JP7234640B2 - 緊急通報装置 - Google Patents

緊急通報装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7234640B2
JP7234640B2 JP2019005308A JP2019005308A JP7234640B2 JP 7234640 B2 JP7234640 B2 JP 7234640B2 JP 2019005308 A JP2019005308 A JP 2019005308A JP 2019005308 A JP2019005308 A JP 2019005308A JP 7234640 B2 JP7234640 B2 JP 7234640B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
unit
emergency call
communication control
call device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019005308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020113188A (ja
Inventor
康成 谷村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2019005308A priority Critical patent/JP7234640B2/ja
Publication of JP2020113188A publication Critical patent/JP2020113188A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7234640B2 publication Critical patent/JP7234640B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本開示は、異常事態発生時に緊急通報を行う緊急通報装置に関する。
特許文献1に記載されているように、車両に搭載された緊急通報装置において、緊急イベント発生時に通報センタとの間で通話を行うと共に、車両周辺の画像を通報センタに送信する技術が知られている。この緊急通報装置は、緊急イベント発生時、車載バッテリが異常である場合には内蔵されたバックアップ電池により動作し、通報センタとの間の通話と通報センタへの画像の送信とを行う。そして、バックアップ電池の残量が一定値を下回ると、通報センタへの画像の送信が禁止される。
特許第6079705号公報
しかしながら、特許文献1の緊急通報装置では、緊急イベント発生後、バックアップ電池の残量が一定値を下回るまでは、通報センタとの間の通話と画像の送信との双方が行われる。これにより、バックアップ電池の電力消費が増加し、その結果、通報センタとの間の通話が可能な時間が短くなる恐れがある。
本開示は、異常事態に対してより適切に対処できるようにする技術を提供する。
本開示の一態様である緊急通報装置(10)は、車両(2)に搭載され、撮影部(12)と、通信制御部(11)と、電源部(15)と、バックアップ電源(16)とを備える。撮影部は、カメラ(13)により車両の内部及び/又は外部を撮影し、撮影画像を記憶部(14)に記憶する。通信制御部は、センタ(3)と通信を行う。電源部は、車両に搭載された車載バッテリ(2a)から供給される電力を、カメラと、記憶部と、撮影部と、通信制御部とに供給する。バックアップ電源は、車載バッテリからの電力供給が異常な状態である電源異常である場合に、少なくとも通信制御部に電力を供給すると共に、カメラと、記憶部と、撮影部とのうちの少なくとも一部である除外対象には電力を供給しない。通信制御部は、車両に異常事態が生じた場合、電源異常でなければ、センタとの間で異常事態を通知するための緊急通報を行うと共に、記憶部に記憶されている撮影画像を読み出してセンタに送信し、電源異常であれば、緊急通報を行う(S125~S135)。
上記構成によれば、車載バッテリの電源異常が生じている場合に使用されるバックアップ電源は、通信制御部には電力供給を行うが、カメラと記憶部と撮影部とのうちの少なくとも一部には電力供給を行わない。このため、バックアップ電源の電力消費を抑制でき、異常事態の発生時にセンタと緊急通報装置との間の緊急通報をより長期にわたって行うことができる。したがって、異常事態発生時に、バックアップ電源に蓄えられている電力をより好適に分配でき、異常事態に対しより適切に対処することができる。
