された水性成分は、品質安定性に優れ、血流を促進及び/又は改善することにより、発毛促進、育毛及び/又は養毛の効果を奏する。かかる効果は、前記水性成分を有効成分として含有してなる育毛剤を経口的に摂取又は投与することによって顕著に発現される。したがって、本発明の育毛剤は、髪の成長が抑制されたり、薄毛、抜け毛、脱毛等の毛髪トラブルを予防及び/又は改善するために有効利用することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。まず、本発明の育毛剤は、ヒトや動物の血流を促進及び/又は改善して、脱毛を予防したり、発毛促進、育毛及び/又は養毛の機能を有するものであり、ツバキ科(Theaceae)のツバキ属(Camellia)に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の水性成分を有効成分として含有してなることを特徴とする。
ツバキ属に属する植物として、一般に、ツバキ節に属するツバキ(Camellia japonica)等、チャ節に属するチャ(C.sinensis)等、サザンカ節に属するサザンカ(C.sasanqua)等、カワリバツバキ節に属するグランサムツバキ(C.granthamiana)等、ヤナギバサザンカ節に属するヤナギバサザンカ(C.salicifolia)等、ヒメサザンカ節に属するヒメサザンカ(C.lutchuensis)等が知られているが、本発明ではツバキ節に属するものを用いることが可能である。この例としてヤブツバキ(C.japonica var.japonica)、ユキツバキ(C.japonica subsp.rusticana)、リンゴツバキ(C.japonica var.macrocarpa)、ホウザンツバキ(C.japonica subsp.hozanensis)、ホンコンツバキ(C.hongkongenesis)、トウツバキ(C.reticulata)、サルウィンツバキ(C.saluenensis)、ピタールツバキのピタルディー種(C.pitardii var.pitardii)及びユンナン種(C.pitardii var.yunnanica)、金花茶(C.nitidissima)、ヤマツバキ(ヤブツバキと同種)、山茶花(ヤブツバキと同種)、ヤクシマツバキ(リンゴツバキと同種)等を挙げることができる。これらのツバキは日本列島、朝鮮半島、中国山東半島等で自生し又は栽培されているものを適宜に利用すればよい。なお、本発明においては、ヤブツバキ、ユキツバキ、リンゴツバキ、ホウザンツバキ、ヤマツバキ、山茶花又はヤクシマツバキを用いるのがよい。
本発明では、前記のツバキの実及び/又は種子を圧搾処理、ヘキサンやヘプタン等の疎水性有機溶媒又は液化二酸化炭素、液化プロパン等の液化ガスを用いた超臨界抽出処理等に供して、常法により油分を抽出した残渣である脱脂物を、前記水性成分を採取するための原料とすることが望ましい。ここで、ツバキの実及び/又は種子は早熟実及び成熟実のいずれでもよく、これらの種子を用いてもよいが、脱脂物及び有効成分の収量の点から成熟実又はその種子を用いることが望ましい。より好ましくは種子を用いる。本発明では、成熟実から得られる種子を1〜2週間程度、天日等で乾燥させたものを用いるのがよい。
前記脱脂粕の水性成分は任意の方法で製造することができるが、水及び/又は低級アルコールを用いて抽出処理するのが好ましい。低級アルコールは、その炭素数が大きくなると脱脂粕中の油性物質が抽出される傾向が大きくなるため、炭素数が5程度までのものが望ましく、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノール、イソプロパノール、ノルマルブタノール、イソブタノール等を例示できる。炭素数が大きい低級アルコールを使用する場合は、脱脂粕中の油性成分の抽出を抑制するために含水率を高めるのがよい。例えば、プロパノールの場合の含水率は約20質量%〜約50質量%とし、ブタノールの場合の含水率は約40質量%〜約70質量%とする。望ましい抽出溶媒は水、メタノール及びエタノール、及び、これらの含水アルコール(含水率:0〜100質量%)である。
