JP7229889B2 - 共通立設位置の位置決定方法、位置決定装置、及び、位置決定プログラム - Google Patents

共通立設位置の位置決定方法、位置決定装置、及び、位置決定プログラム Download PDF

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本明細書で開示する技術は、共通立設位置の位置決定方法、位置決定装置、及び、位置決定プログラムに関する。
基板に部品を実装する表面実装機は、基板に部品を実装するときに基板が撓むことを抑制するために、基板を下から支持するバックアップ装置を備えている。バックアップ装置は着脱可能な複数のバックアップピンが立設されたものであり、基板に部品を実装するときにバックアップピンを上昇させて基板を下から支持する。
バックアップピンが立設される位置は基板の機種に応じて設定される。複数機種の基板を生産する場合は、生産する基板の機種が切り替わるときに切り替わり後の機種に応じてバックアップピンの立設位置が変更される。以降の説明では切り替わり後の基板の機種に応じてバックアップピンの立設位置を変更することをバックアップピンの段取り替えという。
特許文献1の段落[0091]には、段取り替え時にバックアップピンを交換する際に、現に保持台に取り付けられているバックアップピンと、次のプリント配線板の保持に用いられるバックアップピンとに位置が共通のバックアップピンがあれば、共通のバックアップピンはそのまま残し、共通ではないバックアップピンを外し、次のプリント配線板の保持に使用されるバックアップピンのうち、共通のバックアップピン以外のバックアップピンを保持台に取り付けるようにしてもよいことが記載されている。
また、特許文献2の段落[0054]には、複数機種のプリント基板に対して、共通して使用できる支持ピン位置を決定する方法が記載されている。具体的には、特許文献2には、複数機種のプリント基板に対して使用可能な共通バックアップピンが存在しない場合には、プリント基板の機種を1枚ずつ減らしていくことで、共通バックアップピンの探索が行われることが記載されている。
特開2002-118399号公報 特開2005-64058号公報
特許文献1に記載の方法では、共通のバックアップピンが多いほど段取り替え時に保持台から外すバックアップピンの数や保持台に取り付けるバックアップピンの数が少なくなるため、段取り替え時間が短縮される。このため、段取り替え時間を短縮するためには共通のバックアップピンの数が極力多いことが望ましい。しかしながら、特許文献2に記載の共通バックアップピンを探索する方法は、共通するバックアップピンの数を極力多くする上で改善の余地があった。
本明細書では、バックアップピンの共通立設位置の数を極力多くし、これをもってバックアップピンの段取り替え時間を短縮する技術を開示する。
(1)本明細書で開示する共通立設位置の位置決定方法は、表面実装機によって部品が実装される複数機種の基板間でバックアップピンが共通に立設される共通立設位置の位置決定方法であって、前記基板の機種毎に、前記基板の外形と、前記基板に前記部品を実装するときに前記バックアップピンが立設される立設位置とを表す画像を生成する画像生成工程と、各機種の前記画像を重ね合わせて前記共通立設位置の数を判断する判断工程と、を含み、前記判断工程において、各前記画像を重ね合わせる角度を異ならせて前記判断を複数回行う。
表面実装機によって基板に部品を実装するとき、基板は搬送コンベアによって表面実装機の作業位置に搬送される。本願発明者は、複数機種の基板に部品を実装するとき、基板を搬送する向きによって共通立設位置の数が異なることを見出した。ここでいう向きとは、基板の4辺のうち搬送方向前側となる辺のことをいう。
前述した特許文献2に記載の共通バックアップピンを探索する方法は、共通バックアップピンが存在しない場合にはプリント基板の機種を1枚ずつ減らしていくものであり、プリント基板の向きを変えることは行っていない。このため、プリント基板の向きを変えれば更に多くの共通バックアップピンが存在する場合であっても向きを変えることなく実装される。このため、共通バックアップピンの数を極力多くする上で改善の余地があった。
上記の位置決定方法によると、各機種の画像を重ね合わせて共通立設位置の数を判断する判断工程において、各画像を重ね合わせる角度を異ならせて判断を複数回行う。このようにすると、各機種の基板をどのような向きで搬送すれば共通立設位置が極力多くなるかが判る。このため、共通立設位置の数が極力多くなるように各基板の向きを決定することにより、バックアップピンの共通立設位置の数が極力多くなるように共通立設位置を決定できる。これによりバックアップピンの段取り替え時間を短縮できる。
