JP7234599B2 - 排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気装置に関する。
自動二輪車においては、騒音規制に対応しつつ車両外観を向上させるため、エンジンの後方で且つスイングアームの下方にチャンバを配置する機種が存在する(例えば、特許文献1参照)。チャンバが配置されることで騒音規制を満たすことができると共に、チャンバの後方に接続されるマフラを小型化することができ、車両外観を向上させることが可能である。
特開2009-241922号公報
また、機種によっては、走行安定性の向上やシート高を低くするため、リンク式のサスペンションが採用される場合がある。リンク式のサスペンションを採用すると、ストロークを確保するためにスイングアーム下方のスペースが犠牲となることが想定される。このため、スイングアームの下方にチャンバを配置するスペースが確保できない、もしくはチャンバ容積を確保することができない。この結果、マフラーを大型化しなければならず、車両外観に影響を与えてしまうという問題がある。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、騒音性能を確保しつつも車両外観を向上させることができる排気装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の排気装置は、後輪を揺動自在に支持するスイングアームと、前記スイングアームの揺動を緩衝するサスペンションと、前記スイングアームと前記サスペンションとを接続して前記スイングアームの下方に配置されるリンク機構と、を備える車両の排気装置であって、単気筒エンジンの排気ポートに接続される排気管と、前記排気管の下流端に接続される触媒ケースと、前記触媒ケースの下流側に接続されるマフラーと、を備え、前記触媒ケースは、前記スイングアームの下方で且つ前記リンク機構の側方に配置され、前記マフラーは、前記後輪の両側方に配置される第1マフラー及び第2マフラーで構成され、前記第1マフラーの上流側及び前記第2マフラーの上流側は、前記触媒ケースに接続され、前記リンク機構を挟んで前記触媒ケースの反対側に配置される前記第1マフラーは、前記触媒ケースの側面に接続される第1接続管の下流端に接続され、前記第1接続管は、前記リンク機構の下方を通り車幅方向に延びることを特徴とする。
本発明によれば、騒音性能を確保しつつも車両外観を向上させることができる。
本実施の形態に係る車両の左側面図である。 本実施の形態に係る車両の下面図である。 図1に示す車両のリンク機構周辺の部分拡大図である。 図3に示すリンク機構周辺を下方から見た斜視図である。 本実施の形態に係る排気装置の斜視図である。 本実施の形態に係る排気装置の下面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明をクルーザータイプの二輪車に適用した例について説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、本発明を、他のタイプの車両、例えばバギータイプの三輪車、四輪車等の鞍乗型車両に適用してもよい。また、方向について、車両前方を矢印FR、車両後方を矢印RE、車両上方を矢印UP、車両下方を矢印LO、車両左方を矢印L、車両右方を矢印Rでそれぞれ示す。また、以下の各図では、説明の便宜上、一部の構成を省略している。
図1から図4を参照して、本実施の形態に係る車両の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る車両の左側面図である。図2は、本実施の形態に係る車両の下面図である。図3は、図1に示す車両のリンク機構周辺の部分拡大図である。図4は、図3に示すリンク機構周辺を下方から見た斜視図である。
図1から図4に示すように、車両1は、クルーザータイプの自動二輪車であり、鋼製又はアルミ合金製の車体フレーム2にエンジン3を懸架(支持)して構成される。
エンジン3は、例えば、単気筒エンジンで構成される。エンジン3は、クランクシャフト(不図示)等が収容されるクランクケース30の上部に、シリンダブロック31、シリンダヘッド32及びシリンダヘッドカバー33をこの順に取り付けて構成される。シリンダの軸線は、上側が僅かに前傾されている。クランクケース30は、左右割構成であり、左側面にマグネトカバー34が取り付けられ、右側面にクラッチカバー35が取り付けられる。マグネトカバー34の後方に位置するクランクケース30の側面には、ドライブスプロケット36が設けられている。
車体フレーム2は、複数のパイプを溶接して形成されるダイヤモンドタイプのフレームであり、上記のようにエンジン3を懸架することで、車体全体として剛性が得られるように構成される。車体フレーム2は、全体として、前方から後方に向かって延在し、後端側で下方に向かって湾曲した形状を有している。
