JP7261130B2 - ワイヤーハーネス接続用モジュールおよび電装システム - Google Patents

ワイヤーハーネス接続用モジュールおよび電装システム Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤーハーネスとワイヤーハーネスとを相互接続するためのワイヤーハーネス接続用モジュール、および、そのモジュールを備えた電装システムに関する。
車両には、各種の補機(電装機器)が多数搭載されている。これらの補機には、バッテリなどからの電力や補機を制御するための制御信号などを供給するためのワイヤーハーネスが接続されている。このようなワイヤーハーネスは、車両のブロック毎に組み立てられ、車両への組み付け時に組み合わせ接続されるのが一般的である。
例えば、車両のドアには、ドアミラーやパワーウインドウ等の動力機器やスイッチ類など、多数の補機が搭載されており、各補機に接続されたドア側のワイヤーハーネスと、ボディ側のワイヤーハーネスとを相互接続することにより、ドアに搭載された補機を駆動制御する電装システムを作り上げるようにしている。このように、ワイヤーハーネスとワイヤーハーネスとを相互接続する場合、従来では、ジョイントコネクタやジャンクションボックス等が広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-33919号公報
特許文献1には、サブハーネスを接続するためにジョイントコネクタを使用する例が開示されている。しかし、このジョイントコネクタ以外にも直接、通信線やアース線を接続する必要があり、組み付けに手間がかかるという問題がある。また、これらを一体のジョイントコネクタに纏めることも可能であるが、そうすると、ジョイントコネクタが大型化したり構造が複雑化する懸念がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信線や電源線やアース線などを含めて、手間を掛けずに、ワイヤーハーネスとワイヤーハーネスとを相互接続することができ、しかも、接続部分の小型化を図ることのできるワイヤーハーネス接続用モジュール、および、そのモジュールを備えた電装システムを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤーハーネス接続用モジュールおよび電装システムは、下記(1)~(4)を特徴としている。
(1) 筐体と、
前記筐体内に収容され制御部を有する制御基板と、
前記筐体の外面に開口し、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタが挿入される第1のコネクタ受け部、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタが挿入される第2のコネクタ受け部、および第3の電線に取り付けられた第3のコネクタが挿入される第3のコネクタ受け部と、
前記筐体の外面に開口し、フラットケーブルが挿通される開口部と、
を有し、
前記第1のコネクタ受け部の端子および前記第3のコネクタ受け部の端子は、前記制御基板の制御部に電気的に接続されることで該制御部を介して互いに電気的に接続されており、
前記第2のコネクタ受け部は、前記開口部から挿入される前記フラットケーブルの端末部の導体と前記第2のコネクタ受け部に挿入される前記第2のコネクタの端子とを電気的に接続する、
ことを特徴とするワイヤーハーネス接続用モジュール。
(2) 前記第1のコネクタ受け部および前記第2のコネクタ受け部は、前記筐体の一方の端面に互いに並置され、
前記第3のコネクタ受け部および前記開口部は、前記一方の端面と対向する他方の端面に互いに並置されている、
ことを特徴とする上記(1)に記載のワイヤーハーネス接続用モジュール。
(3) 前記第2のコネクタ受け部の内奥壁には、前記開口部から挿入される前記フラットケーブルの端末部の導体と前記第2のコネクタ受け部に挿入される前記第2のコネクタの端子とを電気接続するための貫通孔が設けられている、
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のワイヤーハーネス接続用モジュール。
(4) 上記(1)に記載のワイヤーハーネス接続用モジュールと、
前記ワイヤーハーネス接続用モジュールの制御部に対し補機を制御するための信号を送信する上位制御部と、
