JP7243074B2 - 眼用レンズ材料、その製造方法、眼用レンズ材料形成用組成物、眼用レンズ及びコンタクトレンズ - Google Patents
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Description
これに対し、特許文献1には、界面活性剤成分としてアルキルアミンオキシドを含むメガネレンズが記載されている。また特許文献2には、ホスホリルコリン基含有化合物をレンズ表面に結合させた眼用レンズ材料が記載されている。
また、特許文献2に記載の方法では、メチルシラン化合物を用いて、コンタクトレンズの表面とシランカップリング反応によるホスホリルコリン基の導入ができ、蛋白吸着の低減効果が得られたが、シランカップリング反応の制御が難しいため、実用化が困難である、という問題があった。
本発明は、蛋白質吸着性が抑えられ、且つ優れた酸素透過性を発揮する眼用レンズ材料、コンタクトレンズを提供することを目的とする。
即ち本発明は、下記〔1〕~〔8〕に関する。
Xは2価の結合基、
yは0又は1、
R1は炭素数1~6のアルキレン基、
R2及びR3はそれぞれ独立して炭素数1~4のアルキル基、
R4は水素原子又は炭素数1~4のアルキル基、
R5~R9のうち4つは、それぞれ独立して水素原子又は炭素数1~6のアルキル基を表し、R5~R9のうちの1つはビニル系共重合体(F)の主鎖との結合位置を表し、
*1はビニル系共重合体(F)の主鎖との結合位置を表す。]
Xは2価の結合基、
yは0又は1、
R1は炭素数1~6のアルキレン基、
R2及びR3はそれぞれ独立して炭素数1~4のアルキル基、
R4は水素原子又は炭素数1~4のアルキル基、
R5~R9のうち4つは、それぞれ独立して水素原子又は炭素数1~6のアルキル基を表し、R5~R9のうちの1つはビニル系共重合体(F)の主鎖との結合位置を表し、
*1はビニル系共重合体(F)の主鎖との結合位置を表す。]
以下に、本発明について詳細に説明する。
ビニル系共重合体(F)は、ポリシロキサン骨格と下記一般式1~3で表される少なくともいずれかの構造とを有することを特徴とし、ビニル系共重合体の側鎖に、一般式1~3で表される少なくともいずれかのアミンオキシド構造を有する物である。ポリシロキサン骨格とは、シロキサン結合の繰り返し単位を有することを表す。
ビニル系共重合体(F)が、一般式1~3で表される少なくともいずれかの構造で示されるアミンオキシド基を有することで、優れた蛋白質の吸着防止効果を発揮する。中でも一般式1で表される構造を有するものが特に好ましい。また、ビニル系共重合体(F)が、疎水性のポリシロキサン骨格を有することで、酸素透過性向上効果のほか、低毒性や細胞に対する低刺激性の効果を発揮する。
Xは2価の結合基、
yは0又は1、
R1は炭素数1~6のアルキレン基、
R2及びR3はそれぞれ独立して炭素数1~4のアルキル基、
R4は水素原子又は炭素数1~4のアルキル基、
R5~R9のうち4つは、それぞれ独立して水素原子又は炭素数1~6のアルキル基を表し、R5~R9のうちの1つはビニル系共重合体(F)の主鎖との結合位置を表し、
*1はビニル系共重合体(F)の主鎖との結合位置を表す。]
好適なポリシロキサン結合の繰り返し単位化合物としては、例えば、ポリシロキサン;3-(メタ)アクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、ペンタメチルジシロキサニルメチル(メタ)アクリレート、メチルジ(トリメチルシロキシ)(メタ)アクリロキシメチルシラン、モノ(メタ)アクリロキシプロピル末端モノ-n-ブチル末端ポリジメチルシロキサン、(2-メチル-)2-プロペン酸、2-ヒドロキシ-3-[3-[1,3,3,3-テトラメチル-1-[トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロポキシ]プロピルエステル及び9-n-ブチル-1 -[3-(3-(メタ)アクリロイルオキシ-2-ヒドロキシプロポキシ)プロピル]- 1 ,1,3,3,5,5,7,7,9 ,9-デカメチルペンタシロキサン等のシリコーン(メタ)アクリレートモノマー;並びに、それらの組合せが挙げられる。
あるいは、
(II)一般式1~3で表される少なくともいずれかのアミンオキシド構造の前駆官能基とでもいうべき3級アミノ基を有するモノマー(以下、3級アミノ基含有モノマー(A)ともいう)とその他モノマーとを、アゾ基含有ポリシロキサン開始剤(D)を用いて重合してポリマーを得た後、ポリマー中の3級アミノ基に酸化剤を反応させてアミンオキシド基を導入することで、ポリシロキサン骨格と前記一般式1~3で表される少なくともいずれかの構造とを有するビニル系共重合体(F)を得る方法。
副反応を生じ難いという点で(II)の方法が好ましい。なお、3級アミノ基に酸化剤を反応させることを、以下「オキシド化」ともいう。
以下に、(IIb)について詳細に説明する。
3級アミノ基含有モノマーのうち、一般式1で表される構造を形成するためものとしては、例えば、
N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピオン酸ビニル、N,N-ジエチルアミノプロピオン酸ビニル、N,N-ジメチルアリルアミン、p-ジメチルアミノメチルスチレン、p-ジメチルアミノエチルスチレン、p-ジエチルアミノメチルスチレン、p-ジエチルアミノエチルスチレン、N,N-ジメチルビニルアミン、N,N-ジエチルビニルアミン、N,N-ジフェニルビニルアミン、あるいは、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等の不飽和基含有酸無水物と、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミン等との反応生成物、グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有不飽和化合物とN,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミン等との反応生成物等が挙げられる。
好ましくは、(メタ)アクリレートモノマーであり、より好ましくはN,N-ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート又はN,N-ジアルキルアミノプロピル(メタ)アクリレートである。
なお、本発明において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」及び「メタクリル」の両者を言い表すものとする。
2-ビニルピリジン、3-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、2-メチル-3-ビニルピリジン、2-メチル-4-ビニルピリジン、3-メチル-4-ビニルピリジン、2-メチル-5-ビニルピリジン、3-メチル-5-ビニルピリジン、4-メチル-5-ビニルピリジン、2-ラウリル-4-ビニルピリジン、2-ラウリル-5-ビニルピリジン、2-(t-ブチル)-4-ビニルピリジン、2-(t-ブチル)-5-ビニルピリジン等が挙げられる。