なお、この欄及び請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態のドライバ異常対応システム、及び、緊急通報装置のブロック図である。 第1実施形態の緊急通報装置の電源部等の一例を示すブロック図である。 第1実施形態の緊急通報装置の電源部等の一例を示すブロック図である。 第1実施形態の緊急通報処理のフローチャートである。 第2実施形態の緊急通報装置のブロック図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
[1.ドライバ異常対応システムについて]
図1に示すように、第1実施形態の緊急通報装置10は、車両2に搭載されたドライバ異常対応システム1に含まれる。なお、車両2とは、一例として、バス等の大型車両であっても良い。ドライバ異常対応システム1とは、車両2に異常事態が発生したことを検知すると共に、異常事態の発生時に車両2を緊急停車させたり、センタ3に対し、異常事態が発生したことを通知したりするためのシステムである。
なお、車両2の異常事態とは、例えば、車両2の安全運転ができない状況であっても良い。より詳しくは、車両2の安全運転ができない状況とは、例えば、ドライバの体調不良や居眠りや、車内や車外のアクシデントや、車両2の故障等により、車両2が安全に運転できなくなった状況であっても良い。この他にも、異常事態とは、例えば、車両2に事故が発生した状況であっても良い。
ドライバ異常対応システム1は、緊急通報装置10(詳細は後述する)と、ドライバ監視装置20と、車両制御装置30等を有する。これらの装置は、車両2に搭載された車内ネットワーク40(一例として、CAN(登録商標))に接続されている。
ドライバ監視装置20は、図示しないカメラ等により車両2のドライバの状態を監視し、ドライバの体調不良や居眠り等といった、安全運転の妨げとなるドライバの異常を検知する。具体的には、ドライバ監視装置20は、例えば、ドライバの姿勢や、視線や、ハンドル操作の状態等に基づき、ドライバの異常を検知しても良い。そして、ドライバ監視装置20は、ドライバの異常を検知すると、車内ネットワーク40を介して、車両制御装置30に対し車両2の緊急停車指示を送信する。
車両制御装置30は、車両2の進路や速度等といった走行状態を自動的に制御する。なお、車両制御装置30は、図示しないカメラやレーダ等により車両2の周囲を監視し、車両2の周囲の状況に応じて走行状態を制御しても良い。
車両制御装置30は、車内ネットワーク40を介して緊急停車指示を受信すると、車両2を緊急停車させる。この時、車両制御装置30は、例えば、車両2の進路を変更すること無く車両2を停車させても良いし、走行中の車線に沿って車両2を走行させ、該車線内で車両2を停車させても良いし、路肩に寄せた状態で車両2を停車させても良い。
また、車両制御装置30は、緊急停車指示を受信した際、例えば図示しないスピーカを介して、車両2に乗車している者(以後、乗員)に対し、異常事態の発生を報知しても良い。また、車両制御装置30は、緊急停車指示を受信した際、例えば、ハザードランプを点滅させたり、ブレーキランプを点灯させたり、車外に向けてクラクション等の音声を出力したりして、異常事態が発生したことを車外に向けて報知しても良い。
この他にも、ドライバ異常対応システム1は、ドライバや乗員から車両2を緊急停車させるための緊急操作を受け付ける図示しない緊急操作装置を有していても良い。緊急操作装置は、車内ネットワーク40に接続されていても良いし、緊急通報装置10等を緊急操作装置として構成しても良い。そして、緊急操作装置は、緊急操作を受け付けると、車内ネットワーク40を介して、車両制御装置30に対し車両2の緊急停車指示を送信する。このような緊急操作装置を設けることで、ドライバや乗員が異常事態の発生に気付いた際に、車両2を緊急停車させることができる。
[2.緊急通報装置について]
次に、図1を用いて緊急通報装置10について詳しく説明する。緊急通報装置10は、異常事態が発生した際にセンタ3に対して緊急通報を行い、異常事態が発生した旨を通知する。また、緊急通報装置10は、車両2に搭載された少なくとも1つのカメラ13により車外及び/又は車内を周期的に撮影し、撮影画像を記憶する。そして、緊急通報時に、記憶された撮影画像をセンタ3に送信する。なお、第1実施形態では、一例として、複数台のカメラ13により撮影が行われる。
緊急通報装置10は、通信制御部11と、撮影部12と、記憶部14と、電源部15と、バックアップ電源16とを備える。なお、第1実施形態では、一例として、緊急通報装置10は、一体化された装置として構成されている。つまり、通信制御部11、撮影部12、記憶部14、電源部15、及び、バックアップ電源16といった緊急通報装置10の各部位は、1の筐体の内部に配置されている。
