JP7243062B2 - 画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラムに関し、特に、種類の異なる記録媒体に画像を形成可能な画像形成装置、その画像形成装置で実行される画像形成方法、および、その画像形成装置を制御するコンピューターにその画像形成方法を実行させる画像形成プログラムに関する。
MFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成装置は、用紙の坪量の違いにそれぞれ対応する速度で画像を形成する。例えば、特開2016-102861号公報には、記録材の表面性を検知する第一の検知手段と、記録材の坪量を検知する第二の検知手段と、前記第一の検知手段及び前記第二の検知手段の検知結果に基づき、記録材の紙種を判別し、判別した結果に基づき、画像形成動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、連続して搬送される複数の記録材の1枚目の記録材を第一の速度で搬送させながら前記第一の検知手段及び前記第二の検知手段により検知した結果に基づき、前記1枚目の記録材の画像形成を行う際の速度を第二の速度に、画像形成条件を第一の条件に決定した場合には、前記1枚目の記録材の速度を前記第一の速度から前記第二の速度に切り替えて前記第一の条件で画像形成を行い、前記1枚目の記録材に続いて搬送されている2枚目の記録材を前記第二の速度で搬送させながら前記第一の検知手段及び前記第二の検知手段により検知した結果に基づき、前記2枚目の記録材の画像形成を行う際の画像形成条件を第二の条件に決定した場合には、前記2枚目の記録材の速度は前記第二の速度のまま前記第二の条件で画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置が記載されている。
しかしながら、特開2016-102861号公報に記載の画像形成装置においては、記録材の紙種を判別した後に、画像形成の速度を決定している。このため、決定された速度で画像形成が可能となるまでに所定の時間が必要となり、待ち時間が発生する。このため、待ち時間だけスループットが長くなるといった問題がある。
特開2016-102861号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、スループットタイムを短くすることが可能な画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、スループットタイムを短くすることが可能な画像形成方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、スループットタイムを短くすることが可能な画像形成プログラムを提供することである。
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定手段と、対象媒体の媒体種別が決定された後の画像形成手段が画像を形成する画像形成速度が異なる複数のモードそれぞれに対して、複数の媒体種別それぞれの記録媒体に画像を形成する実行時間を予測する予測手段と、予測手段によって予測された実行時間が最も短くなる媒体種別の数の割合に基づいて複数のモードのうちから1つが形成モードとして決定されることにより、対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、対象媒体の媒体種別が決定される後における画像形成手段が対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、媒体種別決定手段により決定される媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定手段と、を備える
この局面に従えば、記録媒体に画像が形成される前の段階で、対象媒体の媒体種別が決定され、対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、画像形成速度を媒体速度とするか否かが決定される。画像形成速度を媒体速度にしない場合は、媒体速度で記録媒体に画像を形成可能な状態になるまで待機する必要がないので、ユーザーが指示してから画像形成が完了するまでのスループットタイムが、画像形成速度を媒体速度にしない場合の方が画像形成速度を媒体速度にする場合よりも短くなる場合がある。その結果、ユーザーが指示してから画像形成が完了するまでのスループットタイムを短くすることが可能な画像形成装置を提供することができる。
また、実行時間が最も短くなる媒体種別の数の割合に基づいて、形成モードを決定するので、対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、対象媒体の媒体種別に適した形成モードが決定される確率を高くすることができる。
この発明の他の局面によれば、画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定手段と、対象媒体の媒体種別が決定された後の画像形成手段が画像を形成する画像形成速度が異なる複数のモードそれぞれに対して、複数の媒体種別のうち過去に画像を形成した枚数が最大の媒体種別の記録媒体に画像を形成する実行時間を予測する予測手段と、予測手段によって予測された実行時間が最も短くなる媒体種別の数の割合に基づいて複数のモードのうちから1つが形成モードとして決定されることにより、対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、対象媒体の媒体種別が決定される後における画像形成手段が対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、媒体種別決定手段により決定される媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定手段と、を備える
この局面に従えば、複数のモードのうちから過去に画像を形成した枚数が最大の媒体種別の記録媒体に画像を形成する実行時間が最も短くなるモードを形成モードとして決定するので、対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、対象媒体の媒体種別に適した形成モードが決定される確率を高くすることができる。
好ましくは、予測手段は、画像形成手段が媒体速度で記録媒体に画像を形成可能な状態に遷移するまでの速度切換時間に基づいて、実行時間を予測する。
この局面に従えば、媒体速度で記録媒体に画像を形成可能な状態に遷移するまでの速度切換時間に基づいて、実行時間を予測するので、実行時間を正確に予測することができる。
好ましくは、用紙に画像を定着させる定着手段をさらに備え、予測手段は、定着手段が媒体種別決定手段により決定された媒体種別により定まる状態に遷移するまでの温度調整時間に基づいて、実行時間を予測する。
この局面に従えば、定着手段が媒体種別により定まる状態に遷移するまでの温度調整時間に基づいて、実行時間を予測するので、実行時間を正確に予測することができる。
好ましくは、画像形成手段は、定着手段が媒体種別決定手段により決定された媒体種別により定まる状態に遷移した後に記録媒体が定着手段に到達するタイミングで画像形成を開始する。
この局面に従えば、定着手段が媒体種別により定まる状態に遷移した後に記録媒体が定着手段に到達するタイミングで画像形成を開始するので、記録媒体に形成される画像の画質が低下しないようにできる。
好ましくは、複数のモードは、対象媒体の媒体種別が決定された後に、媒体速度で画像形成する第1モードと、対象媒体の媒体種別が決定される前に記録媒体が搬送される搬送速度と同じ準備速度で画像形成する第2モードと、を含む。
この局面に従えば、第1モードと第2モードとのうち実行時間が短いモードを形成モードに決定することができる。
好ましくは、画像形成手段よりも上流に配置された第1搬送経路および第1搬送経路よりも下流に配置される第2搬送経路に沿って記録媒体を搬送する搬送手段をさらに備え、搬送手段は、形成モードとして第1モードが決定される場合、第2搬送経路に沿って対象媒体を媒体速度と同じ搬送速度で搬送し、形成モードとして第2モードが決定される場合、第2搬送経路に沿って対象媒体を準備速度と同じ搬送速度で搬送する。
この局面に従えば、形成モードとして第1モードが決定される場合、第2搬送経路に沿って対象媒体を媒体速度と同じ搬送速度で搬送し、形成モードとして第2モードが決定される場合、第2搬送経路に沿って対象媒体を準備速度と同じ搬送速度で搬送するので、画像形成と記録媒体の搬送とを同期させることができる。
好ましくは、複数のモードは、複数の画像を形成するプリント条件が定められる場合、対象媒体の媒体種別が決定された後に、第1番目の画像を準備速度で画像形成し、第2番目以降の画像を媒体速度で画像形成する第3モードを、さらに含み、形成モード決定手段は、第1モード、第2モードおよび第3モードのいずれかを形成モードに決定する。
この局面に従えば、第1モードと第2モードと第3モードとのうち実行時間が短いモードを形成モードに決定することができる。
好ましくは、予測手段は、第3モードに対する実行時間を予測する場合、第1番目の画像の形成が終了してから第2番目以降の画像の形成が開始されるまでの間隔と、画像形成手段が媒体速度で画像を形成可能な状態に遷移するまでの速度切換時間と、のいずれか大きな一方に基づいて、実行時間を予測する。
この局面に従えば、第1番目の画像の形成が終了してから第2番目以降の画像の形成が開始されるまでの間に、媒体速度で記録媒体に画像を形成可能な状態に遷移するので、第3モードに対する実行時間を最も短くすることができる。
好ましくは、複数のモードは、プリント条件が、複数の画像を形成する間隔の少なくとも1つのウェイト間隔が他の間隔より大きくなる間隔条件を含む場合、ウェイト間隔の前の画像以前の画像を準備速度で形成し、ウェイト間隔の後の画像以降の画像を媒体速度で形成する第4モードを、さらに含み、形成モード決定手段は、第1モード、第2モード、第3モードおよび第4モードのいずれかに決定する。
この局面に従えば、第1モード~第4モードのうち実行時間が短いモードを形成モードに決定することができる。
好ましくは、予測手段は、第4モードに対する実行時間を予測する場合、ウェイト間隔と、画像形成手段が媒体速度で画像を形成可能な状態に遷移するまでの速度切換時間と、のいずれか大きな一方に基づいて、実行時間を予測する。
この局面に従えば、ウェイト間隔と、媒体速度で記録媒体に画像を形成可能な状態に遷移するまでの速度切換時間と、のいずれか大きな一方に基づいて、第4モードに対する実行時間を予測するので、ウェイト間隔の間に、媒体速度で記録媒体に画像を形成可能な状態に遷移するので、第4モードに対する実行時間を最も短くすることができる。
好ましくは、間隔条件は、記録媒体の両面に画像を形成する条件を含む。
この発明のさらに他の局面によれば、画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定手段と、対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、対象媒体の媒体種別が決定される後における画像形成手段が対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、媒体種別決定手段により決定される媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定手段と、を備え、形成モード決定手段は、画像形成手段により形成される画像の数が所定数以上の場合、対象媒体の媒体種別が決定される後における画像形成速度を媒体速度に決定する。
この局面に従えば、画像の数が所定数以上の場合、媒体種別が決定された後に画像形成速度を媒体速度に決定するので、スループットタイムを短くすることができる。
好ましくは、画像形成手段は、媒体種別決定手段により決定された媒体種別および画像形成速度に応じた画像形成条件で記録媒体に画像を形成する。
この局面に従えば、記録媒体に形成される画像の画質が低下しないようにすることができる。
この発明のさらに他の局面によれば、画像形成方法は、画像形成装置で実行される画像形成方法であって、画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備え、画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定ステップと、対象媒体の媒体種別が決定された後の画像形成手段が画像を形成する画像形成速度が異なる複数のモードそれぞれに対して、複数の媒体種別それぞれの記録媒体に画像を形成する実行時間を予測する予測ステップと、実行時間が最も短くなる媒体種別の数の割合に基づいて、複数のモードのうちから1つを形成モードとして決定されることにより、対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、対象媒体の媒体種別が決定される後における画像形成手段が対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、媒体種別決定ステップにおいて決定される媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定ステップと、を含む。
この局面に従えば、ユーザーが指示してから画像形成が完了するまでのスループットタイムを短くすることが可能な画像形成方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、画像形成方法は、画像形成装置で実行される画像形成方法であって、画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備え、画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定ステップと、対象媒体の媒体種別が決定された後の画像形成手段が画像を形成する画像形成速度が異なる複数のモードそれぞれに対して、複数の媒体種別のうち過去に画像を形成した枚数が最大の媒体種別の記録媒体に画像を形成する実行時間を予測する予測ステップと、複数のモードのうちから実行時間が最も短くなるモードを形成モードとして決定されることにより、対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、対象媒体の媒体種別が決定される後における画像形成手段が対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、媒体種別決定ステップにおいて決定される媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定ステップと、を含む。