1-ビニルイミダゾール、2-メチル-1-ビニルイミダゾール、4-メチル-1-ビニルイミダゾール、5-メチル-1-ビニルイミダゾール、2-ラウリル-1-ビニルイミダゾール、4-(t-ブチル)-1-ビニルイミダゾール等が挙げられる。
方法(I)におけるその他モノマーは、一般式1~3で表される少なくともいずれかのアミンオキシド構造を有するモノマー以外のその他モノマーを指し、
方法(II)におけるその他モノマーは、一般式1~3で表される少なくともいずれかのアミンオキシド構造の前駆官能基とでもいうべき3級アミノ基を有するモノマー以外のモノマーを指す。
その他モノマーに基づく構造の導入により、極性やTgが適切に制御され、優れた塗工膜及び成型物の耐久性を有することができるほか、溶媒溶解性等を制御することができる。
ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸等のスルホン酸基を有するモノマー;(2-ヒドロキシエチル)メタクリレートアシッドホスフェート等のリン酸基を有するモノマー;
(メタ)アクリルアミド、N-ビニル-2-ピロリドン、N-メトキシメチル-(メタ)アクリルアミド、N-エトキシメチル-(メタ)アクリルアミド、N-プロポキシメチル-(メタ)アクリルアミド、N-ブトキシメチル-(メタ)アクリルアミド、N-ペントキシメチル-(メタ)アクリルアミド、N,N-ジ(メトキシメチル)アクリルアミド、N-エトキシメチル-N-メトキシメチルメタアクリルアミド、N,N-ジ(エトキシメチル)アクリルアミド、N-エトキシメチル-N-プロポキシメチルメタアクリルアミド、N,N-ジ(プロポキシメチル)アクリルアミド、N-ブトキシメチル-N-(プロポキシメチル)メタアクリルアミド、N,N-ジ(ブトキシメチル)アクリルアミド、N-ブトキシメチル-N-(メトキシメチル)メタアクリルアミド、N,N-ジ(ペントキシメチル)アクリルアミド、N-メトキシメチル-N-(ペントキシメチル)メタアクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジエチルアクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド等の1~3級アミド基を有するモノマー;(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルメチルクロライド塩、トリメチル-3-(1-(メタ)アクリルアミド-1,1-ジメチルプロピル)アンモニウムクロライド、トリメチル-3-(1-(メタ)アクリルアミドプロピル)アンモニウムクロライド、及びトリメチル-3-(1-(メタ)アクリルアミド-1,1-ジメチルエチル)アンモニウムクロライド等の4級アミノ基を有するモノマー;ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、プロポキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、n-ブトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、n-ペンタキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、プロポキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、n-ブトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、n-ペンタキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリテトラメチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、ヘキサエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシヘキサエチレングリコール(メタ)アクリレート等のポリエーテル鎖を有するモノマーが挙げられる。
耐久性の向上いう観点から、ビニル系共重合体(F)は、カルボキシル基及び水酸基からなる群から選ばれる少なくとも1種の架橋性基を含んでいてもよい。
具体的には、ビニル系共重合体を得る際に、その他モノマー(C)として、カルボキシル基及び水酸基からなる群から選ばれる少なくとも1種の架橋性基を有するモノマー(B)を使用してもよい。モノマー(B)に由来する架橋性基は、後述する架橋剤と反応することでポリマー塗膜に架橋構造を導入し、優れた耐久性を発揮する。
3級アミノ基含有モノマーは、全モノマーの合計量に対して、1質量%以上で使用することが好ましい。好ましくは4質量%以上であり、さらに好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは30質量%以上である。また、95質量%以下で使用することが好ましい。好ましくは90質量%以下であり、より好ましくは70質量%以下であり、特に好ましくは60質量%以下である。上記範囲とすることで、長期的な、細胞毒性が低く、かつ優れた蛋白質の吸着防止効果を発揮する。
架橋性基を有するモノマー(B)は、全モノマーの合計量に対して、20質量%以下で使用することが好ましい。好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下である。
本願のビニル系共重合体(F)は、前述のとおり、アゾ基含有ポリシロキサン開始剤と、前述のモノマー(モノマー(A)~(C))とからなる共重合体として得ることができる。
アゾ基含有ポリシロキサン開始剤は、少なくとも片方の末端にヒドロキシル基、アミノ基、チオール基等の官能基を有する反応性直鎖状ポリシロキサンと、カルボキシ基を有するアゾ系開始剤とを反応させることにより得ることができる。反応性直鎖状ポリシロキサンは、下記一般式5の化合物より選択してもよい。
反応性直鎖状ポリシロキサンの具体例としては、以下のものが挙げられる。
反応性直鎖状ポリシロキサンを、カルボキシ基を有するアゾ系開始剤と反応させることで、アゾ基含有ポリシロキサン開始剤を得ることができる。好適なアゾ系開始剤としては、4 ,4 ’-アゾビス(4-シアノ吉草酸)及びその誘導体、2,2 ’-アゾビス[N-(2-カルボキシエチル)-2-メチルプロピオンアミジン]水和物、2 ,2 ’- アゾビス[2-メチル-N-[2-(1-カルボキシブチル)]プロピオンアミド]並びに、2,2 ’-アゾビス[2-メチル-N-(2-カルボキシエチル)プロピオンアミド]等が挙げられ、4 ,4 ’-アゾビス(4-シアノ吉草酸)が好ましく使用されている。
