JP3524694B2 - 段ボールシートの製造装置及び方法 - Google Patents

段ボールシートの製造装置及び方法

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JP3524694B2
JP3524694B2 JP23889196A JP23889196A JP3524694B2 JP 3524694 B2 JP3524694 B2 JP 3524694B2 JP 23889196 A JP23889196 A JP 23889196A JP 23889196 A JP23889196 A JP 23889196A JP 3524694 B2 JP3524694 B2 JP 3524694B2
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の波形形状に
形成した芯紙の上下両面にそれぞれライナを貼り合わせ
て両面段ボールシートを製造する段ボールシートの製造
装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に従来の段ボールシートの製造装置
を表す概略、図8に段ボールシートの製造装置のダブル
フェーサを表す概略構成、図9に段ボールシートの積載
直後から経過時間に対する表ライナの表面水分量の変化
を表すグラフ、図10に段ボールシートの積載状態を表
す概略を示す。
【0003】従来の段ボールシートの製造装置は、図7
に示すように、一対の裏ライナ原紙a1,a2を支持する
ミルロールAと、この裏ライナ原紙a1,a2を予熱・調
湿するプレヒータBと、プレヒータcを有する第1シン
グルフェーサCと、一対の芯紙d1,d2を支持するミル
ロールDと、一対の裏ライナ原紙e1,e2を支持するミ
ルロールEと、各裏ライナ原紙e1,e2を予熱・調湿す
るプレヒータFと、プレヒータgを有する第2シングル
フェーサGと、一対の芯紙h1,h2を支持するミルロー
ルHと、一対の表ライナ原紙i1,i2を支持するミルロ
ールIと、各表ライナ原紙i1,i2を予熱・調湿するプ
レヒータJと、糊付けを行うグルーマシンKと、ダブル
フェーサLと、スリッタスコアラm1及びカットオフm2
及びスタッカm3とを有するドライエンドMと、積載部
Nとから構成されている。
【0004】そして、このダブルフェーサLは、図8に
示すように、裏ライナ原紙a1に芯紙d1が貼り合わされ
て形成された片面段ボールシートS1と、表ライナ原紙
1とを貼り合わせる行程であって、ヒーティングパー
トHPとクーリングパートCPによって構成されている。即
ち、ヒーティングパートHPには搬送する片面段ボールシ
ートS1及び表ライナ原紙i1の下方に位置してヒーティ
ングボックスL1が多数並設され、クーリングパートCP
にはこのヒーティングボックスL1に隣接して搬送コン
ベヤL2が配設されている。一方、搬送する片面段ボー
ルシートS1及び表ライナ原紙i1の上方にはヒーティン
グボックスL1及び搬送コンベヤL2に対向して押圧コン
ベヤL3が配設されると共に、押圧コンベヤL3をヒーテ
ィングボックスL1に押圧する押圧部L4が配設されてい
る。
【0005】従って、従来の段ボールシートの製造装置
によって両面段ボールシートを製造するには、図7に示
すように、ミルロールAから裏ライナ原紙a1(a2)が
巻き出され、プレヒータBで予熱・調湿された後、第1
シングルフェーサCにてミルロールDから巻き出されて
波状に形成された芯紙d1(d2)と共に貼り合わされ、
片面段ボールシートS1となる。このように形成され片
面段ボールシートS1はグルーマシンKによって糊付け
がなされてからダブルフェーサLに送られ、このダブル
フェーサLにてプレヒータJによって予熱・調湿された
表ライナ原紙i1(i2)と貼り合わされ、両面段ボール
シートS2が製造される。そして、形成された両面段ボ
ールシートS2はドライエンドMにてスリッタスコアラ
1によってスリッティング、罫線入れが行われ、カッ
トオフm2によって裁断処理が行われ、スタッカm3によ
って搬送されて単体の段ボールシートSとして積載部N
に積載される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の段ボー
ルシートの製造装置にあっては、裏ライナ原紙a1と芯
紙d1と表ライナ原紙i1とが糊によって貼り合わされて
