JP7253067B2 - 鞍乗り型車両のヘッドライト組み付け構造 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両のヘッドライト組み付け構造において、先に組み付けた部品を良好に車体側に保持できるようにし、組み付け性を向上することを目的とする。
鞍乗り型車両のヘッドライト組み付け構造は、車体(10)に締結されるヘッドライト(41)と、前記ヘッドライト(41)に隣接して配置され、前記車体(10)に締結されるウインカー(42L,42R)とを備える鞍乗り型車両のヘッドライト組み付け構造において、前記車体(10)は、前記ヘッドライト(41)及び前記ウインカー(42L,42R)が共締めされる共締め固定部(47)を備え、前記共締め固定部(47)は、上方に突出する上方突出部(47a)を備え、前記ヘッドライト(41)は、前記上方突出部(47a)に係合して締結されるヘッドライト側被締結部(55)を備え、前記ウインカー(42L,42R)は、前記ヘッドライト側被締結部(55)に上方から重ねて配置されるとともに前記上方突出部(47a)に係合して締結されるウインカー側被締結部(64)を備え、前記上方突出部(47a)の突出長さ(H)は、前記ヘッドライト側被締結部(55)の厚み(t1)よりも大きいことを特徴とする。
また、上述の構成において、前記ヘッドライト側係合部(56)は、後方に延出する突起部であるとともに前記ヘッドライト(41)のハウジング(50)に一体に形成され、前記ヘッドライト側係合部(56)は、車両側面視で、前記ヘッドライト側被締結部(55)の下方に配置されるとともに、前記車体(10)に対し、車両前後方向に係合可能に設けられ、前記ハウジング(50)の成形における型からの抜き方向は、車両前後方向であっても良い。
また、上述の構成において、前記上方突出部(47a)は、上方に突出する筒状部であり、前記上方突出部(47a)の前記突出長さ(H)は、前記ヘッドライト側被締結部(55)と前記ウインカー側被締結部(64)とが重なった部分の厚み(t3)と略同一であり、前記ヘッドライト側被締結部(55)及び前記ウインカー側被締結部(64)は、前記上方突出部(47a)の内周部(70c)に上方から差し込まれるボルト(49)によって共締めされても良い。
また、上述の構成において、前記車体(10)は、操舵系(11)を操舵自在に支持するヘッドパイプ(15)を備え、前記ヘッドパイプ(15)は、前方に延出するステー(19)を備え、前記共締め固定部(47)は、前記ステー(19)の上面(46)に設けられ、前記ヘッドライト(41)から後方に延出する前記ヘッドライト側係合部(56)が係合する係合孔部(48)は、前記ステー(19)の前面(45)に設けられても良い。
この構成によれば、ヘッドライト側被締結部が車体の上方突出部に係合するため、ヘッドライトの重量によってヘッドライトを自然に車体側に保持しておくことができる。上方突出部の突出長さがヘッドライト側被締結部の厚みよりも大きいため、上方突出部によってヘッドライトを良好に保持できる。そして、ヘッドライト側被締結部を上方突出部に保持した状態で、上方からウインカー側被締結部を上方突出部に組み付けでき、組み付け性が良い。
この構成によれば、ヘッドライトは、上方突出部に対する上方からの係合と、上方突出部を中心とする回動によるヘッドライト側係合部の係合との2種類の動作によって車体側に組み付けられる。このため、ヘッドライトを車体側に良好に保持できる。
また、上述の構成において、ヘッドライト側係合部は、後方に延出する突起部であるとともにヘッドライトのハウジングに一体に形成され、ヘッドライト側係合部は、車両側面視で、ヘッドライト側被締結部の下方に配置されるとともに、車体に対し、車両前後方向に係合可能に設けられ、ハウジングの成形における型からの抜き方向は、車両前後方向であっても良い。
この構成によれば、ヘッドライトのハウジングに一体に形成されるヘッドライト側係合部がハウジングの成形における型からの抜き方向に延びるため、ハウジング及びヘッドライト側係合部を容易に形成できる。