前記第1の電線および第2の電線を有する第1のワイヤーハーネスと、
前記第3の電線およびフラットケーブルを有する第2のワイヤーハーネスと、
を備え、
前記第2のワイヤーハーネスの第3の電線は、前記制御部によって制御される第1の補機に接続され、
前記第2のワイヤーハーネスのフラットケーブルは、前記上位制御部によって直接制御される第2の補機に接続され、
前記上位制御部は、前記第1の電線を介して前記第1の補機に関する信号を前記制御部に送信すると共に、前記第2の電線とフラットケーブルを介して前記第2の補機を制御する信号を前記第2の補機に送信する、
ことを特徴とする電装システム。
上記(1)の構成のワイヤーハーネス接続用モジュールによれば、第1の電線と第3の電線とを、制御基板の制御部を介して電気的に接続することができる。また、第2の電線とフラットケーブルとを、制御部を介することなく、直接接続(スルー接続)することができる。つまり、1つのモジュールで、2ch分の入出力の接続を行うことができる。そのため、通信線や電源線やアース線などを含めて、手間を掛けずに、2組の電線を相互接続することができる。しかも、系統を分けることができるので、電線の繋ぎ方を単純化することができ、省線化による加工費削減が図れる。特に、第2のコネクタに繋がる第2の電線とフラットケーブルに電源線やアース線を組み込むことで、モジュール内にヒューズを取り込むことも容易に可能になる。
また、フラットケーブルの端末部を直接、第2のコネクタ受け部に挿入した第2のコネクタに接続可能であるから、フラットケーブル側に関しては、容積の大きなコネクタハウジングやコネクタ受け部を使用する必要がなく、その分、モジュールのコンパクト化が図れて、ワイヤーハーネスの接続部分の小型化が可能となる。
上記(2)の構成のワイヤーハーネス接続用モジュールによれば、第1のコネクタ受け部および第2のコネクタ受け部が筐体の一方の端面に互いに並置され、第3のコネクタ受け部および開口部が第1の端面に対向する他方の端面に互いに並置されているので、第1のワイヤーハーネスの端末部と第2のワイヤーハーネスの端末部を突き合わせる形態でモジュールに挿入することができる。そのため、第1のワイヤーハーネスと第2のワイヤーハーネスのそれぞれの延在方向を考慮に入れた良好な組付性を得ることができる。
上記(3)の構成のワイヤーハーネス接続用モジュールによれば、第2のコネクタ受け部において、複雑な構成を用いることなく、第2の電線とフラットケーブルとを直接接続することができる。
上記(4)の構成の電装システムによれば、第1の補機については、モジュール内の制御部からの信号で制御することができる。また、第2の補機については、上位制御部の信号で制御することができる。このように制御のための信号系を2系統に分けることができるので、補機の種類や仕様に応じてモジュールを選択することにより、各種の仕様変更に柔軟に対応することができる。
本発明によれば、通信線や電源線やアース線などを含めて、手間を掛けずに、ワイヤーハーネスとワイヤーハーネスとを相互接続することができ、しかも、接続部分の小型化を図ることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るワイヤーハーネス接続用モジュールの外観斜視図で、図1(a)と図1(b)は互いに反対側から見た斜視図である。 図2は、図1のモジュールの筐体の斜視図である。 図3は、図1のモジュールから筐体を外した状態の斜視図で、図3(a)と図3(b)は角度を変えて見た斜視図である。 図4は、図1のモジュールから筐体を外した状態の下から見た斜視図である。 図5は、図1のモジュールの筐体を透視して見た斜視図であり、フラットケーブルの端末部を接続した状態を示す図である。 図6は、実施形態に係る電装システムの全体構成を示す概略系統図である。 図7は、本発明の実施形態に係る電装システムの補機側(出力側)の第2のワイヤーハーネスの構成を示す系統図である。 図8は、図7の系統図に追加回路を後付けした系統図である。 図9は、本発明の他の実施形態に係るワイヤーハーネス接続用モジュールの外観簡略斜視図である。 図10は、本発明の更に他の実施形態に係るワイヤーハーネス接続用モジュールの外観簡略斜視図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本実施形態に係るワイヤーハーネス接続用モジュールの外観斜視図であり、図1(a)と図1(b)は互いに反対側から見た斜視図である。図2は、図1のモジュールの筐体の斜視図、図3は、図1のモジュールから筐体を外した状態の斜視図で、図3(a)と図3(b)は角度を変えて見た斜視図である。図4は、図1のモジュールから筐体を外した状態の下から見た斜視図、図5は、図1のモジュールの筐体を透視して見た斜視図であり、フラットケーブルの端末部を接続した状態を示す図である。また、図6は、実施形態の電装システムの全体構成を示す概略系統図である。