脱脂粕を抽出するには、脱脂粕1質量部に対して前記抽出溶媒を約1質量倍〜約30質量倍加え、常圧下又は1〜5気圧の加圧下、常温ないしは約120℃で、約10分〜約3時間、必要に応じて撹拌して混合後、常温に冷却して濾過し、濾液を減圧乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥等の適当な手段により濃縮、乾燥する。尚、乾燥物は適宜に粉砕処理してもよい。このようにして本発明に係る脱脂粕の水性成分である淡黄色ないし黄赤色の固体を得ることができる。前記抽出方法は、一旦抽出処理した抽出残渣を繰り返し抽出処理したり、1〜3気圧の加圧下、約100℃〜約130℃で行うことが望ましい。これにより本発明に係る水性成分の収量が増える。この水性成分はサポニン、タンニン等を含む。
水性成分に含まれるサポニンとして、3β−[2−O−β−D−ガラクトピラノシル−3−O−(2−O−β−D−グルコピラノシル−α−L−アラビノピラノシル)−β−D−グルコピラヌロノシルオキシ]オレアナ−12−エン−16α,22α,28−トリオール22−[(Z)−2−メチル−2−プテノアート]であるカメリアサポニン(Camelliasaponin)A1、3β−[2−O−β−D−ガラクトピラノシル−3−O−(2−O−β−D−グルコピラノシル−α−L−アラビノピラノシル)−β−D−グルコピラヌロノシルオキシ)オレアナ−12−エン−16α,22α,28−トリオール22−[(E)−2−メチル−2−ブテノアート]であるカメリアサポニン(Camelliasaponin)A2、3β−[2−O−β−D−ガラクトピラノシル−3−O−(2−O−β−D−グルコピラノシル−α−L−アラビノピラノシル)−β−D−グルコピラヌロノシルオキシ)−16α,28−ジヒドロキシ−22α−[[(Z)−2−メチル−2−ブテノイル]オキシ]オレアナ−12−エン−23−アールであるカメリアサポニン(Camelliasaponin)B1、3β−[[2−O−β−D−ガラクトピラノシル−3−O−(2−O−β−D−グルコピラノシル−α−L−アラビノピラノシル)−β−D−グルコピラヌロノシル)オキシ]−16α,28−ジヒドロキシ−22α−[[(E)−2−メチル−2−ブテノイル]オキシ]オレアナ−12−エン−23−アールであるカメリアサポニン(Camelliasaponin)B2、3β−[2−O−β−D−ガラクトピラノシル−3−O−(2−O−β−D−グルコピラノシル−α−L−アラビノピラノシル)−β−D−グルコピラヌロノシルオキシ]オレアナ−12−エン−16α,22α,23,28−テトラオール22−[(Z)−2−メチル−2−ブテノアート]であるカメリアサポニン(Camelliasaponin)C1、及び、3β−[2−O−β−D−ガラクトピラノシル−3−O−(2−O−β−D−グルコピラノシル−α−L−アラビノピラノシル)−β−D−グルコピラヌロノシルオキシ]オレアナ−12−エン−16α,22α,23,28−テトラオール22−[(E)−2−メチル−2−ブテノアート]であるカメリアサポニン(Camelliasaponin)C2等を例示することができ、これらのサポニンはツバキに特異的に含まれている。
本発明の育毛剤は、その有効成分としての前記水性成分を固体状、ペースト状又は液体状の形態となし、これをそのまま育毛剤としてよいが、必要に応じて本発明の育毛剤が利用される用途における公知の添加物を併用して、常法により含有せしめて組成物として調製することもできる。ここで、公知の添加物は経口摂取するために通常利用されるものが望ましく、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、湿潤剤、流動化剤、保存剤、界面活性剤、安定剤、希釈剤、溶解剤、等張化剤、殺菌剤、防腐剤、矯味剤、矯臭剤、着色剤、香料等の添加物質を使用でき、又、育毛効果を有する既知成分やその含有素材を併用してもよい。
