JP2019033601A - 分散型電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】発電装置と併用して、1台のパワーコンディショナに接続された充放電装置と太陽光発電装置とを活用できる分散型電源システムを提供する。【解決手段】分散型電源システムが、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力より大きいとき、パワーコンディショナ6を電力線2の第1接続箇所P1に対して電気的に接続する第1状態に切り替えて、パワーコンディショナ6により太陽光発電装置4の発電電力を切替器7側へ出力させるように動作させる第1運転モードを実行し、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力以下であるとき、上記第1状態に切り替えてパワーコンディショナ6により充放電装置5を放電作動させる第2運転モード、又は、パワーコンディショナ6を電力線2の第3接続箇所P3に対して電気的に接続する第2状態に切り替えてパワーコンディショナ6により充放電装置5を充電作動させる第3運転モードを実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、電力系統に連系される電力線と、太陽光発電装置と、充放電装置と、太陽光発電装置とは別の発電装置とを備える分散型電源システムに関する。
特許文献1には、電力系統に連系される電力線と、太陽光発電装置と、充放電装置と、太陽光発電装置とは別の発電装置(燃料電池発電部)とを備える分散型電源システムが記載されている。電力線において電力系統へ向かう側を上流側とし、電力系統から離れる側を下流側としたとき、この分散型電源システムでは、電力線の最上流側に電力系統が接続され、電力線の最下流側に電力消費装置が接続されている。そして、電力線の上流側から下流側に向かって、太陽光発電装置と充放電装置と発電装置とがその並び順で接続されている。更に、発電装置から上流側(即ち、電力系統側)に電力の潮流を向かわせないという条件下(所謂、逆潮流を禁止するという条件下)で発電装置の動作が制御されている。つまり、発電装置は、自身よりも下流側に接続されている電力消費装置の消費電力を賄うように運転される。また、太陽光発電装置は発電装置よりも上流側に接続されており、その発電電力を電力系統へと逆潮流させることができる。このように、特許文献1に記載のシステムでは、太陽光発電装置の発電電力を電力系統へと逆潮流させることができ、且つ、発電装置を電力消費装置の消費電力を賄うために有効に運用できる構成になっている。
また、特許文献2には、1台のパワーコンディショナに太陽光発電装置及び充放電装置の両方が接続されるシステムが記載されている。このような構成により、太陽光発電装置及び充放電装置がそれぞれ別個のパワーコンディショナに接続される場合に比べて、パワーコンディショナの台数を削減できる。
特開2011−188607号公報 特開2014−23382号公報
特許文献1に記載のシステムにおいて、例えば、電力消費装置の消費電力が発電装置の最大提供電力よりも小さい場合、発電装置は発電余力を有していることになる。ところが、充放電装置は、太陽光発電装置と同様に発電装置よりも上流側に接続されているため、発電装置に発電余力があっても、その発電余力を上流側の充放電装置へと供給することはできない。
特に、パワーコンディショナの台数を少なくするために、特許文献2に記載のシステムのように、1台のパワーコンディショナに太陽光発電装置及び充放電装置の両方を接続した場合、太陽光発電装置の発電電力を逆潮流させるためには、パワーコンディショナを発電装置よりも上流側に接続しなければならない。そうすると、上述のように、発電装置に発電余力があっても、その発電余力を上流側のパワーコンディショナに接続されている充放電装置へと供給することはできない。
それに対して、パワーコンディショナを発電装置よりも下流側に接続すると、発電装置に発電余力があれば、その発電余力を下流側のパワーコンディショナに接続されている充放電装置へと供給することはできる。しかし、パワーコンディショナを発電装置よりも下流側に接続すると、発電装置から上流側(即ち、電力系統側)に電力の潮流を向かわせないという条件下(所謂、逆潮流を禁止するという条件下)で運転している限り、そのパワーコンディショナに接続されている太陽光発電装置の発電電力を逆潮流させることはできない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、発電装置と併用して、1台のパワーコンディショナに接続された充放電装置と太陽光発電装置とを活用できる分散型電源システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る分散型電源システムの特徴構成は、電力系統に連系される電力線と、太陽光発電装置と、充放電装置と、前記太陽光発電装置とは別の発電装置とを備える分散型電源システムであって、
前記電力線の上流側に前記電力系統への接続箇所が設けられ、前記電力系統への接続箇所から下流側に向かって、前記電力線上に第1接続箇所及び第2接続箇所及び第3接続箇所がその並び順で設けられ、
前記太陽光発電装置及び前記充放電装置が接続されるパワーコンディショナと、
前記パワーコンディショナを前記電力線の前記第1接続箇所に対して電気的に接続する第1状態と、前記パワーコンディショナを前記電力線の前記第3接続箇所に対して電気的に接続する第2状態との何れかに切り替わる切替器と、
制御装置とを備え、
前記発電装置は、前記電力線の前記第2接続箇所に対して電気的に接続され、前記電力線において上流側から前記第2接続箇所に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で前記電力線への提供電力を制御し、
電力消費装置は、前記電力線の前記第3接続箇所に対して電気的に接続され、
前記制御装置は、
前記太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力より大きいとき、前記切替器を前記第1状態に切り替えて、前記パワーコンディショナにより前記太陽光発電装置の発電電力を前記切替器側へ出力させるように動作させる第1運転モードを実行し、
前記太陽光発電装置の発電電力が前記設定発電電力以下であるとき、前記切替器を前記第1状態に切り替えて前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を放電作動させる第2運転モード、又は、前記切替器を前記第2状態に切り替えて前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を充電作動させる第3運転モードを実行する点にある。
上記特徴構成によれば、発電装置は、電力線において上流側から第2接続箇所に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で電力線への提供電力を制御する。つまり、発電装置の提供電力が、第2接続箇所よりも上流側へ向かわない(即ち、発電装置の提供電力が電力系統へ逆潮流しない)ことを確保しながら、第2接続箇所よりも下流側の第3接続箇所に向けて電力を供給できる。
加えて、制御装置は、太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力より大きい状況下で第1運転モードを実行するとき、切替器を第1状態に切り替えて、パワーコンディショナにより太陽光発電装置の発電電力を切替器側へ出力するように動作させる。つまり、太陽光発電装置はパワーコンディショナを介して第1接続箇所に対して電気的に接続されるので、太陽光発電装置の発電電力を、第1接続箇所から上流側に向かわせて電力系統へと逆潮流させること或いは第1接続箇所から第2接続箇所へと向かわせて電力消費装置などで消費させることに活用できる。
また、制御装置は、太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力以下である状況下で第2運転モードを実行するとき、切替器を第1状態に切り替えて、パワーコンディショナにより充放電装置を放電作動させる。つまり、充放電装置はパワーコンディショナを介して第1接続箇所に対して電気的に接続されるので、充放電装置の放電電力を、第1接続箇所から第2接続箇所へと向かわせて電力消費装置などで消費させることに活用できる。このとき、充放電装置の放電電力は第2接続箇所よりも上流側の第1接続箇所に供給されるため、充放電装置の放電電力の大小に応じて発電装置の提供電力を制限する必要はない。
