JP7247908B2 - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Description

本開示は、貯湯式給湯機に関する。
下記特許文献1の図2-図4には、貯湯タンクを、タンク脚の取付部も含めて覆う断熱材を備えた貯湯式給湯機が開示されている。当該断熱材は、3本のタンク脚と同一の周方向位置で分割された、3ブロックで構成されている。
特開2011-153777号公報
特許文献1の貯湯式給湯機では、貯湯タンクに断熱材が装着された状態ではタンク脚の取付状態を確認できないという課題がある。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、貯湯タンクの保温性能を向上することと、貯湯タンクに取り付けられたタンク脚の取付状態を容易に確認することとを両立する上で有利になる貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本開示に係る貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、貯湯タンクに設けられた台座と、台座に取り付けられたタンク脚と、貯湯タンクを覆い、台座の位置に開口部が形成された成形断熱材と、を備える貯湯式給湯機であって、貯湯タンクに成形断熱材が装着された状態で、台座とタンク脚との取付部を開口部から視認可能であり、成形断熱材は、タンク脚の外壁を覆うタンク脚保温壁を有するものである。
また、本開示に係る貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、貯湯タンクに設けられた台座と、台座に取り付けられたタンク脚と、貯湯タンクを覆い、台座の位置に開口部が形成された成形断熱材と、を備える貯湯式給湯機であって、貯湯タンクに成形断熱材が装着された状態で、台座とタンク脚との取付部を開口部から視認可能であり、開口部を塞ぐように成形断熱材に取り付け可能な蓋断熱材をさらに備えるものである。
本開示によれば、貯湯タンクの保温性能を向上することと、貯湯タンクに取り付けられたタンク脚の取付状態を容易に確認することとを両立する上で有利になる貯湯式給湯機を提供することが可能となる。
実施の形態1による貯湯式給湯機を示す図である。 実施の形態1よる貯湯式給湯機が備える貯湯タンクと、貯湯タンクを覆う断熱材を示す分解斜視図である。 実施の形態1における下部断熱材を斜め上から見た斜視図である。 実施の形態1における下部断熱材の上下を反転させて斜め上から見た斜視図である。 実施の形態1における下部断熱材を貯湯タンクに組み付けるときの様子を示す斜視図である。 実施の形態1における下部断熱材を貯湯タンクに組み付けた後にタンク脚をボルトにてタンク脚台座へ締結する様子を示す斜視図である。 実施の形態1における後脚部断熱材を貯湯タンクの径方向の外側の位置から見た斜視図である。 実施の形態1における後脚部断熱材を貯湯タンクの径方向の内側の位置から見た斜視図である。 実施の形態1における断熱材が取り付けられた状態の貯湯タンクと、外装体の一部とを、右前面側から見た斜視図である。 鉛直線に平行な平面である図9中の平面Aで切断した断面図である。 図10中のB-B線で切断した水平断面図である。 実施の形態2における下部断熱材を斜め上から見た斜視図である。 実施の形態2における下部断熱材の上下を反転させて斜め上から見た斜視図である。 実施の形態2における下部断熱材を貯湯タンクに組み付けた後にタンク脚をボルトにてタンク脚台座へ締結する様子を示す斜視図である。 実施の形態2における蓋断熱材を貯湯タンクの径方向の外側の位置から見た斜視図である。 実施の形態2における断熱材が取り付けられた状態の貯湯タンクと、外装体の一部とを、右前面側から見た斜視図である。 鉛直線に平行な平面である図16中の平面Cで切断した断面図である。 図17中のD-D線で切断した水平断面図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による貯湯式給湯機を示す図である。