JP7257839B2 - 系統解列装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力系統に連系される電源装置をその電力系統から解列させることができる系統解列装置に関する。
家屋等の施設では、電力系統に接続される主幹ブレーカが分電盤に設けられ、その主幹ブレーカを経由して電力の供給を受けることができる。また、施設内では、主幹ブレーカの二次側に、複数の分岐ブレーカが主幹ブレーカから見て並列に接続され、それら分岐ブレーカの二次側に、各種の電力負荷装置などが接続されるような電気設備が構築されている。
太陽電池などの電源装置を施設に設置する場合、特許文献1に記載のように、電源装置用の専用ブレーカ(自家発電用主幹開閉器11)を分岐ブレーカ(分岐開閉器12)と並列に主幹ブレーカ(商用電源用主幹開閉器6)の二次側に増設し、その専用ブレーカに電源装置(太陽電池E2)を接続することが行われている。この場合、電源装置には二つの電圧線と中性線とが接続されており、電源装置は交流200V電源として機能する。
特許第3531408号公報
特許文献1では、交流200V電源として機能する電源装置を設置しているが、交流100V電源として機能する電源装置を設置する場合も有り得る。その場合、電源装置が、一つの電圧線及び中性線という2線に接続された100V用の分岐ブレーカに対して交流100V電源として接続される場合や、二つの電圧線及び中性線という3線に接続された200V用の分岐ブレーカに対して交流100V電源として接続される場合などが有り得る。
一つの電圧線及び中性線という2線に接続された100V用の分岐ブレーカに対して電源装置が交流100V電源として接続される場合、電源装置はその分岐ブレーカの二次側の一つの電圧線及び中性線に接続される。この場合、電源装置が接続される一つの電圧線及び中性線の間の電位差は100Vとなる。例えば、図1に示す分散型電源システムでは、電源装置11が、第1電圧線2a及び中性線2cという2線に接続された100V用の分岐ブレーカ4cの二次側に交流100V電源として接続されている場合を示している。
二つの電圧線及び中性線という3線に接続された200V用の分岐ブレーカに対して電源装置が交流100V電源として接続される場合、電源装置はその分岐ブレーカの二次側の二つの電圧線のうちの一方の電圧線及び中性線に接続され且つ他方の電圧線には接続されない。この場合も、電源装置が接続される一つの電圧線及び中性線の間の電位差は100Vとなる。例えば、図2に示す分散型電源システムでは、電源装置11が、第1電圧線2a及び第2電圧線2b及び中性線2cという3線に接続された200V用の分岐ブレーカ4fの二次側の、第1電圧線2a及び中性線2cという2線に交流100V電源として接続されている場合を示している。
このような分散型電源システムにおいて、電力系統に事故が発生した場合には、その電力系統から電源装置を解列することが求められる場合がある。そのため、電力系統での事故の発生を確実に検出し、電源装置を電力系統から確実に解列することが必要になる。但し、上述したような交流100V電源として機能するように設置された電源装置は、一つの電圧線には接続されているが、別の電圧線には接続されていない。そのため、電源装置は、自身が接続されている一つの電圧線に現れる電圧異常を知ることはできるが、自身が接続されていない別の電圧線に現れる電圧異常を知ることができず、その場合に求められる電力系統1からの解列を行えないという問題が生じ得る。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電力系統の異常時に、電力系統に連系される電源装置をその電力系統から確実に解列させることができる系統解列装置を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る系統解列装置の特徴構成は、電力系統に連系される電源装置を当該電力系統から解列させることができる系統解列装置であって、
前記電源装置は、前記電力系統に接続される主幹ブレーカの二次側の、第1電圧線及び第2電圧線及び中性線を有する単相3線式の交流線に対して接続される複数の分岐ブレーカのうちの何れか一つの前記分岐ブレーカの二次側に接続される交流100V電源であり、
前記第1電圧線の電位と前記中性線の電位との間の第1電位差が所定の解列条件を満たした場合に前記電源装置を前記電力系統から解列させ、前記第2電圧線の電位と前記中性線の電位との間の第2電位差が所定の解列条件を満たした場合に前記電源装置を前記電力系統から解列させる解列制御部と、
前記第1電圧線の電位又は前記第2電圧線の電位と前記中性線の電位との間の電圧線-中性線間電位差を測定する第1電位差測定部と、
前記第1電圧線の電位と前記第2電圧線の電位との間の電圧線-電圧線間電位差を測定する第2電位差測定部とを備え、
前記電源装置は、前記交流線を構成する前記第1電圧線及び前記第2電圧線のうちの一方の電圧線と前記中性線とに接続され且つ前記第1電圧線及び前記第2電圧線のうちの他方の電圧線には接続されていない一つの前記分岐ブレーカの二次側に接続され、
前記第1電位差測定部は、前記電源装置が接続される一つの前記分岐ブレーカの二次側に接続される電圧線の電位を参照して前記電圧線-中性線間電位差を測定するか、又は、前記電源装置が接続される一つの前記分岐ブレーカとは別の前記分岐ブレーカの二次側に接続されている、前記電源装置が接続されていない方の電圧線の電位を参照して前記電圧線-中性線間電位差を測定し、