通信制御部11は、アンテナ11aを介して無線通信により通信網4にアクセスし、通信網4を介してセンタ3と通信を行う。一例として、通信制御部11は、携帯電話用の通信網4にアクセスしても良い。また、通信制御部11は、センタ3に対し上述した緊急通報を行うと共に、撮影画像をセンタ3に送信する。また、通信制御部11は、センタ3から、緊急通報装置10を操作するためのコマンドを受信する。また、通信制御部11は、緊急通報装置10に設けられた図示しないマイク及びスピーカにより、センタ3のオペレータとの通話機能を提供しても良い。また、通信制御部11、例えば、CPU、ROM、RAM等を備えるマイクロコントローラを有し、マイクロコントローラによりその機能の一部が実現されても良い。
撮影部12は、車両2の運転中、カメラ13により車外及び/又は車内を周期的に撮影し、撮影画像のデータを記憶部14に記憶する。また、撮影部12は、撮影後、一定時間(一例として24時間)が経過した撮影画像のデータを、記憶部14から消去する。
記憶部14は、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体である。記憶部14は、例えば、フラッシュメモリ等により構成されていても良い。
電源部15は、車両2に搭載された車載バッテリ2aから供給される電力を、カメラ13と、通信制御部11、撮影部12、及び、記憶部14といった緊急通報装置10の各部位とに供給する。
バックアップ電源16は、車載バッテリ2aから緊急通報装置10への電力供給の異常(以後、電源異常)が生じている場合に、車載バッテリ2aに替わって電力を供給するバッテリである。なお、車載バッテリ2aからの電力供給が正常である電源正常時には、車載バッテリ2aによりバックアップ電源16の充電がされても良い。バックアップ電源16は、電源異常時に、通信制御部11を含む緊急通報装置10の各部位に電力を供給するが、カメラ13と、記憶部14と、撮影部12とのうちの少なくとも一部には電力を供給しない。
以後、電源異常時にバックアップ電源16からの電力供給がなされない部位を、除外対象と記載し、該電力供給がされる部位を、電力供給対象と記載する。一例として、少なくともカメラ13を除外対象としても良い。より詳しくは、撮影部12による撮影に用いられる全てのカメラ13が除外対象となっても良いし、該カメラ13のうちの一部が除外対象となっても良い。また、例えば、少なくとも記憶部14が電力供給対象となっても良い。
[3.電源部等の構成]
電源異常時の電力供給に関して、例えば、カメラ13、記憶部14、及び、撮影部12の全てを、バックアップ電源16からの電力供給の除外対象としても良い。この場合、電源部15等は、図2のように構成されていても良い。
すなわち、電源部15は、電源回路15a~15dと、バックアップ電源回路15eと、スイッチ15fと、第1及び第2電源ライン15g、15hとを有する。
電源回路15a~15dは、それぞれ、通信制御部11と、撮影部12と、記憶部14と、カメラ13とに対し電力を供給する。
また、第1電源ライン15gは、車載バッテリ2aからの電力を、電源回路15aを介して通信制御部11に供給する。
また、第2電源ライン15hは、第1電源ライン15gから分岐しており、車載バッテリ2aからの電力を、電源回路15b~15dを介して、撮影部12と、記憶部14と、カメラ13とに供給する。
また、第2電源ライン15hには、一例としてパワーMOSFETにより構成されたスイッチ15fが設けられている。そして、スイッチ15fがON状態の場合には、第2電源ライン15hを介して電力が供給され、スイッチ15fがOFF状態の場合には、第2電源ライン15hを介した電力供給が遮断される。
また、バックアップ電源回路15eは、バックアップ電源16からの電力供給を制御する。バックアップ電源回路15eは、第1電源ライン15gに接続されている。
そして、電源正常時には、スイッチ15dをON状態とし、通信制御部11と、撮影部12と、記憶部14とを含む緊急通報装置10の各部位と、カメラ13とに電力を供給する。一方、電源異常時には、スイッチ15dをOFF状態とすることで、バックアップ電源16から通信制御部11に電力を供給すると共に、撮影部12と、記憶部14と、カメラ13とには、バックアップ電源16からの電力供給を行わない。
一方、カメラ13、記憶部14、及び、撮影部12のうちの全部又は一部を、バックアップ電源16からの電力供給の除外対象とする場合、電源部15等は、図3のように構成されていても良い。