アゾ基含有ポリシロキサン開始剤は縮合剤が含まれていてもよい。縮合剤としては、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPC)及びN-エチル-N ’-3-ジメチルアミノプロピルカルボジイミド(EDC= WSCI)、並びに、塩酸塩(WSCI・HCl)が挙げられる。DCC又はWSCIと、N-ヒドロキシスクシンイミド(HONSu) 、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt) 又は3 - ヒドロキシ- 4 -オキソ-3 , 4-ジヒドロ-1,2,3- ベンゾトリアジン(HOBt )等との組合せを用いることもできる。使用量が少な過ぎると原料が残って精製が困難になり、量が多過ぎると縮合剤が残って精製が困難になる。したがって添加モル比は、カルボキシル基を有するアゾ系開始剤の量の1.8~4.0倍が好ましく、2.0~3.0倍がより好ましく、2.1~2.7倍が最も好ましい。
アゾ基含有ポリシロキサン開始剤は、反応性を高めるために、本発明のマクロ開始剤合成反応の際に触媒を加えてもよい。好適な触媒としては、4-ジメチルアミノピリジン等の求核触媒が挙げられる。
重合前のオキシド化、重合後のオキシド化について説明する。重合前のオキシド化は、一般式1~3で表される少なくともいずれかのアミンオキシド構造の前駆官能基とでもいうべき3級アミノ基含有モノマーを含む溶液に、重合後のオキシド化は、前記3級アミノ基含有モノマーを必須とするモノマーを重合したポリマーを含む溶液に、オキシド化剤を加えて20℃~100℃の範囲で0.1~100時間、好ましくは1~50時間反応させることによって、3級アミノ基をオキシド化することができる。
オキシド化剤としては、過酸化物又はオゾン等の酸化剤が用いられる。過酸化物としては、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸ソーダ、過酢酸、メタクロロ過安息香酸、ベンゾイルパーオキシド、t-ブチルハイドロパーオキシド等が挙げられ、過酸化水素が好ましく、通常は水溶液の形で用いられる。程度の違いはあるとはいうものの、過酸化物にはラジカル発生剤としての機能もあるので、3級アミノ基含有モノマーを重合してなるビニル系ポリマーの場合には、重合後にオキシド化することが好ましい。
アミンオキシド基は、たんぱくの吸着防止効果をポリマーに付与する。ビニル系共重合体(F)中のアミンオキシド基含有量は、好ましくは0.25~6mmol/gであり、より好ましくは0.5~5mmol/gである。上記範囲であることにより、コンタクトレンズを長時間に使用しても、より高いたんぱく質吸着防止硬化及び細胞接着防止効果を維持することができる。
ビニル系共重合体(F)中のアミンオキシド基含有量は、アミンオキシド基を有するモノマーを重合して共重合体を得る場合には、重合に用いたアミンオキシド基を有するモノマーの量から求めることができる。一方、3級アミノ基含有モノマーを必須とするモノマーを重合した後に得られたポリマーをオキシド化する場合には、下記数式1によって算出できる。
本発明の眼用レンズ材料は、さらに架橋剤を含んでもよい。架橋剤を含むことにより、前述のビニル系共重合体(F)が架橋性基を有する場合、ビニル系共重合体(F)に架橋を形成して眼用レンズの耐久性(耐水性)を向上させることができる。
架橋剤としては、前述の架橋性基を有するモノマー(B)におけるカルボキシル基及び水酸基からなる群から選ばれる少なくとも1種の架橋性基と反応するものが好ましく、例えば、カルボキシル基が導入された共重合体の架橋剤としては、イソシアネート化合物、アジリジン化合物、カルボジイミド化合物、アミノ化合物等が挙げられる。また、水酸基が導入された共重合体の架橋剤としては、カルボジイミド化合物、イソシアネート化合物、アミノ化合物、アルコキシラン化合物等が挙げられる。これらの架橋剤は、塗膜の弾性率や耐性を上げる目的で使用したり、基材への接着力を調製したりするために用いることができる。
以下に、好ましい架橋剤の例として、カルボジイミド化合物について説明する。
カルボジイミド基含有化合物としては、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N’-ジ-2,6-ジイソプロピルフェニルカルボジイミド等のジカルボジイミドや、ポリ(1,6-ヘキサメチレンカルボジイミド)、ポリ(4,4’-メチレンビスシクロヘキシルカルボジイミド)、ポリ(1,3-シクロヘキシレンカルボジイミド)、ポリ(1,4-シクロヘキシレンカルボジイミド)、ポリ(4,4’-ジシクロヘキシルメタンカルボジイミド)、ポリ(4,4’-ジフェニルメタンカルボジイミド)、ポリ(3,3’-ジメチル-4,4’-ジフェニルメタンカルボジイミド)、ポリ(ナフタレンカルボジイミド)、ポリ(p-フェニレンカルボジイミド)、ポリ(m-フェニレンカルボジイミド)、ポリ(トリルカルボジイミド)、ポリ(ジイソプロピルカルボジイミド)、ポリ(メチル-ジイソプロピルフェニレンカルボジイミド)、ポリ(1,3,5-トリイソプロピルベンゼン)ポリカルボジイミド、ポリ(1,3,5-トリイソプロピルベンゼン)ポリカルボジイミド、ポリ(1,5-ジイソプロピルベンゼン)ポリカルボジイミド、ポリ(トリエチルフェニレンカルボジイミド)、ポリ(トリイソプロピルフェニレンカルボジイミド)等のポリカルボジイミド等を挙げることができる。
ビニル系共重合体(F)の質量平均分子量は、好ましくは2,000~10,000,000であり、より好ましくは5,000以上であり、特に好ましくは10,000以上である。また、より好ましくは100,000以下であり、特に好ましくは50,000以下である。
質量平均分子量が2,000以上であることにより、下記の鋳型成形物の凝集力を付与でき、長期間の細胞接着防止効果を発揮する。また、10,000,000以下であると、適正な粘度になることから、下記モノマー(g)との相溶性が向上するため好ましい。
(条件1)
カラム:TOSOHTSKgelSuperHZM-H、
TOSOHTSKgelSuperHZ4000 及び
TOSOHTSKgelSuperHZ2000を連結したもの。
キャリア:テトラヒドロフラン
測定温度:40℃
キャリア流量:1.0mL/min
試料濃度:0.1質量%
検出器:RI(屈折率)検出器
注入量:0.1mL
(条件2)
カラム:TOSOHTSKgelSuperAWM-Hを2本連結したもの。
キャリア:10mMLiBr/N-メチルピロリドン
測定温度:40℃
キャリア流量:1.0mL/min
試料濃度:0.1質量%
検出器:RI(屈折率)検出器
注入量:0.1mL
(条件3)
カラム:TOSOHTSKgelSuperAW4000、
TOSOHTSKgelSuperAW3000 及び
TOSOHTSKgelSuperAW2500を連結したもの。
キャリア:N,N-ジメチルホルムアミド(1L)、トリエチルアミン(3.04g)、LiBr(0.87g)の混合液
測定温度:40℃
キャリア流量:0.6mL/min