図1~図5に示す本実施形態のワイヤーハーネス接続用モジュール(以下、単に「モジュール」という)Mは、図6の系統図に示すように、第1のワイヤーハーネスW1と第2のワイヤーハーネスW2とを、WtoW(ワイヤー・ツウ・ワイヤー)で相互接続するための電装部品である。第1のワイヤーハーネスW1は入力側ワイヤーハーネスであり、上位制御部(例えば、ECU等)100やバッテリ210に接続されると共に、アース部分にも接続されている。また、第2のワイヤーハーネスW2は出力側ワイヤーハーネスであり、補機(車載電装品)に接続されている。
本実施形態のモジュールMを車両のドアに対する配線系統に適用する場合を例にとると、入力側ワイヤーハーネスW1は車体側(フロア側)ワイヤーハーネスに相当し、出力側ワイヤーハーネスW2はドア側ワイヤーハーネスに相当する。このモジュールMは、例えば、ドアヒンジの近傍の車体側に設置され、車体側の入力側ワイヤーハーネスW1と、ドア側の出力側ワイヤーハーネスW2とを接続するために用いられる。
図1に示すように、このモジュールMは、外殻体である樹脂製の直方体箱状の筐体10を有している。筐体10の内部には、図3に示すような制御基板Kや樹脂製の受け部ハウジング20、30が収容されている。
筐体10は、図1(a)、(b)および図2に示すように、互いに平行に対向する上壁10aおよび下壁10bと、片側の端壁〔図1(a)の前側端壁〕10cと、互いに平行に対向する左右の側壁10d、10eと、を備えている。片側の端壁10cには、左右に並べて矩形状の出力側開口部11とスリット状のフラットケーブル挿通用開口部12とが設けられている。また、反対側の端面には、全面が開放された入力側開口部13が設けられている。また、上壁10aと下壁10bには、入力側開口部13に隣接して、係合孔15と合わせ突起16が設けられている。また、左右の側壁10d、10eの内面には、制御基板Kを支持するためのスライド溝18が設けられている。
2つの受け部ハウジング20、30のうち、第1および第2の2つのコネクタ受け部d1、d2に共通な入力側受け部ハウジング20は、制御基板Kに支持された状態で、入力側開口部13の筐体10内部側に配置されている。これにより、外部に向けて開口した第1のコネクタ受け部d1と第2のコネクタ受け部d2とが形成されている。
一方、2つの受け部ハウジング20、30のうち、出力側受け部ハウジング30は、制御基板Kに支持された状態で、出力側開口部11の筐体10内部側に配置されている。これにより、外部に向けて開口した第3のコネクタ受け部e1が形成されている。ここでは、第1のコネクタ受け部d1と第3のコネクタ受け部e1が左右方向の同じ側で互いに対向した位置関係にある。また、第2のコネクタ受け部d2とフラットケーブル挿通用開口部e2(12)が左右方向の同じ側で互いに対向した位置関係にある。このように、第1のコネクタ受け部d1および第2のコネクタ受け部d2は、筐体10の一方の端面に互いに並置され、第3のコネクタ受け部e1およびフラットケーブル挿通用開口部e2は、前記一方の端面と対向する他方の端面に互いに並置されている。
図3(a)、(b)に示すように、入力側と出力側に位置して互いに対向する位置関係にある第1のコネクタ受け部d1と第3のコネクタ受け部e1には、各コネクタ受け部d1、e1に嵌合された第1のコネクタC1(図6参照)および第3のコネクタC3(図6参照)の各コネクタ端子と接触導通する端子P1、P2が設けられている。これらの第1のコネクタ受け部d1の端子P1および第3のコネクタ受け部e1の端子P2は、制御基板Kの制御部S(図6参照)に電気的に接続されることで該制御部Sを介して互いに電気的に接続されている。
