JP2014168346A - 単相三線式給電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電力系統の停電時においても、継続して電力を供給する。
【解決手段】単相三線式の電力系統と連係運転を行うためのパワーコンディショナが分電盤に接続された単相三線式給電システムにおいて、前記パワーコンディショナと前記分電盤との間に挿入され、前記パワーコンディショナの出力を、商用電源電圧200Vが供給されている単相三線式のうちの第1のペア線への出力、または商用電源電圧100Vが供給されているいずれか一方の第2のペア線への出力のいずれかに切り替える切替スイッチを備え、前記パワーコンディショナは、前記電力系統の停電を検知した際に、前記切替スイッチを制御して、前記第1のペア線から前記第2のペア線に切り替え、商用電源電圧200Vの出力を100Vの出力に切り替える。
【選択図】図2
【解決手段】単相三線式の電力系統と連係運転を行うためのパワーコンディショナが分電盤に接続された単相三線式給電システムにおいて、前記パワーコンディショナと前記分電盤との間に挿入され、前記パワーコンディショナの出力を、商用電源電圧200Vが供給されている単相三線式のうちの第1のペア線への出力、または商用電源電圧100Vが供給されているいずれか一方の第2のペア線への出力のいずれかに切り替える切替スイッチを備え、前記パワーコンディショナは、前記電力系統の停電を検知した際に、前記切替スイッチを制御して、前記第1のペア線から前記第2のペア線に切り替え、商用電源電圧200Vの出力を100Vの出力に切り替える。
【選択図】図2
Description
本発明は、単相三線式給電システムに関し、より詳細には、系統電力と太陽光発電、蓄電池等の電力を、パワーコンディショナによって連係させる単相三線式給電システムに関する。
近年、一般家庭においても、太陽光発電、燃料電池、ガス発電等の発電設備による電力と系統電力とを併用して、エネルギー効率を高めることが行われている。また、家庭用蓄電池、電気自動車の蓄電池を利用して、電力系統が停電した場合に、非常用電源として利用することも行われている。
図1に、従来の一般家庭における給電システムを示す。電力系統1から避雷器2を経由して受電した電力は、分電盤3を介して家庭内のコンセント4a,4bに供給される。分電盤3には、電力系統からの電力を一括して遮断する主ブレーカ31と、家庭内の配線系統ごとに設けられた複数の子ブレーカ32a−32cとが備えられている。
このような受電設備において、太陽光発電等の設備を併用する場合には、電力系統と連係運転を行うためのパワーコンディショナ5を使用する。パワーコンディショナ5は、太陽光発電パネル6、ガス発電装置7、蓄電池8と、分電盤3の共通母線33との間に接続される。パワーコンディショナ5は、太陽光発電パネル6、ガス発電装置7により発電された電力を、商用電源電圧(100V/200V)に変換し平滑化して、共通母線33に供給する。また、パワーコンディショナ5は、共通母線33の電圧、周波数を監視して、ガス発電装置7の発停制御、蓄電池8の充放電制御を行って、共通母線33との間の電力の需給制御を行っている。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/service/taiyo/jutaku/jiritsu/pv-pn55g_jiritsu.pdf
一般的な家庭では、電力系統1との契約により、主ブレーカ31は、30−60Aのものを使用している。すなわち、家庭内で消費される瞬時の電力の上限は3−6kWとなる。一方、家庭用の太陽光発電パネル6の最大発電電力は数kW程度であるが、天候や時刻によっては最大発電電力で発電することができない。また、家庭用のガス発電装置7の給電能力は、現在のところ1kW程度であり、蓄電池8の給電能力も、数kW程度である。このことから、太陽光発電等の設備のみから家庭内の全ての電力を賄おうとすると、家庭用の設備よりも大型の発電装置と大容量のパワーコンディショナを導入しなければならない。
また、パワーコンディナは、同時に2つの電圧を出力できない構造にすることで、内部回路を簡易にすることができる。このため、単相三線式の電力系統1からの供給が停止した場合、家庭内の全ての電力をパワーコンディショナ5から供給しようとすると、電圧を変換する変圧器を設ける必要がある。
さらに、停電時には、電力系統1に接続されている発電装置と負荷装置とのバランスが崩れて、電力を送ることができず不安定な状態になるため、パワーコンディショナ5は、共通母線33への給電を停止するように設計されている。
そこで、電力系統1が停電した場合には、パワーコンディショナ5は、共通母線33への給電を停止し、パワーコンディショナ5に設けられた専用のコンセント4cにのみに電力を供給する(例えば、非特許文献1参照)。従って、家庭内で使用している電気設備は、電力系統1の停電と同時に停止せざるを得ず、コンセントを差し替えるまでは、使用することができないという問題があった。
本発明の目的は、電力系統の停電時においても、継続して電力を供給することができる単相三線式給電システムを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、単相三線式の電力系統と連係運転を行うためのパワーコンディショナが分電盤に接続された単相三線式給電システムにおいて、前記パワーコンディショナと前記分電盤との間に挿入され、前記パワーコンディショナの出力を、商用電源電圧200Vが供給されている単相三線式のうちの第1のペア線への出力、または商用電源電圧100Vが供給されているいずれか一方の第2のペア線への出力のいずれかに切り替える切替スイッチを備え、前記パワーコンディショナは、前記電力系統の停電を検知した際に、前記切替スイッチを制御して、前記第1のペア線から前記第2のペア線に切り替え、商用電源電圧200Vの出力を100Vの出力に切り替えることを特徴とする。
