JP7247789B2 - 車両用二重窓構造 - Google Patents

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本発明は、車両用二重窓構造に関する。
従来、車両の断熱性を向上させるために、車両の窓に複層ガラスを設ける場合がある。特許文献1には、外側ガラス板と内側ガラス板との間に間隔部材(スペーサ)を備えた車両窓用複層ガラスが開示されている。この車両窓用複層ガラスでは、間隔部材が周端縁部に設けられることで、外側ガラス板と内側ガラス板との間に空気層が形成されている。また、間隔部材の外部側はシール材で密封されており、さらに内外側ガラス板を挟持するように、周端縁部に複数の補強部材(フレーム)が設けられている。さらにまた、この車両窓用複層ガラスの全周端縁部には、モール(ガスケット)が一体成型されている。
特開平04-275953号公報
しかしながら、上記先行技術では、車両窓用複層ガラスの製造に多くの部材と工程とを要し、コストの観点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、低コストの車両用二重窓構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両用二重窓構造は、車両の窓配置位置において車両前後方向に延在し、車室外側に設けられたアウタパネルと車室内側に設けられたインナパネルとによって閉断面構造とされ車両の骨格を形成する骨格部と、該骨格部から上方側及び下方側の少なくとも一方へ延出されると共に前記アウタパネルと前記インナパネルとが車室内外方向に重ね合わされて接合された張出部とを備えた車両骨格部材と、少なくとも前記車両骨格部材の前記張出部において前記アウタパネルの車室外側に重ね合わされた状態で、前記アウタパネルに接合されたアウタ窓部材と、前記アウタ窓部材から空気層を介して車室内側に離れて設けられ、少なくとも前記車両骨格部材の前記張出部において前記インナパネルの車室内側に重ね合わされた状態で、前記インナパネルに接合されたインナ窓部材と、を有している。
請求項1に記載の本発明によれば、車両骨格部材の張出部の車室外側にアウタ窓部材が重ね合わされ、車室内側にインナ窓部材が重ね合わされている。また、アウタ窓部材及びインナ窓部材は、この状態でそれぞれ車両骨格部材に接合されている。したがって、アウタ窓部材とインナ窓部材との間には、スペーサ等の別部材を設けることなく、張出部の厚さと略同等の厚さの空気層が形成される。このため、少ない工程で車両用二重窓構造を得ることができる。
また、請求項2に記載の車両用二重窓構造は、請求項1に記載された発明において、前記車両骨格部材は、車室側部における上下方向中央部に設けられたセンタサイドレールとされており、前記センタサイドレールは、車室外側に設けられた矩形板状の前記アウタパネルと、車室内側に設けられ断面ハット状に形成された前記インナパネルとを備えており、前記センタサイドレールの前記張出部は、前記骨格部の車室外側端部から上方側に延出された上側センタ張出部と、前記骨格部の車室外側端部から下方側に延出された下側センタ張出部とされ、前記アウタ窓部材は、少なくとも前記上側センタ張出部において前記アウタパネルの車室外側に重ね合わされて前記アウタパネルに接合された上側アウタ窓部材と、少なくとも前記下側センタ張出部において前記アウタパネルの車室外側に重ね合わされて前記アウタパネルに接合された下側アウタ窓部材とされ、前記インナ窓部材は、前記上側センタ張出部において前記インナパネルの車室内側に重ね合わされて接合されると共に前記上側アウタ窓部材から空気層を介して車室内側に離れて設けられた上側インナ窓部材と、前記下側センタ張出部において前記インナパネルの車室内側に重ね合わされて接合されると共に前記下側アウタ窓部材から空気層を介して車室内側に離れて設けられた下側インナ窓部材とされ、前記上側アウタ窓部材及び前記下側アウタ窓部材は上下方向に隣接して設けられている。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る車両用二重窓構造は、低コストで車両用二重窓構造を得られるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る車両用二重窓構造の概略斜視図である。 図1の2A-2A線に沿って切断した断面を拡大して示す拡大断面図である。 変形例に係る車両用二重窓構造を図2に対応させて示す拡大断面図である。