本発明の眼用レンズ材料は、前述のポリシロキサン骨格と一般式1~3で表される少なくともいずれかのアミンオキシド構造とを有するビニル系共重合体(F)を含む。上記骨格と構造とを有することで、高い酸素透過性と、蛋白質吸着抑制との両立が可能となる。
眼用レンズ材料は、さらに、炭素数1~4のアルキル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N-ビニルピロリドン及びN,N-ジメチルアクリルアミドからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマー(g)を重合してなる重合体(G)を含むことが好ましい。炭素数1~4のアルキル(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレートが好適に用いられる。
前記重合体(G)は、眼用レンズ材料の酸素透過性をさらに向上させる目的で、重合体(G)を形成するモノマーとして、さらに、シリコーン含有アルキルメタクリレートを含んでいてもよい。
シリコーン含有アルキルメタクリレートとしては、例えば、トリメチルシロキシジメチルシリルメチルメタクリレート、トリメチルシロキシジメチルシリルプロピルメタクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート、トリス[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルプロピルメタクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリルメタクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリルメタクリレート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリルメタクリレート、トリメチルシリルエチルテトラメチルジシロキシプロピルグリセリルメタクリレート、トリメチルシリルメチルメタクリレート、トリメチルシリルプロピルメタクリレート、トリメチルシリルプロピルグリセリルメタクリレート、トリメチルシロキシジメチルシリルプロピルグリセリルメタクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルエチルテトラメチルジシロキシメチルメタクリレート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキサニルプロピルメタクリレート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート等があげられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
鋳型法にて光重合させる場合には、所望の眼用レンズの形状に対応した鋳型内に、ビニル系共重合体(F)、モノマー(g)、重合開始剤(好ましくは、光重合開始剤)及び必要に応じて添加剤(j)を配合した後、該鋳型に光照射して重合反応を進行させ、成型体を得る。光照射としては、紫外線照射又は電子線照射が好適に用いられ、電子線照射の場合は、光重合開始剤無しでも重合反応が進行する。
ラジカル重合開始剤としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、t-ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等があげられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。該ラジカル重合開始剤の量は、重合反応に用いる成分全量(以下、重合成分ともいう)100部に対して好ましくは0.001~2部、より好ましくは0.01~1部である。
鋳型内の重合成分を加熱する際の加熱温度は、重合時間の短縮及び残留モノマー成分の低減という点から、50℃以上、好ましくは60℃以上であり、また各重合成分の揮発を抑制する点及び型変形防止という点から、150℃以下、好ましくは140℃以下である。また鋳型内の重合成分を加熱する際の加熱時間は、重合時間の短縮及び残留モノマー成分の低減という点から、10分間以上、好ましくは20分間以上であり、また型変形防止という点から、120分間以下、好ましくは60分間以下である。なお、かかる加熱は段階的に昇温させて行なってもよい。
重合成分を熱重合させる際には、水濡れ性の向上及び材料表面のべたつきの低減という点を考慮して、ビニル系共重合体(F)と、炭素数1~4のアルキル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N-ビニルピロリドン及びN,N-ジメチルアクリルアミドからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマー(g)との割合[(F)/(g)(質量比)]が1/99~40/60、好ましくは5/95~40/60であり、かつ添加剤(j)の量が重合成分に対して0~20質量%、好ましくは0~10質量%である。
光重合開始剤としては、例えば、メチルオルソベンゾイルベンゾエート、メチルベンゾイルフォルメート、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾイン-n-ブチルエーテル等のベンゾイン系光重合開始剤;2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、p-イソプロピル-α-ヒドロキシイソブチルフェノン、p-t-ブチルトリクロロアセトフェノン、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノン、α,α-ジクロロ-4-フェノキシアセトフェノン、N,N-テトラエチル-4,4-ジアミノベンゾフェノン等のフェノン系光重合開始剤;1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン;1-フェニル-1,2-プロパンジオン-2-(o-エトキシカルボニル)オキシム;2-クロロチオキサンソン、2-メチルチオキサンソン等のチオキサンソン系光重合開始剤;ジベンゾスバロン;2-エチルアンスラキノン;ベンゾフェノンアクリレート;ベンゾフェノン;ベンジル等があげられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。また光重合開始剤と共に、光増感剤を用いてもよい。これら光重合開始剤及び光増感剤の量は、重合成分100部に対して好ましくは0.001~2部、より好ましくは0.01~1部である。
