JP7245349B2 - 鞍乗型車両の排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両の排気装置に係り、特に、飛び石等からマフラを保護するプロテクタをマフラの車幅方向外側に備えた鞍乗型車両の排気装置に関する。
従来から、鞍乗型車両の排気装置を構成するマフラの車幅方向外側に、飛び石等からマフラを保護するプロテクタを備えた構造が知られている。
特許文献1には、自動二輪車に適用されるマフラに、金属製の内側プロテクタと樹脂製の外側プロテクタとからなる二重構造のプロテクタが取り付けられた構成が開示されている。
特許第4400823号公報
特許文献1のプロテクタは、内側に金属製のプロテクタを配設すると共に外側に樹脂製のプロテクタを配設することで、マフラの熱が伝わりやすい金属製のプロテクタに足等が接触しにくくすると共に、樹脂製のプロテクタによって外観性の向上を図っている。
しかし、樹脂製のプロテクタを外側に配設した場合、外力の影響や飛び石等によって外側プロテクタに傷や割れ等が生じやすいという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、二重構造のプロテクタの構造を最適化して高い強度および外観性の向上を図ることができる鞍乗型車両の排気装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、車幅方向外側に露出するマフラ(32)と、該マフラ(32)を保護するプロテクタ(90)とを有する鞍乗型車両(1)の排気装置(30)において、前記プロテクタ(90)が、前記マフラ(32)の少なくとも一部を覆う樹脂製の内側プロテクタ(50)と、前記内側プロテクタ(50)の少なくとも一部を覆う金属製の外側プロテクタ(70)とからなる点に第1の特徴がある。
また、前記外側プロテクタ(70)が、前記マフラ(32)に支持されており、前記内側プロテクタ(50)は、前記外側プロテクタ(70)の裏面側に支持されている点に第2の特徴がある。
また、前記内側プロテクタ(50)に開口部(55)が形成されており、前記マフラ(32)にプロテクタステー(60,61)が固定されており、前記外側プロテクタ(70)が、前記開口部(55)から外方に向けて露出する前記プロテクタステー(60,61)に支持される点に第3の特徴がある。
また、前記外側プロテクタ(70)は、前記マフラ(32)から車幅方向外側に延びるプロテクタステー(60,61)に対して、円環状のグロメット(75)によってラバーマウントされており、前記外側プロテクタ(70)に、前記グロメット(75)の外周面に形成された環状溝(75a)に係合する開口(70a)が設けられており、前記外側プロテクタ(70)に、前記開口(70a)と同径のサポート開口(73a)が形成されたサポート板(73)が固定されており、前記開口(70a)と前記サポート開口(73a)とが重ねられた状態で、前記グロメット(75)の環状溝(75a)に係合する点に第4の特徴がある。
また、前記プロテクタステー(60,61)は、前記マフラ(32)の長手方向に互いに離間して2つ設けられており、前記2つのプロテクタステー(60,61)の間に、前記外側プロテクタ(70)に対して前記内側プロテクタ(50)を取り付ける締結部材(51)が配設される点に第5の特徴がある。
また、前記締結部材(51)が、前記2つのプロテクタステー(60,61)の間に2つ設けられており、それぞれ、前記プロテクタステー(60,61)寄りの位置に配設されている点に第6の特徴がある。
また、前記排気装置(30)の触媒装置(34)が、前記マフラ(32)の上流側に位置する排気管(33,37)の途中に設けられている点に第7の特徴がある。
また、前記外側プロテクタ(70)の前端部が、車体側面視で、前記マフラ(32)の前方まで延びている点に第8の特徴がある。
さらに、前記外側プロテクタ(70)の前端部が、車体側面視で、排気管(33)に重なる位置まで延びている点に第9の特徴がある。
第1の特徴によれば、車幅方向外側に露出するマフラ(32)と、該マフラ(32)を保護するプロテクタ(90)とを有する鞍乗型車両(1)の排気装置(30)において、前記プロテクタ(90)が、前記マフラ(32)の少なくとも一部を覆う樹脂製の内側プロテクタ(50)と、前記内側プロテクタ(50)の少なくとも一部を覆う金属製の外側プロテクタ(70)とからなるので、二重構造のプロテクタにおいて、金属製のプロテクタを樹脂製のプロテクタの外側に配設することで、外側プロテクタの強度を高めて、外力の影響や飛び石等からマフラを効果的に保護すると共に、傷や割れ等を防ぐことが可能となる。また、金属製のプロテクタが外側に位置することで、金属の質感を生かした高い外観性を得ることができる。