図1に示すように、実施の形態1による貯湯式給湯機100は、貯湯タンク10を内蔵した貯湯ユニット1と、水を加熱して高温の湯を生成する加熱手段4とを有する。貯湯ユニット1と加熱手段4との間は、入水配管3及び出湯配管5により接続されている。また、貯湯ユニット1には、外部の水道等の水源からの水を供給する給水配管2と、風呂給湯配管6と、給湯配管7とが接続されている。貯湯タンク10内に貯留された水は、貯湯タンク10の下部から導出され、入水配管3を通って加熱手段4へ搬送される。加熱手段4は、例えば、冷凍サイクルを用いて水を加熱するヒートポンプユニットで構成される。加熱手段4に搬送された水は、加熱されて高温の湯となる。この高温の湯は、出湯配管5を通って貯湯ユニット1に戻り、貯湯タンク10の上部から貯湯タンク10内に流入して貯留される。貯湯タンク10内には、上側が高温で下側が低温になる温度成層を形成して、湯水が貯留される。貯湯ユニット1内には、貯湯タンク10内から取り出された高温の湯と、給水配管2から供給される水とを混合して温度調節するための混合弁が設けられている。混合弁により温度調節された湯水は、風呂給湯配管6を介して、風呂の浴槽110へ供給され、あるいは、給湯配管7を介して、シャワー、台所及び洗面所の蛇口などの給湯先へ供給される。なお、本開示における加熱手段は、上述した構成に限定されるものではなく、例えば電気ヒータ等の加熱手段を貯湯タンク10内に配置したものであってもよい。
貯湯ユニット1は、外郭を形成する外装体8を備える。本実施の形態における外装体8は、直方体状の形状を有する。外装体8は、例えば金属製である。貯湯タンク10は、後述する断熱材に覆われた状態で外装体8の内部に配置されている。外装体8の下には複数の機体脚9が設置されている。これらの機体脚9により貯湯ユニット1が地面または基礎に対して支持及び固定されている。図示を省略するが、外装体8の内部には、配管、ポンプ、バルブ、熱交換器などの各種の機器が配置される。以下の説明では、原則として、図1のように貯湯式給湯機100が設置された状態での姿勢を基準として、上下の方向を特定する。
図2は、実施の形態1よる貯湯式給湯機100が備える貯湯タンク10と、貯湯タンク10を覆う断熱材を示す分解斜視図である。この図2は、各断熱材の配置を明解にするために、貯湯ユニット1の外装体8を除去し、分解図として表したものである。貯湯タンク10は、例えばステンレス鋼のような金属で作られている。貯湯タンク10は、円筒状のタンク胴部10aと、上鏡板10bと、下鏡板10cとを有する。貯湯タンク10は、タンク胴部10aの中心軸が鉛直線に平行になる姿勢で設置される。上鏡板10bは、タンク胴部10aの上端部の開口を塞ぐように、当該上端部に対して接合されている。上鏡板10bは、貯湯タンク10の上部に相当する。下鏡板10cは、タンク胴部10aの下端部の開口を塞ぐように、当該下端部に対して接合されている。下鏡板10cは、貯湯タンク10の下部に相当する。
貯湯タンク10は、図2に示される様な、カプセル形状を成しているため、自身で起立状態を維持する事は不可能である。貯湯タンク10の起立状態を維持するため、貯湯タンク10の複数箇所にタンク脚30が取り付けられている。貯湯タンク10が満水の時の重量を経年において安定的に支える必要があるため、本実施の形態1では、下鏡板10cの円周方向に関して等間隔となる3ヵ所の位置にタンク脚30が設けられている。
貯湯タンク10は、内部を湯水で充満させるため、通水口を除き、他部品の取り付け用の穴等を設ける事ができない。従って、下鏡板10cには、タンク脚30を取り付ける位置に、ナットを内蔵したタンク脚台座20が溶接されている。タンク脚30は、ボルト40により、タンク脚台座20へ締結される。ボルト40は、タンク脚台座20とタンク脚30との取付部に相当する。タンク脚30は、貯湯タンク10の径方向の外側に向く外壁と、貯湯タンク10の径方向の内側に向く内壁とを有する。
