JP7240880B2 - シート加湿装置および方法並びに段ボールシートの製造装置 - Google Patents

シート加湿装置および方法並びに段ボールシートの製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、段ボールシートの製造に使用される表ライナ、中芯、裏ライナなどのシートを加湿するシート加湿装置および方法、シート加湿装置が適用される段ボールシートの製造装置に関するものである。
段ボールシートの製造装置としてのコルゲートマシンは、片面段ボールシートを形成するシングルフェーサと、片面段ボールシートに表ライナを貼り合わせて両面段ボールシートを形成するダブルフェーサとを備える。シングルフェーサは、中芯を波形に加工し、裏ライナを貼り合わせて片面段ボールシートを形成し、ダブルフェーサは、この片面段ボールシートに表ライナを貼り合わせて両面段ボールシートを形成する。このダブルフェーサにより製造された連続した両面段ボールシートは、スリッタスコアラにより所定の幅に切断され、カットオフにより所定の長さに切断されて板状の段ボールシートとなる。
このコルゲートマシンにて、例えば、シングルフェーサは、プレヒータにより加熱された裏ライナが加圧ベルトと上段ロールとのニップ部に移送される一方、プレヒータにより加熱された中芯が上段ロールと下段ロールとの噛み合い部で波形状に加工され、中芯の各段頂部に糊付けがなされた後、ニップ部に移送される。そして、このニップ部にて、中芯が裏ライナに貼り合わされて片面段ボールシートが形成される。
このとき、裏ライナや中芯は、プレヒータにより加熱されることで、含有する水分が蒸発して減少する。そのため、プレヒータの前後で裏ライナや中芯を加湿することで、最適な含有水分量に調整する必要がある。従来のシート加湿装置としては、下記特許文献に記載されたものがある。特許文献1に記載された加湿装置は、プレヒータの下流側に液付けローラとチャンバを配置し、液付けローラを回転することでチャンバの加熱水を表ライナに塗布するものである。特許文献2に記載された段ボールシートの製造装置は、予熱ロールの上流側に吸引ロールと蒸気吹き付け手段を配置し、吸引ロールを回転してシートを搬送するとき、蒸気吹き付け手段が吸引ロールに巻回されたシートに向けて蒸気を吹き付けるものである。
国際公開2017-082012号公報 特開2006-315393号公報
特許文献1に記載された加湿装置は、チャンバの加熱水が液付けローラを介して表ライナに塗布される。そのため、プレヒータとは別に、チャンバや液付けローラなどが必要となり、装置が大型化して大きな配置スペースが必要になると共に、製造コストが増加してしまう。特許文献2に記載された装置は、吸引ロールに巻回されたシートに蒸気が吹き付けられる。そのため、予熱ロールとは別に、吸引ロールや蒸気吹き付け手段などが必要となり、装置が大型化して大きな配置スペースが必要になると共に、製造コストが増加してしまう。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、シートの含有水分量を適正に調整すると共に装置の簡素化を図るシート加湿装置および方法並びに段ボールシートの製造装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するためのシート加湿装置は、外周面にシートが巻き付けられる加熱ロールと、前記加熱ロールにおける前記シートが巻き付けられていない外周面に加湿水を噴出する加湿水噴出装置と、を備えることを特徴とするものである。
従って、シートは、加熱ロールの外周面に巻き付けられることで加熱される。このとき、加湿水噴出装置は、加熱ロールに向けて加湿水を噴出すると、加湿水は、加熱ロールの外周面に付着する。このとき、加熱ロールの外周面に付着した加湿水は、一部が高温化して加熱ロールの外周面を介して巻き付けられたシートに供給されると共に、一部が加熱ロールの外周面に接触することにより気化して蒸気となり、シートが加湿されることとなる。即ち、シートを加熱すると同時に加湿することとなり、シートの含有水分量を適正に調整することができる。また、別途、シート加湿用のロールなどを不要として装置の簡素化を図ることができる。
本発明のシート加湿装置では、前記シートは、前記加熱ロールにおける鉛直方向の下方側から前記加熱ロールの外周面に接触し、前記加熱ロールの外周面に周方向における所定長さだけ巻き付けられた後、前記加熱ロールにおける鉛直方向の上方側の外周面から離間するように搬送され、前記加湿水噴出装置は、前記加熱ロールから離間する前記シートの下方で、前記加熱ロールの外周面に加湿水を噴出することを特徴としている。
従って、加湿水噴出装置は、加熱ロールから離間するシートの下方から加熱ロールの外周面に加湿水を噴出することから、加湿水は、加熱ロールの外周面に到達し、加熱ロールの外周面に接触することにより気化して蒸気となるため、シートは、加熱ロールの外周面から加湿されると共に、加熱ロールの外周面から離脱した後にも蒸気により加湿されることとなり、シートに対する加湿量を十分に確保することができる。
本発明のシート加湿装置では、前記加熱ロールの外周側で予め設定された所定の移動範囲を周方向に沿って移動自在に支持され、前記加熱ロールの外周面に接触するシート接触位置を調整するシート巻き付け角度調整ロールが設けられ、前記加湿水噴出装置は、前記所定の移動範囲外に配置されることを特徴としている。
