JP7262708B2 - コネクタ構造 - Google Patents
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本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって嵌合時の嵌合音が効果的に高められたコネクタ構造の提供を目的とするものである。
本発明に係る実施形態を図に従って説明する。図1は本発明の実施形態に係るコネクタ構造を示す外観斜視図であって、(1)は分離状態、(2)は嵌合状態である。図2は同ソケットコネクタの外観斜視図である。図3は同リセプタクルコネクタの外観斜視図である。図4は図1のIV-IV断面図である。図5は図1のV-V断面図である。なお説明中の方向指示は原則図中に示す方向定義に従う。
ソケットコネクタ10は、図1、図2に示されるように、非導電性のソケットハウジング100と、導電性のソケット端子20とを備える。ソケット端子20の図示しない接続部には電線Wが接続されている。
打撃部152は、係止突部151の上方位置にある平坦面で係止突部151に比べて一段低い高さ方向(左右方向)の位置にある。打撃部152は、ロックアーム150の弾性復帰によって相手方コネクタの発振部352に打撃を与える。この打撃によって振動が生じて嵌合音の音源となる。
リセプタクルハウジング300は、合成樹脂材料の射出成形品で、図1、図3に示されるように、内部に端子収容部311を備えた本体部310と、その上方向に周囲が側壁340で囲われた嵌合空間320とを備えている。
端子収容部311で保持されたリセプタクル端子40は、図3に示されるように、相手方コネクタのソケット端子20に接続する。そのために、接触部410は嵌合空間320にまで延びている。
上述した上方内面の後退によって嵌合空間320の上方には共鳴空間50が形成されることとなる。嵌合状態で形成される共鳴空間50の厚みに相当するものは前記後退量である。前記後退量は、好ましくは0.05~0.15ミリメートルであり、より好ましくは0.10~0.15ミリメートルである。
係止凹部351は、矩形状の貫通孔であって嵌合姿勢で相手方コネクタのロックアーム150の係止突部151を受け入れる。発振部352は係止部350に形成された平坦面であって、相手方コネクタのロックアーム150が弾性復帰したときに打撃部152から衝撃を受けるところである。切り欠き部353は嵌合姿勢で相手方コネクタの係止解除部153に対応する位置にある。
嵌合姿勢にあるとき、コネクタ構造1は、図4、図5に示されるように、ソケットハウジング100の本体部110がリセプタクルハウジング300の嵌合空間320に嵌り込む。そのとき、ソケット端子20の図示しない接触部210は、リセプタクル端子40の接触部410に接続する。
リセプタクルハウジング300の嵌合空間320に収容されたソケットハウジング100の本体部110は、嵌合空間320の側壁340との間に生じた比較的厚みを有する空間(隙間)から共鳴空間50を形成する。
空間320側壁340の上方内面の下方内面に対する後退量である)。
弾性復帰によってロックアーム150の打撃部152が発振部352に対して衝突し、ここで生じた衝撃はリセプタクルハウジング300の側壁340全体に伝播する。これにより、共鳴空間50は振動器を備えた共鳴箱としての効果を奏する。
・ソケットハウジング100の本体部110周面と、リセプタクルハウジング300の嵌合空間320周面との間で共鳴空間50が形成されるので嵌合音が増幅されて発振されるコネクタ構造1が得られる。
・リセプタクルハウジング300にはガイドリブ322が備わり、ソケットハウジング100にはガイド溝170が備わるので、正確な嵌合位置決めによりガタツキやコジリの生じにくいコネクタ構造1が得られる。
・ソケットハウジング100の本体部110に副共鳴空間160が備わるので、共鳴空間50との協働で嵌合音がより増幅されたコネクタ構造1が得られる。
・ソケットハウジング100と、リセプタクルハウジング300との周面全体に0.05~0.15ミリメートルの隙間が形成されているので、リセプタクルハウジング300の嵌合空間320の周面(側壁340)全体が振動する。これにより大きな嵌合音が発振されるコネクタ構造1が得られる。
・ソケットハウジング100と、リセプタクルハウジング300との周面全体に0.05
~0.15ミリメートルの隙間が形成されているので、側壁340の一部分に衝撃を与えることで側壁340全体に振動を伝えることができる。これにより、ファインピッチの製品に対しても十分な振動壁の面積が確保されたコネクタ構造1が得られる。
10 ソケットコネクタ
100 ソケットハウジング
110 本体部
111 端子収容部
120 上壁
130 底壁
140 側壁
150 ロックアーム
151 係止突部
152 打撃部
153 係止解除部
160 副共鳴空間
170 ガイド溝
20 ソケット端子
30 リセプタクルコネクタ
300 リセプタクルハウジング
310 本体部
311 端子収容部
320 嵌合空間
322 ガイドリブ
330 底壁
340 側壁
350 係止部
351 係止凹部
352 発振部
353 切り欠き部
40 リセプタクル端子
410 接触部
50 共鳴空間
W 電線
Claims (3)
- ソケットハウジングとリセプタクルハウジングとの嵌合姿勢で前記ソケットハウジングの本体部が前記リセプタクルハウジングの嵌合空間に嵌合するコネクタ構造において、前記ソケットハウジングは嵌合方向に延びる側壁にロックアームを備え、前記リセプタクルハウジングは対応する側壁に係止部を備え、前記ロックアームは係止突部と前記係止突部の近傍に打撃部を備え、前記係止部は係止凹部と前記係止凹部の近傍に発振部とを備え、前記嵌合空間の内周面には周方向に沿って嵌合奥部が高くなる段差部が備わり、前記嵌合姿勢における前記内周面と前記本体部の外周面との間には前記段差部を境にして反嵌合方向側に共 鳴空間が形成され、 嵌合過程で撓み状態の前記ロックアームは嵌合姿勢で弾性復帰し前記打撃部が前記発振部 に衝突して前記共鳴空間を振動させるところに特徴を有するコネクタ構造。
- 前記嵌合姿勢で前記共鳴空間は嵌合間口でそのまま開放されているところに特徴を有する請求項1に記載のコネクタ構造。
- 前記ソケットハウジングは前記本体部の内部に副共鳴空間を備えるところに特徴を有する請求項1又は2に記載のコネクタ構造。
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