JP7248789B2 - 移動装置 - Google Patents

移動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7248789B2
JP7248789B2 JP2021521704A JP2021521704A JP7248789B2 JP 7248789 B2 JP7248789 B2 JP 7248789B2 JP 2021521704 A JP2021521704 A JP 2021521704A JP 2021521704 A JP2021521704 A JP 2021521704A JP 7248789 B2 JP7248789 B2 JP 7248789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicles
mobile device
vehicle
wheels
wall surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021521704A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020240791A1 (ja
Inventor
亨 菊地
尊雄 村越
憲司 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokyo Keiki Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Keiki Inc filed Critical Tokyo Keiki Inc
Publication of JPWO2020240791A1 publication Critical patent/JPWO2020240791A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7248789B2 publication Critical patent/JP7248789B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D57/00Vehicles characterised by having other propulsion or other ground- engaging means than wheels or endless track, alone or in addition to wheels or endless track
    • B62D57/02Vehicles characterised by having other propulsion or other ground- engaging means than wheels or endless track, alone or in addition to wheels or endless track with ground-engaging propulsion means, e.g. walking members
    • B62D57/024Vehicles characterised by having other propulsion or other ground- engaging means than wheels or endless track, alone or in addition to wheels or endless track with ground-engaging propulsion means, e.g. walking members specially adapted for moving on inclined or vertical surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D61/00Motor vehicles or trailers, characterised by the arrangement or number of wheels, not otherwise provided for, e.g. four wheels in diamond pattern
    • B62D61/10Motor vehicles or trailers, characterised by the arrangement or number of wheels, not otherwise provided for, e.g. four wheels in diamond pattern with more than four wheels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B47/00Suction cups for attaching purposes; Equivalent means using adhesives

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

本発明は、壁面を走行する移動装置に関する。
従来、構造物の検査を行うための移動装置として、壁面を走行するロボットが知られている。この種のロボットとしては、壁面に吸着しつつ走行するものが提案されており、その吸着方式としては、プロペラによる壁面への押し付け、真空ポンプやファンによる減圧吸着、磁力による吸着、また、静電力や分子間力を用いた壁面への吸着などがある。
橋梁の橋脚、箱桁、建物外壁などの構造物の壁面、即ち、コンクリートのような絶縁性の物体に吸着して安定してロボットを移動させる場合、上述の吸着方式のうち、真空ポンプやファンによる減圧吸着が有効である。この減圧吸着は、ロボットと吸着対象の壁面と間において画成された空間の空気を外部へ排出することによって空間を減圧し、この空間内の気圧と大気圧との差圧との差圧によりロボットを壁面に吸着させるものである。
また、関連する技術として、点検装置を搭載した本体と、それぞれが外径側に周方向に配置された複数の磁石と幅方向の両側に設置された円錐形状の接触部とを有する1対の前輪及び1対の後輪とを備え、前輪と後輪が橋梁の鋼製部材に吸着して回転駆動することにより、鋼製部材に沿って走行する構造物点検ロボット、が知られている(特許文献1参照)。
特許第5832690号明細書
しかしながら、減圧吸着において吸着対象とする壁面には、多くの場合、隙間や凹凸などが存在し、このような壁面に対しては、吸着力が極端に減少して壁面への吸着を維持できず、ロボットを安定して走行させることができない、という問題がある。
本発明の実施形態は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、従来より安定して壁面を移動する移動装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本実施形態に係る移動装置は、壁面を走行する移動装置であって、本体部と、回転軸周りに回転して前記壁面を走行可能に前記本体部に設けられた2つの車輪と、該2つの車輪を駆動させる走行駆動部と、前記本体部に設けられ前記壁面に吸着する吸着機構とをそれぞれ備える少なくとも2つ以上の車両と、前記少なくとも2つ以上の車両において該車両の直進方向に互いに隣接する車両同士を連結する連結部とを備える。
本発明の実施形態によれば、従来より安定して壁面を移動することができる。