従って、加湿水噴出装置は、シート巻き付け角度調整ロールが移動する所定の移動範囲外に配置されることから、シート巻き付け角度調整ロールの移動調整作業に支障をきたすことなく、加熱ロールに加湿水を噴出することができる。
本発明のシート加湿装置では、前記加湿水噴出装置は、前記シート巻き付け角度調整ロールの上方で、前記加熱ロールの外周面に加湿水を噴出することを特徴としている。
従って、加湿水噴出装置は、シート巻き付け角度調整ロールの上方から加熱ロールの外周面に加湿水を噴出することから、加熱ロールに対する加湿水の到達位置をシートが加熱ロールに接触する位置に近づけることができ、加湿水噴出装置からの加湿水を効率良くシートに供給することができる。
本発明のシート加湿装置では、前記加湿水噴出装置は、加湿水として、100℃以上の高圧の温水を前記加熱ロールの外周面に向けて噴出することを特徴としている。
従って、加湿水噴出装置から噴出された100℃以上の高圧の温水は、大気中で一部が気化して蒸気となることから、加湿水だけでなく、蒸気を用いてシートを効率良く加湿することができる。
本発明のシート加湿装置では、前記加熱ロールは、内部に蒸気が供給されることで外周面に巻き付けられる前記シートを加熱可能であり、前記加湿水噴出装置は、前記加熱ロールから排出される蒸気の凝縮水を加湿水として前記加熱ロールの外周面に向けて噴出することを特徴としている。
従って、加湿水噴出装置が加熱ロールから排出される蒸気の凝縮水を加湿水として噴出することから、別途、加湿水を用意する必要がなく、凝縮水の有効利用を図ることができ、コストの増加を抑制することができる。
本発明のシート加湿装置では、前記加湿水噴出装置は、前記加熱ロールの外周面に噴出する加湿水の噴出量を調整する噴出量調整装置を有することを特徴している。
従って、噴出量調整装置が加熱ロールの外周面に噴出する加湿水の噴出量を調整することから、使用するシートの含水量に合わせて適正量の加湿水を噴出することができる。
本発明のシート加湿装置では、前記加湿水噴出装置は、前記加熱ロールの外周面から離間した位置に前記加熱ロールの軸方向に沿って配置される送水管と、前記送水管の長手方向に所定間隔を空けて設けられて加湿水を噴射する複数のノズルとを有し、前記加熱ロールの外周面に接触する均しブレードが設けられることを特徴としている。
従って、送水管における複数のノズルから加熱ロールの外周面に加湿水を噴射すると、均しブレードが加熱ロールの外周面に接触することで、加熱ロールの外周面に付着した加湿水の膜厚を加熱ロールの軸方向で均一になるように調整することができる。
また、本発明のシート加湿方法は、加熱ロールの外周面にシートが巻き付けて前記シートを加熱する工程と、前記シートが巻き付けられていない前記加熱ロールの外周面に100℃以上の加湿水を噴出する工程と、を有することを特徴とするものである。
従って、加熱ロールの外周面に100℃以上の加湿水を噴出すると、加湿水は、一部が気化して蒸気となり、残りが加熱ロールの外周面に付着する。このとき、加熱ロールの外周面に付着した加湿水は、一部が高温化して加熱ロールの外周面を介して巻き付けられたシートに供給されると共に、一部が加熱ロールの外周面に接触することにより気化して蒸気となり、シートが加湿されると共に、加熱ロールにより加熱される。即ち、シートを加熱すると同時に加湿することとなり、シートの含有水分量を適正に調整することができる。
また、本発明の段ボールシートの製造装置は、波形加工された中芯に第2ライナを貼り合わせて片面段ボールシートを製造するシングルフェーサと、前記片面段ボールシートにおける中芯側に第1ライナを貼り合わせて段ボールシートを製造するダブルフェーサと、前記中芯と前記第2ライナと前記第1ライナの少なくとも一つを加湿する前記シート加湿装置と、を備えることを特徴とするものである。
従って、シングルフェーサは、波形加工された中芯に第2ライナを貼り合わせて片面段ボールシートを製造し、ダブルフェーサは、片面段ボールシートにおける中芯側に第1ライナを貼り合わせて段ボールシートを製造する。このとき、シート加湿装置は、中芯、第2ライナ、第1ライナを加熱ロールの外周面に巻き付けて加熱すると共に、加熱ロールに付着した加湿水により加湿されることとなる。即ち、中芯、第2ライナ、第1ライナを加熱すると同時に加湿することとなり、含有水分量を適正に調整することができる。また、別途、シート加湿用のロールなどを不要として装置の簡素化を図ることができる。
本発明のシート加湿装置および方法並びに段ボールシートの製造装置によれば、シートの含有水分量を適正に調整することができると共に、装置の簡素化を図ることができる。
図1は、本実施形態の段ボールシートの製造装置としてのコルゲートマシンを表す概略図である。 図2は、シングルフェーサを表す概略構成図である。 図3は、本実施形態のシート加湿装置を表す概略構成図である。 図4は、本実施形態のシート加湿装置の第1変形例を表す概略構成図である。 図5は、本実施形態のシート加湿装置の第2変形例を表す概略構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明のシート加湿装置および方法並びに段ボールシートの製造装置の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の段ボールシートの製造装置としてのコルゲートマシンを表す概略図である。
