JP7244808B2 - チップ状電子部品用セッター - Google Patents

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Description

この発明は、処理されるべき複数のチップ状電子部品を置くためのチップ状電子部品用セッターに関するもので、特に、チップ状電子部品用セッターの形態における改良に関するものである。
この発明にとって興味ある技術として、たとえば特開2018-193274号公報(特許文献1)に記載されているセラミックス格子体がある。このセラミックス格子体は、複数の第1の線条部と複数の第2の線条部とを有する。第1の線条部と第2の線条部とは互いに交差している。第1の線条部と第2の線条部との交点では、いずれにおいても、第1の線条部の上に第2の線条部が配置されている。したがって、セラミックス格子体を平板と見なしたとき、その第1主面側には、第1の線条部が並び、第1主面とは反対側の第2主面側には、第2の線条部が並ぶ。
第1の線条部は、その断面がセラミックス格子体の第1主面側で平坦な形状を有し、第2主面側に凸の曲面形状を有している。他方、第2の線条部は、その断面が円形または楕円形の形状を有している。したがって、たとえばセラミック電子部品のような焼成対象物を焼成する工程において、チップ状の焼成対象物を置くセッターとしてセラミックス格子体を用いる場合、平坦性が求められる焼成対象物を焼成するときには、セラミックス格子体は上記第1主面を上にする使用方法が採用され、焼成対象物との接触面積を極力小さくしたいときには、セラミックス格子体は上記第2主面を上にする使用方法が採用される(段落0028~0030)。
特開2018-193274号公報
上述したように、たとえば、チップ状電子部品を焼成する工程において、特許文献1に記載のセラミックス格子体を、複数のチップ状電子部品を置くセッターとして用いる場合、以下のような改善されるべき問題がある。
図6は、特許文献1に記載のセラミックス格子体を参考にして構成したチップ状電子部品用セッター1を示した正面図である。チップ状電子部品用セッター1は、複数の第1の線条部2と複数の第2の線条部3とをもって構成された2つのセラミックス格子体4を重ねた形態を有している。
図6に示したチップ状電子部品用セッター1に多数のチップ状電子部品5を「ばら」の状態で載せて焼成工程、特に脱脂工程を実施するとき、チップ状電子部品5からバインダに起因するガスが発生する。ガスは、チップ状電子部品用セッター1の端部では、空間が開放されているので、拡散しやすいが、チップ状電子部品用セッター1の中央部では、拡散が生じにくいため、より多く滞留する。
また、チップ状電子部品用セッター1に多数のチップ状電子部品5を「ばら」の状態で無作為(ランダム)に載せた場合、チップ状電子部品5の集合体は、点線6で示すように、チップ状電子部品用セッター1の中央部で高く、端部で低いといった形態、たとえば、断面で見たとき、左右に裾野を持つ山のような形態となる。そのため、チップ状電子部品用セッター1の中央部では、端部に比べて、より多数のチップ状電子部品5が存在し、結果として、より多くのガスが発生する。
以上のようなことから、チップ状電子部品用セッター1の中央部と端部とでガスの濃度が異なるといった不均一な分布が生じやすい。このようなガスの不均一な分布は、複数のチップ状電子部品5間での品質のばらつきを招く。
また、上述したように、チップ状電子部品用セッター1上のチップ状電子部品5の集合体が、点線6で示すような形態となった場合、チップ状電子部品5の集合体とチップ状電子部品用セッター1とを合わせた熱容量については、チップ状電子部品用セッター1の中央部での熱容量が、端部の熱容量に比べて大きくなる。したがって、焼成工程時において、チップ状電子部品用セッター1の中央部と端部とで昇温速度差およびそれによる温度差がもたらされる。このことも、複数のチップ状電子部品5間での品質のばらつきを招く原因となる。
そこで、この発明の目的は、上述したような複数のチップ状電子部品間での品質のばらつきをもたらす原因の解消に対処できるチップ状電子部品用セッターを提供しようとすることである。
この発明に係るチップ状電子部品用セッターは、X方向およびY方向を互いに交差する方向とし、かつZ方向をX方向およびY方向に直交する方向としたとき、各々がX方向に延びる複数のX方向線状部材と、各々がY方向に延びる複数のY方向線状部材とを備え、複数のX方向線状部材およびこれに交差する複数のY方向線状部材によってそれぞれ構成されかつZ方向に並ぶ複数の層を有する。
