JP2020171934A - レーザービーム調整機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザービームを容易に調整する。【解決手段】レーザービームを平行光とするために、ナイフエッジ処理(S2)が実施され、第1の距離と距離との差である距離差が計算される(S3)。さらに、この距離差が予め設定された許容値以内となるように、ビームエキスパンダの第2の凹レンズが光軸方向に移動される(S4,S6)。さらに、第1の距離もしくは第2の距離を用いて、レーザービームのビーム径が算出され、このビーム径が予め設定された所定の範囲となるように、ビームエキスパンダの凸レンズが光軸方向に移動される(S7)。このように、作業者による作業をほとんど介在させることなく、レーザービームを、高い平行度および適切なビーム径を有するように、容易に調整することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、レーザービーム調整機構に関する。
レーザービームを照射することによって被加工物を加工するレーザー加工装置には、レーザー発振器から発振されるレーザービームのビーム径がレーザー発振器毎に異なる、という機差がある。そのため、レーザービームのビーム径を予め設定したサイズに調整するとともに、レーザービームを平行光に調整するため、ビームエキスパンダが用いられている。
ビームエキスパンダによって、所定サイズのビーム径を有する平行光に調整されたレーザービームを、集光器によって集光し、被加工物に照射することによって、加工結果を均一化することができる。ビームエキスパンダは、特許文献1〜3に開示のように、凹レンズと凸レンズとを含む少なくとも3つのレンズの組み合わせを備えている。
特開平08−015625号公報 特開2008−098621号公報 特開2012−091191号公報
たとえば、ビームエキスパンダでは、レーザー発振器から、第1の凹レンズ、凸レンズ、および第2の凹レンズが、この順で並んでいる。各レンズの焦点は、同一軸上に配置される。ビームエキスパンダによるレーザービームの調整は、作業者が、凸レンズおよび第2の凹レンズを、光軸方向に移動させることによって行われる。
また、レーザービームのビーム径は、特許文献1に記載のように、感光体にレーザービームを照射し、感光体における反応面積から測定される。
よって、ビームエキスパンダによるレーザービームの調整は、以下のように実施される。まず、作業者が、レンズを移動することによってレーザービームを平行光とするための調整(平行光調整)を実施する。その後、作業者は、ビーム径を測定し、レンズを移動することによって、レーザービームのビーム径を所定のサイズとするための調整(ビーム径調整)を実施する。このビーム径調整を実施した際に、平行度がくずれるため、再び平行光調整とビーム径調整とを行う。このように、作業者は、レーザービームにおける所望の平行度およびビーム径を得るために、平行光調整とビーム径調整とを繰り返す。このため、ビームエキスパンダによるレーザービームの調整には、手間および時間がかかる。
本発明の目的は、レーザービームを容易に調整することにある。
本発明のレーザービーム調整機構(本調整機構)は、レーザー発振器から発振されたレーザービームを平行光に調整するレーザービーム調整機構であって、該レーザービームの光軸に配置された、複数のレンズからなるビーム調整手段と、該レーザービームの光軸における該ビーム調整手段の下流に配置され、該光軸に直交する方向に移動されて該レーザービームを遮る第1の遮蔽板と、該レーザービームの光軸における該第1の遮蔽板の下流に配置され、該光軸に直交する方向に移動されて該レーザービームを遮る第2の遮蔽板と、該レーザービームの光軸における該第2の遮蔽板の下流に配置され、該レーザービームのエネルギー量を測定するパワーメータと、制御手段と、を備え、該制御手段は、該レーザービームが該第1の遮蔽板に遮られることによって、該レーザービームのエネルギー量が、予め設定された第1の割合になるような