第2の特徴によれば、前記外側プロテクタ(70)が、前記マフラ(32)に支持されており、前記内側プロテクタ(50)は、前記外側プロテクタ(70)の裏面側に支持されているので、内側プロテクタおよび外側プロテクタがマフラに共締めされる構成では、外側プロテクタが外力の影響を受けた際に内側プロテクタにも外力の影響がおよぶ可能性があるところ、内側プロテクタがマフラではなく外側プロテクタに支持されていることで、外側プロテクタに加わった外力をマフラ側で受けることとなり、樹脂製の内側プロテクタに傷や割れが生じる可能性を低減することが可能となる。
第3の特徴によれば、前記内側プロテクタ(50)に開口部(55)が形成されており、前記マフラ(32)にプロテクタステー(60,61)が固定されており、前記外側プロテクタ(70)が、前記開口部(55)から外方に向けて露出する前記プロテクタステー(60,61)に支持されるので、外観性を向上させながらプロテクタの耐久性を向上させることができる。
第4の特徴によれば、前記外側プロテクタ(70)は、前記マフラ(32)から車幅方向外側に延びるプロテクタステー(60,61)に対して、円環状のグロメット(75)によってラバーマウントされており、前記外側プロテクタ(70)に、前記グロメット(75)の外周面に形成された環状溝(75a)に係合する開口(70a)が設けられており、前記外側プロテクタ(70)に、前記開口(70a)と同径のサポート開口(73a)が形成されたサポート板(73)が固定されており、前記開口(70a)と前記サポート開口(73a)とが重ねられた状態で、前記グロメット(75)の環状溝(75a)に係合するので、外側プロテクタに形成した開口をそのままグロメットの環状溝に係合すると、肉厚が薄いために振動でグロメットを傷つける可能性があるところ、サポート板によって開口の周囲の肉厚を増すことでこれを防いで、安定的にマウントすることが可能となる。また、マフラに対して外側プロテクタがラバーマウントされることで、マフラの熱が外側プロテクタに伝達されにくくすることができる。
第5の特徴によれば、前記プロテクタステー(60,61)は、前記マフラ(32)の長手方向に互いに離間して2つ設けられており、前記2つのプロテクタステー(60,61)の間に、前記外側プロテクタ(70)に対して前記内側プロテクタ(50)を取り付ける締結部材(51)が配設されるので、車体側に強固に取り付けられているプロテクタステーの間で、内側プロテクタと外側プロテクタとを強固に締結することができ、耐久性が高められる。
第6の特徴によれば、前記締結部材(51)が、前記2つのプロテクタステー(60,61)の間に2つ設けられており、それぞれ、前記プロテクタステー(60,61)寄りの位置に配設されているので、プロテクタステーに近い位置に締結部材が配設されることで、内側プロテクタ、外側プロテクタおよびプロテクタステーを互いに強固に結合することができる。
第7の特徴によれば、前記排気装置(30)の触媒装置(34)が、前記マフラ(32)の上流側に位置する排気管(33,37)の途中に設けられているので、エンジンの運転中に高温となる触媒装置がマフラの外側にあることでマフラの温度が上がりにくくなり、内側プロテクタへの熱影響を低減することができる。これにより、内側プロテクタの耐熱構造を最小限として、部品形状の簡素化および軽量化を図ることができる。
第8の特徴によれば、前記外側プロテクタ(70)の前端部が、車体側面視で、前記マフラ(32)の前方まで延びているので、金属製の外側プロテクタによって、マフラと排気管との接合部を隠して外観性を高めることができる。また、縁石や段差等で外力の影響を受けやすいマフラ前端部を、金属製の外側プロテクタで保護することが可能となる。
第9の特徴によれば、前記外側プロテクタ(70)の前端部が、車体側面視で、排気管(33)に重なる位置まで延びているので、マフラの前端部に接続される排気管も保護することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る排気装置が適用された自動二輪車の右側面図である。 排気装置の斜視図である。 排気装置の背面図である。 マフラの拡大側面図である。 マフラを車幅方向内側上方から見た斜視図である。 プロテクタを裏面側から見た背面図である。 プロテクタを車幅方向内側の後方上方から見た斜視図である。 図7からプロテクタステーを除去した状態の斜視図である。 外側プロテクタを裏面側から見た斜視図である。 図4のX-X線断面図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る排気装置30が適用された自動二輪車1の右側面図である。自動二輪車1は、操向ハンドル2とシート15との間に乗員が足を乗せる低床フロア13が設けられたスクータ型の鞍乗型車両である。