この構成によれば、ヘッドライト側被締結部がヘッドライトの左右に設けられるため、上方突出部を介し、ヘッドライトを良好に保持できる。また、左側ウインカー及び右側ウインカーが個別に車体側に締結されるため、ウインカーの形状及び配置の自由度が高い。
また、ヘッドライトを上方突出部を中心に回動させる場合には、回動の中心が左右の複数のヘッドライト側被締結部によって規定されるため、ヘッドライトを適切に回動させることができ、ヘッドライト側係合部を車体に係合させ易い。
また、上述の構成において、上方突出部は、上方に突出する筒状部であり、上方突出部の突出長さは、ヘッドライト側被締結部とウインカー側被締結部とが重なった部分の厚みと略同一であり、ヘッドライト側被締結部及びウインカー側被締結部は、上方突出部の内周部に上方から差し込まれるボルトによって共締めされても良い。
この構成によれば、上方突出部の内周部に上方から差し込まれるボルトによって、ヘッドライト側被締結部及びウインカー側被締結部を容易に共締めできる。また、ヘッドライト側被締結部及びウインカー側被締結部にボルトから過度な負荷が作用することを防止できる。
この構成によれば、ヘッドライト側係合部の上面部に逃げ部が設けられるため、ヘッドライト側係合部を係合孔部に係合させ易い。また、ヘッドライト側係合部の下面部のフランジ部によって、ヘッドライト側係合部を係合孔部に対し抜け止めできる。
また、上述の構成において、車体は、操舵系を操舵自在に支持するヘッドパイプを備え、ヘッドパイプは、前方に延出するステーを備え、共締め固定部は、ステーの上面に設けられ、ヘッドライトから後方に延出するヘッドライト側係合部が係合する係合孔部は、ステーの前面に設けられても良い。
この構成によれば、ヘッドライトをステーの上方側及び前方側から組み付けでき、ヘッドライトを車体に容易に組み付けできる。
自動二輪車1は、車体フレーム10(車体)と、前輪2を操舵可能に支持する操舵系11と、車体フレーム10の後部に支持されるパワーユニット12と、後輪3と、乗員が跨るようにして着座するシート13とを備えるスクーター型の鞍乗り型車両である。
また、自動二輪車1は、車体を覆う車体カバー14を備える。
ヘッドパイプ15は、前輪2と同様に車幅の中央に位置する。
シート13に着座する乗員が足を置く板状のステップフロア20は、シート13の前下方に設けられ、ロアフレーム17を上方から覆う。
前輪2は、フロントフォーク11aの下端部を左右に連結する車軸2aに支持される。
前輪2を上方から覆うフロントフェンダー21は、操舵系11に固定される。
図1~図3を参照し、車体カバー14は、ハンドル11dの左右の中央部を覆うトップカバー31と、ヘッドパイプ15を前方から覆うフロントカバー32と、フロントカバー32の左右の側方に左右一対設けられるサイドカバー33と、前輪2の後方且つダウンフレーム16の前方で左右のサイドカバー33の間に設けられるインナーカバー34とを備える。
また、車体カバー14は、左右のサイドカバー33の間でヘッドパイプ15を後方から覆う上部後面カバー35と、左右のサイドカバー33の間でダウンフレーム16を後方から覆う下部後面カバー36とを備える。
各サイドカバー33の上縁33aは、フロントカバー32の左右の側縁に合わさる。
各サイドカバー33は、上縁33aからダウンフレーム16に沿うように下方に延び、ダウンフレーム16の下端部の近傍まで延びる。
各サイドカバー33は、操舵系11等の車体を側方から覆う側面カバー部33bと、車体を後方側から覆う後面カバー部33cとを一体に備える。
サイドカバー33の後面カバー部33cの車幅方向の内縁33dは、上部後面カバー35及び下部後面カバー36の側縁に合わさる。
トップカバー31の前面には、ポジションランプ43が設けられる。
図4及び図5を参照し、車体フレーム10は、ヘッドライト41及びウインカー42L,42Rを支持するステー19を備える。ステー19は、ブリッジ部材11bの上方に設けられ、ヘッドパイプ15の前面に固定される。
支持部19bは、板状部材であり、板厚方向を車両前後方向に指向させて配置される。