該第1の遮蔽板の位置と、該エネルギー量が予め設定された第2の割合になるような該第1の遮蔽板の位置との間の距離である第1の距離を記憶する第1の記憶部と、該レーザービームが該第2の遮蔽板に遮られることによって、該レーザービームのエネルギー量が該第1の割合になるような該第2の遮蔽板の位置と、該エネルギー量が該第2の割合になるような該第2の遮蔽板の位置との間の距離である第2の距離を記憶する第2の記憶部と、該第1の距離と該第2の距離との差である距離差を算出し、該距離差が予め設定された許容値以内である場合に該レーザービームが平行光であると判断する一方、該距離差が該許容値よりも大きい場合に該レーザービームが平行光でないと判断する判断部と、該判断部が平行光であると判断できるように、該ビーム調整手段の該レンズを、該レーザービームの光軸方向に移動させるレンズ調整部と、を備えている。
また、本調整機構では、該制御手段は、該第1の距離もしくは該第2の距離を用いてレーザービームのビーム径を算出するビーム径算出部をさらに含み、該レンズ調整部は、該ビーム径算出部によって算出された該ビーム径が予め設定された所定の範囲内の値になるように、該ビーム調整手段の該レンズを該レーザービームの光軸方向に移動させてもよい。
本調整機構では、レーザービームを平行光とするために、判断部が、第1の距離と第2の距離との差である距離差を算出し、この距離差が予め設定された許容値以内となるように、レンズ調整部が、ビーム調整手段のレンズを移動させる。したがって、本調整機構では、作業者による作業をほとんど介在させることなく、レーザービームを平行光とすることが可能となる。このため、作業者の負担を軽減することができ、レーザービームを容易に平行光とすることが可能となる。
さらに、本調整機構では、ビーム径算出部によって算出されるレーザービームのビーム径が予め設定された所定の範囲内の値となるように、レンズ調整部が、ビーム調整手段のレンズを移動させてもよい。この場合、本調整機構では、作業者による作業をほとんど介在させることなく、レーザービームのビーム径をも、適切な値に容易に設定することができる。
レーザー加工装置の構成を示す斜視図である。 レーザー加工ユニットの構成を示す説明図である。 レーザービームの調整動作を示すフローチャートである。 図4(a)は、第1の遮蔽板あるいは第2の遮蔽板によってレーザービームの一部を遮る様子を示す説明図であり、図4(b)は、その際のレーザービームのエネルギー分布を示すグラフである。 図5(a)は、第1の遮蔽板あるいは第2の遮蔽板によってレーザービームの一部を遮る様子を示す説明図であり、図5(b)は、その際のレーザービームのエネルギー分布を示すグラフである。 レーザービームのエネルギー分布を示すグラフである。 レーザー加工ユニットの他の構成を示す説明図である。
図1に示すレーザー加工装置10は、ウェーハ1をレーザー加工するものである。レーザー加工装置10は、直方体状の基台11、基台11の一端に立設された立壁部13、および、レーザー加工装置10の各部材を制御する制御手段51を備えている。
基台11の上面には、保持テーブル43を移動させる保持テーブル移動機構14が設けられている。保持テーブル移動機構14は、保持テーブル43を、X軸方向に加工送りするとともに、Y軸方向に割り出し送りする。保持テーブル移動機構14は、保持テーブル43を備えた保持テーブル部40、保持テーブル43を割り出し送り方向に移動する割り出し送り部20、および、保持テーブル43を加工送り方向に移動する加工送り部30を備えている。
割り出し送り部20は、Y軸方向に延びる一対のガイドレール23、ガイドレール23に載置されたY軸テーブル24、ガイドレール23と平行に延びるボールネジ25、および、ボールネジ25を回転させる駆動モータ26を含んでいる。
一対のガイドレール23は、Y軸方向に平行に、基台11の上面に配置されている。Y軸テーブル24は、一対のガイドレール23上に、これらのガイドレール23に沿ってスライド可能に設置されている。Y軸テーブル24上には、加工送り部30および保持テーブル部40が載置されている。