また、第2のコネクタ受け部d2の内奥壁27には、フラットケーブル挿通用開口部e2から挿入されるフラットケーブルWF(図5参照)の端末部の導体と、第2のコネクタ受け部d2に挿入される第2のコネクタC2のコネクタ端子とを電気接続するための貫通孔28が設けられている。フラットケーブルWFは、上下3段の積層構造をなしており、各層の導体列が、上下3段の貫通孔28の列に挿入されることで、第2のコネクタC2のコネクタ端子と接触導通するようになっている。
制御基板Kには、図示しない制御回路が制御部S(図6参照)として設けられている。制御基板Kは矩形状のものであり、筐体10の内部に入力側開口部13から収容されている。具体的には、制御基板Kは、左右両側縁を筐体10の左右の側壁10d、10eの内面のスライド溝18に挿入することで、スライド溝18に支持されている。その挿入の前に、制御基板Kには、挿入方向の前端に出力側受け部ハウジング30が取り付けられ、挿入方向の後端に入力側受け部ハウジング20が取り付けられている。
ここで、出力側受け部ハウジング30は、下面の係合凸部32を、制御基板Kに設けた取付孔52に挿入することで制御基板Kに固定されている。この状態で、第3のコネクタ受け部e1を構成する出力側受け部ハウジング30から突き出した端子P2の脚部が、制御基板Kに半田付けされている。また、入力側受け部ハウジング20は、ブラケット29をネジ51で止めることで制御基板Kに固定されており、この状態で、第1のコネクタ受け部d1を構成する入力側受け部ハウジング20から突き出した端子P1の脚部が、制御基板Kに半田付けされている。
制御基板Kは、これら入力側受け部ハウジング20や出力側受け部ハウジング30が取り付けられた状態で、筐体10の内部に収容されている。そして、出力側受け部ハウジング30のコネクタ受け側は、筐体10の出力側開口部11に嵌まることで位置決めされている。また、入力側受け部ハウジング20のコネクタ受け側は、筐体10の入力側開口部13に嵌まることで位置決めされている。なお、入力側受け部ハウジング20のコネクタ受け側には外周フランジ25が設けられており、この外周フランジ25が筐体10の入力側開口部13の周縁に当接することで、挿入方向の位置決めがなされている。また、外周フランジ25に設けた切欠26が筐体10側の合わせ突起16に嵌まり、入力側受け部ハウジング20の上下外面に設けた係合突起24が筐体10側の係合孔15に嵌まることで、制御基板Kおよび入力側受け部ハウジング20が確実に抜け止めされた状態で固定されている。
以上により、一体のコンパクトな形態のモジュールMが構成されている。そして、このモジュールMを使用することで、図6に示すような実施形態の電装システムが構成されている。
即ち、この電装システムは、上記構成のモジュールMと、モジュールMの制御部Sに対し補機H1、H2を制御するための信号を送信する上位制御部200と、第1のサブハーネスWS1および第2のサブハーネスWS2を有する第1のワイヤーハーネス(入力側ワイヤーハーネス)W1と、第3のサブハーネスWS3およびフラットケーブルWFを有する第2のワイヤーハーネス(出力側ワイヤーハーネス)W2と、を備えている。
ここで、第2のワイヤーハーネスW2の第3のサブハーネスWS3は、制御部Sによって制御される第1の補機H1に接続されている。また、第2のワイヤーハーネスW2のフラットケーブルWFは、上位制御部200によって直接制御される第2の補機H2に接続されている。
そして、第1のワイヤーハーネスW1のうちの第1のサブハーネスWS1の第1のコネクタC1がモジュールMの第1のコネクタ受け部d1に嵌合され、第2のサブハーネスWS2の第2のコネクタC2がモジュールMの第2のコネクタ受け部d2に嵌合されている。これにより、第1のワイヤーハーネスW1のうちの第1のサブハーネスWS1と第2のワイヤーハーネスW2の第3のサブハーネスWS3が制御部Sを介して電気的に接続されている。
また、第2のワイヤーハーネスW2のうちの第3のサブハーネスWS3の第3のコネクタC3がモジュールMの第3のコネクタ受け部e1に嵌合されている。また、フラットケーブルWFの端末部がモジュールMのフラットケーブル挿通用開口部e2からモジュールMの内部に導入されている。そして、フラットケーブルWFの端末部の導体が、第2のコネクタ受け部d2の貫通孔28(図3参照)に挿入されている。これにより、フラットケーブルWFと第2のコネクタC2とが、制御部Sを介在せずに、直接電気的に接続されている。