図1に示すように、段ボールシートの製造装置としてのコルゲートマシン10は、波形加工された中芯Bに裏ライナ(第2ライナ)Cを貼り合わせて片面段ボールシートDを製造し、製造される片面段ボールシートDにおける中芯B側に表ライナ(第1ライナ)Aを貼り合わせて両面段ボールシートEとし、連続した両面段ボールシートEを所定長さに切断してシート状の両面段ボールシートFを製造するものである。
コルゲートマシン10は、中芯Bのミルロールスタンド11およびプレヒータ12と、裏ライナCのミルロールスタンド13およびプレヒータ14と、シングルフェーサ15と、ブリッジ16と、表ライナAのミルロールスタンド17およびプレヒータ18と、グルーマシン19と、ダブルフェーサ20と、ロータリシャ21と、スリッタスコアラ22と、カットオフ23と、不良品排出装置24と、スタッカ25とを備える。
ミルロールスタンド11は、両側にそれぞれ中芯Bがロール状に巻かれたロール紙が装着され、その上方に紙継ぎを行なうスプライサ11aが設けられる。一方のロール紙が残り少なくなると、スプライサ11aにより他方のロール紙に紙継ぎされることで、ミルロールスタンド11から下流側へ向けて連続的に中芯Bを繰り出すことができる。
ミルロールスタンド13は、両側にそれぞれ裏ライナCがロール状に巻かれたロール紙が装着され、その上方に紙継ぎを行なうスプライサ13aが設けられる。一方のロール紙が残り少なくなると、スプライサ13aにより他方のロール紙に紙継ぎされることで、ミルロールスタンド13から下流側へ向けて連続的に裏ライナCを繰り出すことができる。
プレヒータ12,14は、中芯Bと裏ライナCをそれぞれ予熱する。プレヒータ12,14は、内部に蒸気が供給される予熱ロール(加熱ロール)31,32を有し、ミルロールスタンド11,13から連続的に繰り出される中芯Bや裏ライナCを、予熱ロール31,32により加熱しながら搬送することで、中芯Bや裏ライナCを所定温度まで昇温する。
シングルフェーサ15は、プレヒータ12で加熱された中芯Bを波形状に加工した後に各段頂部に糊付けし、プレヒータ14で加熱された裏ライナCを貼り合わせて片面段ボールシートDを形成する。シングルフェーサ15は、搬送方向下流側の斜め上方に取上げコンベア15aが設けられる。取上げコンベア15aは、一対の無端ベルトで構成され、シングルフェーサ15により形成された片面段ボールシートDを挟持してブリッジ16に搬送する。ブリッジ16は、シングルフェーサ15とダブルフェーサ20との速度差を吸収するために、片面段ボールシートDを一次的に滞留させる。
ミルロールスタンド17は、両側にそれぞれ表ライナAがロール状に巻かれたロール紙が装着され、その上方に紙継ぎを行なうスプライサ17aが設けられる。一方のロール紙が残り少なくなると、スプライサ17aにより他方のロール紙に紙継ぎされることで、ミルロールスタンド17から下流側へ向けて連続的に表ライナAを繰り出すことができる。
プレヒータ18は、片面段ボールシートDと表ライナAをそれぞれ予熱する。プレヒータ18は、内部に蒸気が供給される予熱ロール33,34を有し、片面段ボールシートDやミルロールスタンド17から連続的に繰り出される表ライナAを、予熱ロール33,34により加熱しながら搬送することで、片面段ボールシートDや表ライナAを所定温度まで昇温する。
グルーマシン19は、糊付け装置を有する。予熱ロール33で加熱された片面段ボールシートDは、途中でグルーマシン19内に案内され、ライダロールと糊付ロールとの間を通過するときに、中芯Bの段の各頂部に糊付けされる。グルーマシン19により糊付けされた片面段ボールシートDは、ダブルフェーサ20に移送される。また、予熱ロール34で加熱された表ライナAもグルーマシン19内を通ってダブルフェーサ20に移送される。
ダブルフェーサ20は、片面段ボールシートDおよび表ライナAの走行ラインに沿って、上流側のヒーティングセクション20Aと、下流側のクーリングセクション20Bとに分かれる。グルーマシン19で糊付けされた片面段ボールシートDは、ヒーティングセクション20Aにて、加圧ベルト20aと熱板20bとの間に搬入され、表ライナAは、片面段ボールシートDの中芯B側に重なるように加圧ベルト20aと熱板20bとの間に搬入される。片面段ボールシートDと表ライナAは、加圧ベルト20aと熱板20bとの間に搬入された後、上下に重なりあった状態で一体となってクーリングセクション20Bへ向けて移送される。この移送中、片面段ボールシートDと表ライナAは、加圧されながら加熱されることで、互いに貼り合わされて連続した両面段ボールシートEが形成される。両面段ボールシートEは、クーリングセクション20Bにて、加圧ベルト20aと搬送ベルト20cで挟持されながら搬送されるときに自然冷却され、ロータリシャ21に移送される。