重合成分を紫外線照射して重合させる際には、残留モノマー成分の低減及び材料表面の透過性や水濡れ性の向上という点を考慮して、重合成分が、ビニル系共重合体(F)と、炭素数1~4のアルキル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N-ビニルピロリドン及びN,N-ジメチルアクリルアミドからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマー(g)との割合[(F)/(g)(質量比)]が1/99~40/60、好ましくは5/95~30/70であり、かつ添加剤(j)の量が重合成分の0~20質量%、好ましくは0~10質量%である。
重合成分中の成分の均一性を向上させるために、重合は希釈剤の存在下にて行なうことができる。希釈剤としては重合成分を溶解し得る溶媒が用いられるので、希釈剤が添加された重合成分の混合液は均一化され、重合時に相分離がより起こりにくく、得られる眼用レンズ材料が白濁しにくいという利点がある。
希釈剤の量は、相分離を抑制する効果を充分に発現させるためには、重合成分100部に対して0.5部以上、好ましくは1部以上であり、また眼用レンズ材料が脆くならないようにするには、重合成分100部に対して100部以下、好ましくは80部以下である。
眼用レンズ材料は、種々の目的に応じて公知の添加剤(j)を含んでいても良い。
例えば、紫外線吸収性の付与、又はレンズ材料の着色等を目的として、重合性紫外線吸収性モノマー、重合性色素、又は重合性紫外線吸収性色素等を用いることができる。
重合性紫外線吸収性モノマーの具体例としては、例えば、2-ヒドロキシ-4-(メタ)アクリロイルオキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-(メタ)アクリロイルオキシ-5-t-ブチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-(メタ)アクリロイルオキシ-2′,4′-ジクロロベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-(2′-ヒドロキシ-3′-(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系重合性紫外線吸収性モノマー;2-(2′-ヒドロキシ-5′-(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル)-2H-ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-5′-(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル)-5-クロロ-2H-ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-5′-(メタ)アクリロイルオキシプロピルフェニル)-2H-ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-5′-(メタ)アクリロイルオキシプロピル-3′-t-ブチルフェニル)-5-クロロ-2H-ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系重合性紫外線吸収性モノマー;2-ヒドロキシ-4-メタクリロイルオキシメチル安息香酸フェニル等のサリチル酸誘導体系重合性紫外線吸収性モノマー;2-シアノ-3-フェニル-3-(3′-(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロペニル酸メチルエステル等があげられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
前記重合性色素の具体例としては、例えば、1-フェニルアゾ-4-(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、1-フェニルアゾ-2-ヒドロキシ-3-(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、1-ナフチルアゾ-2-ヒドロキシ-3-(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、1-(α-アントリルアゾ)-2-ヒドロキシ-3-(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、1-((4′-(フェニルアゾ)-フェニル)アゾ)-2-ヒドロキシ-3-(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、1-(2′,4′-キシリルアゾ)-2-(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、1-(o-トリルアゾ)-2-(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、2-(m-(メタ)アクリロイルアミド-アニリノ)-4,6-ビス(1′-(o-トリルアゾ)-2′-ナフチルアミノ)-1,3,5-トリアジン、2-(m-ビニルアニリノ)-4-(4′-ニトロフェニルアゾ)-アニリノ)-6-クロロ-1,3,5-トリアジン、2-(1′-(o-トリルアゾ)-2′-ナフチルオキシ)-4-(m-ビニルアニリノ)-6-クロロ-1,3,5-トリアジン、2-(p-ビニルアニリノ)-4-(1′-(o-トリルアゾ)-2′ナフチルアミノ)-6-クロロ-1,3,5-トリアジン、N-(1′-(o-トリルアゾ)-2′-ナフチル)-3-ビニルフタル酸モノアミド、N-(1′-(o-トリルアゾ)-2′-ナフチル)-6-ビニルフタル酸モノアミド、3-ビニルフタル酸-(4′-(p-スルホフェニルアゾ)-1′-ナフチル)モノエステル、6-ビニルフタル酸-(4′-(p-スルホフェニルアゾ)-1′-ナフチル)モノエステル、3-(メタ)アクリロイルアミド-4-フェニルアゾフェノール、3-(メタ)アクリロイルアミド-4-(8′-ヒドロキシ-3′,6′-ジスルホ-1′-ナフチルアゾ)-フェノール、3-(メタ)アクリロイルアミド-4-(1′-フェニルアゾ-2′-ナフチルアゾ)-フェノール、3-(メタ)アクリロイルアミド-4-(p-トリルアゾ)フェノール、2-アミノ-4-(m-(2′-ヒドロキシ-1′-ナフチルアゾ)アニリノ)-6-イソプロペニル-1,3,5-トリアジン、2-アミノ-4-(N-メチル-p-(2′-ヒドロキシ-1′-ナフチルアゾ)アニリノ)-6-イソプロペニル-1,3,5-トリアジン、2-アミノ-4-(m-(4′-ヒドロキシ-1′-フェニルアゾ)アニリノ)-6-イソプロペニル-1,3,5-トリアジン、2-アミノ-4-(N-メチル-p-(4′-ヒドロキシフェニルアゾ)アニリノ)-6-イソプロペニル-1,3,5-トリアジン、2-アミノ-4-(m-(3′-メチル-1′-フェニル-5′-ヒドロキシ-4′-ピラゾリルアゾ)アニリノ)-6-イソプロペニル-1,3,5-トリアジン、2-アミノ-4-(N-メチル-p-(3′-メチル-1′-フェニル-5′-ヒドロキシ-4′-ピラゾリルアゾ)アニリノ)-6-イソプロペニル-1,3,5-トリアジン