また更に、制御装置は、太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力以下である状況下で第3運転モードを実行するとき、切替器を第2状態に切り替えて、パワーコンディショナにより充放電装置を充電作動させる。つまり、充放電装置はパワーコンディショナを介して第3接続箇所に対して電気的に接続されるので、充放電装置を、第2接続箇所に供給される発電装置の提供電力(例えば余剰電力)を充電することに活用できる。
従って、発電装置と併用して、1台のパワーコンディショナに接続された充放電装置と太陽光発電装置とを活用できる分散型電源システムを提供できる。
本発明に係る分散型電源システムの別の特徴構成は、前記制御装置は、前記太陽光発電装置の発電電力が前記設定発電電力以下であるとき、
前記切替器を前記第1状態に切り替えて、前記電力系統から前記電力線へ供給される受電電力が目標受電電力になるように前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を放電作動させる前記第2運転モード、又は、
前記切替器を前記第2状態に切り替えて、前記発電装置から前記電力線の前記第2接続箇所への提供電力が前記最大提供電力になるように前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を充電作動させる前記第3運転モードを実行する点にある。
上記特徴構成によれば、制御装置は、太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力以下である状況下で第2運転モードを実行するとき、切替器を第1状態に切り替えて、電力系統から電力線へ供給される受電電力が目標受電電力になるようにパワーコンディショナにより充放電装置を放電作動させる。つまり、電力系統から電力線へ供給される受電電力を所望の値(目標受電電力)にするために、充放電装置の放電電力を活用できる。
また、制御装置は、太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力以下である状況下で第3運転モードを実行するとき、切替器を第2状態に切り替えて、発電装置から電力線の第2接続箇所への提供電力が最大提供電力になるようにパワーコンディショナにより充放電装置を充電作動させる。つまり、最大提供電力を出力する状態で発電装置を運転させるために、充放電装置の充電電力を活用できる。
本発明に係る分散型電源システムの更に別の特徴構成は、前記制御装置は、前記第2運転モードを実行しているとき、前記発電装置から前記電力線の前記第2接続箇所への提供電力が前記最大提供電力でなければ、前記第3運転モードに切り替える点にある。
第2運転モードが実行されているとき、パワーコンディショナは、第2接続箇所よりも上流側の第1接続箇所に対して電気的に接続された状態で、充放電装置の放電電力を調節する。また、発電装置は、電力線において上流側から第2接続箇所に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で電力線への提供電力を制御する。よって、そのときに発電装置から電力線の第2接続箇所への提供電力が最大提供電力でないということは、発電装置に発電余力が有るということを意味している。
そこで本特徴構成では、制御装置は、第2運転モードを実行しているとき、発電装置から電力線の第2接続箇所への提供電力が最大提供電力でなければ、第3運転モードに切り替える。つまり、第3運転モードが実行されることで、切替器が第2状態に切り替わって、発電装置から電力線の第2接続箇所への提供電力が最大提供電力になるようにパワーコンディショナにより充放電装置を充電作動させる。つまり、発電装置の発電余力が充放電装置に充電されて、最大提供電力を出力する状態で発電装置が運転されることが期待できる。
本発明に係る分散型電源システムの更に別の特徴構成は、前記制御装置は、前記第3運転モードを実行しているとき、前記発電装置から前記電力線の前記第2接続箇所への提供電力が前記最大提供電力であり、且つ、前記電力系統から前記電力線へ供給される受電電力が前記目標受電電力より大きければ、前記第2運転モードに切り替える点にある。
第3運転モードが実行されているとき、パワーコンディショナは、第2接続箇所よりも下流側の第3接続箇所に接続された状態で、充放電装置の充電電力を調節する。また、発電装置は、電力線において上流側から第2接続箇所に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で電力線への提供電力を制御する。よって、そのときに発電装置から電力線の第2接続箇所への提供電力が最大提供電力であり、且つ、電力系統から電力線へ供給される受電電力が目標受電電力より大きいということは、発電装置に発電余力が無く且つ電力系統から電力線へ供給される受電電力が過剰になっているということを意味している。
そこで本特徴構成では、制御装置は、第3運転モードを実行しているとき、発電装置から電力線の第2接続箇所への提供電力が最大提供電力であり、且つ、電力系統から電力線へ供給される受電電力が目標受電電力より大きければ、第2運転モードに切り替える。つまり、第2運転モードによって充放電装置の放電が行われることで、電力系統からの受電電力が削減されることが期待できる。
本発明に係る分散型電源システムの更に別の特徴構成は、前記制御装置は、前記太陽光発電装置の発電電力が前記設定発電電力以下であるとき、
前記切替器を前記第1状態に切り替えて、前記電力系統から前記電力線へ供給される受電電力が目標受電電力になるように前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を放電作動させる前記第2運転モード、又は、
前記切替器を前記第2状態に切り替えて、前記電力系統から前記電力線へ供給される受電電力が前記目標受電電力になるように前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を充電作動させる前記第3運転モードを実行する点にある。
上記特徴構成によれば、制御装置は、太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力以下である状況下で第2運転モードを実行するとき、切替器を第1状態に切り替えて、電力系統から電力線へ供給される受電電力が目標受電電力になるようにパワーコンディショナにより充放電装置を放電作動させる。つまり、電力系統から電力線へ供給される受電電力を所望の値(目標受電電力)にするために、充放電装置の放電電力を活用できる。
また、制御装置は、太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力以下である状況下で第3運転モードを実行するとき、切替器を第2状態に切り替えて、電力系統から電力線へ供給される受電電力が目標受電電力になるようにパワーコンディショナにより充放電装置を充電作動させる。つまり、電力系統から電力線へ供給される受電電力を所望の値(目標受電電力)にするために、充放電装置の充電電力を活用できる。
本発明に係る分散型電源システムの更に別の特徴構成は、前記制御装置は、前記第2運転モードを実行しているとき、前記充放電装置の放電電力がゼロであり、且つ、前記電力系統から前記電力線へ供給される受電電力が前記目標受電電力であれば、前記第3運転モードに切り替える点にある。
第2運転モードが実行されているとき、パワーコンディショナは、第2接続箇所よりも上流側の第1接続箇所に対して電気的に接続された状態で、充放電装置の放電電力を調節する。また、発電装置は、電力線において上流側から第2接続箇所に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で電力線への提供電力を制御する。よって、そのときに充放電装置の放電電力がゼロであり、且つ、電力系統から電力線へ供給される受電電力が目標受電電力であるということは、発電装置の提供電力によって電力消費装置の消費電力を賄うことができており且つ発電装置に発電余力が有る可能性が存在することを意味している。