ロータリシャ21は、稼動初期段階で貼合せが安定するまでの間に、両面段ボールシートEを幅方向に全幅切断あるいは部分切断する。スリッタスコアラ22は、幅広の両面段ボールシートEを所定の幅を持つように搬送方向に沿って裁断し、且つ、搬送方向に延在する罫線を加工する。スリッタスコアラ22は、両面段ボールシートEの搬送方向に沿って配列された略同一構造をした第1スリッタスコアラユニット22aと第2スリッタスコアラユニット22bとから構成される。第1スリッタスコアラユニット22aおよび第2スリッタスコアラユニット22bは、両面段ボールシートEを挟んで対向配置される上罫線ロールと下罫線ロールとの組を幅方向に複数組有すると共に、両面段ボールシートEの下側に配置されるスリッタナイフを幅方向に複数組有する。
カットオフ23は、スリッタスコアラ22によって搬送方向に裁断された両面段ボールシートEを幅方向に沿って切断し、所定長さをもった板状の両面段ボールシートFに形成する。不良品排出装置24は、不良検出装置により不良品と判定された両面段ボールシートFを搬送ラインから排出する。スタッカ25は、良品の両面段ボールシートFを積み上げて製品として機外に排出する。
ここで、シングルフェーサ15について詳細に説明する。図2は、シングルフェーサを表す概略構成図である。
図2に示すように、シングルフェーサ15は、ベルトロール41と、張力ロール42と、加圧ベルト43と、上段ロール44と、下段ロール45を備える。
ベルトロール41は、図示しない駆動装置により駆動回転可能である。張力ロール42は、ベルトロール41と所定間隔を空けて回転自在に支持される。加圧ベルト43は、無端のベルトであって、ベルトロール41と張力ロール42との間に掛け回される。上段ロール44は、図示しない駆動装置により駆動回転可能であり、外周面が波形状に形成される。上段ロール44は、ベルトロール41と張力ロール42との間で、加圧ベルト43の下方に配置され、波形状の外周面が加圧ベルト43の下面に加圧状態で当接する。下段ロール45は、上段ロール44と同様に、外周面が波形状に形成され、下段ロール45の下方でこの下段ロール45の外周面に噛み合う。
そのため、裏ライナCは、ガイドロール46に巻き付けられた後、ベルトロール41により案内される加圧ベルト43と共に、加圧ベルト43と上段ロール44とのニップ部に移送される。一方、中芯Bは、上段ロール44と下段ロール45との噛み合い部で波形状に加工された後、上段ロール44により案内されて加圧ベルト43と上段ロール44とのニップ部に移送される。
また、シングルフェーサ15は、糊付け装置51を備える。糊付け装置51は、上段ロール44の近傍に配置される。糊付け装置51は、糊ダム52と、糊付けロール53と、メータロール54と、糊掻きブレード55を備える。
糊ダム52は、所定量の糊を貯留する。糊付けロール53は、糊ダム52に貯留された糊を上段ロール44により搬送される中芯Bに付着させて糊付けを行う。メータロール54は、糊付けロール53の外周面に接触して同期して回転することで、糊付けロール53の外周面への糊の付着量を調整する。糊掻きブレード55は、メータロール54の外周面に接触することで、糊付けロール53から除去してメータロール54の外周面に付着した余分な糊を掻き取る。
そのため、糊ダム52に貯留された糊は、回転する糊付けロール53に付着し、メータロール54により外周面の糊の付着量が調整される。上段ロール44と下段ロール45との噛み合い部で波形状に加工された中芯Bは、糊付けロール53により各段頂部に糊付けされる。糊付けされた中芯Bは、加圧ベルト43と上段ロール44とのニップ部に移送されたとき、裏ライナCに貼り合わされ、片面段ボールシートDが形成される。
なお、ベルトロール41、張力ロール42、上段ロール44、下段ロール45は、内部に蒸気が流通して加熱される。そのため、裏ライナCは、加圧ベルト43を介してベルトロール41と張力ロール42に接触するときに加熱される。中芯Bは、上段ロール44と下段ロール45との噛み合い部で加圧されて波形状に加工されるときに加熱される。また、中芯Bは、この噛み合い部から、加圧ベルト43と上段ロール44とで裏ライナCに重ねられるまで加熱される。中芯Bは、加熱されながら、糊付けロール53により各段頂部に糊が塗布され、加圧ベルト43と上段ロール44とのニップ部に移送される。ここで、裏ライナCと中芯Bに対して加圧されて接合される。糊は、所定量の熱を受けて粘着力が増加して固化するものであり、中芯Bと裏ライナCは、糊が熱をもらって固化することで貼り合わされる。
ここで、本実施形態のシート加湿装置について詳細に説明する。図3は、本実施形態のシート加湿装置を表す概略構成図である。
プレヒータ12は、予熱ロール31を有し、中芯Bを回転する予熱ロール31に巻き付けて加熱しながら搬送する。予熱ロール31は、内部に蒸気が流通して加熱される。そのため、中芯Bは、予熱ロール31に接触するときに加熱される。
プレヒータ12は、中芯Bが予熱ロール31における鉛直方向の下方側から予熱ロール31の外周面に接触する接触位置を調整する角度調整ロール(シート巻き付け角度調整ロール)61が設けられる。角度調整ロール61は、回転自在であり、図示しない移動装置により予熱ロール31の周方向に沿って移動可能である。