すなわち、電源部15は、電源回路15a~15dと、バックアップ電源回路15eと、第3電源ライン15iとを有する。
電源回路15a~15dは、それぞれ、通信制御部11と、撮影部12と、記憶部14と、カメラ13とに対し電力を供給する。また、電源回路15b~15dにON/OFF機能を設け、電源回路15b~15dを、ON状態の場合には電力を供給し、OFF状態の場合には電力供給をしないよう構成する。
また、第3電源ライン15iは、車載バッテリ2aからの電力を、電源回路15a~15dを介して、通信制御部11と、撮影部12と、記憶部14と、カメラ13とに供給する。
また、バックアップ電源16からの電力供給を制御バックアップ電源回路15eは、第3電源ライン15iに接続されている。
そして、電源正常時には、電源回路15b~15dを全てON状態とし、通信制御部11と、撮影部12と、記憶部14とを含む緊急通報装置10の各部位と、カメラ13とに電力を供給する。一方、電源異常時には、除外対象となる部位に電力を供給する電源回路をOFF状態とすることで、バックアップ電源16から除外対象への電力供給を停止する。
[4.緊急通報等について]
上述したように、異常事態の発生時には、緊急通報装置10の通信制御部11により、センタ3に対する緊急通報等が行われる。しかし、電源正常時と電源異常時とで、異常事態発生時に行われる処理が異なっている。
すなわち、通信制御部11は、異常事態が発生した際、電源正常であれば、センタ3に対し緊急通報を行うと共に、異常事態が発生する直前の撮影画像を記憶部14から読み出し、センタ3に送信する。一方、通信制御部11は、異常事態が発生した際、電源異常であれば、センタ3に対し緊急通報を行い、撮影画像は送信しない。
なお、センタ3は、通信網4を介して緊急通報装置10と通信可能な装置であり、緊急通報装置10から受信した撮影画像をHDD等の記憶装置に記憶する。記憶された撮影画像は、異常事態の発生原因の解析等に用いられる。また、センタ3は、図示しないマイク及びスピーカを有し、マイク及びスピーカにより、車両2のドライバや乗員とセンタ3のオペレータとの間で通話ができるように構成されていても良い。
以下では、図4のフローチャートにより、緊急通報等を行う緊急通報処理について説明する。緊急通報処理は、車両2の運転中、緊急通報装置10にて周期的に実行される。
S100では、撮影部12は、カメラ13により撮影を行い、撮影時期と共に撮影画像のデータを記憶部14に記憶する。
S105では、通信制御部11は、電源異常が発生したか否かを判定する。具体的には、例えば、車載バッテリ2aからの電力供給に用いられる電源ラインの電圧に基づき、該判定が行われても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S110:Yes)、S110に移行し、否定判定が得られた場合には(S110:No)、S115に移行する。
S110では、通信制御部11は、車載バッテリ2aに替えて、バックアップ電源16からの電力供給を開始させる。この時、バックアップ電源16は、上述したように、電力供給対象に電力を供給するが、除外対象には電力を供給しない。
続くS115では、通信制御部11は、異常事態が発生したか否かを判定する。具体的には、例えば、車内ネットワーク40をから、上述した緊急停車指示といった異常事態の発生を示すコマンドを受信した場合に、異常事態が発生したとみなしても良い。また、例えば、緊急通報装置10に設けられた図示しない加速度センサにより車両の衝突が検知された場合に、異常事態が発生したとみなしても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S115:Yes)、S120に移行し、否定判定が得られた場合には(S115:No)、本処理を終了する。
S120では、通信制御部11は、電源正常であるか否かを判定し、電源正常の場合(S120:Yes)にはS125に移行し、電源異常の場合(S120:No)にはS135に移行する。
S125では、通信制御部11は、センタ3に対し緊急通報を行う。具体的には、通信制御部11は、通信網4を介してセンタ3と通信を行い、異常事態が発生した旨を通知する。この時、通信制御部11は、図示しないスピーカ及びマイクにより、車両2のドライバ又は乗員とセンタ3のオペレータとの通話を可能としても良い。
続くS130では、通信制御部11は、記憶部14に記憶されている撮影画像を読み出し、センタ3に送信する。具体的には、通信制御部11は、異常事態の発生前の期間であって、異常事態の発生直前の期間を含む先行期間における撮影画像を、センタ3に送信する。そして、S140に処理を移行する。