前記第2電位差測定部は、前記電源装置が接続される一つの前記分岐ブレーカの二次側に接続される電圧線の電位と、前記電源装置が接続される一つの前記分岐ブレーカとは別の前記分岐ブレーカの二次側に接続されている、前記電源装置が接続されていない方の電圧線の電位とを参照して前記電圧線-電圧線間電位差を測定し、
前記解列制御部は、前記第1電位差測定部が測定した前記電圧線-中性線間電位差と、前記第2電位差測定部が測定した前記電圧線-電圧線間電位差及び前記第1電位差測定部が測定した前記電圧線-中性線間電位差の間の差分の電位差とに基づいて、前記第1電位差と前記第2電位差とを決定する点にある。
上記特徴構成によれば、解列制御部は、電力系統に異常が発生した場合などにおいて第1電圧線の電位と中性線の電位との間の第1電位差が所定の解列条件を満たした場合には電源装置を電力系統から解列させる。つまり、系統解列装置は、第1電圧線に現れる電力系統の異常を検知して、電源装置を電力系統から解列させることができる。また、解列制御部は、電力系統に異常が発生した場合などにおいて第2電圧線の電位と中性線の電位との間の第2電位差が所定の解列条件を満たした場合に電源装置を電力系統から解列させる。つまり、系統解列装置は、第2電圧線に現れる電力系統の異常を検知して、電源装置を電力系統から解列させることができる。このように、電源装置は一つの分岐ブレーカの二次側に接続される交流100V電源であるため、第1電圧線及び第2電圧線の一方にしか接続されていないものの、解列制御部は、単相3線式の交流線を構成する二つの電圧線(第1電圧線及び第2電圧線)の両方の電圧の監視結果に基づいて、電力系統の異常時に、電力系統に連系される電源装置をその電力系統から解列させることができる。
加えて、本特徴構成では、第1電位差測定部が第1電圧線の電位又は第2電圧線の電位と中性線の電位との間の100Vの電圧線-中性線間電位差を測定し、第2電位差測定部が、第1電圧線の電位と第2電圧線の電位との間の200Vの電圧線-電圧線間電位差を測定する。つまり、第2電位差測定部によって200Vの電位差を測定することで、第1電圧線及び第2電圧線の両方での電圧測定を行っていることを証明できる。そして、解列制御部は、第1電位差測定部が測定した電圧線-中性線間電位差と、第2電位差測定部が測定した電圧線-電圧線間電位差及び第1電位差測定部が測定した電圧線-中性線間電位差の間の差分の電位差とに基づいて、第1電位差と第2電位差とを決定することで、単相3線式の交流線を構成する二つの電圧線(第1電圧線及び第2電圧線)の両方の電圧の監視結果に基づいて、電力系統の異常時に、電力系統に連系される電源装置をその電力系統から解列させることができる。
従って、電力系統の異常時に、電力系統に連系される電源装置をその電力系統から確実に解列させることができる系統解列装置を提供できる。
また、上記特徴構成によれば、交流線を構成する第1電圧線及び第2電圧線のうちの一方の電圧線と中性線とに接続され且つ第1電圧線及び第2電圧線のうちの他方の電圧線には接続されていない100V用の一つの分岐ブレーカの二次側に接続される電源装置を、電力系統の異常時にその電力系統から解列させることができる。
更に、上記特徴構成によれば、電源装置が、交流線を構成する第1電圧線及び第2電圧線のうちの一方の電圧線と中性線とに接続され且つ第1電圧線及び第2電圧線のうちの他方の電圧線には接続されていない100V用の一つの分岐ブレーカの二次側に接続される場合において、第1電位差測定部による電圧線-中性線間電位差の測定及び第2電位差測定部による電圧線-電圧線間電位差の測定が行われることで、二つの電圧線の電圧を確実に参照できる。
本発明に係る系統解列装置の別の特徴構成は、前記電源装置が接続される一つの前記分岐ブレーカとは別の前記分岐ブレーカの二次側に接続されている、前記電源装置が接続されていない方の電圧線から分岐されて、当該電圧線の電位が入力される入力配線と、前記入力配線での電位を低下させる抵抗部と、前記抵抗部で低下された電位を出力する出力配線とを有する電圧低下回路部を備え、
前記第2電位差測定部は、前記電源装置が接続される一つの前記分岐ブレーカの二次側に接続される電圧線の電位と、前記電圧低下回路部の前記出力配線の電位とを参照して前記電圧線-電圧線間電位差を測定する点にある。
上記特徴構成によれば、第2電位差測定部に接続される出力配線には、電圧低下回路部の抵抗器で低下された電圧が印加される。つまり、電圧低下回路部と第2電位差測定部との間を、高電圧が印加されない出力線によって接続することができる。
本発明に係る系統解列装置の別の特徴構成は、前記電源装置の発電電力を所定の電力に変換して前記交流線に供給するパワーコンディショナを備え、
前記パワーコンディショナは、前記解列制御部と前記第1電位差測定部と前記第2電位差測定部とを有する点にある。
上記特徴構成によれば、系統解列装置の機能を、電源装置を分岐ブレーカに接続する場合に設けられるパワーコンディショナが備える機能を用いて実現できる。
本発明に係る系統解列装置の別の特徴構成は、前記電源装置の発電電力を所定の電力に変換して前記交流線に供給するパワーコンディショナを備え、
前記パワーコンディショナは、前記解列制御部と前記第1電位差測定部とを有し、
前記第2電位差測定部は、前記パワーコンディショナとは別の機器に設けられる点にある。