育毛作用が既知の成分や素材としては、前記のもののほか朝鮮人参エキス、ニンニクエキス、カラギーナン、ブラックジンジャー抽出物、スギナ抽出物、ノコギリヤシ果実抽出物、カボチャ種子エキス、緑茶葉エキス、エンメイソウ、オタネニンジン、オトギリソウ、サルビア、ボダイジュ、ラカンカ、ヒバマタ、ミノキシジル、パントテン酸類、ビタミンE、パントテン酸、ビオチン等を例示できる。尚、本発明はこれらの例示によって何ら限定されるものではない。
本発明においては、前述した育毛剤をそのままの形態で飲食品、医薬品、医薬部外品、飼料、その他産業分野の様々な製品として利用することができ、あるいは該各種製品の配合原料の一部として使用する態様でも利用できる。とりわけ、発毛促進、育毛及び/又は養毛のための経口組成物となすことが好ましく、この経口組成物の最も好適な態様は飲食品である。この例を以下に述べるが、本発明はこれにより限定されるものではない。
本発明の育毛剤を経口組成物とする場合の形態は、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、液剤等の経口用製剤となすことが可能である。かかる製剤組成物における前記水性成分の含有量は、併用原料の種類や含有量等により一律に規定し難いが、概ね0.01質量%〜90質量%程度、より望ましくは約0.1質量%〜約70質量%である。前記含有量が約0.01質量%を下回ると本発明の所望効果が認められなくなり、約90質量%を超えると実用的な製剤組成物を調製することが難しくなる。本発明の育毛剤は、これを望ましくは経口的に摂取又は投与する態様で利用する。経口摂取又は投与する場合の本発明の育毛剤の好適な量の目安は、該剤に含まれる前記水性成分ベースで、ヒト成人1日あたり約10mg〜約1,000mg、望ましくは約30mg〜約500mg、更に望ましくは約50mg〜約300mgである。
本発明の育毛剤は、これ自体を飲食品、医薬品、飼料その他産業分野の様々な形態の製品とすることができ、あるいは、かかる製品の配合原料の一部とする態様でも利用することができる。実用的な用途としては飲食品がよい。
飲食品の具体例として、野菜ジュース、果汁飲料、清涼飲料、茶等の飲料類、即席麺、スープ、ゼリー、プリン、ヨーグルト、ケーキプレミックス製品、菓子類、ふりかけ、味噌、醤油、ソース、ドレッシング、マヨネーズ、植物性クリーム、焼肉用たれや麺つゆ等の調味料、麺類、うどん、蕎麦、スパゲッティ、ハムやソーセージ等の畜肉魚肉加工食品、ハンバーグ、コロッケ、ふりかけ、佃煮、ジャム、牛乳、クリーム、バター、スプレッドやチーズ等の粉末状、固形状又は液状の乳製品、マーガリン、パン、ケーキ、クッキー、チョコレート、キャンディー、グミ、ガム等の各種一般加工食品のほか、粉末状、顆粒状、丸剤状、錠剤状、ソフトカプセル状、ハードカプセル状、ペースト状又は液体状の栄養補助食品、特定保健用食品、機能性食品、健康食品、濃厚流動食や嚥下障害用食品の治療食等を挙げることができる。
尚、本発明の飲食品においては、これがツバキ科(Theaceae)のツバキ属(Camellia)に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の水性成分を有効成分として含有してなる旨、発毛促進、育毛及び/又は養毛するためのものである旨のうち少なくとも1つの表示を付した態様とすることができる。
これらの飲食品を製造するには、本発明の育毛剤と公知の原材料を用い、あるいは公知の原材料の一部を前記の育毛剤で置き換え、常法によって製造すればよい。例えば、本発明の育毛剤を、必要に応じてグルコース(ブドウ糖)、デキストリン、乳糖、澱粉又はその加工物、セルロース粉末等の賦形剤、ビタミン、ミネラル、動植物や魚介類の油脂、たん白(動植物や酵母由来の蛋白質、その加水分解物等を含む)、糖質、色素、香料、酸化防止剤、界面活性剤、その他の食用添加物、各種栄養機能成分を含む粉末やエキス類等の食用素材とともに混合して粉末、顆粒、ペレット、錠剤等の形状に加工したり、常法により前記例の一般加工食品に加工処理したり、これらを混合した液状物をゼラチン、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース等の被覆剤で被覆してカプセルに成形したり、飲料(ドリンク類)の形態に加工して、栄養補助食品や健康食品として利用することは好適である。とりわけ錠剤、カプセル剤やドリンク剤が望ましい。
