JP7243187B2 - 制震ゴムダンパー - Google Patents
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Description
中間プレートは、第1粘弾性体と第2粘弾性体とが接着された部位から第1の方向に沿ってはみ出ており、かつ、当該はみ出た中間プレートの端部は、中間プレートに直交し、かつ、第1の方向に対して45度傾いた第1面に沿って設けられた第1フランジを有している。
第1サイドプレートは、第1の方向とは反対の第2の方向において、第1粘弾性体が接着された部位からはみ出ており、かつ、当該はみ出た第1サイドプレートの端部に、第1面に直交する第2面に沿った第1サイドフランジを有している。
第2サイドプレートは、第2の方向において、第2粘弾性体が接着された部位からはみ出ており、かつ、当該はみ出た第2サイドプレートの端部に、第2面に沿った第2サイドフランジを有している。
また、第1面と第2面が直交する角部において、当該角部の第2面に沿った第1サイドフランジおよび第2サイドフランジの外側の縁までの距離K1は、当該角部の第1面に沿った第1フランジの外側の縁との距離K2よりも短い。
図1は、ここで提案される制震ゴムダンパー200が取付けられた建物100を示す正面図である。建物100は、図1に示すように、下部構造材102と、複数の柱103,104と、上部構造材105とを備えている。
図2は、制震ゴムダンパー200の正面図である。図3は、制震ゴムダンパー200の平面図である。図4は、制震ゴムダンパー200の左側面図である。図5は、制震ゴムダンパー200の部分断面図である。図6は、図2のVI-VI断面を示す断面図である。
図2~図6には、図1の制震ゴムダンパー200のうち、左下の制震ゴムダンパーが図示されている。制震ゴムダンパー200は、図6に示すように、中間プレート210と、第1サイドプレート211と、第2サイドプレート212と、第1粘弾性体213と、第2粘弾性体214とを備えている。図5は、第1粘弾性体213と第2粘弾性体214が露出するように、中間プレート210の上側の縁に設けられたリブ210b2と、第1サイドプレート211の上側の縁に設けられたリブ211bがそれぞれ部分的に破断された状態で示されている。
第1粘弾性体213と第2粘弾性体214には、高減衰性を有する粘弾性ゴム(制震ゴム)が好適に採用されうる。高減衰性を有する粘弾性ゴム(制震ゴム)には、例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブタジエンゴム素材(BR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X-IIR)、クロロプレンゴム(CR)、あるいは、これらのゴムのうち複数のゴム素材を混合したゴム素材に、高減衰性を発揮する添加剤を加えて生成された高減衰性ゴム組成物を用いることができる。高減衰性を発揮する添加剤としては、例えば、カーボンブラックなど、種々の添加剤が知られている。中間プレート210、第1サイドプレート211および第2サイドプレート212と、第1粘弾性体213および第2粘弾性体214との接着は、それぞれ加硫接着によって接着されているとよい。
中間プレート210は、図2に示すように、第1粘弾性体213と第2粘弾性体214とが接着された部位から第1の方向D1に沿ってはみ出ている。そして、当該はみ出た部位の端部に第1フランジ210aが設けられている。この実施形態では、中間プレート210は、前後方向に法線を向け、第1の方向D1に直交する方向に概ね一定の幅を有し、かつ、第1の方向D1に沿って延びた帯状のプレートである。
第1フランジ210aは、中間プレート210に直交し、かつ、第1の方向D1に対して45度傾いた第1面D1aに沿って設けられている。第1フランジ210aには、中間プレート210から第1面D1aに沿って前側に折れ曲げられた前側フランジ210a1と、後側に折れ曲げられた後側フランジ210a2とを有している。この実施形態では、第1フランジ210aは、ビス221(図1参照)によって柱103,104に取り付けられている。第1フランジには、ビス221を取り付けるためのビス孔221aが形成されている。
中間プレート210は、第1の方向D1に直交する両側の縁に、第1の方向D1に沿って折り曲げられたリブ210b1,210b2を有している。ここで、リブ210b1は、中間プレート210の下側の縁を、第1の方向D1に沿って前側に折り曲げられている。リブ210b2は、中間プレート210の上側の縁を、第1の方向D1に沿って後側に折り曲げられている。このように、中間プレート210には、法線および第2の方向D2に直交する両側の縁に、第1の方向D1に沿って折り曲げられたリブが設けられているとよい。
第1サイドプレート211は、図2および図6に示されているように、中間プレート210の前側に対向している。第1サイドプレート211は、第1の方向D1とは反対の第2の方向D2において、第1粘弾性体213が接着された部位からはみ出ている。そして、当該はみ出た第1サイドプレート211の端部に、第1面D1aに直交する第2面D2aに沿った第1サイドフランジ211aを有している。この実施形態では、第1サイドプレート211は、前後方向に法線を向け、当該法線および第2の方向D2に直交する方向に概ね一定の幅を有し、かつ、第2の方向D2に沿って延びた帯状のプレートである。当該第1サイドプレート211の第2の方向D2の端部に設けられた第1サイドフランジ211aは、第2の方向D2に対して45度傾いた第2面D2aに沿って前側に折り曲げられている。