以下、図1及び図2を用いて、本発明の一実施形態に係る車両用二重窓構造について説明する。なお、各図に適宜示される矢印UPは車両上方側を示しており、矢印FRは車両前方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右、内外の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右、車両幅方向の車室内外を示すものとする。
(全体構成)
図1には、本実施形態に係る車両用二重窓構造が適用されたバス10において、車室左側部12を車両左後方から見た斜視図が示されている。バス10は、自動運転可能な電気自動車とされ、図示しないバッテリ及びモータを搭載している。なお、バス10の車室右側部は、車室左側部12と同様の構造を備えているため、以下ではその説明を省略する。
バス10は、車室左側部12に、車両骨格部材としてのルーフサイドレール14、センタサイドレール20及びロアサイドレール26を備えている。ルーフサイドレール14、センタサイドレール20及びロアサイドレール26は、それぞれ車両前後方向に延在されている。
ルーフサイドレール14は、車室左側部12の上端部に設けられており、外側に設けられたルーフアウタパネル16と、内側に設けられたルーフインナパネル18とを含んで構成されている。
同様に、センタサイドレール20は、車室左側部12の上下方向中央部に設けられており、外側に設けられたセンタアウタパネル22と、内側に設けられたセンタインナパネル24とを含んで構成されている。
さらに同様に、ロアサイドレール26は車室左側部12の下端部に設けられており、外側に設けられたロアアウタパネル28と、内側に設けられたロアインナパネル30とを含んで構成されている。
ルーフサイドレール14とセンタサイドレール20との間には、上側二重窓32が設けられている。また、センタサイドレール20とロアサイドレール26との間には、下側二重窓38が設けられている。
上側二重窓32は、外側に設けられた上側アウタ窓部材としての上側アウタガラス34と、内側に設けられた上側インナ窓部材としての上側インナガラス36とを含んで構成されている。上側アウタガラス34及び上側インナガラス36は、それぞれ上端部がルーフサイドレール14に接合され、下端部がセンタサイドレール20に接合されている。
同様に、下側二重窓38は、外側に設けられた下側アウタ窓部材としての下側アウタガラス40と、内側に設けられた下側インナ窓部材としての下側インナガラス42とを含んで構成されている。下側アウタガラス40及び下側インナガラス42は、それぞれ上端部がセンタサイドレール20に接合され、下端部がロアサイドレール26に接合されている。
上側アウタガラス34、上側インナガラス36、下側アウタガラス40及び下側インナガラス42は、車両側面視で略矩形状のガラス板とされ、前後方向から見て車室外側へ凸となるようにわずかに湾曲されている。
図2には、図1の2A-2A線に沿って車室左側部12を切断した断面を拡大して示す車両用二重窓構造の拡大断面図が示されている。
(車両骨格部材)
まず、センタサイドレール20について説明する。外側に設けられたセンタアウタパネル22は、側面視で略矩形状の鋼板とされ、その上下方向の中央部22Aには、前後方向に沿って複数の孔22Dが形成されている。
一方、センタインナパネル24は、鋼板をプレス加工して成型されたものであり、前後方向から見て外側に開放された断面略ハット状に形成されている。センタインナパネル24の上下方向中央部には、車室内側へ突出したインナ突出部24Aが形成されている。また、センタインナパネル24は、その上下端部から互いに離反する方向へ屈曲された上側センタフランジ部24B及び下側センタフランジ部24Cを備えている。
ここで、センタインナパネル24のインナ突出部24Aは、センタアウタパネル22の中央部22Aと共に略閉断面構造のセンタ骨格部20Aを構成している。
また、センタインナパネル24の上側センタフランジ部24Bは、センタアウタパネル22の上端部22Bに重ね合わされた状態で、スポット溶接により接合されている。このセンタインナパネル24の上側センタフランジ部24Bとセンタアウタパネル22の上端部22Bとで、上側センタ張出部20Bが構成されている。上側センタ張出部20Bは、センタ骨格部20Aにおける車室外側の上端部から上向きに延出されている。
同様に、センタインナパネル24の下側センタフランジ部24Cは、センタアウタパネル22の下端部22Cに重ね合わされた状態で、スポット溶接により接合されている。このセンタインナパネル24の下側センタフランジ部24Cとセンタアウタパネル22の下端部22Cとで、下側センタ張出部20Cが構成されている。下側センタ張出部20Cは、センタ骨格部20Aにおける車室外側の下端部から下向きに延出されている。