両面段ボールシートS2が製造されており、この糊は澱
粉糊であって接着力を得るためには加熱して固化させる
必要がある。そのため、両面段ボールシートの製造行程
では、要所にプレヒータB,F,Jが配設されると共
に、ダブルフェーサLにはヒーティングボックスL1
配設されている。従って、裏ライナ原紙a1、芯紙d1
表ライナ原紙i1、そして、段ボールシートSは要所で
加熱されており、積載部Nに搬送されたときにも、高温
で低水分の乾燥状態で積み上げられている。
【0007】ところで、この積載部Nに搬送されて積載
直前の段ボールシートSは裏ライナ原紙a1及び表ライ
ナ原紙i1で水分差が生じており、一般に、裏ライナ原
紙a1は4〜5%、表ライナ原紙i1は3〜4%であっ
て、また、この段ボールシートSの積載状態では平衡水
分に到達するまでには約数十時間を要し、この間に裏ラ
イナ原紙a1及び表ライナ原紙i1の面内に水分分布を生
じる。例えば、図9に示すように、表ライナ原紙i1
周辺部(縦1000mm×横1000mmの表ライナ原紙の場合、端
部から約200mm中央寄りまでの範囲)は大気中の水分を
吸収しやすいので約数時間で平衡水分に達する。一方、
表ライナ原紙i1の中央部(縦1000mm×横1000mmの表ラ
イナ原紙の場合、端部約200mmから中央側の範囲)は大
気中の水分を吸収しにくいので、含水分は緩やかに増加
して平衡水分に達するまで約数十時間かかってしまう。
【0008】従って、段ボールシートSの裏ライナ原紙
1及び表ライナ原紙i1はその面内で、周辺部と中央部
とで平衡水分に達する時間が異なり、この平衡水分に達
するまでに裏ライナ原紙a1及び表ライナ原紙i1の周辺
部の伸長量が中央部に比べて大きくなるため、図10に
示すように、積載状態の段ボールシートSが平面を維持
できずに座屈変形を起こし、波状の経時反りを生じて不
良製品となってしまうという問題があった。
【0009】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、積載状態での高温・低水分シートを平衡温度・
水分に近づけることによって平衡水分に到達するまでの
シート周辺部と中央部との水分差を制御し、波状の経時
反りの発生を抑制して品質の向上を図った段ボールシー
トの製造装置及び方法を提供することを目的とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの 請求項の発明の段ボールシートの製造装置は、所
定の波形形状に形成された芯紙の上下両面にそれぞれラ
イナを貼り合わせて両面段ボールシートを製造する段ボ
ールシートの製造装置において、前記両面段ボールシー
トの製造搬送ラインに該両面段ボールシートを挟持する
上搬送ベルト及び下搬送ベルトが設けられ、該上搬送ベ
ルト及び該下搬送ベルトの一側方に該両面段ボールシー
トに対して側方からシート周辺部と中央部との間で水分
差をなくすための加湿エアを噴射するエア噴射手段が設
けられると共に、前記上搬送ベルト及び前記下搬送ベル
トの他側方に該エア噴射手段から噴射された加湿エアを
吸入するエア吸入手段が設けられ、前記両面段ボールシ
ートの周辺部と中央部とを平衡水分に近づけて、前記両
面段ボールシートを積載したことを特徴とするものであ
る。
【0013】従って、所定の波形形状に形成された芯紙
の上下両面にそれぞれライナを貼り合わせて両面段ボー
ルシートが製造されると、この製造搬送ライン上の段ボ
ールシートが上搬送ベルト及び下搬送ベルトにより挟持
され、その一側方からエア噴射手段によって加湿エアが
噴射されると共に他側方でエア吸入手段によってこの加
湿エアが吸入されて、段ボールシートのシート周辺部と
中央部との水分差がなくなって早く平衡水分に近づけら
れるので、平衡水分に到達する過程でのシート周辺部と
中央部とでの伸長差が減少し、座屈変形による波状の経
時反りの発生が抑制される。
【0014】また、請求項の発明の段ボールシートの
製造装置において、前記エア噴射手段は前記両面段ボー
ルシートの製造搬送ラインにおけるダブルフェーサから
シート裁断装置までの間に設けられたことを特徴とする
ものである。
【0015】従って、エア噴射手段はダブルフェーサか
らシート裁断装置を搬送中の段ボールシートに対して側
方からエアあるいは加湿エアが噴射することで、搬送中
の段ボールシートの座屈変形による波状の経時反りの発