複数の層のうち、Z方向における少なくとも一方の端に位置する層においては、複数のX方向線状部材のY方向に隣り合うものと複数のY方向線状部材のX方向に隣り合うものとによって規定される開口が、チップ状電子部品を通さないようにされる。
そして、前述した技術的課題を解決するため、この発明では、複数のX方向線状部材および複数のY方向線状部材の少なくとも一方についての配置ピッチは、X方向、Y方向およびZ方向の少なくとも1つの方向に関して部分的に異なっていることを特徴としている。
なお、この発明に係るチップ状電子部品用セッターによって扱われるチップ状電子部品は、完成されたチップ状電子部品に限らず、たとえば焼成の対象となる未焼成のチップ状電子部品のような製造途中の半製品としてのチップ状電子部品をも含む。
この発明によれば、チップ状電子部品用セッターにおいて、複数のX方向線状部材および複数のY方向線状部材の少なくとも一方についての配置ピッチが、X方向、Y方向およびZ方向の少なくとも1つの方向に関して部分的に異なる構造を許容する。
したがって、上記配置ピッチの大小により、チップ状電子部品用セッターを通しての通気性を当該チップ状電子部品用セッターの各部分で調整したり、チップ状電子部品用セッターの各部分での熱容量を調整したりすることができる。
より具体的には、ガスの不均一な分布に対処するには、より多くのガスが滞留または発生する箇所でのX方向線状部材およびY方向線状部材の少なくとも一方の配置ピッチを大きくして、より良好な通気性が得られるように調整すればよい。また、熱容量の差異を低減するためには、熱容量のより大きい箇所でのX方向線状部材およびY方向線状部材の少なくとも一方の配置ピッチを大きくして、チップ状電子部品用セッター自身の熱容量を減じるようにすればよい。
この発明の第1の実施形態によるチップ状電子部品用セッター11の正面図であり、チップ状電子部品14を併せて示している。 図1に示したチップ状電子部品用セッター11の右側面図であり、チップ状電子部品14を併せて示している。 図1に示したチップ状電子部品用セッター11の平面図であり、チップ状電子部品を除いた状態で示している。 図1に示したチップ状電子部品用セッター11の底面図であり、チップ状電子部品を除いた状態で示している。 この発明の第2の実施形態によるチップ状電子部品用セッター21の正面図であり、チップ状電子部品14を併せて示している。 特許文献1に記載のセラミックス格子体を参考にして構成したチップ状電子部品用セッター1の正面図であり、チップ状電子部品5を併せて示している。
図1ないし図4を参照して、この発明の第1の実施形態によるチップ状電子部品用セッター11の構成について説明する。説明にあたり、X方向、Y方向およびZ方向を、図1ないし図4に図示したように定める。X方向およびY方向は互いに交差し、Z方向はX方向およびY方向に直交する。なお、X方向およびY方向は互いに直交することが好ましい。
チップ状電子部品用セッター11は、Z方向に直交する面上に互いに間隔を隔てて配置された、複数のX方向線状部材X1、およびZ方向に直交する面上に互いに間隔を隔てて配置され、複数のX方向線状部材X1に対して交差しかつその状態で複数のX方向線状部材X1に接合された、複数のY方向線状部材Y1によって構成された第1層12を有する。チップ状電子部品用セッター11は、同様に、複数のX方向線状部材X2およびこれに交差する複数のY方向線状部材Y2によって構成された第2層13を有する。これら第1層12および第2層13は、Z方向に並んで配置され、互いに接合されている。
この実施形態では、複数のY方向線状部材Y1と複数のX方向線状部材X2とは、これらが互いに交差する位置で接合されている。この変形例として、複数のX方向線状部材X2と複数のY方向線状部材Y1とが互いに接合されかつ互いに交差する位置において、X方向線状部材X2とY方向線状部材Y1の間に、図示されない接合部材など他の部材が配置されてもよい。また、すべての交差位置でX方向線状部材X2とY方向線状部材Y1が互いに接合されている必要はなく、接合されていない交差位置があってもよい。
ここで、第1層11および第2層12の各々における、複数の線状部材のうちの隣り合うもの同士が隔てている距離、たとえばX方向線状部材X1およびX2の各々ならびにY方向線状部材Y1およびY2の各々の隣り合う同士が隔てている距離は、たとえば0.1mmから5.0mmの範囲に選ばれる。なお、後述のとおり、「線状部材の配置ピッチ」とは、隣り合う線状部材の中心間の距離で規定されるものなので、隣り合う線状部材同士が隔てている距離に線状部材の線径を加えた値が配置ピッチになる。