かかる飲食品に配合する本発明の育毛剤の比率は、飲食品の形態、本発明の育毛剤中の前記水性成分(ツバキ科ツバキ属ツバキの実及び/又は種子の水性成分)の含量、他の配合原料の種類や成分や配合量等のちがいにより一律に規定しがたいが、飲食品中の前記水性成分の含量が約0.01質量%〜約90質量%、より望ましくは約1質量%〜約50質量%となるように、本発明の育毛剤をその他の飲食品製造用公知原料と適宜に組み合わせて処方を設計し、常法に従い目的とする飲食品を調製すればよい。前記水性成分の含量が約0.01質量%を下回るような飲食品では前記水性成分による所望効果を期待するために多量の当該飲食品を摂取しなければならず、一方、前記水性成分の量が約90質量%を超えると実用的な飲食品を製造することが困難になることがある。本発明の飲食品は、ヒト成人の場合1日あたりの前記水性成分の摂取量の目安を約10mg〜約1,000mg、望ましくは約30mg〜約500mg、更に望ましくは約50mg〜約300mgとして任意の方法、例えば、食事の摂取と同時又は前後に、経口摂取、経管投与等の方法で体内に取り込むことができる。
本発明の育毛剤を用いる医薬品は、前記の育毛剤に本発明の趣旨に反しない公知の賦形剤や添加物を適宜に加え、常法により加工して錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤等の製剤となすことができる。経口あるいは経腸投与して、薄毛、抜け毛、円形脱毛症、男性型脱毛症(AGA)、びまん性脱毛症、分娩後脱毛症等の予防又は治療のために適用する。本発明の育毛剤の配合量はその形態や前記医薬製剤の種類、形態、用法及び用量等により一律に設定し難いが、前記水性成分の含量として概ね0.01質量%〜50質量%である。経口投与する場合の摂取量はとくに限定されるものではないが、例えば、前記水性成分をベースにして、ヒト成人1日あたり約0.1mg〜約1,000mg、望ましくは約1mg〜約500mg、更に望ましくは約10mg〜約300mgである。
又、本発明の育毛剤をペットフードや家畜用飼料に適用するには、前記飲食品の場合と同様に、公知の各種飼料や飲用水に配合したり、公知の原材料、添加物とともに錠剤状、顆粒状、カプセル状等の製剤形態のものに加工することができる。これらの場合、本発明の育毛剤の配合量は、前記水性成分の含量として約0.01質量%〜約90質量%、より望ましくは約1質量%〜約50質量%であり、1日あたりの摂取量の目安は、前記水性成分を基準として、適用動物の体重(kg)あたり約0.1mg〜約100mg、より望ましくは約0.5mg〜約50mgである。
製造例1
長崎県五島産ヤブツバキ(C.japonica var.japonica)の乾燥種子を粗粉砕して蒸煮後、圧搾して圧搾油を分離した圧搾粕を得、次いで圧搾粕にノルマルヘキサンを加えて常法により抽出処理し、抽出液を分離して抽出粕を採取した。この抽出粕をノルマルヘキサンで洗浄して油分を取り除き脱脂物を採取した。この脱脂物100gに水300mLを加え、常圧下、85℃に加熱して1時間適宜に撹拌した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度水200mLを加えて同様に加熱、攪拌、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、本発明に係る水性成分を含む粉末(試料1とする)16.4gを得た。この粉末は、これを加水分解してHPLC分析したところ、サポニンのアグリコンであるサポゲニンを16.8%、フラボノールの一種であるケンフェロールを2.1%含むものであった。