上記特徴構成によれば、系統解列装置の機能の一部を、電源装置を分岐ブレーカに接続する場合に設けられるパワーコンディショナが備える機能を用いて実現できる。
加えて、第2電位差測定部からパワーコンディショナへと電位差の情報を伝達するための配線には高電圧は加わらない。そのため、例えば第2電位差測定部をパワーコンディショナから離れた位置に設置するとしても、第2電位差測定部とパワーコンディショナとの間を接続する配線を設置する工事を比較的容易に行うことができる。
本発明に係る系統解列装置の別の特徴構成は、前記電源装置の発電電力を所定の電力に変換して前記交流線に供給するパワーコンディショナを備え、
前記パワーコンディショナは、前記解列制御部を有し、
前記第1電位差測定部及び前記第2電位差測定部は、前記パワーコンディショナとは別の機器に設けられる点にある。
上記特徴構成によれば、系統解列装置の機能の一部を、電源装置を分岐ブレーカに接続する場合に設けられるパワーコンディショナが備える機能を用いて実現できる。
加えて、第1電位差測定部及び第2電位差測定部のそれぞれからパワーコンディショナへと電位差の情報を伝達するための配線には高電圧は加わらない。そのため、例えば第1電位差測定部及び第2電位差測定部のそれぞれをパワーコンディショナから離れた位置に設置するとしても、第1電位差測定部とパワーコンディショナとの間を接続する配線、及び、第2電位差測定部とパワーコンディショナとの間を接続する配線を設置する工事を比較的容易に行うことができる。
第1実施形態の系統解列装置が設けられた分散型電源システムの構成を示す図である。 第2実施形態の系統解列装置が設けられた分散型電源システムの構成を示す図である。 第3実施形態の系統解列装置が設けられた分散型電源システムの構成を示す図である。 第4実施形態の系統解列装置が設けられた分散型電源システムの構成を示す図である。 第5実施形態の系統解列装置が設けられた分散型電源システムの構成を示す図である。 第2電圧測定部が電圧低下回路部を介して電圧情報を取得する例を示す図である。 主幹ブレーカに電圧低下回路部を設けた場合の例である。 主幹ブレーカに設ける電圧低下回路部の構造例を示す図である。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第1実施形態に係る系統解列装置について説明する。
図1は、第1系統解列装置が設けられた分散型電源システムの構成を示す図である。図示する分散型発電システムは、一次側が電力系統1に対して接続される主幹ブレーカ3と、主幹ブレーカ3の二次側に対して接続される複数の分岐ブレーカ4(4a,4b,4c,4d)とを備える。複数の分岐ブレーカ4は、電力系統1に接続される主幹ブレーカ3の二次側の、第1電圧線2a及び第2電圧線2bと中性線2cとを有する単相3線式の交流線2に対して接続される。そのうち、分岐ブレーカ4a及び分岐ブレーカ4cは第1電圧線2a及び中性線2cに接続され、分岐ブレーカ4b及び分岐ブレーカ4dは第2電圧線2b及び中性線2cに接続される。これら主幹ブレーカ3及び複数の分岐ブレーカ4は例えば分電盤などで集約して設置される。
主幹ブレーカ3では、第1電圧線2a及び第2電圧線2bでの過電流の継続が防止される。例えば、主幹ブレーカ3では、自身に引き込まれている第1電圧線2a又は第2電圧線2bを流れる電流が遮断容量を超えると、所定の時間が経過するまでの間に線路を強制的に遮断する。
本実施形態の分岐ブレーカ4a,4b,4c,4dのそれぞれには、第1電圧線2a及び第2電圧線2bのうちの一方の電圧線と中性線2cとが引き込まれており、100V負荷を接続することができる。図1に示す例では、分岐ブレーカ4aには電力負荷装置5が接続され、分岐ブレーカ4bには電力負荷装置5が接続される。電力負荷装置5には、電力系統1及び電源装置11の少なくとも一方から電力供給が行われる。
電源装置11は、電力系統1に接続される主幹ブレーカ3の二次側の、第1電圧線2a及び第2電圧線2b及び中性線2cを有する単相3線式の交流線2に対して接続される複数の分岐ブレーカ4のうちの何れか一つの分岐ブレーカ4の二次側に接続される交流100V電源である。本実施形態では、電源装置11は、交流線2を構成する第1電圧線2a及び第2電圧線2bのうちの一方の電圧線と中性線2cとに接続され且つ第1電圧線2a及び第2電圧線2bのうちの他方の電圧線には接続されていない一つの分岐ブレーカ4の二次側に接続される。具体的には、100V用の分岐ブレーカ4cに、電源装置11が接続される。つまり、電源装置11は、電力系統1に接続される主幹ブレーカ3の二次側の、第1電圧線2a及び第2電圧線2bと中性線2cとを有する単相3線式の交流線2に対して接続される複数の分岐ブレーカ4のうち、第1電圧線2a及び中性線2cに接続され且つ第2電圧線2bには接続されていない一つの分岐ブレーカ4cの二次側に接続されている交流100V電源である。
図1に示す例では、分岐ブレーカ4dの二次側に装置は接続されていない。
分岐ブレーカ4でも、過電流の継続が防止される。例えば、各分岐ブレーカ4(4a,4b,4c,4d)では、自身に引き込まれている電圧線(第1電圧線2a又は第2電圧線2b)を流れる電流が遮断容量を超えると、所定の時間が経過するまでの間に線路を強制的に遮断する。
分散型電源システムには、電源装置11から供給される電力を所望の電圧、周波数、位相の電力に変換するインバータなどの電力変換回路部10と、電力変換回路部10の動作を制御する制御部8とが設けられる。