、2-アミノ-4-(p-フェニルアゾアニリノ)-6-イソプロペニル-1,3,5-トリアジン、4-フェニルアゾ-7-(メタ)アクリロイルアミド-1-ナフトール等のアゾ系重合性色素;1,5-ビス((メタ)アクリロイルアミノ)-9,10-アントラキノン、1-(4′-ビニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、4-アミノ-1-(4′-ビニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、5-アミノ-1-(4′-ビニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、8-アミノ-1-(4′-ビニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、4-ニトロ-1-(4′-ビニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、4-ヒドロキシ-1-(4′-ビニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、1-(3′-ビニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、1-(2′-ビニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、1-(4′-イソプロペニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、1-(3′-イソプロペニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、1-(2′-イソプロペニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、1,4-ビス(4′-ビニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、1,4-ビス(4′-イソプロペニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、1,5′-ビス(4′-ビニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、1,5-ビス(4′-イソプロペニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、1-メチルアミノ-4-(3′-ビニルベンゾイルアミド)-9,10-アントラキノン、1-メチルアミノ-4-(4′-ビニルベンゾイルオキシエチルアミノ)-9,10-アントラキノン、1-アミノ-4-(3′-ビニルフェニルアミノ)-9,10-アントラキノン-2-スルホン酸、1-アミノ-4-(4′-ビニルフェニルアミノ)-9,10-アントラキノン-2-スルホン酸、1-アミノ-4-(2′-ビニルベンジルアミノ)-9,10-アントラキノン-2-スルホン酸、1-アミノ-4-(3′-(メタ)アクリロイルアミノフェニルアミノ)-9,10-アントラキノン-2-スルホン酸、1-アミノ-4-(3′-(メタ)アクリロイルアミノベンジルアミノ)-9,10-アントラキノン-2-スルホン酸、1-(β-エトキシカルボニルアリルアミノ)-9,10-アントラキノン、1-(β-カルボキシアリルアミノ)-9,10-アントラキノン、1,5-ジ-(β-カルボキシアリルアミノ)-9,10-アントラキノン、1-(β-イソプロポキシカルボニルアリルアミノ)-5-ベンゾイルアミド-9,10-アントラキノン、2-(3′-(メタ)アクリロイルアミド-アニリノ)-4-(3′-(3″-スルホ-4″-アミノアントラキノン-1″-イル)-アミノ-アニリノ)-6-クロロ-1,3,5-トリアジン、2-(3′-(メタ)アクリロイルアミド-アニリノ)-4-(3′-(3″-スルホ-4″-アミノアントラキノン-1″-イル)-アミノ-アニリノ)-6-ヒドラジノ-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス-((4″-メトキシアントラキノン-1″-イル)-アミノ)-6-(3′-ビニルアニリノ)-1,3,5-トリアジン、2-(2′-ビニルフェノキシ)-4-(4′-(3″-スルホ-4″-アミノアントラキノン-1″-イル-アミノ)-アニリノ)-6-クロロ-1,3,5-トリアジン等のアントラキノン系重合性色素;o-ニトロアニリノメチル(メタ)アクリレート等のニトロ系重合性色素;(メタ)アクリロイル化テトラアミノ銅フタロシアニン、(メタ)アクリロイル化(ドデカノイル化テトラアミノ銅フタロシアニン)等のフタロシアニン系重合性色素等があげられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
重合性紫外線吸収性色素の具体例としては、例えば、2,4-ジヒドロキシ-3(p-スチレノアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(p-スチレノアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-3-(p-(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(p-(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-3-(p-(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(p-(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-3-(p-(メタ)アクリロイルオキシプロピルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(p-(メタ)アクリロイルオキシプロピルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-3-(o-(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(o-(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-3-(o-(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(o-(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-3-(o-(メタ)アクリロイルオキシプロピルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(o-(メタ)アクリロイルオキシプロピルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