製造例2
屋久島産ヤクシマツバキ(C.japonica var.macrocarpa)の乾燥種子を製造例1に記載の方法で脱脂して脱脂物を採取した。この脱脂物100gに水300mLを加え、2気圧の加圧下、120℃で25分間加熱した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度水200mLを加えて同様に加熱、攪拌、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、本発明に係る水性成分を含む粉末(試料2とする)16.9gを得た。該粉末を製造例1と同様に加水分解してHPLC分析した結果、サポゲニン含量は15.1%であり、ケンフェロール含量は2.5%であった。
製造例3
製造例1に記載の方法で得た脱脂物100gに含水エタノール(含水率50%)250mLを加え、80℃で1時間加熱還流した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度含水エタノール(含水率50%)200mLを加えて同様に加熱し、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、本発明に係る水性成分を含む粉末(試料3とする)12.3gを得た。該粉末を製造例1と同様に加水分解してHPLC分析した結果、サポゲニン含量は12.5%であり、ケンフェロール含量は2.7%であった。
製造例4
製造例2に記載の方法で得た脱脂物100gにエタノール(純度99.5%)200mLを加え、80℃で1時間加熱還流した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度エタノール(純度99.5%)200mLを加えて同様に加熱し、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、本発明に係る水性成分を含む粉末(試料4とする)4.3gを得た。該粉末を製造例1と同様に加水分解してHPLC分析した結果、サポゲニン含量は14.0%であり、ケンフェロール含量は2.5%であった。
製造例5
製造例1において、乾燥種子を未熟実(種子を含む実全体)におきかえること以外は同様に処理して、脱脂粕を得た後、これから水性成分を含む粉末(試料5とする)12.8gを得た。該粉末を製造例1と同様に加水分解してHPLC分析した結果、サポゲニン含量は13.2%であり、ケンフェロール含量は2.4%であった。
製造例6
ツバキ科に属する植物であるチャ(Camellia sinensis)の乾燥葉100gに水300mLを加えて、常圧下、85℃に加熱して20分間適宜に撹拌した後、室温まで冷却し、濾過して濾液を分離した。この濾過残渣に再度水200mLを加えて同様に加熱し、攪拌、冷却後、濾過して濾液を採取した。両濾液を合わせて減圧下に濃縮した。その濃縮溶液を、合成吸着剤のダイヤイオン HP−20(三菱化学(株)製)を充填したカラムクロマトグラフィーに供した。水500mLを通液して洗浄した後、含水エタノール(含水率30%)500mLを通液し、該含水エタノールに可溶の茶カテキン含有溶液を回収した。この溶液を減圧下に濃縮し、凍結乾燥及び粉砕して、粉末(比較試料1とする)2.5gを得た。該粉末をHPLC分析した結果、カテキン類の含量は91.8%であった。
試験例1:血流量の増大作用
試験に参加することに同意が得られた44〜65歳までの薄毛の男性36名を被験者として、1群6名に群分けして二重盲検法により試験を行った。まず、被験者を温度24±2℃、湿度50±10%に制御した恒温・恒湿の部屋に入室させ、10分間安静に待機させた。10分後に、試験試料を摂取する前の手の甲及び頭皮の血流量をレーザードップラー(Perimed社製、PeriScan PIMII)を用いて測定した。次に、対照群(プラセボ群)には、被験者が色で判別できないように着色したハードカプセル(ゼラチン製。以下同様)にデキストリンを充填したものを、その他の群には、前記同様に着色したハードカプセルに各試料を充填したものをそれぞれ水100mLとともに摂取してもらい、30分後、60分後に再び前記と同様に手の甲及び頭皮の血流量を測定した。