ボールネジ25は、Y軸テーブル24の下面側に設けられたナット部(図示せず)に螺合されている。駆動モータ26は、ボールネジ25の一端部に連結されており、ボールネジ25を回転駆動する。ボールネジ25が回転駆動されることで、Y軸テーブル24、加工送り部30および保持テーブル部40が、ガイドレール23に沿って、割り出し送り方向(Y軸方向)に移動する。
加工送り部30は、X軸方向に延びる一対のガイドレール31、ガイドレール31上に載置されたX軸テーブル32、ガイドレール31と平行に延びるボールネジ33、および、ボールネジ33を回転させる駆動モータ35を備えている。一対のガイドレール31は、X軸方向に平行に、Y軸テーブル24の上面に配置されている。X軸テーブル32は、一対のガイドレール31上に、これらのガイドレール31に沿ってスライド可能に設置されている。X軸テーブル32上には、保持テーブル部40およびパワーメータ80が載置されている。
ボールネジ33は、X軸テーブル32の下面側に設けられたナット部(図示せず)に螺合されている。駆動モータ35は、ボールネジ33の一端部に連結されており、ボールネジ33を回転駆動する。ボールネジ33が回転駆動されることで、X軸テーブル32および保持テーブル部40が、ガイドレール31に沿って、加工送り方向(X軸方向)に移動する。
保持テーブル部40は、ウェーハ1を保持するために用いられる。図1に示すように、ウェーハ1は、リングフレームF、粘着テープSおよびウェーハ1を含むワークセットWとして、保持テーブル部40に保持される。
保持テーブル部40は、ウェーハ1を保持する保持テーブル43、保持テーブル43の周囲に設けられたクランプ部45、および、保持テーブル43を支持するθテーブル47を有している。θテーブル47は、X軸テーブル32の上面に、XY平面内で回転可能に設けられている。保持テーブル43は、ウェーハ1を吸着保持するための部材である。保持テーブル43は、円板状に形成されており、θテーブル47上に設けられている。
保持テーブル43の上面には、ポーラスセラミックス材を含む保持面が形成されている。この保持面は、吸引源(図示せず)に連通されている。保持テーブル43の周囲には、支持アームを含む4つのクランプ部45が設けられている。4つのクランプ部45は、エアアクチュエータ(図示せず)により駆動されることで、保持テーブル43に保持されているウェーハ1の周囲のリングフレームFを、四方から挟持固定する。
レーザー加工装置10の立壁部13は、保持テーブル移動機構14の後方に立設されている。立壁部13の前面に、ウェーハ1をレーザー加工するためのレーザー加工ユニット12が設けられている。
レーザー加工ユニット12は、ウェーハ1にレーザービームを照射する加工ヘッド18、および、加工ヘッド18を支持するアーム部17を有している。
アーム部17は、立壁部13から、保持テーブル移動機構14の方向に突出している。加工ヘッド18は、保持テーブル移動機構14における保持テーブル部40の保持テーブル43あるいはパワーメータ80に対向するように、アーム部17の先端に支持されている。
アーム部17および加工ヘッド18内には、レーザー加工ユニット12の光学系が設けられている。
図2に示すように、レーザー加工ユニット12は、アーム部17内に、レーザービームBを発振するレーザー発振器61、レーザービームBを調整するビームエキスパンダ62、ならびに、第1の遮蔽板63および第2の遮蔽板64を備えている。
また、レーザー加工ユニット12は、加工ヘッド18内に、レーザービームBを反射する反射ミラー65、および、レーザービームBを集光して出力する集光レンズ(集光器)66を有している。
レーザー発振器61は、たとえば固体レーザー光源である。レーザー発振器61は、アーム部17内において−Y方向にレーザービームBを発振する。
ビームエキスパンダ62は、複数のレンズを有するビーム調整手段の一例に相当する。ビームエキスパンダ62は、レーザー発振器61から発振されたレーザービームBを調整するために用いられる。