分散型電源システムに設けられる電源装置11は、発電装置や充放電装置などを用いて構成される。例えば、発電装置としては、燃料電池を備える装置や、エンジンとそのエンジンによって駆動される発電機とを備える装置などの様々な装置を用いることができる。充放電装置としては、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、鉛電池などの蓄電池(化学電池)や、キャパシタ、フライホイールなどの様々な装置を用いることができる。
電力変換回路部10と分岐ブレーカ4cとの間の線路(第1電圧線2a及び中性線2c)には、開閉器9が設けられる。開閉器9の動作は制御部8が制御する。そして、開閉器9が閉じられている場合、電力変換回路部10及び電源装置11は電力系統1に連系されている。開閉器9が開かれている場合、電力変換回路部10及び電源装置11は電力系統1から解列されている。
電力系統1で事故などが発生し、電力系統1での電力の電圧に異常が発生した場合、電源装置11を電力系統1から解列することが求められる場合がある。そのような場合のために、本実施形態の分散型電源システムには、系統解列装置が設けられている。
系統解列装置は、第1電圧線2aの電位と中性線2cの電位との間の第1電位差が所定の解列条件を満たした場合に電源装置11を電力系統1から解列させ、第2電圧線2bの電位と中性線2cの電位との間の第2電位差が所定の解列条件を満たした場合に電源装置11を電力系統1から解列させる解列制御部としての制御部8を備える。本実施形態では、制御部8が、開閉器9を開くことで、電源装置11を電力系統1から解列させることができる。制御部8は、例えば、第1電位差が80Vよりも小さい場合には上記解列条件が満たされたと判定し、第2電位差が80Vよりも小さい場合には上記解列条件が満たされたと判定する。
このように、系統解列装置は、第1電圧線2aに現れる電力系統1の異常を検知して、電源装置11を電力系統1から解列させることができる。また、系統解列装置は、第2電圧線2bに現れる電力系統1の異常を検知して、電源装置11を電力系統1から解列させることができる。その結果、電源装置11は一つの分岐ブレーカ4の二次側に接続される交流100V電源であるため、第1電圧線2a及び第2電圧線2bの一方にしか接続されていないものの、制御部8が、単相3線式の交流線2を構成する二つの電圧線(第1電圧線2a及び第2電圧線2b)の両方の電位の監視結果に基づいて、電力系統1の異常時に、電力系統1に連系される電源装置11をその電力系統1から解列させることができる。
本実施形態の系統解列装置は、第1電位差測定部6と第2電位差測定部7とを備える。第1電位差測定部6は、第1電圧線2aの電位又は第2電圧線2bの電位と中性線2cの電位との間の電圧線-中性線間電位差を測定する。第2電位差測定部7は、第1電圧線2aの電位と第2電圧線2bの電位との間の電圧線-電圧線間電位差を測定する
具体的に説明すると、第1電位差測定部6は、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカ4cの二次側に接続される電圧線の電位を参照して電圧線-中性線間電位差を測定する。図1に示す例では、第1電位差測定部6は、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカ4cの二次側に接続されている第1電圧線2aと中性線2cとを用いて100Vの電圧線-中性線間電位差を測定する。そして、制御部8は、第1電位差測定部6が測定した電圧線-中性線間電位差を第1電位差として決定できる。
第2電位差測定部7は、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカ4cの二次側に接続される電圧線の電位と、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカ4cとは別の分岐ブレーカ4dの二次側に接続されている、電源装置11が接続されていない方の電圧線の電位とを参照して200Vの電圧線-電圧線間電位差を測定する。図1に示した例では、第2電位差測定部7は、交流線2のうち、第2電圧線2b及び中性線2cに接続され且つ第1電圧線2aに接続されていない他の分岐ブレーカ4dの二次側に接続されている第2電圧線2bと、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカ4cの二次側に接続されている第1電圧線2aとを用いて電圧線-電圧線間電位差を測定する。
尚、本実施形態では、分岐ブレーカ4cに引き込まれる電圧線(第1電圧線2a)の電位と分岐ブレーカ4dに引き込まれる電圧線(第2電圧線2b)の電位との電位差が200Vであることを事前に測定した上で、第2電位差測定部7で、分岐ブレーカ4cに引き込まれる電圧線の電位と分岐ブレーカ4dに引き込まれる電圧線の電位との電位差を測定している。
このように、電源装置11が接続される分岐ブレーカ4cの二次側の線路に第2電圧線2bが含まれていない場合であっても、他の分岐ブレーカ4dの二次側の線路に含まれている第2電圧線2bを用いて、第2電位差測定部7が、第1電圧線2aの電位と第2電圧線2bの電位との間の200Vの電位差を測定できる。