また、本件明細書においてチップ状電子部品用セッター11の「中央部」および「端部」について言及する際、これら「中央部」および「端部」の対象範囲はX方向線状部材とY方向線状部材とによって規定される「実質的にチップ状電子部品を置くことができる範囲」であり、その範囲の外側に枠や取っ手などの「実質的にチップ状電子部品を置くことができない部材」または「チップ状電子部品を置くことを想定していない部材」があったとしても、これらは「中央部」および「端部」の対象範囲に含まれない。対象範囲をZ方向に垂直な任意の方向に見たときに、対象範囲を3等分した中央の範囲を「中央部」とし、中央でない範囲を「端部」とする。
X方向線状部材X1およびX2ならびにY方向線状部材Y1およびY2は、たとえば、SiC、ジルコニア、イットリア安定化ジルコニア、アルミナもしくはムライト等のセラミック、ニッケル、アルミニウム、インコネル(登録商標)もしくはステンレス鋼などの金属、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ABS(Acrylonitrile butadiene styrene)ライク樹脂もしくはその他の耐熱樹脂などの樹脂材料、カーボン、または、金属とセラミックとからなる複合材料で構成され得る。
X方向線状部材X1およびX2ならびにY方向線状部材Y1およびY2の各々の線径は、たとえば0.1mm以上かつ2.0mm以下である。これらの線状部材の線径は、互いに同一であっても、異なっていてもよいが、この実施形態においては、互いに同一である。
この実施形態においては、X方向線状部材X1およびX2ならびにY方向線状部材Y1およびY2は、セラミックから構成されている。したがって、X方向線状部材X1およびX2ならびにY方向線状部材Y1およびY2の各々の互いに接するもの同士の接合は、好ましくは、焼結により達成される。
また、X方向線状部材X1およびX2ならびにY方向線状部材Y1およびY2の各々の表面は、SiC、ジルコニア、イットリア、イットリア安定化ジルコニア、アルミナもしくはムライト等のセラミック、または、ニッケルなどの金属によってさらにコーティングされていてもよい。
なお、図1ないし図4は、チップ状電子部品用セッター11を実際のものより簡略化して図示しており、たとえば、X方向線状部材X1およびX2ならびにY方向線状部材Y1およびY2の各々の数は実際のものより少なく、各々の長さについても、図示されたチップ状電子部品14の寸法に比べて短く図示されている。後述する図5についても同様である。
上記複数の層12および13のうち、Z方向における両端に位置する層、すなわち、この実施形態では、第1層12および第2層13について、以下のような構成とされる。第1層12では、複数のX方向線状部材X1のY方向に隣り合うものと複数のY方向線状部材Y1のX方向に隣り合うものとによって規定される第1開口15が、チップ状電子部品14を通さないようにされる。第2層13では、複数のX方向線状部材X2のY方向に隣り合うものと複数のY方向線状部材Y2のX方向に隣り合うものとによって規定される第2開口16が、チップ状電子部品14を通さないようにされる。
この実施形態では、図2および図3に示すように、第1層12における第1開口15を規定するX方向線状部材X1の隣り合うものの間の間隔が、チップ状電子部品14の通過を禁止するように設定されている。また、図2および図4に示すように、第2層13における第2開口16を規定するX方向線状部材X2の隣り合うものの間の間隔が、チップ状電子部品14の通過を禁止するように設定されている。このように、チップ状電子部品14の通過を禁止する役割は、X方向線状部材X1およびX2が担っている。
この実施形態では、チップ状電子部品用セッター11の全体にわたってX方向線状部材X1およびX2の各々の配置ピッチを一定としているが、チップ状電子部品14の通過を禁止し得る範囲において配置ピッチを異ならせてもよい。
他方、Y方向線状部材Y1およびY2は、Y方向およびZ方向に直交する方向に関しての各々の配置ピッチを異ならせることにより、通気性を調整したり、熱容量を増減したりするといった役割を担っている。より具体的には、Y方向線状部材Y1およびY2の各々の配置ピッチは、チップ状電子部品用セッター11の中央部ではより大きくされ、端部ではより小さくされる。
ここで、「線状部材の配置ピッチ」とは、隣り合う線状部材の中心間の距離で規定されるものであり、「配置ピッチを異ならせる」とは、単一の層にある同じ方向の線状部材について、配置ピッチの最大値が最小値の120%以上となるようにすることをいう。たとえば、Y方向線状部材Y1の配置ピッチの最大値が最小値の120%以上となるようにすることをいう。