ビームエキスパンダ62によって調整されたレーザービームBは、加工ヘッド18内の反射ミラー65によって−Z方向に反射され、集光レンズ66に導かれる。集光レンズ66は、レーザービームBを集光して、加工ヘッド18の外部に向けて、−Z方向に照射する。
集光レンズ66によって集光されたレーザービームBは、図1に示したウェーハ1を加工する際には、保持テーブル43上のウェーハ1に照射される。
一方、レーザービームBの調整時には、図2に示すように、レーザービームBは、パワーメータ80に照射される。
以下に、レーザー加工装置10のレーザービーム調整機構について説明する。レーザービーム調整機構は、レーザー発振器61から発振されたレーザービームBを平行光に調整するとともに、レーザービームBのビーム径を調整するものである。
レーザー加工装置10のレーザービーム調整機構は、上述したアーム部17および加工ヘッド18に内蔵されたレーザー加工ユニット12の光学系に加えて、図2に示す制御手段51およびパワーメータ80を含む。
図2に示すように、ビームエキスパンダ62は、レーザービームBの光軸B1上に、第1の凹レンズ71、凸レンズ72および第2の凹レンズ73を備えている。第1の凹レンズ71、凸レンズ72および第2の凹レンズ73の焦点は、レーザービームBの光軸B1上に配置されている。
第1の凹レンズ71は、ビームエキスパンダ62において固定されている。
一方、凸レンズ72および第2の凹レンズ73は、レーザービームBの光軸B1の延びる方向(光軸方向)に移動可能に構成されている。
このために、ビームエキスパンダ62は、凸レンズ移動手段74および第2の凹レンズ移動手段75を備えている。
凸レンズ移動手段74は、レーザービームBの光軸B1の延びる方向に、凸レンズ72を移動させる。第2の凹レンズ移動手段75は、光軸B1の延びる方向に、第2の凹レンズ73を移動させる。
なお、第2の凹レンズ73を移動させると、第1の凹レンズ71と第2の凹レンズ73との間隔L2が変わる。これにより、ビームエキスパンダ62から出力されるレーザービームBの平行度を調整することができる。
なお、平行度調整後の凸レンズ72と第2の凹レンズ73との間隔をL3とする。
レーザービームBの平行度とは、レーザービームBのビーム径(幅)が光軸B1に沿って一定であることの度合いである。平行度が高いことは、レーザービームBが平行光であること、すなわち、レーザービームBのビーム径が、光軸B1に沿って略一定であることを意味する。一方、平行度が低いことは、レーザービームBのビーム径が、光軸B1に沿って広がっている(あるいは狭まっている)ことを意味する。
また、凸レンズ72を移動させると、第1の凹レンズ71と凸レンズ72との間隔L1が変わる。これにより、レーザービームBのビーム径の大きさを調整することができる。
なお、凸レンズ72を移動させる際には、平行度調整後の間隔L3を維持するとよい。
なお、図2に示した光軸B1上の位置SP0は、互いに一致している凸レンズ72の焦点位置および第2の凹レンズ73の焦点位置を示している。
第1の遮蔽板63および第2の遮蔽板64は、ビームエキスパンダ62と反射ミラー65との間の、光軸B1の近傍に配置されている。
第1の遮蔽板63は、レーザービームBの光軸B1におけるビームエキスパンダ62の下流に配置され、第1移動機構631により、光軸B1における位置SP1において、光軸B1に直交する方向(Z軸方向)に沿って移動される。第1の遮蔽板63は、Z軸方向に移動されることにより、レーザービームBの一部を遮るように構成されている。
第2の遮蔽板64は、レーザービームBの光軸B1における第1の遮蔽板63の下流に配置され、第2移動機構641により、光軸B1における位置SP2において、光軸B1に直交する方向であるZ軸方向に沿って移動される。第2の遮蔽板64は、第1の遮蔽板63と同様に、Z軸方向に移動されることにより、レーザービームBの一部を遮るように構成されている。