中芯Bは、ガイドロール62に巻き付けられた後、予熱ロール31における鉛直方向の下方側から角度調整ロール61を介して予熱ロール31の外周面に接触する。中芯Bは、予熱ロール31の外周面に周方向における所定長さだけ巻き付けられて予熱される。中芯Bは、予熱ロール31における鉛直方向の上方側の外周面から水平方向に離間するように、上段ロール44と下段ロール45との噛み合い部に搬送される。なお、ここでは、中芯Bが予熱ロール31における鉛直方向の上方側の外周面から水平方向に離間するように構成したが、中芯Bが予熱ロール31における鉛直方向の上方側の外周面から斜め上方に離間するように構成してもよい。ここで、角度調整ロール61を予熱ロール31の周方向に沿って移動することで、中芯Bと予熱ロール31との接触位置が変わる。すると、中芯Bにおける予熱ロール31への巻き付け角度、つまり、予熱ロール31に対する中芯Bの巻き付け長さが変わり、予熱ロール31による中芯Bの加熱量を調整することができる。
プレヒータ12は、予熱ロール31における中芯(シート)Bが巻き付けられていない外周面に加湿水を噴出する加湿水噴出装置70が設けられる。図3に示すように、加湿水噴出装置70は、予熱ロール31における中芯Bが巻き付けられていない外周面に加湿水を噴出する。
加湿水噴出装置70は、予熱ロール31から上段ロール44と下段ロール45との噛み合い部に向けて水平方向に離間する中芯Bの下方で、予熱ロール31の外周面に加湿水を噴出する。加湿水噴出装置70は、角度調整ロール61の上方で、予熱ロール31の外周面に加湿水を噴出する。
加湿水噴出装置70の構成について詳細に説明する。角度調整ロール61は、予熱ロール31の外周側で、予め設定された所定の移動範囲αを周方向に沿って移動自在に支持される。加湿水噴出装置70は、角度調整ロール61における所定の移動範囲αの外側に配置される。すなわち、予熱ロール31における中芯Bが巻き付けられていない外周面に対向して送水管71が設けられる。送水管71は、予熱ロール31の外周面から所定距離だけ離間した位置に予熱ロール31の軸方向に沿って配置される。送水管71は、長手方向に所定間隔を空けて加湿水を噴射する複数のノズル72が設けられる。複数のノズル72は、予熱ロール31に巻き付けられる中芯Bの幅方向における全域に設けられ、加湿水の噴出方向が予熱ロール31の回転中心Oを向いて設けられる。なお、複数のノズル72による加湿水の噴射位置を、中芯Bが予熱ロール31に接触する位置に近づけることが好ましい。
送水管71は、長手方向の一端部が閉塞し、他端部に連結管73の一端部が連結される。連結管73は、他端部が貯留タンク74に連結される。連結管73は、供給ポンプ75と、流量調整弁(噴出量調整装置)76が設けられる。そのため、供給ポンプ75を駆動すると、貯留タンク74の加湿水が連結管73を介して送水管71に供給され、複数のノズル72は、予熱ロール31における中芯Bが巻き付けられていない外周面に加湿水を噴出することができる。ここで、流量調整弁76の開度を調整することで、予熱ロール31の外周面に噴出する加湿水の噴出量を調整することができる。
また、貯留タンク74に貯留されている加湿水は、蒸気の凝縮水である。即ち、前述したように、予熱ロール31,32,33,34、ベルトロール41、張力ロール42、上段ロール44、下段ロール45などは、内部に蒸気が流通して加熱される。すると、予熱ロール31,32,33,34、ベルトロール41、張力ロール42、上段ロール44、下段ロール45などからは、蒸気が冷却されて生成される凝縮水が排出される。貯留タンク74は、例えば、予熱ロール31からの排出管77が連結され、予熱ロール31を加熱することで生成された凝縮水が送給される。
ところで、貯留タンク74に貯留されている加湿水は、予熱ロール31に供給された蒸気の凝縮水であることから、所定の圧力に維持されている。そのため、加湿水噴出装置70は、加湿水として、100℃以上の高圧の温水(凝縮水)を予熱ロール31の外周面に向けて噴出することとなる。すると、複数のノズル72から噴射された加湿水は、大気中で一部が気化して蒸気となり、残りが予熱ロール31の外周面に到達する。但し、予熱ロール31は、蒸気により高温(例えば、150℃)に加熱されていることから、予熱ロール31の外周面に到達した加湿水も一部が気化して蒸気となる。この場合、加湿水の供給は高圧の温水であることから、上述した供給ポンプ75を設けなくても、予熱ロール31の外周面に加湿水を供給することができる。
なお、予熱ロール32,33,34、ベルトロール41、張力ロール42、上段ロール44、下段ロール45などから排出された凝縮水を貯留タンク74に貯留してもよい。
また、送水管71及び複数のノズル72より予熱ロール31の回転方向の下流側に予熱ロール31の外周面に接触する均しブレード78が設けられる。均しブレード78は、基端部がプレヒータ12のフレームなどに固定されたブラケット79に取付けられる。均しブレード78は、例えば、ブラケット79に固定されて金属プレートと、金属プレートの先端部に固定されるゴムプレートまたは樹脂プレートにより構成され、ゴムプレートまたは樹脂プレートの先端部が予熱ロール31の外周面に接触する。そのため、予熱ロール31の外周面に付着した加湿水は、均しブレード78により均され、膜厚が予熱ロール31の軸方向で均一になるように調整される。
以下、本実施形態のシート加湿装置による加湿方法について詳細に説明する。