そこで本特徴構成では、制御装置は、第2運転モードを実行しているとき、充放電装置の放電電力がゼロであり、且つ、電力系統から電力線へ供給される受電電力が目標受電電力であれば、第3運転モードに切り替える。つまり、第3運転モードが実行されることで、切替器が第2状態に切り替わって、電力系統から電力線へ供給される受電電力が目標受電電力になるようにパワーコンディショナにより充放電装置を充電作動させる。つまり、発電装置の発電余力が充放電装置に充電されて、最大提供電力を出力する状態で発電装置が運転されることが期待できる。
本発明に係る分散型電源システムの更に別の特徴構成は、前記制御装置は、前記第3運転モードを実行しているとき、前記充放電装置の充電電力がゼロであり、且つ、前記電力系統から前記電力線へ供給される受電電力が前記目標受電電力より大きければ、前記第2運転モードに切り替える点にある。
第3運転モードが実行されているとき、パワーコンディショナは、第2接続箇所よりも下流側の第3接続箇所に接続された状態で、充放電装置の充電電力を調節する。また、発電装置は、電力線において上流側から第2接続箇所に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で電力線への提供電力を制御する。よって、そのときに充放電装置の充電電力がゼロであり、且つ、電力系統から電力線へ供給される受電電力が目標受電電力より大きいということは、発電装置に発電余力が無く且つ電力系統から電力線へ供給される受電電力が過剰になっているということを意味している。
そこで本特徴構成では、制御装置は、第3運転モードを実行しているとき、充放電装置の充電電力がゼロであり、且つ、電力系統から電力線へ供給される受電電力が目標受電電力より大きければ、第2運転モードに切り替える。つまり、第2運転モードによって充放電装置の放電が行われることで、電力系統からの受電電力が削減されることが期待できる。
上記目的を達成するための本発明に係る分散型電源システムの特徴構成は、電力系統に連系される電力線と、太陽光発電装置と、充放電装置と、前記太陽光発電装置とは別の発電装置とを備える分散型電源システムであって、
前記電力線の上流側に前記電力系統への接続箇所が設けられ、前記電力系統への接続箇所から下流側に向かって、前記電力線上に第1接続箇所及び第2接続箇所及び第3接続箇所がその並び順で設けられ、
前記太陽光発電装置及び前記充放電装置が接続されるパワーコンディショナと、
前記パワーコンディショナを前記電力線の前記第1接続箇所に対して電気的に接続する第1状態と、前記パワーコンディショナを前記電力線の前記第3接続箇所に対して電気的に接続する第2状態との何れかに切り替わる切替器と、
制御装置とを備え、
前記発電装置は、前記電力線の前記第2接続箇所に対して電気的に接続され、前記電力線において上流側から前記第2接続箇所に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で前記電力線への提供電力を制御し、
電力消費装置は、前記電力線の前記第3接続箇所に対して電気的に接続され、
前記制御装置は、
前記太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力より大きいとき、前記切替器を前記第1状態に切り替えて、前記パワーコンディショナにより前記太陽光発電装置の発電電力を前記切替器側へ出力させるように動作させる第1運転モードを実行し、
前記太陽光発電装置の発電電力が前記設定発電電力以下であるとき、前記切替器を前記第2状態に切り替えて前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を充放電作動させる第2運転モードを実行する点にある。
上記特徴構成によれば、発電装置は、電力線において上流側から第2接続箇所に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で電力線への提供電力を制御する。つまり、発電装置の提供電力が、第2接続箇所よりも上流側へ向かわない(即ち、発電装置の提供電力が電力系統へ逆潮流しない)ことを確保しながら、第2接続箇所よりも下流側の第3接続箇所に向けて電力を供給できる。
加えて、制御装置は、太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力より大きい状況下で第1運転モードを実行するとき、切替器を第1状態に切り替えて、パワーコンディショナにより太陽光発電装置の発電電力を切替器側へ出力させるように動作させる。つまり、太陽光発電装置はパワーコンディショナを介して第1接続箇所に対して電気的に接続されるので、太陽光発電装置の発電電力を、第1接続箇所から上流側に向かわせて電力系統へと逆潮流させること或いは第1接続箇所から第2接続箇所へと向かわせて電力消費装置などで消費させることに活用できる。
また、制御装置は、太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力以下である状況下で第2運転モードを実行するとき、切替器を第2状態に切り替えてパワーコンディショナにより充放電装置を充放電作動させる。つまり、充放電装置はパワーコンディショナを介して第3接続箇所に対して電気的に接続されるので、充放電装置を、第2接続箇所に供給される発電装置の提供電力を充電することに活用でき、第3接続箇所に放電した電力を電力消費装置で消費させることに活用できる。
従って、発電装置と併用して、1台のパワーコンディショナに接続された充放電装置と太陽光発電装置とを活用できる分散型電源システムを提供できる。
本発明に係る分散型電源システムの更に別の特徴構成は、前記制御装置は、前記太陽光発電装置の発電電力が前記設定発電電力以下であるとき、
前記切替器を前記第2状態に切り替えて、前記電力線の前記第2接続箇所から前記第3接続箇所に向かう電力が、前記最大提供電力以上の設定電力になるように前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を充放電作動させる前記第2運転モードを実行する点にある。
上記特徴構成によれば、制御装置は、太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力以下である状況下で第2運転モードを実行するとき、切替器を第2状態に切り替えて、電力線の第2接続箇所から第3接続箇所に向かう電力が、最大提供電力以上の設定電力になるようにパワーコンディショナにより充放電装置を充放電作動させる。つまり、切替器が第2状態に切り替わった状態において、電力線の第2接続箇所から第3接続箇所に向かう電力により、第3接続箇所に接続されている電力消費装置の消費電力及び充放電装置の充放電電力の和の電力が賄われる。このとき、充放電装置は、電力消費装置の消費電力が上記設定電力未満であれば充電作動し、電力消費装置の消費電力が上記設定電力よりも大きければ放電作動して、電力線の第2接続箇所から第3接続箇所に向かう電力を、発電装置の最大提供電力以上の上記設定電力に近付ける。その結果、発電装置は、電力消費装置の消費電力の大小に関わらず、最大提供電力を電力線へ供給するように動作することが期待できる。
本発明に係る分散型電源システムの更に別の特徴構成は、前記制御装置は、前記太陽光発電装置の発電電力が前記設定発電電力より大きいとき、前記第1運転モードとして、前記切替器を前記第1状態に切り替えて、前記パワーコンディショナにより、前記太陽光発電装置の発電電力を前記切替器側へ出力させ且つ前記充放電装置の充放電を停止させる、或いは、前記パワーコンディショナにより、前記太陽光発電装置の発電電力を前記充放電装置に充電させる点にある。
上記特徴構成によれば、太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力より大きいとき、その発電電力を電力系統へと逆潮流させること、或いは、その発電電力を充放電装置に充電することができる。
本発明に係る分散型電源システムの更に別の特徴構成は、前記切替器と前記第3接続箇所との間は、単相3線式の電気経路を構成する中性線と一つの電圧線とを用いて接続される点にある。
上記特徴構成によれば、単相3線式の電気経路を構成する中性線と一つの電圧線との合計2本のケーブルを用いて切替器と第3接続箇所との間が接続される。その結果、単相3線式の電気経路を構成する中性線と二つの電圧線との合計3本のケーブルを用いて切替器と第3接続箇所との間を接続する場合に比べて、ケーブルの取り回しを簡略化できる。特に、切替器がパワーコンディショナなどと共に屋外に設置されており、電力線の第3接続箇所が屋内に存在するような場合には、切替器と第3接続箇所との間で建物の壁を貫く孔を設けることが必要になるが、そのような場合であっても建物の壁を貫通するケーブルの本数が少なくなるため、孔のサイズに余裕を持たせることができる。