パワーメータ80は、レーザービームBの光軸B1における、第2の遮蔽板64、反射ミラー65および集光レンズ66の下流に配置されている。パワーメータ80は、集光レンズ66によって集光されたレーザービームBの照射を受ける。これにより、パワーメータ80は、照射されるレーザービームBのエネルギー量(照度)を測定する。
制御手段51は、レーザー加工装置10の各部材を制御して、ウェーハ1に対する加工を実施する。また、制御手段51は、図2に示したレーザー加工ユニット12の光学系およびパワーメータ80を制御して、レーザービームBの調整を実施する。
図3に、制御手段51によるレーザービームBの調整動作を示すフローチャートを示す。この図に示すように、制御手段51は、まず、レーザービーム調整機構の凸レンズ72および第2の凹レンズ73の位置を、所定の初期位置に設定する(イニシャライズ:S1)。
また、このとき、制御手段51は、第1移動機構631および第2移動機構641を制御して、第1の遮蔽板63および第2の遮蔽板64を、レーザービームBを遮らないような位置に配置する。
さらに、制御手段51は、保持テーブル移動機構14を制御して、加工ヘッド18における集光レンズ66の真下に、パワーメータ80を配置する。
その後、制御手段51は、レーザー発振器61を制御して、レーザービームBを発振させる。発振されたレーザービームBは、ビームエキスパンダ62、反射ミラー65および集光レンズ66を介して、パワーメータ80に照射される。
次に、制御手段51は、ナイフエッジ処理を実施する(S2)。
すなわち、制御手段51は、まず、図2に示した第1移動機構631を制御して、位置SP1において第1の遮蔽板63をZ軸方向に移動させて、図4(a)に示すように、レーザービームBの一部を遮る。
この際、制御手段51は、第1の遮蔽板63によってレーザービームBの一部が遮られることによって、パワーメータ80に照射されるレーザービームBのエネルギー量が、予め設定された第1の割合(本実施形態では90%)になるような、第1の遮蔽板63の位置(Z軸方向における位置)を求める。以下では、この位置を、第1の遮蔽板63の90%位置と称する。
図4(b)に示すように、レーザービームBのエネルギー分布は、ガウシアン分布によって近似することができる。図4(b)では、レーザービームBのエネルギー(I)のZ軸方向における分布を示している。
制御手段51は、図4(a)に示すようにレーザービームBの端部を第1の遮蔽板63によって遮ることにより、図4(b)のエネルギー分布において斜線で示す部分(全エネルギーの10%に相当)をカットする。
次に、制御手段51は、第1移動機構631を用いて第1の遮蔽板63をさらに移動させて、パワーメータ80に照射されるレーザービームBのエネルギー量が、予め設定された第2の割合(本実施形態では10%)になるような、第1の遮蔽板63の位置を求める。以下では、この位置を、第1の遮蔽板63の10%位置と称する。
すなわち、制御手段51は、図5(a)に示すようにレーザービームBの大部分を第1の遮蔽板63によって遮ることにより、図5(b)のエネルギー分布において斜線で示す部分(全エネルギーの90%に相当)をカットする。
そして、制御手段51は、第1の遮蔽板63の10%位置と90%位置との間の距離である第1の距離を求める。制御手段51は、求めた第1の距離を、図2に示す第1の記憶部53に記憶する。
次に、制御手段51は、第2の遮蔽板64に関しても、第1の遮蔽板63と同様の処理を実施する。すなわち、まず、制御手段51は、第1の遮蔽板63を、レーザービームBを遮らないような位置に戻す。そして、制御手段51は、図2に示した第2移動機構641を制御して、位置SP2において第2の遮蔽板64をZ軸方向に移動させて、図4(a)に示すように、レーザービームBの一部を遮る。
この際、制御手段51は、第2の遮蔽板64によってレーザービームBの一部が遮られることによって、パワーメータ80に照射されるレーザービームBのエネルギー量が、上記した第1の割合(90%)になるような、第2の遮蔽板64の位置(Z軸方向における位置)を求める。以下では、この位置を、第2の遮蔽板64の90%位置と称する。