本実施の形態1の貯湯ユニット1は、貯湯タンク10を覆う断熱材として、下部断熱材50、背面部断熱材51、前面部断熱材52、前脚部断熱材53、後脚部断熱材54、及び上部断熱材55を備える。各断熱材は、例えば発泡ポリスチレンあるいは発泡ポリウレタンのような発泡プラスチックで作られており、貯湯タンク10を覆う所定形状に成形されている。下部断熱材50は、下鏡板10cの少なくとも一部を覆う。背面部断熱材51は、タンク胴部10aの背面側の約半周を覆う。前面部断熱材52は、タンク胴部10aの前面側の約半周を覆う。上部断熱材55は、上鏡板10bの少なくとも一部を覆う。
図3は、実施の形態1における下部断熱材50を斜め上から見た斜視図である。図4は、実施の形態1における下部断熱材50の上下を反転させて斜め上から見た斜視図である。これらの図に示すように、下部断熱材50は、下鏡板10cに対応した形状の椀形状部50aをベースとして形成されている。椀形状部50aは、その厚さが全体的に概ね均等になっている。下部断熱材50は、タンク脚挿入部50bを有する。タンク脚挿入部50bは、タンク脚台座20の位置に形成された開口部に相当する。図示の例では、タンク脚挿入部50bは、椀形状部50aの周壁の一部を切り欠いて除去したような形状を有する。
下部断熱材50は、椀形状部50aから下方向へ突出するタンク脚支持突起50cを有する。タンク脚支持突起50cは、タンク脚挿入部50bの下に隣接して位置する。タンク脚支持突起50cは、貯湯タンク10の中心軸に平行な方向を軸方向とする角柱形状を有する。貯湯タンク10に下部断熱材50及びタンク脚30が組み付けられると、タンク脚支持突起50cは、タンク脚30の内壁に接する。
前脚部断熱材53及び後脚部断熱材54のそれぞれは、タンク脚挿入部50bを塞ぐように下部断熱材50に取り付け可能な蓋断熱材に相当する。前脚部断熱材53または後脚部断熱材54に接するタンク脚挿入部50bの内縁に溝50dが形成されている。溝50dは、前脚部断熱材53または後脚部断熱材54を固定するために利用される。
図5は、実施の形態1における下部断熱材50を貯湯タンク10に組み付けるときの様子を示す斜視図である。貯湯タンク10に下部断熱材50を組み付けるとき、貯湯タンク10は、その中心軸が水平になる姿勢で、組み付け用の台(図示省略)に支持されている。その状態で、作業者は、下部断熱材50を貯湯タンク10の中心軸の方向に移動させることで、下部断熱材50を貯湯タンク10に組み付ける。その際、タンク脚台座20の位置にタンク脚挿入部50bの位置が合致するように下部断熱材50を組み付ける。本実施の形態では、タンク脚30をタンク脚台座20に取り付けるよりも前に下部断熱材50を貯湯タンク10に組付ける。このため、下部断熱材50を貯湯タンク10に組み付ける作業のときにタンク脚30が邪魔になることがないので、作業が容易になる。
図6は、実施の形態1における下部断熱材50を貯湯タンク10に組み付けた後にタンク脚30をボルト40にてタンク脚台座20へ締結する様子を示す斜視図である。タンク脚30を組み付けるときには、組み付け用の台上において、組み付け箇所が最上部に位置するよう、貯湯タンク10をその中心軸の周りに回転させる。作業者は、貯湯タンク10の径方向の外側から、タンク脚30を、タンク脚台座20及びタンク脚支持突起50cへ向けて降下させることにより、タンク脚30を組み付ける。本実施の形態であれば、タンク脚30の内壁に接するタンク脚支持突起50cを設けたことで、タンク脚30を載せた際に安定性が良く、ボルト40による締結作業がし易いという、組立作業上の利点が得られる。特に、本実施の形態では、貯湯タンク10に下部断熱材50が装着された状態で、タンク脚台座20の表面とタンク脚支持突起50cの表面とが同一面上に位置し、タンク脚30の内壁がタンク脚台座20とタンク脚支持突起50cの双方に接する。これにより、タンク脚30を載せた際の安定性がさらに良くなる。
本実施の形態では、貯湯タンク10に下部断熱材50が装着された状態で、タンク脚台座20とタンク脚30との取付部に相当するボルト40をタンク脚挿入部50bから視認可能である。このため、下部断熱材50を取り外すことなく、タンク脚30の取付状態を確認できる。それゆえ、タンク脚30の取付状態を確認する作業が容易になる。