そして、上位制御部200は、第1のサブハーネスWS1を介して第1の補機H1に関する信号を制御部に送信すると共に、第2のサブハーネスWS2とフラットケーブルWFを介して第2の補機H2を制御する信号を第2の補機H2に送信する。
上記の構成のワイヤーハーネス接続用モジュールによれば、第1のワイヤーハーネスW1側(入力側)の第1のサブハーネスWS1と第2のワイヤーハーネスW2側(出力側)の第3のサブハーネスWS3とを、制御基板Kの制御部Sを介して電気的に接続することができる。また、第1のワイヤーハーネスW1側(入力側)の第2のサブハーネスWS2と第2のワイヤーハーネスW2側(出力側)のフラットケーブルWFとを、制御部Sを介することなく、直接接続(スルー接続)することができる。
つまり、1つのモジュールで、2ch分の入出力の接続を行うことができる。そのため、通信線や電源線やアース線などを含めて、手間を掛けずに、第1のワイヤーハーネスW1と第2のワイヤーハーネスW2とを相互接続することができる。しかも、系統を分けることができるので、電線の繋ぎ方を単純化することができ、省線化による加工費削減が図れる。例えば、第2のサブハーネスWS2とフラットケーブルWFに電源線やアース線を組み込むことで、モジュールM内にヒューズを取り込むことも容易に可能になる。
また、フラットケーブルWFの端末部を直接、第2のコネクタ受け部d2に挿入した第2のコネクタC2に接続可能であるから、フラットケーブルWF側に関しては、容積の大きなコネクタハウジングやコネクタ受け部を使用する必要がなく、その分、モジュールMのコンパクト化が図れて、ワイヤーハーネスの接続部分の小型化が可能となる。
また、第1のコネクタ受け部d1および第2のコネクタ受け部d2が筐体10の一方の端面に互いに並置され、第3のコネクタ受け部e1およびフラットケーブル挿通用開口部e2が第1の端面に対向する他方の端面に互いに並置されている。これにより、第1のワイヤーハーネスW1の端末部と第2のワイヤーハーネスW2の端末部を突き合わせる形態でモジュールMに挿入することができる。その結果、第1のワイヤーハーネスW1と第2のワイヤーハーネスW2のそれぞれの延在方向を考慮に入れた良好な組付性を得ることができる。
また、第1の補機H1については、モジュールM内の制御部Sからの信号で制御することができ、第2の補機H2については、上位制御部200の信号で制御することができる。このように制御ための信号系を2系統に分けることができるので、補機H1、H2の種類や仕様に応じてモジュールMを選択することにより、各種の仕様変更に柔軟に対応することができる。
図7は、本実施形態に係る電装システムの補機側(出力側)の第2のワイヤーハーネスW2の構成を示す系統図、図8は、図7の系統図に追加回路を後付けした系統図である。
ドア用ワイヤーハーネスとして構成された第2のワイヤーハーネス(出力側ワイヤーハーネス)W2の例について簡単に説明する。図7に示すように、ドア用ワイヤーハーネスW2の第3のサブハーネスWS3には、第1の補機H1として、ミラーモータ101、パワーウインドウモータ102、ミラースイッチ103、ドアロックモータ104等が接続されている。また、ドア用ワイヤーハーネスW2のフラットケーブルWFには、第2の補機H2として、パワーウインドウスイッチ105、カーテシランプ106、スピーカ107、アンテナ108やその他の補機109等が接続されている。
そして、上述の第1の補機H1は、第3のサブハーネスWS3が第3のコネクタ受け部e1に接続されることで、第1のワイヤーハーネスW1の第1のサブハーネスWS1と制御部Sを介して接続される。また、上述の第2の補機H2は、フラットケーブルWFの端末部が、筐体10のフラットケーブル挿通用開口部e2に通されて、モジュールMの内部で第2のコネクタ受け部d2に嵌合された第2のコネクタC2に接続されることで、第1のワイヤーハーネスW1の第2のサブハーネスWS2と、制御部Sを介さずに、直接接続される。
また、図8に示すように、別製品のEコネクタ115を使用すれば、ドア装飾ランプ112などの追加機能を有するサブワイヤーハーネスWS4を容易に後付けすることができる。
なお、上記実施形態では、第3のコネクタ受け部e1とフラットケーブル挿通用開口部e2が左右方向に並び、第1のコネクタ受け部d1と第2のコネクタ受け部d2も左右方向に並んでいる場合を示したが、図9に示す他の実施形態のモジュールM2のように、筐体10B上において、第3のコネクタ受け部e1の上側にフラットケーブル挿通用開口部e2を配置し、第1のコネクタ受け部d1の上側に第2のコネクタ受け部d2を配置することもできる。フラットケーブルは薄いので、そうした場合は、より一層小型化ができる。