中芯Bは、ガイドロール62から角度調整ロール61を介して予熱ロール31の外周面に所定長さだけ巻き付けられて予熱された後、水平方向に離間するように上段ロール44と下段ロール45との噛み合い部に搬送される。このとき、加湿水噴出装置70は、高圧の加湿水を送水管71に供給することで、複数のノズル72が予熱ロール31の外周面に向けて加湿水を噴出する。すると、加湿水は、100℃以上の高圧の温水であることから、一部が大気中で気化して蒸気となり、残りが予熱ロール31の外周面に到達する。
予熱ロール31の外周面に到達した加湿水は、高温の予熱ロール31の外周面に接触することで、一部が気化して蒸気となる。予熱ロール31は、外周面が加湿水や蒸気により濡れ、均しブレード78により加湿水の膜厚が予熱ロール31の軸方向で均一に調整される。中芯Bは、角度調整ロール61を介して予熱ロール31の外周面に接触することから、ここで、1次加湿される。中芯Bは、例えば、木材の繊維から製造されるものであり、表面が凹凸形状をなす。加湿水が付着した予熱ロール31の外周面に中芯Bが接触したとき、水分が中芯Bの凹凸部に入り込む。そのため、中芯Bは、予熱ロール31の熱が加湿水を介して伝達されることとなり、熱伝導性が向上する。即ち、中芯Bは、予熱ロール31から熱と水分が同時に供給されることとなる。
また、中芯Bは、予熱ロール31の外周面に接触してから、水平方向に離間する。複数のノズル72の噴出時に気化した蒸気は、予熱ロール31の外周面に向かわずに、そのまま上昇する。中芯Bは、この上昇する蒸気により2次加湿される。このとき、複数のノズル72から噴射された加湿水が、均しブレード78と予熱ロール31の外周面と中芯Bとで区画される閉鎖空間に噴射されることから、発生した蒸気が中芯Bに付着しやすくなる。
このように本実施形態のシート加湿装置にあっては、外周面に中芯Bが巻き付けられる予熱ロール31と、予熱ロール31における中芯Bが巻き付けられていない外周面に加湿水を噴出する加湿水噴出装置70とを備える。
従って、中芯Bは、予熱ロール31の外周面に巻き付けられることで加熱される。このとき、加湿水噴出装置70は、予熱ロール31に向けて加湿水を噴出すると、加湿水は予熱ロール31の外周面に付着する。このとき、予熱ロール31の外周面に付着した加湿水は、一部が高温化して予熱ロール31の外周面を介して巻き付けられた中芯Bに供給されると共に、一部が予熱ロール31の外周面に接触することにより気化して蒸気となり、中芯Bが加湿されることとなる。即ち、中芯Bを加熱すると同時に加湿することとなり、中芯Bの含有水分量を適正に調整することができる。また、別途、中芯Bを加湿するためのロールなどを不要として装置の簡素化を図ることができる。
本実施形態のシート加湿装置では、中芯Bは、予熱ロール31における鉛直方向の下方側から予熱ロール31の外周面に接触し、予熱ロール31の外周面に周方向における所定長さだけ巻き付けられた後、予熱ロール31における鉛直方向の上方側の外周面から離間するように搬送され、加湿水噴出装置70は、予熱ロール31から離間する中芯Bの下方で、予熱ロール31の外周面に加湿水を噴出する。従って、噴出された加湿水は、予熱ロール31の外周面に到達し、予熱ロール31の外周面に接触することにより気化して蒸気となるため、中芯Bは、予熱ロール31の外周面から加湿されると共に、予熱ロール31の外周面から離脱した後にも蒸気により加湿されることとなり、中芯Bに対する加湿量を十分に確保することができる。
本実施形態のシート加湿装置では、予熱ロール31の外周側で予め設定された所定の移動範囲αを周方向に沿って移動自在に支持され、予熱ロール31の外周面に接触するシート接触位置を調整する角度調整ロール61を設け、加湿水噴出装置70を所定の移動範囲αの外側に配置している。従って、加湿水噴出装置70が角度調整ロール61の移動調整作業に支障をきたすことなく、加湿水噴出装置70は、予熱ロール31に加湿水を噴出し、中芯Bに効率良く加湿することができると共に、予熱ロール31による中芯Bの加熱量を好適に調整することができる。
本実施形態のシート加湿装置では、加湿水噴出装置70は、角度調整ロール61の上方で、予熱ロール31の外周面に加湿水を噴出する。従って、予熱ロール31に対する加湿水の到達位置を中芯Bが予熱ロール31に接触する位置に近づけることができ、加湿水噴出装置70からの加湿水を効率良く中芯Bに供給することができる。
本実施形態のシート加湿装置では、加湿水噴出装置70は、加湿水として、100℃以上の高圧の温水を予熱ロール31の外周面に向けて噴出する。従って、加湿水噴出装置70から噴出された100℃以上の高圧の温水は、大気中で一部が気化して蒸気となることから、加湿水だけでなく、蒸気を用いて中芯Bを効率良く加湿することができる。
本実施形態のシート加湿装置では、予熱ロール31は、内部に蒸気が供給されることで外周面に巻き付けられる中芯Bを加熱可能であり、加湿水噴出装置70は、予熱ロール31から排出される蒸気の凝縮水を加湿水として予熱ロール31の外周面に向けて噴出する。従って、別途、加湿水を用意する必要がなく、凝縮水の有効利用を図ることができ、コストの増加を抑制することができる。
本実施形態のシート加湿装置では、加湿水噴出装置70は、予熱ロール31の外周面に噴出する加湿水の噴出量を調整する流調整弁(噴出量調整装置)を有する。使用する中芯Bの含水量に合わせて適正量の加湿水を噴出することができる。