次に、ロアサイドレール26について説明する。内側に設けられたロアインナパネル30は、鋼板をプレス加工して成型されたものであり、その上下方向の中央部30Aには、前後方向に沿って複数の孔30Cが形成されている。
また、ロアアウタパネル28は、鋼板をプレス加工して成型されたものであり、車室外側へ突出したアウタ突出部28Aと、上方向へ屈曲されたロアフランジ部28Bとを備えている。
ここで、ロアサイドレール26における略閉断面構造のロア骨格部26Aは、ロアアウタパネル28のアウタ突出部28Aと、ロアインナパネル30の中央部30Aとを含んで構成されている。
また、ロアアウタパネル28のロアフランジ部28Bは、ロアインナパネル30の上端部30Bに重ね合わされた状態で、スポット溶接により接合されている。このロアアウタパネル28のロアフランジ部28Bとロアインナパネル30の上端部30Bとで、ロア張出部26Bが構成されている。ロア張出部26Bは、ロア骨格部26Aにおける車室内側の上端部から上向きに延出されている。
さらに、図示されていないが、ルーフサイドレール14(図1参照)は、閉断面構造のルーフ骨格部と、ルーフ骨格部から下方へ延出されたルーフ張出部とを含んで構成されている。
図2に示されるように、上側センタ張出部20B、下側センタ張出部20C、ロア張出部26B及びルーフサイドレール14の図示しないルーフ張出部は、車室左側部12において、略同一平面上に設けられている。
(窓部材)
上側アウタガラス34及び下側アウタガラス40は、その端部同士が隣接された状態で略同一平面上に設けられている。一方で、上側インナガラス36及び下側インナガラス42は、センタインナパネル24のインナ突出部24Aを挟んで、上下方向に離間した状態で略同一平面上に設けられている。
上側アウタガラス34の下端部34Aは、上側センタ張出部20Bに対して外側から重ね合わされ、前後方向に沿ってセンタアウタパネル22の上端部22Bに接着されている(以下、当該接着された部分を「第1接着部44」と称す)。
これに対して、上側インナガラス36の下端部36Aは、上側センタ張出部20Bに対して内側から重ね合わされ、前後方向に沿って上側センタフランジ部24Bに接着されている(以下、当該接着された部分を「第2接着部46」と称す)。
また、下側アウタガラス40の上端部40Aは、下側センタ張出部20C及びセンタ骨格部20Aに対して外側から重ね合わされ、前後方向に沿ってセンタアウタパネル22の中央部22Aに接着されている(以下、当該接着された部分を「第3接着部48」と称す)。ここで、下側アウタガラス40の上端部40Aには、前後方向に沿って複数の樹脂製のクリップ56が設けられている。これらのクリップ56は、センタアウタパネル22の中央部22Aに設けられた複数の孔22Dに、それぞれ挿入される。各クリップ56は、下側アウタガラス40の上端部40Aにおいて、第3接着部48よりも下側に設けられている。
これに対して、下側インナガラス42の上端部42Aは、下側センタ張出部20Cに対して内側から重ね合わされ、前後方向に沿って下側センタフランジ部24Cに接着されている(以下、当該接着された部分を「第4接着部50」と称す)。
さらに、下側アウタガラス40の下端部40Bは、ロア張出部26Bに対して外側から重ね合わされ、前後方向に沿ってロアフランジ部28Bに接着されている(以下、当該接着された部分を「第5接着部52」と称す)。
これに対して、下側インナガラス42の下端部42Bは、ロア張出部26B及びロア骨格部26Aに対して内側から重ね合わされ、前後方向に沿ってロアインナパネル30の中央部30Aに接着されている(以下、当該接着された部分を「第6接着部54」と称す)。ここで、下側インナガラス42の下端部42Bには、前後方向に沿って複数の樹脂製のクリップ58が設けられている。これらのクリップ58は、ロアインナパネル30の中央部30Aに設けられた複数の孔30Cにそれぞれ挿入される。各クリップ58は、下側インナガラス42の下端部42Bにおいて、第6接着部54よりも上側に設けられている。
第1接着部44、第2接着部46、第3接着部48、第4接着部50、第5接着部52及び第6接着部54は、いずれもウレタン系接着剤によって接着されている。なお、これに限らず、他の方法で窓部材を車両骨格部材に接合してもよい。例えば、他の接着剤を用いてこれらを接着してもよく、締結部材を用いてこれらを締結してもよい。また、クリップ56、58及び孔22D、58を用いずに、接着剤のみで各部材を接合してもよい。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る車両用二重窓構造によれば、センタサイドレール20の上側センタ張出部20Bには、外側に上側アウタガラス34が重ね合わされ、内側に上側インナガラス36が重ね合わされている。つまり、上側センタ張出部20Bは、上側アウタガラス34及び上側インナガラス36に挟まれている。上側アウタガラス34及び上側インナガラス36は、このように上側センタ張出部20Bを挟んだ状態で当該上側センタ張出部20Bにそれぞれ接着されている。また、上側アウタガラス34の上端部と上側インナガラス36の上端部は、それぞれルーフサイドレール14まで延在されている。このため、上側アウタガラス34と上側インナガラス36との間には、スペーサを設けることなく、上側センタ張出部20Bの厚さと略同等の厚さの空気層が形成される(以下、適宜「上側空気層60」と称す。)