生が抑制される。
【0016】また、請求項の発明の段ボールシートの
製造装置において、前記エア噴射手段は、前記両面段ボ
ールシートに向けて加湿エアを噴射する多数のエア噴射
孔を有することを特徴とするものである。
【0017】また、請求項の発明の段ボールシートの
製造装置において、前記エア噴射手段は、加湿エア供給
源が接続されたエアボックスを有し、該エアボックスに
前記多数のエア噴射孔が形成されたことを特徴とするも
のである。
【0018】
【0019】また、請求項の発明の段ボールシートの
製造方法は、所定の波形形状に形成された芯紙の上下両
面にそれぞれライナを貼り合わせて両面段ボールシート
を製造する段ボールシートの製造方法において、上搬送
ベルト及び下搬送ベルトにより前記両面段ボールシート
を挟持した状態で、該両面段ボールシートに対して一側
方からシート周辺部と中央部との間で水分差をなくすた
めの加湿エアを噴射すると共に、前記両面段ボールシー
トに対して他側方から該加湿エアを吸入して、前記両面
段ボールシートの周辺部と中央部とを平衡水分に近づけ
て、前記両面段ボールシートを積載することを特徴とす
るものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0021】図1に本発明の第1実施形態に係る段ボー
ルシートの製造装置を表すダブルフェーサの概略構成、
図2にダブルフェーサに適用された加湿エア噴射吸引装
置の平面視、図3に加湿エア噴射吸引装置の正面視を示
す。
【0022】本実施形態は、本発明の段ボールシートの
製造装置をダブルフェーサのクーリングパートに適用し
たものである。
【0023】即ち、図1乃至図3に示すように、ダブル
フェーサ11はヒーティングパート12とクーリングパ
ート13によって構成されている。このヒーティングパ
ート12にはヒーティングボックス(熱板群)14が搬
送方向に反って複数配設され、このヒーティングボック
ス14の上方には無端の加圧ベルト15が多数のガイド
ローラ16によって循環駆動自在に配設されており、こ
の加圧ベルト15はヒーティングボックス14の上面に
摺接している。そして、各ヒーティングボックス14の
上方には加圧ベルト15をこのヒーティングボックス1
4の上面に押し付けるための加圧部16が設けられてお
り、この加圧部16は、例えば、箱状のエアチャンバに
よって構成され、このエアチャンバ内に圧縮空気を供給
することでこの圧縮空気によって加圧ベルト15をヒー
ティングボックス14の上面に押し付けることができる
ようになっている。
【0024】一方、クーリングパート13にはヒーティ
ングボックス14の搬送方向下流側に隣接して循環駆動
する下搬送ベルト17が設けられており、この下搬送ベ
ルト17の上方には加圧ベルト15の搬送方向下流側に
隣接して循環駆動する上搬送ベルト18が設けられてお
り、上搬送ベルト18は下搬送ベルト17に接触してい
る。そして、このヒーティングパート13には上搬送ベ
ルト18と下搬送ベルト17の接触部分には、一側方に
は搬送される両面段ボールシートS2に対して側方から
加湿エア(あるいはエア)を噴射するエア噴射装置21
が設けられる一方、他側方にはエア噴射装置21から噴
射されたエアを吸入するエア吸入装置31が設けられて
いる。なお、19はグルーマシンである。
【0025】このエア噴射装置21は、エアボックス2
2の一方に図示しない加湿エア供給源が接続されるエア
供給孔23が形成される一方、他方に両面段ボールシー
トS 2に向けて加湿エアを噴射する多数のエア噴射孔2
4が形成されてなる。また、エア吸入装置31は、エア
ボックス32の一方に両面段ボールシートS2に向けて
噴射された加湿エアを吸入する多数のエア吸入孔33が
形成される一方、他方に図示しないエア吸入源が接続さ
れるエア排出孔34が形成されてなる。
【0026】ここで、本実施形態の段ボールシート製造
装置の作用を説明する。
【0027】図1乃至図3に示すように、図示しないシ
ングルフェーサによって裏ライナ原紙aに芯紙dが貼り
合わされて片面段ボールシートS1が形成されており、
この片面段ボールシートS1はグルーマシン19によっ
て糊付けされ、表ライナ原紙iと積層された状態でダブ
ルフェーサ11に送給される。このダブルフェーサ11
では、まず、ヒーティングパート12において、積層さ
れた片面段ボールシートS1と表ライナ原紙iはヒーテ