具体的に車体フレーム2は、ステアリングシャフト(不図示)が取り付けられるヘッドパイプ20と、ヘッドパイプ20の上端から後方に向かって延びるメインフレーム21と、メインフレーム21の後端から下方に延びる左右一対のボディフレーム22と、ヘッドパイプ20の下端から下方に延びるダウンフレーム23と、を含んで構成される。
メインフレーム21は、ヘッドパイプ20の上端から後方に向うに従って僅かに下方に傾斜するように延びており、エンジン3の後上方で下方に屈曲している。屈曲したメインフレーム21の下端には、ボディフレーム22の上端部分が連結されている。側面視においてメインフレーム21の略中間部分には、エンジン3を懸架するための懸架部21aが設けられている。懸架部21aは、下方に向かって延びており、その下端がシリンダヘッド32の後部に連結されている。
ボディフレーム22は、メインフレーム21の下端から正面視でアーチ形状を成すように左右に分岐してエンジン3の下端まで延びている。左右一対のボディフレーム22は、側面視で鉛直方向に延びている。左右一対のボディフレーム22の下端は、車幅方向に延びる連結パイプ22aによって連結されている。連結パイプ22aには、後述するリンク機構4を連結するためのブラケット部22bが設けられている。
また、ボディフレーム22の上下方向略中央には、スイングアーム26の揺動支点となるピボット部22cが設けられている。ピボット部22cは、ドライブスプロケット36の真後ろに位置している。クランクケース30の後上端部は、ボディフレーム22の上端側に連結され、クランクケース30の後下端部は、ボディフレーム22の下端側に連結される。
ダウンフレーム23は、エンジン3の前方で上下に延びるように配置されている。ダウンフレーム23は、クランクケース30の前端に連結されている。
メインフレーム21の屈曲部分には、後方に向かって延びるシートレール24の一端が連結されている。ボディフレーム22の下端側には、後上方に向かって延びるバックステー25の一端が連結されている。シートレール24の後端とバックステー25の後端は連結されている。シートレール24には、ライダーシート及びピリオンシート(共に不図示)が設けられる。
下方に屈曲するメインフレーム21とシートレール24との間には、後述するリヤサスペンション28の上端を連結するためのブラケット部24aが設けられている。また、側面視において、バックステー25の略中央部分には、ピリオンフートレスト25bを取り付けるためのブラケット部25aが設けられている。
ヘッドパイプ20には、ステアリングシャフトを介して左右一対のフロントフォークが操舵可能に支持される(共に不図示)。フロントフォークの下部には前輪(不図示)が回転可能に支持される。
スイングアーム26は、ピボット部22cから後方に向かって左右一対で延びている。スイングアーム26の後端には、後輪27が回転可能に支持されている。または、後輪27は、ピボット部22cを中心に揺動自在にスイングアーム26に支持されている。左右一対のスイングアーム26は、後輪27の前方において、クロスメンバ26aによって連結されている。詳細は後述するが、クロスメンバ26aの下面には、後述するリンク機構4を連結するためのブラケット部26bが設けられている。
後輪27の左側方には、ドリブンスプロケット27aが設けられている。上記したドライブスプロケット36とドリブンスプロケット27aには、図示しないチェーンが巻き掛けられる。
側面視において、スイングアーム26とシートレール24の間には、スイングアーム26の揺動を緩衝する緩衝装置としてリヤサスペンション28が設けられている。リヤサスペンション28の上端は、ブラケット部24aを介してシートレール24に接続される。リヤサスペンション28の下端は、後述するリンク機構4を介してスイングアーム26(ブラケット部26b)に接続される。
ここで、リンク機構4について説明する。リンク機構4は、スイングアーム26の揺動を間接的にリヤサスペンション28に伝達する機構である。リンク機構4は、スイングアーム26の下方に配置され、スイングアーム26とリヤサスペンション28の下端とを接続する。具体的にリンク機構4は、リヤサスペンション28とブラケット部26bとを接続するリンクプレート40と、リンクプレート40とブラケット部22bとを接続するリンクアーム41と、を含んで構成される。
リンクプレート40は、側面視三角形状の板状体形成される。リンクプレート40の各角部が他の部材に対する連結箇所(節点)であり、支点である。具体的には図3に示すように、リンクプレート40の前方上端に位置する角部は、リヤサスペンション28の下端が連結される節点40aである。また、リンクプレート40の後方上端に位置する角部は、ブラケット部26bが連結される節点40bである。更に、リンクプレート40の後方下端に位置する角部は、リンクアーム41の後端が連結される節点40cである。