本実施形態のシート加湿装置では、加湿水噴出装置70は、予熱ロール31の外周面から離間した位置に予熱ロール31の軸方向に沿って配置される送水管71と、送水管71の長手方向に所定間隔を空けて設けられて加湿水を噴射する複数のノズル72とを有し、複数のノズル72より予熱ロール31の回転方向の下流側に予熱ロール31の外周面に接触する均しブレード78を設ける。従って、送水管71における複数のノズル72から予熱ロール31の外周面に加湿水を噴射すると、均しブレード78が予熱ロール31の外周面に接触することで、予熱ロール31の外周面に付着した加湿水の膜厚を予熱ロール31の軸方向で均一になるように調整することができる。
また、本実施形態の中芯B加湿方法にあっては、予熱ロール31の外周面に中芯Bが巻き付けて中芯Bを加熱する工程と、中芯Bが巻き付けられる前の予熱ロール31の外周面に100℃以上の加湿水を噴出する工程とを有する。従って、中芯Bは、蒸気により加湿されると共に、予熱ロール31により加熱される。即ち、中芯Bを加熱すると同時に加湿することとなり、中芯Bの含有水分量を適正に調整することができる。
また、本実施形態の段ボールシートの製造装置にあっては、波形加工された中芯Bに裏ライナCを貼り合わせて片面段ボールシートDを製造するシングルフェーサ15と、片面段ボールシートDにおける中芯B側に表ライナAを貼り合わせて両面段ボールシートEを製造するダブルフェーサ20と、中芯Bと裏ライナCと表ライナAの少なくとも一つを加湿する前記シート加湿装置とを備える。
従って、シングルフェーサ15は、波形加工された中芯Bに裏ライナCを貼り合わせて片面段ボールシートDを製造し、ダブルフェーサ20は、片面段ボールシートDにおける中芯B側に表ライナAを貼り合わせて両面段ボールシートEを製造する。このとき、シート加湿装置は、中芯B、裏ライナC、表ライナAを予熱ロール31の外周面に巻き付けて加熱すると共に、予熱ロール31に付着した加湿水により加湿されることとなる。即ち、中芯B、裏ライナC、表ライナAを加熱すると同時に加湿することとなり、含有水分量を適正に調整することができる。また、別途、加湿用のロールなどを不要として装置の簡素化を図ることができる。
なお、上述した実施形態にて、加湿水噴出装置70として、送水管71の長手方向に所定間隔を空けて複数のノズル72を設けたが、この構成に限定されるものではない。例えば、複数のノズル72は、送水管71の長手方向に沿った1つまたは複数のスリットノズルであってもよい。また、適用する中芯Bの幅に応じて加湿水を噴出する幅を調整可能としてもよい。
また、上述した実施形態にて、送水管71における複数のノズル72からの加湿水の噴射方向を固定としたが、角度調整ロール61の位置に応じて変更可能としてもよい。図4は、本実施形態のシート加湿装置の第1変形例を表す概略構成図である。図4に示すように、ノズル角度調整装置81は、複数のノズル72の噴射角度を変更することで、予熱ロール31に到達する加湿水の位置を予熱ロール31の周方向に沿って調整することができる。そのため、予熱ロール31に対する加湿水の到達位置を中芯Bが予熱ロール31に接触する位置に近づけることができ、効率良く加湿することができる。
また、上述した実施形態にて、角度調整ロール61を予熱ロール31の周方向に沿って移動可能としたが、送水管71および複数のノズル72、均しブレード78を角度調整ロール61に位置に合わせて、予熱ロール31の周方向に沿って移動可能としてもよい。図5は、本実施形態のシート加湿装置の第2変形例を表す概略構成図である。図5に示すように、送水管71および複数のノズル72と、均しブレード78が支持されたブラケット79は、連結ブラケット80により連結されることで、複数のノズル72と均しブレード78が一体となる。位置調整装置82は、複数のノズル72と均しブレード78に位置を予熱ロール31の周方向に沿って移動調整することができる。そのため、予熱ロール31に到達する加湿水の位置や均しブレード78による加湿水の均し位置を、中芯Bが予熱ロール31に接触する位置に常時近づけることができ、効率良く加湿することができる。
また、上述した実施形態にて、本発明のシート加湿装置を予熱ロール31に適用して説明したが、他の予熱ロール32,33,34に適用することもできる。
また、上述した実施形態にて、加熱ロールとして、回転自在な予熱ロール31,32,33、34を適用したが、加熱ロールを回転させずに外周面にシートを巻き付けて案内するように構成してもよい。この場合、噴出された加湿水は、大気中で一部が気化して蒸気となり、一部が加熱ロールの外周面に接触することにより気化して蒸気となる。また、加湿水は、一部が加熱ロールの外周面を伝ってシートとの接触位置に到達し、シートに加湿水が供給される。なお、加熱ロールに対する加湿水の供給位置より鉛直方向の下方側に均しブレードを設けることで、加熱ロールの外周面を伝って移動した加湿水を均すことができる。
また、上述した実施形態にて、加湿水を高圧の温水(凝縮水)としたが、常温水であってもよく、温水(40℃~100℃)であれば好ましい。この場合、別途、常温水や温水を用意し、ポンプによりノズルに供給すればよい。
10 コルゲートマシン(段ボールシートの製造装置)
11 ミルロールスタンド
12 プレヒータ
