JP7234915B2 - エンドエフェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、対象物体を切断して取得するエンドエフェクタに関する。
従来、農業分野においては、人が耕運機などの農作業支援装置を用いて各種作業を行ってきたが、近年、農業分野への企業等の参入により様々な技術が農業分野に導入されてきている。特に、対象物を自動的に収穫することが考慮されている。作物が傷つけられると作物の価値が下がってしまうため、作物をデリケートに取り扱う必要があり、この問題を解決するため各種の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
出願人は、特許文献1記載の技術において、葉菜の茎又は果菜の果柄を切断可能な切断刃組、及び、切断刃組よりも葉菜又は果菜に近い側に位置する挟持刃組、を備えるエンドエフェクタを提案している。このエンドエフェクタは、茎又は果柄の一部を切断した状態で茎又は果柄を挟持可能にしている。
しかし、このような刃組を用いて果柄を切断する構成を採用した場合、エンドエフェクタを茎又は果柄に近接させるときに、刃が枝や主茎に接触して傷つけてしまう虞がある。枝や主茎が損傷してしまうと、植物が様々な病気を引き起こす原因となり好ましくない。
このとき例えば、枝や主茎に傷をつけないように切断刃組のサイズを小さくする必要があった。収穫性能を向上するためには、切断刃組のアプローチ範囲を広げることが求められるが、従来方式では広いアプローチ範囲を実現することが困難であった。しかも、従来方式で刃組を伸ばすことが考えられるものの、公差やガタの影響を受けやすくなり、刃同士が接触して摩耗するなどの問題を生じる。また従来の方式では、例えば挟持するタイミングと切断領域で切断するタイミングに差が生じてしまうと、果柄の外皮を傷つけながら挟持対象物を挟持することになりやすく、挟持対象物を信頼性良く挟持できないという問題を生じていた。また、この種の課題は、農作物に限らず、挟持対象物を挟持する際にも同様に適用できる課題である。
特開2019-37214号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、広いアプローチ範囲を実現しながら確実に挟持対象物を挟持できるようにしたエンドエフェクタを提供することにある。
請求項1記載の発明は、対象物体(7)の挟持対象部(6a)を挟持するエンドエフェクタ(20)を対象としている。エンドエフェクタは、回動軸(40)と、一組の挟持基部(41a、41b)を回動軸にて連結し当該回動軸を支軸として回動可能に構成される挟持組(41)とを備える。挟持組は、挟持基部から回動する方向に向けて櫛歯状に延びる櫛歯部材(41c、41d;241c、241d;341c、341d)を備える。
挟持基部が回動軸を支軸として回動し挟持組の櫛歯部材が所定の隙間を存して組合うことで挟持対象部を挟持するため、広いアプローチ範囲を実現しながら確実に挟持対象物を挟持できる。
第1実施形態に係るエンドエフェクタの外観斜視図 第1実施形態に係る対象物体の説明図のその1 第1実施形態に係る対象物体の説明図のその2 第1実施形態に係る収穫ロボットシステムの構成例 第1実施形態に係る制御主体の構成例 第1実施形態に係る切断刃組及び挟持組の連結構造を示すもので、切断刃組及び挟持組を開いた状態を示す上面図 第1実施形態に係る切断刃組及び挟持組の連結構造を示すもので、切断刃組及び挟持組を閉じた状態を示す上面図 第1実施形態に係るガード部材及び復帰機構の構造を示す上面図 第1実施形態に係るガード部材及び復帰機構の構造を示す下面図 第1実施形態に係る挟持組、切断刃組、及びガード部材の連結構造を示すもので、挟持組、切断刃組を開いた状態を示す上面図 第1実施形態に係る挟持組、切断刃組、及びガード部材の連結構造を示すもので、挟持組、切断刃組を閉じた状態を示す上面図 第1実施形態に係るガード部材の動作説明図のその1 第1実施形態に係るガード部材の動作説明図のその2 第1実施形態に係るガード部材の動作説明図のその3 第2実施形態に係る切断刃組及び挟持組の連結構造を示すもので、切断刃組及び挟持組を開いた状態を示す上面図 第2実施形態に係る切断刃組及び挟持組の連結構造を示すもので、切断刃組及び挟持組を閉じた状態を示す上面図 第3実施形態に係る切断刃組及び挟持組の連結構造を示すもので、切断刃組及び挟持組を開いた状態を示す上面図 第3実施形態に係る切断刃組及び挟持組の動作説明図のその1 第3実施形態に係る切断刃組及び挟持組の動作説明図のその2
以下、幾つかの実施形態を説明する。以下の実施形態中では、各実施形態間で同一機能又は類似機能を備えた部分に同一符号又は類似符号を付して説明を行い、第2実施形態以降においては、同一機能又は類似機能を備えた部分の説明を必要に応じて省略する。
(第1実施形態)
