JP7235563B2 - レーザー加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザー加工方法に関する。
チップの形成では、たとえば、ウェーハの分割予定ラインによって区画された領域に、デバイスを形成する。その後、ウェーハを分割予定ラインに沿って分割することによって、複数のチップが得られる。また、ウェーハを分割する際には、たとえば、ウェーハの表面に保護テープを貼着し、ウェーハの裏面からレーザー光線を入射する。ウェーハ内部で、レーザー光線を集光させた集光点を分割予定ラインに沿って加工送りすることにより、分割予定ラインに沿って、ウェーハの内部に改質層を形成する。改質層に外力を付与することにより、ウェーハを分割することができる。
特開2011-143488号公報 特開2011-151299号公報 特開2018-063148号公報 特開2010-048715号公報
しかし、改質層に沿ってチップを分割すると、チップの側辺が直線になりにくい場合がある。これは、改質層がウェーハの表面から均一な高さに形成されていないために、改質層にかかる外力が均一になりにくいからだと考えられる。
改質層を形成するために、集光点を既定の高さに位置付けて加工送りする際、ウェーハの厚みのばらつき、チャックテーブルの上面高さのばらつき、および/または、テープの厚みのばらつきといった要因により、改質層がウェーハの表面から均一な高さに形成されないと考えられる。
本発明の目的は、ウェーハの表面(下面)から均一な高さに改質層を形成することにある。
本発明のレーザー加工方法は、板状の被加工物に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を、被加工物の内部に位置づけて、分割予定ラインに沿って加工送りすることによって、該被加工物の内部に改質層を形成するレーザー加工方法であって、チャックテーブルによって被加工物を保持する保持工程と、所定の基準加工送り位置における該被加工物の上面高さを、上面高さ測定手段によって測定し、基準上面高さ(H0)として記憶する基準上面高さ記憶工程と、該基準加工送り位置における該被加工物の厚みを、厚み測定手段によって測定し、基準厚み(T0)として記憶する基準厚み記憶工程と、該基準上面高さおよび該基準厚みに基づいて、該基準加工送り位置において、該被加工物の下面から所定の距離だけ上方向に離れた第1の高さ位置に該集光点が位置するような、該レーザー光線を照射する集光器の高さを、基準集光器高さとして求める基準集光器高さ算出工程と、該上面高さ測定手段および該厚み測定手段を、加工送り手段によって、該分割予定ラインに沿って相対的に加工送りしながら、該被加工物の上面高さ(H)および厚み(T)を測定する測定工程と、該測定工程で測定された被加工物の上面高さ(H)から該基準上面高さ(H0)を差し引くことによって高さ差(Δh)を算出する高さ差算出工程と、該測定工程で測定された該被加工物の厚み(T)から該基準厚み(T0)を差し引くことによって厚み差(ΔT)を算出する厚み差算出工程と、該高さ差(ΔH)と、該厚み差(ΔT)と、パラメータ(N)とを用いて、以下の式(1)により、該第1の高さ位置に該集光点が位置するように、該集光器の高さを該基準集光器高さから上下方向に調整するための調整値を算出する調整値算出工程と、該分割予定ラインに沿って加工送りされる該集光器の高さを、該基準集光器高さから該調整値分だけ上下方向に移動させながら、該集光器からレーザー光線を照射することにより、該被加工物の下面から一定の高さに改質層を形成する改質層形成工程と、を含む、レーザー加工方法。
調整値=該高さ差(ΔH)-該厚み差(ΔT)×パラメータ(N)…(1)
N=tan[arcsin{(1/n)*sinθf}]/tanθf+α
n:被加工物の屈折率
θf:集光光線角度
α:被加工物の材質によって予め決められた値
このレーザー加工方法では、該分割予定ラインに対して、該測定工程、該高さ差算出工程、該厚み差算出工程、該調整値算出工程および該改質層形成工程を連続的に実施してもよい。
本発明のレーザー加工方法によれば、被加工物の上面高さが変化しても、この変化に応じて、集光器の高さ、すなわちレーザー光線の集光点の高さを変更することができる。これにより、被加工物の下面から一定の距離だけ離れた位置に集光点を配置して、ここに改質層を形成することができる。