この発明のさらに他の局面によれば、画像形成方法は、画像形成装置で実行される画像形成方法であって、画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備え、画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定ステップと、対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、対象媒体の媒体種別が決定される後における画像形成手段が対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、媒体種別決定ステップにおいて決定される媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定ステップと、を含み、形成モード決定ステップは、画像形成手段により形成される画像の数が所定数以上の場合、対象媒体の媒体種別が決定される後における画像形成速度を媒体速度に決定するステップを含む。
この発明のさらに他の局面によれば、画像形成プログラムは、画像形成装置を制御するコンピューターで実行される画像形成プログラムであって、画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備え、画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定ステップと、対象媒体の媒体種別が決定された後の画像形成手段が画像を形成する画像形成速度が異なる複数のモードそれぞれに対して、複数の媒体種別それぞれの記録媒体に画像を形成する実行時間を予測する予測ステップと、実行時間が最も短くなる媒体種別の数の割合に基づいて、複数のモードのうちから1つを形成モードとして決定されることにより、対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、対象媒体の媒体種別が決定される後における画像形成手段が対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、媒体種別決定ステップにおいて決定される媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定ステップと、をコンピューターに実行させ
この局面に従えば、ユーザーが指示してから画像形成が完了するまでのスループットタイムを短くすることが可能な画像形成プログラムを提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、画像形成プログラムは、画像形成装置を制御するコンピューターで実行される画像形成プログラムであって、画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備え、画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定ステップと、対象媒体の媒体種別が決定された後の画像形成手段が画像を形成する画像形成速度が異なる複数のモードそれぞれに対して、複数の媒体種別のうち過去に画像を形成した枚数が最大の媒体種別の記録媒体に画像を形成する実行時間を予測する予測ステップと、複数のモードのうちから実行時間が最も短くなるモードを形成モードとして決定されることにより、対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、対象媒体の媒体種別が決定される後における画像形成手段が対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、媒体種別決定ステップにおいて決定される媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定ステップと、をコンピューターに実行させ
この発明のさらに他の局面によれば、画像形成プログラムは、画像形成装置を制御するコンピューターで実行される画像形成プログラムであって、画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備え、画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定ステップと、対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、対象媒体の媒体種別が決定される後における画像形成手段が対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、媒体種別決定ステップにおいて決定される媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定ステップと、をコンピューターに実行させ、形成モード決定ステップは、画像形成手段により形成される画像の数が所定数以上の場合、対象媒体の媒体種別が決定される後における画像形成速度を媒体速度に決定するステップを含む。
第1の実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。 第1の実施の形態におけるMFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるMFPが備える画像形成部および給紙部の一部の内部構成を示す模式的側面図である。 第1の実施の形態におけるMFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。 予測部の詳細な機能の一例を示すブロック図である。 搬送経路における各種距離を説明するための図である。 第1モードにおける第1実行時間の算出方法を説明するための図である。 第2モードにおける第2実行時間の算出方法を説明するための図である。 第3モードにおける第3実行時間の算出方法を説明するための図である。 第4モードにおける第4実行時間の算出方法を説明するための図である。 画像形成制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 ページ単位形成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 形成モード決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 媒体別算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 変形例における形成モード決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 複数画像モード決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態における画像形成装置について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。また、以下の説明においては、画像形成装置の一例としてMFPを説明する。さらに、以下に説明するMFPは、画像を形成する対象となる記録媒体として、媒体種別の異なる複数種類の記録媒体のいずれにも画像を形成することが可能である。媒体種別は、記録媒体の種類を区別するための情報であり、記録媒体の坪量および材質を区別する情報を含む。材質が同じで坪量の異なる記録媒体は、材質が紙の場合、普通紙、厚紙、上質紙を、含む。普通紙、上質紙、厚紙の順に坪量が大きい。記録媒体の材質は、紙と、PET(Poly Ethylene Terephthalate)等の樹脂とがある。材質が樹脂の記録媒体は、例えば、OHP(Overhead projector)シートである。以下の説明では、特に言及しない限り、記録媒体の材質を紙とする場合を例に説明する。
図1は、第1の実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。図2は、第1の実施の形態におけるMFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図1および図2を参照して、MFP100は、画像形成装置の一例であり、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、画像データに基づいて記録媒体に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に記録媒体を供給するための給紙部150と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
自動原稿搬送装置120は、原稿トレイ125上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部130の原稿読み取り位置まで搬送し、原稿読取部130により原稿に形成された画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ127上に排出する。自動原稿搬送装置120は、原稿トレイ125に載置される原稿を検出する原稿検出センサーを備える。
原稿読取部130は、原稿を読み取るための矩形状の読取面を有する。読取面は、例えばプラテンガラスにより形成される。自動原稿搬送装置120は、読取面の1つの辺に平行な軸を中心に回転可能にMFP100の本体に接続され、開閉可能である。自動原稿搬送装置120の下方に、原稿読取部130が配置されており、自動原稿搬送装置120が回転して開いた開状態で、原稿読取部130の読取面が露出する。このため、ユーザーは、原稿読取部130の読取面に原稿を載置可能である。自動原稿搬送装置120は、原稿読取部130の読み取り面が露出する開状態と、読み取り面を覆う閉状態とに状態を変化可能である。自動原稿搬送装置120は、自動原稿搬送装置120の開状態を検出する状態検出センサーを備える。
原稿読取部130は、光を照射する光源と、光を受光する光電変換素子とを含み、読取面に載置された原稿に形成されている画像を走査する。読取領域に原稿が載置されている場合、光源から照射された光は原稿で反射し、反射した光が光電変換素子で結像する。光電変換素子は、原稿で反射した光を受光すると、受光した光を電気信号に変換した画像データを生成する。原稿読取部130は、画像データをメイン回路110が備えるCPU111に出力する。
給紙部150は、後述する第1~第3の給紙カセットおよび手差しカセットに収納された記録媒体を画像形成部140に搬送する。給紙部150は、画像形成部140に搬送される記録媒体に関する情報を媒体情報として検出する。本実施の形態においては、媒体種別の異なる複数種類の記録媒体として、坪量の異なる薄紙、普通紙、上質紙、および厚紙が給紙部150に収納されている場合を例に説明する。したがって、媒体種別は、用紙の坪量を区別する情報である。
画像形成部140は、CPU111により制御され、周知の電子写真方式により画像を形成するものである。本実施の形態では、画像形成部140は、CPU111から入力される画像データに基づいて、給紙部150により搬送される用紙に画像を形成する。画像が形成された用紙は排紙トレイ159に排出される。CPU111が画像形成部140に出力する画像データは、原稿読取部130から入力される画像データの他、外部から受信されるプリントデータ等の画像データを含む。
メイン回路110は、MFP100の全体を制御するCPU(中央演算処理装置)111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、外部記憶装置118と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる画像データを一時的に記憶する。
操作パネル160は、MFP100の上部に設けられる。操作パネル160は、表示部161と操作部163とを含む。表示部161は、例えば、液晶表示装置(LCD)であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。なお、LCDに代えて、画像を表示する装置であれば、例えば、有機EL(electroluminescence)ディスプレイを用いることができる。
操作部163は、タッチパネル165と、ハードキー部167とを含む。タッチパネル165は、静電容量方式である。なお、タッチパネル165は、静電容量方式に限らず、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式等の他の方式を用いることができる。
タッチパネル165は、その検出面が表示部161の上面または下面に表示部161に重畳して設けられる。ここでは、タッチパネル165の検出面のサイズと、表示部161の表示面のサイズとを同じにしている。このため、表示面の座標系と検出面の座標系は同じである。タッチパネル165は、ユーザーが、表示部161の表示面を指示する位置を検出面で検出し、検出した位置の座標をCPU111に出力する。表示面の座標系と検出面の座標系は同じなので、タッチパネル165が出力する座標を、表示面の座標に置き換えることができる。
ハードキー部167は、複数のハードキーを含む。ハードキーは、例えば接点スイッチである。タッチパネル165は、表示部161の表示面中でユーザーにより指示された位置を検出する。ユーザーがMFP100を操作する場合は直立した姿勢となる場合が多いので、表示部161の表示面、タッチパネル165の操作面およびハードキー部167は、上方を向いて配置される。ユーザーが表示部161の表示面を容易に視認することができ、ユーザーは指で操作部163を容易に指示することができる。
通信I/F部112は、ネットワークにMFP100を接続するためのインターフェースである。通信I/F部112は、TCP(Transmission Control Protocol)またはFTP(File Transfer Protocol)等の通信プロトコルで、ネットワークに接続された他のコンピューターまたはデータ処理装置と通信する。通信I/F部112が接続されるネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。また、ネットワークは、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶するとともに、画像形成部140でプリント可能なプリントデータに変換して、画像形成部140に出力する。これにより、画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータの画像を用紙に形成する。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