この結果を表1及び表2に示す。同表において、数値はプラセボ及び被験物質を摂取する前の値を100としたときの相対値として、平均値±標準偏差で表わした(n=6、ANOVA解析)。表1及び表2のデータから、プラセボを摂取した被験者の手の甲及び頭皮の血流には有意な変化はみられず、比較試料1を摂取した群は、摂取30分後は血流量に有意な差は認められなかったが、摂取60分後においてはプラセボ群と比べて手の甲及び頭皮の血流量の値が有意に高かった。又、試料1〜5を摂取した群においては、プラセボを摂取した群よりも、30分後、60分後の両時間ともに、手の甲及び頭皮の血流量の値が有意に高かった。これにより、本発明に係る試料を摂取することにより、血流量が増加することが明らかとなった。又、その効果は比較試料1の場合よりも強かった。
Figure 0005597828
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試験例2:血流促進改善効果を有する成分
血流促進改善作用を有する実質的な有効成分を解明するために、製造例1において得られた試料1の粉末を次の条件で高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に供して分画処理を行った。装置:(株)島津製作所製LC−10Aシリーズ、カラム:(株)ナカライテスク製COSMOSIL5C18−MS−II(10×250mm)、溶離液:A液が0.1%酢酸、B液が0.1%酢酸及び40%アセトニトリルであり、A液とB液のグラジェント分析、流速:2mL/min、210nmにおけるUV検出。試料1を0.1%酢酸及び40%アセトニトリル溶液に溶解し、0.45μmのメンブランフィルターで濾過を行った。その溶液をHPLCに供して、サポニンが溶出されるフラクションにあわせて繰り返し分取を行い、ツバキに特異的に含まれるツバキサポニン類を精製した。又、上記のサポニンが溶出される部分以外も分取を行った。これらを減圧下に濃縮し、凍結乾燥して、ツバキサポニン類の粉末(試料6とする)及び非ツバキサポニン類の粉末(試料7とする)を得た。試料6はカメリアサポニンA1、A2、B1、B2、C1及びC2を含むものであった。
これらの試料の血流量に及ぼす影響について、次のような試験を行った。6週齢のICR系雄性マウス(日本クレア(株)から購入)を温度及び湿度の管理下、12時間明暗サイクルで、餌料(日本クレア(株)製、CE−2)及び飲用水を自由摂取させて1週間予備飼育した。この後、1群10匹として、対照群、試料1、試料6、試料7をそれぞれ投与する群の合計4群に群分けを行い、それぞれエーテル麻酔を行い、各試料を投与する前のマウスの足底の血流量を試験例1と同様の方法で測定した。次に、対照群には蒸留水を投与し、それ以外の群には各試料を50mg/kg体重で経口投与し、30分後、60分後の血流量を同様に測定した。
この結果を表3に示す。同表において、数値はそれぞれの被験物質を摂取する前の値を100としたときの相対値として、平均値±標準偏差で表わした(n=10、ANOVA解析)。表3のデータから、対照群及び試料7を投与した群は、血流量に有意な変化は認められなかったが、試料1及び試料6を投与した群においては、30分後、60分後の両時間ともに、対照群に比べて血流量が有意に高かった。これにより、本発明に係る試料1及び試料6の摂取によって、血流量が増加することが明らかとなった。又、試料7には血流量を高める作用は見られず、試料6に血流量の増加作用が認められたことより、血流量を高める作用はツバキに特異的に含まれるツバキサポニン類によるものであることが強く示唆された。
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試験例3:血流の改善作用