自動二輪車1の車体フレーム12は、ヘッドパイプ4から後方下方に延びるダウンフレーム11と、ダウンフレーム11の下端部から後方に延びる左右一対のアンダフレーム14と、アンダフレーム14の後端から後方上方に立ち上がって車体後端まで延びるリヤフレーム17とを含む。ヘッドパイプ4に対して回動自在に軸支されるステアリングステム9の上端部には、操向ハンドル2が固定されている。ステアリングステム9の下端部には、前輪WFを回転自在に軸支する左右一対のフロントフォーク8を支持するボトムブリッジ6が固定されている。
操向ハンドル2の車幅方向中央は、ハンドルカバー3で覆われている。ヘッドパイプ4の前後は、フロントカウル5およびレッグシールド10で挟まれるように覆われている。レッグシールド10の後方下方に設けられる低床フロア13の後方には、シート15を支持するリヤカウル16が左右一対で配設されている。
エンジンEの後方に無段変速機を一体に構成したユニットスイング式のパワーユニットPは、エンジンEの上方の位置でリヤフレーム17に対して揺動可能に軸支されている。パワーユニットPの後端上部は、リヤクッション18によってリヤフレーム17の後端部に吊り下げられている。駆動輪としての後輪WRを回転自在に軸支するパワーユニットPの車幅方向右側には、エンジンEの燃焼ガスを処理する排気装置30が配設されている。
図2は、排気装置30の斜視図である。この図では、車体右斜め後方上方から見た状態を示している。また、図3は排気装置30の背面図である。排気装置30は、主に、エンジンEの排気ポートに接続される入口39を支持するフランジ38と、入口39に連なる排気管としての上流側パイプ37と、上流側パイプ37の後端部に接続される触媒装置34と、触媒装置34の後端部に接続される下流側パイプ33と、下流側パイプ33の後端部に接続される消音器としてのマフラ32とを含む。マフラ32の本体は鉄等の金属で形成されており、その後端部には出口パイプ31が設けられている。
円筒状の触媒装置34は車幅方向に指向しており、フランジ38の後方の位置に熱影響を防ぐカバー部材36が取り付けられている。触媒装置34の車幅方向右側寄りの背面には、排気装置30をパワーユニットPに固定するための第1取付ステー35が設けられている。また、下流側パイプ33の後方寄りの車幅方向内側には第2取付ステー41が設けられ、マフラ32の前方寄りの上面には第3取付ステー40が設けられている。金属製の第3取付ステー40は、マフラ32に対して溶着固定されている。
マフラ32の車幅方向外側には、プロテクタ90が取り付けられている。プロテクタ90は、マフラ32に近接配置される内側プロテクタ50(図示点描ハッチング部分)と、内側プロテクタ50の車幅方向外側に近接配置される外側プロテクタ70とからなる二重構造とされる。
プロテクタ90を支持する金属製のプロテクタステー60,61は、マフラ32に対して溶着固定されており、このプロテクタステー60,61に対して車幅方向外側からボルト等の締結部材71が螺合している。
前記したように、排気装置30の触媒装置34は、マフラ32の上流側に位置する上流側パイプ37と下流側パイプ33との間に設けられているため、エンジンの運転中に高温となる触媒装置34がマフラ32の外側にあることでマフラ32の温度が上がりにくくなり、内側プロテクタ50への熱影響を低減できる。これにより、内側プロテクタの耐熱構造を最小限として、部品形状の簡素化および軽量化を図ることが可能となる。
図4は、マフラ32の拡大側面図である。また、図5はマフラ32を車幅方向内側上方から見た斜視図である。本実施形態に係る排気装置30は、内側プロテクタ50を樹脂で形成すると共に、外側プロテクタ70を金属で形成する点に特徴がある。これにより、外側プロテクタ70の強度を高めて、外力の影響や飛び石等からマフラ32を効果的に保護すると共に、傷や割れ等を防ぐことが可能となる。また、金属製のプロテクタが外側に位置することで、金属の質感を生かした高い外観性を得ることができる。
前記したように、内側プロテクタ50および外側プロテクタ70からなる二重構造のプロテクタ90は、前後のプロテクタステー60,61によってマフラ32に支持されている。外側プロテクタ70より表面積の大きい内側プロテクタ50は、マフラ32の後方上部までを覆う形状とされるが、樹脂製であるため金属製に比して軽量化を図ることができる。また、樹脂製であるために複雑な形状に対応しやすく、デザイン性の向上に貢献できる。