また、センタサイドレール20の下側センタ張出部20C及びロアサイドレール26のロア張出部26Bは、下側アウタガラス40及び下側インナガラス42に挟まれている。これらは、第3接着部48、第4接着部50、第5接着部52及び第6接着部54において、それぞれ接着されている。このため、下側アウタガラス40と下側インナガラス42との間には、スペーサを設けることなく、下側センタ張出部20C及びロア張出部26Bの厚さと略同等の厚さの空気層が形成される(以下、適宜「下側空気層62」と称す。)
したがって、スペーサを用いずに、少ない部品点数及び製造工程で、バス10に上側二重窓32及び下側二重窓38を設けることができる。
特に、本実施形態の上側アウタガラス34、上側インナガラス36、下側アウタガラス40及び下側インナガラス42は、それぞれ湾曲されたガラス板で形成されている。一般に、湾曲されたガラス板を用いて複層ガラスを製造する場合、曲面に沿った形状のスペーサを用意する必要があり、当該スペーサ専用の型を製造する等、余計な製造コストがかかる。しかし、本実施形態の上側アウタガラス34、上側インナガラス36、下側アウタガラス40及び下側インナガラス42は、ルーフサイドレール14、センタサイドレール20及びロアサイドレール26に対して、それぞれ直接接合されている。したがって、湾曲された上側アウタガラス34、上側インナガラス36、下側アウタガラス40及び下側インナガラス42を用いても、スペーサ製造のための余計なコストがかからず、低コストで二重窓構造を得られる。
さらに、本実施形態の上側二重窓32及び下側二重窓38は、その周端縁部をフレームで固定されることなく、車両骨格部材としてのルーフサイドレール14、センタサイドレール20及びロアサイドレール26に直接接合される。一般に、フレームを有する複層ガラスを車両に設ける場合には、フレームが車両外側に露出してしまうため、これを外板等で隠す必要がある。これに対して、本実施形態に係る車両用二重窓構造は、フレームを用いないため、外板等で隠す必要もない。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用二重窓構造によれば、低コストでバス10に上側二重窓32及び下側二重窓38を設けることができる。これにより、バス10は、単層の窓構造を設けた場合よりも断熱性が向上され、消費電力を低減できるので、航続距離が向上される。
また、上側アウタガラス34及び下側アウタガラス40は共に、センタアウタパネル22に接着され、略同一平面上に隣接して設けられている。したがって、上側アウタガラス34及び下側アウタガラス40は、継ぎ目のない一枚の大きなガラスのような外観となり、バス10の意匠性が向上される。また、例えば上側アウタガラス34及び下側アウタガラス40をスクリーンとして、これらを跨いで一つの広告等の映像を投影する場合に、当該映像が分割されて見えるのを抑制できる。
さらに、下側二重窓38において、下側アウタガラス40に設けられたクリップ56は、センタサイドレール20のセンタ骨格部20Aに形成された孔22Dに挿入されている。これに対して、下側インナガラス42に設けられたクリップ58は、ロアサイドレール26のロア骨格部26Aに形成された孔30Cに挿入されている。
この構造により、下側センタ張出部20C及びロア張出部26Bの厚さと略同等の厚さの下側空気層62を形成しつつ、下側アウタガラス40及び下側インナガラス42の両方を、クリップ56、58でそれぞれ保持することができる。
この結果、下側アウタガラス40及び下側インナガラス42を、センタサイドレール20及びロアサイドレール26に設ける際の位置決めが容易になる。さらに、ウレタン系接着剤による接着部48、50、52、54が硬化するまでの間、クリップ56及びクリップ58によって、下側アウタガラス40及び下側インナガラス42がそれぞれ仮止めされる。これにより、下側アウタガラス40及び下側インナガラス42を、長時間保持しておく必要がなくなる。
〔上記実施形態の補足説明〕