図1から図14は第1実施形態の説明図を示す。図2は収穫システム1の一部構成を示しており、例えば房なりの作物としてのミニトマト7の栽培領域を示している。この収穫システム1は、例えばビニールハウスの中でハイワイヤー方式を採用してミニトマト7を房ごと自動的に収穫するシステムである。以下では、ミニトマト7を対象物体、作物として説明するが、その他の対象物体、作物も適用できる。
図2に示すように、一般に、ビニールハウス栽培では、ビニールハウスの中に培養土を配合した土壌2を例えば直線状の所定領域に配設すると共に、当該所定領域に設けられた土壌2にミニトマト7の苗を離間して並べて育てる。近年では土壌2に代えて養液が用いられることもある。ハイワイヤー方式では、ビニールハウスの中で一列の苗の上方に沿って直線上に延伸ワイヤ4を固定すると共に、当該延伸ワイヤ4に吊り下げられた誘引ワイヤ5により主茎6を引き上げながら苗を育てる。
このとき、一列に離間して並べられた主茎6にそれぞれ誘引ワイヤ5のロック5aを固定し、主茎6を土壌2の上方に直線状に引き上げ、誘引ワイヤ5に主茎6を吊り下げた状態で主茎6の成長に合わせて誘引ワイヤ5のロック5aを上に移動させる。
ミニトマト7が主茎6に熟すことで収穫可能になる。また、さらにミニトマト7を収穫しながら主茎6の先端が延伸ワイヤ4まで達すると、誘引ワイヤ5をスライドさせることで主茎6の成長に合わせてミニトマト7の高さを調整できる。この収穫システム1においては、成長したミニトマト7が例えば900~1200mmの所定の高さ範囲Hに位置するように調整される。
これにより、主茎6を引き上げて収穫可能なミニトマト7の高さを調整できる。図3にはミニトマト7が主茎6になる様子を詳細に示している。このとき主茎6は、地面から天井付近へ向かって斜め上方に傾斜するように伸びている。
ミニトマト7は、主茎6から果柄6a(側枝とも称される)を介して垂れ下がった状態で結実している。この収穫対象物となるミニトマト7は数個~十数個程度の個々の実7aの集合体で房なりになっており、主茎6の根元の果柄6a側から順に実7aをつける。このとき、ミニトマト7の個々の実7aは果柄6aから脱落しやすいため、果柄6aを切断し挟持した後にも慎重に扱うことが望ましい。
まず基本的なシステム構成を説明すると共に、収穫の基本的な流れを説明する。図4は、この収穫システム1を構成する収穫ロボットシステム10の外観構成を例示している。図4に例示したように、収穫ロボットシステム10は、所定の高さ範囲Hのミニトマト7を収穫するために設けられている。この収穫ロボットシステム10は、電源11、電動台車(以下、台車と略す)12、収穫ロボット13、集積箱14、搬送ユニット15、及びコントローラ16を備える。
電源11は、台車12、収穫ロボット13、搬送ユニット15、及びコントローラ16の動作用電源として備えられている。コントローラ16は、台車12、収穫ロボット13、搬送ユニット15を統合的に制御するために設けられる制御回路であり、図示しないがCPU及び非遷移的実体的記録媒体としてのメモリを備えている。コントローラ16は、CPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することで各種一連の制御処理を実行する。
図5に例示したように、コントローラ16がネットワーク21を通じて外部に設けられた上位の制御装置22と通信接続されており、外部の制御装置22がコントローラ16に指令し一連の制御を遠隔処理する。ネットワーク21は、例えばLANやWAN、若しくはインターネット、携帯電話回線等の通信回線網による。
制御装置22は、例えばノートパソコン、タブレットなどの端末であり、図示しないCPUが非遷移的実体的記録媒体としてのメモリに記憶されたプログラムを実行することで一連の処理を実行可能である。以下の説明では、コントローラ16を制御主体として説明するが、制御主体を制御装置22としても良いし、コントローラ16及び制御装置22が通信処理しながら協働して制御しても良い。本形態では、コントローラ16が直動駆動制御部16aとしての機能を備える。
台車12は、土壌2に沿って収穫用に舗装された通路を走行可能な車輪17を備え、コントローラ16の制御に応じて自律走行可能な電動作業車により構成される。
収穫ロボット13は、台車12に搭載されている。この収穫ロボット13は、支柱18に備え付けられ複数軸のアームを駆動軸にて連結してなるマニピュレータ19と、このマニピュレータ19の先端に取り付けられたエンドエフェクタ20と、収穫対象認識装置23とを備える。収穫対象認識装置23は、エンドエフェクタ20にステー23aを介して取付けられており、エンドエフェクタ20が移動することで収穫対象認識装置23による認識領域も移動する。収穫対象認識装置23は、1のカメラ、又はステレオカメラ、ToF(Time of Flight)カメラ、ストラクチャードライトスキャナ等、3次元空間内の対象物体を認識可能にする装置である。
収穫対象認識装置23は、エンドエフェクタ20に取り付けられていなくても良く、他の場所、例えば収穫ロボット13のマニピュレータ19に取り付けられていても良い。また、収穫対象認識装置23は、例えば図示しないビニールハウスの構造物に取り付けられることで、常に定点からミニトマト7を認識するように構成しても良い。