外部記憶装置118は、CPU111により制御され、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)118A、または半導体メモリが装着される。本実施の形態においては、CPU111は、ROM113に記憶されたプログラムを実行する例を説明するが、CPU111は、外部記憶装置118を制御して、CD-ROM118AからCPU111が実行するためのプログラムを読出し、読み出したプログラムをRAM114に記憶し、実行するようにしてもよい。
なお、CPU111が実行するためのプログラムを記憶する記録媒体としては、CD-ROM118Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)などの半導体メモリ等の媒体でもよい。さらに、CPU111がネットワークに接続されたコンピューターからプログラムをダウンロードしてHDD115に記憶する、または、ネットワークに接続されたコンピューターがプログラムをHDD115に書込みするようにして、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードしてCPU111で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図3は、第1の実施の形態におけるMFPが備える画像形成部および給紙部の一部の内部構成を示す模式的側面図である。図3を参照して、MFP100の内部には、太い点線で示される主搬送経路41が基本的に上下方向に伸びるように形成されている。主搬送経路41は、給紙部150から搬送される用紙を、画像形成部140を通して排紙トレイ159へ導くための経路である。本例の主搬送経路41においては、画像形成部140よりも上方に位置する上端部13の反対側の下端部30が給紙部150から用紙を受ける搬入口を構成する。また、主搬送経路41の上端部13が、画像形成後の用紙を排紙トレイ159に排出する排出口を構成する。主搬送経路41の上端部13には、排紙ローラー15が設けられている。主搬送経路41は、下端部30で、後述する給紙部150から伸びる複数の副搬送経路SP1,SP2,SP3に接続される。用紙の搬送方向は、給紙部150から排紙トレイ159に向かう方向である。
給紙部150は、3つの給紙カセット151,152,153および手差しカセット154を含む。3つの給紙カセット151,152,153は、この順で上方から下方に向かって並ぶように積層配置されている。手差しカセット154は、MFP100の側壁101に設けられ、画像形成部140よりも下方に位置する。図3に太い一点鎖線で示すように、給紙部150においては、3つの給紙カセット151,152,153のうち上段に位置する給紙カセット151から主搬送経路41の下端部30へ伸びるように副搬送経路SP1が形成されている。また、手差しカセット154から主搬送経路41の下端部30へ伸びるように副搬送経路SP2が形成されている。さらに、3つの給紙カセット151,152,153のうち中段および下段に位置する給紙カセット152,153それぞれから主搬送経路41の下端部30に伸びる2つの搬送経路152a,153aが形成されている。2つの搬送経路152a,153aそれぞれの主搬送経路41の下端部30から所定の長さの部分は、2つの搬送経路152a,153aで共用される副搬送経路SP3である。
副搬送経路SP1には、給紙カセット151に収納された用紙を主搬送経路41へ供給するための給紙ローラー151rが設けられている。副搬送経路SP2には、手差しカセット154に収納された用紙を主搬送経路41へ供給するための給紙ローラー154rが設けられている。搬送経路152aには、給紙カセット152に収納された用紙を副搬送経路SP3を通して主搬送経路41へ供給するための給紙ローラー152rが設けられている。さらに、搬送経路153aには、給紙カセット153に収納された用紙を副搬送経路SP3を通して主搬送経路41へ供給するための給紙ローラー153rが設けられている。
MFP100においては、用紙への画像形成時に、3つの給紙カセット151,152,153および手差しカセット154のうちから画像形成されるべき用紙が収納されたカセットが対象カセットとして選択される。対象カセットは、プリントジョブにより指定されている場合、ユーザーにより指定される場合がある。また、対象カセットを、デフォルトに定められたカセットとしてもよい。3つの給紙カセット151,152,153および手差しカセット154のうち対象カセットに対応する給紙ローラーが動作することにより、対象カセットから副搬送経路SP1,SP2,SP3のいずれかを通して主搬送経路41に画像形成されるべき用紙が供給される。
画像形成部140は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックそれぞれの画像形成ユニット51Y,51M,51C,51Kと、中間転写ベルト57と、駆動ローラー55と、ローラー55Aと、転写ローラー47と、を備える。画像形成ユニット51Y,51M,51C,51Kの少なくとも1つが駆動されることにより、画像が形成される。画像形成ユニット51Y,51M,51C,51Kのすべてが駆動されると、フルカラーの画像を形成する。画像形成ユニット51Y,51M,51C,51Kには、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの印字用データがそれぞれ入力される。画像形成ユニット51Y,51M,51C,51Kは、取扱うトナーの色彩が異なるのみなので、ここでは、イエローの画像を形成するための画像形成ユニット51Yについて説明する。
画像形成ユニット51Yは、イエローの印字用データが入力される露光ヘッドと、感光体ドラム(像担持体)と、帯電チャージャと、現像器と、転写ローラー53Yとを備える。露光ヘッドは、受取った印字用データ(電気信号)に応じてレーザ光を発光する。発光されたレーザ光は露光ヘッドが備えるポリゴンミラーにより1次元走査され、感光体ドラムを露光する。感光体ドラムを1次元走査する方向は、主走査方向である。感光体ドラムは、帯電チャージャによって帯電された後、露光ヘッドが発光するレーザ光が照射される。これにより、感光体ドラムに静電潜像が形成される。続いて、現像器により、静電潜像上にトナーが載せられてトナー像が形成される。感光体ドラム上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト57上に、転写ローラー53Yにより転写される。
一方、中間転写ベルト57は、駆動ローラー55とローラー55Aとにより弛まないように懸架されている。駆動ローラー55が図中で反時計回りに回転すると、中間転写ベルト57が所定の速度で図中反時計回りに回転する。中間転写ベルト57の回転に伴って、ローラー55Aが、反時計回りに回転する。
これにより、画像形成ユニット51Y,51M,51C,51Kが、順に中間転写ベルト57上にトナー像を転写する。画像形成ユニット51Y,51M,51C,51Kそれぞれが、中間転写ベルト57上にトナー像を転写するタイミングは、中間転写ベルト57に付された基準マークを検出することにより、調整される。これにより、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト57上に重畳される。画像形成ユニット51Y,51M,51C,51Kそれぞれが中間転写ベルト57にトナー像を形成する画像形成速度は、単位時間当たりの副走査方向の距離で示される。中間転写ベルト57は、画像形成速度で移動するように駆動ローラー55が回転する。
上記の主搬送経路41には、下端部30から上端部13にかけて、タイミングローラー45、転写ローラー47、定着ローラー49および排紙ローラー15がこの順で間隔をおいて配置されている。給紙部150から主搬送経路41へ供給された用紙はタイミングローラー45へ送られる。給紙カセット151~153および手差しカセット154のいずれかからタイミングローラー45までの経路を第1搬送経路という。第1搬送経路に配置された可動部材は、給紙ローラー151r~154rを含む。また、主搬送経路41のタイミングローラー45よりも下流の部分経路を第2搬送経路という。第2搬送経路に配置された可動部材は、タイミングローラー45と、転写ローラー47と、定着ローラー49と、排紙ローラー15と、を含む。
用紙は、タイミングローラー45により転写ローラー47に搬送され、転写ローラー47によりトナーが転写され、定着ローラー49によりトナーが定着されることにより、画像が形成される。タイミングローラー45は、中間転写ベルト57に形成されたトナー像が転写ローラー47に到達するタイミングで用紙が転写ローラー47に到達するように、用紙の搬送を開始する。タイミングローラー45により搬送される用紙は、転写ローラー47により中間転写ベルト57に押し当てられ、転写ローラー47を帯電させることにより、中間転写ベルト57上に重畳して形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が用紙に転写される。転写ローラー47の帯電量は、用紙の坪量に適した値となるように、転写ローラー47に印加される電圧がCPU111によって制御される。中間転写ベルト57は画像形成速度で移動するため、用紙は、画像形成速度と同じ搬送速度で搬送される。
トナー像が転写された用紙は、定着ローラー49に搬送され、定着ローラー49により加熱される。これにより、トナーが溶かされて用紙に定着する。その後、画像形成後の用紙は、排紙ローラー15によって主搬送経路41の上端部13から排紙トレイ159上に排出される。定着ローラー49の温度は、用紙の坪量に適した値となるように、CPU111によって制御される。
主搬送経路41の第1分岐点23から第2分岐点25に向かって伸びる反転経路21が形成されている。反転経路21は、第1搬送経路の一部である。第1分岐点23は、主搬送経路41において定着ローラー49と排紙ローラー15との間に設けられる。第2分岐点25は、主搬送経路41においてタイミングローラー45と転写ローラー47との間に設けられる。この反転経路21を用いて、用紙の表面と裏面との両面に画像を形成することが可能である。具体的には、上述したように給紙カセット151~153および手差しカセット154のいずれかから排紙トレイ159に向かって搬送される用紙は、主搬送経路41に沿って搬送される間に、表面に画像が形成される。排紙ローラー15は、表面に画像が形成された用紙が定着ローラー49を通過した後、その用紙を挟持した状態で反転する。これにより、表面に画像が形成された用紙は、主搬送経路41を逆走し、第1分岐点23から反転経路21に進入する。反転経路21に進入した用紙は、第2分岐点25で再び主搬送経路41に進入する。その後、用紙が主搬送経路41に沿って搬送される間に、用紙の裏面に画像が形成される。反転経路21には、反転用タイミングローラー27が配置されており、反転用タイミングローラー27によって、用紙が転写ローラー47に到達するタイミングおよび主搬送経路41に沿って搬送する間の搬送速度が調整される。なお、反転経路21の排紙ローラー15と反転用タイミングローラー27との間に、用紙を反転用タイミングローラー27に向かって搬送するためのローラーを設けてもよい。
本実施の形態におけるMFP100には、主搬送経路41内に検出領域DAを有する検出装置59が設けられている。検出装置59は、投光部59aおよび受光部59bを含み、主搬送経路41の下端部30とタイミングローラー45との間の位置で投光部59aおよび受光部59bが主搬送経路41を挟んで互いに対向するように配置されている。投光部59aは、例えば発光ダイオード等の発光素子、発光素子の駆動回路、および光学系を含み、その光軸に沿って光を出射する。投光部59aから検出領域DAに予め定められた光量の光が出射される。受光部59bは、フォトダイオード等の受光素子を含み、受光素子が受ける光の受光量に対応する信号を出力する。
なお、本実施の形態における検出装置59は、光学系のセンサーで説明するが、この形態に限らない。検出装置59は、用紙の出別を判断できるのであればよく、例えば、超音波センサー、ローラーからなる変位センサー、静電容量センサー、カメラなどを使用してもよく、またそれらの組み合わせからなってもよい。
検出装置59は、主搬送経路41内に検出領域DAを有するように配置される。投光部59aの光軸に沿う主搬送経路41内の領域が検出領域DAとなる。検出装置59の検出領域DAは、用紙の進行方向に交差するとともに主搬送経路41を移動する用紙に交差する方向に延びている。検出領域DAは、投光部59aと受光部59bとの間の領域である。検出領域DAの伸びる方向は、投光部59aの中心と受光部59bの中心とを結んだ線と平行である。用紙が主搬送経路41を移動して検出領域DAを横切る間、移動中の用紙の一部に投光部59aから射出される光が照射される。このとき、用紙に照射された光の一部は用紙を透過し、用紙に照射された光の残りは用紙に吸収されるかまたは用紙から反射される。受光部59bは、用紙を透過した光を受光し、その受光量に応じた信号をCPU111に出力する。
図4は、第1の実施の形態におけるMFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図4に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD-ROM118Aに記憶された画像形成制御プログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。
ここでは、給紙カセット151に、媒体種別が「普通紙」の用紙が格納されており、給紙カセット152に、媒体種別が「厚紙」の用紙が格納されており、給紙カセット153に、媒体種別が「薄紙」の用紙が格納されており、手差しカセット154に、用紙が格納されていない場合を例に説明する。
給紙カセット151~153および手差しカセット154それぞれに、それに格納される用紙の媒体種別を関連付けた関連テーブルがHDD115に記憶されている。ただし、関連テーブルにおいて、媒体種別が関連付けられていない場合がある。例えば、給紙カセット151に格納する用紙を交換した場合等である。以下の説明においては、給紙カセット151に普通紙が格納されているが、関連テーブルにおいて給紙カセット151に媒体種別が関連付けられていない場合について説明する。