リンクアーム41は、節点40cから前方に向かって直線状に延びる長尺体で形成される。また、リンクアーム41は、車幅方向(左右方向)に厚みを有する板状体で形成される。上記したように、リンクアーム41の後端は、リンクプレート40に連結される。また、リンクアーム41の先端は、ブラケット部22bに連結される。図4に示すように、リンクアーム41は、車幅方向に2枚重ねされた状態で先端がボルトBにより連結される。また、リンクアーム41の両側面が一対のリンクプレート40で挟まれ、節点40cにおいて、リンクアーム41の後端がボルトBによってリンクプレート40に連結される。すなわち、リンクプレート40は、リンクアーム41の側方に配置されている。
このように構成されるリンク機構4により、スイングアーム26の揺動は、リンクプレート40及びリンクアーム41の揺動に変換された後、リヤサスペンション28の上下動に変換される。
次に、図1から図6を参照して、本実施の形態に係る排気装置について説明する。図5は、本実施の形態に係る排気装置の斜視図である。図6は、本実施の形態に係る排気装置の下面図である。
図1から図6に示すように、エンジン3の排気ポート(不図示)には、エキゾーストパイプ50(排気管)が接続される。エキゾーストパイプ50の下流端には、チャンバとして触媒ケース52が配置されている。触媒ケース52の下流側には、後述する接続管を介して2本のマフラーが接続される。
具体的に本実施の形態に係る排気装置5は、エンジン3の排気ポートに接続されるエキゾーストパイプ50と、エキゾーストパイプ50の下流端に接続される触媒ケース52と、触媒ケース52の下流側に接続される2本のマフラー53、54と、を含んで構成される。
エキゾーストパイプ50は、3つの排気管(第1排気管50a、第2排気管50b、第3排気管50c)を連結して構成される。第1排気管50aは、シリンダヘッド32の排気ポートから前下方に突出している。第1排気管50aの上流端は、フランジ部51を介して排気ポートに接続される。第1排気管50aの下流端には、第2排気管50bが接続される。
第2排気管50bは、クランクケース30の前方を通るように下方に向かって延びている。クランクケース30の前下方において、第2排気管50bは、後方に向かって僅かに屈曲している。第2排気管50bの下流端には、第3排気管50cが接続される。
第3排気管50cは、クランクケース30の下方で後方に向かって延びている。また、第3排気管50cは、途中で右方へ段状に屈曲している。具体的に第3排気管50cは、平面視でクランク状に屈曲しており、上流端に対して下流端が右方に偏って配置されている。第3排気管50cの下流端には、テーパパイプ55を介して触媒ケース52が接続される。
テーパパイプ55は、後方に向かうに従って拡径している。すなわち、テーパパイプ55は、上流端が第3排気管50cと略同径であるのに対し、下流端が第3排気管50cより大きい径となっている。テーパパイプ55の下流端には触媒ケース52が接続される。
触媒ケース52は、後方に向かって延びており、前後方向で切断した断面が概略方形状の直方体で形成される。また触媒ケース52は、テーパパイプ55に対して左側面が左側に膨出している。図2及び図3に示すように、触媒ケース52は、スイングアーム26の下方で且つリンク機構4の右側方に配置されている。
触媒ケース52には、2つの触媒(第1触媒52a及び第2触媒52b)が配置されている。触媒は、例えば三元触媒で構成され、排気ガス内の汚染物質(一酸化炭素、炭化水素や窒素酸化物等)を円柱状のハニカム部で吸着して無害な物質(二酸化炭素、水、窒素等)に変換し浄化する。
第1触媒52a及び第2触媒52bは、この順で前後に並んで配置されている。具体的に第1触媒52aは、触媒ケース52の前後方向の中央よりやや前側に偏って配置されている。第2触媒52bは、触媒ケース52の前後方向の中央からやや後半部分に至る長さで配置されており、触媒ケース52内の空間の後端部分は少し隙間が開けられている。また、第1触媒52a及び第2触媒52bは、触媒ケース52内でやや右側(車両外側)に偏って配置されている。
上記したように、触媒ケース52には、2つのマフラー53、54がそれぞれ後述する接続管(第1接続管56、第2接続管57)を介して接続されている。2つのマフラー53、54は、後輪27の両側方に配置されている。本実施の形態では、後輪27の左側に配置されるマフラーを第1マフラー53と呼び、後輪27の右側に配置されるマフラーを第2マフラー54と呼ぶことにする。
第1マフラー53の上流側は、第1接続管56を介して触媒ケース52に接続されている。具体的に第1接続管56は、触媒ケース52の左側面に上流端が接続されている。第1接続管56の上流端は、第2触媒52bの下流端よりも車両前側で且つ側面視で第1触媒52aに重なる位置で触媒ケース52に接続されている。
第1接続管56は、触媒ケース52の左側面から車両左側に向かって延びている。より具体的に第1接続管56は、リンク機構4(リンクアーム41とブラケット部22b)の下方を通るように左方に向かうに従って下方に僅かに傾斜しながら車幅方向に延びている。