一方、表面積の小さい外側プロテクタ70は、マフラ32と下流側パイプ33との接合部を覆うように前方に延びている。これにより、金属製の外側プロテクタ70によって、マフラ32と下流側パイプ33との接合部を隠して外観性を高めると共に、縁石や段差等で外力の影響を受けやすいマフラ32の前端部を、金属製の外側プロテクタ70で保護することが可能となる。また、金属製の外側プロテクタ70の表面積が小さいことで、軽量化が図られると共に、湾曲部の少ない簡単な形状となるために生産性が向上する。
図6は、プロテクタ90を裏面側から見た背面図である。また、図7はプロテクタ90を車幅方向内側の後方上方から見た斜視図である。図6,7では、マフラ32に溶着されるプロテクタステー60,61を、プロテクタ90側に残した状態を示している。
樹脂製の内側プロテクタ50は、3本のボルト等の締結部材51によって、金属製の外側プロテクタ70の裏面側に固定されている。金属製の薄板を折り曲げて形成されるプロテクタステー60,61は、内側プロテクタ50とは接触せず、内側プロテクタ50に設けられた略方形の開口部としての連絡開口55を介して、外側プロテクタ70のみを支持している。
換言すれば、外側プロテクタ70がマフラ32に支持されており、内側プロテクタ50は外側プロテクタ70の裏面側に支持されている。これにより、内側プロテクタおよび外側プロテクタがマフラに共締めされる構成では、外側プロテクタが外力の影響を受けた際に内側プロテクタにも外力の影響がおよぶ可能性があるところ、内側プロテクタ50がマフラ32ではなく外側プロテクタ70に支持されていることで、外側プロテクタ70に加わった外力をマフラ32側で受けることとなり、樹脂製の内側プロテクタ50に傷や割れが生じる可能性を低減することが可能となる。
外側プロテクタ70の外側に頭部が露出する締結部材(トラスねじ)71は、プロテクタステー60,61に形成された貫通孔を通って、プロテクタステー60,61の車幅方向内側に配設される角状ナット72に螺合される。なお、角状ナット72は、プロテクタステー60,61に溶着してもよい。内側プロテクタ50の裏面側には、軽量化を図りつつ強度を高めるための複数の縦リブ52,53が形成されている。
図8は、図7からプロテクタステー60,61を除去した状態の斜視図である。また、図9は外側プロテクタ70を裏面側から見た斜視図である。外側プロテクタ70は、プロテクタステー60,61に対して、円環状の環状グロメット75によってラバーマウントされる。このラバーマウントを良好に実現するため、外側プロテクタ70の裏面側には、金属製の椀状部材であるサポート板73が取り付けられている。サポート板73は、3枚の足部74によって外側プロテクタ70に溶着されている。
サポート板73には、外側プロテクタ70に設けられた円形の開口70aと同径のサポート開口73aが形成されており、環状グロメット75の外周面に形成された環状溝に対して、外側プロテクタ70の開口70aとサポート板73のサポート開口73aとが重ねられて係合するように構成されている。外側プロテクタ70の裏面側には、3本の締結部材51によって内側プロテクタ50を取り付けるためのステー76が溶着されている。ステー76には、締結部材51が係合する係合孔76aが設けられている。
図10は、図4のX-X線断面図である。前側のプロテクタステー60は、後側のプロテクタステー61と同様に、溶接ビード60aによってマフラ32に溶着されている。プロテクタステー60には、締結部材71を通すための貫通孔60bが形成されており、貫通孔60bに軸心を合わせて角状ナット72が配設される。
前記したように、ゴム製の環状グロメット75の外周面には、環状溝75aが形成されている。本実施形態では、外側プロテクタ70の裏面側にサポート板73を設けることで、この環状溝75aに対して、外側プロテクタ70の開口70a部分と、サポート板73のサポート開口73a部分とが重ねられた状態で係合されるように構成されている。仮に、サポート板73を設けることなく、外側プロテクタ70の開口70aをそのまま環状溝75aに係合すると、肉厚が薄いために振動で環状グロメット75を傷つける可能性があるところ、サポート板73によって開口70aの周囲の肉厚を増すことでこれを防いで、安定的にマウントすることが可能となる。
環状グロメット75と締結部材71との間には、フランジ付きのカラー部材77が挟まれており、締結部材71の締付トルクに関わらず、プロテクタステー60,61に対する環状グロメット75の押圧力が管理される。また、マフラ32に対して外側プロテクタ70がラバーマウントされることで、外方から加えられた衝撃を吸収できると共に、マフラ32の熱が外側プロテクタ70に伝達されにくくなる。