第1の実施形態に係る移動装置の構成を示す平面図である。 第1の実施形態に係る移動装置の構成を示す側面図である。 車両の構成を示す平面図である。 車両の構成を示す側面図である。 車両の構成を示す底面図である。 本体の回転を行う移動装置を示す側面図である。 ピッチ動作を行う移動装置を示す側面図である。 凸角を成す2つの壁面間を移動する移動装置を示す側面図である。 突出部を乗り越える移動装置を示す側面図である。 溝部を乗り越える移動装置を示す側面図である。 連結部の接続位置を異ならせた移動装置を示す図である。 第2の実施形態に係る短縮状態における移動装置を示す側面図である。 第2の実施形態に係る延長状態における移動装置を示す側面図である。 短縮状態における連結部の構成を示す側面図である。 短縮状態における連結部の構成を示す平面図である。 延長状態における連結部の構成を示す側面図である。 延長状態における連結部の構成を示す平面図である。 第3の実施形態に係る移動装置の構成を示す正面図である。 第3の実施形態に係る移動装置の構成を示す平面図である。 第3の実施形態に係る移動装置の構成を示す側面図である。 第4の実施形態に係る移動装置の構成を示す平面図である。 第4の実施形態に係る移動装置の構成を示す側面図である。 第5の実施形態に係る移動装置の構成を示す平面図である。 第5の実施形態に係る移動装置の構成を示す側面図である。 第6の実施形態における本体部の構成を示す側面図である。 第6の実施形態における本体部の構成を示す底面図である。 第7の実施形態における本体部の構成を示す側面図である。 第7の実施形態における本体部の構成を示す底面図である。 第8の実施形態における車輪の構成を示す側面図である。 第9の実施形態における車両の構成を示す平面図である。 第10の実施形態における車両の構成を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
(移動装置の全体構成)
本実施形態に係る移動装置の全体構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る移動装置の構成を示す平面図である。図2は、第1の実施形態に係る移動装置の構成を示す側面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る移動装置1は、2つの車輪12a,12bをそれぞれ有した10両の車両10(10a,10b,10b1,10c)を備える。これらの車両10のそれぞれは、2つの車輪12a,12bによって少なくとも1方向に直進可能となっており、直進方向に隣接する車両同士が連結される。なお、移動装置1に備えられる車両10は、少なくとも2両存在すれば良い。
以降の説明においては、10両の車両10のうち、直進方向における一方端部に位置するものを車両10aとし、他方端部に位置するものを車両10cとし、車両10aと車両10cとの間に位置するものを車両10bとし、車両10bのうち1両を車両10b1とする。車両10a,10b,10b1,10cは、互いに一部構成が異なっているが、基本的には共通する構成となっているため、説明上、これらの車両を区別する必要がない場合は、単に車両10と呼称する。また、同様の構成であるがその配置位置が異なるためにアルファベットにより区別している複数の部材についても、これらを区別する必要がない場合は、単に番号のみを部材に付して示す。
なお、移動装置1が平面に接地して移動するものとした場合、移動装置1の直進方向に直交して且つ平面に平行する方向を側方向、直進方向及び側方向に直交する方向を垂直方向とする。また、直進方向における車両10a側を前方、車両10c側を後方とし、垂直方向における設置面側を下方、他方側を上方とする。
車両10のそれぞれは、本体部11と、本体部11の側方向両側それぞれに配され、回転軸が側方向を向く車輪12a、12bと、本体部11の下方に設けられた仕切部15とを備える。更に、車両10aは、車輪12の回転軸周りに回転可能に設けられ、一方に開口したC字状の部材である第1リンク部13aと、本体部11の上方に設けられたカメラ919及び形状測定器920を備える。また、車両10bは、第1リンク部13aと、この第1リンク部13aと同形状の部材であり同様に車輪12の回転軸121(図3及び図4参照)周りに回転可能に設けられた第2リンク部13bと、測定器918とを備える。また、車両10b1は、第1リンク部13aと、第2リンク部13bと、測定器918と、送受信機921とを備える。また、車両10cは、第2リンク部13bと、カメラ919及び形状測定器920とを備える。車両10のそれぞれは、直進方向に隣接する他の車両10と連結部14により連結される。
移動装置1は、図示しない制御装置により車両10b1に備えられた送受信機921を介して遠隔操作され、この際、移動装置1のオペレータは、車両10a、10cのそれぞれに備えられたカメラ919による画像、形状測定器920による周囲の形状情報に基づいて、検査対象とする構造物上において移動装置1を移動させる。車両10b,10b1に備えられた測定装置918のそれぞれは、移動装置1の移動経路または移動先である目標地点において、構造物の検査に係る各種測定を行う。なお、車両10bと車両10b1との差異は、送受信機921のみであるため、以降の説明においては、車両10bと車両10b1とを区別せず、単に車両10bと呼称する。
(車両の構成)
移動装置における車両の構成について説明する。図3は、車両の構成を示す平面図である。図4は、車両の構成を示す側面図である。図5は、車両の構成を示す底面図である。なお、図3において、車両の本体部は、その内部を示すために直進方向及び側方向に平行する平面により切断された断面として示されており、また、後述する制御部は透過されて示されている。また、図4において、一部の車両の本体部、仕切部及び連結部は、直進方向及び垂直方向に平行する平面により切断された断面として示されている。
図3及び図4に示すように、各車両10の本体部11内には、各種部材を収容するための収容空間が画成されており、この収容空間には、少なくとも、仕切部15とともに吸着機構を構成するファン110と、2つの走行駆動部122a,122b、これらの動作を制御する制御部99とが車両の基本構成として備えられている。また、第1リンク部13aのみを備えた車両10aには、基本構成に加えて、収容空間に第1ピッチ駆動部131aが備えられる。また、第1リンク部13a及び第2リンク部13bを備えた車両10b,10b1には、基本構成に加えて、収容空間に第1ピッチ駆動部131a及び第2ピッチ駆動部131bが備えられる。また、第2リンク部13bのみを備えた車両10cには、基本構成に加えて、収容区間に第2ピッチ駆動部131bのみが備えられる(図3及び図4に不図示)。
各車両10の本体部11に対して、側方向両端側にそれぞれ設けられた車輪12a,12bは、側方向内方を向く回転軸121a,121bをそれぞれ有し、これら回転軸121a,121bは、それぞれ、回転軸心A周りに回転可能に走行駆動部122a,122bに接続される。ここで、回転軸心Aの軸方向は側方向を向き、回転軸121a,121bは、同一の回転軸心A周りに回転する。なお、本体部11は、側方向、即ち回転軸心A方向に直交する全ての方向、即ち車輪12の径方向において車輪12より小さく形成される。換言すれば、車輪12は、回転軸心A方向から見て本体部11より大きい径に形成される。