また、第1接続管56は、車両左側で且つ左側のスイングアーム26の下方において、左後方に向かって屈曲している。更に第1接続管の下流端は、上方に向かって僅かに傾斜している。第1接続管56の下流端には、第1マフラー53の上流端が接続される。
第1マフラー53は、リンク機構4を挟んで触媒ケース52の反対側に配置されている。第1マフラー53は、上流側からテーパ部53a、本体部53b及びテール部53cを連結して構成される。テーパ部53aは、上流端が第1接続管56に下流端に接続され、後方に向かうに従って拡径する筒状体で形成される。テーパ部53aの下流端には、本体部53bの上流端が接続される。本体部53bは、一様な外径で後方に延びる円筒形状を有している。本体部53bは、後方に向かうに従って僅かに上方に傾斜して配置されている。本体部53bの下流端には、テール部53cが接続される。テール部53cは、本体部53bの下流端を覆うように形成され、後方に向かうに従って縮径するテーパ形状を有する。テール部53cの後端は、開放されている。
第2マフラー54の上流側は、第2接続管57を介して触媒ケース52に接続されている。具体的に第2接続管57は、触媒ケース52の右後方の角部に上流端が接続されている。第2接続管57は、第1接続管56よりも十分に短く、径も小さい。第2接続管57の下流端には、第2マフラー54の上流端が接続される。触媒ケース52と第2マフラー54(後述するテーパ部54a)の上流端は、近接配置されている。
第2マフラー54は、上流側からテーパ部54a、本体部54b及びテール部54cを連結して構成される。テーパ部54aは、上流端が第2接続管57に下流端に接続され、後方に向かうに従って拡径する筒状体で形成される。テーパ部54aの下流端には、本体部54bの上流端が接続される。本体部54bは、一様な外径で後方に延びる円筒形状を有している。本体部54bは、後方に向かうに従って僅かに上方に傾斜して配置されている。本体部54bの下流端には、テール部54cが接続される。テール部54cは、本体部54bの下流端を覆うように形成され、後方に向かうに従って縮径するテーパ形状を有する。テール部54cの後端は、開放されている。
ところで、上記のように単気筒のエンジン3においては、クランクケース30が左右割構成であるため、クランクケース30の下方に触媒を配置する空間を確保しにくい。逆に多気筒の大型エンジンにあっては、クランクケースが上下割で構成されるものが多く、クランクケースの下方にオイルパンが配置されているため、オイルパンの形状で触媒配置用の空間が確保し易くなっている。
また、昨今の排ガス規制の強化に伴い、触媒も大型化しており、単気筒エンジンを備える車両においては、触媒の配置箇所が限られている。例えば、マフラーの中に大型の触媒を配置すると、マフラーが大型化して車両外観に影響を与えるという問題がある。また、単気筒エンジンの出力性能は、排気管長に依存する部分が大きいので、触媒の配置箇所は更に制限される。
そこで、本件発明者は、騒音性能を確保しつつも車両外観を向上させることを目的として、マフラーのレイアウトに着目し、本発明に想到した。具体的に本実施の形態では、リンク式のリヤサスペンション28を備える車両1において、スイングアーム26の下方にリンク機構4を配置し、リンク機構4側方のスペースに触媒ケース52を配置した。更に触媒ケース52に接続管を介して2本のマフラー53、54を接続し、これら2つのマフラー53、54を後輪27の両側方に配置した。
この構成によれば、リンク機構4を採用した車両1であっても、2本出しマフラーを実現することができ、マフラー1本当たりの容量を抑えることが可能である。このため、所定の騒音性能を確保しつつ、マフラーの大型を防止することができ、車両外観に対する影響を抑えることができる。また、2本出しマフラーであっても排気通路の途中に触媒を配置することができ、マフラ容量を抑制しつつも、排ガス浄化性能を確保することが可能である。
また、第1マフラー53が接続される第1接続管56が、触媒ケース52の側面からリンク機構4の下方を通り、車幅方向左側へ延びている。この構成によれば、リンク機構4の動きを阻害せずに第1接続管56を取り回すことができ、第1マフラー53までの排気流路をなだらかに形成することが可能である。
より具体的に第1接続管56は、リンクアーム41とブラケット部22bとの接続箇所の下方を通っている。この構成によれば、リンク機構4の移動軌跡から外れた箇所でリンク機構4の動きを気にすることなく第1接続管56を取り回すことが可能である。また、チェーンの幅やチェーンの動きが少ない箇所に第1接続管56を通すことができ、チェーンラインを確保することが可能である。また、リンクアーム41の下方に第1接続管56を通すため、第1接続管56の下げ量を最小限に抑えることができ、最低地上高を確保することが可能である。
また、第1触媒52a及び第2触媒52bは、触媒ケース52内で車両外側に偏って配置され、第1接続管56は、第2触媒52bの下流端よりも車両前側で触媒ケース52に接続されている。この構成によれば、第1触媒52a及び第2触媒52bの周囲に排気ガスを流すことができ、第1触媒52a及び第2触媒52bの早期活性化を図ることが可能である。