一方、S135では、通信制御部11は、S125と同様にしてセンタ3に対し緊急通報を行い、S140に処理を移行する。なお、記憶部14が電力供給対象である場合には、通信制御部11は、S130と同様にして、記憶部14に記憶されている撮影画像を送信しても良い。
ここで、緊急通報後、センタ3と緊急通報装置10との間で通話が可能となった場合において、ドライバや乗員がオペレータからの呼びかけに応じない場合が想定される。このような場合において、電源異常によりセンタ3に撮影画像が送信されなかった場合には、センタ3から緊急通報装置10に対し、撮影画像の送信を要求するコマンドである送信指示が送信される可能性がある。
S140では、通信制御部11は、センタ3から送信指示を受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S140:Yes)、S145に移行し、否定判定が得られた場合には(S140:No)、本処理を終了する。
S145では、通信制御部11は、記憶部14から先行期間の撮影画像を読み読み出す。この時、記憶部14が除外対象となっており、電源異常のため記憶部14に電力供給がされていない場合には、通信制御部11は、電源部15に対し、バックアップ電源16から記憶部14への電力供給を開始させた後に、撮影画像を読み出す。一方、記憶部14が電力供給対象である場合には、通信制御部11は、電力供給を再開させること無く、記憶部14から撮影画像を読み出す。
また、センタ3から、異常事態発生後に新たに撮影された撮影画像の送信を要求する送信指示を受信する場合が想定される。この場合、通信制御部11は、撮影部12及びカメラ13により撮影を行う。この時、電源異常により除外対象に電力供給がされていない場合には、通信制御部11は、電源部15に対し、バックアップ電源16から除外対象への電力供給を開始させ、撮影部12に撮影を指示する。これに応じて、撮影部12は、カメラ13により新たに撮影を行い、撮影画像を記憶部14に記憶する。そして、通信制御部11は、記憶部14から新たな撮影画像を読み出す。
続くS150では、通信制御部11は、記憶部14から読み出した撮影画像をセンタ3に送信し、本処理を終了する。
[5.効果]
第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)車載バッテリ2aの電源異常が生じている場合に使用されるバックアップ電源16は、通信制御部11には電力供給を行うが、カメラ13と記憶部14と撮影部12とのうちの少なくとも一部には電力供給を行わない。このため、バックアップ電源16の電力消費を抑制でき、異常事態の発生時にセンタ3と緊急通報装置10との間の緊急通報をより長期にわたって行うことができる。したがって、異常事態発生時に、バックアップ電源16に蓄えられている電力をより好適に分配でき、異常事態に対しより適切に対処することができる。
(2)また、緊急通報装置10は、一体化された装置として構成されている。このため、緊急通報装置10の小型化が可能であると共に、外部装置の影響を受けること無く、センタ3への緊急通報や撮影画像の送信が可能となる。
(3)また、電源異常時におけるバックアップ電源16からの電力供給の除外対象をカメラ13とした場合には、消費電力を好適に抑制でき、異常事態発生時に、緊急通報をより長期にわたって行うことができる。
(4)また、記憶部14の消費電力はさほど大きくないと考えられる。このため、電源異常時におけるバックアップ電源16からの電力供給対象を記憶部14とした場合には、消費電力の増加を抑制でき、異常事態発生時に、記憶部14からの撮影画像の読出しを可能としつつ、緊急通報をより長期にわたって行うことができる。
(5)また、通信制御部11は、異常事態発生時、センタ3からの指示に応じて、記憶部14に記憶されている撮影画像をセンタ3に送信する。このため、電源異常のため緊急通報と共にセンタ3に撮影画像が送信されなかった場合であっても、センタ3にて異常事態発生時の撮影画像を収集できる。
(6)また、通信制御部11は、異常事態発生時、センタ3からの指示に応じて新たに撮影を行い、撮影画像をセンタ3に送信する。このため、異常事態発生時に、センタ3のオペレータが車両2のドライバや乗員と通話できない場合であっても、センタ3にて車両2の車内や車外の状況等を把握することが可能となる。
[第2実施形態]
[7.緊急通報装置について]