本形態では、収穫対象認識装置23は、複数のカメラ24を備えると共にイメージコントローラ及び揮発性メモリ及び不揮発性メモリを備える。収穫対象認識装置23のイメージプロセッサは、カメラ24により前述の高さ範囲Hを含む画像を取得し、カメラ24の撮像画像に応じて立体画像を構成する。収穫対象認識装置23は、ミニトマト7の3次元位置、外形、色を認識し、対象物体、収穫対象物となるミニトマト7の3次元位置情報、外形情報、色情報、及び、果柄6aの3次元位置情報、外形情報、色情報をコントローラ16に出力する。対象物体となるミニトマト7の3次元位置情報、外形情報、色情報のみを取得するだけで果柄6aの3次元位置情報、外形情報、色情報は取得しても取得しなくても良い。
コントローラ16は、収穫対象認識装置23により認識されたミニトマト7の3次元位置情報、外形情報、色情報に応じてマニピュレータ19を操作制御し、さらにエンドエフェクタ20を操作制御することでミニトマト7を収穫する。コントローラ16は、エンドエフェクタ20を操作制御することでエンドエフェクタ20のXYZ方向位置及び3次元角度を変更し、ミニトマト7が結実した果柄6aを挟持すると共に切断対象部6b(図3参照)を切断しミニトマト7を房ごと収穫する。
このときエンドエフェクタ20は、ミニトマト7の果柄6aを挟持しつつ当該ミニトマト7への養分供給元となる切断対象部6bを切断することで主茎6とミニトマト7を分断する。その後、コントローラ16は、エンドエフェクタ20によりミニトマト7の果柄6aを挟持させた状態を保持しつつ収穫ロボット13のマニピュレータ19を制御する。
集積箱14は、上側が開口した容器状に形成されており、台車12の上に配置されている。搬送ユニット15は、収穫された房なりのミニトマト7を集積箱14の所定位置に搬送するユニットである。
コントローラ16は、エンドエフェクタ20を搬送ユニット15の上方まで移動させる。そしてコントローラ16は、エンドエフェクタ20によるミニトマト7の果柄6aの挟持を開放することで、ミニトマト7を搬送ユニット15に渡す。搬送ユニット15は、集積箱14の空き領域に配置する。そして、次のミニトマト7の収穫に移る。コントローラ16は、一連の流れを繰り返すことで房なりのミニトマト7の収穫を繰り返す。なお、例えばビニールハウス等の設備が、ベルトコンベヤー等のように搬送ユニット15の類の装置を備えている場合は、搬送ユニット15や集積箱14は不要である。
以下、本実施形態の特徴部分を説明する。
本実施形態では、エンドエフェクタ20の構造に特徴を備える。このため、図1及び図4に例示したエンドエフェクタ20の基端部20aを基準とし、X正方向X+、Y正方向Y+、Z正方向Z+を図1に示した方向に定義し、図示状態をXYZ方向の原位置と定義して説明する。また図1に示すように、Z軸を回転する方向をヨー方向Rb、Y軸を回転する方向をピッチ方向Ra、X軸を回転する方向をロール方向Rc、とそれぞれ定義して説明する。
図1にエンドエフェクタ20の外観斜視図を示しており、エンドエフェクタ20の構造の一例を説明する。エンドエフェクタ20は、直動駆動装置としてのアクチュエータ部25を備える。アクチュエータ部25は、ケース26と、ケース26から露出したコネクタ27を外観上備える。ケース26はステンレス製の角形状ケースである。ケース26の内部には、X方向に延伸して配置されたロッド状のボールねじ28(図6参照)及びボールねじナット(図示せず)が格納されている。
コネクタ27には、コントローラ16からの制御信号線や電源線が接続され、アクチュエータ部25の電気的構成と接続可能に設けられる。アクチュエータ部25は、ボールねじ28、ボールねじナット、モータ、その他ベアリング(図示せず)などを組み合わせたリニアアクチュエータにより構成される。コントローラ16が、直動駆動制御部16aによりアクチュエータ部25のモータの回転位置を制御することでボールねじナットを回転制御し、当該ボールねじナットの内側に締結されたボールねじ28の先端操作部28aのX方向位置を自在に制御できる。
ホルダ29は、ケース26に固定されている。ケース26及びホルダ29の内側には、図6に例示したロッド30が収容可能に構成されている。ロッド30は、その一端がボールねじ28の先端操作部28aと連結部材31により連結されている。ボールねじ28の先端操作部28aがX方向に直動するとロッド30もX方向に一体で直動する。
図6に例示したように、ロッド30の他端は連結部32に連結されている。連結部32にはリンク機構33を構成する一組のリンク部材34、35のL字型一端も連結されている。リンク部材34、35はL字型に構成されており、L字屈曲部34a、35aにそれぞれ孔が成形されている。
他方、ホルダ29には金具36が固定されている。金具36は、ロッド30のY正負方向両脇からX正方向X+に突出するよう構成されている。金具36のX正方向X+の先端にリンク長孔36a、36bがそれぞれ設けられている。