本実施形態にかかるレーザー加工装置の構成を示す斜視図である。 ワークセットにおける分割予定ラインとレーザーユニットとを示す説明図である。 レーザーユニットの構成を示す斜視図である。 図1に示したレーザー加工装置におけるレーザー加工の動作を示す説明図である。 図1に示したレーザー加工装置における別のレーザー加工の動作を示す説明図である。 レーザー光線における集光光線角度を示す説明図である。 図7(a)および図7(b)は、集光レンズを透過したレーザー光線の集光位置を示す説明図である。 パラメータ(N)の適切な範囲を求めるための実験の様子を示す説明図である。 実験結果を記載した表を示す説明図である。
[実施形態1]
図1に示すように、本実施形態にかかるレーザー加工装置10は、直方体状の基台11、および、基台11の一端に立設された立壁部13を備えている。
基台11の上面には、チャックテーブル43を移動させるチャックテーブル移動機構14が設けられている。チャックテーブル移動機構14は、チャックテーブル43を、X軸方向に加工送りするとともに、Y軸方向に割り出し送りする。
チャックテーブル移動機構14は、チャックテーブル43を備えたチャックテーブル部40、チャックテーブル43を割り出し送り方向に移動する割り出し送り部20、および、チャックテーブル43を加工送り方向に移動する加工送り部30を備えている。
割り出し送り部20は、Y軸方向に延びる一対のガイドレール23、ガイドレール23に載置されたY軸テーブル24、ガイドレール23と平行に延びるボールネジ25、および、ボールネジ25を回転させる駆動モータ26を含んでいる。
一対のガイドレール23は、Y軸方向に平行に、基台11の上面に配置されている。Y軸テーブル24は、一対のガイドレール23上に、これらのガイドレール23に沿ってスライド可能に設置されている。Y軸テーブル24上には、加工送り部30およびチャックテーブル部40が載置されている。
ボールネジ25は、Y軸テーブル24の下面側に設けられたナット部(図示せず)に螺合されている。駆動モータ26は、ボールネジ25の一端部に連結されており、ボールネジ25を回転駆動する。ボールネジ25が回転駆動されることで、Y軸テーブル24、加工送り部30およびチャックテーブル部40が、ガイドレール23に沿って、割り出し送り方向(Y軸方向)に移動する。
加工送り部30は、X軸方向に延びる一対のガイドレール31、ガイドレール31上に載置されたX軸テーブル32、ガイドレール31と平行に延びるボールネジ33、および、ボールネジ33を回転させる駆動モータ35を備えている。一対のガイドレール31は、X軸方向に平行に、Y軸テーブル24の上面に配置されている。X軸テーブル32は、一対のガイドレール31上に、これらのガイドレール31に沿ってスライド可能に設置されている。X軸テーブル32上には、チャックテーブル部40が載置されている。
ボールネジ33は、X軸テーブル32の下面側に設けられたナット部(図示せず)に螺合されている。駆動モータ35は、ボールネジ33の一端部に連結されており、ボールネジ33を回転駆動する。ボールネジ33が回転駆動されることで、X軸テーブル32およびチャックテーブル部40が、ガイドレール31に沿って、加工送り方向(X軸方向)に移動する。
チャックテーブル部40は、概略円形状のウェーハ1を保持するために用いられる。図1に示すように、ウェーハ1は、リングフレームF、粘着テープSおよびウェーハ1を含むワークセットWとして、チャックテーブル部40に保持される。ウェーハ1は、格子状の分割予定ラインMを有している。分割予定ラインMによって区画された各領域には、デバイス(図示せず)が形成されている。ウェーハ1を分割予定ラインMに沿って分割することによって、チップを形成することができる。
チャックテーブル部40は、ウェーハ1を保持するチャックテーブル43、チャックテーブル43の周囲に設けられたクランプ部45、および、チャックテーブル43を支持するθテーブル47を有している。
θテーブル47は、X軸テーブル32の上面に、XY平面内で回転可能に設けられている。チャックテーブル43は、ウェーハ1を吸着保持するための部材である。チャックテーブル43は、円板状に形成されており、θテーブル47上に設けられている。