(2)前記判断工程において、各機種の前記画像を重ね合わせた合成画像を表示し、前記合成画像上で前記共通立設位置を視認可能に表示してもよい。
上記の位置決定方法によると、オペレータが共通立設位置の数を判断して共通立設位置を決定する場合に、共通立設位置の数を判断することが容易になる。
(3)前記画像生成工程において、前記基板の外形を表す図形、前記基板の一方の面に前記部品が実装された後に他方の面に前記部品を実装するときに前記バックアップピンが立設される前記立設位置を表す図形、及び、前記一方の面に実装された前記部品を表す図形を重ね合わせることによって前記画像を生成し、前記判断工程において、前記バックアップピンを立設可能な位置を表す画像を前記合成画像に重ねて表示し、前記立設位置の追加を受け付けてもよい。
立設位置を追加すると共通立設位置の数を増やすことができる場合がある。上記の位置決定方法によると、立設位置の追加が可能であるので、共通立設位置の数を増やすことが可能になる。
ところで、基板の両面に部品を実装する場合は、先に部品が実装される面(一方の面)に部品が実装された後に他方の面に部品を実装するとき、先に部品が実装された一方の面が下向きとなる。このため、他方の面に部品を実装するときはバックアップピンが一方の面に当接する。このとき一方の面には既に部品が実装されていることから、バックアップピンの立設位置は一方の面に実装されている部品を避けた位置に設定される。このため、立設位置を追加するときも一方の面に実装されている部品を避けた位置に追加することが望ましい。
上記の位置決定方法によると、基板の外形を表す図形、一方の面に部品が実装された後に他方の面に部品を実装するときにバックアップピンが立設される立設位置を表す図形、及び、一方の面に実装された部品を表す図形を重ね合わせることによって画像を生成し、各機種の画像を重ね合わせて合成画像を作成する。そして、作成した合成画像とバックアップピンを立設可能な位置を表す画像とを重ねて表示し、立設位置の追加を受け付ける。このようにすると、立設位置を追加可能な位置(バックアップピンを立設可能な位置のうち部品が実装されない位置)と追加不可の位置(バックアップピンを立設可能な位置のうち部品が実装される位置)とをオペレータが識別できる。これにより、立設不可の位置に立設位置が追加される可能性を低減できる。
(4)前記部品を表す図形は前記部品の最外形を表す矩形であってもよい。
部品の中には複雑な外形をしているものもある。このため、部品形状そのものを表す図形を表示すると、オペレータはどこが部品の境界なのかを目視で確認し難い。部品の境界を確認し難いと、バックアップピンを立設可能な位置と立設不可な位置とをオペレータが把握し難くなる。
上記の位置決定方法によると、部品を表す図形は部品の最外形を表す矩形である。このようにすると部品の境界をオペレータが目視で確認し易くなるので、バックアップピンを立設可能な位置と立設不可な位置とをオペレータが把握し易くなる。これにより、立設不可の位置に立設位置が追加される可能性をより低減できる。
(5)各前記部品を表す図形が同一の単色で塗り潰されていてもよい。
上記の位置決定方法によると、各部品を表す図形が同一の単色で塗り潰されているので、バックアップピンを立設可能な位置と立設不可な位置とをオペレータがより把握し易くなる。
(6)前記判断工程において、各機種の前記一方の面のガーバーデータによって表される画像を前記合成画像に重ねて表示してもよい。
基板には部品が実装される他にレジストやパターン、ドリル穴などが形成される。ガーバーデータはこれらの位置や形状を表すデータである。レジストやパターン、ドリル穴などが形成されている位置に立設位置を追加することは望ましくない。上記の位置決定方法によると、各機種の一方の面のガーバーデータによって表される画像を更に重ね合わせるので、オペレータはレジストやパターン、ドリル穴などが形成されている位置を把握できる。これにより、レジストやパターン、ドリル穴などが形成されている位置に立設位置が追加される可能性を低減できる。