次に、図5により、第2実施形態の緊急通報装置10について説明する。第2実施形態の緊急通報装置10は、第1実施形態の緊急通報装置10と同様の構成を有し、車両2に搭載されたドライバ異常対応システム1に含まれている。しかし、第2実施形態の緊急通報装置10は、第1ユニット10aと第2ユニット10bとを含む分離された複数のユニットから構成されている点で相違する。各ユニットの部位は、当該ユニットの筐体の内部に配置されている。以下では、第1実施形態に対する相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第1ユニット10aと第2ユニット10bとは、通信ライン10cと電源ライン10dとにより接続されている。一例として、通信ライン10c及び電源ライン10dは、1本のラインとして構成されている。しかし、これらは、別のラインとして構成されていても良い。
また、通信ライン10cは、第1ユニット10aと第2ユニット10bとの間の通信に専用に用いられる。しかしながら、通信ライン10cは、他の用途に用いられても良い。また、車内ネットワーク40を、第1ユニット10aと第2ユニット10bとの間の通信ラインとして用いても良い。
第1ユニット10aは、通信制御部11と電源部15とバックアップ電源16とを少なくとも有する。一方、第2ユニット10bには、撮影部12と記憶部14とを少なくとも有する。なお、電源部15とバックアップ電源16とは、第2ユニット10bに設けられていても良い。
そして、電源部15は、第1ユニット10aに設けられた部位に電力を供給すると共に、電源ライン10dを介して、第2ユニット10bに設けられた部位に電力を供給する。一方、バックアップ電源16は、第1ユニット10aに設けられた部位に電力を供給可能であると共に、電源ライン10dを介して、第2ユニット10bに設けられた部位に電力を供給可能となっている。そして、バックアップ電源16は、電源異常時には、第1実施形態と同様、電力供給対象に電力を供給し、除外対象には電力を供給しない。
また、第1ユニット10aの通信制御部11は、通信ライン10cを介して第2ユニット10bの撮影部12及び記憶部14と有線通信を行い、第1実施形態と同様にして、撮影部12を制御したり、記憶部14から撮影画像を読み出したりする。
[8.効果]
第2実施形態によれば、通信ライン10cは、第1ユニット10aと第2ユニット10bとの間の通信に専用に用いられる。このため、緊急通報装置10は、外部装置の影響を受けること無く、センタ3への緊急通報や撮影画像の送信を行うことができる。
[9.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
すなわち、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…ドライバ異常対応システム、10…緊急通報装置、10a…第1ユニット、10b…第2ユニット、10c…通信ライン、10d…電源ライン、11…通信制御部、12…撮影部、13…カメラ、14…記憶部、15…電源部、16…バックアップ電源、2…車両、2a…車載バッテリ、3…センタ。

Claims (8)

  1. 車両(2)に搭載される緊急通報装置(10)であって、
    カメラ(13)により前記車両の内部及び/又は外部を撮影し、撮影画像を記憶部(14)に記憶する撮影部(12)と、
    センタ(3)と通信を行う通信制御部(11)と、
    前記車両に搭載された車載バッテリ(2a)から供給される電力を、前記カメラと、前記記憶部と、前記撮影部と、前記通信制御部とに供給する電源部(15)と、
    前記車載バッテリからの電力供給が異常な状態である電源異常である場合に、少なくとも前記通信制御部に電力を供給すると共に、前記カメラと、前記記憶部と、前記撮影部とのうちの少なくとも一部である除外対象には電力を供給しないバックアップ電源(16)と、を備え、
    前記電源部は、前記カメラに対応する電源ライン(15h、15i)及び電源回路(15d)と、前記記憶部に対応する電源ライン(15h、15i)及び電源回路(15c)と、前記撮影部に対応する電源ライン(15h、15i)及び電源回路(15b)と、前記通信制御部に対応する電源ライン(15g、15i)及び電源回路(15a)と、を有し、前記バックアップ電源は、前記カメラと、前記記憶部と、前記撮影部と、前記通信制御部との各々に対応する電源ライン及び電源回路に接続されており、
    前記電源部は、前記カメラと、前記記憶部と、前記撮影部と、前記通信制御部との各々に対し、前記車載バッテリから電力供給を行う際、これらの部位の各々に対応する電源ライン及び電源回路を介して電力を供給し、
    前記電源異常である場合には、前記除外対象に対応する電源ライン又は電源回路をOFF状態とすることで、前記バックアップ電源から前記除外対象へ電力供給されなくなり、