前記分電盤は、前記電力系統からの電力を一括して遮断する主ブレーカを備え、前記パワーコンディショナは、前記電力系統の停電を検知した際に、前記主ブレーカを遮断することもできる。
本発明によれば、電力系統の停電時においても、第2のペア線に商用電源電圧100Vの出力を継続して供給することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図2に、本発明の一実施形態にかかる単相三線式給電システムを示す。本実施形態においては、単相三線式にて電力系統11から受電し、宅内配線設備も全て単相三線式としている。電力系統11から受電した電力は、分電盤13を介して家庭内のコンセントに供給される。分電盤13には、電力系統からの電力を一括して遮断する主ブレーカ131と、家庭内の配線系統ごとに設けられた複数の子ブレーカ132a,132bとが備えられている。図2においては、宅内配線設備も全て単相三線式としているが、主ブレーカの宅内側で給電線a線−c線のペアとb線−c線のペアとを分岐した後に、子ブレーカを設けてもよい。主ブレーカ131は、パワーコンディショナ15からの開閉制御が可能である。
図2に、本発明の一実施形態にかかる単相三線式給電システムを示す。本実施形態においては、単相三線式にて電力系統11から受電し、宅内配線設備も全て単相三線式としている。電力系統11から受電した電力は、分電盤13を介して家庭内のコンセントに供給される。分電盤13には、電力系統からの電力を一括して遮断する主ブレーカ131と、家庭内の配線系統ごとに設けられた複数の子ブレーカ132a,132bとが備えられている。図2においては、宅内配線設備も全て単相三線式としているが、主ブレーカの宅内側で給電線a線−c線のペアとb線−c線のペアとを分岐した後に、子ブレーカを設けてもよい。主ブレーカ131は、パワーコンディショナ15からの開閉制御が可能である。
単相三線式の給電線a線−b線間には商用電源電圧200Vが供給され、a線−c線間およびb線−c線間には商用電源電圧100Vが供給される。家庭内で使用している電気設備のうち、電力系統11の停電時においても動作している必要のある重要設備21a−21cは、宅内配線設備b線−c線間に接続する。電力系統11の停電時には停止してもよい一般設備22a−22cは、宅内配線設備a線−c線間に接続する。
太陽光発電パネル、ガス発電装置、蓄電池(図示しない)等と、分電盤13の共通母線133との間には、パワーコンディショナ15と切替スイッチ19とが接続される。切替スイッチ19は、パワーコンディショナ15の一方の出力d線をa線またはc線に切り替えるためのスイッチであり、パワーコンディショナ15の他方の出力e線はb線に接続されている。すなわち、切替スイッチ19は、商用電源電圧200Vが供給されている単相三線式のうちの第1のペア線(a線−b線)への出力、または商用電源電圧100Vが供給されているいずれか一方の第2のペア線(b線−c線)への出力のいずれかに切り替える。切替スイッチ19は、パワーコンディショナ15からの開閉制御が可能であり、パワーコンディショナ15は、通常の運転時には、出力d線−e線間に商用電源電圧200Vを供給している。
なお、図2においてはパワーコンディショナ15と切替スイッチ19とを別々の構成要素としているが、切替スイッチ19をパワーコンディショナ15の内部に設ける構成としてもよい。
(実施例1)
このような構成において、電力系統11の停電時における動作を、図3を参照して説明する。パワーコンディショナ15は、分電盤13の共通母線133を監視し、電力系統11の停電を検知した場合は、主ブレーカ131を遮断し、商用電源電圧200Vの供給も停止する。パワーコンディショナ15は、切替スイッチ19をa線からc線に切り替えて(第1のペア線(a線−b線)から第2のペア線(b線−c線)に切り替える)、出力d線−e線間に商用電源電圧100Vを供給する。
このような構成において、電力系統11の停電時における動作を、図3を参照して説明する。パワーコンディショナ15は、分電盤13の共通母線133を監視し、電力系統11の停電を検知した場合は、主ブレーカ131を遮断し、商用電源電圧200Vの供給も停止する。パワーコンディショナ15は、切替スイッチ19をa線からc線に切り替えて(第1のペア線(a線−b線)から第2のペア線(b線−c線)に切り替える)、出力d線−e線間に商用電源電圧100Vを供給する。
従って、停電時においても、宅内配線設備b線−c線間には商用電源電圧100Vが供給されるので、重要設備21a−21cは、コンセントを差し替える必要はなく、動作を継続することができる。一方、宅内配線設備a線−c線間には電力が供給されないので、一般設備22a−22cは、停電とともに動作を停止する。重要設備21a−21cの消費電力の合計が、パワーコンディショナ15から供給可能な電力以下となるように設定しておけば、停電時においても、パワーコンディショナ15が過負荷とならずに電力供給を継続することができる。
(実施例2)
主ブレーカ131が、系統連系ガイドラインに求められている速さで停電を検知し、遮断することができる機能を有している場合について説明する。このとき、主ブレーカ131は、パワーコンディショナ15から開閉制御を行う必要はない。パワーコンディショナ15は、分電盤13の共通母線133を監視し、電力系統11の停電を検知した場合は、切替スイッチ19をa線からc線に切り替えて、出力d線−e線間に商用電源電圧100Vを供給する。