(7)本明細書で開示する共通立設位置の位置決定方法は、表面実装機によって部品が実装される複数機種の基板間でバックアップピンが共通に立設される共通立設位置の位置決定方法であって、前記基板の機種毎に、前記基板の外形と、前記基板の一方の面に前記部品が実装された後に他方の面に前記部品を実装するときに前記バックアップピンが立設される立設位置とを表す第1画像を生成する第1画像生成工程と、前記基板の機種毎に、前記基板の外形と、前記他方の面に前記部品が実装された後に前記一方の面に前記部品を実装するときに前記バックアップピンが立設される立設位置とを表す第2画像を生成する第2画像生成工程と、各機種について前記第1画像及び前記第2画像のいずれか一方を当該機種の基板画像とし、各機種の前記基板画像を重ね合わせて前記共通立設位置の数を判断する判断工程と、を含み、前記判断工程において、各前記基板画像を重ね合わせる角度を異ならせるか、少なくとも1機種の前記基板画像を前記第1画像と前記第2画像との間で入れ替えるか、又はその両方を行って前記判断を複数回行う。
本願発明者は、基板の一方の面に先に部品を実装し、その後に他方の面に部品を実装する場合と、他方の面に先に部品を実装し、その後に一方の面に部品を実装する場合とで共通立設位置の数が異なる場合があることを見出した。言い換えると、本願発明者は、一方の面と他方の面とのうちいずれの面に先に部品を実装するかによって共通立設位置の数が異なる場合があることを見出した。
上記の位置決定方法によると、各基板画像を重ね合わせる角度を異ならせるか、少なくとも1機種の基板画像を第1画像と第2画像との間で入れ替えるか、又はその両方を行う。このようにすると、各機種についてどのように生産手順(先に部品が実装される面、及び、後に部品が実装される面に部品を実装するときに基板を搬送する向き)を決定すれば共通立設位置の数が極力多くなるかが判る。このため、共通立設位置の数が極力多くなるように生産手順を決定することにより、バックアップピンの共通立設位置の数が極力多くなるように共通立設位置を決定できる。これによりバックアップピンの段取り替え時間を短縮できる。
本明細書によって開示される発明は、装置、方法、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現できる。
実施形態1に係る表面実装機の上面図 ヘッドユニット及びバックアップ装置の側面図 バックアップ装置の斜視図 バックアップ装置の一部の側面図 表面実装機の電気的構成を示すブロック図 機種Aの基板の先行面に部品が実装された状態を示す模式図 機種Bの基板の先行面に部品が実装された状態を示す模式図 共通立設位置の位置決定装置のブロック図 機種Bの基板の後行面に部品が実装された状態を示す模式図 機種A・先行面・順流れ方向の基板画像と機種B・先行面・順流れ方向の基板画像とを合成した合成画像を示す模式図 機種A・先行面・順流れ方向の基板画像と機種B・先行面・逆流れ方向の基板画像とを合成した合成画像を示す模式図 機種A・先行面・順流れ方向の基板画像と機種B・後行面・順流れ方向の基板画像とを合成した合成画像を示す模式図 機種A・先行面・順流れ方向の基板画像と機種B・後行面・逆流れ方向の基板画像とを合成した合成画像を示す模式図 機種A、機種B、機種C及び機種Dの基板画像を合成した合成画像、機種B及び機種Cの基板画像を合成した合成画像、機種A及び機種Dの基板画像を合成した合成画像を示す模式図 機種G及び機種Hの基板画像を示す模式図 共通立設位置の位置決定プログラムのフローチャート バックアップピンの立設位置データの作成のフローチャート 立設位置データを用いた段取り替えのフローチャート 部品を表す図形として部品の外形そのものを表す図形を用いて作成した基板画像の一例を示す模式図 部品を表す図形として部品の最外形を表す矩形を用いて作成した基板画像の一例を示す模式図 実施形態2に係るガーバーデータを説明するための模式図 共通立設位置の位置決定プログラムのフローチャート
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図16に基づいて説明する。以降の説明では図1に示す左右方向をX方向、前後方向をY方向、図2に示す上下方向をZ方向という。また、以降の説明では図1に示す右側を上流側、左側を下流側という。また、以降の説明では同一の構成要素には一部を除いて図面の符号を省略している場合がある。
(1)表面実装機の構成
図1を参照して、表面実装機1の構成について説明する。表面実装機1は基板Pに電子部品などの部品Eを実装する装置であり、基台10、搬送コンベア11、バックアップ装置12(図2、図3参照)、4つのテープ部品供給装置13、ヘッドユニット14、ヘッド移動部15、部品撮像カメラ16、基板撮像カメラ17、制御部18(図5参照)、操作部19(図5参照)などを備えている。
基台10は平面視長方形状をなしている。図1において二点鎖線で示す矩形枠Aは基板Pに部品Eを実装するときの作業位置(以下、作業位置Aという)を示している。