車両10a,10bのそれぞれに設けられた第1リンク部13aは、本体部11の側方向両側において回転軸121の回転軸心Aに略直交して、少なくとも車輪121の半径以上の距離だけ車輪12の径方向に延在する2つの延在部と、これら2つの延在部の一端同士を接続する接続部とを有して、略C字形状に形成される。2つの延在部の他端は、回転軸121に対して相対回転可能に連結され、第1ピッチ駆動部131aにより回転軸心A周りに回転されるようになっている。本体部11の側方向一方側に2つのギヤにより構成される伝達部133aが備えられ、第1ピッチ駆動部131aはその軸心方向が側方向を向く回転軸132aを有する。伝達部133aにおける一方のギヤに回転軸132aが相対回転不能に接続され、このギヤと噛合い、回転軸121aに相対回転可能に設けられ、本体部11と相対回転不能に接続された他方のギヤが第1リンク部13aにおける一方の延在部の他端に相対回転不能に接続される。これによって、第1リンク部13aは、回転軸心A周りに回転軸121aと相対回転可能に駆動される。
車両10b,10cにそれぞれに設けられた第2リンク部13bは、本体部11の側方向両側において回転軸121の回転軸心Aに略直交して、少なくとも車輪121の半径以上の距離だけ延在する2つの延在部と、これら2つの延在部の一端同士を接続する接続部とを有して、第1リンク部13aと同様に、略C字形状に形成される。2つの延在部の他端は、回転軸121に対して相対回転可能に連結され、第2ピッチ駆動部131bにより回転軸心A周りに回転されるようになっている。本体部11の側方向他方側には2つのギヤにより構成される伝達部133bが備えられ、第2ピッチ駆動部131bはその軸心方向が側方向を向く回転軸132bを有する。伝達部133bにおける一方のギヤに回転軸132bが相対回転不能に接続され、このギヤと噛合い、回転軸121bに相対回転可能に設けられ、本体部11と相対回転不能に接続された他方のギヤが第2リンク部13bにおける一方の延在部の他端に相対回転不能に接続される。これによって、第2リンク部13aは、回転軸心A周りに回転軸121と相対回転可能に駆動される。
このように、本実施形態において、第1リンク部13aと第2リンク部13bは、第1ピッチ駆動部131aまたは第2ピッチ駆動部131bのいずれかに駆動される点を除いて同様の構成となっているが、第1リンク部13aを第2ピッチ駆動部131bにより駆動し、第2リンク部13bを第1ピッチ駆動部131aにより駆動しても同様の動作が可能となる。第1リンク部13aと第2リンク部13bとの本質的な差異は、第1リンク部13aが後方に隣接する車両10に連結されるのに対し、第2リンク部13bが前方に隣接する車両10に連結される点にある。
第1リンク部13aと第2リンク部13bは、それぞれの接続部において連結部14により連結される。これによって、第1ピッチ駆動部131a及び第2ピッチ駆動部131bを駆動させない限り、第1リンク部13aと第2リンク部13bとのそれぞれの延在部の延在方向は直進方向を向くようになっている。また、第1ピッチ駆動部131a及び第2ピッチ駆動部131bを駆動させることによって、後述するように、接地面に対する本体部11の姿勢をピッチ方向に回転させること、また、設置面に対する本体部11の垂直方向位置を変位させることができる。
連結部14は、第1リンク部13aの接続部に接続される第1連結部141と、第2リンク部13bの接続部に接続される第2連結部142と、回転軸144を有するヨー駆動部143とを備える。ヨー駆動部143は、その回転軸144の回転軸心Bが垂直方向を向くように第1連結部141に相対回転不能に固定され、回転軸144は、第1連結部141に相対回転可能に軸支されるとともに、第2連結部142に相対回転不能に接続される。これによって、第1連結部141と第2連結部142とが回転軸心B周りに相対回転可能に連結されるとともに、第1連結部141に対して第2連結部を回転軸心B周りに回転駆動させ、連結部14により連結された2つの車両10の一方をヨーイングさせ、移動装置の進行方向の変更を容易にすることができる。なお、ヨー駆動部143は、第1連結部141が接続される第1リンク部13aを備える車両10の制御部99によりその動作が制御されるものとする。
図4に示すように、車両10の本体部11は、その姿勢がピッチ方向に回転されない状態において、車輪12の接地面から垂直方向に所定距離だけ離間しており、本体部11と接地面との間の空間は、垂直方向に直交する全方位を閉塞するように仕切部15により囲繞された吸着空間として画成されている。この吸着空間内の空気がファン111により外部に排出されることによって、車両10のそれぞれは、接地面に吸着可能となっている。なお、本体部11には図示しない排出孔が形成されており、これによって、吸着空間内の空気は車両10の外部に排出される。また、仕切部15は、可撓性を有するように構成すると良い。
図5に示すように、本体部11の底面、即ち、本体部11において吸着空間に面する外面には、接地面までの距離を測定する6個の近距離センサ91と、吸着空間内の圧力を測定する圧力センサ92とが設けられ、これら6個の近距離センサ91及び圧力センサ92による測定値は、制御部99により取得可能となっている。制御部99は、6個の近距離センサそれぞれの測定値の差異に基づいて、本体部11の姿勢や垂直方向位置などの本体部11と接地面との相対関係を検知することができ、また、圧力センサ92による測定値により接地面への吸着状態を監視することができる。なお、近距離センサ91は、複数設けられていれば良く、また、複数の近距離センサ91に代えて3次元の距離センサを設けるようにしても良い。
(移動装置の動作)
移動装置の動作について説明する。図6は、本体の回転を行う移動装置を示す側面図である。図7は、ピッチ動作を行う移動装置を示す側面図である。図8は、凸角を成す2つの壁面間を移動する移動装置を示す側面図である。図9は、突出部を乗り越える移動装置を示す側面図である。図10は、溝部を乗り越える移動装置を示す側面図である。
図6に示すように、検査対象としての構造物において、一方の壁面W11と他の壁面W11とが成す角度が180°より小さい凹角部分W1を移動装置1が移動する場合、移動装置1は、一方の壁面W11から他の壁面W12へ移動する車両10について、進行方向先頭側から壁面W11と他の壁面W11とが成す角に応じて、その本体部11の姿勢をピッチ方向に順次回転させて、凹角部分W1を通過することができる。
また、図7に示すように、凹角部分W1を移動装置1が移動する場合、移動装置1は、一方の壁面W11から他の壁面W12へ移動する車両10について、進行方向先頭側から順に、進行方向前方に連結された車両10をその後方の車両10の第1リンク部13aまたは第2リンク部13bにより一方の壁面W11から離間させた後、離間させた車両10を他の壁面W12に吸着させることによって、凹角部分W1を通過することができる。
また、図8に示すように、検査対象としての構造物において、一方の壁面W21と、他の壁面W22とが成す角が180°より大きい凸角部分W2を移動装置1が移動する場合、移動装置1は、一方の壁面W11から他の壁面W12へ移動する車両10について、進行方向先頭側から順に、角部分を通過する車両10を進行方向後方の車両10の第1リンク部13aまたは第2リンク部13bにより支持し、支持された車両10の本体部11を回転させて他の壁面W12に吸着させることによって、凸角部分W2を通過することができる。なお、ある車両10が角部に到達したか否かの判断は、複数の近接センサ91の測定値の差異に基づいて制御部99によりなされると良い。