第1サイドプレート211は、図6に示されているように、法線および第2の方向D2に直交する両側の縁のうち第1の側に、第2の方向D2に沿って折り曲げられたリブ211bを有している。この実施形態では、リブ211bは、第1サイドプレート211の上側の縁に、第2の方向D1に沿って後側に折り曲げられている。このように、第1サイドプレート211には、法線および第2の方向D2に直交する両側の縁のうち少なくとも片側の縁に第2の方向D2に沿って折り曲げられたリブが設けられているとよい。
第2サイドプレート212は、第1の方向D1とは反対の第2の方向D2において、第2粘弾性体214が接着された部位からはみ出ている。そして、当該はみ出た第2サイドプレート212の端部に、第1面D1aに直交する第2面D2aに沿った第2サイドフランジ212aを有している。この実施形態では、第2サイドプレート212は、前後方向に法線を向け、当該法線および第2の方向D2に直交する方向に概ね一定の幅を有し、かつ、第2の方向D2に沿って延びた帯状のプレートである。当該第2サイドプレート212の第2の方向D2の端部に設けられた第2サイドフランジ212aは、第2の方向D2に対して45度傾いた第2面D2aに沿って後側に折り曲げられている。
第2サイドプレート212は、図6に示されているように、法線および第2の方向D2に直交する両側の縁のうち第2の側に、第2の方向D2に沿って折り曲げられたリブ212bを有している。この実施形態では、リブ212bは、第2サイドプレート212の下側の縁に、第2の方向D1に沿って前側に折り曲げられている。このように、第2サイドプレート212には、法線および第2の方向D2に直交する両側の縁のうち少なくとも片側の縁に第2の方向D2に沿って折り曲げられたリブが設けられているとよい。
この実施形態では、第1サイドプレート211の第1サイドフランジ211aおよび第2サイドプレート212の第2サイドフランジ212aは、ビス222(図1参照)によって建物の下部構造材102または上部構造材105に取り付けられている。第1サイドプレート211の第1サイドフランジ211aおよび第2サイドプレート212の第2サイドフランジ212aには、ビス222を取り付けるためのビス孔222aが形成されている。
ここで、第1の縁部D3aは、第1面D1aと第2面D2aとが直交する角部C1において、当該角部C1の第1面D1aに沿った第1フランジ210aの外側の縁D1bを通って第1面D1aと第2面D2aからそれぞれ45度傾いた斜面D3の内側に沿って延びている。
第2の縁部D3bは、斜面D3の内側において、第2面D2aに沿った第1サイドフランジ211aおよび第2サイドフランジ212aの外側の縁D2bから第2面D2aの法線方向に立ち上がり、第1の縁部D3aに連続するように湾曲している。
102 下部構造材
103,104 柱
105 上部構造材
106 間柱
200 制震ゴムダンパー
210 中間プレート
210a 第1フランジ
210a1 前側フランジ
210a2 後側フランジ
210b1,210b2 リブ
211 第1サイドプレート
211a 第1サイドフランジ
211b リブ
212 第2サイドプレート
212a 第2サイドフランジ
212b リブ
213 第1粘弾性体
214 第2粘弾性体
221 ビス
221a ビス孔
222 ビス
222a ビス孔
A1 空間
C1~C4 角部
D1 第1の方向
D1a 第1面
D1b 第1フランジ210aの外側の縁
D2 第2の方向
D2a 第2面
D2b 第1サイドフランジ211aおよび第2サイドフランジ212aの外側の縁
D3 斜面
D3a 第1の縁部
D3b 第2の縁部
K1 第1サイドフランジ211aおよび第2サイドフランジ212aの外側の縁D2bまでの距離
K2 第1フランジ210aの外側の縁D1bまでの距離
Claims (1)
- 中間プレートと、
前記中間プレートの第1面に対向した第1サイドプレートと、
前記中間プレートの第2面に対向した第2サイドプレートと、
前記中間プレートと前記第1サイドプレートとの間に配置され、前記中間プレートと前記第1サイドプレートとにそれぞれ接着された第1粘弾性体と、
前記中間プレートと前記第2サイドプレートとの間に配置され、前記中間プレートと前記第2サイドプレートとにそれぞれ接着された第2粘弾性体と
を備え、
前記中間プレートは、
前記第1粘弾性体と前記第2粘弾性体とが接着された部位から第1の方向に沿ってはみ出ており、かつ、当該はみ出た前記中間プレートの端部は、前記中間プレートに直交し、かつ、前記第1の方向に対して45度傾いた第1面に沿って設けられた第1フランジを有し、
前記第1サイドプレートは、
前記第1の方向とは反対の第2の方向において、前記第1粘弾性体が接着された部位からはみ出ており、かつ、当該はみ出た前記第1サイドプレートの端部に、前記第1面に直交する第2面に沿った第1サイドフランジを有し、
前記第2サイドプレートは、
前記第2の方向において、前記第2粘弾性体が接着された部位からはみ出ており、かつ、当該はみ出た前記第2サイドプレートの端部に、前記第2面に沿った第2サイドフランジを有し、
前記第1面と前記第2面が直交する角部において、当該角部の第2面に沿った前記第1サイドフランジおよび前記第2サイドフランジの外側の縁までの距離K1は、当該角部の第1面に沿った前記第1フランジの外側の縁との距離K2よりも短く、
前記第1サイドプレートおよび第2サイドプレートは、
前記第1面と前記第2面が直交する角部において、当該角部の第1面に沿った前記第1フランジの外側の縁を通って前記第1面と前記第2面からそれぞれ45度傾いた斜面の内側に沿って延びた第1の縁部と、
前記斜面の内側において、前記第2面に沿った前記第1サイドフランジおよび前記第2サイドフランジの外側の縁から前記第2面の法線方向に立ち上がり、前記第1の縁部に連続するように湾曲した第2の縁部と
を、それぞれ有する、
制震ゴムダンパー。
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