次に、制御手段51は、図5(a)に示すように、第2移動機構641を用いて第2の遮蔽板64をさらに移動させる。そして、制御手段51は、パワーメータ80に照射されるレーザービームBのエネルギー量が、上記した第2の割合(10%)になるような、第2の遮蔽板64の位置を求める。以下では、この位置を、第2の遮蔽板64の10%位置と称する。
そして、制御手段51は、第2の遮蔽板64の10%位置と90%位置との間の距離である第2の距離を求める。制御手段51は、求めた第2の距離を、図2に示す第2の記憶部54に記憶する。
その後、制御手段51では、図2に示した判断部52が、第1の距離と第2の距離との差である距離差を計算する(S3)。そして、判断部52は、計算された距離差が予め設定された許容値以内にあるか否かを判断し、判断結果に基づいて、計算された距離差が許容値以内にいなかったら第2の凹レンズ73の位置調整(コリメート)を実施する(S4)。
すなわち、距離差が予め設定された許容値以内にあることは、レーザービームBの光軸B1方向に離れた位置にある第1の遮蔽板63と第2の遮蔽板64とを同様に移動させることで、レーザービームBのエネルギーを略同様に減らせること、を意味する。
したがって、この場合、判断部52は、レーザービームBが高い平行度を有する平行光であると判断し、コリメートは不要であると判断する(S4でYes)。
一方、距離差が許容値より大きいことは、第1の遮蔽板63と第2の遮蔽板64とを同様に移動させることでは、レーザービームBのエネルギーを略同様に減らせないことを意味する。
したがって、この場合、判断部52は、レーザービームBが平行光でないと判断し、コリメートが必要であると判断する(S4でNo)。この場合、判断部52が平行光であると判断できるように、制御手段51のレンズ調整部55が、第2の凹レンズ移動手段75を制御して、第2の凹レンズ73を光軸B1の延びる方向に移動させる(S6)。
具体的には、判断部52は、第2の距離が第1の距離よりも許容値を超えて大きい場合、レーザービームBが広がっていると判断する。この場合、レンズ調整部55は、図2に示す第2の凹レンズ73を−Y方向に移動させて、第1の凹レンズ71と第2の凹レンズ73との間隔L2を大きくする。これにより、レーザービームBの広がりを抑えることができる。
一方、判断部52は、第1の距離が第2の距離よりも許容値を超えて大きい場合、レーザービームBが狭まっていると判断する。この場合、レンズ調整部55は、第2の凹レンズ73を+Y方向に移動させて、間隔L2を小さくする。これにより、レーザービームBの狭まりを抑えることができる。
このようにして、第1の距離と第2の距離との距離差が予め設定された許容値以内となり、判断部52が、レーザービームBが平行光であると判断するまで、S2〜S4の処理が繰り返される。
レーザービームBが平行光となった後、制御手段51では、ビーム径算出部56が、第1の距離もしくは第2の距離を用いて、位置SP1もしくは位置SP2におけるレーザービームBのビーム径を算出する。そして、制御手段51は、算出されたビーム径が、予め設定された所定の範囲、たとえば、1.63mm±50μmの範囲に入っているか否かを判断する(S5)。
制御手段51は、ビーム径が所定の範囲にあれば(S5でYes)、処理を終了する。一方、ビーム径が所定の範囲にない場合(S5でNo)、制御手段51では、レンズ調整部55が、ビーム径が所定の範囲内の値になるように、凸レンズ移動手段74を制御して、凸レンズ72をレーザービームBの光軸B1の延びる方向に移動させる(S7)。
具体的には、ビーム径が所定の範囲よりも大きい場合、レンズ調整部55は、凸レンズ移動手段74を制御して、第1の凹レンズ71と凸レンズ72との間隔L1を小さくする。これにより、レーザービームBのビーム径を小さくすることができる。
一方、ビーム径が所定の範囲よりも小さい場合、レンズ調整部55は、凸レンズ移動手段74を制御して、第1の凹レンズ71と凸レンズ72との間隔L1を大きくする。これにより、レーザービームBのビーム径を大きくすることができる。