リンク長孔36a、36bは、リンク部材34、35の所定支持領域の支軸域に設けられている。リンク部材34、35のL字屈曲部34a、35aに成形された孔と、金具36のリンク長孔36a、36bとはそれぞれ揺動ピン37、38により連結されている。揺動ピン37、38は、リンク長孔36a、36bの中を揺動可能に固定される。
リンク機構33は、連結部32、揺動ピン37、38に連結されている。リンク機構33は、リンク部材34、35及び締結部材39により回動軸40にて挟持組41及び切断刃組42を連結する。締結部材39はボルト及びナットにより構成され、挟持組41及び切断刃組42を締結する。挟持組41及び切断刃組42は回動軸40を支軸として回動可能に構成される。
リンク部材34、35のL字型他端には挿通孔34b、35bがそれぞれ構成されている。挿通孔34b、35bの内側には回動ピン43、44が挿入されている。回動ピン43、44は、リンク部材34、35のL字型他端に挟持組41及び切断刃組42の操作部分を連結することで回動自在に固定されている。
・挟持組41の説明
挟持組41は、母体となる一組の挟持基部41a、41bを備える。一組のリンク部材34、35は、一組の挟持基部41a、41bの操作部分にそれぞれ連結すると共にリンク長孔36a、36bを所定支持領域、支軸域として回転可能に連結されている。
挟持組41は、挟持基部41a、41bを連結し回動軸40を支軸として回動可能に構成される。また、櫛歯部材41cは、挟持基部41aからそれぞれ屈曲して櫛歯状に一体成形されている。また櫛歯部材41dは、挟持基部41bからそれぞれ屈曲して櫛歯状に一体成形されている。なお、櫛歯部材41c、41dは、挟持基部41a、41bを母材として当該挟持基部41a、41bから湾曲して櫛歯状に延びて構成されていても良い。挟持組41は、ミニトマト7の実7aが結実される果柄6aを挟持対象部として挟持するように構成される。櫛歯部材41c、41dが組合うときの対向間隔は、例えば4mm以下に構成されており、想定される果柄6aの幅(例えば4mm)よりもわずかに狭い間隔に調整されている。
・挟持組41の作用
図6、図7には、挟持組41及び切断刃組42の中心線C1を図示している。連結部32は、一組のリンク部材34、35の操作部分を連結している。コントローラ16は、アクチュエータ部25により連結部32をX負方向X-に直動駆動させると、図7に例示したように、リンク部材34、35は、揺動ピン37、38の揺動領域を所定支持領域、支持域として回転する。すると、リンク部材34、35のL字型他端が中心線C1の側に向けて回転する。
リンク部材34、35のL字型他端には、挟持基部41a、41bの操作部分が回動ピン43、44により連結されている。このため、挟持基部41a、41bの操作部分を中心線C1の側に向けて操作することができ、回動軸40を支軸として作用させることができる。挟持基部41a、41bが回動軸40を支軸として中心線C1の側に回動するため、一組の櫛歯部材41c、41dが例えば4mm以下程度のわずかな隙間を存して組合い、図示X方向の前後方向に対向する。
これにより、挟持組41が一組の櫛歯部材41c、41dの対向領域の内側に果柄6aを挟み込むことで果柄6aの外皮を挟持できる。ミニトマト7の果柄6aは繊維質を主とした構造体であり、果柄6aの外皮を圧縮しながら果柄6aを安定して信頼性良く挟持できる。
したがって挟持基部41a、41bが、回動軸40を支軸として回動し挟持組41の櫛歯部材41c、41dが所定の隙間を存して組合うことで果柄6aを挟持するため、広いアプローチ範囲を実現しながら確実に果柄6aを挟持できる。また従来技術とは異なり、刃組を果柄6aの中心付近まで食い込ませて挟持する必要がなくなるため、リリース動作時にミニトマト7を誤って落下させてしまう問題も生じにくくなる。
アクチュエータ部25が、リンク機構33のリンク部材34、35等を直動駆動させることで回動操作可能になっているため、リンク部材34、35の配置スペースを縮小化でき小型化できる。
なお、櫛歯部材41c、41dの櫛歯先端41eはその少なくとも一部が湾曲している。このため、挟持組41が組合うことで果柄6aや枝に櫛歯先端41eが当接しても果柄6aや枝を傷つける虞を抑制できる。櫛歯先端41eは湾曲していなくても良い。
・切断刃組42の説明
切断刃組42は、図3に例示した切断対象部6bを切断領域Re(図6、図7参照)にて切断するために設けられている。
切断刃組42は、いわゆるハサミによるもので、図示のXY平面に沿って一組の切断刃42a、42bの刃面が摺動しながら面接触して切断対象部6bを切断する。このため、たとえ果柄6aの切断対象部6bが繊維質であったとしても容易に切断できる。
・切断刃組42の作用
挟持組41は中心線C1の付近で果柄6aを挟持するが、切断刃組42は果柄6aに近接した切断対象部6bを中心線C1の付近の切断領域Reで切断するように設けられる。