チャックテーブル43の上面には、ポーラスセラミックス材を含む保持面が形成されている。この保持面は、吸引源(図示せず)に連通されている。チャックテーブル43の周囲には、支持アームを含む4つのクランプ部45が設けられている。4つのクランプ部45は、エアアクチュエータ(図示せず)により駆動されることで、チャックテーブル43に保持されているウェーハ1の周囲のリングフレームFを、四方から挟持固定する。
レーザー加工装置10の立壁部13は、チャックテーブル移動機構14の後方に立設されている。立壁部13の前面には、レーザーユニット12をZ軸方向に移動するための昇降手段50が設けられている。
昇降手段50は、Z軸方向に延びる一対のガイドレール51、ガイドレール51上に載置されたZ軸テーブル52、ガイドレール51と平行に延びるボールネジ53、および、ボールネジ53を回転させる駆動モータ55を備えている。一対のガイドレール51は、Z軸方向に平行に、立壁部13の前面に配置されている。Z軸テーブル52は、一対のガイドレール51上に、これらのガイドレール51に沿ってスライド可能に設置されている。Z軸テーブル52には、アーム部15およびレーザーユニット12が取り付けられている。
アーム部15は、Z軸テーブル52から、チャックテーブル移動機構14の方向に突出している。レーザーユニット12は、チャックテーブル部40のチャックテーブル43に対向するように、アーム部15の先端に支持されている。
レーザーユニット12は、ウェーハ1をレーザー加工するための装置である。レーザーユニット12は、チャックテーブル43に保持されたウェーハ1をレーザー光線によって加工する加工手段18、ならびに、加工手段18を挟むように設けられた一対の厚み測定手段16および一対の上面高さ測定手段17を有している。
厚み測定手段16は、チャックテーブル43に保持されたウェーハ1の厚みを測定する。上面高さ測定手段17は、チャックテーブル43に保持されたウェーハ1の上面高さを測定する。
なお、ウェーハ1の上面高さは、たとえば、X軸テーブル32あるいは基台11の上面からウェーハ1の上面までの高さを意味する。
また、厚み測定手段16および上面高さ測定手段17としては、たとえば、それぞれ、特許文献1~4に開示されている技術を用いた厚み測定器および高さ測定器を用いることができる。
図2に示すように、レーザーユニット12は、ワークセットWにおけるウェーハ1の分割予定ラインM上で、X軸方向に沿って、ウェーハ1に対して相対的に移動される。
また、図3に示すように、レーザーユニット12の加工手段18は、集光器181およびアクチュエータ182を備えている。
集光器181は、レーザー発振器および集光レンズを備えており、チャックテーブル43に保持されたウェーハ1の内部に、レーザー光線を集光させる。アクチュエータ182は、チャックテーブル43に保持されたウェーハ1に対する集光器181(集光レンズ)の距離を調整する。
また、図1に示すように、レーザー加工装置10は、レーザー加工装置10の各構成要素を制御する制御手段61、および、種々のプログラムおよびデータを記憶するための記憶部62を備えている。
次に、レーザー加工装置10によるウェーハ1に対するレーザー加工の動作について説明する。
レーザー加工装置10では、制御手段61の制御により、板状の被加工物であるウェーハ1に対して透過性を有する波長のレーザー光線を集光させた集光点を、ウェーハ1の内部に位置づけて、分割予定ラインMに沿って加工送りする。これによって、ウェーハ1の内部に改質層を形成する。
詳細には、まず、作業者が、チャックテーブル部40のチャックテーブル43に、ウェーハ1を載置する。制御手段61は、チャックテーブル43の保持面(上面)を吸引源に連通し、チャックテーブル43にウェーハ1を吸引保持させる。さらに、制御手段61は、クランプ部45を制御して、ウェーハ1の周囲のリングフレームFを四方から挟持固定する(保持工程)。
次に、制御手段61は、ウェーハ1に対してレーザーユニット12を相対的に移動しながら、ウェーハ1の分割予定ラインMにレーザー光線を照射して、レーザー加工を実施する。
この際、まず、制御手段61は、割り出し送り部20およびチャックテーブル部40を制御して、ウェーハ1における1本の分割予定ラインMをX軸と平行とし、その分割予定ラインMの一端部を、レーザーユニット12、すなわち、厚み測定手段16、上面高さ測定手段17および加工手段18の直下に配置する(アライメント)。この分割予定ラインMが、レーザー光線によって加工される。