そして、制御部8は、第1電位差測定部6が測定した電圧線-中性線間電位差と、第2電位差測定部7が測定した電圧線-電圧線間電位差及び第1電位差測定部6が測定した電圧線-中性線間電位差の間の差分の電位差とに基づいて、上記第1電位差と上記第2電位差とを決定する。例えば、図1に示す例で第1電位差測定部6が測定した電圧線-中性線間電位差は、第1電圧線2aの電位と中性線2cの電位との間の第1電位差である。また、図1に示す例で第2電位差測定部7が測定した電圧線-電圧線間電位差及び第1電位差測定部6が測定した電圧線-中性線間電位差の間の差分の電位差は、第2電圧線2bの電位と中性線2cの電位との間の第2電位差である。
以上のように、第1電位差測定部6が第1電圧線2aの電位と中性線2cの電位との間の100Vの電圧線-中性線間電位差を測定し、第2電位差測定部7が、第1電圧線2aの電位と第2電圧線2bの電位との間の200Vの電圧線-電圧線間電位差を測定する。つまり、第2電位差測定部7によって200Vの電位差を測定することで、第1電圧線2a及び第2電圧線2bの両方での電圧測定を行っていることを証明できる。そして、制御部8は、第1電位差測定部6が測定した電圧線-中性線間電位差と、第2電位差測定部7が測定した電圧線-電圧線間電位差及び第1電位差測定部6が測定した電圧線-中性線間電位差の間の差分の電位差とに基づいて、上記第1電位差と上記第2電位差とを決定することで、単相3線式の交流線2を構成する二つの電圧線(第1電圧線2a及び第2電圧線2b)の両方の電圧の監視結果に基づいて、電力系統1の異常時に、電力系統1に連系される電源装置11をその電力系統1から解列させることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態の系統解列装置は、電源装置11が接続される分岐ブレーカ4が上記実施形態と異なり、第1電位差測定部6及び第2電位差測定部7による電位差の測定形態が上記実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の系統解列装置について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図2は、第2系統解列装置が設けられた分散型電源システムの構成を示す図である。図示する分散型発電システムは、一次側が電力系統1に対して接続される主幹ブレーカ3と、主幹ブレーカ3の二次側に対して接続される複数の分岐ブレーカ4(4a,4b,4f)とを備える。分岐ブレーカ4aは第1電圧線2a及び中性線2cに接続され、分岐ブレーカ4bは第2電圧線2b及び中性線2cに接続される。つまり、分岐ブレーカ4a,4bは100V用の分岐ブレーカである。分岐ブレーカ4fは第1電圧線2a及び第2電圧線2b及び中性線2cに接続される。つまり、分岐ブレーカ4fは200V用の分岐ブレーカである。
電源装置11は、交流線2を構成する第1電圧線2a及び第2電圧線2b及び中性線2cに接続される一つの分岐ブレーカ4fの二次側に接続される交流100V電源である。本実施形態では、交流100V電源である電源装置11が、分岐ブレーカ4fの二次側の第1電圧線2aと中性線2cとに接続され且つ第2電圧線2bには接続されていない形態を示すが、電源装置11が、分岐ブレーカ4fの二次側の第2電圧線2bと中性線2cとに接続され且つ第1電圧線2aには接続されていない形態であっても構わない。
本実施形態の系統解列装置も、第1電位差測定部6と第2電位差測定部7とを備える。第1電位差測定部6は、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカ4fの二次側に接続されている第1電圧線2aの電位又は第2電圧線2bの電位を参照して電圧線-中性線間電位差を測定する。図2に示す例では、第1電位差測定部6は、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカ4fの二次側に接続されている第1電圧線2aの電位を参照して電圧線-中性線間電位差を測定する。第2電位差測定部7は、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカ4fの二次側に接続されている第1電圧線2aの電位と、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカ4fの二次側に接続されている第2電圧線2bの電位とを参照して電圧線-電圧線間電位差を測定する。
そして、上記実施形態と同様に、制御部8は、第1電位差測定部6が測定した電圧線-中性線間電位差と、第2電位差測定部7が測定した電圧線-電圧線間電位差及び第1電位差測定部6が測定した電圧線-中性線間電位差の間の差分の電位差とに基づいて、上記第1電位差と上記第2電位差とを決定する。加えて、制御部8は、その第1電位差が所定の解列条件を満たした場合に電源装置11を電力系統1から解列させ、その第2電位差が所定の解列条件を満たした場合に電源装置11を電力系統1から解列させる。
以上のように、電源装置11が、交流線2を構成する第1電圧線2a及び第2電圧線2b及び中性線2cに接続される200V用の一つの分岐ブレーカ4fの二次側に接続される本実施形態の場合において、第2電位差測定部7による電圧線-電圧線間電位差の測定が行われることで、その200V用の一つの分岐ブレーカ4fの二次側の二つの電圧線2a,2bの電圧が確実に参照される。従って、単相3線式の交流線2を構成する二つの電圧線(第1電圧線2a及び第2電圧線2b)の両方の電圧の監視結果に基づいて、電力系統1の異常時に、電力系統1に連系される電源装置11をその電力系統1から解列させることができる。