支持部19bは、ヘッドパイプ15の前方でヘッドパイプ15を車幅方向(左右方向)に跨ぐように配置される。詳細には、支持部19bは、正面視では、略三角形状の板である。支持部19bは、支持部19bの外形を構成する三角形の一つの頂点が下方に指向する向きで配置される。
支持部19bの後面において、支持部19b車幅方向の中央部の下部に、前方延出部19aの前端が結合される。
支持部19bは、自動二輪車1の前方に面する略三角形状の前壁部45と、前壁部45の上縁から後方に延出する上壁部46とを備える。前壁部45はステー19の前面を構成し、上壁部46はステー19の上面を構成する。
詳細には、共締め固定部47は、支持部19bの上壁部46において、車幅方向の両端部にそれぞれ設けられる。共締め固定部47には、上方からボルト49が締結される。
係合孔部48は、孔の内周部に、筒状のグロメット48aを備える。グロメット48aは、ゴム等の弾性部材で構成される。
図9は、車体カバー14の一部及びウインカー42L,42R等を取り外した状態でヘッドライト41の右側の部分を上方から見た平面図である。
ヘッドライト41は、ステー19の支持部19bの前方に配置される。
ハウジング50の前面において開口50aの周縁部には、レンズ52の後縁部52aが前方から合わさる合わせ部50bが設けられる。
レンズ52は、ハウジング50の開口50aを塞ぎ、発光部51を前方から覆う。発光部51は、例えばLEDによって構成される発光体(不図示)と、この発光体の光を前方に反射するリフレクター(不図示)とを備える。
取付部54は、上面50cにおいて合わせ部50bの部分から上方に延びる上方延出部54aと、上方延出部54aから後方に延びる後方延出部54bとを備える。後方延出部54bは、上面50cの一部を上方から覆う板状である。
詳細には、ヘッドライト側被締結部55は、略水平に設けられる板状部55aと、板状部55aを上下に貫通する孔部55bとを備える。
ヘッドライト側係合部56は、後面50dから後方に延出する突起部であり、ハウジング50に一体に形成される。ヘッドライト側係合部56は、ヘッドライト41における車幅方向の中央部に設けられ、車幅の中央に位置する。ヘッドライト側係合部56は、車幅方向において左右のヘッドライト側被締結部55の間に位置する。また、ヘッドライト側係合部56は、車両側面視では、ヘッドライト側被締結部55の真下に位置する。
ヘッドライト側係合部56は、抜き方向Rに延びる突起部であり、車両前後方向に延びる。このため、型によってハウジング50を成形する際に、ヘッドライト側係合部56をハウジング50に容易に一体に成形できる。
調整ボルト57は、ヘッドライト41の車幅方向の中央部に設けられる。このため、調整ボルト57によって、光軸をバランス良く調整できる。
ヘッドライト41は、レンズ52の上部から上方に延出する上部取付片52b(図8)を備える。上部取付片52bは、左右のヘッドライト側被締結部55に対し車幅方向外側且つ前方に、左右一対で設けられる。
図5~図8、及び図10を参照し、ウインカー42L,42Rは、ヘッドライト41の上方から後上がりに後方へ延びる。ウインカー42L,42Rは、ヘッドライト41の取付部54に対し車幅方向外側に配置される。
各ウインカー42L,42Rは、上面の略全体が開口する箱状のウインカーケース60と、ウインカーケース60の上面の開口を塞ぐウインカーレンズ61と、ウインカーケース60に収納され、ウインカーレンズ61によって覆われるウインカー発光部(不図示)とを備える。
延出部63には、共締め固定部47に固定されるウインカー側被締結部64が設けられる。
ウインカー側被締結部64は、略水平に設けられる板状部64aと、板状部64aを上下に貫通する孔部64bとを備える。
ウインカー側被締結部64の前下方において、延出部63の前端部には、ナット部を備える固定片65(図8)が装着される。
また、ウインカーケース60は、側面部60aから車幅方向内側に延出するカバー取付部66を、ウインカー側被締結部64の後方に備える。
サイドカバー33は、内面から車幅方向内側に延出する複数のボス部33f,33gを備える。