また、記録媒体を搬送する搬送速度は、その記録媒体の媒体種別に対する画像形成速度として定められた媒体速度S1と同じ搬送速度が予め定められている。第1搬送経路および第2搬送経路に配置された複数の可動部材が、記録媒体の坪量が大きい場合、または、記録媒体の材質がポリエチレン等のOHPシートの場合、記録媒体が所定の値以上の搬送速度で搬送されると、記録媒体と衝突する際に損傷する場合があるからである。
図4を参照して、CPU111は、搬送制御部61と、形成モード決定部63と、ジョブ受付部65と、透過センサー制御部67と、媒体種別を決定する媒体種別決定部69と、画像形成制御部71と、を含む。
ジョブ受付部65は、ユーザーにより入力されるジョブの実行指示を受け付ける。ユーザーが操作部163を操作する場合、ユーザーにより操作部163に入力されるプリントジョブまたはコピージョブの実行指示を受け付ける。また、通信I/F部112が外部のコンピューターからプリントジョブを受信すると、プリントジョブの実行指示を受け付ける。また、スマートフォン等の携帯装置によってMFP100が遠隔操作される場合、通信I/F部112が携帯装置と通信する。通信I/F部112が携帯装置から受信する遠隔操作により入力されるプリントジョブまたはコピージョブの実行指示を受け付ける。ジョブ受付部65は、受け付けられた実行指示により特定されるジョブを、形成モード決定部63に出力する。ジョブは、画像形成の対象となるデータと、プリント条件と、を少なくとも含む。プリント条件は、部数、モノクロ/カラーの別、画像形成する面として両面および片面の別、給紙カセット151~153および手差しカセット154のいずれかを特定する情報、を含む。
形成モード決定部63は、ジョブ受付部65により受け付けられたジョブに基づいて、形成モードを決定する。形成モードは、複数のモードを含む。本実施の形態においては、形成モードが、第1モード~第4モードを含む場合を例に説明する。第1モードは、媒体種別決定部69によって用紙の媒体種別が決定された後に、その媒体種別に対して定められた媒体速度S1で画像形成するモードである。具体的には、第1モードは、準備期間T1に用紙を準備速度S0で搬送し、画像形成期間に用紙に媒体速度S1で画像を形成するモードである。準備期間T1は、給紙カセット151~153および手差しカセット154のいずれかから用紙が搬送されてからタイミングローラー45に用紙が到達するまでの期間である。画像形成期間は、フルカラーで画像を形成する場合は、画像形成ユニット51Yが備える感光体ドラムに静電潜像の形成が開始されてから排紙トレイ159による排紙が完了するまでの期間であり、モノクロで画像を形成する場合は、画像形成ユニット51Kが備える感光体ドラムに静電潜像の形成が開始されてから排紙トレイ159による記録媒体の排紙が完了するまでの期間である。画像形成期間において、用紙は、搬送される間は媒体速度S1で搬送される。
準備速度S0は、予め定められた画像速度である。本例においては、準備速度S0を、複数の媒体種別それぞれに対して画像形成速度として定められた媒体速度S1のうち最も遅い速度としている。搬送制御部61は、給紙カセット151に格納された用紙の媒体種別が関連テーブルにより関連付けられていない場合に、搬送速度を準備速度S0とする。ここでは、準備速度S0を、複数の媒体種別それぞれに対して画像形成速度として定められた媒体速度S1のうち最も遅い速度に設定したが、これに限定されることなく、予め定められた速度であってもよい。例えば、後述する媒体種別決定部69が記録媒体の媒体種別を決定することが可能な最大の速度に準備速度S0を設定してもよい。また、搬送制御部61は、給紙カセット151に格納された用紙の媒体種別が関連テーブルにより関連付けられている場合には、その媒体種別に画像形成速度として定められた媒体速度S1を準備速度S0としてもよい。
第1モードは、ジョブによって1以上の画像を複数の用紙にそれぞれ形成する条件が定められている場合に形成モードとして成立し得るモードである。ジョブによって複数の画像を複数の用紙にそれぞれ形成する条件が定められている場合、第1モードは、1番目の画像を形成する際の準備期間T1の搬送速度を準備速度S0とし、1番目以降の画像それぞれを形成する際の画像形成期間の画像形成速度を媒体速度S1とするモードである。
第2モードは、媒体種別決定部69によって用紙の媒体種別が決定された後に、その媒体種別に対して定められた媒体速度S1でなく準備速度S0で画像形成するモードである。具体的には、第2モードは、準備期間T1に用紙を準備速度S0で搬送し、画像形成期間に用紙に準備速度S0で画像を形成するモードである。第2モードは、ジョブによって1以上の画像を複数の用紙にそれぞれ形成する条件が定められている場合に形成モードとして成立し得るモードである。ジョブによって複数の画像を複数の用紙にそれぞれ形成する条件が定められている場合、第2モードは、1番目の画像を形成する際の準備期間T1の搬送速度を準備速度S0とし、1番目以降の画像それぞれを形成する際の画像形成期間の画像形成速度を準備速度S0とするモードである。
第3モードおよび第4モードは、ジョブによって複数の画像を複数の用紙に形成する条件が定められている場合に成立し得るモードである。第3モードは、1番目の画像を形成する際の準備期間T1の搬送速度を準備速度S0とし、1番目の画像を形成する際の画像形成期間の画像形成速度を準備速度S0とし、2番目以降の画像を形成する画像形成期間の画像形成速度を媒体速度S1とするモードである。第4モードは、ジョブにより定められるプリント条件が間隔条件を含む場合に成立し得るモードである。間隔条件は、複数の画像のうちで連続する2つの画像の間に、ウェイト間隔Twが必要とされる条件である。間隔条件は、例えば、モノクロでの画像形成からカラーでの画像形成に切り換える条件、カラーでの画像形成からモノクロでの画像形成に切り換える条件、画像形成する面を、両面から片面に切り換える条件、または、片面から両面に切り換える条件を含む。また、間隔条件は、画像が形成された複数の用紙に実行される後処理の条件を含む。後処理の条件とは、複数の用紙を並べ替えるソート処理、複数の用紙の束にパンチ穴を開けるパンチ加工処理、複数の用紙の束にステープル針を打ち込むステープル加工処理、を含む。
第4モードは、間隔条件により定まるウェイト間隔Twが、N番目(Nは1以上の整数)の画像と(N+1)番目の画像との間に設定される場合、1番目の画像を形成する際の準備期間T1の搬送速度を準備速度S0とし、1番目以降およびN番目以前の画像を形成する画像形成期間の画像形成速度を準備速度S0とし、(N+1)番目以降の画像それぞれを形成する画像形成期間の画像形成速度を媒体速度S1とするモードである。
形成モード決定部63は、ジョブで定められる画像形成の対象となる画像数が所定数TH以上の場合、第1モードを形成モードに決定する。ジョブで定められる画像形成の対象となる画像数が所定数TH以上になると、第1モードを形成モードとして、ジョブ受付部65により受け付けられたジョブを実行すれば、ジョブを開始してから終了するまでのジョブ実行時間が最も短くなることが予め判っている。所定数THは、実験またはシミュレーションにより求められる値であり、予め定めておけばよい。また、所定数THは、複数の媒体種別ごとに異なる値を定めるようにしてもよい。
形成モード決定部63は、ジョブで定められる画像形成の対象となる画像数が所定数THより小さい場合、第1モード~第4モードのうちから1つを形成モードに決定する。形成モード決定部63は、予測部75を含む。予測部75は、ジョブ受付部65により受け付けられたジョブを開始してから終了するまでのジョブ実行時間を予測する。予測部75は、形成モードに含まれる第1モード~第4モードそれぞれでジョブを実行した場合のジョブ実行時間を予測する。また、形成モード決定部63が形成モードを決定する段階では、用紙の媒体種別が決定されていない。用紙の媒体種別は複数存在するため、予測部75は、複数の媒体種別ごとに、第1モード~第4モードそれぞれに対するジョブ実行時間を予測する。以下、第1モードに対応するジョブ実行時間を第1実行時間ST1といい、第2モードに対応するジョブ実行時間を第2実行時間ST2といい、第3モードに対応するジョブ実行時間を第3実行時間ST3といい、第4モードに対応するジョブ実行時間を第4実行時間ST4という。予測部75は、複数の媒体種別ごとに、第1実行時間ST1~第4実行時間ST4を予測する。
形成モード決定部63は、複数の媒体種別ごとの第1実行時間ST1~第4実行時間ST4に基づいて複数のモードのうちから1つを決定する。具体的には、形成モード決定部63は、複数の媒体種別ごとに、第1実行時間ST1~第4実行時間ST4のうちで最小のジョブ実行時間に対応するモードを、その媒体種別に対する形成モードとして決定する。そして、形成モード決定部63は、第1モード~第4モードのうちで、それぞれに対して決定された媒体種別の数が最大となるモードを形成モードに決定する。形成モード決定部63は、決定した形成モードを搬送制御部61および画像形成制御部71に出力する。なお、形成モード決定部63は、複数のモードのうちで、それぞれに対して決定された媒体種別の数が最大のモードが複数の場合、媒体種別の数が最大となる複数のモードのうちから任意の形成モードを決定する。
図5は、予測部の詳細な機能の一例を示すブロック図である。図5を参照して、予測部75は、速度切換時間算出部81と、温度調整時間算出部83と、ウェイト間隔算出部85と、第1実行時間算出部91~第4実行時間算出部97と、を含む。
速度切換時間算出部81は、画像形成部140が画像形成速度を準備速度S0から媒体速度S1に変更するために必要とされる速度切換時間Tcを算出する。速度切換時間Tcは、ポリゴンモーターの回転数の調整時間、画像形成ユニット51Y,51M,51C,51Kそれぞれが備える感光体ドラムの回転数の調整時間等を含む。媒体種別は複数であり、媒体速度S1は媒体種別によって定まるので、速度切換時間算出部81は、媒体種別ごとに速度切換時間Tcを算出する。例えば、準備速度S0と、媒体速度S1と、速度切換時間Tcとの関係を定めた変換式を用いて、速度切換時間Tcを算出する。なお、媒体種別ごとに速度切換時間Tcを定めたテーブルを予め定めておいてもよい。
温度調整時間算出部83は、定着ローラー49の温度を仮温度から媒体種別に適した温度に変更するために必要とされる温度調整時間Tfを算出する。定着ローラー49の温度は、媒体種別によって定まる。定着ローラー49は、媒体種別が決定される前は仮温度となるように調整され、媒体種別が決定された後は媒体種別に適した温度に調整される。仮温度は、予め定められている。定着ローラー49の媒体種別に適した温度は、媒体種別で定まる坪量が大きいほど高い。このため、仮温度は、坪量が最小の媒体種別に対して定められた定着ローラー49の温度とするのが好ましい。温度調整時間算出部83は、媒体種別決定部69により媒体種別が決定されることに応じて、定着ローラー49が仮温度から媒体種別に適した温度になるまでの時間を温度調整時間Tfとして算出する。媒体種別が異なれば、温度調整時間Tfは異なる。媒体種別は複数なので、温度調整時間算出部83は、媒体種別ごとに温度調整時間Tfを算出する。例えば、外気温等の変動要因を考慮した変換式を用いて、温度調整時間Tfを算出する。なお、媒体種別ごとに温度調整時間Tfを定めたテーブルを予め定めておいてもよい。
ウェイト間隔算出部85は、ジョブ受付部65により受け付けられたジョブで定められるプリント条件が間隔条件を定める場合、間隔条件で定まるウェイト間隔Twを算出する。例えば、間隔条件が、用紙の画像形成する面を片面から両面に切り換える条件の場合、表面に画像が形成された用紙は反転経路21を搬送されるために、反転経路21を搬送される間の時間が、用紙の片面に画像を形成する場合に比較して余分にかかる。このため、反転経路21の距離と、搬送速度である準備速度S0とからウェイト間隔Twを算出する。
第1実行時間算出部91は、複数の媒体種別ごとに、第1実行時間ST1を算出する。第1実行時間算出部91は、速度切換時間Tcおよび温度調整時間Tfを用いて第1実行時間ST1を算出する。速度切換時間Tcおよび温度調整時間Tfは、画像形成部140が準備速度S0で画像形成可能な状態から媒体速度S1で画像形成可能な状態に遷移するまでに必要とされる遷移時間である。また、第1実行時間算出部91は、プリント条件が間隔条件を含む場合、ウェイト間隔Twをさらに用いて第1実行時間ST1を算出する。
第2実行時間算出部93は、複数の媒体種別ごとに、第2実行時間ST2を算出する。第2実行時間算出部93は、温度調整時間Tfを用いて第2実行時間ST2を算出する。また、第2実行時間算出部93は、プリント条件が間隔条件を含む場合、ウェイト間隔Twをさらに用いて第2実行時間ST2を算出する。
第3実行時間算出部95は、複数の媒体種別ごとに、第3実行時間ST3を算出する。第3実行時間算出部95は、温度調整時間Tfおよび速度切換時間Tcを用いて第3実行時間ST3を算出する。第3実行時間算出部95は、第1番目の画像の形成が終了してから第2番目以降の画像の形成が開始されるまでの間隔と、速度切換時間Tcと、のいずれか大きな一方を用いて第3実行時間ST3を算出する。また、第3実行時間算出部95は、プリント条件が間隔条件を含む場合、ウェイト間隔Twをさらに用いて第3実行時間ST3を算出する。
第4実行時間算出部97は、複数の媒体種別ごとに、第4実行時間ST4を算出する。第4実行時間算出部97は、温度調整時間Tf、速度切換時間Tcおよびウェイト間隔Twを用いて第4実行時間ST4を算出する。ウェイト間隔Twと速度切換時間Tcのいずれか大きい一方を用いて第4実行時間ST4を算出する。
図4に戻って、搬送制御部61は、給紙部150を制御し、給紙カセット151~153および手差しカセット154のいずれかに格納されている用紙の搬送を、形成モード決定部63から入力される形成モードに従って搬送させる。搬送制御部61は、用紙の搬送速度および用紙を搬送するタイミングを制御する。搬送制御部61は、給紙部150を制御して、複数の異なる搬送速度で用紙を搬送させる。具体的には、搬送制御部61は、モーターMに印加する電圧のデューティ比を制御することにより、搬送速度に対応する回転数でモーターMを回転させる。
搬送制御部61は、給紙カセット151~153および手差しカセット154のうち、プリント条件で定められるカセットを対象カセットに決定する。ここでは、給紙カセット151が対象カセットに決定される場合を例に説明する。搬送制御部61は、対象カセットである給紙カセット151に格納された用紙のうち最上段の用紙を準備速度S0でタイミングローラー45まで搬送する。搬送制御部61は、用紙がタイミングローラー45に到達した後、形成モード決定部63により決定される形成モードで定まる画像形成速度と同じ搬送速度で、用紙を搬送する。