アライメントの後、制御手段61は、加工送り部30を制御して、ウェーハ1をX軸方向に沿って加工送りする。これにより、たとえば、図4の矢印Aに示すように、レーザーユニット12が、チャックテーブル43に保持されたウェーハ1に対して相対的に+X方向に移動する。
この際、制御手段61は、加工手段18における集光器181(集光レンズ183)の高さ位置を制御する。すなわち、制御手段61は、図4に示すように、加工手段18よりも進行方向下流側(+X方向側)の上面高さ測定手段17を制御して、その直下にあるウェーハ1(分割予定ラインM)における上面高さH1を測定する(上面高さ測定工程)。制御手段61は、測定された上面高さH1に基づいて、集光器181の高さ位置を求める。そして、制御手段61は、アクチュエータ182(図3参照)を用いて、集光器181の実際の高さ位置を、求めた高さ位置に設定する。
さらに、制御手段61は、集光器181の高さ位置を補正するための補正値を求める。すなわち、制御手段61は、同じく進行方向下流側(+X方向側)の厚み測定手段16を制御して、上面高さ測定手段17の測定位置におけるウェーハ1の厚みT1を測定する(厚み測定工程)。
なお、この測定位置は、分割予定ラインMの延びる方向、すなわち、加工送り方向(X軸方向)に沿う位置を意味する。以下では、加工送り方向(X軸方向)に沿う位置を、加工送り位置とする。
そして、制御手段61は、上面高さ測定工程で測定されたウェーハ1の上面高さH1と、厚み測定工程で測定されたウェーハ1の厚みT1とに基づいて、ウェーハ1の下面高さB1を算出する(下面高さ算出工程)。
さらに、制御手段61は、下面高さ算出工程で算出されたウェーハ1の下面高さB1に基づいて、ウェーハ1の下面から所定の距離だけ上方向に離れた第1の高さ位置Pを設定する。
そして、制御手段61は、この第1の高さ位置Pからウェーハ1の上面までの距離V1を算出する。さらに、制御手段61は、この距離V1を、ウェーハ1の屈折率に所定の係数を加えた値で割ることによって、ウェーハ1の下面から一定の第1の高さ位置Pに集光点Cが位置するように、集光器181(集光レンズ183)の高さ位置を補正するための補正値を算出する(補正値算出工程)。
なお、「ウェーハ1の屈折率に所定の係数を加えた値」における係数の要素は、たとえば、集光レンズ183の開口数(NA)、集光レンズ183の球面収差、および、レーザー光線Lの波長である。これらが大きい値となると、レーザー光線Lの焦点距離が大きくなる。
その後、制御手段61は、加工手段18のアクチュエータ182(図3参照)を用いて、算出した補正値に基づいて加工手段18の集光器181(集光レンズ183)の高さ位置、すなわち、レーザー光線Lの集光点Cの高さ位置を補正しながら、加工送りを実施する。
これにより、ウェーハ1の下面から一定の第1の高さ位置Pに集光点を配置して、ここに改質層を形成することができる(改質層形成工程)。
なお、加工送り中に、加工送り位置の変化に応じてウェーハ1の上面高さが変化する場合、たとえば、図4の右側に示すように、チャックテーブル43の上面高さが高くなり、このためにウェーハ1の上面高さが高くなる場合もある。
この場合でも、制御手段61は、この位置での上面高さH1に基づいて、集光器181の高さ位置を設定する。さらに、制御手段61は、この位置でのウェーハ1の厚みT2およびウェーハ1の上面高さH2を測定して、ウェーハ1の下面の高さB2を算出し、第1の高さ位置Pを設定する。そして、制御手段61は、この第1の高さ位置Pからウェーハ1の上面までの距離V2を算出し、この距離V2をウェーハ1の屈折率に所定の係数を加えた値で割ることによって、補正値を算出する。その後、制御手段61は、算出した補正値に基づいて加工手段18の集光器181の高さ位置、すなわち、レーザー光線Lの集光点Cの高さ位置を補正して、加工送りを実施する。
たとえば、図4に示されるように、チャックテーブルの上面高さが変わる一方、ウェーハ1および粘着テープSの厚さが変わらない場合、V1とV2とは略等しくなる。つまり、この場合、ウェーハの上面高さH1の違いだけ、集光器181(集光レンズ183)の高さ位置が変わる。
以上のように、ウェーハ1の上面高さが変化しても、制御手段61が、この変化に応じてレーザー光線Lの集光点Cの高さ位置を変更することができる。これにより、ウェーハ1の下面から一定の距離だけ離れた第1の高さ位置Pに集光点Cを配置して、ここに改質層を形成することができる。