第1実施形態の分散型電源システムの構成を示す図である。 第1実施形態の分散型電源システムで行われる運転モードの切り替えを説明する図である。 第1実施形態の分散型電源システムで行われる運転モードの切り替えを説明する図である。 第2実施形態の分散型電源システムの構成を示す図である。 第2実施形態の分散型電源システムで行われる運転モードの切り替えを説明する図である。 第2実施形態の分散型電源システムで行われる運転モードの切り替えを説明する図である。 第3実施形態の分散型電源システムの構成を示す図である。 第3実施形態の分散型電源システムで行われる運転モードの切り替えを説明する図である。 第3実施形態の分散型電源システムで行われる運転モードの切り替えを説明する図である。 第4実施形態の分散型電源システムの構成を示す図である。 パワーコンディショナが電力線の第1接続箇所に対して電気的に接続された状態を示す図である。 パワーコンディショナが電力線の第3接続箇所と重要電力消費装置とに対して電気的に接続された状態を示す図である。 パワーコンディショナが重要電力消費装置に対して電気的に接続された状態を示す図である。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第1実施形態に係る分散型電源システムについて説明する。
図1は、第1実施形態の分散型電源システムの構成を示す図である。図示するように、分散型電源システムは、電力系統1に連系される電力線2と、太陽光発電装置4と、充放電装置5と、太陽光発電装置4とは別の発電装置としての燃料電池装置10とを備える。
電力線2の上流側に電力系統1への接続箇所が設けられ、電力系統1への接続箇所から下流側に向かって、電力線2上に第1接続箇所P1及び第2接続箇所P2及び第3接続箇所P3がその並び順で設けられている。加えて、分散型電源システムは、太陽光発電装置4及び充放電装置5が接続されるパワーコンディショナ6と、切替器7とを備えている。切替器7は、パワーコンディショナ6を電力線2の第1接続箇所P1に対して電気的に接続する第1状態と、パワーコンディショナ6を電力線2の第3接続箇所P3に対して電気的に接続する第2状態との何れかに切り替わる。電力消費装置3は、電力線2の第3接続箇所P3に対して電気的に接続される。
〔パワーコンディショナ6〕
パワーコンディショナ6は、半導体スイッチング素子等を用いて構成されるDC/DC変換回路やDC/AC変換回路などの電気回路を有するパワーコンディショナ回路部6aと、そのパワーコンディショナ回路部6aの動作を制御するパワーコンディショナ制御部6bとを備える。太陽光発電装置4は、太陽光を受光して発電する装置であり、パワーコンディショナ回路部6aに接続される。充放電装置5は、蓄電部で蓄えている電力の放電及び蓄電部への電力の充電を行うことができる装置であり、パワーコンディショナ回路部6aに接続される。パワーコンディショナ6は、太陽光発電装置4の発電電力を切替器7側へ出力させる動作や、充放電装置5を充放電させる動作などを制御する。
本実施形態では、パワーコンディショナ制御部6bが、本発明の「制御装置」として機能する例を説明する。
パワーコンディショナ6は接続線21を介して切替器7の接点aに接続される。切替器7の接点bは、接続線20を介して電力線2の第1接続箇所P1に接続され、切替器7の接点cは、接続線22を介して電力線2の第3接続箇所P3に接続される。よって、切替器7の接点aと接点bとが接続されているとき、パワーコンディショナ6は切替器7を介して電力線2の第1接続箇所P1に対して電気的に接続される。それに対して、切替器7の接点aと接点cとが接続されているとき、パワーコンディショナ6は切替器7を介して電力線2の第3接続箇所P3に対して電気的に接続される。このように、切替器7は、パワーコンディショナ6を電力線2の第1接続箇所P1に対して電気的に接続する第1状態と、パワーコンディショナ6を電力線2の第3接続箇所P3に対して電気的に接続する第2状態との何れかに切り替わる。本実施形態では、切替器7の動作はパワーコンディショナ制御部6bが制御する。
また、パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力についての情報、及び、充放電装置5の充電電力又は放電電力についての情報も得ている。
〔燃料電池装置10〕
発電装置としての燃料電池装置10は、燃料電池部12及び燃料電池部12の動作を制御する燃料電池制御部11を有する。燃料電池部12は、燃料電池12b及び燃料電池12bで発生した電力を、所望の電圧、周波数、位相の電力に変換して電力線2に出力するための電力変換部12aを有する。燃料電池装置10は、接続線23を介して電力線2の第2接続箇所P2に対して電気的に接続される。
燃料電池12bは、例えば固体酸化物形燃料電池(SOFC)を用いて実現できる。或いは、燃料電池12bを、固体高分子形燃料電池(PEFC)などの他のタイプの燃料電池12bを用いて実現してもよい。尚、図示は省略するが、燃料電池部12が、燃料電池12bのアノードに供給する燃料ガスとしての水素等を改質処理により生成する燃料改質器などを備えていてもよい。そして、燃料電池制御部11は、燃料電池12bの運転開始、運転停止、出力状態などを制御する。また、燃料電池制御部11は、電力変換部12aによる電力変換動作を制御する。
燃料電池制御部11には、電力計測器CT2で計測される電力についての情報が伝達される。電力計測器CT2は、電力線2の途中の、第2接続箇所P2よりも上流側(電力系統1側)に設けられ、電力系統1側から第2接続箇所P2に向かう電力を計測する。電力計測器CT2は、例えば電力線2における電力の電流値を検出するために用いられるカレントトランス(計器用変流器)を用いて構成され、所定の電圧値(例えば100V、200V等)との積から、電力線2での電力値を導出できる。尚、電力計測器CT2は電力線2での電力の電流値のみを燃料電池制御部11に伝達し、燃料電池制御部11が電力値の導出を行ってもよい。
燃料電池装置10の燃料電池制御部11は、電力計測器CT2の計測結果を参照して、電力線2において上流側から第2接続箇所P2に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で電力線2への提供電力を制御する。例えば、燃料電池装置10の燃料電池制御部11は、電力線2において上流側から第2接続箇所P2に至る電力が例えば50W(基準電力の一例)になるように、電力線2への提供電力を制御する。
次に、パワーコンディショナ6のパワーコンディショナ制御部6bが行う制御について説明する。
パワーコンディショナ制御部6bには、電力計測器CT1及び電力計測器CT3で計測される電力についての情報が伝達される。電力計測器CT1は、電力線2の途中の、第1接続箇所P1よりも上流側(電力系統1側)に設けられ、電力系統1側から第1接続箇所P1に向かう電力、即ち、電力系統1から電力線2へ供給される受電電力を計測する。電力計測器CT3は、燃料電池装置10と電力線2の第2接続箇所P2とをつなぐ接続線23の途中に設けられ、燃料電池装置10から電力線2の第2接続箇所P2への提供電力を計測する。電力計測器CT1,CT3は、例えば電力の電流値を検出するために用いられるカレントトランス(計器用変流器)を用いて構成され、所定の電圧値(例えば100V、200V等)との積から各電力値を導出できる。尚、電力計測器CT1,CT3は電力の電流値のみをパワーコンディショナ制御部6bに伝達し、パワーコンディショナ制御部6bが電力値の導出を行ってもよい。
図2及び図3は、第1実施形態の分散型電源システムで行われる運転モードの切り替えを説明する図である。尚、図2及び図3では、運用される箇所を太線で描いている。
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力より大きいとき(例えば0Wより大きいとき)、切替器7を第1状態に切り替えて、パワーコンディショナ6により太陽光発電装置4の発電電力を切替器7側へ出力させるように動作させる第1運転モードを実行する。
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力以下であるとき(例えば0W以下であるとき)、切替器7を第1状態に切り替えてパワーコンディショナ6により充放電装置5を放電作動させる第2運転モード、又は、切替器7を第2状態に切り替えてパワーコンディショナ6により充放電装置5を充電作動させる第3運転モードを実行する。