切断刃組42は、一組の切断刃42a、42bを締結部材39により回動軸40に連結し当該回動軸40を支軸として回動するように設けられている。図6に例示したように、連結部32は、一組のリンク部材34、35の操作部分を連結している。コントローラ16は、アクチュエータ部25により連結部32をX負方向X-に直動駆動させると、図7に例示したように、リンク部材34、35は揺動ピン37、38の揺動領域を所定支持領域、支持域として回転する。すると、リンク部材34、35のL字型他端が中心線C1の側に向けて回転する。
リンク部材34、35のL字型他端には、切断刃組42の切断刃42a、42bの操作部分が回動ピン43、44により連結されている。このため、切断刃42a、42bの操作部分を中心線C1の側に向けて操作することができ、回動軸40を支軸として作用させることができる。切断刃42a、42bが回動軸40を支軸として中心線C1の側に回動するため、切断刃組42は、回動軸40を中心として切断刃42a、42bを回動することで当該一組の切断刃42a、42bが切断領域Reにて噛合う。したがって、コントローラ16が、切断刃42a、42bを噛合制御することで挟持対象部となる果柄6aに近接した切断対象部6bを切断できる。
アクチュエータ部25が、リンク機構33のリンク部材34、35等を直動駆動させることで回動操作可能になっているため、リンク部材34、35の配置スペースを縮小化でき小型化できる。
・挟持組41及び切断刃組42の相対的配置関係及び連動作用説明
切断刃組42は挟持組41のZ正方向Z+の側に近接して配置されている。リンク機構33は、挟持組41及び切断刃組42を回動ピン43、44及び締結部材39により一体に連結している。このため、リンク機構33が回動軸40にて挟持組41及び切断刃組42を連結することで、挟持組41及び切断刃組42を一体で回動可能になっている。リンク機構33は、挟持組41及び切断刃組42を一体で回動させることで櫛歯部材41c、41dが組合い挟持対象部となる果柄6aを挟持しつつ切断刃組42により切断対象部6bを切断できる。
リンク機構33が、回動軸40にて挟持組41及び切断刃組42を連結して回動させるときに櫛歯部材41c、41dの櫛歯先端41eが切断刃組42の切断刃先42cと一致又は切断刃先42cより先に回動するように設けることが望ましい。すると、櫛歯部材41c、41dが組合い挟持対象部となる果柄6aを確実に挟持しつつ、切断刃組42により切断対象部6bを確実に切断できる。
櫛歯部材41cは、挟持基部41aから屈曲又は湾曲して回動軸40の内側に延びて構成されているが、櫛歯部材41cの櫛歯先端41eが湾曲しているため、鋭利な鋭角部分による挟持対象部となる果柄6aの損傷を防ぐことができる。
・ガード部材50の構成
次に、図1に例示したガード部材50の説明を行う。ガード部材50は、切断刃組42に対しZ軸方向に近接して構成されている。ガード部材50は、切断刃組42が回動可能な刃組可動領域Rx(図10参照)の少なくとも一部に対し、特に切断領域Reに非望切断物となる主茎6などの大物の進入を阻止するために設けられる。非望切断物は、切断を望まない大物を意味する。
図8はZ正方向Z+側からガード部材50及び復帰機構60を見た上面図を示し、図9はZ負方向Z-側からガード部材50及び復帰機構60を見た下面図を示す。図1及び図8に例示したように、ガード部材50は、規制部材58及びボルトナット59を用いて固定されることでXZ方向の撓みが規制されている。また、ガード部材50及び規制部材58が回転軸51に連結されることで、ガード部材50及び規制部材58は、回転軸51を中心に回転自在に構成されている。
ガード部材50は、回転軸51を中心としてフロント部52及びバック部53に分けることができる。図1に例示したように、ガード部材50のフロント部52は、回動軸40に連結された挟持組41と切断刃組42との間に位置して設けられる。
ガード部材50のフロント部52は、図9に例示したように、X方向先端に向かう途中部分に屈曲部50aを備えておりZ正方向Z+に直角に屈曲すると共に、所定の屈曲部からさらにX正方向X+に屈曲するように構成される。フロント部52の構成は屈曲部50aを備えていなくても良い。
フロント部52は、フロントガード部54、第1サイドガード部としての右サイドガード部55、及び第2サイドガード部としての左サイドガード部56を備える。ガード部材50は、フロント部52から切断刃組42の切断領域Reに向けて成形されるガイド溝57をガイド部として備える。
図10に例示したように、ガイド溝57は、その先端側、前方側のX正方向X+の側が大物となる主茎6の幅より幅狭に成形されると共に、切断刃組42の切断領域Reでは切断対象部6bの幅より幅広に予め成形されている。
右サイドガード部55と左サイドガード部56の間の幅は、切断刃組42の刃組可動領域Rxの一側端と他側端との間の幅より大きく構成されている。右サイドガード部55は、切断刃組42の刃組可動領域Rxの一側端よりも外側方からの主茎6の進入を防ぐことで右外側方をガードする。左サイドガード部56は、切断刃組42の刃組可動領域Rxの他側端よりも外側方からの主茎6の進入を防ぐことで左外側方をガードする。