このようにして、制御手段61は、1本の分割予定ラインMに対するレーザー加工を実施する。その後、制御手段61は、割り出し送り部20を制御してウェーハ1をY方向に移動し、次の分割予定ラインMに対するレーザー加工を実施する。
なお、ウェーハ1の上面高さのばらつきは、上記したようなチャックテーブル43の上面高さのばらつきの他に、粘着テープSの厚みのばらつき、および、ウェーハ1自身の厚みのばらつきによって生じる。本実施形態では、このようなばらつきがあっても、ウェーハ1の下面から一定の高さ位置に改質層を形成するので、ウェーハ1を直線上に分割することができる。このため、分割の際におけるチップの破損を抑制することができる。
また、制御手段61は、1本の分割予定ラインMに対する加工において、改質層形成工程を連続的に実施する一方、上面高さ測定工程、厚み測定工程、下面高さ算出工程および補正値算出工程については、所定の時間間隔をおいて、間欠的に実施してもよい。
また、制御手段61は、上面高さ測定工程、厚み測定工程、下面高さ算出工程および補正値算出工程については、全ての分割予定ラインMのレーザー加工の際に実施することに代えて、数本おきに、たとえば、2ラインあるいは3ラインおきに実施してもよい。これは、分割予定ラインMに沿ってウェーハ1を分割することによって得られるチップのサイズが小さいときに、特に有効である。
また、制御手段61は、1本の分割予定ラインMに関し、上面高さ測定工程、厚み測定工程、下面高さ算出工程、補正値算出工程および改質層形成工程を、連続的に実施してもよい。
あるいは、制御手段61は、1本の分割予定ラインMに対する加工において、上面高さ測定工程、厚み測定工程、下面高さ算出工程および補正値算出工程を先に実施して、加工送り位置に応じた集光器181の高さ位置(ウェーハ1の上面高さに基づく位置)および補正値を求め、これらを記憶しておいてもよい。そして、制御手段61は、この分割予定ラインMに対する改質層形成工程を、後に実施してもよい。制御手段61は、改質層形成工程を実施する際に、先に求めた高さ位置および補正値を用いて、加工手段18の集光器181(集光レンズ183)の高さ位置、すなわち、レーザー光線Lの集光点Cの高さ位置を設定して、加工送りを実施してもよい。
この場合、改質層形成工程以外の工程、すなわち、上面高さ測定工程、厚み測定工程、下面高さ算出工程および補正値算出工程における加工送り速度と、改質層形成工程における加工送り速度とは、互いに等しくてもよいし、前者の速度を高めてもよい。
改質層形成工程における加工送り速度は、たとえば、200~1000mm/secの範囲にある。ウェーハ1の材質がGaAsである場合には、加工送り速度は、たとえば、200~300mm/secの範囲にある。一方、ウェーハ1の材質がSiである場合には、加工送り速度は、たとえば、600~1000mm/secの範囲にある。
[実施形態2]
本実施形態では、上述した実施形態1に示したレーザー加工装置10における、別のレーザー加工の動作について説明する。
本実施形態でも、レーザー加工装置10では、制御手段61の制御により、板状の被加工物であるウェーハ1に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を、ウェーハ1の内部に位置づけて分割予定ラインMに沿って加工送りする。これによって、ウェーハ1の内部に改質層を形成する。
詳細には、実施形態1と同様に、チャックテーブル43によってウェーハ1を保持する(保持工程)。
次に、制御手段61は、実施形態1と同様のアライメントを実施した後、図5に示すように、所定の基準加工送り位置X0におけるウェーハ1の上面高さを、上面高さ測定手段17によって測定し、基準上面高さH0として、記憶部62に記憶する(基準上面高さ記憶工程)。
その後、制御手段61は、基準加工送り位置X0におけるウェーハ1の厚みを、厚み測定手段16によって測定し、基準厚みT0として、記憶部62に記憶する(基準厚み記憶工程)。
さらに、制御手段61は、基準上面高さH0および基準厚みT0に基づいて、基準加工送り位置X0において、ウェーハ1の下面から所定の距離だけ上方向に離れた第1の高さ位置Pに集光点Cが位置するような、集光器181の高さを、基準集光器高さE0として求める(基準集光器高さ算出工程)。