図7は、実施の形態1における後脚部断熱材54を貯湯タンク10の径方向の外側の位置から見た斜視図である。図8は、実施の形態1における後脚部断熱材54を貯湯タンク10の径方向の内側の位置から見た斜視図である。本実施の形態では、後脚部断熱材54あるいは前脚部断熱材53がタンク脚挿入部50bを塞ぐように取り付けられることで、タンク脚挿入部50bから貯湯タンク10の熱が漏洩することを確実に抑制できる。
貯湯ユニット1の背面側の左右の2ヵ所にあるタンク脚挿入部50bに後脚部断熱材54が装着され、貯湯ユニット1の前面側の1ヵ所のタンク脚挿入部50bに前脚部断熱材53が装着される。前脚部断熱材53は、後脚部断熱材54と比べて、その寸法及び形状に若干の違いはあるが、その目的及び機能は同様である。このため、以下では、後脚部断熱材54について詳細を説明し、前脚部断熱材53については詳細な説明を省略する。
図7及び図8に示すように、後脚部断熱材54は、タンク脚保温壁54aをベースとして形成されている。タンク脚保温壁54aは、その厚さが全体的に概ね均等になっている。以下の説明では、貯湯タンク10の中心軸に対して垂直な断面を「水平断面」と称する。タンク脚保温壁54aは、水平断面において「コ」字状の形状を有する。後脚部断熱材54は、上部突起54bと、側部突起54cとを有している。上部突起54bは、タンク脚保温壁54aの上面から突出する。側部突起54cは、タンク脚保温壁54aの両方の側面からそれぞれ突出し、タンク脚挿入部50bの内縁に接する。後脚部断熱材54がタンク脚挿入部50bに装着されると、側部突起54cが溝50dに挿入する。側部突起54cは、下部断熱材50の溝50dに係合する係合部に相当する。側部突起54cが溝50dに係合することで、後脚部断熱材54を適正な位置で確実に固定することができる。図8に示すように、タンク脚保温壁54aの内壁には、ボルト40の頭部との干渉を避けるためのボルト収納凹部54dが形成されている。
図9は、実施の形態1における断熱材が取り付けられた状態の貯湯タンク10と、外装体8の一部とを、右前面側から見た斜視図である。図9に示すように、機体脚9の上端と、タンク脚30の下端との間に、外装体8の底板8aが挟まれる。タンク脚30は、外装体8の内部に位置する。
図10は、鉛直線に平行な平面である図9中の平面Aで切断した断面図である。図11は、図10中のB-B線で切断した水平断面図である。これらの図に示すように、本実施の形態では、後脚部断熱材54がタンク脚30の外壁に接することで、タンク脚30の外壁に冷気が触れることを防止できる。このため、貯湯タンク10の熱がタンク脚30の外壁から散逸することをより確実に防止できる。特に、本実施の形態では、図10に示すように、タンク脚30の外壁の上端から下端まで後脚部断熱材54が覆う。それゆえ、貯湯タンク10の熱がタンク脚30の外壁から散逸することを防止する上でさらに有利になる。
本実施の形態では、タンク脚支持突起50cがタンク脚30の内壁に接することで、タンク脚30の内壁に冷気が触れることを防止できる。このため、貯湯タンク10の熱がタンク脚30の内壁から散逸することをより確実に防止できる。特に、本実施の形態では、タンク脚台座20に隣接する位置からタンク脚30の下端まで、タンク脚支持突起50cがタンク脚30の内壁に接する。それゆえ、貯湯タンク10の熱がタンク脚30の内壁から散逸することを防止する上でさらに有利になる。
本実施の形態では、後脚部断熱材54を装着する際に、上部突起54bが背面部断熱材51の下端面に係合し、側部突起54cが下部断熱材50の溝50dに係合する。また、後脚部断熱材54の下端は、底板8aに接する。上部突起54b及び側部突起54cにより、後脚部断熱材54と背面部断熱材51との隙間、及び、後脚部断熱材54と下部断熱材50との間の隙間が生ずることを防止し、断熱材間の密着度が増加するため、保温効率がより向上する。また、上部突起54b及び側部突起54cを設けたことで、装着された後脚部断熱材54が脱落することをより確実に防止できる。
後脚部断熱材54を装着する際には、タンク脚挿入部50bと背面部断熱材51の下端面と底板8aとにより形成される凹部に対して後脚部断熱材54を圧入する状態となり、上部突起54b及び側部突起54cが圧縮されて変形する。この圧入時のクッション性が高まるようにするため、後脚部断熱材54の発泡倍率を、下部断熱材50の発泡倍率あるいは背面部断熱材51の発泡倍率よりも高くしてもよい。