    前記通信制御部は、前記車両に異常事態が生じた場合、前記電源異常でなければ、前記センタとの間で前記異常事態を通知するための緊急通報を行うと共に、前記記憶部に記憶されている前記撮影画像を読み出して前記センタに送信し、前記電源異常であれば、前記緊急通報を行う(S125~S135)
    緊急通報装置。
  2. 請求項1に記載の緊急通報装置において、
    前記緊急通報装置は、一体化された装置として構成されている
    緊急通報装置。
  3. 請求項1に記載の緊急通報装置において、
    前記緊急通報装置は、前記通信制御部が少なくとも設けられた第1ユニットと、前記第1ユニットから分離しており、前記撮影部と前記記憶部とが少なくとも設けられた第2ユニットとを有し、
    前記第1ユニットと前記第2ユニットとは、前記第1ユニットと前記第2ユニットとの間の通信に専用に用いられる通信ラインにより接続されている
    緊急通報装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の緊急通報装置において、
    少なくとも前記カメラを、前記除外対象とする
    緊急通報装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の緊急通報装置において、
    前記バックアップ電源は、前記電源異常である場合に、少なくとも前記記憶部には電力を供給する
    緊急通報装置。
  6. 請求項5に記載の緊急通報装置において、
    前記通信制御部は、前記異常事態が生じた場合に、前記センタから送信指示を受け付けると、前記記憶部に記憶されている前記撮影画像を前記センタに送信する(S145、S150)
    緊急通報装置。
  7. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の緊急通報装置において、
    少なくとも前記記憶部を前記除外対象とし、
    前記通信制御部は、前記異常事態が生じ、且つ、前記電源異常である場合に、前記センタから送信指示を受け付けると、前記バックアップ電源から前記記憶部への電力供給を開始させ、前記記憶部に記憶されている前記撮影画像を前記センタに送信する(S145、S150)
    緊急通報装置。
  8. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の緊急通報装置において、
    前記通信制御部は、前記異常事態が生じ、且つ、前記電源異常である場合に、前記センタから送信指示を受け付けると、前記バックアップ電源から前記除外対象への電力供給を開始させ(S145)、
    前記撮影部は、前記カメラにより新たに撮影を行い(S145)、
    前記通信制御部は、新たに撮影された前記撮影画像を前記センタに送信する(S150)
    緊急通報装置。
JP2019005308A 2019-01-16 2019-01-16 緊急通報装置 Active JP7234640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019005308A JP7234640B2 (ja) 2019-01-16 2019-01-16 緊急通報装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019005308A JP7234640B2 (ja) 2019-01-16 2019-01-16 緊急通報装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020113188A JP2020113188A (ja) 2020-07-27
JP7234640B2 true JP7234640B2 (ja) 2023-03-08

Family

ID=71667184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019005308A Active JP7234640B2 (ja) 2019-01-16 2019-01-16 緊急通報装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7234640B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6851197B2 (ja) 2013-05-30 2021-03-31 ティーケー ホールディングス インク.Tk Holdings Inc. 多次元トラックパッド

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005047342A (ja) 2003-07-31 2005-02-24 Fujitsu Ten Ltd 車両制御装置および車両制御システム