搬送コンベア11は基板PをX軸方向の上流側から作業位置Aに搬入し、作業位置Aで部品Eが実装された基板Pを下流側に搬出するものである。搬送コンベア11はX軸方向に循環駆動する一対のコンベアベルト11A及び11B、それらのコンベアベルトを駆動するコンベア駆動モータ50(図5参照)などを備えている。後側のコンベアベルト11Aは前後方向に移動可能であり、基板Pの幅に応じて2つのコンベアベルト11Aと11Bとの間隔を調整できる。
バックアップ装置12(図2、図3参照)は作業位置Aの下方に配置されている。バックアップ装置12の構成については後述する。
テープ部品供給装置13は搬送コンベア11のY軸方向の両側においてX軸方向に並んで2箇所ずつ、計4箇所に配されている。これらのテープ部品供給装置13には複数のフィーダ20がX軸方向に横並び状に整列して取り付けられている。各フィーダ20は所謂テープフィーダであり、複数の部品Eが収容された部品テープが巻回されたリール、及び、リールから部品テープを引き出す電動式のテープ送出装置等を備えており、搬送コンベア11側の端部に設けられた部品供給位置から部品Eを一つずつ供給する。
なお、ここでは部品供給装置としてテープ部品供給装置13を例に説明するが、部品供給装置は部品Eが載置されているトレイを供給する所謂トレイフィーダであってもよいし、半導体ウェハを供給するものであってもよい。
ヘッドユニット14には複数(ここでは5個)の実装ヘッド21が設けられている。ヘッドユニット14の構成については後述する。
ヘッド移動部15はヘッドユニット14を所定の可動範囲内でX軸方向及びY軸方向に移動させるものである。ヘッド移動部15はヘッドユニット14をX軸方向に往復移動可能に支持しているビーム22、ビーム22をY軸方向に往復移動可能に支持している一対のY軸ガイドレール23、ヘッドユニット14をX軸方向に往復移動させるX軸サーボモータ46、ビーム22をY軸方向に往復移動させるY軸サーボモータ47などを備えている。
2つの部品撮像カメラ16はそれぞれX軸方向に並んだ2つのテープ部品供給装置13の間に設けられている。部品撮像カメラ16は実装ヘッド21に吸着されている部品Eを下から撮像して実装ヘッド21に対する部品Eの回転角度や部品形状などを認識するためのものである。
基板撮像カメラ17はヘッドユニット14に設けられている。基板撮像カメラ17は基板Pに付されている図示しないフィデューシャルマークを撮像して基板Pの位置や傾きを認識するためのものである。
(1-1)ヘッドユニット
図2を参照して、ヘッドユニット14の構成について説明する。ヘッドユニット14は所謂インライン型であり、複数の実装ヘッド21がX軸方向に並んで設けられている。ヘッドユニット14にはこれらの実装ヘッド21を個別に昇降させるZ軸サーボモータ48(図5参照)やこれらの実装ヘッド21を一斉に軸周りに回転させるR軸サーボモータ49(図5参照)などが設けられている。
各実装ヘッド21は部品Eを吸着及び解放するものであり、ノズルシャフト21Aと、ノズルシャフト21Aの下端部に着脱可能に取り付けられている吸着ノズル21Bとを有している。吸着ノズル21Bにはノズルシャフト21Aを介して図示しない空気供給装置から負圧及び正圧が供給される。吸着ノズル21Bは負圧が供給されることによって部品Eを吸着し、正圧が供給されることによってその部品Eを解放する。
なお、ここではインライン型のヘッドユニット14を例に説明するが、ヘッドユニット14は例えば複数の実装ヘッド21が円周上に配列された所謂ロータリーヘッドであってもよい。
(1-2)バックアップ装置
図2から図4を参照して、バックアップ装置12の一例について説明する。以下に示すバックアップ装置12は一例であり、バックアップ装置12の構成は以下に示す構成に限定されるものではない。
図3に示すように、バックアップ装置12は上部プレート31、上部プレート31の下に配されている下部プレート32、4つの支柱33、複数のバックアップピン30、下部プレート32を昇降させる昇降機構34(図2参照)などを備えている。
上部プレート31は平板状に形成された金属製の部材であり、板厚方向に貫通する複数のピン挿入孔31Aがマトリクス状に形成されている。下部プレート32は平板状に形成された金属製の部材であり、4隅から立ち上がる支柱33を介して上部プレート31と連結されている。
図4はバックアップ装置12の一部を模式的に示している。図4に示すように、バックアップピン30は上下方向に円柱状に延びる円柱部30Aと、円柱部30Aの下端から上側に所定距離離間した位置から環状に張り出すフランジ部30Bとを有している。バックアップピン30は下端部がピン挿入孔31Aに挿入されることによって上部プレート31に立設される。