ィングボックス14と加圧ベルト15との間に搬入さ
れ、ここで片面段ボールシートS1及び表ライナ原紙i
はヒーティングボックス14から適度な加熱を受け、且
つ、加圧部16から押圧力が付加された加圧ベルト15
によって適度な加圧力を受け、両者は貼り合わされて両
面段ボールシートS2が形成される。
【0028】次に、クーリングパート13において、両
面段ボールシートS2は上搬送ベルト18と下搬送ベル
17との間に搬入され、ここで両面段ボールシートS
2が冷却されることで貼着状態が確実なものとなり、歪
みや反りなどの変形が修正される。また、このクーリン
グパート13では、上搬送ベルト18と下搬送ベルト
とで挾持された両面段ボールシートS2に対してエア
噴射装置21によって側方から加湿エアが噴射される一
方、このエア噴射装置21から噴射されたエアはエア吸
入装置31によって吸入されるようになっている。即
ち、エア噴射装置21において、加湿エア供給源によっ
てエア供給孔23からエアボックス22内に加湿エアが
供給されると、この加湿エアは多数のエア噴射孔24か
ら両面段ボールシートS2に向けて加湿エアを噴射す
る。一方、エア吸入装置31において、エア吸入源によ
ってエア排出孔34からエアボックス32のエアが吸入
されると、両面段ボールシートS2の間隙に存在するエ
アが多数のエア吸入孔33を通してエアボックス32内
に吸入される。
【0029】このようにクーリングパート13を搬送中
の両面段ボールシートS2に対して一側方からエア噴射
装置21によって加湿エアが噴射されると共に、他側方
でエア吸入装置31によってこのエアが吸入されるよう
になっており、両面段ボールシートS2はシート周辺部
と中央部との間で水分差がなくなって早く平衡水分に近
づけられることとなり、平衡水分に到達する過程でのシ
ート周辺部と中央部とでの伸長差が減少し、座屈変形に
よる波状の経時反りの発生が抑制される。
【0030】その後、この両面段ボールシートS2はド
ライエンドにてスリッタスコアラによってスリッティン
グ、罫線入れが行われ、カットオフによって裁断処理が
行われ、スタッカによって搬送されて単体の段ボールシ
ートSとして積載部に積載される。
【0031】図4に本発明の第2実施形態に係る段ボー
ルシートの製造装置を表すドライエンド及び積載部の概
略構成、図5に積載部に適用された加湿エア噴射吸引装
置の平面視、図6に加湿エア噴射吸引装置の正面視を示
す。
【0032】本実施形態は、本発明の段ボールシートの
製造装置を積載部に適用したものである。
【0033】即ち、図4乃至図6に示すように、ドライ
エンド41は両面段ボールシートS 2を所定の長さに裁
断する裁断処理を行うカットオフ42及び裁断された単
体の段ボールシートSを搬送するスタッカ43を有して
いる。このドライエンド41の搬送方向下流側には積載
部44が設けられており、この積載部44には、一側方
には積載された段ボールシートSに対して側方から加湿
エア(あるいはエア)を噴射するエア噴射装置51が設
けられる一方、他側方にはエア噴射装置51から噴射さ
れたエアを吸入するエア吸入装置61が設けられてい
る。
【0034】このエア噴射装置51は、積層された多数
の段ボールシートSに対向するエアボックス52の一方
に図示しない加湿エア供給源が接続されるエア供給孔5
3が形成される一方、他方に各段ボールシートSに向け
て加湿エアを噴射する多数のエア噴射孔54が形成され
てなる。また、エア吸入装置61は、積層された多数の
段ボールシートSに対向するエアボックス62の一方に
各段ボールシートSに向けて噴射された加湿エアを吸入
する多数のエア吸入孔63が形成される一方、他方に図
示しないエア吸入源が接続されるエア排出孔64が形成
されてなる。
【0035】ここで、本実施形態の段ボールシート製造
装置の作用を説明する。
【0036】図4乃至図6に示すように、図示しないダ
ブルフェーサによって片面段ボールシートS1に表ライ
ナ原紙iが貼り合わされて両面段ボールシートS2が形
成されており、この両面段ボールシートS2はドライエ
ンド41のカットオフ42によって所定の長さに裁断さ
れて単体の段ボールシートSとなり、スタッカ43によ
って積載部44まで搬送され、この積載部44に所定個
数積載される。
【0037】この積載部44では、多数積載された段ボ
ールシートSに対してエア噴射装置51によって側方か