さらに、「中央部における配置ピッチが、端部における配置ピッチより広い」とは、中央部における配置ピッチの最大値が、端部における配置ピッチの最小値の120%以上となっていることをいう。
このようにして、チップ状電子部品用セッター11の中央部では、より良好な通気性が得られる。たとえば、あるチップ状電子部品用セッターにおいて、中央部における配置ピッチの最大値を、端部における配置ピッチの最小値の120%として、通気性を評価した結果、中央部における通気性が、端部における通気性の160%となった。その結果、チップ状電子部品用セッター11の中央部でより多く滞留または発生するガスを迅速に拡散させることができる。したがって、チップ状電子部品用セッター11の中央部と端部とでガスの濃度の均一化を図ることができ、複数のチップ状電子部品14間での品質のばらつきを生じにくくすることができる。
また、チップ状電子部品用セッター11自身の熱容量は、端部でより大きく、中央部でより小さくされる。他方、チップ状電子部品用セッター11に多数のチップ状電子部品14を「ばら」の状態で無作為(ランダム)に載せた場合、チップ状電子部品14自身が与える熱容量は、チップ状電子部品用セッター1の中央部の方が端部に比べて大きくなる。したがって、チップ状電子部品用セッター11自身の熱容量の分布状態が、チップ状電子部品14自身が与える熱容量の分布状態をより均一化するように作用する。その結果、たとえば焼成工程時において、チップ状電子部品用セッター11の中央部と端部とで昇温速度差およびそれによる温度差が低減され、このことによっても、複数のチップ状電子部品14間での品質のばらつきを生じにくくすることができる。
以上説明した実施形態では、複数の層、すなわち第1層12および第2層13のうち、Z方向における両端に位置する層、すなわち第1層12および第2層13において、チップ状電子部品14を通さないようにされている。したがって、チップ状電子部品用セッター11は、チップ状電子部品14を載せる面として、そのいずれの主面をも用いることができる。
このような利点を望まないならば、第1層12および第2層13のいずれか一方のみにおいて、チップ状電子部品14を通さないようにされてもよい。
また、上述した実施形態におけるX方向線状部材X1およびX2が延びるX方向とY方向線状部材Y1およびY2が延びるY方向とは、相対的に決まるものであるので、X方向線状部材X1およびX2とY方向線状部材Y1およびY2とが入れ替えられてもよい。
また、上述した実施形態において、第1層12を構成するX方向線状部材X1と第2層13を構成するX方向線状部材X2とは、互いに同じ配置ピッチとされたが、互いに異なる配置ピッチとされてもよい。また、第1層12を構成するY方向線状部材Y1と第2層13を構成するY方向線状部材Y2とは、互いに同じ配置ピッチとされたが、互いに異なる配置ピッチとされてもよい。
また、上述した実施形態では、チップ状電子部品14の通過を禁止する第1の役割を、X方向線状部材X1およびX2が担い、通気性を調整したり、熱容量を増減したりするといった第2の役割を、Y方向線状部材Y1およびY2が担っていたが、X方向線状部材およびY方向線状部材の双方によって、第1の役割を担っても、第2の役割を担ってもよい。
次に、図5を参照して、この発明の第2の実施形態によるチップ状電子部品用セッター21について説明する。図5に示したチップ状電子部品用セッター21は、前述したチップ状電子部品用セッター11に比べて、まず、Z方向に並ぶ層数が増えている点で異なっている。なお、チップ状電子部品用セッター21についての説明は、特に断らない限り、前述したチップ状電子部品用セッター11についての説明と同様である。
チップ状電子部品用セッター21は、X方向に延びる各々複数のX方向線状部材X11~X14と、Y方向に延びる各々複数のY方向線状部材Y11~Y14とを備える。チップ状電子部品用セッター11は、複数のX方向線状部材X11およびこれに交差する複数のY方向線状部材Y11によって構成された第1層22と、複数のX方向線状部材X12およびこれに交差する複数のY方向線状部材Y12によって構成された第2層23と、複数のX方向線状部材X13およびこれに交差する複数のY方向線状部材Y13によって構成された第3層24と、複数のX方向線状部材X14およびこれに交差する複数のY方向線状部材Y14によって構成された第4層25とを有する。