また、図10に示す更に他の実施形態のモジュールM3のように、フラットケーブルWFの引き出し方向に応じて、フラットケーブル挿通用開口部e2を筐体10Cの上面に設けてもよい。その場合は、第2のコネクタ受け部d2に端末を接続した状態のフラットケーブルWFを筐体10Cの中で水平から上方に曲げて、上面のフラットケーブル挿通用開口部e2から外に引き出すことになる。また、図1の実施形態のモジュールMにおいて、フラットケーブル挿通用開口部e2を筐体10の上面に設けてもよい。
また、上記いずれの実施形態においても、第1のワイヤーハーネスW1が、第1のサブハーネスWS1および第2のサブハーネスWS2を有し、第2のワイヤーハーネスW2が、第3のサブハーネスWS3およびフラットケーブルWFを有する場合について説明したが、これに限定されない。第1のサブハーネスWS1と第2のサブハーネスWS2とは、互いに異なるワイヤーハーネスに含まれていてもよい。また、第3のサブハーネスWS3とフラットケーブルWFとは、互いに異なるワイヤーハーネスに含まれていてもよい。
また、フラットケーブルの先端にコネクタを接続し、第2のコネクタ受け部d2の内奥壁27に、貫通孔28に代えてフラットケーブルのコネクタが嵌合されるコネクタ受け部を形成してもよい。この構成によれば、モジュールMに対するフラットケーブルの着脱が容易になる。
ここで、上述した本発明の実施形態に係るワイヤーハーネス接続用モジュールおよび電装システムの特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 筐体(10)と、
前記筐体(10)内に収容され制御部(S)を有する制御基板(K)と、
前記筐体(10)の外面に開口し、第1の電線(第1のサブハーネスWS1)に取り付けられた第1のコネクタ(C1)が挿入される第1のコネクタ受け部(d1)、第2の電線(第2のサブハーネスWS2)に取り付けられた第2のコネクタ(C2)が挿入される第2のコネクタ受け部(d2)、および第3の電線(第3のサブハーネスWS3)に取り付けられた第3のコネクタ(C3)が挿入される第3のコネクタ受け部(e1)と、
前記筐体(10)の外面に開口し、フラットケーブル(WF)が挿通される開口部(e2)と、
を有し、
前記第1のコネクタ受け部(d1)の端子(P1)および前記第3のコネクタ受け部(e1)の端子(P2)は、前記制御基板(K)の制御部(S)に電気的に接続されることで該制御部(S)を介して互いに電気的に接続されており、
前記第2のコネクタ受け部(d2)は、前記開口部(e2)から挿入される前記フラットケーブル(WF)の端末部の導体と前記第2のコネクタ受け部(d2)に挿入される前記第2のコネクタ(C2)の端子とを電気的に接続する、
ことを特徴とするワイヤーハーネス接続用モジュール(M)。
[2] 前記第1のコネクタ受け部(d1)および前記第2のコネクタ受け部(d2)は、前記筐体(10)の一方の端面に互いに並置され、
前記第3のコネクタ受け部(e1)および前記開口部(e2)は、前記一方の端面と対向する他方の端面に互いに並置されている、
ことを特徴とする上記[1]に記載のワイヤーハーネス接続用モジュール(M)。
[3]前記第2のコネクタ受け部(d2)の内奥壁(27)には、前記開口部(e2)から挿入される前記フラットケーブル(WF)の端末部の導体と前記第2のコネクタ受け部(d2)に挿入される前記第2のコネクタ(C2)の端子とを電気接続するための貫通孔(28)が設けられている、
ことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のワイヤーハーネス接続用モジュール(M)。
[4] 上記[1]に記載のワイヤーハーネス接続用モジュール(M)と、
前記ワイヤーハーネス接続用モジュール(M)の制御部(S)に対し補機(H1、H2)を制御するための信号を送信する上位制御部(200)と、
前記第1の電線(第1のサブハーネスWS1)および第2の電線(第2のサブハーネスWS2)を有する第1のワイヤーハーネス(W1)と、
前記第3の電線(第3のサブハーネスWS3)およびフラットケーブル(WF)を有する第2のワイヤーハーネス(W2)と、