試験に参加することに同意が得られた25〜40歳までの普段から冷え性を訴える女性36名を被験者として、1群6名に群分けして、二重盲検法により試験を行った。まず、被験者を温度24±2℃、湿度50±10%に制御した恒温・恒湿の部屋に入室させ、10分間安静に待機させた。10分後、右手の血流量を試験例1と同様の方法で測定し、その後、被験者の右手を水温14℃の水をはった洗面器に5分間つける冷水負荷を行い、その直後に試料を摂取する前の右手の血流量を上記同様に測定した。次に、対照群には被験者が判別できないように着色したハードカプセルにデキストリンを充填したものを、その他の群にも同様に着色したハードカプセルに各試料を充填したものをそれぞれ水100mLとともに服用してもらい、10分後、30分後に再び前記と同様に右手の血流量を測定した。
この結果を表4に示す。同表において、数値はプラセボ及びそれぞれの被験物質を摂取する前の値を100としたときの相対値として、平均値±標準偏差で表わした(n=6、ANOVA解析)。表4のデータから、本発明に係るツバキ種子の脱脂物の水性成分は血流を速やかに回復させることが明らかとなった。
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試験例4:育毛作用
試験に参加することに同意が得られた40〜65歳の頭頂部の髪が薄い56名(男性:28名、女性:28名)を被験者として、1群8名に群分けして、二重盲検法により試験を行った。対照群には被験者が判別できないように着色したハードカプセルにデキストリンを充填したものを、その他の群には同様に着色したハードカプセルにそれぞれの試料を300mg充填したものを毎日、6ヶ月間経口摂取させ、毛髪本数、毛髪成長速度及び毛髪径に及ぼす影響を評価した。それぞれの測定方法については、次のとおりである。毛髪本数については、デジタルマイクロスコープ((株)ハイロックス製、KH−3000)を用いて頭頂部の所定部位の拡大写真を撮影した後、1cmあたりの毛髪数を測定した。毛髪成長速度については、まず、試験最終日より3日前に頭頂部の所定部位を毛刈りし、前記デジタルマイクロスコープにて拡大写真を撮影し、毛髪の長さを解析した。次に、毛刈りから72時間後の毛の長さを上記同様の方法で測定した。72時間で伸長した毛髪の長さを24時間あたりに換算し、これを毛髪成長速度(μm/24hr)とした。また、毛髪径については、所定部位の毛刈りを行った後、刈りとった毛髪を上記と同様に拡大写真を撮影し、毛髪の太さを解析した。尚、これらの測定項目はプラセボ及びそれぞれの試料を摂取させる前と、6ヶ月間摂取させた後に実施した。
この結果を表5に示す。同表において、数値はそれぞれの被験物質を6ヶ月間摂取した後の数値から、摂取する前の数値を引き、その変化を平均値±標準偏差で表わした(n=8、ANOVA解析)。表5のデータから、プラセボを摂取した被験者の毛髪数、毛髪成長速度及び毛髪径に有意な変化はみられず、比較試料1を摂取した群は、毛髪数及び毛髪径に有意な差は認められなかったが、毛髪成長速度においてはプラセボ群と比べ有意に高値を示した。又、試料1〜5を摂取した群においては、プラセボを摂取した群よりも、毛髪数、毛髪成長速度及び毛髪径は有意に高値を示していた。これにより、本発明に係る試料を摂取することにより、発毛及び育毛効果を奏することが明らかとなった。又、その効果は比較試料1の場合よりも強かった。
Figure 0005597828
試験例5:発毛促進作用及びその成分
発毛促進作用を有する実質的な有効成分を解明するために、試験例2において得られた試料6及び試料7を用いて、次のように試験を行った。毛周期が休止期にある8週齢のC3H/He系雄性マウス(日本クレア(株)から購入)40匹の背部被毛をバリカンを用いて刈りとった。そのマウスを温度及び湿度の管理下、12時間明暗サイクルで、飼料(日本クレア(株)製、CE−2)及び飲用水を自由摂取させて1週間予備飼育した。この後、1群10匹として、対照群、試料1、試料6、試料7をそれぞれ投与する群の合計4群に群分けを行い、各試料を30日間投与して発毛状態の観察を行った。