前脚部断熱材53及び後脚部断熱材54のような小型断熱材を製造する際には、1台の貯湯ユニット1に用いられる複数の小型断熱材を、一つの成形金型で一度に成形してもよい。この場合において、上部突起54bあるいは側部突起54cの位置で複数の小型断熱材が互いに連結された連結部を形成し、当該連結部を切り離すことで上部突起54bあるいは側部突起54cを形成してもよい。このように、複数の小型断熱材を一つの成形金型で一度に成形することで、成形金型の費用を低く抑えることができ、コスト低減が図れる。また、製品1台当たりに使用される数の異なる複数の小型断熱材を1組として数量管理できるため、生産現場において員数管理がし易いというメリットも得られる。
図示の例では、後脚部断熱材54のうち、ボルト収納凹部54dが形成された領域がボルト40の締結部を覆うことで、保温効率がさらに向上する。図示の例に限らず、ボルト収納凹部54dに代えて貫通穴を形成してもよい。この貫通穴を形成した場合には、ボルト40の頭を貫通穴から視認可能であるので、後脚部断熱材54を装着した状態のままでボルト40の締結状態を確認できるという利点が得られる。この貫通穴は小さいので、保温効率への悪影響は少ない。
また、上部突起54b及び側部突起54cを設けずに、粘着テープ等の固定部材を用いて後脚部断熱材54を下部断熱材50あるいは背面部断熱材51に固定してもよい。
実施の形態2.
次に、図12から図18を参照して、実施の形態2について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。
本実施の形態2の貯湯ユニット1は、下部断熱材50に代えて下部断熱材60を備える。図12は、実施の形態2における下部断熱材60を斜め上から見た斜視図である。図13は、実施の形態2における下部断熱材60の上下を反転させて斜め上から見た斜視図である。これらの図に示すように、下部断熱材60は、椀形状部60aをベースとして形成されている。椀形状部60aの周壁のうち、各タンク脚30の取り付け位置に相対する位置に、タンク脚保温壁60bが形成されている。タンク脚保温壁60bは、椀形状部60aの周壁から外側へ張り出している。タンク脚保温壁60bにU型切欠き60eが形成されている。U型切欠き60eは、タンク脚台座20の位置に形成された開口部に相当する。
タンク脚保温壁60bに隣接する位置に、タンク脚30を通すためのタンク脚挿入穴60cが形成されている。タンク脚挿入穴60cは、貯湯タンク10の中心軸に平行な方向に沿って椀形状部60aを貫通する。タンク脚挿入穴60cの水平断面形状は、タンク脚30の水平断面形状に対応した「コ」字状になっている。タンク脚挿入穴60cに隣接する位置に、椀形状部60aから下方向へ突出するタンク脚支持突起60dが形成されている。
後述する蓋断熱材70は、U型切欠き60eを塞ぐように下部断熱材60に取り付け可能である。蓋断熱材70に接するU型切欠き60eの内縁に溝60fが形成されている。溝60fは、蓋断熱材70を固定するために利用される。
図14は、実施の形態2における下部断熱材60を貯湯タンク10に組み付けた後にタンク脚30をボルト40にてタンク脚台座20へ締結する様子を示す斜視図である。図14に示すように、作業者は、タンク脚台座20の位置にU型切欠き60eの位置が合致するように下部断熱材60を貯湯タンク10に組み付ける。その後、タンク脚30を貯湯タンク10の中心軸の方向へスライドさせるようにして、タンク脚30をタンク脚挿入穴60cに挿入する。この際、角柱形状のタンク脚支持突起60dに、「コ」字状のタンク脚30が被さる状態での挿入となるため、タンク脚30を挿入した際に安定性が良く、ボルト40による締結作業がし易いという、組立作業上の利点が得られる。また、本実施の形態では、タンク脚台座20の表面とタンク脚支持突起60dの表面とが同一面上に位置するので、タンク脚挿入穴60cに挿入されたタンク脚30の上端部を、より円滑にタンク脚台座20へ導くことができる。