右側のウインカー42Rは、ボス部33f,33gが固定部60b,60cの孔部に挿通され、ボス部33f,33gに締結される固定具67a,67bによって、右側のサイドカバー33に固定される。
左側のウインカー42Lも、右側のウインカー42Rと同様の構造によって左側のサイドカバー33に固定される。
また、図6及び図8を参照し、ヘッドライト41は、サイドカバー33の前部及び上部取付片52bに前方から挿通される固定具50hによって、サイドカバー33に締結される。
図6~図8を参照し、ガーニッシュ40は、ガーニッシュ40に前方から挿通される固定具40aによって、ウインカー42L,42Rの固定片65に締結される。ガーニッシュ40は、ヘッドライト41のレンズ52の上部、ウインカーレンズ61の一部、及び固定具50hを前方から覆う。
図6及び図11を参照し、ステー19の前方延出部19aの側面部には、連動ブレーキユニット68が取り付けられる。連動ブレーキユニット68は、前輪2のブレーキの動作と後輪3のブレーキの動作とを連動させる。連動ブレーキユニット68には、乗員のブレーキ操作を連動ブレーキユニット68に入力する入力配管68aと、連動ブレーキユニット68を前輪2のブレーキ装置に接続する出力配管68bとが接続される。
なお、連動ブレーキユニット68に替えて、ブレーキの液圧を制御するABS(Anti-lock Brake System)モジュール69をステー19に取り付けても良い。
図12を参照し、共締め固定部47は、ステー19の支持部19bの上壁部46に筒状部材70を結合して構成される。
上壁部46は、上壁部46を上下に貫通する取付孔46aを備える。
筒状部材70は、取付孔46aに挿通される筒状部70aと、筒状部70aの下端から径方向外側に延びる鍔状部70bとを備える。筒状部70aは、円筒である。筒状部70aは、筒の内周部70cにねじ部が形成されたナット部である。
筒状部材70は、筒状部70aが取付孔46aに下方から挿通され、鍔状部70bが取付孔46aの周縁部の下面に溶接されることで、ステー19に結合される。
上方突出部47aの突出長さHは、ヘッドライト側被締結部55の板状部55aの厚みt1よりも大きい。このため、ヘッドライト側被締結部55が上方突出部47aに組み付けられた状態では、上方突出部47aは、板状部55aの上面から上方に突出する。
板状部55aの厚みt1と板状部64aの厚みt2とを重ねた場合の厚みt3は、上方突出部47aの突出長さHと略同一である。すなわち、ヘッドライト側被締結部55とウインカー側被締結部64とが重なった部分の厚みt3は、突出長さHと略同一である。
ヘッドライト側被締結部55及びウインカー側被締結部64は、ボルト49の締結力によって、ワッシャー49bと上壁部46の上面との間に狭持される。
厚みt3が突出長さHと略同一であるため、ボルト49の締結力によってウインカー側被締結部64及びヘッドライト側被締結部55が過度に圧縮されることが防止される。
ここでは、図12を参照して左側の共締め固定部47について説明したが、右側の共締め固定部47においても、ヘッドライト側被締結部55及び右側のウインカー42Rのウインカー側被締結部64が、左側の共締め固定部47と同様の構造によって締結される。
ヘッドライト41のヘッドライト側係合部56は、グロメット48aを介しステー19の係合孔部48に前方から差し込まれ、係合孔部48に係合する。
グロメット48aは、グロメット48aの外周部の溝部48bを介しステー19に取り付けられる。グロメット48aは、グロメット48aの前面において係合孔部48の周縁部に、ハウジング50の後面50dを受ける環状の受け部48cを備える。受け部48cは、ステー19の前壁部45の前面から前方に突出する。
詳細には、外周部72の下面部72aは、略水平に後方へ延びており、略全体がグロメット48aの内周部48dに係合する。
外周部72の上面部72bは、ヘッドライト側係合部56の基端部56aから先端部56bに向かうに従って下方に位置するように傾斜している。外周部72の上面部72bは、基端部56aがグロメット48aの内周部48dに係合する。外周部72の上面部72bにおいて基端部56aよりも先端部56b側の部分は、グロメット48aの内周部48dに対して径方向内側に逃げる逃げ部72cである。