-3-(p-(N,N-ジ(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(p-(N,N-ジ(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-3-(o-(N,N-ジ(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(o-(N,N-ジ(メタ)アクリロイルエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-3-(p-(N-エチル-N-(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(p-(N-エチル-N-(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-3-(o-(N-エチル-N-(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(o-(N-エチル-N-(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-3-(p-(N-エチル-N-(メタ)アクリロイルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(p-(N-エチル-N-(メタ)アクリロイルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-3-(o-(N-エチル-N-(メタ)アクリロイルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-5-(o-(N-エチル-N-(メタ)アクリロイルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系重合性紫外線吸収色素や、2-ヒドロキシ-4-(p-スチレノアゾ)安息香酸フェニル等の安息香酸系重合性紫外線吸収色素等があげられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
また眼用レンズの表面に親水性及び耐脂質汚染性を付与するために、例えば酸素ガス雰囲気下、不活性ガス雰囲気下又は空気中において眼用レンズ表面にプラズマ処理を施してもよい。プラズマ処理を行なう際には、プラズマ発生装置の電極間におけるプラズマ状態は、1.3~1.3×102Pa程度の減圧下であってもよく、常圧下であってもよい。かくして得られる本発明の眼用レンズ材料は、各種特性を兼備したものであり、好ましくは、例えば以下のごとき物性値を有するものである。
なお、実施例におけるビニル系共重合体(F)の質量平均分子量(Mw)は、前述の測定方法を用いた。
(ビニル系共重合体(F-1))
攪拌器、温度計、滴下ロート、還流器を備えた反応容器に、酢酸エチル200部を仕込み、内温を75℃に昇温し十分に窒素置換した。アゾ基含有ポリシロキサン開始剤(D1)を20部、3級アミノ基含有モノマー(A)としてN,N-ジメチルアミノエチルメタクリレートを50部、その他モノマー(C)としてブチルアクリレート50部を混合したものを、内温を75℃に保ちながら3時間滴下を続け、さらに2時間撹拌を続けた。固形分測定によって転化率が98%超えたことを確認後、冷却して、3級アミノ基を有するポリマーの溶液を得た。
次に、得られた3級アミノ基を有するポリマーの溶液に、オキシド化剤として35%過酸化水素水を30.9部(用いたN,N-ジメチルアミノエチルメタクリレートと等モル量)加え、70℃で16時間反応させることで3級アミノ基のオキシド化を行った。アミンオキシド変換率が98%を超えたことを確認後、冷却して取り出し、その後、ダイヤフラムポンプで溶媒を完全に揮発させ、ビニル系共重合体(F-1)を得た。
得られた(F-1)のアミンオキシド基含有量は、使用したN,N-ジメチルアミノエチルメタクリレート量と前述の数式1から3.0mmol/gであった。また得られたポリマーの質量平均分子量は、13,000であった。
表1に示す配合組成とした以外は、ビニル系共重合体(F-1)と同様にして、ビニル系共重合体(F-2~9)を得た。
ガス導入管、温度計、コンデンサー、攪拌機を備えた反応容器に、1-ブタノール200部を仕込み、窒素ガスで置換した。反応容器内を110℃に加熱して、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレ-ト30部、ブチルアクリレート20部、2-メトキシエチルアクリレート50部、及びアゾ基含有ポリシロキサン開始剤(D1)(和光純薬工業製「VPS-1001」)20部の混合物を2時間かけて滴下し、重合反応を行った。滴下終了後、さらに110℃で3時間反応させた後、固形分測定によって転化率が98%超えたことを確認後、室温まで冷却し反応を停止した。その後、ダイヤフラムポンプで1-ブタノールを除去し、ポリシロキサン骨格を有するが、一般式1~3で表される少なくともいずれかのアミンオキシド構造を有しないビニル系共重合体(F-10)を得た。その質量平均分子量は15,000であった。
ガス導入管、温度計、コンデンサー、攪拌機を備えた反応容器に、酢酸エチル200部を仕込み、窒素ガスで置換した。反応容器内を110℃に加熱して、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレート50部、ブチルアクリレート50部、及びAIBN(2,2’-アゾビスイソブチロニトリル)1.3部の混合物を2時間かけて滴下し、重合反応を行った。滴下終了後、さらに110℃で3時間反応させた後、固形分測定によって転化率が98%超えたことを確認後、室温まで冷却し反応を停止した。その後、ダイヤフラムポンプで酢酸エチルを除去し、一般式1~3で表される少なくともいずれかのアミンオキシド構造を有するが、ポリシロキサン骨格を有しないビニル系共重合体(F-11)を得た。その質量平均分子量は17,000であった。
DMAEMA:N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレート
DEAEMA:N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレート
DMAPAA:N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド
VP:2-ビニルピリジン
VI:1-ビニルイミダゾール
DCPA:ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレ-ト
BA:ブチルアクリレート
MEA:2-メトキシエチルアクリレート
D1:アゾ基含有ポリシロキサン開始剤(VPS-1001(和光純薬工業製))
AIBN:2,2’-アゾビスイソブチロニトリル
[実施例1~14、比較例1、参考例1]