その後、制御手段51は、処理をS2に戻し、レーザービームBが平行光となり、そのビーム径が所定の範囲の値となるまで、S2〜S7の処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態にかかるレーザービーム調整機構では、レーザービームBを平行光とするために、制御手段51によってナイフエッジ処理(図3;S2)が実施され、判断部52が、第1の遮蔽板63に関する第1の距離と、第2の遮蔽板64に関する第2の距離との差である距離差を計算する(S3)。さらに、この距離差が予め設定された許容値以内となるように、レンズ調整部55が、第2の凹レンズ移動手段75を制御して、第2の凹レンズ73を光軸B1の延びる方向に移動させる(S4・S6)。そして、上記の距離差が予め設定された許容値以内となるまで、これらの処理が繰り返される。
したがって、本実施形態では、作業者による作業をほとんど介在させることなく、レーザービームBを平行光とすることが可能となる。このため、作業者の負担を軽減することができ、レーザービームBを容易に平行光とすることが可能となる。
さらに、本実施形態では、ビーム径算出部56が、第1の距離もしくは第2の距離を用いて、レーザービームBのビーム径を算出する。さらに、このビーム径が、予め設定された所定の範囲内の値となるように、レンズ調整部55が、凸レンズ移動手段74を制御して、凸レンズ72を光軸B1の延びる方向に移動させる(S7)。そして、ビーム径が所定の範囲の値となるまで、S2〜S7の処理が繰り返される。
したがって、本実施形態では、作業者による作業をほとんど介在させることなく、レーザービームBのビーム径をも、適切な値に容易に設定することができる。
このように、本実施形態では、作業者による作業をほとんど介在させることなく、レーザービームBを、高い平行度および適切なビーム径を有するように調整することができる。したがって、本実施形態では、レーザービームBの調整に関し、作業者の手間を大幅に軽減すること、および、ヒューマンエラーを良好に抑制することが可能となる。
ここで、ビーム径算出部56による、第1の距離もしくは第2の距離に基づくレーザービームBのビーム径の算出例について説明する。
レーザービームBのエネルギー分布は、以下の(1)式によって示される、図6に示すようなガウシアンン分布となる。
Figure 2020171934
ここで、Pは、レーザービームBのパワーを示す。また、wは、レーザービームBのビーム径の半径を示す。また、rは、レーザービームBのビーム径の中心(光軸B1)からの距離を示す。
また、上述したナイフエッジ処理において、第1の遮蔽板63あるいは第2の遮蔽板64によってレーザービームBの一部が遮られた場合、レーザービームBの透過パワーは、以下の(2)式によって示される。
Figure 2020171934
ここで、erfは誤差関数であり、以下の(3)式のように表される。
Figure 2020171934
上記の(2)式をD=2wについて解くと、以下の(4)式が得られる。
Figure 2020171934
ここで、αは、レーザービームBの透過割合であり、α=Φ/Pである。αは、上記の例では、10%(あるいは90%)である。
measureは、測定された透過パワー(Φ=αP)に対応する、第1の遮蔽板63あるいは第2の遮蔽板64の位置(たとえば、第1の遮蔽板63の10%位置)と、同じく測定された透過パワー(1−α)Pに対応する、第1の遮蔽板63あるいは第2の遮蔽板64の位置(たとえば、第1の遮蔽板63の90%位置)との差、すなわち、第1の距離あるいは第2の距離である。
たとえば、第1の割合が10%であり第2の割合が90%である場合、Dmeasure=D90−10とすると、算出されるレーザービームBのビーム径(D)であるDα=D10%は、以下のようになる。
10%=1.561*D90−10
また、第1の割合が20%であり第2の割合が80%である場合、Dmeasure=D80−20とすると、算出されるレーザービームBのビーム径(D)であるDα=D20%は、以下のようになる。