搬送制御部61が1枚目の用紙の搬送を開始してからタイミングローラー45に用紙が到達する前の準備期間T1に、用紙の一部が検出領域DAを通過する。透過センサー制御部67は、検出装置59を制御して、給紙部150から主搬送経路41に供給された用紙が検出装置59の検出領域DAを移動するときに、用紙の透過率TRを決定する。具体的には、透過センサー制御部67は、検出装置59の受光部59bの出力信号を取得し、出力信号から受光量を算出し、投光部59aが出射した光の光量に対する受光部59bが受光した光の光量の割合を透過率TRとして算出する。透過センサー制御部67は、算出された透過率TRを媒体種別決定部69に出力する。
媒体種別決定部69は、透過センサー制御部67から透過率TRが入力される。媒体種別決定部69は、透過率TRに基づいて、用紙の媒体種別を決定する。媒体種別決定部69は、種別変換情報を用いて透過率TRに対する坪量を決定する。種別変換情報は、坪量と透過率との対応を定める情報である。種別変換情報は、予め実験等することにより生成され、HDD115に記憶されている。また、媒体種別決定部69は、透過率TRに基づき決定された坪量に対する媒体種別を決定する。複数の媒体種別それぞれは、その媒体種別の用紙の坪量が所定の範囲内となることが分かっている。このため、媒体種別と、その媒体種別の用紙の坪量の範囲との対応テーブルを予めHDD115に記憶しておけばよい。媒体種別決定部69は、用紙の媒体種別を画像形成制御部71に出力する。
画像形成制御部71は、画像形成部140を制御して、媒体種別決定部69から入力される媒体情報、形成モード決定部63により決定された形成モードで定まる画像形成速度に基づいて画像形成条件を決定し、画像形成条件に従って印字用データの画像を形成させる。具体的には、画像形成制御部71は、中間転写ベルト57上に形成されたトナー像を画像形成の対象となる対象媒体である用紙に転写されるのに適した電位に転写ローラー47が帯電するように画像形成部140を制御する。また、画像形成制御部71は、媒体情報に基づいて、画像形成の対象となる対象媒体である用紙に適した温度でトナーが定着されるように、定着ローラー49の温度を調整する。具体的には、画像形成制御部71は、媒体種別および画像形成速度に基づいて、転写ローラー47の電位および定着ローラー49の温度を決定し、決定された電位に転写ローラー47が帯電するように画像形成部140を制御し、定着ローラー49の温度が決定された温度になるように画像形成部140を制御する。
次に、第1モード~第4モードそれぞれにおける第1実行時間ST1~第4実行時間ST4の算出方法について具体例を説明する。ここでは、対象カセットとして給紙カセット151が設定され、給紙カセット151に収納された用紙に画像を形成する場合の第1実行時間ST1~第4実行時間ST4について説明する。
図6は、搬送経路における各種距離を説明するための図である。図6を参照して、給紙ローラー151rからタイミングローラー45までを準備距離L0、フルカラーで画像形成する場合の画像形成ユニット51Yが備える感光体ドラムのレーザ光が照射される位置から定着ローラー49までを画像形成距離L1、転写ローラー47から排紙ローラー15までを距離L2、転写ローラー47から定着ローラー49までを距離L4とする。また、画像形成距離L1は、モノクロで画像形成する場合は、画像形成ユニット51Kが備える感光体ドラムのレーザ光が照射される位置から定着ローラー49までの距離L1aとなる。なお、ここでは説明のため、給紙カセット151に収納された用紙がタイミングローラー45までの搬送する距離を、給紙ローラー151rからタイミングローラー45までの準備距離L0としている。
図7は、第1モードにおける第1実行時間の算出方法を説明するための図である。図7を参照して、給紙カセット151に格納されている用紙の搬送が開始されると、画像形成部140が準備速度S0で画像形成可能な状態に調整される。画像形成部140が準備速度S0で画像形成可能な状態となるまでの時間をシステム起動時間Tuという。システム起動時間Tuは、ポリゴンモーターの起動時間、画像形成ユニット51Y,51M,51C,51Kの起動時間等を含む。また、給紙カセット151に格納されている用紙の搬送が開始されると、定着ローラー49は、用紙の搬送が開始された段階で仮に設定された仮温度になるまで温度が調整される。
給紙カセット151に格納されている用紙の搬送が開始されてから用紙の先端がタイミングローラー45に到達するまでの準備期間T1は、用紙が準備速度S0で搬送されるので、準備期間T1=L0/S0で算出できる。
そして、準備期間T1の間に用紙の媒体種別が決定された時点で、定着ローラー49がその媒体種別に適した温度に調整される。ここでは説明のため、用紙の先端がタイミングローラー45に到達した時点で媒体種別が定まるようにしている。定着ローラー49が仮温度から媒体種別に適した温度になるまでの時間を温度調整時間Tfとする。媒体種別が異なれば、温度調整時間Tfは異なる。このため、定着ローラー49が媒体種別に適した温度になるまで、用紙が定着ローラー49に到達しないようにする必要がある。また、媒体種別が決定された時点で媒体速度S1が決定する。媒体速度S1が決定されると、画像形成速度が準備速度S0から媒体速度S1に切り換えられる。このため、媒体種別が決定されてから速度切換時間Tcが経過するまで画像形成を開始することができない。
したがって、用紙の先端がタイミングローラー45に到達してから画像形成が可能となるまでの時間T2は、温度調整時間TfからL1/S1を減算した時間と、速度切換時間Tcとのうち大きな値であり、次式(1)で示される。図7では、速度切換時間Tcが温度調整時間TfからL1/S1を減算した時間より大きな場合を例に示している。この場合、用紙の媒体種別が決定してから速度切換時間Tcが経過した後に、画像形成が開始され、画像形成が開始されてから中間転写ベルト57に形成されたトナー像が転写ローラー47に到達するタイミングで用紙が転写ローラー47に到達するように、タイミングローラー45が用紙の搬送を開始するタイミングが調整される。また、用紙が定着ローラー49に到達する前に、定着ローラー49が媒体種別に適した温度に到達しているので、用紙に適切な温度でトナーを定着させることができる。
画像形成が開始可能となる時点は、フルカラーで画像形成する場合は、画像形成ユニット51Yが備える感光体ドラムにレーザ光が照射される時点であり、モノクロで画像形成する場合は、画像形成ユニット51Kが備える感光体ドラムにレーザ光が照射される時点である。ここでは、フルカラーで画像を形成する場合を例に示す。
用紙の搬送方向の長さをL3とすると、画像形成が開始されてから用紙の後端が排紙ローラー15を通過するまでの時間T3は次式(2)で示される。また、ジョブが複数の画像の形成を定める場合、第2番目以降の画像の画像形成速度は媒体速度S1である。用紙と用紙との間の距離を間隔BLとすれば、先の用紙の画像形成が開始されてから後の用紙の画像形成が開始されるまでの時間である用紙ピッチTp1は、次式(3)で示される。このため、N個(Nは1以上の整数)の画像をN枚の用紙に形成する場合、第1実行時間ST1は、次式(4)で示される。
T2=MAX(Tf-L1/S1,Tc) …(1)
但し、MAX(A,B)は、AとBのうちの最大値を示す。
T3=(L1+L2+L3)/S1 …(2)
Tp1=(L3+BL)/S1 …(3)
ST1=T1+T2+T3+Tp1×(N-1) …(4)
但し、Nは1以上の整数である。
図8は、第2モードにおける第2実行時間の算出方法を説明するための図である。図8を参照して、給紙カセット151に格納されている用紙の搬送が開始されてから用紙の先端がタイミングローラー45に到達するまでの準備期間T1は、図7に示した第1モードの場合と同じである。
ここで、用紙の先端がタイミングローラー45に到達してから定着ローラー49に到達するまでの最短の時間を最短時間Trとする。最短時間Trは、用紙を搬送する時間に加えて用紙の方向を揃えるために用紙を湾曲させる時間を含む。
第2モードにおいては、用紙の先端が、定着ローラー49が媒体種別と用紙の搬送速度とに適した温度になった後に定着ローラー49に到達するように、用紙の搬送が開始されてから画像形成が開始されるまでの時間T4が決定される。具体的には、次式(5)で示される。時間T4は、準備期間T1に温度調整時間Tfを加算した値からL1/S0を減算した時間と、準備期間T1に最短時間Trを加算した値からL1/S0を減算した時間と、システム起動時間Tuのうち最大の値である。図8では、時間T4は、式(5)において、準備期間T1に温度調整時間Tfを加算した値からL1/S0を減算した時間が最大の場合を例に示している。時間T4を式(5)に従って決定することにより、定着ローラー49が媒体種別に適した温度になる時点以後に用紙の先端が定着ローラー49に到達するようにできる。このため、その用紙の媒体種別に適した温度でトナー像を用紙に定着することができる。
用紙の搬送方向の長さをL3とすると、画像形成が開始されてから用紙の後端が排紙ローラー15を通過するまでの画像形成時間T5は、次式(6)で示される。また、ジョブが複数の画像の形成を定める場合、第2番目以降の画像が形成される用紙は媒体速度S1で搬送される。用紙と用紙との間の距離を間隔BLとすれば、先の用紙の画像形成が開始されてから後の用紙の画像形成が開始されるまでの時間である用紙ピッチTp2は、次式(7)で示される。このため、N個(Nは1以上の整数)の画像をN枚の用紙に形成する場合、第2実行時間ST2は、次式(8)で示される。
T4=MAX(T1+Tf-L1/S0,T1+Tr-L1/S0,Tu) …(5)
T5=(L1+L2+L3)/S0 …(6)
Tp2=(L3+BL)/S0 …(7)
ST2=T4+T5+Tp2×(N-1) …(8)
但し、Nは1以上の整数である。
図9は、第3モードにおける第3実行時間の算出方法を説明するための図である。1番目の画像の形成が完了するまでは、図9に示した第2モードの場合と同じである。第3モードにおいては、1番目の画像が形成される用紙の媒体種別が決定されて定着ローラー49が媒体種別に適した温度になった後に、1番目の画像が形成される用紙の先端が定着ローラー49に到達するように、1番目の画像が形成される用紙の搬送が開始されてから画像形成が開始されるまでの時間T4が、上記式(5)を用いて算出される。用紙の搬送方向の長さをL3とすると、画像形成が開始されてから1番目の画像が形成される用紙の後端が転写ローラー47を通過するまでの時間T6は、次式(9)に示される。
1番目の画像が形成される用紙の後端が転写ローラー47を通過した後に、画像形成速度を準備速度S0から媒体速度S1に切り換える。このため、1番目の画像が形成される用紙の後端が転写ローラー47を通過してから速度切換時間Tcが必要となる。また、1番目の画像が形成される用紙に画像形成を開始してから2番目の画像が形成される用紙に画像形成を開始するまでの期間として用紙ピッチTp2が必要となる。このため、1番目の画像が形成される用紙の後端が転写ローラー47を通過してから2番目の画像が形成される用紙に画像形成を開始するまでの時間として、Tp2-T6の時間が少なくとも必要となる。したがって、1番目の画像が形成される用紙の後端が転写ローラー47を通過してから2番目の画像が形成される用紙に画像形成を開始するまでの時間T7は、用紙ピッチTp2から時間T6を減算した値と、速度切換時間Tcとのうち最大の時間であり、次式(10)で示される。図9においては、用紙ピッチTp2から時間T6を減算した値が、速度切換時間Tcよりも大きい場合を例に示している。この場合、用紙ピッチTp2から時間T6を減算した値は、搬送速度を切り換えない場合にも必要とされる時間なので、その時間を利用して搬送速度を準備速度S0から媒体速度S1に切り換えることができる。
また、2番目の画像が形成される用紙に画像形成を開始してから排紙するまでの時間T8は、次式(11)で表わされる。このため、第3モードにおいて、N個の画像をN枚の用紙に形成する場合、第3実行時間ST3は、次式(12)で示される。
T6=(L1+L3-L4)/S0 …(9)
T7=MAX(Tp2-T6,Tc) …(10)
T8=(L1+L2+L3)/S1 …(11)
ST3=T4+T6+T7+T8+Tp1×(N-2) …(12)
但し、Tp1=(L3+BL)/S1、Nは2以上の整数。
図10は、第4モードにおける第4実行時間の算出方法を説明するための図である。図10を参照して、2番目の画像が形成される用紙の画像形成が開始されるまでは、図9に示した第3モードの場合と同じである。このため、第3モードにおいては、1番目の画像が形成される用紙の先端が、定着ローラー49が媒体種別に適した温度になった後に定着ローラー49に到達するように、1番目の画像が形成される用紙の搬送が開始されてから画像形成が開始されるまでの時間T4が決定される。具体的には、時間T4は、上記式(5)で示される計算式で算出される。
画像形成速度が準備速度S0の場合、1番目の画像の形成が開始されてから2番目の画像の形成が開始されるまでの時間は用紙ピッチTp2となる。プリント条件において、2番目の画像と3番目の画像との間に間隔条件が設定されている場合、2番目の画像が形成される用紙の後端が転写ローラー47を通過してから3番目の画像の形成が開始されるまでの間にウェイト間隔Twが必要となる。ウェイト間隔Twは、間隔条件によって異なる。ここでは、1番目の画像までを用紙の片面に画像形成し、2番目および3番目の画像を用紙の両面に画像形成する間隔条件が定められている場合を例に説明する。この場合、ウェイト間隔Twは、2番目の画像が形成される用紙が反転経路21を通って、反転用タイミングローラー27に到達するまで必要とされる時間となる。
第4モードにおいては、2番目の画像が形成される用紙の後端が転写ローラー47を通過した後に、画像形成速度を準備速度S0から媒体速度S1に切り換える。2番目の画像が形成される用紙に画像形成が開始されてからその用紙の後端が転写ローラー47を通過するまでの時間T10は、次式(13)で示される。このため、2番目の画像が形成される用紙の表面に画像形成を開始してから3番目の画像が形成される用紙の裏面に画像形成を開始するまでの時間T11として、Tp-T10の時間が少なくとも必要になる。また、2番目の画像が形成される用紙の後端が転写ローラー47を通過してから速度切換時間Tcが必要となる。さらに、2番目の画像が形成される用紙の表面に画像形成を開始してから3番目の画像が形成される用紙の裏面に画像形成を開始するまでの時間T11として、ウェイト間隔Twが必要となる。このため、2番目の画像が形成される用紙の後端が転写ローラー47を通過してから3番目の画像が形成される用紙に画像形成を開始するまでの時間T11として、速度切換時間Tcとウェイト間隔Twのいずれか大きい方の時間が必要となる。したがって、2番目の画像が形成される用紙の後端が転写ローラー47を通過してから3番目の画像が形成される用紙に画像形成を開始するまでの時間T11は、Tp2-T10と、速度切換時間Tcと、ウェイト間隔Twとのうち最大の時間であり、次式(14)で示される。図10においては、ウェイト間隔Twが最大の場合を例に示している。この場合、ウェイト間隔Twは、搬送速度を切り換えない場合にも必要とされる時間なので、その時間を利用して搬送速度を切り換えることができる。