このように、第1運転モードは太陽光発電装置4が発電しているときに実行される運転モードであり、第2運転モード及び第3運転モードは太陽光発電装置4が発電していないときに実行される運転モードである。
〔第1運転モード〕
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力より大きいときに実行する第1運転モードにおいて、第1運転モードとして、切替器7を第1状態に切り替えて、パワーコンディショナ6により、太陽光発電装置4の発電電力を切替器7側へ出力し且つ充放電装置5の充放電を停止させる。その結果、太陽光発電装置4はパワーコンディショナ6を介して第1接続箇所P1に対して電気的に接続されるので、太陽光発電装置4の発電電力を、第1接続箇所P1から上流側に向かわせて電力系統1へと逆潮流させること或いは第1接続箇所P1から第2接続箇所P2へと向かわせて電力消費装置3などで消費させることに活用できる。或いは、パワーコンディショナ6は、太陽光発電装置4の発電電力を充放電装置5に充電させてもよい。
そして、パワーコンディショナ制御部6bは、第1運転モードを実行しているとき、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力以下になると、第2運転モード又は第3運転モードに切り替える。第2運転モード又は第3運転モードのどちらに切り替えるのかは予め設定しておくことができる。また、パワーコンディショナ制御部6bは、第2運転モード又は第3運転モードを実行しているとき、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力より大きくなると、第1運転モードに切り替える。
〔第2運転モード〕
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力以下であるときに実行する第2運転モードにおいて、切替器7を第1状態に切り替えて、電力系統1から電力線2へ供給される受電電力が目標受電電力(例えば50Wなど)になるようにパワーコンディショナ6により充放電装置5を放電作動させる。その結果、充放電装置5はパワーコンディショナ6を介して第1接続箇所P1に対して電気的に接続されるので、充放電装置5の放電電力を、第1接続箇所P1から第2接続箇所P2へと向かわせて電力消費装置3などで消費させることに活用できる。このとき、充放電装置5の放電電力は第2接続箇所P2よりも上流側の第1接続箇所P1に供給されるため、充放電装置5の放電電力の大小に応じて燃料電池装置10の提供電力を制限する必要はない。
尚、第2運転モードが実行されているとき、パワーコンディショナ6は、第2接続箇所P2よりも上流側の第1接続箇所P1に対して電気的に接続された状態で、充放電装置5の放電電力を調節する。また、燃料電池装置10は、電力線2において上流側から第2接続箇所P2に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で電力線2への提供電力を制御する。よって、そのときに燃料電池装置10から電力線2の第2接続箇所P2への提供電力が最大提供電力でないということは、燃料電池装置10に発電余力が有るということを意味している。
そこで、本実施形態においてパワーコンディショナ制御部6bは、第2運転モードを実行しているとき、電力計測器CT3で計測される、燃料電池装置10から電力線2の第2接続箇所P2への提供電力が最大提供電力でなければ、後述する第3運転モードに切り替える。つまり、第3運転モードが実行されることで、切替器7が第2状態に切り替わって、燃料電池装置10から電力線2の第2接続箇所P2への提供電力が最大提供電力になるようにパワーコンディショナ6により充放電装置5を充電作動させる。つまり、燃料電池装置10の発電余力が充放電装置5に充電されて、最大提供電力を出力する状態で燃料電池装置10が運転されることが期待できる。
〔第3運転モード〕
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力以下であるときに実行する第3運転モードにおいて、切替器7を第2状態に切り替えて、電力計測器CT3で計測される、燃料電池装置10から電力線2の第2接続箇所P2への提供電力が最大提供電力になるようにパワーコンディショナ6により充放電装置5を充電作動させる。その結果、充放電装置5はパワーコンディショナ6を介して第3接続箇所P3に対して電気的に接続されるので、充放電装置5を、第2接続箇所P2に供給される燃料電池装置10の提供電力(例えば余剰電力)を充電することに活用できる。
尚、第3運転モードが実行されているとき、パワーコンディショナ6は、第2接続箇所P2よりも下流側の第3接続箇所P3に接続された状態で、充放電装置5の充電電力を調節する。また、燃料電池装置10は、電力線2において上流側から第2接続箇所P2に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で電力線2への提供電力を制御する。よって、そのときに燃料電池装置10から電力線2の第2接続箇所P2への提供電力が最大提供電力であり、且つ、電力系統1から電力線2へ供給される受電電力が目標受電電力より大きいということは、燃料電池装置10に発電余力が無く且つ電力系統1から電力線2へ供給される受電電力が過剰になっているということを意味している。
そこで、本実施形態においてパワーコンディショナ制御部6bは、第3運転モードを実行しているとき、電力計測器CT3で計測される、燃料電池装置10から電力線2の第2接続箇所P2への提供電力が最大提供電力であり、且つ、電力計測器CT1で計測される、電力系統1から電力線2へ供給される受電電力が目標受電電力より大きければ、上述した第2運転モードに切り替える。つまり、第2運転モードによって充放電装置5の放電が行われることで、電力系統1からの受電電力が削減されることが期待できる。
<第2実施形態>
第2実施形態の分散型電源システムは、システムの構成及びパワーコンディショナ制御部6bが行う制御の内容が上記実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の分散型電源システムについて説明するが上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図4は、第2実施形態の分散型電源システムの構成を示す図である。図示するように、本実施形態の分散型電源システムは、第1実施形態の分散型電源システムに設けられていた電力計測器CT3を備えていない。
図5及び図6は、第1実施形態の分散型電源システムで行われる運転モードの切り替えを説明する図である。
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力より大きいとき(例えば0Wより大きいとき)、切替器7を第1状態に切り替えて、パワーコンディショナ6により太陽光発電装置4の発電電力を切替器7側へ出力させるように動作させる第1運転モードを実行する。
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力以下であるとき(例えば0W以下であるとき)、切替器7を第1状態に切り替えてパワーコンディショナ6により充放電装置5を放電作動させる第2運転モード、又は、切替器7を第2状態に切り替えてパワーコンディショナ6により充放電装置5を充電作動させる第3運転モードを実行する。
このように、第1運転モードは太陽光発電装置4が発電しているときに実行される運転モードであり、第2運転モード及び第3運転モードは太陽光発電装置4が発電していないときに実行される運転モードである。
〔第1運転モード〕
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力より大きいときに実行する第1運転モードにおいて、第1運転モードとして、切替器7を第1状態に切り替えて、パワーコンディショナ6により、太陽光発電装置4の発電電力を切替器7側へ出力させ且つ充放電装置5の充放電を停止させる。その結果、太陽光発電装置4はパワーコンディショナ6を介して第1接続箇所P1に対して電気的に接続されるので、太陽光発電装置4の発電電力を、第1接続箇所P1から上流側に向かわせて電力系統1へと逆潮流させること或いは第1接続箇所P1から第2接続箇所P2へと向かわせて電力消費装置3などで消費させることに活用できる。或いは、パワーコンディショナ6は、太陽光発電装置4の発電電力を充放電装置5に充電させてもよい。
