JP6277234B2 - 制震装置および建物 - Google Patents
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Description
図1は、ここで提案される制震装置200が取付けられた建物100を示す正面図である。建物100は、図1に示すように、下部構造材102と、複数の柱103,104と、上部構造材105とを備えている。
図2は、制震装置200の正面図である。図3は、図2に示された制震装置200の右側面図である。図4は、図2のIV−IV断面を示す断面図である。
制震装置200は、図2に示すように、中間プレート210と、第1サイドプレート211と、第2サイドプレート212と、第1粘弾性体213と、第2粘弾性体214とを備えている。
中間プレート210は、図2に示すように、第1粘弾性体213と第2粘弾性体214とが接着された部位から第1の方向D1に沿ってはみ出ている。そして、当該はみ出た部位の端部に第1取付部210aが設けられている。
第1サイドプレート211と第2サイドプレート212は、第1の方向D1とは反対の第2の方向D2において、第1粘弾性体213または第2粘弾性体214とが接着された部位からはみ出ている。そして、当該はみ出た部位の端部に第2取付部211a、212aが設けられている。
ここで、図5は、中間プレート210の正面図である。図6は、図5のVI−VI断面である。図5と図6には、中間プレート210とともに、中間プレート210に接着された第1粘弾性体213と第2粘弾性体214とがそれぞれ図示されている。
中間プレート210は、図5,図6に示すように、中間プレート210に沿って第1の方向D1に直交する両側において、それぞれ第1粘弾性体213と第2粘弾性体214とからはみ出て、第1の方向D1に沿って折れ曲った部位210b,210cを備えている。つまり、中間プレート210は、第1粘弾性体213と第2粘弾性体214とが接着された部位から、中間プレート210に沿って第1の方向D1に直交する両側にはみ出ており、それぞれ第1の方向D1に沿って折れ曲っている。この実施形態では、かかる構成によって中間プレート210は、第1の方向D1に沿って法線方向に曲がりにくく、所要の曲げ剛性が確保されている。
図7は、第1サイドプレート211の正面図である。図8は、図7のVIII−VIII断面を示す断面図である。図9は、図7のIX−IX断面を示す断面図である。図7〜図9では、第1サイドプレート211とともに、第1サイドプレート211に接着された第1粘弾性体213が図示されている。
図10は、第2サイドプレート212の正面図である。図11は、図10のXI−XI断面を示す断面図である。図12は、図10のXII−XII断面を示す断面図である。図10〜図12では、第2サイドプレート212とともに、第2サイドプレート212に接着された第2粘弾性体214が図示されている。
第1粘弾性体213と第2粘弾性体214には、高減衰性を有する粘弾性ゴム(制震ゴム)が好適に採用されうる。高減衰性を有する粘弾性ゴム(制震ゴム)には、例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブタジエンゴム素材(BR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)、クロロプレンゴム(CR)、あるいは、これらのゴムのうち複数のゴム素材を混合したゴム素材に、高減衰性を発揮する添加剤を加えて生成された高減衰性ゴム組成物を用いることができる。高減衰性を発揮する添加剤としては、例えば、カーボンブラックなど、種々の添加剤が知られている。中間プレート210、第1サイドプレート211および第2サイドプレート212と、第1粘弾性体213および第2粘弾性体214との接着は、それぞれ加硫接着によって接着されているとよい。
第2取付部211a、212aが設けられた第1サイドプレート211と第2サイドプレート212において、第1粘弾性体213または第2粘弾性体214が接着された部位からはみ出て、第2の方向D2に沿って折れ曲がった部位211b,212bが合わせて2つである。
このように、第1粘弾性体213または第2粘弾性体214が接着された部位からはみ出て第1の方向D1あるいは第2の方向D2に沿って折れ曲った部位は、中間プレート210に設けられた数と、第1サイドプレート211と第2サイドプレート212とに設けられた数とが、同じである。これによって、中間プレート210の曲げ剛性と、第1サイドプレート211と第2サイドプレート212の曲げ剛性とが同程度に調整されている。
102 下部構造材
103,104 柱
105 上部構造材
200 制震装置
210 中間プレート
210a 第1取付部
210a1,210a2 第1取付面
210a3 リブ
210a4 切り欠き
210b 折れ曲がった部位
210b1,210c1 切り欠き
210c 折れ曲った部位