また、図9に示すように、検査対象としての構造物において、壁面から突出し、一方の平面P1と他の平面P2が形成され、平面P1と平面P2との距離が所定の厚みに形成された板状の突出部分Pを移動する場合、移動装置1は、平面P1から平面P2へ移動させる車両10を、その進行方向後方にある車両10が第1リンク部13aまたは第2リンク部13bにより支持し、支持された車両10の本体部11を回転させることによって、突出部分Pを通過することができる。なお、移動装置1が突出部分Pを通過するには、移動装置1における隣接する2つの車両10の車輪12間の距離を突出部分Pの厚さより小さくすることが望ましく、これによって、隣接する2つの車両10の車輪12に突出部分Pが挟まることを防止できる。
また、図10に示すように、検査対象としての構造物において、溝Gが形成された壁面を移動する場合、移動装置1は、溝Gを通過する車両10をその後方の車両10の第1リンク部13aまたは第2リンク部13bにより支持して溝Gを乗り越えさせることによって、溝Gが形成された壁面を通過することができる。なお、溝Gの検出についても、複数の近接センサ91の測定値の差異に基づいて制御部99によりなされると良い。
(変形例)
移動装置の変形例について説明する。図11は、連結部の接続位置を異ならせた移動装置を示す図である。
移動装置1において車両10a以外の車両10の連結について、本体部11と第1リンク部13aとを接続するようにしても良い。図11に示すように、上述の車両10bに相当する車両10dには、第2リンク部13bが備えられておらず、連結部14における第2連結部142は車両10dの本体部11に直接接続されている。このように構成することによって、移動装置1における各車両10から第2リンク部13bを省略することができ、より低コストで移動装置1を製造することが可能となる。
上述したように、本実施形態に係る移動装置によれば、接地面に吸着可能な車両を複数連結することにより、いずれかの車両を接地面に吸着させて壁面を走行することができる。これによって、移動装置1全体としての吸着確率を高めてより安定して壁面を移動することができるとともに、互いに角を成す2つの壁面間、離間した壁面間を通過することが可能となる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る移動装置について説明する。本実施形態に係る移動装置は、連結部の構成のみが第1の実施形態とは異なるため、連結部の構成のみについて説明する。図12は、第2の実施形態に係る短縮状態における移動装置を示す側面図である。図13は、第2の実施形態に係る延長状態における移動装置を示す側面図である。図14は、短縮状態における連結部の構成を示す側面図である。図15は、短縮状態における連結部の構成を示す平面図である。図16は、延長状態における連結部の構成を示す側面図である。図17は、延長状態における連結部の構成を示す平面図である。
図12及び図13に示すように、本実施形態に係る移動装置2は、連結部14に代えて連結部16を備える点が第1の実施形態に係る移動装置1とは異なる。この連結部16は、隣接する2つの車両10間の距離を伸縮させるための伸縮機構を有する点で連結部14とは異なり、これによって、移動装置2は、図12に示す短縮状態と図13に示す延長状態とを切り換え、2つの車両10間の距離を変更することが可能となる。
図14~図16に示すように、連結部16は、第1連結部141’と、第2連結部142’と、回転軸144を有するヨー駆動部143と、第1基部160aと、第2基部160bと、第1連結部141’と第1基部160aとを伸縮自在に連結する4つの伸縮リンク171a,171c,172a,172cと、第2連結部142’と第2基部160bとを伸縮自在に連結する4つの伸縮リンク171b,171d,172b,172dとを備える。これらのうち、第1連結部141’及び第2連結部142’は、第1の実施形態における第1連結部141及び第2連結部142に対応する部材であり、ヨー駆動部143については、第1の実施形態と同様の部材である。
第1連結部141’には、回転軸174を有する伸縮駆動部173aと、プッシュバー181を有するリニアソレノイドとして構成されたロック装置18aとが内蔵され、また、第1連結部141の底部には、プッシュバー191を有するリニアソレノイドとして構成されたロック装置19が設けられる。また、第2連結部142’には、回転軸174を有する伸縮駆動部173bと、プッシュバー181を有するリニアソレノイドとして構成されたロック装置18bとが内蔵される。なお、伸縮駆動部173a,173b、ロック装置18a,18b、19は、第1連結部141’が接続される第1リンク部13aを備える車両10bの制御部99により制御されるものとする。
第1基部160aは、直進方向に隣接する2つの車両10bのうち、一方の車両10bの第1リンク部13aにおける接続部に接続され、第2基部160bは、他方の車両10bの第2リンク部13bにおける接続部に接続される。また、第1基部160aには、他方の車両10b側に突出し、垂直方向に貫通する孔が形成された被ロック部161aが形成され、第2基部160bには、一方の車両10b側に突出し、垂直方向に貫通する孔が形成された被ロック部161bが形成される。
伸縮リンク171a,172c,172a,172cのそれぞれは、一端が第1連結部141’に連結されるとともに、他端が第1基部160aに連結される。また、伸縮リンク171b,171d,172b,172dのそれぞれは、一端が第2連結部142’に連結されるとともに、他端が第2基部160bに連結される。伸縮リンク171a,172a,171c,172c,171b,172b,171d,172dのうち、伸縮リンク171a,172a,171b,172bは、側方向における一方側に配され、伸縮リンク171c,172c,171d,172dは、側方向における他方側に配される。伸縮リンク171a,172a,171b,172bと伸縮リンク171c,172c,171d,172dとは、ヨー駆動部143の回転軸144の回転軸心Bを通り、直進方向及び垂直方向に平行する面を対称面として互いに面対称に構成される。よって、以降の説明においては、図14及び図16に示される伸縮リンク171a,172a,171b,172bについて説明し、伸縮リンク171c,172c,171d,172dについては説明を省略する。
伸縮リンク171aは、一方向に延在する部材であり、その一端が、回転軸心C0a周りに回転するとともに軸方向が側方向を向く伸縮駆動部173aの回転軸に相対回転不能にされるとともに、その他端が、回転軸心C0aと平行する回転軸心C2a周りに回転可能に第1基部160aに連結される。また、伸縮リンク171aは、その一端側において、延在方向と直交する方向に延在し、側方向に貫通する孔が形成された被ロック部1711が形成される。伸縮リンク172aは、一方向に延在する部材であり、その一端が、回転軸心C0aと平行し、垂直方向における接地面側且つ直進方向における他方の車両10b側にオフセットされた回転軸心C1a周りに回転可能に第1連結部141’に連結されるとともに、その他端が、回転軸心C2aと平行し垂直方向における接地面側且つ直進方向における他方の車両10b側にオフセットされた回転軸心C3a周りに回転可能に第1基部160aに連結される。