また図11に例示したように、ガイド溝57の先端57aは、切断刃組42により閉じられ切断した切断刃先端42mよりもフロント側に位置するように配置されている。またフロントガード部54は、フロント部52の両側部からガイド溝57の形成方向に向けて傾斜した傾斜部として構成される。
以下、ガード部材50の作用を説明する。収穫対象認識装置23がミニトマト7及び果柄7aの3次元画像を認識し、当該認識結果に基づいてコントローラ16が果柄6aを中心線C1、C2に沿うようにエンドエフェクタ20の位置や傾きを制御する。しかし、低い画像認識精度の収穫対象認識装置23を用いた場合には、収穫対象認識装置23によるミニトマト7や果柄6aの認識にずれを生じる場合がある。このとき、コントローラ16が、エンドエフェクタ20の位置や傾きを制御しても、図12に例示したように切断対象部6bがガイド溝57の中心線C2から大きく外れてしまう虞がある。
このような場合においても、本形態の場合、図13に例示したように、切断対象部6bがフロントガード部54を押圧し、フロント部52及びバック部53が回転軸51を中心に回転する。フロント部52が回転軸51を中心に回転するため、ガイド溝57の中心線C2は、挟持組41及び切断刃組42の中心線C1との間で鋭角の角度θをなしながら、フロントガード部54は、ガイド溝57の先端57aに向けて切断対象部6bを導くようになる。切断対象部6bが先端57aに達すると、続いて、ガイド溝57の先端57aから当該ガイド溝57に沿って切断対象部6bが摺動する。すると、図14に例示したように、切断対象部6bが切断刃組42の刃組可動領域Rxの中に入る。コントローラ16が挟持組41及び切断刃組42を回動制御することで果柄6aを挟持しながら切断対象部6bを切断できる。
したがって、たとえ収穫対象認識装置23の認識精度が低くても切断対象部6bを引き込むアプローチ範囲を広くできる。またこのとき、ガード部材50がガイド溝57の先端57aから主茎6の進入を食い止めながら、ガイド溝57の中の刃組可動領域Rxの中の切断領域Reに切断対象部6bを導くことができるため、幅広な主茎6の損傷を防ぎつつ幅狭な切断対象部6bを選択的に切断できる。
・復帰機構60の構成
次に、図8及び図9に参照図面を戻して復帰機構60の構成を説明する。復帰機構60は、ばね機構61、62及び重り63を主体として構成される。例えば、コントローラ16が、エンドエフェクタ20を図1に示すロール方向Rcに傾け制御すると、ガード部材50のフロント部52は、その自重に応じて回転軸51を中心として回転力がかかる。そこで復帰機構60が、フロント部52を原位置の側に復帰させる力を作用させるように設けられる。ここでいう原位置とは、ガイド溝57の中心線C2が挟持組41及び切断刃組42の中心線C1と一致する位置を意味している。
図1及び図8に例示したように、ばね機構61は、切断刃組42のZ正方向Z+の側に固定されており、一方の回転方向、ここではヨー正回転方向Rb+、に曲げ応力を印加する機構である。ばね機構61は捩りばねにより構成され、ばね係止部64に捩りばねの延設端を固定すると共にコイルばねを回転軸51に巻回することで構成されている。
図9に例示したように、ばね機構62は、挟持組41のZ負方向Z-の側に固定されており、前述とは逆の回転方向、ここではヨー負回転方向Rb-に曲げ応力を印加する機構である。ばね機構62は捩りばねにより構成され、ばね係止部65に捩りばねの延設端を固定すると共にコイルばねを回転軸51に巻回することで構成されている。
ガード部材50のガイド溝57の中心線C2が切断刃組42の中心線C1に概ね一致しているとき、すなわちガード部材50がヨー方向Rbの原位置に位置しているときには、ばね機構61及びばね機構62は、その曲げ応力が釣り合う、例えば両者共に曲げ応力がゼロとなるように調整されている。
また復帰機構60は、図8及び図9に例示したように、回転軸51を重心としてガード部材50のフロント部52と釣り合うように当該回転軸51を中心としてフロント部52の反対側のバック部53に重り63を備えている。重り63は、フロント部52の自重の回転力に対応した回転力を印加するように設けられる。
このため、コントローラ16がエンドエフェクタ20を図1に示すロール方向Rcに傾け制御することで、ガード部材50のフロント部52がその自重に応じて回転軸51を中心として回転力がかかったとしても、復帰機構60がフロント部52を原位置の側に復帰させる力を作用させる。このため、ガード部材50のフロント部52の自重に応じた回転力を相殺でき、ガード部材50を原位置に極力保つことができる。この結果、コントローラ16はエンドエフェクタ20を安定制御できる。また、復帰機構60は、切断対象部6bがガイド溝57に沿って切断領域Reに導かれるにしたがって回転移動したガード部材50を原位置まで復帰させることができる。
(第2実施形態)