<第3実施形態>
第3実施形態の系統解列装置は、パワーコンディショナの機能を用いて実現される。以下に第3実施形態の系統解列装置について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図3は、第3実施形態の系統解列装置が設けられた分散型電源システムの構成を示す図である。図示するように、主幹ブレーカ3と、分岐ブレーカ4a,4b,4c,4dとが分電盤に設けられる。また、パワーコンディショナPCは、電源装置11の発電電力を所定の電力に変換して交流線2に供給する電力変換回路部10を備えている。加えて、本実施形態のパワーコンディショナPCは、制御部8と、第1電位差測定部6と、第2電位差測定部7と、開閉器9とを備える。つまり、制御部8と、第1電位差測定部6と、第2電位差測定部7とを備える系統解列装置の機能を、電源装置11を分岐ブレーカ4cに接続する場合に設けられるパワーコンディショナPCが備える機能を用いて実現できる。
<第4実施形態>
第4実施形態の系統解列装置は、パワーコンディショナの機能を用いて実現される。以下に第4実施形態の系統解列装置について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図4は、第4実施形態の系統解列装置が設けられた分散型電源システムの構成を示す図である。図示するように、主幹ブレーカ3と、分岐ブレーカ4a,4b,4c,4dとが分電盤に設けられる。また、パワーコンディショナPCは、電源装置11の発電電力を所定の電力に変換して交流線2に供給する電力変換回路部10を備えている。加えて、本実施形態のパワーコンディショナPCは、制御部8と、第1電位差測定部6と、開閉器9とを備える。つまり、制御部8と、第1電位差測定部6と、第2電位差測定部7とを備える系統解列装置の機能の一部を、電源装置11を分岐ブレーカ4cに接続する場合に設けられるパワーコンディショナPCが備える機能を用いて実現できる。
また、第2電位差測定部7は、パワーコンディショナPCとは別の機器に設けられる。この場合、第2電位差測定部7からパワーコンディショナPCへと電位差の情報を伝達するための配線には高電圧は加わらない。その結果、例えば第2電位差測定部7をパワーコンディショナPCから離れた位置に設置するとしても、第2電位差測定部7とパワーコンディショナPCとの間を接続する配線を設置する工事を比較的容易に行うことができる。
<第5実施形態>
第5実施形態の系統解列装置は、パワーコンディショナの機能を用いて実現される。以下に第5実施形態の系統解列装置について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図5は、第5実施形態の系統解列装置が設けられた分散型電源システムの構成を示す図である。図示するように、主幹ブレーカ3と、分岐ブレーカ4a,4b,4c,4dとが分電盤に設けられる。また、パワーコンディショナPCは、電源装置11の発電電力を所定の電力に変換して交流線2に供給する電力変換回路部10を備えている。加えて、本実施形態のパワーコンディショナPCは、制御部8と、開閉器9とを備える。つまり、制御部8と、第1電位差測定部6と、第2電位差測定部7とを備える系統解列装置の機能の一部は、電源装置11を分岐ブレーカ4cに接続する場合に設けられるパワーコンディショナPCが備える機能を用いて実現される。
また、第1電位差測定部6及び第2電位差測定部7は、パワーコンディショナPCとは別の機器に設けられる。この場合、第1電位差測定部6及び第2電位差測定部7のそれぞれからパワーコンディショナPCへと電位差の情報を伝達するための配線には高電圧は加わらない。その結果、例えば第1電位差測定部6及び第2電位差測定部7のそれぞれをパワーコンディショナPCから離れた位置に設置するとしても、第1電位差測定部6とパワーコンディショナPCとの間を接続する配線、及び、第2電位差測定部7とパワーコンディショナPCとの間を接続する配線を設置する工事を比較的容易に行うことができる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、本発明の系統解列装置の構成について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。
<2>
上記実施形態において、分岐ブレーカ4dの二次側に装置が接続されていても構わない。例えば、電源装置11と併設できる電気機器(例えば給湯器など)があれば、その電気機器を分岐ブレーカ4dに接続すればよい。具体例を挙げると、電源装置11が、熱と電気とを併せて発生する、燃料電池を備える装置や、エンジンとそのエンジンによって駆動される発電機とを備える装置などの熱電併給装置である場合、その熱電併給装置とセットで運用される給湯器を分岐ブレーカ4dの二次側に接続することが考えられる。そうすると、電気機器に接続される第2電圧線2bが、電源装置11の近くまで引かれるので、第2電位差測定部7の近くには、電源装置11が接続される第1電圧線2aと、電気機器が接続される第2電圧線2bとの両方が存在するようになる。その結果、第2電位差測定部7による、第1電圧線2aの電位と第2電圧線2bの電位との間の電位差の測定が容易になる。
<3>
上記実施形態では、電源装置11を電力系統1から解列させる場合の解列条件について、具体的な数値例を挙げて説明したが、それらの内容は適宜変更可能である。