そして、パワーコンディショナ制御部6bは、第1運転モードを実行しているとき、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力以下になると、第2運転モード又は第3運転モードに切り替える。第2運転モード又は第3運転モードのどちらに切り替えるのかは予め設定しておくことができる。また、パワーコンディショナ制御部6bは、第2運転モード又は第3運転モードを実行しているとき、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力より大きくなると、第1運転モードに切り替える。
〔第2運転モード〕
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力以下であるときに実行する第2運転モードにおいて、切替器7を第1状態に切り替えて、電力計測器CT1で計測される、電力系統1から電力線2へ供給される受電電力が目標受電電力になるようにパワーコンディショナ6により充放電装置5を放電作動させる。その結果、充放電装置5はパワーコンディショナ6を介して第1接続箇所P1に対して電気的に接続されるので、充放電装置5の放電電力を、第1接続箇所P1から第2接続箇所P2へと向かわせて電力消費装置3などで消費させることに活用できる。このとき、充放電装置5の放電電力は第2接続箇所P2よりも上流側の第1接続箇所P1に供給されるため、充放電装置5の放電電力の大小に応じて燃料電池装置10の提供電力を制限する必要はない。
尚、第2運転モードが実行されているとき、パワーコンディショナ6は、第2接続箇所P2よりも上流側の第1接続箇所P1に対して電気的に接続された状態で、充放電装置5の放電電力を調節する。また、燃料電池装置10は、電力線2において上流側から第2接続箇所P2に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で電力線2への提供電力を制御する。よって、そのときに充放電装置5の放電電力がゼロであり、且つ、電力系統1から電力線2へ供給される受電電力が目標受電電力であるということは、燃料電池装置10の提供電力によって電力消費装置3の消費電力を賄うことができており且つ燃料電池装置10に発電余力が有る可能性が存在することを意味している。
そこで、本実施形態においてパワーコンディショナ制御部6bは、第2運転モードを実行しているとき、充放電装置5の放電電力がゼロであり、且つ、電力計測器CT1で計測される、電力系統1から電力線2へ供給される受電電力が目標受電電力であれば、後述する第3運転モードに切り替える。つまり、第3運転モードが実行されることで、切替器7が第2状態に切り替わって、電力系統1から電力線2へ供給される受電電力が目標受電電力になるようにパワーコンディショナ6により充放電装置5を充電作動させる。つまり、燃料電池装置10の発電余力が充放電装置5に充電されて、最大提供電力を出力する状態で燃料電池装置10が運転されることが期待できる。
〔第3運転モード〕
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力以下であるときに実行する第3運転モードにおいて、切替器7を第2状態に切り替えて、電力計測器CT1で計測される、電力系統1から電力線2へ供給される受電電力が目標受電電力になるようにパワーコンディショナ6により充放電装置5を充電作動させる。その結果、充放電装置5はパワーコンディショナ6を介して第3接続箇所P3に対して電気的に接続されるので、充放電装置5を、第2接続箇所P2に供給される燃料電池装置10の提供電力(例えば余剰電力)を充電することに活用できる。
尚、第3運転モードが実行されているとき、パワーコンディショナ6は、第2接続箇所P2よりも下流側の第3接続箇所P3に接続された状態で、充放電装置5の充電電力を調節する。また、燃料電池装置10は、電力線2において上流側から第2接続箇所P2に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で電力線2への提供電力を制御する。よって、そのときに充放電装置5の充電電力がゼロであり、且つ、電力系統1から電力線2へ供給される受電電力が目標受電電力より大きいということは、燃料電池装置10に発電余力が無く且つ電力系統1から電力線2へ供給される受電電力が過剰になっているということを意味している。
そこで、本実施形態においてパワーコンディショナ制御部6bは、第3運転モードを実行しているとき、充放電装置5の充電電力がゼロであり、且つ、電力計測器CT1で計測される、電力系統1から電力線2へ供給される受電電力が目標受電電力より大きければ、上述した第2運転モードに切り替える。つまり、第2運転モードによって充放電装置5の放電が行われることで、電力系統1からの受電電力が削減されることが期待できる。
<第3実施形態>
第3実施形態の分散型電源システムは、システムの構成及びパワーコンディショナ制御部6bが行う制御の内容が上記実施形態と異なっている。以下に第3実施形態の分散型電源システムについて説明するが上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図7は、第3実施形態の分散型電源システムの構成を示す図である。図示するように、本実施形態の分散型電源システムにおいて、パワーコンディショナ制御部6bには、電力計測器CT4で計測される電力についての情報が伝達される。電力計測器CT4は、電力線2上の第2接続箇所P2と第3接続箇所P3との間に設けられ、電力線2の第2接続箇所P2から第3接続箇所P3に向かう電力を計測する。電力計測器CT4は、例えば電力の電流値を検出するために用いられるカレントトランス(計器用変流器)を用いて構成され、所定の電圧値(例えば100V、200V等)との積から各電力値を導出できる。尚、電力計測器CT4は電力の電流値のみをパワーコンディショナ制御部6bに伝達し、パワーコンディショナ制御部6bが電力値の導出を行ってもよい。
図8及び図9は、第3実施形態の分散型電源システムで行われる運転モードの切り替えを説明する図である。
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力より大きいとき(例えば0Wより大きいとき)、切替器7を第1状態に切り替えて、パワーコンディショナ6により太陽光発電装置4の発電電力を切替器7側へ出力するように動作させる第1運転モードを実行する。
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力以下であるとき、切替器7を第2状態に切り替えてパワーコンディショナ6により充放電装置5を充放電作動させる第2運転モードを実行する。
このように、第1運転モードは太陽光発電装置4が発電しているときに実行される運転モードであり、第2運転モードは太陽光発電装置4が発電していないときに実行される運転モードである。
〔第1運転モード〕
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力より大きいときに実行する第1運転モードにおいて、第1運転モードとして、切替器7を第1状態に切り替えて、パワーコンディショナ6により、太陽光発電装置4の発電電力を切替器7側へ出力し且つ充放電装置5の充放電を停止させる。或いは、パワーコンディショナ6は、太陽光発電装置4の発電電力を充放電装置5に充電させてもよい。
パワーコンディショナ制御部6bは、第1運転モードを実行しているとき、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力以下になると、第2運転モードに切り替える。
〔第2運転モード〕
パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4の発電電力が設定発電電力以下であるときに実行する第2運転モードにおいて、切替器7を第2状態に切り替えて、電力線2の第2接続箇所P2から第3接続箇所P3に向かう電力が、最大提供電力以上の設定電力(例えば700W等)になるようにパワーコンディショナ6により充放電装置5を充放電作動させる。その結果、充放電装置5はパワーコンディショナ6を介して第3接続箇所P3に対して電気的に接続されるので、充放電装置5を、第2接続箇所P2に供給される燃料電池装置10の提供電力を充電することに活用でき、第3接続箇所P3に放電した電力を電力消費装置3で消費させることに活用できる。