次に、制御手段61は、ウェーハ1に対してレーザーユニット12を相対的に移動しながら、ウェーハ1の分割予定ラインMにレーザー光線を照射して、レーザー加工を実施する。
この際、制御手段61は、測定工程、高さ差算出工程、厚み差算出工、調整値算出工程および改質層形成工程を実施する。
まず、制御手段61は、加工送り部30を制御して、ウェーハ1をX軸方向に沿って加工送りする。これにより、たとえば、図5の矢印Aに示すように、レーザーユニット12が、チャックテーブル43に保持されたウェーハ1に対して相対的に+X方向に移動する。ここで、加工送り中に、加工送り位置の変化に応じて、ウェーハ1の上面高さが、基準上面高さから変化する場合、たとえば、図5の右側に示すように、加工送り位置X1において、チャックテーブル43の上面高さが高くなり、このためにウェーハ1の上面高さが高くなる場合もある。
この場合でも、制御手段61は、集光器181の高さを適切に調整することが可能である。すなわち、制御手段61は、図5に示すように、加工送り位置X1において、加工手段18よりも進行方向下流側(+X方向側)の上面高さ測定手段17および厚み測定手段16を制御して、その直下にあるウェーハ1(分割予定ラインM)における上面高さH1および厚みT1を測定する(測定工程)。
次に、制御手段61は、該測定工程で測定されたウェーハ1の上面高さH1から、基準上面高さH0を差し引くことによって、高さ差Δhを算出する(高さ差算出工程)。さらに、制御手段61は、測定工程で測定されたウェーハ1の厚みT1から基準厚みT0を差し引くことによって、厚み差ΔTを算出する(厚み差算出工程)。
そして、制御手段61は、高さ差ΔHと厚み差ΔTとパラメータNとを用いて、以下の式(1)により、第1の高さ位置Pに集光点Cが位置するように、集光器181の高さを、基準集光器高さE0から上下方向に調整するための調整値を算出する(調整値算出工程)。
調整値=高さ差(ΔH)-厚み差(ΔT)×パラメータ(N)…(1)
N=tan[arcsin{(1/n)*sinθf}]/tanθf+α
n:ウェーハ1の屈折率
θf:集光光線角度
α:ウェーハ1の材質によって予め決められた値
ここで、図6に示すように、集光光線角度θfは、レーザー光線Lにおけるウェーハ1への入射角である。
このようにして、制御手段61は、分割予定ラインMに沿った加工送り位置における集光器181の高さの調整値を求める。制御手段61は、集光器181の高さ位置を、基準集光器高さE0から調整値分だけ上下方向に集光器181を移動させて、たとえば、図5に示すように集光器高さ位置E1とする。このように、制御手段61は、集光器181の高さを調整しながら加工手段18を加工送りし、集光器181からレーザー光線Lを照射する。これにより、ウェーハ1の下面から一定の第1の高さ位置Pに改質層を形成する(改質層形成工程)。
以上のように、実施形態2に示した方法でも、ウェーハ1の上面高さが変化しても、制御手段61が、この変化に応じて集光器181の高さを調整することができる。これにより、ウェーハ1の下面から一定の距離だけ離れた位置Pに集光点Cを配置して、ここに改質層を形成することができる。
なお、上記した式(1)におけるパラメータ(N)について、より詳細に説明する。
図7(a)および図7(b)に示すように、たとえば、集光レンズ183の球面収差によって、集光レンズ183の外側を通過するレーザー光線Lの集光位置は、ウェーハ1内の深い位置となる。そのため、集光レンズ183の球面収差が大きい場合、改質層は、ウェーハ1の下面に近い位置に形成されることとなる。また、集光レンズ183の開口数(NA)が大きい場合にも、レーザー光線Lはウェーハ1内の深い位置で集光されるため、改質層は、ウェーハ1の下面に近い位置に形成される傾向にある。
そして、上記のパラメータ(N)は、球面収差や開口数(NA)に応じた値である。このため、ウェーハ1の下面から略一定の高さ位置に改質層を形成するための、パラメータ(N)の適切な範囲が存在すると考えられる。
これに関し、シリコンからなるウェーハ1を用いて、パラメータ(N)の適切な範囲を求めるための実験を行った。
この実験で用いられたウェーハ1は、図8に示すように、100μmの厚さを有する部分P1と、90μmの厚さを有する部分P2とを有している。また、集光器181の集光レンズ183として、開口数(NA)=0.7のものが用いられている。