<4>
上記実施形態では、第1電位差測定部6が、第1電圧線2aの電位と中性線2cの電位との間の電圧線-中性線間電位差を測定する例を説明したが、第1電位差測定部6が、第2電圧線2bの電位と中性線2cの電位との間の電圧線-中性線間電位差を測定してもよい。
例えば、図1に示した例であれば、第1電位差測定部6は、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカ4cとは別の分岐ブレーカ4dの二次側に接続されている、電源装置11が接続されていない方の電圧線(第2電圧線2b)の電位を参照して電圧線-中性線間電位差を測定してもよい。図2に示した例であれば、第1電位差測定部6は、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカ4fの二次側に接続されている第2電圧線2bの電位を参照して電圧線-中性線間電位差を測定してもよい。
<5>
上記実施形態では、電源装置11が第1電圧線2a及び中性線2cに接続される交流100V電源である例を説明したが、電源装置11が第2電圧線2b及び中性線2cに接続される交流100V電源であってもよい。
例えば、図1に示した例であれば、電源装置11が、第2電圧線2b及び中性線2cに接続され且つ第1電圧線2aには接続されていない分岐ブレーカ4dの二次側に接続されていてもよい。図2に示した例であれば、電源装置11が、分岐ブレーカ4fの二次側の第2電圧線2b及び中性線2cに接続されていてもよい。
<6>
上記実施形態において、第2電位差測定部7が電圧低下回路部15を経由して、第2電圧線2bでの電位についての情報を取得してもよい。
図6は、第2電位差測定部7が電圧低下回路部15を介して電圧情報を取得する例を示す図である。図示するように、系統解列装置は電圧低下回路部15を備える。この電圧低下回路部15は、第2電圧線2bに接続されて、その第2電圧線2bの電位が入力される入力配線と、入力配線での電位を低下させる抵抗部13と、抵抗部13で低下された電位を出力する出力配線とを有する。この場合の第2電圧線2bは、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカとは別の分岐ブレーカの二次側に接続されている、電源装置11が接続されていない方の電圧線である。抵抗部13は、抵抗R1と抵抗R2とを直列に接続した回路であり、抵抗R1と抵抗R2との間に出力配線が接続されている。その結果、出力配線の電圧は、抵抗R1で電圧降下した後の電圧になる。このように、第2電位差測定部7には、電圧低下回路部15から相対的に低い電圧が加わった出力配線を経由して電圧情報が伝達される。そして、第2電位差測定部7は、電源装置11が接続される一つの分岐ブレーカの二次側に接続される電圧線の電位と、電圧低下回路部15の出力配線の電位とを参照して電圧線-電圧線間電位差を測定する。
このように、第2電位差測定部7に接続される出力配線には、電圧低下回路部15の抵抗器で低下された電圧が印加される。つまり、電圧低下回路部15と第2電位差測定部7との間を、高電圧が印加されない出力線によって接続することができる。
<7>
系統解列装置において、第1電圧線2a及び第2電圧線2bの電圧を1箇所で検出してもよい。
図7は、主幹ブレーカ3に電圧低下回路部(電圧検出用ユニット20)を設置した場合の例である。図8は、主幹ブレーカ3に設ける電圧低下回路部(電圧検出用ユニット20)の構造例を示す図である。図7及び図8に示すように、主幹ブレーカ3は、一次側に設けられる一次側端子部で電力系統1と接続され、二次側に設けられる二次側端子部で交流線2と接続される。そして、主観ブレーカの二次側端子部に電圧検出用ユニット20を設けている。電圧検出用ユニット20は、図6を参照して説明した電圧低下回路部15の機能を備えており、入力配線と、抵抗部13と、出力配線とを有する。具体的には、入力配線は、第1電圧線2aに接続される第1配線部21aと、第2電圧線2bに接続される第2配線部21bと、中性線2cに接続される第3配線部21cとに対応する。抵抗部13は、抵抗Raと抵抗Rbと抵抗Rcと抵抗Rdとに対応する。出力配線は、第1出力配線22aと第2出力配線22bと第3出力配線22cとに対応する。
このように、電圧検出用ユニット20は、第1配線部21aと第3配線部21cとの間の電圧を抵抗Ra及び抵抗Rbによって分圧して第1出力配線22aに出力し、第2配線部21bと第3配線部21cとの間の電圧を抵抗Rc及び抵抗Rdによって分圧して第2出力配線22bに出力し、第3配線部21cの電位をそのまま第3出力配線22cに出力する。第1出力配線22a及び第2出力配線22b及び第3出力配線22cは、電圧検出用ユニット20に設けられるコネクタ26に連結される。
また、第1電位差測定部6及び第2電位差測定部7の機能を備える電位差測定部24が設けられている。電位差測定部24には、先端にコネクタ25が連結されており、第1配線23a及び第2配線23b及び第3配線23cで構成されるケーブル23が接続されている。そして、ケーブル23の先端に連結されるコネクタ25が、電圧検出用ユニット20に設けられるコネクタ26に装着されると、第1出力配線22aが第1配線23aと接続され、第2出力配線22bが第2配線23bと接続され、第3出力配線22cが第3配線23cと接続される。その結果、電位差測定部24に電圧検出用ユニット20で生成された分圧後の電圧情報が伝達される。従って、電位差測定部24に接続される出力配線には、電圧低下回路部15の抵抗器で低下された電圧が印加される。つまり、電圧低下回路部15と電位差測定部24との間を、高電圧が印加されない出力線によって接続することができる。