具体的に説明すると、切替器7が第2状態に切り替わった状態において、電力線2の第2接続箇所P2から第3接続箇所P3に向かう電力により、第3接続箇所P3に接続されている電力消費装置3の消費電力及び充放電装置5の充放電電力の和の電力が賄われる。このとき、充放電装置5は、電力消費装置3の消費電力が上記設定電力未満であれば充電作動し、電力消費装置3の消費電力が上記設定電力よりも大きければ放電作動して、電力線2の第2接続箇所P2から第3接続箇所P3に向かう電力を、燃料電池装置10の最大提供電力以上の上記設定電力に近付ける。その結果、燃料電池装置10は、電力消費装置3の消費電力の大小に関わらず、最大提供電力を電力線2へ供給するように動作することが期待できる。
<第4実施形態>
第4実施形態の分散型電源システムは、システムの構成が上記実施形態と異なっている。以下に第4実施形態の分散型電源システムについて説明するが上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図10は、第4実施形態の分散型電源システムの構成を示す図である。尚、図10は、第1実施形態で示した図1に変更を加えた場合の例であり、以下の説明では第1実施形態からの変更点を記載する。
図示するように、電力系統1からの電力供給が停止した場合であっても、優先的に電力供給が行われる重要電力消費装置30が設けられている。例えば、重要電力消費装置30としては、分散型電源システムが設置されている建物内の主要な箇所の照明装置や、冷蔵庫などがある。尚、どの装置を重要電力消費装置30とし、どの装置を電力消費装置3とするのかは、適宜設定可能である。重要電力消費装置30と電力線2の第3接続箇所P3との間には、接続線26と切替器9と接続線25とが存在する。また、パワーコンディショナ6と切替器7との間には、接続線21a(21)と切替器8と接続線21b(21)とが存在する。切替器8及び切替器9の動作はパワーコンディショナ6のパワーコンディショナ制御部6bが制御する。
切替器8の接点bは、接続線21bを介して切替器7に接続され、切替器8の接点cは、接続線24を介して切替器9に接続される。よって、切替器8の接点aと接点bとが接続されているとき、パワーコンディショナ6は切替器8を介して切替器7に対して電気的に接続される。それに対して、切替器8の接点aと接点cとが接続されているとき、パワーコンディショナ6は切替器8を介して切替器9に対して電気的に接続される。
切替器9の接点cは、接続線24を介して切替器8に接続され、切替器9の接点bは、接続線26を介して切替器7及び電力線2の第3接続箇所P3に接続される。よって、切替器9の接点aと接点cとが接続されているとき、重要電力消費装置30は切替器9を介して切替器8に対して電気的に接続される。それに対して、切替器9の接点aと接点bとが接続されているとき、重要電力消費装置30は切替器9を介して切替器7及び電力線2の第3接続箇所P3に対して電気的に接続される。
本実施形態において、少なくとも接続線24及び接続線25及び接続線26は、単相3線式の電気経路を構成する中性線と一つの電圧線とを用いて接続される。つまり、切替器7と第3接続箇所P3との間は、単相3線式の電気経路を構成する中性線と一つの電圧線とを用いて接続される。このように、単相3線式の電気経路を構成する中性線と一つの電圧線との合計2本のケーブルを用いて切替器7と第3接続箇所P3との間が接続されるので、単相3線式の電気経路を構成する中性線と二つの電圧線との合計3本のケーブルを用いて切替器7と第3接続箇所P3との間を接続する場合に比べて、ケーブルの取り回しを簡略化できる。特に、切替器7がパワーコンディショナ6などと共に屋外に設置されており、電力線2の第3接続箇所P3が屋内に存在するような場合には、切替器7と第3接続箇所P3との間で建物の壁を貫く孔を設けることが必要になるが、そのような場合であっても建物の壁を貫通するケーブルの本数が少なくなるため、孔のサイズに余裕を持たせることができる。
次に、切替器7及び切替器8及び切替器9の切替状態について説明する。
図11は、パワーコンディショナ6が、切替器8及び切替器7を介して電力線2の第1接続箇所P1に対して電気的に接続された状態を示す図である。この状態はパワーコンディショナ6及び燃料電池装置10が電力系統1に対して連系された状態を示しており、パワーコンディショナ制御部6bは、第1実施形態の図2に示した第1運転モード(充放電装置5は動作停止又は充電)、図3に示した第2運転モード(充放電装置5は放電)と同様の制御を行う。
図12は、パワーコンディショナ6が、切替器8及び切替器7を介して電力線2の第3接続箇所P3と重要電力消費装置30とに対して電気的に接続された状態を示す図である。この状態はパワーコンディショナ6及び燃料電池装置10が電力系統1に対して連系された状態を示しており、パワーコンディショナ制御部6bは、第1実施形態の図3に示した第3運転モード(充放電装置5は充電)と同様の制御を行う。
図13は、パワーコンディショナ6が、切替器8を介して重要電力消費装置30に対して電気的に接続された状態を示す図である。この状態はパワーコンディショナ6に接続される太陽光発電装置4及び充放電装置5が電力系統1とは切り離されて自立運転する状態を示しており、パワーコンディショナ制御部6bは、太陽光発電装置4及び充放電装置5を用いて、重要電力消費装置30が接続される接続線24及び接続線25の電圧を設定電圧に制御するように動作する。その結果、重要電力消費装置30のみに電力の供給が行われる。
尚、図示は省略するが、上述したのと同様に、第2実施形態で示した図4に対して切替器8及び切替器9などを追加する変更を加えること、及び、第3実施形態で説明した図7に対して切替器8及び切替器9などを追加する変更を加えることもできる。
例えば、第2実施形態で示した図4に同様の変更を加えた場合、パワーコンディショナ6が切替器8及び切替器7を介して電力線2の第1接続箇所P1に対して電気的に接続された状態(図11と同様の状態)において、パワーコンディショナ制御部6bは、図5に示した第1運転モード(充放電装置5は動作停止又は充電)、図6に示した第2運転モード(充放電装置5は放電)と同様の制御を行う。また、パワーコンディショナ6が切替器8及び切替器7を介して電力線2の第3接続箇所P3と重要電力消費装置30とに対して電気的に接続された状態(図12と同様の状態)において、パワーコンディショナ制御部6bは、図6に示した第3運転モード(充放電装置5は充電)と同様の制御を行う。
第3実施形態で示した図7に同様の変更を加えた場合、パワーコンディショナ6が切替器8及び切替器7を介して電力線2の第1接続箇所P1に対して電気的に接続された状態(図11と同様の状態)において、パワーコンディショナ制御部6bは、図8に示した第1運転モード(充放電装置5は動作停止又は充電)と同様の制御を行う。また、パワーコンディショナ6が切替器8及び切替器7を介して電力線2の第3接続箇所P3と重要電力消費装置30とに対して電気的に接続された状態(図12と同様の状態)において、パワーコンディショナ制御部6bは、図9に示した第2運転モード(充放電装置5は充放電)と同様の制御を行う。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、本発明の分散型電源システムの構成について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。
例えば、燃料電池装置10などの構成は図示したものに限定されず適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、パワーコンディショナ制御部6bが本発明の制御装置として機能する例を説明したが、独立した制御装置を設けてもよいし、他の装置に搭載されている制御部を本発明の制御装置として機能させてもよい。
<2>
上記実施形態では、燃料電池装置10に関する基準電力(例えば50Wなど)、太陽光発電装置4に関する設定発電電力(例えば0Wなど)、目標受電電力(例えば50Wなど)、設定電力(例えば700Wなど)について具体的な数値を挙げて説明したが、それらの値は例示目的で記載したものであり適宜変更可能である。
<3>
上記実施形態では、本発明の発電装置の例として燃料電池装置10を挙げたが、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で出力を自在に調節できる他の様々な発電装置を用いることができる。例えば、エンジンとそのエンジンによって駆動される発電機とを備えて構成されるタイプの発電装置などを用いることできる。