また、3番目の画像が形成される用紙に画像形成を開始してから排紙するまでの時間T12は、次式(15)で表わされる。このため、第4モードにおいて、N個の画像をN枚の用紙に形成する場合、第4実行時間ST4は、次式(16)で示される。ただし、4番目以降の画像は、用紙の片面に画像を形成する場合としている。
T10=(L1+L3-L4)/S0 …(13)
T11=MAX(Tp2-T10,Tc,Tw) …(14)
T12=(L1+L2+L3)/S1 …(15)
ST4=T4+T9+T10+T11+T12+Tp1×(N-2) …(16)
但し、Nは2以上の整数。
図11は、画像形成制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。画像形成制御処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD-ROM118Aに記憶された画像形成プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図11を参照して、CPU111は、ジョブを取得する(ステップS01)。具体的には、ユーザーが操作部163を操作する場合、ユーザーにより操作部163に入力されるプリントジョブまたはコピージョブの実行指示で特定されるジョブを取得する。また、通信I/F部112が外部のコンピューターからプリントジョブを受信すると、受信されたプリントジョブを取得する。また、スマートフォン等の携帯装置によってMFP100が遠隔操作される場合、通信I/F部112が携帯装置と通信する。通信I/F部112が携帯装置から受信する遠隔操作により特定されるプリントジョブまたはコピージョブを取得する。
ステップS02においては、対象カセットを決定し、処理をステップS03に進める。対象カセットは、3つの給紙カセット151,152,153および手差しカセット154のうちで、画像形成の対象となる用紙を格納するカセットである。ステップS01において取得されたジョブにより、給紙カセット151,152,153および手差しカセット154のいずれかが指定されている場合には、指定されたカセットを対象カセットに決定する。また、給紙カセット151,152,153および手差しカセット154のうちでデフォルトに定められたカセットを対象カセットに決定するようにしてもよい。
ステップS03においては、形成モード決定処理を実行し、処理をステップS04に進める。形成モード決定処理の詳細は、後述するが、第1モード~第4モードのいずれかにの形成モードを決定する処理である。ステップS04においては、対象カセットに格納されている用紙を、準備速度S0で搬送を開始し、処理をステップS05に進める。この段階で、用紙は、その先端がタイミングローラー45に到達するまで準備速度S0で搬送される。
ステップS05においては、媒体種別を検出し、処理をステップS06に進める。具体的には、検出装置59を制御して透過率TRを検出し、透過率TRから媒体種別を決定する。透過率TRに対応する坪量を決定し、坪量に対応する媒体種別を決定する。ステップS06においては、関連テーブルを更新し、処理をステップS07に進める。関連テーブルは、3つの給紙カセット151,152,153および手差しカセット154と、それらに格納される記録媒体の媒体種別とを関連付けたテーブルであり、HDD115に記憶される。
ステップS07においては、画像形成速度として媒体速度S1を決定し、処理をステップS08に進める。媒体速度S1は、ステップS05において決定された媒体種別の用紙に対して予め定められた画像形成速度である。ステップS08においては、画像形成条件を決定し、処理をステップS09に進める。ステップS05において決定された媒体種別およびステップS03において決定された形成モードで定まる画像形成速度に基づいて、画像形成条件を決定する。具体的には、媒体種別および画像形成速度に適した転写ローラー47に印加する電圧、および定着ローラー49の温度を決定する。
ステップS09においては、ステップS03において決定された形成モードが第1モードか否かを判断する。第1モードならば処理をステップS10に進めるが、そうでなければ処理をステップS12に進める。ステップS10においては、画像形成速度を媒体速度S1として画像形成を開始し、処理をステップS11に進める。タイミングローラー45から用紙を媒体速度S1で搬送しながら用紙に画像を媒体速度S1で形成する。ステップS11においては、切換フラグをONに設定し、処理をステップS14に進める。切換フラグは、画像形成速度を準備速度S0から媒体速度S1に切り換えたことを示すフラグである。切換フラグは、画像形成速度が準備速度S0の場合にOFFに設定され、画像形成速度が媒体速度S1の場合にONに設定される。
ステップS12においては、画像形成速度を準備速度S0として画像形成を開始し、処理をステップS13に進める。タイミングローラー45から用紙を準備速度S0で搬送しながら用紙に画像を準備速度S0で形成する。ステップS13においては、切換フラグをOFFに設定し、処理をステップS14に進める。
ステップS14においては、次の画像が存在するか否かを判断する。次の画像が存在するならば処理をステップS15位進めるが、そうでなければ処理を終了する。ステップS15においては、ページ単位形成処理を実行し、処理をステップS14に戻す。
図12は、ページ単位形成処理の流れの一例を示すフローチャートである。図12を参照して、切換フラグがONに設定されているか否かを判断する(ステップS21)。切換フラグがONに設定されているならば処理をステップS27に進めるが、そうでなければ処理をステップS22に進める。
ステップS22においては、形成モードが第3モードか否かを判断する。形成モードが第3モードならば処理をステップS25に進めるが、そうでなければ処理をステップS23に進める。ステップS25においては、切換フラグをONに設定し、処理をステップS27に進める。ステップS27においては、ステップS10と同様に、媒体速度S1で画像形成を開始し、処理を画像形成制御処理に戻す。形成モードが第3モードの場合は、2番目以降の画像が媒体速度S1で画像形成される。形成モードが第3モードの場合、処理がステップS22からステップS25に進む。この場合、切換フラグがONに設定されるので、2番目以降の画像が媒体速度S1で画像形成される。
ステップS23においては、形成モードが第4モードか否かを判断する。形成モードが第4モードならば処理をステップS24に進めるが、そうでなければ処理をステップS26に進める。処理がステップS23からステップS26に進む場合は、形成モードが第2モードの場合である。ステップS26においては、ステップS12と同様に、準備速度S0で画像形成を開始し、処理を画像形成制御処理に戻す。
ステップS24においては、切換タイミングか否かを判断する。プリント条件で定められる間隔条件に基づいて、切換タイミングを決定する。例えば、プリント条件に両面印刷が設定されている場合、用紙の表面に形成される画像と、裏面に形成される画像との間が切換タイミングと判断する。したがって、裏面に形成される画像のページが処理対象とされる場合に、切換タイミングと判断する、切換タイミングならば処理をステップS25に進めるが、そうでなければ処理をステップS26に進める。処理がステップS24からステップS25に進む場合、切換フラグがONに設定されるので、切換タイミング以降の画像が媒体速度S1で画像形成される。
図13は、形成モード決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。形成モード決定処理は、図11のステップS02で実行される処理である。図13を参照して、プリント条件を取得し(ステップS31)、処理をステップS32に進める。ジョブにより定められるプリント条件を取得する。ステップS32においては、プリント条件で定められる画像形成の対象となる画像数がしきい値TH以上か否かを判断する。画像数がしきい値TH以上ならば処理をステップS35に進めるが、そうでなければ処理をステップS33に進める。ステップS35においては、形成モードを第1モードに決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。
ステップS33においては、媒体別算出処理を実行し、処理をステップS33に進める。媒体別算出処理の詳細は後述するが、複数の媒体種別それぞれに対する形成モードを決定する処理である。ステップS34、ステップS36、ステップS38、ステップS40それぞれにおいて、第1モード~第4モードそれぞれに決定された媒体種別別の数を比較する。
ステップS34においては、第1モードに決定された媒体種別の数が最大ならば処理をステップS35に進め、そうでなければ処理をステップS36に進める。ステップS35においては、形成モードを第1モードに決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。ステップS36においては、第2モードに決定された媒体種別の数が最大ならば処理をステップS37に進め、そうでなければ処理をステップS38に進める。ステップS37においては、形成モードを第2モードに決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。
ステップS38においては、第3モードに決定された媒体種別の数が最大ならば処理をステップS39に進め、そうでなければ処理をステップS40に進める。ステップS39においては、形成モードを第3モードに決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。ステップS40においては、第4モードに決定された媒体種別の数が最大ならば処理をステップS41に進め、そうでなければ処理をステップS42に進める。ステップS41においては、形成モードを第4モードに決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。
処理がステップS42に進む場合、媒体種別の数が最大の形成モードが複数存在する場合である。ステップS42においては、媒体種別の数が最大の複数の形成モードのうちから任意の形成モードを決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。
図14は、媒体別算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。媒体別算出処理は、形成モード決定処理のステップS33で実行される処理である。図14を参照して、CPU111は、処理対象となる媒体種別を選択する(ステップS51)。MFP100が画像を形成可能な記録媒体の複数の媒体種別のうちから1つを処理対象に選択する。
ステップS52においては、媒体速度S1を決定し、処理をステップS53に進める。ステップS51において処理対象に選択された媒体種別に対して予め定められた画像形成速度を媒体速度S1として決定する。
ステップS53においては、温度調整時間Tfを算出し、処理をステップS54に進める。定着ローラー49が仮温度から媒体種別に適した温度になるまでの時間を温度調整時間Tfとして算出する。仮温度は予め定められた温度であり、媒体種別に適した温度は、ステップS51において選択された媒体種別に対して予め定められた温度である。定着ローラー49が仮温度から媒体種別に適した温度になるまでの時間を、仮温度と媒体種別に対して予め定められた温度と、温度調整時間Tfとの関係を定めた変換式を用いて算出する。なお、仮温度と媒体種別に対して予め定められた温度と、温度調整時間Tfとの関係を定めたテーブルを用いて、温度調整時間Tfを決定するようにしてもよい。
ステップS54においては、速度切換時間Tcを算出し、処理をステップS54に進める。例えば、準備速度S0と、媒体速度S1と、速度切換時間Tcとの関係を定めた変換式を用いて、速度切換時間Tcを算出する。なお、媒体種別ごとに速度切換時間Tcを定めたテーブルを用いて、速度切換時間Tcを決定するようにしてもよい。
ステップS55においては、上記式(4)を用いて、第1実行時間ST1を算出し、処理をステップS56に進める。ステップS56においては、上記式(8)を用いて、第2実行時間ST2を算出し、処理をステップS57に進める。
ステップS57においては、画像数が複数か否かを判断する。プリント条件で定められる画像形成の対象となる画像の数が複数か否かを判断する。画像数が複数ならば処理をステップS58に進めるが、そうでなければ処理をステップS62に進める。ステップS58においては、上記式(12)を用いて第3実行時間ST3を算出し、処理をステップS59に進める。
ステップS59においては、処理対象となっているジョブで定められるプリント条件が間隔条件を含むか否かを判断する。間隔条件がプリント条件に含まれれば、処理をステップS60に進めるが、そうでなければ処理をステップS62に進める。ステップS60においては、ウェイト間隔Twを算出し、処理をステップS61に進める。ウェイト間隔Twは、間隔条件で定められる2つの画像それぞれを形成する間に設定される時間である。例えば、間隔条件が、用紙の画像形成する面を片面から両面に切り換える条件の場合、両面に画像が形成される用紙が、表面に画像が形成された後に反転経路21を搬送される時間を、ウェイト間隔Twとして算出する。具体的には、反転経路21の距離を、画像形成速度である準備速度S0と同じと同じ搬送速度で除算することにより、ウェイト間隔Twを算出する。ステップS61においては、上記式(16)を用いて第4実行時間ST4を算出し、処理をステップS62に進める。