なお、自動二輪車の形態、排気装置の構造、マフラやプロテクタステーの形状や材質、外側プロテクタおよび内側プロテクタの形状や構造、グロメットの数や構造等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。例えば、外側プロテクタは、鉄やアルミ、チタン等の種々の金属で形成することができる。また、内側プロテクタには、有色不透明の樹脂のほか有色透明の樹脂を適用したり、メッキ等の表面処理を施して外観性の向上を図ることができる。本発明に係る排気装置は、鞍乗型の三輪車や四輪車等の鞍乗型車両に適用することが可能である。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、30…排気装置、32…マフラ、33…下流側パイプ(排気管)、37…上流側パイプ(排気管)、50…内側プロテクタ、55…連絡開口(開口部)、70…外側プロテクタ、60,61…プロテクタステー、70a…開口、73a…サポート開口、73…サポート板、75…環状グロメット(グロメット)、75a…環状溝、90…プロテクタ

Claims (8)

  1. 車幅方向外側に露出するマフラ(32)と、該マフラ(32)を保護するプロテクタ(90)とを有する鞍乗型車両(1)の排気装置(30)において、
    前記プロテクタ(90)が、前記マフラ(32)の少なくとも一部を覆う樹脂製の内側プロテクタ(50)と、前記内側プロテクタ(50)の少なくとも一部を覆う金属製の外側プロテクタ(70)とからなり、
    前記内側プロテクタ(50)に開口部(55)が形成されており、
    前記マフラ(32)に前記開口部(55)から外方に向けて露出するプロテクタステー(60,61)が固定されており、
    前記外側プロテクタ(70)が、前記プロテクタステー(60,61)に支持されることを特徴とする鞍乗型車両の排気装置。
  2. 車幅方向外側に露出するマフラ(32)と、該マフラ(32)を保護するプロテクタ(90)とを有する鞍乗型車両(1)の排気装置(30)において、
    前記プロテクタ(90)が、前記マフラ(32)の少なくとも一部を覆う樹脂製の内側プロテクタ(50)と、前記内側プロテクタ(50)の少なくとも一部を覆う金属製の外側プロテクタ(70)とからなり、
    前記外側プロテクタ(70)は、前記マフラ(32)から車幅方向外側に延びるプロテクタステー(60,61)に対して、円環状のグロメット(75)によってラバーマウントされており、
    前記外側プロテクタ(70)に、前記グロメット(75)の外周面に形成された環状溝(75a)に係合する開口(70a)が設けられており、
    前記外側プロテクタ(70)に、前記開口(70a)と同径のサポート開口(73a)が形成されたサポート板(73)が固定されており、
    前記開口(70a)と前記サポート開口(73a)とが重ねられた状態で、前記グロメット(75)の環状溝(75a)に係合することを特徴とする鞍乗型車両の排気装置。
  3. 前記内側プロテクタ(50)は、前記外側プロテクタ(70)の裏面側に支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両の排気装置。
  4. 前記プロテクタステー(60,61)は、前記マフラ(32)の長手方向に互いに離間して2つ設けられており、
    前記2つのプロテクタステー(60,61)の間に、前記外側プロテクタ(70)に対して前記内側プロテクタ(50)を取り付ける締結部材(51)が配設されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の鞍乗型車両の排気装置。
  5. 前記締結部材(51)が、前記2つのプロテクタステー(60,61)の間に2つ設けられており、それぞれ、前記プロテクタステー(60,61)寄りの位置に配設されていることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両の排気装置。
  6. 前記排気装置(30)の触媒装置(34)が、前記マフラ(32)の上流側に位置する排気管(33,37)の途中に設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の鞍乗型車両の排気装置。
  7. 前記外側プロテクタ(70)の前端部が、車体側面視で、前記マフラ(32)の前方まで延びていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の鞍乗型車両の排気装置。
  8. 前記外側プロテクタ(70)の前端部が、車体側面視で、排気管(33)に重なる位置まで延びていることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両の排気装置。
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