JP2009089022A (ja) 2007-09-28 2009-04-23 Fujitsu Ten Ltd 車両の走行状態表示方法
JP6079705B2 (ja) 2014-06-23 2017-02-15 トヨタ自動車株式会社 車両用緊急通報装置
JP2018198385A (ja) 2017-05-24 2018-12-13 Necプラットフォームズ株式会社 緊急通報受付システム、装置、方法、及びプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005047342A (ja) 2003-07-31 2005-02-24 Fujitsu Ten Ltd 車両制御装置および車両制御システム
JP2009089022A (ja) 2007-09-28 2009-04-23 Fujitsu Ten Ltd 車両の走行状態表示方法
JP6079705B2 (ja) 2014-06-23 2017-02-15 トヨタ自動車株式会社 車両用緊急通報装置
JP2018198385A (ja) 2017-05-24 2018-12-13 Necプラットフォームズ株式会社 緊急通報受付システム、装置、方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020113188A (ja) 2020-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7361477B2 (ja) 車両の乗員監視装置、および交通システム
JP6748206B2 (ja) 運転支援装置
JP6698320B2 (ja) 処理装置および車両制御システム
US10442432B2 (en) Lead vehicle monitoring for adaptive cruise control
US20180197352A1 (en) Vehicle configured to autonomously provide assistance to another vehicle
US9868422B2 (en) Control apparatus of brake system and method of controlling the same
WO2021244591A1 (zh) 行车辅助设备、方法、车辆及存储介质
JP7234640B2 (ja) 緊急通報装置
KR20190017339A (ko) 자율 주행 차량의 정보 저장 장치 및 방법
JP2023168360A (ja) 車両停止制御装置及び車両停止制御方法
US20230065148A1 (en) Method for transferring control over vehicle in automotive electronic system, and apparatus
CN110492594B (zh) 驾驶辅助系统的电源管理方法、装置及驾驶辅助系统
WO2020250524A1 (ja) 移動体の制御装置
WO2016147793A1 (ja) 車両用制御装置及びその制御方法
US11584400B2 (en) Autonomous vehicle
JP2014095999A (ja) 車両周辺監視装置
EP3889051A1 (en) Method and apparatus for controlling light emitting module, electronic device, and storage medium
JP6973120B2 (ja) なりすまし検出装置、検出方法、およびコンピュータプログラム
CN105523044A (zh) 一种车道偏离检测装置
CN114750776A (zh) 车辆电子控制装置、车辆电子控制方法和非暂时性存储介质
JP2014215875A (ja) 緊急発報機能付きデジタルタコグラフ
JP7234641B2 (ja) 緊急通報装置
JP2018083601A (ja) 車両用表示装置
JP2021020606A (ja) 車載電源システム
JP7211092B2 (ja) 緊急通報装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230206

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7234640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151