なお、本実施形態では上側二重窓32及び下側二重窓38を有する車両用二重窓構造について説明したが、これに限らない。例えば、図3に示されるように、下側インナガラス42を板金66に置き換えてもよい。この場合、車室左側部12において、上側には上側二重窓32が設けられ、下側には下側空気層64が形成された薄い二重壁68が設けられる。
この変形例では、バス10において、外側からは上側アウタガラス34及び下側アウタガラス40の良好な外観を維持しつつ、上側空気層60及び下側空気層64によって断熱性を向上させると共に、車室内の下側においてプライベート空間を確保することができる。なお、板金66の代わりに樹脂を用いてもよい。
また、本実施形態の上側アウタガラス34、上側インナガラス36、下側アウタガラス40及び下側インナガラス42は、いずれも湾曲されたガラス板として説明したが、これに限らない。すなわち、窓部材は透明材料であればガラス製でなくてもよく、湾曲されていなくてもよい。例えば窓部材に透明な樹脂を用いてもよい。また、ガラスと透明な樹脂を組み合わせて二重窓を構成してもよい。さらに、二重窓の全範囲が透明でなくてもよい。例えば、表面にすり加工又はセラミック加工が施されたガラス板又は透明樹脂を用いてもよい。
さらに、本実施形態に係る車両用二重窓構造は、自動運転可能な電気自動車としてのバス10の車室左側部12に適用されているものとして説明したが、これに限らず、他の車両の他の部分に適用してもよい。例えば、乗用車のルーフに本発明に係る車両用二重窓構造を適用してもよい。
また、本実施形態のルーフサイドレール14、センタサイドレール20及びロアサイドレール26は、それぞれ2つの鋼板をプレス成形してスポット溶接されたものとして説明したが、これに限らない。例えば、アルミ合金の押出成形によって骨格部及び張出部が一体成型された車両骨格部材を用いてもよい。
10 バス(車両)
20 センタサイドレール(車両骨格部材)
20A センタ骨格部
20B 上側センタ張出部
20C 下側センタ張出部
26 ロアサイドレール(車両骨格部材)
26A ロア骨格部
26B ロア張出部
34 上側アウタガラス(上側アウタ窓部材)
36 上側インナガラス(上側インナ窓部材)
40 下側アウタガラス(下側アウタ窓部材)
42 下側インナガラス(下側インナ窓部材)

Claims (2)

  1. 車両の窓配置位置において車両前後方向に延在し、車室外側に設けられたアウタパネルと車室内側に設けられたインナパネルとによって閉断面構造とされ車両の骨格を形成する骨格部と、該骨格部から上方側及び下方側の少なくとも一方へ延出されると共に前記アウタパネルと前記インナパネルとが車室内外方向に重ね合わされて接合された張出部とを備えた車両骨格部材と、
    少なくとも前記車両骨格部材の前記張出部において前記アウタパネルの車室外側に重ね合わされた状態で、前記アウタパネルに接合されたアウタ窓部材と、
    前記アウタ窓部材から空気層を介して車室内側に離れて設けられ、少なくとも前記車両骨格部材の前記張出部において前記インナパネルの車室内側に重ね合わされた状態で、前記インナパネルに接合されたインナ窓部材と、
    を有する車両用二重窓構造。
  2. 前記車両骨格部材は、車室側部における上下方向中央部に設けられたセンタサイドレールとされており、
    前記センタサイドレールは、車室外側に設けられた矩形板状の前記アウタパネルと、車室内側に設けられ断面ハット状に形成された前記インナパネルとを備えており、
    前記センタサイドレールの前記張出部は、前記骨格部の車室外側端部から上方側に延出された上側センタ張出部と、前記骨格部の車室外側端部から下方側に延出された下側センタ張出部とされ、
    前記アウタ窓部材は、少なくとも前記上側センタ張出部において前記アウタパネルの車室外側に重ね合わされて前記アウタパネルに接合された上側アウタ窓部材と、少なくとも前記下側センタ張出部において前記アウタパネルの車室外側に重ね合わされて前記アウタパネルに接合された下側アウタ窓部材とされ、
    前記インナ窓部材は、前記上側センタ張出部において前記インナパネルの車室内側に重ね合わされて接合されると共に前記上側アウタ窓部材から空気層を介して車室内側に離れて設けられた上側インナ窓部材と、前記下側センタ張出部において前記インナパネルの車室内側に重ね合わされて接合されると共に前記下側アウタ窓部材から空気層を介して車室内側に離れて設けられた下側インナ窓部材とされ、
    前記上側アウタ窓部材及び前記下側アウタ窓部材は上下方向に隣接して設けられている、
    請求項1に記載の車両用二重窓構造。
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