この結果を表6に示す。同表において、数値は各群のマウス10匹あたりの発毛個体数の比率(%)で表わした。表6のデータから、対照群及び試料7を投与した群では、発毛は認められなかったが、試料1及び試料6を投与した群においては、飼育10日目から発毛するマウスが認められ、30日目では80%以上のマウスが発毛していた。又、試料7には発毛を促進する作用は見られず、試料6には発毛を促進する作用が認められたことより、発毛を促進する作用はツバキに特異的に含まれるツバキサポニン類によるものであることが強く示唆された。
Figure 0005597828
試作例1
本発明の育毛剤としての試料1〜5のいずれか1種をカプセル充填機に供して、常法により1粒あたり内容量が200mgのゼラチン被覆ハードカプセル製剤を試作した。その他の試料についても同様に処理して5種類のゼラチン被覆ハードカプセル製剤を試作した。これらのカプセル製剤は経口摂取が可能な栄養補助食品、医薬品等として利用できる。
試作例2
本発明の育毛剤としての試料2:150部(質量基準。以下同様)、ミツロウ:40部及び月見草油(英国エファモール社製):80部を約50℃に加熱混合して均質にした後、カプセル充填機に供して、常法により1粒あたり内容量が200mgのゼラチン被覆ソフトカプセル製剤を試作した。このカプセル製剤は経口摂取可能な栄養補助食品として利用することができる。
試作例3
本発明の育毛剤としての試料3:30部、緑茶抽出物(ビーエイチエヌ(株)製):0.5部、コーンスターチ(日本コーンスターチ(株)製):105部、リン酸三カルシウム(米山化学工業(株)製):50部及びリボフラビン(DSMニュートリション・ジャパン(株)製):7部を混合機に仕込み、10分間攪拌混合した。この混合物を直打式打錠機に供して直径7mm、高さ4mm、質量150mg/個の素錠を作成し、ついでコーティング機でシェラック被膜を形成させて錠剤形状の食品を試作した。
試作例4
市販の栄養ドリンク100mLに本発明の育毛剤としての試料4:200mg加えて十分に混合し飲料を試作した。これは冷蔵庫で1年間保存しても外観及び風味に異状及び違和感は認められなかった。尚、本品は、血流促進及び/又は改善、冷え性改善、育毛等のために利用することができる。
試作例5
即席麺の製造工程において、公知の原料に本発明の育毛剤としての試料1を300mg加えて即席麺を試作した。これは常温で6ヵ月間保存しても外観及び風味に異状及び違和感は認められなかった。尚、本品は、育毛のために利用することができる。
本発明の、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の実及び/又は種子の脱脂粕の水性成分を有効成分として含有してなる育毛剤は、これを経口摂取することにより全身の血流を促進及び/又は改善して発毛促進、育毛及び/又は養毛の作用を有するため、飲食品、医薬品、医薬部外品、飼料等の分野において有効利用できる。

Claims (3)
Hide Dependent

  1. ツバキ科ツバキ属に属する、(a)に記載のツバキ(Camellia japonica)の種子の水抽出物を有効成分として含有してなることを特徴とする経口用の発毛促進、育毛及び/又は養毛剤(食品を除く。)
    (a)ヤブツバキ、ユキツバキ、リンゴツバキ、ホウザンツバキ、ヤマツバキ、山茶花又はヤクシマツバキ。
  2. 水抽出物がサポニン類を含有するものである請求項1に記載の
  3. サポニン類がカメリアサポニン(Camelliasaponin)A1、カメリアサポニン(Camelliasaponin)A2、カメリアサポニン(Camelliasaponin)B1、カメリアサポニン(Camelliasaponin)B2、カメリアサポニン(Camelliasaponin)C1及び/又はカメリアサポニン(Camelliasaponin)C2である請求項に記載の