先端部56bの下部には、係合孔部48の径方向外側に延出するフランジ部73が設けられる。ヘッドライト側係合部56は、フランジ部73が係合孔部48の後面側の周縁部に引っ掛かることで、係合孔部48に対し抜け止めされる。
型によってハウジング50を成形する際に、フランジ部73を成形する型のスライド方向は、中心線73aに沿う方向である。ヘッドライト側係合部56の軸方向視において、中心線73aは、ボルト孔50eに重ならない。このため、型によってハウジング50を成形する際に、フランジ部73を成形する型が、ボルト孔50eの成形の邪魔になることを防止でき、ボルト孔50e及びフランジ部73を容易に成形できる。
この組み付け作業において、ウインカー42Rは、図10に示すように、ウインカー42Rを固定具67a,67bを介して右側のサイドカバー33に組み付けた小組体75として予め用意される。同様に、ウインカー42Lは、固定具67a,67bを介して左側のサイドカバー33に組み付けた小組体75(図6)として予め用意される。
詳細には、図4、図9、図11、及び図12を参照し、ヘッドライト41は、左右のヘッドライト側被締結部55が、孔部55bを介してステー19の左右の上方突出部47aに上方から嵌合させられる。
次に、ヘッドライト41は、左右の上方突出部47aを中心にして後方に回動させられ、図5及び図13に示すように、ヘッドライト側係合部56がステー19の係合孔部48に前方から係合する。
この状態では、ヘッドライト41は、左右の上方突出部47a及び係合孔部48を介し、車体フレーム10に仮組みされた状態にある。
また、ヘッドライト側係合部56は、上方突出部47aに対し上下方向に係合し、ヘッドライト側係合部56は、係合孔部48に対し前後方向に係合する。このため、ヘッドライト41の動きを複数の方向に規制でき、ヘッドライト41を車体フレーム10上に良好に保持できる。
詳細には、各小組体75は、ウインカー側被締結部64が孔部64bを介してステー19の上方突出部47aに上方から嵌合し、ウインカー側被締結部64は、ヘッドライト側被締結部55に上方から重なる。
その後、ボルト49が上方突出部47aに上方から締結され、ヘッドライト側被締結部55及びウインカー側被締結部64は、ボルト49によって上方突出部47aに共締めされる。これにより、ウインカー42L,42R及びサイドカバー33が、一度に車体側に固定される。
ガーニッシュ40(図7)、フロントセンターカバー39(図2)、固定具50h(図6)、及び、固定具50g(図8)は、ボルト49の締結後に固定される。
この構成によれば、ヘッドライト側被締結部55が車体フレーム10の上方突出部47aに係合するため、ヘッドライト41の重量によってヘッドライトを自然に車体フレーム10側に保持しておくことができる。上方突出部47aの突出長さHがヘッドライト側被締結部55の厚みt1よりも大きいため、上方突出部47aによってヘッドライト41を良好に保持できる。そして、ヘッドライト側被締結部55を上方突出部47aに保持した状態で、上方からウインカー側被締結部64を上方突出部47aに組み付けでき、組み付け性が良い。
この構成によれば、ヘッドライト41は、上方突出部47aに対する上方からの係合と、上方突出部47aを中心とする回動によるヘッドライト側係合部56の係合との2種類の動作によって車体フレーム10側に組み付けられる。このため、ヘッドライト41を車体フレーム10側に良好に保持できる。
また、ヘッドライト側係合部56は、後方に延出する突起部であるとともにヘッドライト41のハウジング50に一体に形成され、ヘッドライト側係合部56は、車両側面視で、ヘッドライト側被締結部55の下方に配置されるとともに、車体フレーム10に対し、車両前後方向に係合可能に設けられ、ハウジング50の成形における型からの抜き方向Rは、車両前後方向である。
この構成によれば、ヘッドライト41のハウジング50に一体に形成されるヘッドライト側係合部56がハウジング50の成形における型からの抜き方向Rに延びるため、ハウジング50及びヘッドライト側係合部56を容易に形成できる。