20%=2.381*D80−20
なお、本実施形態では、図2に示すように、レーザー加工ユニット12における第2の遮蔽板64が、レーザービームBの光軸B1における反射ミラー65の上流側であって、アーム部17内に設けられている。これに代えて、第2の遮蔽板64は、図7に示すように、光軸B1における反射ミラー65の下流側(反射ミラー65と集光レンズ66との間)であって、加工ヘッド18の内部に配置されてもいてもよい。
また、本実施形態にかかるレーザー加工ユニット12は、ウェーハ1をアブレーション加工するための加工ユニットであってもよいし、ウェーハ1の内部に改質層を形成するステルスダイシング加工ための加工ユニットであってもよい。
1:ウェーハ、F:リングフレーム、S:粘着テープ、W:ワークセット、
10:レーザー加工装置、20:割り出し送り部、30:加工送り部、
40:保持テーブル部、43:保持テーブル、
12:レーザー加工ユニット、17:アーム部、18:加工ヘッド、
61:レーザー発振器、62:ビームエキスパンダ、80:パワーメータ、
63:第1の遮蔽板、64:第2の遮蔽板、65:反射ミラー、66:集光レンズ、
631:第1移動機構、641:第2移動機構、
71:第1の凹レンズ、72:凸レンズ、73:第2の凹レンズ、
74:凸レンズ移動手段、75:第2の凹レンズ移動手段、
51:制御手段、52:判断部、53:第1の記憶部、54:第2の記憶部、
55:レンズ調整部、56:ビーム径算出部、
B:レーザービーム、B1:光軸

Claims (2)

  1. レーザー発振器から発振されたレーザービームを平行光に調整するレーザービーム調整機構であって、
    該レーザービームの光軸に配置された、複数のレンズからなるビーム調整手段と、
    該レーザービームの光軸における該ビーム調整手段の下流に配置され、該光軸に直交する方向に移動されて該レーザービームを遮る第1の遮蔽板と、
    該レーザービームの光軸における該第1の遮蔽板の下流に配置され、該光軸に直交する方向に移動されて該レーザービームを遮る第2の遮蔽板と、
    該レーザービームの光軸における該第2の遮蔽板の下流に配置され、該レーザービームのエネルギー量を測定するパワーメータと、
    制御手段と、を備え、
    該制御手段は、
    該レーザービームが該第1の遮蔽板に遮られることによって、該レーザービームのエネルギー量が、予め設定された第1の割合になるような該第1の遮蔽板の位置と、該エネルギー量が予め設定された第2の割合になるような該第1の遮蔽板の位置との間の距離である第1の距離を記憶する第1の記憶部と、
    該レーザービームが該第2の遮蔽板に遮られることによって、該レーザービームのエネルギー量が該第1の割合になるような該第2の遮蔽板の位置と、該エネルギー量が該第2の割合になるような該第2の遮蔽板の位置との間の距離である第2の距離を記憶する第2の記憶部と、
    該第1の距離と該第2の距離との差である距離差を算出し、該距離差が予め設定された許容値以内である場合に該レーザービームが平行光であると判断する一方、該距離差が該許容値よりも大きい場合に該レーザービームが平行光でないと判断する判断部と、
    該判断部が平行光であると判断できるように、該ビーム調整手段の該レンズを、該レーザービームの光軸方向に移動させるレンズ調整部と、を備えている、
    レーザービーム調整機構。
  2. 該制御手段は、
    該第1の距離もしくは該第2の距離を用いてレーザービームのビーム径を算出するビーム径算出部をさらに含み、
    該レンズ調整部は、該ビーム径算出部によって算出された該ビーム径が予め設定された所定の範囲内の値になるように、該ビーム調整手段の該レンズを該レーザービームの光軸方向に移動させる、
    請求項1記載のレーザービーム調整機構。
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