このようにして、チップ状電子部品用セッター21は、チップ状電子部品用セッター11に比べて、所定以上の厚みを確保し、チップ状電子部品用セッター21自身の機械的強度を高め、変形を生じにくくしている。
チップ状電子部品用セッター11の場合と同様、チップ状電子部品用セッター21においても、上記複数の層22~25のうち、Z方向における両端に位置する層、すなわち、第1層22および第4層25について、以下のような構成とされる。第1層22では、複数のX方向線状部材X11のY方向に隣り合うものと複数のY方向線状部材Y11のX方向に隣り合うものとによって規定される第1開口26が、チップ状電子部品14を通さないようにされる。第4層25では、複数のX方向線状部材X14のY方向に隣り合うものと複数のY方向線状部材Y14のX方向に隣り合うものとによって規定される第2開口27が、チップ状電子部品14を通さないようにされる。
この実施形態では、第1層22における第1開口26を規定するX方向線状部材X11の隣り合うものの間の間隔が、チップ状電子部品14の通過を禁止するように設定されている。また、第4層25における第2開口27を規定するY方向線状部材Y14の隣り合うものの間の間隔が、チップ状電子部品14の通過を禁止するように設定されている。なお、チップ状電子部品14の通過を禁止する役割は、第1層22においては、X方向線状部材X11に加えて、あるいはX方向線状部材X11に代えて、Y方向線状部材Y11が担ってもよく、第4層25においては、Y方向線状部材Y14に加えて、あるいはY方向線状部材Y14に代えて、X方向線状部材X14が担ってもよい。
このようにして、チップ状電子部品用セッター21は、チップ状電子部品14を載せる面として、そのいずれの主面をも用いることができるが、このような利点を望まないならば、第1層22および第4層25のいずれか一方のみにおいて、チップ状電子部品14を通さないようにされてもよい。
図5に示したY方向線状部材Y11~14の配置ピッチに注目すると、Z方向に関して配置ピッチが部分的に異なっている。より具体的には、Y方向線状部材Y12およびY13のY方向およびZ方向に直交する方向の配置ピッチが、Y方向線状部材Y11およびY14の配置ピッチより大きく、Z方向に見たとき、4つのY方向線状部材Y11~Y14が並ぶ箇所と、2つのY方向線状部材Y11およびY14しか並ばない箇所とが存在している。
ここで、上記複数の層22~25のうち、Z方向における両端に位置する層以外の層、すなわち、第2層23および第3層24を取り出して考えると、複数のX方向線状部材のY方向に隣り合うものと複数のY方向線状部材のX方向に隣り合うものとによって規定される開口が存在する。これらの開口は、Z方向における両端に位置する層、特にチップ状電子部品14を載せる面まで、そのままの形状で連通するわけではないので、チップ状電子部品14の通過を禁止しないようにされてもよい。
チップ状電子部品用セッター21は、4つの層22~25を有し、前述したチップ状電子部品用セッター11に比べて、より大きな厚みを有しているが、Z方向に、2つのY方向線状部材Y11およびY14しか並ばない箇所を設けることによって、チップ状電子部品用セッター21において、良好な通気性を確保することができる。このことは、チップ状電子部品用セッター21の熱容量を小さくすることにも寄与する。また、Z方向に4つのY方向線状部材Y11~Y14が並ぶ箇所を設けることによって、チップ状電子部品用セッター21において、機械的強度を向上させ、不所望な変形が生じにくくされている。
図5では現れないが、X方向線状部材X11~X14の配置ピッチをZ方向に関して部分的に異ならせてもよい。
上述したように、Z方向に関してX方向線状部材X11~X14およびY方向線状部材Y11~14の少なくとも一方の配置ピッチが部分的に異なっているという特徴的構成を備えながら、必要に応じて、複数のX方向線状部材X11~X14および複数のY方向線状部材Y11~Y14の少なくとも一方についての配置ピッチを、当該線状部材の方向およびZ方向に直交する方向に関して部分的に異ならせることもできる。
特に、上記複数の層22~25のうち、Z方向における両端に位置する層以外の層、すなわち、第2層23および第3層24のうち少なくとも1つについて、中央部における複数のX方向線状部材および複数のY方向線状部材の少なくとも一方の配置ピッチが、端部における複数のX方向線状部材および複数のY方向線状部材の少なくとも一方の配置ピッチより広いように構成することで、チップ状電子部品用セッター12の中央部では、端部より良好な通気性が得られ、またその熱容量は、端部でより大きく、中央部でより小さくされる。