13 ミルロールスタンド
14 プレヒータ
15 シングルフェーサ
16 ブリッジ
17 ミルロールスタンド
18 プレヒータ
19 グルーマシン
20 ダブルフェーサ
21 ロータリシャ
22 スリッタスコアラ
23 カットオフ
24 不良品排出装置
25 スタッカ
31,32,33、34 予熱ロール(加熱ロール)
41 ベルトロール
42 張力ロール
43 加圧ベルト
44 上段ロール
45 下段ロール
51 糊付け装置
61 角度調整ロール(シート巻き付け角度調整ロール)
62 ガイドロール
70 加湿水噴出装置
71 送水管
72 ノズル
73 連結管
74 貯留タンク
75 供給ポンプ
76 流量調整弁(噴出量調整装置)
77 排出管
78 ブレード
79 ブラケット
80 連結ブラケット
81 ノズル角度調整装置
82 位置調整装置
A 表ライナ(第1ライナ)
B 中芯
C 裏ライナ(第2ライナ)
D 片面段ボールシート
E 両面段ボールシート
F 両面段ボールシート

Claims (9)

  1. 波形加工された中芯の一方の面に第2ライナを貼り合わせ、前記中芯の他方の面に第1ライナを貼り合わせて段ボールシートを製造するとき、前記中芯と前記第2ライナと前記第1ライナの少なくとも一つのシートを加湿するシート加湿装置において、
    外周面にシートが巻き付けられる加熱ロールと、
    前記加熱ロールにおける前記シートが巻き付けられていない外周面に加湿水を噴出する加湿水噴出装置と、
    を備え、
    前記加熱ロールは、内部に蒸気が供給されることで外周面に巻き付けられる前記シートを加熱可能であり、前記加湿水噴出装置は、前記加熱ロールから排出される蒸気の凝縮水を加湿水として前記加熱ロールの外周面に向けて噴出する、
    ことを特徴とするシート加湿装置。
  2. 前記シートは、前記加熱ロールにおける鉛直方向の下方側から前記加熱ロールの外周面に接触し、前記加熱ロールの外周面に周方向における所定長さだけ巻き付けられた後、前記加熱ロールにおける鉛直方向の上方側の外周面から離間するように搬送され、前記加湿水噴出装置は、前記加熱ロールから離間する前記シートの下方で、前記加熱ロールの外周面に加湿水を噴出することを特徴とする請求項1に記載のシート加湿装置。
  3. 前記加熱ロールの外周側で予め設定された所定の移動範囲を周方向に沿って移動自在に支持され、前記加熱ロールの外周面に接触するシート接触位置を調整するシート巻き付け角度調整ロールが設けられ、前記加湿水噴出装置は、前記所定の移動範囲外に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート加湿装置。
  4. 前記加湿水噴出装置は、前記シート巻き付け角度調整ロールの上方で、前記加熱ロールの外周面に加湿水を噴出することを特徴とする請求項3に記載のシート加湿装置。
  5. 前記加湿水噴出装置は、加湿水として、100℃以上の高圧の温水を前記加熱ロールの外周面に向けて噴出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のシート加湿装置。
  6. 前記加湿水噴出装置は、前記加熱ロールの外周面に噴出する加湿水の噴出量を調整する噴出量調整装置を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のシート加湿装置。
  7. 前記加湿水噴出装置は、前記加熱ロールの外周面から離間した位置に前記加熱ロールの軸方向に沿って配置される送水管と、前記送水管の長手方向に所定間隔を空けて設けられて加湿水を噴射する複数のノズルとを有し、前記加熱ロールの外周面に接触する均しブレードが設けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のシート加湿装置。
  8. 波形加工された中芯の一方の面に第2ライナを貼り合わせ、前記中芯の他方の面に第1ライナを貼り合わせて段ボールシートを製造するとき、前記中芯と前記第2ライナと前記第1ライナの少なくとも一つのシートを加湿するシート加湿装置において、
    加熱ロールの外周面にシートを巻き付けて前記シートを加熱する工程と、
    前記シートが巻き付けられていない前記加熱ロールの外周面に100℃以上の加湿水を噴出する工程と、
    を有し、
    前記加熱ロールは、内部に蒸気が供給されることで外周面に巻き付けられる前記シートを加熱可能であり、前記加熱ロールから排出される蒸気の凝縮水を加湿水として前記加熱ロールの外周面に向けて噴出する、
    ことを特徴とするシート加湿方法。
  9. 波形加工された中芯に第2ライナを貼り合わせて片面段ボールシートを製造するシングルフェーサと、
    前記片面段ボールシートにおける中芯側に第1ライナを貼り合わせて段ボールシートを製造するダブルフェーサと、
    前記中芯と前記第2ライナと前記第1ライナの少なくとも一つを加湿する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のシート加湿装置と、
    を備えることを特徴とする段ボールシートの製造装置。

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