図15及び図16は第2実施形態の説明図を示す。第2実施形態では、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を説明する。図15に例示したように、挟持組241は、一組の挟持基部41a、41bを回動軸40にて連結し当該回動軸40を支軸として回動可能に構成される。挟持組241は、挟持基部41a、41bからそれぞれ櫛歯状に延びる櫛歯部材241c、241dを備える。櫛歯部材241c、241dは、その櫛歯先端241eが平板状、矩形状に構成されている。
挟持組241の櫛歯先端241eは、その平板状部が幅Waに成形されていると、図16に例示したように、幅Waの櫛歯先端241eと挟持基部41aとの間の幅Wbの隙間にて果柄6aを圧縮する形態にて挟持できるようになる。従来とは異なり刃組を食い込ませて挟持する必要がなくなるため、リリース動作時にミニトマト7を誤って落下させてしまう問題も生じにくい。本実施形態によっても前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第3実施形態)
図17から図19は第3実施形態の説明図を示す。第3実施形態では、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を説明する。本実施形態が、第1実施形態及び第2実施形態と異なるところは、挟持組341の構造である。このため、以下の説明では、挟持組341の構造及び動作を中心に説明し、その他の部分の説明を省略する。
図17に例示したように、挟持組341は、一組の挟持基部41a、41bを回動軸40にて連結し当該回動軸40を支軸として回動可能に構成される。挟持組341は、挟持基部41a、41bからそれぞれ櫛歯状に延びる櫛歯部材341c、341dを備える。櫛歯部材341c、341dは、櫛歯341n、341mを備える。
櫛歯部材341c、341dは、最もフロント側、ここでは最もX正方向X+側に設けた櫛歯341nを長さLaとすることで他の櫛歯341mより長く構成している。最もフロント側に設けられた櫛歯341nは、その櫛歯先端341neを尖頭形状に構成していると共に、他の櫛歯341mは、その櫛歯先端341eが平板状、矩形状に構成されている。
コントローラ16は、エンドエフェクタ20の3次元位置を調整制御しつつアクチュエータ部25を用いて回動軸40を支軸として一組の挟持基部41a、41bを回動させる。
このとき図17に例示したように、コントローラ16が一組の挟持基部41a、41bを回動開始するタイミングによっては、挟持組341による挟持及び切断刃組42による切断を失敗してしまうリスクの大きな茎6cがガイド溝57に先端57aから入り込んでしまうことがある。
しかし、本実施形態においては、櫛歯341nの長さLaを他の櫛歯341mの長さよりも長く構成している。このため、図18に例示したように、茎6cが櫛歯341nの櫛歯先端341neに当接することで、茎6cがガイド溝57の先端57aから切断領域Reにまで入り込まなくなる。
その後も、コントローラ16が、挟持組341を回動軸40を支軸として回動させたとしても、図19及び図20に例示したように、茎6cのガイド溝57の中の切断領域Reへの進入を食い止めることができる。これにより、失敗リスクの大きな茎6cをガイド溝57に沿って切断領域Reにまで入り込むリスクを抑制できる。
また本実施形態では、櫛歯341nが切断刃組42の切断刃先42c(図17及び図18参照)より先に回動するように構成している。このとき、櫛歯341nが切断刃先42cより突設する突設長さを他の櫛歯341mが切断刃先42cより突設する突設長さよりも長くすることが望ましい。
(他の実施形態)
前述実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。
対象物体、作物、農作物、収穫対象物としてミニトマト7を適用した形態を示したが、特に限定されるものではない。例えばトマト、ナス、ゴーヤ、赤パプリカ、黄パプリカなどのように主茎6から垂下した条件下で成長する果菜類、リンゴ、ナシ、ブドウのように樹木の枝から垂下した条件下で成長する果樹類などの作物であっても適用可能となる。
対象物体、作物、農作物、収穫対象物は、必ずしも主茎6又は結実母枝から垂直下方へ垂れ下がっている必要はない。さらには、収穫対象物は、主茎6又は結実母枝から上方へ向かって実っているものでも良い。
さらに対象物体は、農作物、作物、収穫対象物に限られるものではなく、その他のあらゆる固形物体に適用できる。
挟持組41、切断刃組42、及びガード部材50を全てエンドエフェクタ20に構成した形態を説明したが、挟持組41を排除した構成にも適用できるし、切断刃組42を排除した構成にも適用できるし、ガード部材50を排除した構成にも適用できる。挟持組41、切断刃組42、及びガード部材50のうち、挟持組41だけ構成しても良いし、切断刃組42だけ構成しても良いし、ガード部材50だけ構成しても良い。
コントローラ16や制御装置22がエンドエフェクタ20を操作制御する形態を示したが、これに限定されるものではない。エンドエフェクタ20が、挟持組41、切断刃組42、及びガード部材50のうち何れか一つ以上の機構を備えていれば、エンドエフェクタ20をソフトウェア又はハードウェアにより電気的に操作制御する機能を設けなくても良い。