本実施の形態では、貯湯タンク10に下部断熱材60が装着された状態で、タンク脚台座20とタンク脚30との取付部に相当するボルト40をU型切欠き60eから視認可能である。このため、下部断熱材60を取り外すことなく、タンク脚30の取付状態を確認できる。それゆえ、タンク脚30の取付状態を確認する作業が容易になる。
図15は、実施の形態2における蓋断熱材70を貯湯タンク10の径方向の外側の位置から見た斜視図である。図15に示すように、蓋断熱材70は、蓋形状部70aをベースとして形成されている。蓋形状部70aは、貯湯タンク10の円周の接線方向から見たときに逆「L」字状となる形状を有する。蓋形状部70aは、その厚さが全体的に概ね均等になっている。蓋断熱材70は、上部突起70bと、側部突起70cとを有している。上部突起70bは、蓋形状部70aの上面から突出する。側部突起70cは、蓋形状部70aの両方の側面からそれぞれ突出し、U型切欠き60eの内縁に接する。側部突起70cは、下部断熱材60の溝60fに係合する係合部に相当する。貯湯タンク10の径方向の外側に向く蓋形状部70aの外壁に、複数の凹部70dが形成されている。凹部70dは、指を掛けることのできる指掛け部に相当する。蓋断熱材70を着脱するときに凹部70dに指を掛けて蓋断熱材70を把持することで、作業が容易になる。なお、実施の形態1の前脚部断熱材53及び後脚部断熱材54に、同様の指掛け部を形成してもよい。
図16は、実施の形態2における断熱材が取り付けられた状態の貯湯タンク10と、外装体8の一部とを、右前面側から見た斜視図である。図17は、鉛直線に平行な平面である図16中の平面Cで切断した断面図である。図18は、図17中のD-D線で切断した水平断面図である。これらの図に示すように、本実施の形態では、下部断熱材60のタンク脚保温壁60bがタンク脚30の外壁の一部を覆うことで、タンク脚30の外壁に冷気が触れることを抑制できる。このため、貯湯タンク10の熱がタンク脚30の外壁から散逸することを確実に防止できる。特に、本実施の形態では、図17のようにボルト40の下側においてタンク脚保温壁60bがタンク脚30の外壁に接するとともに、ボルト40の左右の両側においてタンク脚保温壁60bがタンク脚30の外壁に接する。それゆえ、貯湯タンク10の熱がタンク脚30の外壁から散逸することを防止する上でさらに有利になる。なお、タンク脚30の外壁の下端まで覆うようにタンク脚保温壁60bを形成してもよい。また、本実施の形態では、実施の形態1と同様に、タンク脚支持突起60dがタンク脚30の内壁に接することで、貯湯タンク10の熱がタンク脚30の内壁から散逸することを確実に防止できる。
本実施の形態では、蓋断熱材70を設けなくてもよい。蓋断熱材70がなくても、タンク脚保温壁60bがタンク脚30の外壁を覆うので、保温効率を十分に向上できる。蓋断熱材70を省略した場合には、ボルト40の締結状態を確認する際に蓋断熱材70を取り外す作業が不要になるという利点が得られる。本実施の形態であれば、実施の形態1における前脚部断熱材53及び後脚部断熱材54が不要となるので、成形断熱材の種類及び部品点数の削減に寄与するとともに、組み付け工程の削減などの利点が得られる。
一方、図示の例のようにU型切欠き60eを塞ぐ蓋断熱材70を設けた場合には、U型切欠き60eからの熱漏洩を防止できるので、保温効率がさらに向上する。本実施の形態では、蓋断熱材70を装着する際に、上部突起70bが背面部断熱材51の下端面に係合し、側部突起70cが下部断熱材60の溝60fに係合する。これにより、断熱材間の密着度が増加するため、保温効率がより向上する。また、圧入された蓋断熱材70が脱落することをより確実に防止できる。圧入時のクッション性が高まるようにするため、蓋断熱材70の発泡倍率を、下部断熱材60の発泡倍率あるいは背面部断熱材51の発泡倍率よりも高くしてもよい。
また、上部突起70b及び側部突起70cを設けずに、粘着テープ等の固定部材を用いて蓋断熱材70を下部断熱材60あるいは背面部断熱材51に固定してもよい。図示の例の蓋断熱材70は、タンク脚30の外壁に接していない。この例に限らず、蓋断熱材70がタンク脚30の外壁に接するように構成してもよい。