(眼用レンズ材料形成用組成物(FC-1~16))
表2に示す配合組成にて、ビニル系共重合体(F)、モノマー(g)、その他モノマー、及び重合開始剤を混合して、眼用レンズ材料形成用組成物(FC-1~16)を得た。
g1:メチル(メタ)アクリレート
g2:2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
g3:N-ビニルピロリドン
g4:N,N-ジメチルアクリルアミド
m1:トリメチルシロキシジメチルシリルメチルメタクリレート
Dar:2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン
(フィルム(FL-1~16)の製造)
表3に示す眼用レンズ材料形成用組成物を、フィルム形状を有する鋳型(ポリプロピレン製、直径約10mmで厚さ0.2mmのフィルムに対応)にそれぞれ注入した。次いで、この鋳型に、ブラックライトにて紫外線照射(2mW/cm2、365nm、60分照射)して光重合を行ない、共重合体(眼用レンズ材料)を得た。
得られた共重合体を鋳型から脱離させたのち、生理食塩水中に浸漬させ、吸水させて水和処理を施し、フィルム(FL-1~16)を得た。
表3に示す眼用レンズ材料形成用組成物を、コンタクトレンズ形状を有する鋳型(ポリプロピレン製、直径30mm、厚さ0.3mmのコンタクトレンズに対応)にそれぞれ注入した。次いで、この鋳型に、ブラックライトにて紫外線照射(2mW/cm2、365nm、60分照射)して光重合を行ない、共重合体(眼用レンズ材料)を得た。
得られた共重合体を鋳型から脱離させたのち、生理食塩水中に浸漬させ、吸水させて水和処理を施し、コンタクトレンズ(FG-1~16)を得た。
得られたフィルム(FL-1~16)を、一昼夜、精製水中に浸漬した後、垂直に引き上げ、水膜の保持時間から精製水に対する濡れ性を評価した。
○:水膜の保持時間が5秒以上である(良好)
△:水膜の保持時間が2秒以上5秒未満である(使用可能)
×:水膜の保持時間が、2秒未満である(使用不可)
平底の24ウェルプレートに、得られたフィルム(FL-1~16)を、リン酸緩衝生理食塩水(以下、PBSという)で10000倍希釈したHRP-IgG溶液1mlを添加して浸漬させた。室温で1時間インキュベートした後、PBS-T(0.1% Tween20)を用いて各ウェルを4回洗浄した。染色液を各ウェルに1mlずつ分注し、室温で10分間インキュベートした後、反応停止液を各ウェルに1mlずつ分注後、450nm(副波長650nm)の吸光度Aλを、MITHRAS2LD943-M2Mマイクロプレートリーダーを用いて測定した。吸光度Aλが小さいほど抗体蛋白質吸着性が低く良好である。以下の基準で評価した。
染色液:TMBZ溶液(3,3',5,5'-テトラメチルベンジジン)
反応停止液:タカラバイオ社製 WASH and Stop Solution ForELISA With Solution for ELISA without Sulfuric Acid
HRP-IgG:酵素、抗体(HORSERADIH PEROXIDASE IMMUNOGLOBULING)
PBS-T:PBSに0.1% Tween20を添加したもの
◎:Aλ≦0.2(極めて良好)
○:0.2<Aλ≦0.6(良好)
△:0.6<Aλ≦0.8(使用可能)
×:0.8<Aλ(不良)
得られたコンタクトレンズ(FG-1~16)の外観を目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
○:曇りがなく、極めて透明性に優れている(良好)
△:僅かな曇りが認められるが、十分な透明性を有している(使用可能)
×:白濁が認められ、透明性が極めて劣る(不良、使用不可)
得られたコンタクトレンズ(FG-1~16)について、理化精機工業(株)製の酸素透過率測定装置K-315-Nを用いて、酸素透過性を測定した。測定は25℃の恒温室、試料片セット場所35℃で行い、単位は(ml・cm/cm2・sec・mmHg)である。
◎:315×10-11 ml・cm/cm2・sec・mmHg以上(良好)
○:309×10-11 ml・cm/cm2・sec・mmHg以上、
315×10-11 ml・cm/cm2・sec・mmHg未満(使用可能)
△:290×10-11 ml・cm/cm2・sec・mmHg以上、
309×10-11 ml・cm/cm2・sec・mmHg未満(使用不可)
×:290×10-11 ml・cm/cm2・sec・mmHg未満(不良)
一方、ポリシロキサン骨格又は一般式1~3で表される少なくともいずれかのアミンオキシド構造のいずれかを有していない場合は、蛋白質吸着抑制性又は酸素透過性が劣っていた。
Claims (8)
- さらに、炭素数1~4のアルキル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N-ビニルピロリドン及びN,N-ジメチルアクリルアミドからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマー(g)を重合してなる重合体(G)を含む、請求項1に記載の眼用レンズ材料。
- ビニル系共重合体(F)中のアミンオキシド基の含有量が0.25~6mmol/gである、請求項1又は2に記載の眼用レンズ材料。
- ビニル系共重合体(F)が、アゾ基含有ポリシロキサン開始剤(D)と、前記一般式1~3で表される少なくともいずれかの構造を有するビニルモノマーと、からなる共重合体である、請求項1~3いずれか1項に記載の眼用レンズ材料。
- ポリシロキサン骨格と下記一般式1~3で表される少なくともいずれかの構造とを有するビニル系共重合体(F)、炭素数1~4のアルキル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N-ビニルピロリドン及びN,N-ジメチルアクリルアミドからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマー(g)及び重合開始剤を含む、眼用レンズ材料形成用組成物。
Xは2価の結合基、
yは0又は1、
R1は炭素数1~6のアルキレン基、
R2及びR3はそれぞれ独立して炭素数1~4のアルキル基、
R4は水素原子又は炭素数1~4のアルキル基、
R5~R9のうち4つは、それぞれ独立して水素原子又は炭素数1~6のアルキル基を表し、R5~R9のうちの1つはビニル系共重合体(F)の主鎖との結合位置を表し、
*1はビニル系共重合体(F)の主鎖との結合位置を表す。] - 請求項5に記載の眼用レンズ材料形成用組成物を、光重合又は熱重合して眼用レンズ材料を形成することを特徴とする眼用レンズ材料の製造方法。
- 請求項1~4いずれか1項に記載の眼用レンズ材料を用いてなる眼用レンズ。
- 請求項1~4いずれか1項に記載の眼用レンズ材料を用いてなるコンタクトレンズ。
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