そして、実施形態2に示した方法を用いて、リングフレームFおよび粘着テープSと一体化されたウェーハ1における100μmの厚さの部分P1と90μmの厚さの部分P2とに対して、改質層を形成した。
また、改質層の形成は、集光器181の高さ(Defocus;DF)を-14~-22μmの範囲で変更するとともに、パラメータ(N)の値を0.1~0.2の範囲で変更しながら、複数回にわたって行われた。そして、ウェーハ1の下面から改質層の下端までの距離を測定した。その結果を図9に示す。
なお、DFは、集光器181によって集光されたレーザー光線の集光点がウェーハ1の表面に位置づけられるときの集光器181の高さを原点(ゼロ)とし、ウェーハに接近する方向(下方向)を-方向とし、ウェーハから遠ざかる方向(上方向)を+方向としている。
図9に示す表の最上段には、各Nの値に対応する、n=3.7の時のsinθfの値が示されている。また、図9の三段目以下に、各Nの値および集光器181の高さに応じた、ウェーハ1の下面から改質層の下端までの距離が示されている(単位はμm)。
図9に示すように、N=0.10~0.17の場合に、100μmの厚さの部分P1(t=100)における下面から改質層の下端までの距離と、90μmの厚さの部分P2(t=90)における下面から改質層の下端までの距離との差が、十分に小さくなった。
したがって、この場合のパラメータ(N)の適切な範囲は、N=0.10~0.17であるといえる。
このため、実施形態2の方法では、調整値は、以下の式を用いて求められてもよい。
調整値=高さ差(ΔH)-厚み差(ΔT)×パラメータ(N)…(1)
N=0.10~0.17
なお、レーザー光線Lの集光光線角度θfは、レーザー光線Lにおける各光束の位置に応じて、ある程度の幅を有する。本実施形態では、レーザー光線Lにおけるどの光束の集光光線角度を採用するかについては、たとえば、作業者に任される。
また、本実施形態では、基準厚み記憶工程、基準上面高さ記憶工程および基準集光器高さ算出工程を実施するための基準点は、分割予定ラインMごとに、少なくとも1点、設定されることが好ましい。複数の基準点を設定した場合には、基準点ごとに基準厚み、基準上面高さおよび基準集光器高さを得て、これらの平均値を算出して、基準厚み、基準上面高さおよび基準集光器高さとして用いてもよい。
また、制御手段61は、1本の分割予定ラインMに対する加工において、改質層形成工程を連続的に実施する一方、測定工程、高さ差算出工程、厚み差算出工、および調整値算出工程については、所定の時間間隔をおいて、間欠的に実施してもよい。
また、制御手段61は、測定工程、高さ差算出工程、厚み差算出工、および調整値算出工程については、全ての分割予定ラインMのレーザー加工の際に実施することに代えて、数本おきに、たとえば、2ラインあるいは3ラインおきに実施してもよい。これは、分割予定ラインMに沿ってウェーハ1を分割することによって得られるチップのサイズが小さいときに、特に有効である。
また、制御手段61は、1本の分割予定ラインMに関し、測定工程、高さ差算出工程、厚み差算出工、調整値算出工程、および質層形成工程を、連続的に実施してもよい。
あるいは、制御手段61は、1本の分割予定ラインMに対する加工において、測定工程、高さ差算出工程、厚み差算出工、および調整値算出工程を先に実施して、加工送り位置に応じた集光器181の高さ位置の調整値を求め、これを記憶しておいてもよい。そして、制御手段61は、この分割予定ラインMに対する改質層形成工程を、後に実施してもよい。制御手段61は、改質層形成工程を実施する際に、先に求めた調整値を用いて、加工手段18の集光器181(集光レンズ183)の高さ位置、すなわち、レーザー光線Lの集光点Cの高さ位置を変更して、加工送りを実施してもよい。
この場合、実施形態1と同様に、改質層形成工程以外の工程、すなわち、測定工程、高さ差算出工程、厚み差算出工、および調整値算出工程における加工送り速度と、改質層形成工程における加工送り速度とは、互いに等しくてもよいし、前者の速度を高めてもよい。