1 貯湯ユニット、 2 給水配管、 3 入水配管、 4 加熱手段、 5 出湯配管、 6 風呂給湯配管、 7 給湯配管、 8 外装体、 8a 底板、 9 機体脚、 10 貯湯タンク、 10a タンク胴部、 10b 上鏡板、 10c 下鏡板、 20 タンク脚台座、 30 タンク脚、 40 ボルト、 50 下部断熱材、 50a 椀形状部、 50b タンク脚挿入部、 50c タンク脚支持突起、 50d 溝、 51 背面部断熱材、 52 前面部断熱材、 53 前脚部断熱材、 54 後脚部断熱材、 54a タンク脚保温壁、 54b 上部突起、 54c 側部突起、 54d ボルト収納凹部、 55 上部断熱材、 60 下部断熱材、 60a 椀形状部、 60b タンク脚保温壁、 60c タンク脚挿入穴、 60d タンク脚支持突起、 60e U型切欠き、 60f 溝、 70 蓋断熱材、 70a 蓋形状部、 70b 上部突起、 70c 側部突起、 70d 凹部、 100 貯湯式給湯機、 110 浴槽

Claims (10)

  1. 貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクに設けられた台座と、
    前記台座に取り付けられたタンク脚と、
    前記貯湯タンクを覆い、前記台座の位置に開口部が形成された成形断熱材と、
    を備える貯湯式給湯機であって、
    前記貯湯タンクに前記成形断熱材が装着された状態で、前記台座と前記タンク脚との取付部を前記開口部から視認可能であり、
    前記成形断熱材は、前記タンク脚の外壁を覆うタンク脚保温壁を有する貯湯式給湯機。
  2. 前記開口部を塞ぐように前記成形断熱材に取り付け可能な蓋断熱材をさらに備える請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクに設けられた台座と、
    前記台座に取り付けられたタンク脚と、
    前記貯湯タンクを覆い、前記台座の位置に開口部が形成された成形断熱材と、
    を備える貯湯式給湯機であって、
    前記貯湯タンクに前記成形断熱材が装着された状態で、前記台座と前記タンク脚との取付部を前記開口部から視認可能であり、
    前記開口部を塞ぐように前記成形断熱材に取り付け可能な蓋断熱材をさらに備える貯湯式給湯機。
  4. 前記蓋断熱材は、前記タンク脚の外壁に接する請求項2または請求項3に記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記蓋断熱材は、前記成形断熱材に係合する係合部を有し、
    前記係合部により前記蓋断熱材が前記成形断熱材に固定される請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記成形断熱材及び前記蓋断熱材は、発泡断熱材であり、
    前記蓋断熱材の発泡倍率が前記成形断熱材の発泡倍率よりも高い請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記蓋断熱材は、貫通穴を有し、
    前記蓋断熱材が前記成形断熱材に取り付けられた状態で、前記タンク脚を前記台座に固定したボルトの頭を前記貫通穴から視認可能である請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  8. 前記蓋断熱材は、指を掛けることのできる指掛け部を有する請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  9. 前記成形断熱材は、前記タンク脚の内壁に接する突起を有する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  10. 前記貯湯タンクに前記成形断熱材が装着された状態で、前記台座の表面と前記突起の表面とが同一面上に位置する請求項9に記載の貯湯式給湯機。
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