なお、図5に示したチップ状電子部品用セッター21の変形例として、たとえば第4層25を構成するY方向線状部材Y14を省略してもよい。この場合には、X方向線状部材X14とY方向線状部材Y13とで第4層25に相当する最下層を構成することになる。したがって、X方向線状部材13のみで第3層24が構成され、X方向線状部材およびこれに交差するY方向線状部材の双方によって構成されない層も存在することになる。
以上、この発明を図示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において種々の変形が可能である。
X方向線状部材およびY方向線状部材のX方向およびY方向での配列数は、チップ状電子部品用セッターにおいて必要とされるチップ状電子部品のための載置面積に応じて任意に変更することができる。また、X方向線状部材およびY方向線状部材のZ方向での配列数は、チップ状電子部品用セッターにおいて求められる機械的強度に応じて任意に変更することができる。
図示されたX方向線状部材およびY方向線状部材の各々の断面形状は、円形状であったが、楕円状、半円状、三角形状、四角形状、その他の多角形状であってもよい。
この発明に係るチップ状電子部品用セッターは、チップ状電子部品の製造のための焼成工程で用いられる他、めっき工程、洗浄工程、乾燥工程などでも用いられることができる。
めっき工程および洗浄工程のうち少なくとも一方で用いる場合、チップ状電子部品用セッターには通液性が求められる。したがって、この場合には、以上の説明において用いた「通気性」の文言は、「通液性」の文言に置き換えられる。
なお、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。
X1,X2,X11~X14 X方向線状部材
Y1,Y2,Y11~Y14 Y方向線状部材
11,21 チップ状電子部品用セッター
12,13,22,23,24,25 層
14 チップ状電子部品
15,16,26,27 開口

Claims (7)

  1. X方向およびY方向を互いに交差する方向とし、かつZ方向をX方向およびY方向に直交する方向としたとき、
    各々がX方向に延びる複数のX方向線状部材と、各々がY方向に延びる複数のY方向線状部材とを備え、
    複数の前記X方向線状部材およびこれに交差する複数の前記Y方向線状部材によってそれぞれ構成されかつZ方向に並ぶ複数の層を有し、
    前記複数の層のうち、Z方向における少なくとも一方の端に位置する層において、複数の前記X方向線状部材のY方向に隣り合うものと複数の前記Y方向線状部材のX方向に隣り合うものとによって規定される開口が、チップ状電子部品を通さないようにされ、
    複数の前記X方向線状部材および複数の前記Y方向線状部材の少なくとも一方についての配置ピッチは、X方向、Y方向およびZ方向の少なくとも1つの方向に関して部分的に異なっている、
    チップ状電子部品用セッター。
  2. 前記複数の層のうち、Z方向における両端に位置する層において、複数の前記X方向線状部材のY方向に隣り合うものと複数の前記Y方向線状部材のX方向に隣り合うものとによって規定される開口が、チップ状電子部品を通さないようにされる、請求項1に記載のチップ状電子部品用セッター。
  3. 前記複数の層のうち、Z方向における両端に位置する層以外の層においては、複数の前記X方向線状部材および複数の前記Y方向線状部材の少なくとも一方の配置ピッチは、Z方向における両端に位置する層における複数の前記X方向線状部材および複数の前記Y方向線状部材の少なくとも一方の配置ピッチより広い、請求項2に記載のチップ状電子部品用セッター。
  4. 当該チップ状電子部品用セッターが形成する主面の中央部における複数の前記X方向線状部材および複数の前記Y方向線状部材の少なくとも一方の配置ピッチは、前記主面の端部における複数の前記X方向線状部材および複数の前記Y方向線状部材の少なくとも一方の配置ピッチより広い、請求項1に記載のチップ状電子部品用セッター。
  5. X方向およびY方向は互いに直交する、請求項1ないし4のいずれかに記載のチップ状電子部品用セッター。
  6. 前記X方向線状部材および前記Y方向線状部材は、セラミックからなる、請求項1ないし5のいずれかに記載のチップ状電子部品用セッター。
  7. 前記X方向線状部材および前記Y方向線状部材は、断面円形状である、請求項1ないし6のいずれかに記載のチップ状電子部品用セッター。
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