主ブレーカ131が、系統連系ガイドラインに求められている速さで停電を検知し、遮断することができる機能を有している場合について説明する。このとき、主ブレーカ131は、パワーコンディショナ15から開閉制御を行う必要はない。パワーコンディショナ15は、分電盤13の共通母線133を監視し、電力系統11の停電を検知した場合は、切替スイッチ19をa線からc線に切り替えて、出力d線−e線間に商用電源電圧100Vを供給する。
実施例2によれば、パワーコンディショナ15から主ブレーカ131を遮断する必要がないので、重要設備21a−21cの瞬断時間を短くすることができる。また、主ブレーカ131を、遠隔制御可能な部品に交換する必要はなく、パワーコンディショナ15と主ブレーカ131とを接続する必要もない。
本実施形態によれば、電力系統11の停電時にも必要な電気設備には電力を供給し続けることができる。本実施形態は、新たな配線工事を行なう必要がなく、停電時にコンセントの差し替える必要もない。通常時には、パワーコンディショナ15の給電能力に制約されること無く電気設備を使用することができ、停電時には、重要な電気設備にのみ継続して安定的な電力供給を行うことができる。
1,11 電力系統
2 避雷器
3,13 分電盤
31,131 主ブレーカ
32,132 子ブレーカ
33,133 共通母線
4 コンセント
5,15 パワーコンディショナ
6 太陽光発電パネル
7 ガス発電装置
8 蓄電池
19 切替スイッチ
21 重要設備
22 一般設備
2 避雷器
3,13 分電盤
31,131 主ブレーカ
32,132 子ブレーカ
33,133 共通母線
4 コンセント
5,15 パワーコンディショナ
6 太陽光発電パネル
7 ガス発電装置
8 蓄電池
19 切替スイッチ
21 重要設備
22 一般設備
Claims (2)
- 単相三線式の電力系統と連係運転を行うためのパワーコンディショナが分電盤に接続された単相三線式給電システムにおいて、
前記パワーコンディショナと前記分電盤との間に挿入され、前記パワーコンディショナの出力を、商用電源電圧200Vが供給されている単相三線式のうちの第1のペア線への出力、または商用電源電圧100Vが供給されているいずれか一方の第2のペア線への出力のいずれかに切り替える切替スイッチを備え、
前記パワーコンディショナは、前記電力系統の停電を検知した際に、前記切替スイッチを制御して、前記第1のペア線から前記第2のペア線に切り替え、商用電源電圧200Vの出力を100Vの出力に切り替えることを特徴とする単相三線式給電システム。 - 前記分電盤は、前記電力系統からの電力を一括して遮断する主ブレーカを備え、前記パワーコンディショナは、前記電力系統の停電を検知した際に、前記主ブレーカを遮断することを特徴とする請求項1に記載の単相三線式給電システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013039469A JP2014168346A (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 単相三線式給電システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013039469A JP2014168346A (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 単相三線式給電システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014168346A true JP2014168346A (ja) | 2014-09-11 |
Family
ID=51617727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013039469A Pending JP2014168346A (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 単相三線式給電システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014168346A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104993576A (zh) * | 2015-07-20 | 2015-10-21 | 上海致维自动化控制有限公司 | 双路电源自动转换开关控制器及方法 |
JP2019110647A (ja) * | 2017-12-15 | 2019-07-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電力システム |
JP2021035139A (ja) * | 2019-08-22 | 2021-03-01 | 大阪瓦斯株式会社 | 電源装置 |
JP7342682B2 (ja) | 2019-12-19 | 2023-09-12 | Toto株式会社 | 機器連動システム |
-
2013
- 2013-02-28 JP JP2013039469A patent/JP2014168346A/ja active Pending
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