211 第1サイドプレート
211a 第2取付部
211a1 第2取付面
211a2 リブ
211b 折れ曲った部位
211b1 切り欠き
211c 折れ曲った部位
212 第2サイドプレート
212a 第2取付部
212a1 第2取付面
212b 折れ曲った部位
212b1 切り欠き
212c 折れ曲った部位
212c1,212c2 切り欠き
213 第1粘弾性体
214 第2粘弾性体
C1〜C4 角部
Claims (11)
- 中間プレートと、
前記中間プレートの一方の面に対向した第1サイドプレートと、
前記中間プレートの他方の面に対向した第2サイドプレートと、
前記中間プレートと前記第1サイドプレートとの間に配置され、前記中間プレートと前記第1サイドプレートとにそれぞれ接着された第1粘弾性体と、
前記中間プレートと前記第2サイドプレートとの間に配置され、前記中間プレートと前記第2サイドプレートとにそれぞれ接着された第2粘弾性体と
を備え、
前記中間プレートは、
前記第1粘弾性体と前記第2粘弾性体とが接着された部位から第1の方向に沿ってはみ出ており、かつ、当該はみ出た部位の端部に設けられた第1取付部と、
前記中間プレートに沿って前記第1の方向に直交する少なくとも一方において、前記第1粘弾性体と前記第2粘弾性体とが接着された部位からはみ出て、前記第1の方向に沿って折れ曲がった部位と
を備え、
前記第1サイドプレートと前記第2サイドプレートは、
前記第1の方向とは反対の第2の方向において、前記第1粘弾性体または前記第2粘弾性体とが接着された部位からはみ出ており、かつ、当該はみ出た部位の端部に設けられた第2取付部を備え、
前記第1サイドプレートは、
前記第1サイドプレートに沿って前記第2の方向に直交する方向において、前記第1粘弾性体が接着された部位からはみ出て前記第2の方向に沿って折れ曲がった部位を備え、
前記第2サイドプレートは、
前記第2サイドプレートに沿って前記第2の方向に直交する方向において、前記第2粘弾性体が接着された部位からはみ出て前記第2の方向に沿って折れ曲がった部位を備えている、
制震装置。 - 前記中間プレートは、前記中間プレートに沿って前記第1の方向に直交する両側に、前記第1の方向に沿って折れ曲がった部位を備えている、請求項1に記載された制震装置。
- 前記中間プレートに沿って前記第1の方向に直交する両側において、前記第1の方向に沿って折れ曲がった部位のうち、一方は、前記第1サイドプレートの側に向けて折れ曲がっており、他方は、前記第2サイドプレートの側に向けて折れ曲がっている、
請求項2に記載された制震装置。 - 前記第1サイドプレートの前記折れ曲がった部位は、前記中間プレート側に向けて折れ曲っている、請求項1から3までの何れか一項に記載された制震装置。
- 前記中間プレートに沿って前記第1の方向に直交する方向において、前記第1粘弾性体の片側の側面には、前記中間プレートの折れ曲った部位が被さっており、前記第1粘弾性体の反対側の側面には、前記第1サイドプレートの折れ曲った部位が被さっている、請求項4に記載された制震装置。
- 前記第1サイドプレートは、前記第1サイドプレートに沿って前記第2の方向に直交する両側において、前記第2の方向に沿って折れ曲がった部位をそれぞれ有している、請求項1から5までの何れか一項に記載された制震装置。
- 前記第2サイドプレートの前記折れ曲がった部位は、前記中間プレート側に向けて折れ曲っている、請求項1から6までの何れか一項に記載された制震装置。
- 前記中間プレートに沿って前記第1の方向に直交する方向において、前記第2粘弾性体の片側の側面には、前記中間プレートの折れ曲った部位が被さっており、前記第2粘弾性体の反対側の側面には、前記第2サイドプレートの折れ曲った部位が被さっている、請求項7に記載された制震装置。
- 前記第2サイドプレートは、前記第2サイドプレートに沿って前記第2の方向に直交する両側において、前記第2の方向に沿って折れ曲がった部位をそれぞれ有している、請求項1から8までの何れか一項に記載された制震装置。
- 前記第1取付部は一方向に向いた第1取付面を有し、かつ、
前記第2取付部は、前記第1取付面に対して直交した他の方向に向いた第2取付面を有する、
請求項1から9までの何れか一項に記載された制震装置。 - 請求項10に記載された制震装置と、
下部構造材と、
前記下部構造材から立ち上がった複数の柱と、
前記複数の柱に支持され、前記下部構造材の上方に配置された上部構造材と
を備え、
前記下部構造材または前記上部構造材と、前記複数の柱のうちの一つの柱とが接続された複数の角部のうち、少なくとも一つの角部において、当該角部を構成する前記下部構造材と前記柱または前記上部構造材と前記柱のうち一方の部材に前記制震装置の第1取付部が取り付けられ、かつ、他方の部材に前記制震装置の第2取付部が取り付けられた、建物。
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