<8>
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変できる。
本発明は、電力系統の異常時に、電力系統に連系される電源装置をその電力系統から確実に解列させることができる系統解列装置に利用できる。
1 電力系統
2 交流線
2a 第1電圧線
2b 第2電圧線
2c 中性線
3 主幹ブレーカ
3a 一次側端子部
3b 二次側端子部
4 分岐ブレーカ
5 電力負荷装置
6 第1電位差測定部
7 第2電位差測定部
8 制御部(解列制御部)
9 開閉器
10 電力変換回路部
11 電源装置
12 入力配線
13 抵抗部
14 出力配線
15 電圧低下回路部
20 電圧検出用ユニット(電圧低下回路部)
21a 第1配線部(入力配線)
21b 第2配線部(入力配線)
21b 第3配線部(入力配線)
22a 第1出力配線(出力配線)
22b 第2出力配線(出力配線)
22b 第3出力配線(出力配線)
24 電位差測定部(第1電位差測定部、第2電位差測定部)
PC パワーコンディショナ

Claims (5)

  1. 電力系統に連系される電源装置を当該電力系統から解列させることができる系統解列装置であって、
    前記電源装置は、前記電力系統に接続される主幹ブレーカの二次側の、第1電圧線及び第2電圧線及び中性線を有する単相3線式の交流線に対して接続される複数の分岐ブレーカのうちの何れか一つの前記分岐ブレーカの二次側に接続される交流100V電源であり、
    前記第1電圧線の電位と前記中性線の電位との間の第1電位差が所定の解列条件を満たした場合に前記電源装置を前記電力系統から解列させ、前記第2電圧線の電位と前記中性線の電位との間の第2電位差が所定の解列条件を満たした場合に前記電源装置を前記電力系統から解列させる解列制御部と、
    前記第1電圧線の電位又は前記第2電圧線の電位と前記中性線の電位との間の電圧線-中性線間電位差を測定する第1電位差測定部と、
    前記第1電圧線の電位と前記第2電圧線の電位との間の電圧線-電圧線間電位差を測定する第2電位差測定部とを備え、
    前記電源装置は、前記交流線を構成する前記第1電圧線及び前記第2電圧線のうちの一方の電圧線と前記中性線とに接続され且つ前記第1電圧線及び前記第2電圧線のうちの他方の電圧線には接続されていない一つの前記分岐ブレーカの二次側に接続され、
    前記第1電位差測定部は、前記電源装置が接続される一つの前記分岐ブレーカの二次側に接続される電圧線の電位を参照して前記電圧線-中性線間電位差を測定するか、又は、前記電源装置が接続される一つの前記分岐ブレーカとは別の前記分岐ブレーカの二次側に接続されている、前記電源装置が接続されていない方の電圧線の電位を参照して前記電圧線-中性線間電位差を測定し、
    前記第2電位差測定部は、前記電源装置が接続される一つの前記分岐ブレーカの二次側に接続される電圧線の電位と、前記電源装置が接続される一つの前記分岐ブレーカとは別の前記分岐ブレーカの二次側に接続されている、前記電源装置が接続されていない方の電圧線の電位とを参照して前記電圧線-電圧線間電位差を測定し、
    前記解列制御部は、前記第1電位差測定部が測定した前記電圧線-中性線間電位差と、前記第2電位差測定部が測定した前記電圧線-電圧線間電位差及び前記第1電位差測定部が測定した前記電圧線-中性線間電位差の間の差分の電位差とに基づいて、前記第1電位差と前記第2電位差とを決定する系統解列装置。
  2. 前記電源装置が接続される一つの前記分岐ブレーカとは別の前記分岐ブレーカの二次側に接続されている、前記電源装置が接続されていない方の電圧線から分岐されて、当該電圧線の電位が入力される入力配線と、前記入力配線での電位を低下させる抵抗部と、前記抵抗部で低下された電位を出力する出力配線とを有する電圧低下回路部を備え、
    前記第2電位差測定部は、前記電源装置が接続される一つの前記分岐ブレーカの二次側に接続される電圧線の電位と、前記電圧低下回路部の前記出力配線の電位とを参照して前記電圧線-電圧線間電位差を測定する請求項1に記載の系統解列装置。
  3. 前記電源装置の発電電力を所定の電力に変換して前記交流線に供給するパワーコンディショナを備え、
    前記パワーコンディショナは、前記解列制御部と前記第1電位差測定部と前記第2電位差測定部とを有する請求項1又は2に記載の系統解列装置。
  4. 前記電源装置の発電電力を所定の電力に変換して前記交流線に供給するパワーコンディショナを備え、
    前記パワーコンディショナは、前記解列制御部と前記第1電位差測定部とを有し、
    前記第2電位差測定部は、前記パワーコンディショナとは別の機器に設けられる請求項1又は2に記載の系統解列装置。
  5. 前記電源装置の発電電力を所定の電力に変換して前記交流線に供給するパワーコンディショナを備え、
    前記パワーコンディショナは、前記解列制御部を有し、
    前記第1電位差測定部及び前記第2電位差測定部は、前記パワーコンディショナとは別の機器に設けられる請求項1又は2に記載の系統解列装置。
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