ミニトマト7を認識する形態を示したが、これに限定されるものではなく、例えば超音波や赤外線などを用いた各種のセンサを用いてミニトマト7の存在の有無を把握する形態にも適用できる。
前述実施形態では、本願発明に係る「傾斜部」をフロントガード部54に設けたが、これに限定されるものではなく、右サイドガード部55、左サイドガード部56に設けても良い。フロントガード部54が、直線状に傾斜した傾斜部として成形されている形態を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、フロントガード部54は、ガイド溝57に向けて一部領域又は全領域が湾曲するように傾斜していても良い。本願発明に係る「傾斜部」はこれら一部領域又は全領域が湾曲することも含まれる。果柄6aや切断対象部6bがガイド溝57に導かれるように成形されていれば、直線状に限らず、どのように成形されていても良い。
また、前述の実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、前述の2以上の実施形態の構成の一部又は全部を必要に応じて互いに組み合わせて付加しても置換しても良い。前述した複数の実施形態の構成、機能を組み合わせても良い。前述実施形態の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略した態様も実施形態と見做すことが可能である。また、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される発明の本質を逸脱しない限度において考え得るあらゆる態様も実施形態と見做すことが可能である。
本開示は、前述した実施形態に準拠して記述したが、当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、6は主茎(大物、非望切断物)、6aは果柄(挟持対象部)、6bは切断対象部、6cは茎、7はミニトマト(収穫対象物、対象物体)、20はエンドエフェクタ、25はアクチュエータ部(直動駆動装置)、40は回動軸、41は挟持組、42は切断刃組、50はガード部材、51は回転軸、52はフロント部、54はフロントガード部(傾斜部)、55は右サイドガード部(第1サイドガード部、傾斜部)、56は左サイドガード部(第2サイドガード部、傾斜部)、57はガイド溝、60は復帰機構、61、62はばね機構、63は重り、Rxは刃組可動領域、Reは切断領域、を示す。

Claims (6)

  1. 対象物体(7)の挟持対象部(6a)を挟持するエンドエフェクタ(20)であって、
    回動軸(40)と、
    一組の挟持基部(41a、41b)を前記回動軸にて連結し当該回動軸を支軸として回動可能に構成される挟持組(41)とを備え、
    前記挟持組は、前記挟持基部から回動する方向に向けて櫛歯状に延びる櫛歯部材(41c、41d;241c、241d;341c、341d)を備え、
    前記挟持基部が前記回動軸を支軸として回動し前記挟持組の櫛歯部材が所定の隙間を存して組合うことで前記挟持対象部を挟持するエンドエフェクタ。
  2. 前記挟持組により挟持された前記挟持対象部に近接した切断対象部にて切断刃先により切断可能にする一組の切断刃(42a、42b)を備える切断刃組(42)と、
    前記櫛歯部材が組合い前記挟持対象部を挟持しつつ前記切断刃組により前記切断対象部を切断するよう前記回動軸にて前記挟持組及び前記切断刃組を連結するリンク機構(33)と、
    を備える請求項1記載のエンドエフェクタ。
  3. 前記リンク機構は、前記一組の前記挟持基部の操作部分にそれぞれ連結すると共に所定支持領域を支軸域として回転可能に連結された一組のリンク部材(34、35)を備え、
    前記一組の前記リンク部材の操作部分を連結した連結部(31)を直動駆動させることにより前記挟持基部の操作部分及び前記切断刃組の操作部分を前記回動軸を支軸として一体で回動操作する直動駆動装置(25)を備える請求項2記載のエンドエフェクタ。
  4. 前記リンク機構が前記回動軸にて前記挟持組及び前記切断刃組を連結して回動させるときに前記櫛歯部材の櫛歯先端が前記切断刃組の切断刃先と一致又は切断刃先より先に回動する請求項2又は3記載のエンドエフェクタ。
  5. 前記回動軸に連結された前記挟持組と前記切断刃組との間に位置して前記切断刃組の刃組可動領域(Ra)の少なくとも一部に非望切断物となる大物(6)の進入を阻止するガード部材(50)をさらに設けた請求項2から4の何れか一項に記載のエンドエフェクタ。
  6. 前記櫛歯部材(341c、341d)は、最もフロント側に設けた櫛歯(341n)を他の櫛歯(341m)より長く構成した請求項1から5の何れか一項に記載のエンドエフェクタ。
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