伸縮リンク171bは、一方向に延在する部材であり、その一端が、回転軸心C0b周りに回転するとともに軸方向が側方向を向く伸縮駆動部173bの回転軸に相対回転不能にされるとともに、その他端が、回転軸心C0bと平行する回転軸心C2b周りに回転可能に第2基部160bに連結される。また、伸縮リンク171bは、その一端側において、延在方向と直交する方向に延在し、側方向に貫通する孔が形成された被ロック部1711が形成される。伸縮リンク172bは、一方向に延在する部材であり、その一端が、回転軸心C0bと平行し、垂直方向における接地面側且つ直進方向における一方の車両10b側にオフセットされた回転軸心C1b周りに回転可能に第2連結部142’に連結されるとともに、その他端が、回転軸心C2bと平行し垂直方向における接地面側且つ直進方向における一方の車両10b側にオフセットされた回転軸心C3b周りに回転可能に第2基部160bに連結される。
伸縮リンク171a及び伸縮リンク171bは、それぞれが接続された伸縮駆動部173a,173bにより回転され、これによって、連結部16を短縮状態と延長状態とに切り換えることができる。この際、その回転軸心がオフセットされた伸縮リンク172a及び伸縮リンク172bによって、第1連結部141’、第2連結部142’、第1基部160a、及び第2基部160bの姿勢が維持される。
ロック装置19は、プッシュバー191を垂直方向に可動に構成されており、プッシュバー191の軸心は、ヨー駆動部143の回転軸144の回転軸心Bと同位置となっている。図14及び図15に示す短縮状態においては、被ロック部161aと被ロック部161bとが、それぞれに形成された孔がロック装置19のプッシュバー191を挿通可能に重なるようになっており、この際、ロック装置19のプッシュバー191が接地面側に移動されることによって、連結装置16が短縮状態に維持される。また、プッシュバー191の軸心と回転軸心Bとが同位置であることによって、連結装置16が短縮状態に維持された状態においても、2つの車両10bの一方をヨーイングさせることが可能となる。
ロック装置18a,18bは、それぞれのプッシュバー181を側方向に可動に構成されている。図16及び図17に示す延長状態においては、伸縮リンク171a、171bそれぞれの被ロック部1711に形成された孔に、ロック装置18a,18bそれぞれのプッシュバー181が挿通されるようになっている。被ロック部1711の孔にプッシュバー181が挿通されることによって、連結装置16が延長状態に維持される。
このように、連結部16を短縮状態と延長状態とに切り換え可能とすることによって、短縮状態においては隣接する2つの車両20の車輪12間の距離を図9に示した突出部分Pを通過することが容易となり、延長状態においては隣接する2つの車両20の車輪12を離間させてヨーイングの自由度を向上させることができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態に係る移動装置について説明する。本実施形態に係る移動装置は、車輪の回転軸方向と直交する回転軸周りに回転する側方向車輪を備える点が第1の実施形態に係る移動装置と異なる。図18は、第3の実施形態に係る移動装置の構成を示す正面図である。図19は、第3の実施形態に係る移動装置の構成を示す平面図である。図20は、第3の実施形態に係る移動装置の構成を示す側面図である。
図18~図20に示すように、本実施形態に係る移動装置3における複数の車両30は、それぞれ、側方向車輪31a及び側方向車輪31bを備える。これら側方向車輪31a及び側方向車輪31bは、いずれも仕切部15により画成された吸着空間内に設けられ、側方向車輪31aと側方向車輪31bとは、直進方向及び側方向に互いにオフセットされて配置される。側方向車輪31a及び側方向車輪31bのそれぞれは、フレーム部310とこのフレーム部310の端部に回転可能に設けられた車輪311とを備える。フレーム部310は、垂直方向に延在する部材であって、その設置面側の一端に車輪311が設けられ、他端が本体部11の底面に固定されている。側方向車輪31a及び側方向車輪31bそれぞれの車輪311は、車輪12の回転軸心Aの軸心方向及び垂直方向に直交する回転軸心D1、D2周りに回転可能となっている。また、車輪311は、図示しない駆動部により回転駆動可能となっている。また、側方向車輪31a及び側方向車輪31bは垂直方向に移動可能に構成され、車輪311が接地面に接地する接地状態と、接地面と離間する離間状態とに切り換えることが可能である。接地状態においては、車輪12が接地面と離間するようになっている。このため、仕切部15は、接地状態においては、接地面方向に伸びるように構成すると良い。
このように、側方向車輪31aと側方向車輪31bとを設けることによって、側方向への移動が容易となり、移動装置3の機動性を向上させることができる。
<第4の実施形態>
第4の実施形態に係る移動装置について説明する。本実施形態に係る移動装置は、接触センサを備える点が第1の実施形態に係る移動装置とは異なる。図21は、第4の実施形態に係る移動装置の構成を示す平面図である。図22は、第4の実施形態に係る移動装置の構成を示す側面図である。
図21及び図22に示すように、本実施形態に係る移動装置4における複数の車両40のそれぞれは、4個の接触センサ41a~41dを備える。これら4個の接触センサ41a~41dは、いずれも、車輪12の回転軸121に対して、回転軸121と一体回転しないように取り付けられ、制御部99と接続される。接触センサ41a及び41bは、回転軸121aに取り付けられ、接触センサ41c及び41dは、回転軸121bに取り付けられる。
各接触センサ41は、それぞれ、直進方向に延在し、一端が回転軸121に取り付けられるセンサ基部410と、センサ基部410の他端に設けられたスイッチセンサ411とを有する。ここで、接触センサ41a及び41cのそれぞれは、そのスイッチセンサ411が直進方向における一方側を向くように回転軸121に取り付けられ、また、接触センサ41b及び41dのそれぞれは、そのスイッチセンサ411が直進方向における他方側を向くように回転軸121に取り付けられる。
スイッチセンサ411は、機械式のスイッチセンサであり、壁面に接触して所定のストロークが生じることにより2つの接点が導通するスイッチ機能を有し、センサ基部410の長さは、スイッチセンサ411が車輪12から車輪12の外径方向に所定距離だけ突出する長さとなっている。これによって、車輪12が接地面となっている壁面とは異なる壁面に接触する際にスイッチセンサ411が導通状態となり、制御部99が接地面ではない壁面を検出することができる。
このように、接地面ではない壁面を検出可能とすることにより、制御部99は、壁面を検出した車両10について、その本体部11を回転させた後に検出した壁面に車両10を吸着させる、図6に示したような動作を行うことが可能となる。また、制御部99は、壁面を検出した後に移動装置4を後退させ、先頭の車両10から接地面となっている壁面から順次離間させて検出した壁面に吸着させる、図7に示したような動作を行うことが可能となる。
<第5の実施形態>