また、図1に示したレーザー加工装置10では、レーザーユニット12に、加工手段18を挟むように、一対の厚み測定手段16および一対の上面高さ測定手段17が備えられている。これにより、レーザーユニット12が、ウェーハ1に対して相対的に、+X方向および-X方向のいずれに移動する場合でも、加工手段18の下流側に、厚み測定手段16および上面高さ測定手段17を配置することができる。このため、制御手段61は、レーザーユニット12がいずれの方向に移動する場合でも、加工手段18の下流側に配された厚み測定手段16および上面高さ測定手段17を用いて、ウェーハ1の厚みおよび上面高さを測定することができる。
また、図1に示したレーザー加工装置10では、レーザーユニット12に、一対の厚み測定手段16および一対の上面高さ測定手段17が備えられている。これに代えて、レーザーユニット12は、1つずつの厚み測定手段16および上面高さ測定手段17を備えてもよい。
また、図1に示したレーザー加工装置10では、厚み測定手段16と上面高さ測定手段17とが、別体の部材として構成されている。これに限らず、厚み測定手段16および上面高さ測定手段17の機能を有する部材、すなわち、ウェーハ1の厚みと上面高さとを測定可能な1つの部材を、厚み測定手段16および上面高さ測定手段17に代えて、レーザーユニット12に備えてもよい。
1:ウェーハ、F:リングフレーム、S:粘着テープ、W:ワークセット、
10:レーザー加工装置、11:基台、13:立壁部、
14:チャックテーブル移動機構、15:アーム部、
20:割り出し送り部、30:加工送り部、50:昇降手段、
43:チャックテーブル、
61:制御手段、62:記憶部、
12:レーザーユニット、16:厚み測定手段、17:上面高さ測定手段、
18:加工手段、181:集光器、182:アクチュエータ、183:集光レンズ

Claims (2)

  1. 板状の被加工物に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を、被加工物の内部に位置づけて、分割予定ラインに沿って加工送りすることによって、該被加工物の内部に改質層を形成するレーザー加工方法であって、
    チャックテーブルによって被加工物を保持する保持工程と、
    所定の基準加工送り位置における該被加工物の上面高さを、上面高さ測定手段によって測定し、基準上面高さ(H0)として記憶する基準上面高さ記憶工程と、
    該基準加工送り位置における該被加工物の厚みを、厚み測定手段によって測定し、基準厚み(T0)として記憶する基準厚み記憶工程と、
    該基準上面高さおよび該基準厚みに基づいて、該基準加工送り位置において、該被加工物の下面から所定の距離だけ上方向に離れた第1の高さ位置に該集光点が位置するような、該レーザー光線を照射する集光器の高さを、基準集光器高さとして求める基準集光器高さ算出工程と、
    該上面高さ測定手段および該厚み測定手段を、加工送り手段によって、該分割予定ラインに沿って相対的に加工送りしながら、該被加工物の上面高さ(H)および厚み(T)を測定する測定工程と、
    該測定工程で測定された被加工物の上面高さ(H)から該基準上面高さ(H0)を差し引くことによって高さ差(Δh)を算出する高さ差算出工程と、
    該測定工程で測定された該被加工物の厚み(T)から該基準厚み(T0)を差し引くことによって厚み差(ΔT)を算出する厚み差算出工程と、
    該高さ差(ΔH)と、該厚み差(ΔT)と、パラメータ(N)とを用いて、以下の式(1)により、該第1の高さ位置に該集光点が位置するように、該集光器の高さを該基準集光器高さから上下方向に調整するための調整値を算出する調整値算出工程と、
    該分割予定ラインに沿って加工送りされる該集光器の高さを、該基準集光器高さから該調整値分だけ上下方向に移動させながら、該集光器からレーザー光線を照射することにより、該被加工物の下面から一定の高さに改質層を形成する改質層形成工程と、
    を含む、レーザー加工方法。
    調整値=該高さ差(ΔH)-該厚み差(ΔT)×パラメータ(N)…(1)
    N=tan[arcsin{(1/n)*sinθf}]/tanθf+α
    n:被加工物の屈折率
    θf:集光光線角度
    α:被加工物の材質によって予め決められた値
  2. 該分割予定ラインに対して、該測定工程、該高さ差算出工程、該厚み差算出工程、該調整値算出工程および該改質層形成工程を連続的に実施する、
    請求項記載のレーザー加工方法。
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