<4>
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変できる。
本発明は、発電装置と併用して、1台のパワーコンディショナに接続された充放電装置と太陽光発電装置とを活用できる分散型電源システムに利用できる。
1 電力系統
2 電力線
3 電力消費装置
4 太陽光発電装置
5 充放電装置
6 パワーコンディショナ
6b パワーコンディショナ制御部(制御装置)
7 切替器
10 燃料電池装置(発電装置)
30 重要電力消費装置
P1 第1接続箇所
P2 第2接続箇所
P3 第3接続箇所

Claims (11)

  1. 電力系統に連系される電力線と、太陽光発電装置と、充放電装置と、前記太陽光発電装置とは別の発電装置とを備える分散型電源システムであって、
    前記電力線の上流側に前記電力系統への接続箇所が設けられ、前記電力系統への接続箇所から下流側に向かって、前記電力線上に第1接続箇所及び第2接続箇所及び第3接続箇所がその並び順で設けられ、
    前記太陽光発電装置及び前記充放電装置が接続されるパワーコンディショナと、
    前記パワーコンディショナを前記電力線の前記第1接続箇所に対して電気的に接続する第1状態と、前記パワーコンディショナを前記電力線の前記第3接続箇所に対して電気的に接続する第2状態との何れかに切り替わる切替器と、
    制御装置とを備え、
    前記発電装置は、前記電力線の前記第2接続箇所に対して電気的に接続され、前記電力線において上流側から前記第2接続箇所に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で前記電力線への提供電力を制御し、
    電力消費装置は、前記電力線の前記第3接続箇所に対して電気的に接続され、
    前記制御装置は、
    前記太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力より大きいとき、前記切替器を前記第1状態に切り替えて、前記パワーコンディショナにより前記太陽光発電装置の発電電力を前記切替器側へ出力させるように動作させる第1運転モードを実行し、
    前記太陽光発電装置の発電電力が前記設定発電電力以下であるとき、前記切替器を前記第1状態に切り替えて前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を放電作動させる第2運転モード、又は、前記切替器を前記第2状態に切り替えて前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を充電作動させる第3運転モードを実行する分散型電源システム。
  2. 前記制御装置は、前記太陽光発電装置の発電電力が前記設定発電電力以下であるとき、
    前記切替器を前記第1状態に切り替えて、前記電力系統から前記電力線へ供給される受電電力が目標受電電力になるように前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を放電作動させる前記第2運転モード、又は、
    前記切替器を前記第2状態に切り替えて、前記発電装置から前記電力線の前記第2接続箇所への提供電力が前記最大提供電力になるように前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を充電作動させる前記第3運転モードを実行する請求項1に記載の分散型電源システム。
  3. 前記制御装置は、前記第2運転モードを実行しているとき、前記発電装置から前記電力線の前記第2接続箇所への提供電力が前記最大提供電力でなければ、前記第3運転モードに切り替える請求項2に記載の分散型電源システム。
  4. 前記制御装置は、前記第3運転モードを実行しているとき、前記発電装置から前記電力線の前記第2接続箇所への提供電力が前記最大提供電力であり、且つ、前記電力系統から前記電力線へ供給される受電電力が前記目標受電電力より大きければ、前記第2運転モードに切り替える請求項2又は3に記載の分散型電源システム。
  5. 前記制御装置は、前記太陽光発電装置の発電電力が前記設定発電電力以下であるとき、
    前記切替器を前記第1状態に切り替えて、前記電力系統から前記電力線へ供給される受電電力が目標受電電力になるように前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を放電作動させる前記第2運転モード、又は、
    前記切替器を前記第2状態に切り替えて、前記電力系統から前記電力線へ供給される受電電力が前記目標受電電力になるように前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を充電作動させる前記第3運転モードを実行する請求項1に記載の分散型電源システム。
  6. 前記制御装置は、前記第2運転モードを実行しているとき、前記充放電装置の放電電力がゼロであり、且つ、前記電力系統から前記電力線へ供給される受電電力が前記目標受電電力であれば、前記第3運転モードに切り替える請求項5に記載の分散型電源システム。
  7. 前記制御装置は、前記第3運転モードを実行しているとき、前記充放電装置の充電電力がゼロであり、且つ、前記電力系統から前記電力線へ供給される受電電力が前記目標受電電力より大きければ、前記第2運転モードに切り替える請求項5又は6に記載の分散型電源システム。
  8. 電力系統に連系される電力線と、太陽光発電装置と、充放電装置と、前記太陽光発電装置とは別の発電装置とを備える分散型電源システムであって、
    前記電力線の上流側に前記電力系統への接続箇所が設けられ、前記電力系統への接続箇所から下流側に向かって、前記電力線上に第1接続箇所及び第2接続箇所及び第3接続箇所がその並び順で設けられ、
    前記太陽光発電装置及び前記充放電装置が接続されるパワーコンディショナと、
    前記パワーコンディショナを前記電力線の前記第1接続箇所に対して電気的に接続する第1状態と、前記パワーコンディショナを前記電力線の前記第3接続箇所に対して電気的に接続する第2状態との何れかに切り替わる切替器と、
    制御装置とを備え、
    前記発電装置は、前記電力線の前記第2接続箇所に対して電気的に接続され、前記電力線において上流側から前記第2接続箇所に至る電力が所定の基準電力になるように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で前記電力線への提供電力を制御し、
    電力消費装置は、前記電力線の前記第3接続箇所に対して電気的に接続され、
    前記制御装置は、
    前記太陽光発電装置の発電電力が設定発電電力より大きいとき、前記切替器を前記第1状態に切り替えて、前記パワーコンディショナにより前記太陽光発電装置の発電電力を前記切替器側へ出力させるように動作させる第1運転モードを実行し、
    前記太陽光発電装置の発電電力が前記設定発電電力以下であるとき、前記切替器を前記第2状態に切り替えて前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を充放電作動させる第2運転モードを実行する分散型電源システム。
  9. 前記制御装置は、前記太陽光発電装置の発電電力が前記設定発電電力以下であるとき、
    前記切替器を前記第2状態に切り替えて、前記電力線の前記第2接続箇所から前記第3接続箇所に向かう電力が、前記最大提供電力以上の設定電力になるように前記パワーコンディショナにより前記充放電装置を充放電作動させる前記第2運転モードを実行する請求項8に記載の分散型電源システム。
  10. 前記制御装置は、前記太陽光発電装置の発電電力が前記設定発電電力より大きいとき、前記第1運転モードとして、前記切替器を前記第1状態に切り替えて、前記パワーコンディショナにより、前記太陽光発電装置の発電電力を前記切替器側へ出力し且つ前記充放電装置の充放電を停止させる、或いは、前記パワーコンディショナにより、前記太陽光発電装置の発電電力を前記充放電装置に充電させる請求項1〜9の何れか一項に記載の分散型電源システム。
  11. 前記切替器と前記第3接続箇所との間は、単相3線式の電気経路を構成する中性線と一つの電圧線とを用いて接続される請求項1〜10の何れか一項に記載の分散型電源システム。
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