第5の実施形態に係る移動装置について説明する。本実施形態に係る移動装置は、連結部がヨー方向周りではなくロール方向周りに回転可能となっている点が第1の実施形態に係る移動装置とは異なる。図23は、第5の実施形態に係る移動装置の構成を示す平面図である。図24は、第5の実施形態に係る移動装置の構成を示す側面図である。
図23及び図24に示すように、本実施形態に係る移動装置5において直進方向に互いに隣接する2つの車両50は、連結部14に代えて連結部51により互いに連結されている。この連結部51は、一方の車両50(図23及び図24における車両50b)における第2リンク部13bの接続部に相対回転不能に固定されるロール駆動部510と、他方の車両50(図23及び図24における車両50a)における第1リンク部13aの接続部に相対回転不能に固定される回転部512とを備える。ロール駆動部510は、その回転軸心E周りに回転するとともにその軸方向が直進方向を向く回転軸511を有し、この回転軸511は回転部512に相対回転不能に接続される。なお、ロール駆動部510は、連結される2つの車両50のいずれかの制御部99により制御される。
このように、連結される2つの車両50を互いにロール方向に相対変位可能とすることによって、移動装置5が漸次傾斜するような壁面を走行可能になる。
<第6の実施形態>
第6の実施形態に係る移動装置について説明する。本実施形態に係る移動装置は、仕切部の構成のみが第1の実施形態に係る移動装置とは異なる。図25は、第6の実施形態における本体部の構成を示す側面図である。図26は、第6の実施形態における本体部の構成を示す底面図である。
本実施形態に係る移動装置6における各車両60は、仕切部15に代えて仕切部61を備える。仕切部61は、本体部11と接地面との間において、垂直方向に直交する全方位を閉塞するように囲繞して吸着空間を画成する点で仕切部15と同様であるが、吸着空間を画成する仕切りが直進方向及び側方向に並置された複数の仕切要素611を有する点が仕切部15とは異なる。これらの仕切要素611は、それぞれ可撓性を有すると良く、これによって、接地面におけるリベットなどの凸部を容易に乗り越えることができる。また、複数の仕切要素611により吸着空間を画成することによって、凸部を乗り越える際に生じる隙間を低減させ、延いては吸着空間における気圧の上昇を防ぐことができる。
<第7の実施形態>
第7の実施形態に係る移動装置について説明する。本実施形態に係る移動装置は、第6の実施形態と同様に、仕切部の構成のみが第1の実施形態に係る移動装置とは異なる。図27は、第7の実施形態における本体部の構成を示す側面図である。図28は、第7の実施形態における本体部の構成を示す底面図である。
本実施形態に係る移動装置7における各車両70は、仕切部15に代えて仕切部71を備える。仕切部71は、本体部11と接地面との間において、垂直方向に直交する全方位を閉塞するように囲繞して吸着空間を画成する点で仕切部15と同様であるが、吸着空間を画成する仕切りが、囲繞部710と繊維部711とにより構成される点で仕切部15とは異なる。囲繞部710は、垂直方向において車輪12が接地する状態において接地面まで到達しない長さまで垂直方向に直交する全方位を閉塞するように囲繞する。繊維部711は、囲繞部710の接地面側端部から接地面側に延在する複数の繊維状の部材により構成され、これら複数の繊維状の部材は可撓性を有し、囲繞部710と接地面までの間隙を埋めるように設けられる。また、繊維部711を構成する複数の繊維状の部材は、図28に示すように直進方向及び側方向に複数層を成すように配置される。このような仕切部71によれば、凸部を乗り越える際に生じる隙間を低減させ、延いては吸着空間における気圧の上昇を防ぐことができる。
<第8の実施形態>
第8の実施形態に係る移動装置について説明する。本実施形態に係る移動装置は、車輪の構成のみが第1の実施形態に係る移動装置とは異なる。図29は、第8の実施形態における車輪の構成を示す側面図である。
本実施形態に係る移動装置8における各車両80における車輪81は、図28に示すように、複数の磁性体811を車輪81に内蔵して備えるとともに、その外周部を周方向全域に亘って覆うように形成された弾性体812を備える点が、第1の実施形態における車輪12とは異なる。複数の磁性体811は、周方向に互いに所定の間隔を空けて配置される。また、一方の車輪81aと他方の車輪81bのそれぞれにおいて、複数の磁性体811の配置位置が周方向にオフセットされている。このような車輪81によれば、各車両80の鉄鋼材などへの吸着が容易となり、また、一方の車輪81aと他方の車輪81bとで複数の磁性体811の配置位置がオフセットされることにより、車輪81の接地位置によらず常に安定した吸着力を得ることができる。
<第9の実施形態>
第9の実施形態に係る移動装置について説明する。本実施形態に係る移動装置は、車両における走行駆動部の配置位置が第1の実施形態に係る移動装置とは異なる。図30は、第9の実施形態における車両の構成を示す。なお、図30において、車両の本体部は、図3と同様に、その内部を示すために直進方向及び側方向に平行する平面により切断された断面として示されており、また、制御部は透過されて示されている。
図30に示すように、第1の実施形態における車両10aに対応する車両78aにおいては、走行駆動部122は、第1リンク部13aに固定的に設けられている。ここで、走行駆動部122aは第1リンク部13aにおける一方の延在部に設けられ、走行駆動部122bは第1リンク部13aにおける他方の延在部に設けられる。走行駆動部122は、その軸心方向が側方向を向く回転軸123を有する。
また、車両78aは、走行駆動部122a,122bのそれぞれに対応した伝達部124a,124bを更に備える。伝達部124は互いに噛合う2つのギヤを有し、一方のギヤが走行駆動部122の回転軸123に相対回転不能に接続され、他方のギヤが回転軸121に相対回転不能に接続される。これによって、第1リンク部13aに設けられた走行駆動部122の駆動力が車輪12の回転軸121に伝達される。
<第10の実施形態>
第10の実施形態に係る移動装置について説明する。本実施形態に係る移動装置は、車両におけるピッチ駆動部の配置位置が第1の実施形態に係る移動装置とは異なる。図31は、第10の実施形態における車両の構成を示す。なお、図31において、車両の本体部は、図3と同様に、その内部を示すために直進方向及び側方向に平行する平面により切断された断面として示されており、また、制御部は透過されて示されている。
図31に示すように、第1の実施形態における車両10aに対応する車両79aにおいては、ピッチ駆動部131aは、第1リンク部13aに固定的に設けられている。ここで、ピッチ駆動部131aは第1リンク部13aにおける一方の延在部に設けられる。
車両79aは、伝達部133aに代えて、互いに噛合う2つのギヤを有する伝達部134aを備え、一方のギヤはピッチ駆動部131aの回転軸132aと相対回転不能に接続され、他方のギヤは回転軸121aに相対回転可能に設けられるとともに本体11と相対回転不能に接続される。これによって、第1リンク部13aに設けられたピッチ駆動部131aの駆動力により第1リンク部13aが回転軸心A周りに回転軸121と相対回転する。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 移動装置
12 車輪
121 回転軸
122 走行駆動部
15 仕切部(吸着機構)
110 ファン(吸着機構)

Claims (12)