ら加湿エアが噴射される一方、このエア噴射装置51か
ら噴射されたエアはエア吸入装置61によって吸入され
るようになっている。即ち、エア噴射装置51におい
て、加湿エア供給源によってエア供給孔53からエアボ
ックス52内に加湿エアが供給されると、この加湿エア
は多数のエア噴射孔54から段ボールシートSに向けて
加湿エアを噴射する。一方、エア吸入装置61におい
て、エア吸入源によってエア排出孔64からエアボック
ス62のエアが吸入されると、段ボールシートSの間隙
に存在するエアが多数のエア吸入孔63を通してエアボ
ックス62内に吸入される。
【0038】このように積載部44に多数積載され段ボ
ールシートSに対して一側方からエア噴射装置51によ
って加湿エアが噴射されると共に、他側方でエア吸入装
置61によってこのエアが吸入されるようになってお
り、各段ボールシートSはシート周辺部と中央部との間
で水分差がなくなって早く平衡水分に近づけられること
となり、平衡水分に到達する過程でのシート周辺部と中
央部とでの伸長差が減少し、座屈変形による波状の経時
反りの発生が抑制される。
【0039】なお、上述した各実施形態では、本発明の
段ボールシートの製造装置を表すダブルフェーサあるい
は積載部に適用して説明したが、これに限らず、段ボー
ルシートの製造搬送ラインにおけるダブルフェーサから
積載部あるいはそれより下流側のコンベヤまでの間であ
ればどこでもよく、また、ダブルフェーサからシート裁
断装置までの間と、積載部あるいはそれより下流側のコ
ンベヤの両方に設けてもよいものである。
【0040】
【0041】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように、 本発明の段ボールシートの製造装置によれば、
両面段ボールシートの製造搬送ラインに両面段ボールシ
ートを挟持する上搬送ベルト及び下搬送ベルトを設け、
上搬送ベルト及び下搬送ベルトの一側方に、この両面段
ボールシートに対して側方からシート周辺部と中央部と
の間で水分差をなくすための加湿エアを噴射するエア噴
射手段を設けると共に、上搬送ベルト及び下搬送ベルト
の他側方にこのエア噴射手段から噴射されたエアを吸入
するエア吸入手段を設け、両面段ボールシートの周辺部
と中央部とを平衡水分に近づけて、前記両面段ボールシ
ートを積載したので、製造搬送ライン上の段ボールシー
トに対して一側方からエア噴射手段によって加湿エアが
噴射されると共に他側方でエア吸入手段によってこのエ
アあるいは加湿エアが吸入されることで、段ボールシー
トのシート周辺部と中央部との水分差がなくなって早く
平衡水分に近づけられることとなり、平衡水分に到達す
る過程でのシート周辺部と中央部とでの伸長差が減少
し、座屈変形による波状の経時反りの発生を抑制するこ
とができ、その結果、段ボールシートの品質の向上を図
ることができる。
【0042】
【0043】
【0044】また、本発明の段ボールシートの製造方法
によれば、上搬送ベルト及び下搬送ベルトにより両面段
ボールシートを挟持した状態で、両面段ボールシートに
対して一側方からシート周辺部と中央部との間で水分差
をなくすための加湿エアを噴射し、両面段ボールシート
に対して他側方から加湿エアを吸入し、両面段ボールシ
ートの周辺部と中央部とを平衡水分に近づけて、前記両
面段ボールシートを積載するので、製造搬送ライン上の
段ボールシートに対して一側方からエア噴射手段によっ
て加湿エアが噴射されると共に他側方でエア吸入手段に
よってこのエアあるいは加湿エアが吸入されることで、
段ボールシートのシート周辺部と中央部との水分差がな
くなって早く平衡水分に近づけられることとなり、平衡
水分に到達する過程でのシート周辺部と中央部とでの伸
長差が減少し、座屈変形による波状の経時反りの発生抑
制することができ、その結果、段ボールシートの品質の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る段ボールシートの
製造装置を表すダブルフェーサの概略構成図である。
【図2】ダブルフェーサに適用された加湿エア噴射吸引
装置の平面図である。
【図3】加湿エア噴射吸引装置の正面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る段ボールシートの
製造装置を表すドライエンド及び積載部の概略構成図で
ある。