この構成によれば、ヘッドライト側被締結部55がヘッドライト41の左右に設けられるため、上方突出部47aを介し、ヘッドライト41を良好に保持できる。また、ウインカー42L及びウインカー42Rが個別に車体フレーム10側に締結されるため、ウインカー42L,42Rの形状及び配置の自由度が高い。
また、ヘッドライト41を上方突出部47aを中心に回動させる場合には、回動の中心が左右の複数のヘッドライト側被締結部55によって規定されるため、ヘッドライト41を適切に回動させることができ、ヘッドライト側係合部56を車体フレーム10に係合させ易い。
また、上方突出部47aは、上方に突出する筒状部であり、上方突出部47aの突出長さHは、ヘッドライト側被締結部55とウインカー側被締結部64とが重なった部分の厚みt3と略同一であり、ヘッドライト側被締結部55及びウインカー側被締結部64は、上方突出部47aの内周部70cに上方から差し込まれるボルト49によって共締めされる。
この構成によれば、上方突出部47aの内周部70cに上方から差し込まれるボルト49によって、ヘッドライト側被締結部55及びウインカー側被締結部64を容易に共締めできる。また、ヘッドライト側被締結部55及びウインカー側被締結部64にボルト49から過度な負荷が作用することを防止できる。
この構成によれば、ヘッドライト側係合部56の上面部72bに逃げ部72cが設けられるため、ヘッドライト側係合部56を係合孔部48に係合させ易い。また、ヘッドライト側係合部56の下面部72aのフランジ部73によって、ヘッドライト側係合部56を係合孔部48に対し抜け止めできる。
また、車体フレーム10は、操舵系11を操舵自在に支持するヘッドパイプ15を備え、ヘッドパイプ15は、前方に延出するステー19を備え、共締め固定部47は、ステー19の上面である上壁部46に設けられ、ヘッドライト41から後方に延出するヘッドライト側係合部56が係合する係合孔部48は、ステー19の前面である前壁部45に設けられる。
この構成によれば、ヘッドライト41をステー19の上方側及び前方側から組み付けでき、ヘッドライト41を車体フレーム10に容易に組み付けできる。
上記実施の形態では、車体として車体フレーム10を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。車体は、ヘッドライト41及びウインカー42L,42Rを締結可能なものであれば、どのような部品であっても良い。
上記実施の形態では、鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両、及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
10 車体フレーム(車体)
11 操舵系
15 ヘッドパイプ
19 ステー
41 ヘッドライト
42L ウインカー(左側ウインカー)
42R ウインカー(右側ウインカー)
45 前壁部(ステーの前面)
46 上壁部(ステーの上面)
47 共締め固定部
47a 上方突出部
48 係合孔部
49 ボルト
50 ハウジング
55 ヘッドライト側被締結部
56 ヘッドライト側係合部
64 ウインカー側被締結部
70c 内周部
72a 下面部
72b 上面部
72c 逃げ部
73 フランジ部
t1 厚み(ヘッドライト側被締結部の厚み)
t3 厚み(ヘッドライト側被締結部とウインカー側被締結部とが重なった部分の厚み)
H 突出長さ
R 抜き方向
Claims (7)
- 車体(10)に締結されるヘッドライト(41)と、前記ヘッドライト(41)に隣接して配置され、前記車体(10)に締結されるウインカー(42L,42R)とを備える鞍乗り型車両のヘッドライト組み付け構造において、
前記車体(10)は、前記ヘッドライト(41)及び前記ウインカー(42L,42R)が共締めされる共締め固定部(47)を備え、
前記共締め固定部(47)は、上方に突出する上方突出部(47a)を備え、
前記ヘッドライト(41)は、前記上方突出部(47a)に係合して締結されるヘッドライト側被締結部(55)を備え、