  1. 壁面を走行する移動装置であって、
    本体部と、回転軸周りに回転して前記壁面を走行可能に前記本体部に設けられた2つの車輪と、該2つの車輪を駆動させる走行駆動部と、前記本体部に設けられ前記壁面に吸着する吸着機構とをそれぞれ備える少なくとも2つ以上の車両と、
    前記少なくとも2つ以上の車両において該車両の直進方向に互いに隣接する車両同士を連結する連結部とを備え
    前記少なくとも2つ以上の車両のそれぞれは、前記回転軸の軸方向に直交する方向に前記車輪の外周から突出するように延在し、前記回転軸周りに回転可能且つ前記2つの車輪と相対回転可能に一端部が前記回転軸と接続されるリンク部を備え、
    前記連結部は、前記少なくとも2つ以上の車両それぞれのリンク部の他端部において前記直進方向に互いに隣接する車両同士を連結することを特徴とする移動装置。
  2. 前記少なくとも2つ以上の車両のそれぞれは、更に、前記本体部を前記リンク部に対して前記回転軸周りに相対回転させるピッチ駆動部を備えることを特徴とする請求項に記載の移動装置。
  3. 前記少なくとも2つ以上の車両のそれぞれにおける本体部は、前記回転軸方向から見て前記車輪の径より小さく形成されることを特徴とする請求項に記載の移動装置。
  4. 前記連結部は、前記直進方向及び前記回転軸の軸方向に直交するヨー軸周りに前記2つの車両を相対回転させるヨー駆動部を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の移動装置。
  5. 前記連結部は、前記直進方向に平行するロール軸周りに前記2つの車両を相対回転させるロール駆動部を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の移動装置。
  6. 前記連結部は、互いに連結される2つの車両間の距離を前記直進方向に伸縮する伸縮機構を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の移動装置。
  7. 前記吸着機構は、前記本体部と前記壁面との間の空間を負圧として前記壁面に吸着することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の移動装置。
  8. 前記少なくとも2つ以上の車両のそれぞれは、前記本体部と前記壁面との間の空間の圧力を測定する圧力センサを備えることを特徴とする請求項に記載の移動装置。
  9. 前記少なくとも2つ以上の車両のそれぞれは、該車両の設置面までの距離を測定する距離センサを備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の移動装置。
  10. 前記少なくとも2つ以上の車両のそれぞれは、前記2つの車輪に対して該車輪の径方向から所定距離だけ突出し、該車輪の設置面とは異なる壁面への接触を検知する接触センサを備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の移動装置。
  11. 前記少なくとも2つ以上の車両のそれぞれは、更に、回転軸が前記直進方向を向く第2の車輪を備えることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の移動装置。
  12. 前記2つの車輪のそれぞれは、該車輪の周方向に互いに所定の間隔を空けて配置される複数の磁性体を有することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の移動装置。
JP2021521704A 2019-05-30 2019-05-30 移動装置 Active JP7248789B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/021602 WO2020240791A1 (ja) 2019-05-30 2019-05-30 移動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020240791A1 JPWO2020240791A1 (ja) 2020-12-03
JP7248789B2 true JP7248789B2 (ja) 2023-03-29

Family

ID=73552803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021521704A Active JP7248789B2 (ja) 2019-05-30 2019-05-30 移動装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20220177060A1 (ja)
EP (1) EP3936419A4 (ja)
JP (1) JP7248789B2 (ja)
KR (1) KR102614992B1 (ja)
CN (1) CN113993771B (ja)
WO (1) WO2020240791A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112110391A (zh) * 2019-06-20 2020-12-22 杭州孚亚科技有限公司 一种作业系统
JP7288280B2 (ja) * 2019-07-03 2023-06-07 株式会社アトックス 移動体
US20240068951A1 (en) * 2021-01-19 2024-02-29 Shandong University Wall-climbing robot system and method for rapid nondestructive inspection of hidden defects in culverts and sluices

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003062771A (ja) 2001-08-24 2003-03-05 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 点検ロボット装置
JP2005319973A (ja) 2004-05-01 2005-11-17 Fukashi Uragami 物体表面に沿って移動可能な装置
US20070235238A1 (en) 2006-04-07 2007-10-11 Research Foundation Of The City University Of New York Modular wall climbing robot with transition capability
CN103253314A (zh) 2013-03-29 2013-08-21 华中科技大学 一种用于检测桥梁裂缝的负压吸附攀爬式机器人
CN103624765A (zh) 2013-12-23 2014-03-12 哈尔滨工业大学 一种功能可重构的模块化搜救机器人
JP2015505763A (ja) 2011-12-02 2015-02-26 ヘリカル ロボティクス,リミティド ライアビリティ カンパニー 移動ロボット
JP5832690B1 (ja) 2015-08-11 2015-12-16 阪神高速技術株式会社 構造物点検ロボット
CN106945739A (zh) 2017-02-13 2017-07-14 上海大学 一种具有壁面转换功能的越障爬壁机器人