ステップS62においては、ステップS51において処理対象に選択された媒体種別に対応する形成モードを決定し、処理をステップS63に進める。処理がステップS57から進む場合には、第1モードおよび第2モードのうち対応する第1実行時間ST1および第2実行時間ST2が最小となるモードを形成モードに決定する。処理がステップS59から進む場合には、第1モード~第3モードのうちそれぞれに対応する第1実行時間ST1~第3実行時間ST3が最小となるモードを形成モードに決定する。処理がステップS61から進む場合には、第1モード~第4モードのうちそれぞれに対応する第1実行時間ST1~第4実行時間ST4が最小となるモードを形成モードに決定する。
ステップS63においては、複数の媒体種別のうちで、ステップS51において処理対象に選択されていない媒体種別が存在するか否かを判断する。未選択の媒体種別が存在すれば処理をステップS51に戻すが、存在しなければ処理を形成モード決定処理に戻す。
<変形例>
変形例におけるMFP100は、過去に画像を形成した記録媒体の枚数を媒体種別に集計し、過去に画像を形成した記録媒体の枚数が最大となる媒体種別に基づいて、形成モードを決定する。
図15は、変形例における形成モード決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。変形例における形成モード決定処理は、図11のステップS02で実行される処理である。図15を参照して、CPU111は、プリント条件を取得し(ステップS71)、処理をステップS72に進める。ジョブにより定められるプリント条件を取得する。ステップS72においては、プリント条件で定められる画像形成の対象となる画像数がしきい値TH以上か否かを判断する。画像数がしきい値TH以上ならば処理をステップS81に進めるが、そうでなければ処理をステップS73に進める。ステップS81においては、形成モードを第1モードに決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。
ステップS73においては、過去に画像が形成された記録媒体の枚数が最大の媒体種別を決定する。そして、決定された媒体種別に対する媒体速度S1を決定し(ステップS74)、処理をステップS75に進める。ステップS75においては、温度調整時間Tfを算出し、処理をステップS76に進める。定着ローラー49が仮温度から媒体種別に適した温度になるまでの時間を温度調整時間Tfとして算出する。ステップS76においては、速度切換時間Tcを算出し、処理をステップS77に進める。例えば、準備速度S0と、媒体速度S1と、速度切換時間Tcとの関係を定めた変換式を用いて、速度切換時間Tcを算出する。
ステップS77においては、画像数が複数か否かを判断する。プリント条件で定められる画像形成の対象となる画像の数が複数ならば処理をステップS83に進めるが、そうでなければ処理をステップS78に進める。ステップS83においては、複数画像モード決定処理を実行し、処理を画像形成制御処理に戻す。
ステップS78においては、上記式(4)を用いて、第1実行時間ST1を算出し、処理をステップS79に進める。ステップS79においては、上記式(8)を用いて、第2実行時間ST2を算出し、処理をステップS80に進める。ステップS80においては、第1実行時間ST1と第2実行時間ST2とを比較する。第1実行時間ST1が第2実行時間以下ならば処理をステップS81に進めるが、そうでなければ処理をステップS82に進める。ステップS81においては、形成モードを第1にモードに決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。ステップS82においては、形成モードを第2にモードに決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。
図16は、複数画像モード決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。複数画像モード決定処理は、図15のステップS83において実行される処理である。図16を参照して、CPU111は、上記式(4)を用いて、第1実行時間ST1を算出し(ステップS91)、処理をステップS92に進める。ステップS92においては、上記式(8)を用いて、第2実行時間ST2を算出し、処理をステップS93に進める。ステップS93においては、上記式(12)を用いて第3実行時間ST3を算出し、処理をステップS94に進める。
ステップS94においては、処理対象となっているジョブで定められるプリント条件が間隔条件を含むか否かを判断する。間隔条件がプリント条件に含まれれば、処理をステップS95に進めるが、そうでなければ処理をステップS97に進める。ステップS95においては、ウェイト間隔Twを算出し、処理をステップS96に進める。ステップS96においては、上記式(16)を用いて第4実行時間ST4を算出し、処理をステップS97に進める。
ステップS97においては、第1実行時間ST1~第4実行時間ST4のうち第1実行時間ST1が最小か否かを判断する。第1実行時間ST1が最小ならば処理をステップS98に進めるが、そうでなければ処理をステップS99に進める。ステップS98においては、形成モードを第1モードに決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。ステップS99においては、第1実行時間ST1~第4実行時間ST4のうち第2実行時間ST2が最小か否かを判断する。第2実行時間ST2が最小ならば処理をステップS100に進めるが、そうでなければ処理をステップS101に進める。ステップS100においては、形成モードを第2モードに決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。ステップS101においては、第1実行時間ST1~第4実行時間ST4のうち第3実行時間ST3が最小か否かを判断する。第3実行時間ST3が最小ならば処理をステップS102に進めるが、そうでなければ処理をステップS103に進める。ステップS102においては、形成モードを第3モードに決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。ステップS103においては、第1実行時間ST1~第4実行時間ST4のうち第4実行時間ST4が最小か否かを判断する。第4実行時間ST4が最小ならば処理をステップS104に進めるが、そうでなければ処理をステップS105に進める。ステップS104においては、形成モードを第4モードに決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。
処理がステップS105に進む場合、ジョブ実行時間が最小の形成モードが複数存在する場合である。ステップS105においては、ジョブ実行時間が最小の複数の形成モードのうちから任意の形成モードを決定し、処理を画像形成制御処理に戻す。
以上説明したように、本実施の形態におけるMFP100は、画像形成部140により用紙に画像が形成される前の段階で、用紙の媒体種別を決定するが、媒体種別が決定される前の段階で、媒体種別が決定された後の画像形成速度を媒体速度S1とするか否かを決定する。このため、媒体速度S1で用紙に画像を形成可能な状態になるまでの時間だけ待機した後に画像を形成する場合と、媒体速度S1で用紙に画像を形成可能な状態になるまで待機することなく準備速度S0で画像を形成する場合とで、画像形成を開始してから終了するまでの時間が短い一方を選択することができる。その結果、ユーザーがジョブの実行を指示してからジョブが終了するまでのスループットタイムを短くすることができる。
また、用紙の媒体種別が決定された後の画像形成速度が異なる第1モード~第4モードそれぞれに対して、複数の媒体種別それぞれの用紙の画像を形成する実行時間として第1実行時間ST1~第4実行時間ST4を予測し、第1モード~第4モードのうちから、実行時間が最も短くなる媒体種別の数の割合が最大のモードを形成モードとして決定する。このため、用紙の媒体種別が決定される前の段階で、用紙の媒体種別に適した形成モードが決定される確率を高くすることができる。
また、MFP100は、媒体速度S1で用紙に画像を形成可能な状態に遷移するまでの速度切換時間Tcに基づいて、第1実行時間ST1~第4実行時間ST4を予測するので、第1実行時間ST1~第4実行時間ST4を正確に予測することができる。
また、MFP100は、定着ローラー49が、用紙の媒体種別に適した温度に遷移するまでの温度調整時間Tfに基づいて、第1実行時間ST1~第4実行時間ST4を予測するので、第1実行時間ST1~第4実行時間ST4を正確に予測することができる。
また、MFP100は、定着ローラー49が、用紙の媒体種別に適した温度に遷移した後に用紙が定着ローラー49に到達するタイミングで、用紙に画像形成を開始する。このため、用紙に形成されるトナー像を適切な温度で定着することができ、画像の画質が低下しないようにできる。
また、MFP100は、形成モードとして第1モードが決定される場合、第2搬送経路に沿って用紙を画像形成速度である媒体速度S1と同じ搬送速度で搬送し、形成モードとして第2モードが決定される場合、第2搬送経路に沿って用紙を画像形成速度である準備速度S0と同じ搬送速度で搬送する。このため、画像形成部140と同期して用紙を搬送することができる。
また、MFP100は、第3モードに対する第3実行時間ST3を予測する場合、第1番目の画像の形成が終了してから第2番目以降の画像の形成が開始されるまでの間隔と、画像形成部140が媒体速度S1で画像を形成可能な状態に遷移するまでの速度切換時間Tcと、のいずれか大きな一方に基づいて、第3実行時間ST3を予測するので、第3実行時間ST3をできるだけ短い期間にすることができる。
また、MFP100は、第4モードに対する第4実行時間ST4を予測する場合、ウェイト間隔Twと、画像形成部140が媒体速度S1で画像を形成可能な状態に遷移するまでの速度切換時間Tcと、のいずれか大きな一方に基づいて、第4実行時間ST4を予測するので、ウェイト間隔Twの間に画像形成部140が媒体速度S1で画像を形成可能な状態に遷移させることができ、第4モードに対する第4実行時間ST4をできるだけ短くすることができる。最も短くすることができる。
また、MFP100は、画像の数がしきい値TH以上の場合、媒体種別が決定された後に画像形成速度を媒体速度S1に決定するので、ジョブ実行時間を短くすることができる。
また、MFP100は、用紙の媒体種別および画像形成速度に応じた画像形成条件で用紙に画像を形成するので、用紙に形成される画像の画質が低下しないようにすることができる。
また、変形例におけるMFP100は、過去に画像を形成した枚数が最大の記録媒体の媒体種別について、第1モード~第4モードそれぞれの実行時間として第1実行時間ST1~第4実行時間ST4を予測し、第1モード~第4モードのうちから、実行時間が最も短くなるモードを形成モードとして決定する。過去に画像を形成した記録媒体の枚数が最大となる媒体種別の記録媒体は、ユーザーが将来に使用する可能性が高いので、用紙の媒体種別が決定される前の段階で、用紙の媒体種別に適した形成モードが決定される確率を高くすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1)前記間隔条件は、記録媒体に形成される画像がモノクロからカラーに切り換えられる条件を含む、請求項11または12に記載の画像形成装置。
(2)前記間隔条件は、画像が形成された複数の記録媒体に実行される後処理の条件を含む、請求項11または12に記載の画像形成装置。
100 MFP、59 検出装置、59a 投光部、59b 受光部、15 排紙ローラー、41 主搬送経路、21 反転経路、23 分岐点、25 分岐点、27 反転用タイミングローラー、M モーター、45 タイミングローラー、47 転写ローラー、49 定着ローラー、51Y,51M,51C,51K 画像形成ユニット、55 駆動ローラー、55A ローラー、 57 中間転写ベルト、59 検出装置、110 メイン回路、111 CPU、112 通信インターフェース(I/F)部、113 ROM、114 RAM、115 HDD、116 ファクシミリ部、118 外部記憶装置、118A CD-ROM、120 自動原稿搬送装置、125 原稿トレイ、127 原稿排紙トレイ、130 原稿読取部、140 画像形成部、150 給紙部、151,152,153 給紙カセット、154 手差しカセット、151r~154r 給紙ローラー、152a,153a 搬送経路、159 排紙トレイ、160 操作パネル、161 表示部、163 操作部、165 タッチパネル、167 ハードキー部、BL 間隔、DA 検出領域、L0 準備距離、L1 画像形成距離、S0 準備速度、S1 媒体速度、ST1 第1実行時間、ST2 第2実行時間、ST3 第3実行時間、ST4 第4実行時間、Tc 速度切換時間、Tf 温度調整時間、Tp1,Tp2 用紙ピッチ、Tr 最短時間、Tu システム起動時間、Tw ウェイト間隔、61 搬送制御部、63 形成モード決定部、65 ジョブ受付部、67 透過センサー制御部、69 媒体種別決定部、71 画像形成制御部、75 予測部、81 速度切換時間算出部、83 温度調整時間算出部、85 ウェイト間隔算出部、91 第1実行時間算出部、93 第2実行時間算出部、95 第3実行時間算出部、97 第4実行時間算出部。

Claims (20)

  1. 記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、前記画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定手段と
    記対象媒体の媒体種別が決定された後の前記画像形成手段が画像を形成する画像形成速度が異なる複数のモードそれぞれに対して、複数の媒体種別それぞれの記録媒体に画像を形成する実行時間を予測する予測手段と、
    前記予測手段によって予測された前記実行時間が最も短くなる媒体種別の数の割合に基づいて複数の前記モードのうちから1つが形成モードとして決定されることにより、前記対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、前記対象媒体の媒体種別が決定される後における前記画像形成手段が前記対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、前記媒体種別決定手段により決定される前記媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定手段と、を備え、画像形成装置。
  2. 記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、前記画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定手段と