前記ウインカー(42L,42R)は、前記ヘッドライト側被締結部(55)に上方から重ねて配置されるとともに前記上方突出部(47a)に係合して締結されるウインカー側被締結部(64)を備え、
前記上方突出部(47a)の突出長さ(H)は、前記ヘッドライト側被締結部(55)の厚み(t1)よりも大きく、
前記ヘッドライト(41)は、前記ヘッドライト側被締結部(55)よりも下方に、前記車体(10)に係合するヘッドライト側係合部(56)を備え、
前記ヘッドライト側係合部(56)は、前記ヘッドライト側被締結部(55)が前記上方突出部(47a)に係合した状態で、前記ヘッドライト(41)を前記上方突出部(47a)を中心に回動させることで前記車体(10)に係合可能であることを特徴とする鞍乗り型車両のヘッドライト組み付け構造。 - 前記ヘッドライト側係合部(56)は、後方に延出する突起部であるとともに前記ヘッドライト(41)のハウジング(50)に一体に形成され、
前記ヘッドライト側係合部(56)は、車両側面視で、前記ヘッドライト側被締結部(55)の下方に配置されるとともに、前記車体(10)に対し、車両前後方向に係合可能に設けられ、
前記ハウジング(50)の成形における型からの抜き方向は、車両前後方向であることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のヘッドライト組み付け構造。 - 前記ヘッドライト側被締結部(55)は、前記ヘッドライト(41)の左右にそれぞれ設けられ、
前記ウインカー(42L,42R)は、前記ヘッドライト(41)の左側に設けられる左側ウインカー(42L)と、前記ヘッドライト(41)の右側に設けられる右側ウインカー(42R)とを備え、
左側の前記ヘッドライト側被締結部(55)は、前記左側ウインカー(42L)と共に前記共締め固定部(47)に共締めされ、
右側の前記ヘッドライト側被締結部(55)は、前記右側ウインカー(42R)と共に前記共締め固定部(47)に共締めされることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両のヘッドライト組み付け構造。 - 前記上方突出部(47a)は、上方に突出する筒状部であり、前記上方突出部(47a)の前記突出長さ(H)は、前記ヘッドライト側被締結部(55)と前記ウインカー側被締結部(64)とが重なった部分の厚み(t3)と略同一であり、
前記ヘッドライト側被締結部(55)及び前記ウインカー側被締結部(64)は、前記上方突出部(47a)の内周部(70c)に上方から差し込まれるボルト(49)によって共締めされることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両のヘッドライト組み付け構造。 - 前記ヘッドライト側係合部(56)は、後方に延出する突起部であり、前記車体(10)に設けられる係合孔部(48)に係合し、
前記ヘッドライト側係合部(56)の上面部(72b)の少なくとも一部には、前記係合孔部(48)に対し径方向に逃げる逃げ部(72c)が設けられ、
前記ヘッドライト側係合部(56)の下面部(72a)において前記係合孔部(48)を貫通した部分には、前記係合孔部(48)の径方向外側に延出するフランジ部(73)が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両のヘッドライト組み付け構造。 - 前記車体(10)は、操舵系(11)を操舵自在に支持するヘッドパイプ(15)を備え、前記ヘッドパイプ(15)は、前方に延出するステー(19)を備え、
前記共締め固定部(47)は、前記ステー(19)の上面(46)に設けられ、前記ヘッドライト(41)から後方に延出する前記ヘッドライト側係合部(56)が係合する係合孔部(48)は、前記ステー(19)の前面(45)に設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両のヘッドライト組み付け構造。 - (削除)
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