【図5】積載部に適用された加湿エア噴射吸引装置の平
面図である。
【図6】加湿エア噴射吸引装置の正面図である。
【図7】従来の段ボールシートの製造装置を表す概略図
である。
【図8】段ボールシートの製造装置のダブルフェーサを
表す概略構成図である。
【図9】段ボールシートの積載直後から経過時間に対す
る表ライナの表面水分量の変化を表すグラフである。
【図10】段ボールシートの積載状態を表す概略図であ
る。
【符号の説明】
11 ダブルフェーサ 12 ヒーティングパート 13 クーリングパート 14 ヒーティングボックス 15 加圧ベルト 17 下搬送ボルト 18 上搬送ベルト 21 エア噴射装置 31 エア吸入装置 41 ドライエンド 42 カットオフ 43 スタッカ 44 積載部44 51 エア噴射装置 61 エア吸入装置 a 裏ライナ原紙 d 芯紙 i 表ライナ原紙 S1 片面段ボールシート S2 両面段ボールシート S 段ボールシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−16593(JP,A) 特開 昭48−27893(JP,A) 特開 平8−34081(JP,A) 特開 平4−284232(JP,A) 特開 昭59−101350(JP,A) 実公 平3−12501(JP,Y2) 英国特許出願公開2137246(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31F 1/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の波形形状に形成された芯紙の上下両
    面にそれぞれライナを貼り合わせて両面段ボールシート
    を製造する段ボールシートの製造装置において、 前記両面段ボールシートの製造搬送ラインに該両面段ボ
    ールシートを挟持する上搬送ベルト及び下搬送ベルトが
    設けられ、 該上搬送ベルト及び該下搬送ベルトの一側方に該両面段
    ボールシートに対して側方からシート周辺部と中央部と
    の間で水分差をなくすための加湿エアを噴射するエア噴
    射手段が設けられると共に、 前記上搬送ベルト及び前記下搬送ベルトの他側方に該エ
    ア噴射手段から噴射された加湿エアを吸入するエア吸入
    手段が設けられ 前記両面段ボールシートの周辺部と中央部とを平衡水分
    に近づけて、前記両面段ボールシートを積載し たことを
    特徴とする段ボールシートの製造装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の段ボールシートの製造装置
    において、 前記エア噴射手段は前記両面段ボールシートの製造搬送
    ラインにおけるダブルフェーサからシート裁断装置まで
    の間に設けられたことを特徴とする段ボールシートの製
    造装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の段ボールシートの
    製造装置において、 前記エア噴射手段は、前記両面段ボールシートに向けて
    加湿エアを噴射する多数のエア噴射孔を有することを特
    徴とする段ボールシートの製造装置。
  4. 【請求項4】請求項記載の段ボールシートの製造装置
    において、 前記エア噴射手段は、加湿エア供給源が接続されたエア
    ボックスを有し、該エアボックスに前記多数のエア噴射
    孔が形成されたことを特徴とする段ボールシートの製造
    装置。
  5. 【請求項5】所定の波形形状に形成された芯紙の上下両
    面にそれぞれライナを貼り合わせて両面段ボールシート
    を製造する段ボールシートの製造方法において、 上搬送ベルト及び下搬送ベルトにより前記両面段ボール
    シートを挟持した状態で、該両面段ボールシートに対し
    て一側方からシート周辺部と中央部との間で水分差をな
    くすための加湿エアを噴射すると共に、前記両面段ボー
    ルシートに対して他側方から該加湿エアを吸入して、前
    記両面段ボールシートの周辺部と中央部とを平衡水分に
    近づけて、前記両面段ボールシートを積載することを特
    徴とする段ボールシートの製造方法。
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