また、第1接続管56に対して第2接続管57が短くなっている。この構成によれば、左側の第1接続管56と右側の第2接続管57とで排気流路の長さに差を設けることで、車両左右の重量バランスをとることが可能である。
また、第2接続管57は、第1接続管56よりも径が小さくなっている。この構成によれば、比較的排気流路の短い第2マフラー54に対して排気ガスを僅かに流れ難くすることで、第1マフラー53にも排気ガスが流れやすくなり、左右でバランスよく消音性能を確保することが可能である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、騒音性能を確保しつつも車両外観を向上させることが可能である。
なお、上記の実施形態では、単気筒のエンジン3を例にして説明したが、この構成に限定されない。例えば、エンジン3は、2気筒以上のエンジンで構成されてもよく、各気筒の配置も適宜変更が可能である。
また、上記の実施形態では、第1マフラー53が車両の左方に配置され、第2マフラー54が車両の右方に配置される構成としたが、この構成に限定されない。第1マフラー53及び第2マフラー54は、左右逆に配置されてもよい。
また、上記の実施形態では、2つの触媒52a、52bが触媒ケース52内に配置される構成としたが、この構成に限定されない。触媒は、触媒ケース52内に1つ、又は3つ以上配置されてもよい。
また、複数の実施形態及び変形例を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記実施の形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。更には、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施形態をカバーしている。
以上説明したように、本発明は、騒音性能を確保しつつも車両外観を向上させることができるという効果を有し、特に、自動二輪車の排気装置に有用である。
1 :車両
2 :車体フレーム
3 :エンジン
4 :リンク機構
5 :排気装置
22 :ボディフレーム
22a :連結パイプ
22b :ブラケット部
24 :シートレール
24a :ブラケット部
25 :バックステー
25a :ブラケット部
26 :スイングアーム
26a :クロスメンバ
26b :ブラケット部
27 :後輪
27a :ドリブンスプロケット
28 :リヤサスペンション(サスペンション)
30 :クランクケース
36 :ドライブスプロケット
40 :リンクプレート
41 :リンクアーム
50 :エキゾーストパイプ(排気管)
52 :触媒ケース
52a :第1触媒
52b :第2触媒
53 :第1マフラー
54 :第2マフラー
56 :第1接続管
57 :第2接続管

Claims (5)

  1. 後輪を揺動自在に支持するスイングアームと、
    前記スイングアームの揺動を緩衝するサスペンションと、
    前記スイングアームと前記サスペンションとを接続して前記スイングアームの下方に配置されるリンク機構と、を備える車両の排気装置であって、
    単気筒エンジンの排気ポートに接続される排気管と、
    前記排気管の下流端に接続される触媒ケースと、
    前記触媒ケースの下流側に接続されるマフラーと、を備え、
    前記触媒ケースは、前記スイングアームの下方で且つ前記リンク機構の側方に配置され、
    前記マフラーは、前記後輪の両側方に配置される第1マフラー及び第2マフラーで構成され、
    前記第1マフラーの上流側及び前記第2マフラーの上流側は、前記触媒ケースに接続され
    前記リンク機構を挟んで前記触媒ケースの反対側に配置される前記第1マフラーは、前記触媒ケースの側面に接続される第1接続管の下流端に接続され、
    前記第1接続管は、前記リンク機構の下方を通り車幅方向に延びることを特徴とする排気装置。
  2. 前記リンク機構は、
    直線状に延びるリンクアームと、
    前記リンクアームの側方に配置されるリンクプレートと、を有し、
    前記第1接続管は、前記リンクアームと車体フレームとの接続箇所の下方を通ることを特徴とする請求項に記載の排気装置。
  3. 前記触媒ケース内で車両外側に偏って配置される触媒を更に備え、
    前記第1接続管は、前記触媒の下流端よりも車両前側で前記触媒ケースに接続されることを特徴とする請求項又は請求項に記載の排気装置。
  4. 前記触媒ケースと前記第2マフラーとを接続する第2接続管を更に備え、
    前記第2接続管は、前記第1接続管よりも短いことを特徴とする請求項から請求項のいずれかに記載の排気装置。
  5. 前記第2接続管は、前記第1接続管よりも径が小さいことを特徴とする請求項に記載の排気装置。
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