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5832690B2 (ja) * 1975-08-06 1983-07-14 セイコ−コウキ カブシキガイシヤ カメラヨウシヤツタノカイヘイソウチ
JPS59184071A (ja) * 1983-03-31 1984-10-19 Jgc Corp 吸引式走行車輛
JPH04315586A (ja) * 1991-04-10 1992-11-06 Akihiro Fujimura 階段や垂直壁面の走行装置
JPH08198104A (ja) * 1995-01-25 1996-08-06 Hitachi Ltd 管内走行装置
CN102167102B (zh) * 2011-04-08 2013-05-29 上海电机学院 吸盘式气动爬壁机器人
ES2465790B1 (es) * 2012-11-06 2015-03-23 Universidade Da Coruña Sistema robótico para la limpieza de cascos de barcos y otras superficies sumergidas
CN205034206U (zh) * 2015-10-25 2016-02-17 龚雷锋 一种新型组合式可转角爬壁机器人
CN205906090U (zh) * 2016-07-23 2017-01-25 广东技术师范学院 智能转向六轮爬墙车
CN206218047U (zh) * 2016-08-30 2017-06-06 湖南千智机器人科技发展有限公司 一种负压型爬壁机器人的负压自适应调节装置
CN206384065U (zh) * 2016-12-02 2017-08-08 广东省智能制造研究所 一种轮式磁吸附爬壁机器人的转向装置
JPWO2018131329A1 (ja) * 2017-01-13 2019-11-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 壁面吸着走行装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003062771A (ja) 2001-08-24 2003-03-05 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 点検ロボット装置
JP2005319973A (ja) 2004-05-01 2005-11-17 Fukashi Uragami 物体表面に沿って移動可能な装置
US20070235238A1 (en) 2006-04-07 2007-10-11 Research Foundation Of The City University Of New York Modular wall climbing robot with transition capability
JP2015505763A (ja) 2011-12-02 2015-02-26 ヘリカル ロボティクス,リミティド ライアビリティ カンパニー 移動ロボット
CN103253314A (zh) 2013-03-29 2013-08-21 华中科技大学 一种用于检测桥梁裂缝的负压吸附攀爬式机器人
CN103624765A (zh) 2013-12-23 2014-03-12 哈尔滨工业大学 一种功能可重构的模块化搜救机器人
JP5832690B1 (ja) 2015-08-11 2015-12-16 阪神高速技術株式会社 構造物点検ロボット
CN106945739A (zh) 2017-02-13 2017-07-14 上海大学 一种具有壁面转换功能的越障爬壁机器人

Also Published As

Publication number Publication date
KR20220016093A (ko) 2022-02-08
CN113993771A (zh) 2022-01-28
CN113993771B (zh) 2023-11-07
EP3936419A1 (en) 2022-01-12
US20220177060A1 (en) 2022-06-09
EP3936419A4 (en) 2022-04-20
KR102614992B1 (ko) 2023-12-19
WO2020240791A1 (ja) 2020-12-03
JPWO2020240791A1 (ja) 2020-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7248789B2 (ja) 移動装置
Kim et al. FAMPER: A fully autonomous mobile robot for pipeline exploration
US9487254B2 (en) Vehicle and method for the independent inspection of hard-to-reach inner spaces
ES2701900T3 (es) Máquina vibradora
US20180313715A1 (en) Pipeline inspection robot
CN102049776B (zh) 并联连杆机器人
US20110138913A1 (en) Vertical accelerometer
WO2005089346A2 (en) Systems comprising a mechanically actuated magnetic on-off attachment device
CN101839718A (zh) 三轴角速率传感器
Sirken et al. Bridge risk investigation diagnostic grouped exploratory (BRIDGE) bot
JP2012154919A5 (ja)
KR20100002764A (ko) 배관 탐사로봇
KR20100002781A (ko) 듀얼 배관 탐사로봇
US20180135985A1 (en) Mems gyroscope having 2-degree-of-freedom sensing mode
KR20130034257A (ko) 배관 외부 검사용 이동 로봇
CN102165283A (zh) 转动率传感器装置的耦合结构、转动率传感器装置和制造方法
JP5083513B2 (ja) コンベヤベルトのローラ乗り越え抵抗力測定装置
JP7280700B2 (ja) 保持装置、制御システム、及び検査システム
JP6881737B2 (ja) 探査用ロボット
JP2016120809A (ja) 接触面との摩擦力を高める車輪を有する陸上走行可能な飛行体
JP4986140B2 (ja) コンベヤベルトのローラ乗り越え抵抗力測定装置
KR101282119B1 (ko) 관 탐사 로봇
JP5858425B2 (ja) 進行波生成装置、壁面移動システム及び搬送システム
US11371641B2 (en) Cable management apparatus and system
TW202000576A (zh) 微機電感測器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7248789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150