    記対象媒体の媒体種別が決定された後の前記画像形成手段が画像を形成する画像形成速度が異なる複数のモードそれぞれに対して、複数の媒体種別のうち過去に画像を形成した枚数が最大の媒体種別の記録媒体に画像を形成する実行時間を予測する予測手段と、
    前記予測手段によって予測された前記実行時間が最も短くなる媒体種別の数の割合に基づいて複数の前記モードのうちから1つが形成モードとして決定されることにより、前記対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、前記対象媒体の媒体種別が決定される後における前記画像形成手段が前記対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、前記媒体種別決定手段により決定される前記媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定手段と、を備え、画像形成装置。
  3. 前記予測手段は、前記画像形成手段が前記媒体速度で記録媒体に画像を形成可能な状態に遷移するまでの速度切換時間に基づいて、前記実行時間を予測する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 用紙に画像を定着させる定着手段を、さらに備え、
    前記予測手段は、前記定着手段が前記媒体種別決定手段により決定された媒体種別により定まる状態に遷移するまでの温度調整時間に基づいて、前記実行時間を予測する、請求項1~3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成手段は、前記定着手段が前記媒体種別決定手段により決定された媒体種別により定まる状態に遷移した後に記録媒体が前記定着手段に到達するタイミングで画像形成を開始する、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 複数の前記モードは、前記対象媒体の媒体種別が決定された後に、前記媒体速度で画像形成する第1モードと、前記対象媒体の媒体種別が決定される前に記録媒体が搬送される搬送速度と同じ準備速度で画像形成する第2モードと、を含む、請求項1~5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成手段よりも上流に配置された第1搬送経路および前記第1搬送経路よりも下流に配置される第2搬送経路に沿って記録媒体を搬送する搬送手段をさらに備え、
    前記搬送手段は、前記形成モードとして前記第1モードが決定される場合、前記第2搬送経路に沿って前記対象媒体を前記媒体速度と同じ搬送速度で搬送し、前記形成モードとして前記第2モードが決定される場合、前記第2搬送経路に沿って前記対象媒体を前記準備速度と同じ搬送速度で搬送する、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 複数の前記モードは、複数の画像を形成するプリント条件が定められる場合、前記対象媒体の媒体種別が決定された後に、第1番目の画像を前記準備速度で画像形成し、第2番目以降の画像を前記媒体速度で画像形成する第3モードを、さらに含み、
    前記形成モード決定手段は、前記第1モード、前記第2モードおよび前記第3モードのいずれかを前記形成モードに決定する、請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. 前記予測手段は、前記第3モードに対する前記実行時間を予測する場合、第1番目の画像の形成が終了してから第2番目以降の画像の形成が開始されるまでの間隔と、前記画像形成手段が前記媒体速度で画像を形成可能な状態に遷移するまでの速度切換時間と、のいずれか大きな一方に基づいて、前記実行時間を予測する、請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 複数の前記モードは、前記プリント条件が、複数の画像を形成する間隔の少なくとも1つのウェイト間隔が他の間隔より大きくなる間隔条件を含む場合、前記ウェイト間隔の前の画像以前の画像を前記準備速度で形成し、前記ウェイト間隔の後の画像以降の画像を前記媒体速度で形成する第4モードを、さらに含み、
    前記形成モード決定手段は、前記第1モード、前記第2モード、前記第3モードおよび前記第4モードのいずれかに決定する、請求項8または9に記載の画像形成装置。
  11. 前記予測手段は、前記第4モードに対する前記実行時間を予測する場合、前記ウェイト間隔と、前記画像形成手段が前記媒体速度で画像を形成可能な状態に遷移するまでの速度切換時間と、のいずれか大きな一方に基づいて、前記実行時間を予測する、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記間隔条件は、記録媒体の両面に画像を形成する条件を含む、請求項10または11に記載の画像形成装置。
  13. 記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、前記画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定手段と、
    前記対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、前記対象媒体の媒体種別が決定される後における前記画像形成手段が前記対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、前記媒体種別決定手段により決定される前記媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定手段と、を備え、
    前記形成モード決定手段は、前記画像形成手段により形成される画像の数が所定数以上の場合、前記対象媒体の媒体種別が決定される後における前記画像形成速度を前記媒体速度に決定する、画像形成装置。
  14. 前記画像形成手段は、前記媒体種別決定手段により決定された媒体種別および前記画像形成速度に応じた画像形成条件で記録媒体に画像を形成する、請求項1~13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
    前記画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備え、
    前記画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、前記画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定ステップと
    記対象媒体の媒体種別が決定された後の前記画像形成手段が画像を形成する画像形成速度が異なる複数のモードそれぞれに対して、複数の媒体種別それぞれの記録媒体に画像を形成する実行時間を予測する予測ステップと、
    前記実行時間が最も短くなる媒体種別の数の割合に基づいて、複数の前記モードのうちから1つを形成モードとして決定されることにより、前記対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、前記対象媒体の媒体種別が決定される後における前記画像形成手段が前記対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、前記媒体種別決定ステップにおいて決定される前記媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定ステップと、を含む画像形成方法。
  16. 画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
    前記画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備え、
    前記画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、前記画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定ステップと、
    前記対象媒体の媒体種別が決定された後の前記画像形成手段が画像を形成する画像形成速度が異なる複数のモードそれぞれに対して、複数の媒体種別のうち過去に画像を形成した枚数が最大の媒体種別の記録媒体に画像を形成する実行時間を予測する予測ステップと、
    複数の前記モードのうちから前記実行時間が最も短くなる前記モードを形成モードとして決定されることにより、前記対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、前記対象媒体の媒体種別が決定される後における前記画像形成手段が前記対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、前記媒体種別決定ステップにおいて決定される前記媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定ステップと、を含む画像形成方法。
  17. 画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
    前記画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備え、
    前記画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、前記画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定ステップと、
    前記対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、前記対象媒体の媒体種別が決定される後における前記画像形成手段が前記対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、前記媒体種別決定ステップにおいて決定される前記媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定ステップと、を含み、
    前記形成モード決定ステップは、前記画像形成手段により形成される画像の数が所定数以上の場合、前記対象媒体の媒体種別が決定される後における前記画像形成速度を前記媒体速度に決定するステップを含む画像形成方法。
  18. 画像形成装置を制御するコンピューターで実行される画像形成プログラムであって、
    前記画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備え、
    前記画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、前記画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定ステップと、
    前記対象媒体の媒体種別が決定された後の前記画像形成手段が画像を形成する画像形成速度が異なる複数のモードそれぞれに対して、複数の媒体種別それぞれの記録媒体に画像を形成する実行時間を予測する予測ステップと、
    前記実行時間が最も短くなる媒体種別の数の割合に基づいて、複数の前記モードのうちから1つを形成モードとして決定されることにより、前記対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、前記対象媒体の媒体種別が決定される後における前記画像形成手段が前記対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、前記媒体種別決定ステップにおいて決定される前記媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定ステップと、を前記コンピューターに実行させ、画像形成プログラム。
  19. 画像形成装置を制御するコンピューターで実行される画像形成プログラムであって、
    前記画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備え、
    前記画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、前記画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定ステップと、
    前記対象媒体の媒体種別が決定された後の前記画像形成手段が画像を形成する画像形成速度が異なる複数のモードそれぞれに対して、複数の媒体種別のうち過去に画像を形成した枚数が最大の媒体種別の記録媒体に画像を形成する実行時間を予測する予測ステップと、
    複数の前記モードのうちから前記実行時間が最も短くなる前記モードを形成モードとして決定されることにより、前記対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、前記対象媒体の媒体種別が決定される後における前記画像形成手段が前記対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、前記媒体種別決定ステップにおいて決定される前記媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定ステップと、を前記コンピューターに実行させる、画像形成プログラム。
  20. 画像形成装置を制御するコンピューターで実行される画像形成プログラムであって、
    前記画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備え、
    前記画像形成手段により記録媒体に画像が形成される前の段階で、前記画像形成手段が画像を形成する対象となる記録媒体である対象媒体の媒体種別を決定する媒体種別決定ステップと、
    前記対象媒体の媒体種別が決定される前の段階で、前記対象媒体の媒体種別が決定される後における前記画像形成手段が前記対象媒体に対して画像を形成する画像形成速度を、前記媒体種別決定ステップにおいて決定される前記媒体種別に対して予め定められた媒体速度とするか否かを決定する形成モード決定ステップと、を前記コンピューターに実行させ、
    前記形成モード決定ステップは、前記画像形成手段により形成される画像の数が所定数以上の場合、前記対象媒体の媒体種別が決定される後における前記画像形成速度を前記媒体速度に決定するステップを含む画像形成プログラム。
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