を備え、
前記第2のワイヤーハーネス(W2)の第3の電線(第3のサブハーネスWS3)は、前記制御部(S)によって制御される第1の補機(H1)に接続され、
前記第2のワイヤーハーネス(W2)のフラットケーブル(WF)は、前記上位制御部(200)によって直接制御される第2の補機(H2)に接続され、
前記上位制御部(200)は、前記第1の電線(第1のサブハーネスWS1)を介して前記第1の補機(H1)に関する信号を前記制御部(S)に送信すると共に、前記第2の電線(第2のサブハーネスWS2)とフラットケーブル(WF)を介して前記第2の補機(H2)を制御する信号を前記第2の補機(H2)に送信する、
ことを特徴とする電装システム。
M ワイヤーハーネス接続用モジュール
W1 第1のワイヤーハーネス
W2 第2のワイヤーハーネス
WS1 第1のサブハーネス
WS2 第2のサブハーネス
WS3 第3のサブハーネス
WF フラットケーブル
d1 第1のコネクタ受け部
d2 第2のコネクタ受け部
e1 第3のコネクタ受け部
e2 フラットケーブル挿通用開口部
10 筐体
27 内奥壁
28 貫通孔
K 制御基板
S 制御部
H1 第1の補機
H2 第2の補機
C1 第1のコネクタ
C2 第2のコネクタ
C3 第3のコネクタ
P1 第1のコネクタ受け部の端子
P2 第3のコネクタ受け部の端子

Claims (4)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に収容され制御部を有する制御基板と、
    前記筐体の外面に開口し、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタが挿入される第1のコネクタ受け部、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタが挿入される第2のコネクタ受け部、および第3の電線に取り付けられた第3のコネクタが挿入される第3のコネクタ受け部と、
    前記筐体の外面に開口し、フラットケーブルが挿通される開口部と、
    を有し、
    前記第1のコネクタ受け部の端子および前記第3のコネクタ受け部の端子は、前記制御基板の制御部に電気的に接続されることで該制御部を介して互いに電気的に接続されており、
    前記第2のコネクタ受け部は、前記開口部から挿入される前記フラットケーブルの端末部の導体と前記第2のコネクタ受け部に挿入される前記第2のコネクタの端子とを電気的に接続する、
    ことを特徴とするワイヤーハーネス接続用モジュール。
  2. 前記第1のコネクタ受け部および前記第2のコネクタ受け部は、前記筐体の一方の端面に互いに並置され、
    前記第3のコネクタ受け部および前記開口部は、前記一方の端面と対向する他方の端面に互いに並置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス接続用モジュール。
  3. 前記第2のコネクタ受け部の内奥壁には、前記開口部から挿入される前記フラットケーブルの端末部の導体と前記第2のコネクタ受け部に挿入される前記第2のコネクタの端子とを電気接続するための貫通孔が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤーハーネス接続用モジュール。
  4. 請求項1に記載のワイヤーハーネス接続用モジュールと、
    前記ワイヤーハーネス接続用モジュールの制御部に対し補機を制御するための信号を送信する上位制御部と、
    前記第1の電線および第2の電線を有する第1のワイヤーハーネスと、
    前記第3の電線およびフラットケーブルを有する第2のワイヤーハーネスと、
    を備え、
    前記第2のワイヤーハーネスの第3の電線は、前記制御部によって制御される第1の補機に接続され、
    前記第2のワイヤーハーネスのフラットケーブルは、前記上位制御部によって直接制御される第2の補機に接続され、
    前記上位制御部は、前記第1の電線を介して前記第1の補機に関する信号を前記制御部に送信すると共に、前記第2の電線とフラットケーブルを介して前記第2の補機を制御する信号を前記第2の補機に送信する、
    ことを特徴とする電装システム。
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