図2に示すように、昇降機構34は下部プレート32から下方に延びる複数のボールねじ34A、各ボールねじ34Aに螺合しているボールナット34B、昇降モータ34C、ボールナット34Bと昇降モータ34Cとに掛け回されているベルト34Dなどを備えている。昇降モータ34Cを回転させるとベルト34Dを介してボールナット34Bが回転し、ボールねじ34Aが上下に移動する。これによりバックアップ装置12が昇降する。
図2では基板Pがバックアップピン30によって下方から支持されている状態を示している。作業位置Aに基板Pが搬入されてくる前の状態では、バックアップピン30は上端が基板Pより下方となる位置まで下降している。作業位置Aに基板Pが搬入されるとバックアップピン30が上昇して基板Pが持ち上げられる。これにより基板Pがバックアップピン30によって下方から支持される。
図2において基板Pの上側を向いている面55Aは基板Pの一方の面の一例であり、基板Pの下側を向いている面55Bは他方の面の一例である。
(2)表面実装機の電気的構成
図5に示すように、表面実装機1は制御部18及び操作部19を備えている。制御部18は演算処理部40、モータ制御部41、記憶部42、画像処理部43、外部入出力部44、フィーダ通信部45などを備えている。
演算処理部40はCPU、ROM、RAMなどを備えており、ROMに記憶されている制御プログラムを実行することによって表面実装機1の各部を制御する。
モータ制御部41は演算処理部40の制御の下でX軸サーボモータ46、Y軸サーボモータ47、Z軸サーボモータ48、R軸サーボモータ49、コンベア駆動モータ50などの各モータの運転、停止、及び回転速度を制御する。
記憶部42は電源をオフにしてもデータが消えない書き換え可能な記憶装置(ハードディスク等)である。記憶部42には各種のプログラムやデータが記憶されている。各種のデータには、生産が予定されている基板Pの機種、各種の部品Eに関するデータ(部品の形状を含む)、各機種を生産する順序、機種ごとのデータ(生産枚数、基板Pの形状、実装される部品E、部品Eの実装順序、部品Eの実装座標、実装角度、先に部品Eが実装される面(先行面)、後に部品Eが実装される面(後行面)、先行面に部品Eを実装するときに基板Pが搬送される向き、後行面に部品Eを実装するときに基板Pが搬送される向き、バックアップピン30の立設位置データなど)が含まれる。
バックアップピン30の立設位置データは、基板Pに部品Eを実装するときにバックアップピン30が立設される位置を示すデータである。本実施形態では各機種の基板Pの両面に部品Eが実装される。各機種の基板Pはそれぞれ先行面(一方の面の一例)に部品Eが実装された後に後行面(他方の面の一例)に部品Eを実装するときにバックアップピン30が立設される立設位置データと、後行面に部品Eが実装された後に先行面に部品Eを実装するときにバックアップピン30が立設される立設位置データとが予め作成されて記憶部42に記憶されている。
画像処理部43は部品撮像カメラ16や基板撮像カメラ17から出力される画像信号が取り込まれるように構成されており、出力された画像信号に基づいてデジタル画像を生成する。
外部入出力部44はいわゆるインターフェースであり、表面実装機1の本体に設けられている各種センサ類51から出力される検出信号が取り込まれるように構成されている。また、外部入出力部44は演算処理部40から出力される制御信号に基づいて各種アクチュエータ類52(図示しない空気供給装置、バックアップ装置12を含む)に対する動作制御を行うように構成されている。
フィーダ通信部45はフィーダ20に接続されており、フィーダ20を統括して制御する。
操作部19は液晶ディスプレイなどの表示部と、タッチパネル、キーボード、マウスなどで構成される入力部とを備えている。作業者は操作部19を操作して表面実装機1に対する各種の設定や動作の指示などを行うことができる。
(3)バックアップピンの共通立設位置
図6A及び図6Bを参照して、バックアップピン30の共通立設位置について説明する。
前述したように各機種の基板Pは両面に部品Eが実装される。各機種は先に部品Eが実装される面(先行面)と後に部品Eが実装される面(後行面)とが予め設定されている。図6Aは機種Aの基板Pの先行面に部品Eが実装された状態を示している。図6Bは機種Bの基板Pの先行面に部品Eが実装された状態を示している。図6A及び図6Bにおいて点線で示される円70(以下、点線円70という)はバックアップ装置12のピン挿入孔31Aの位置を示している。
本実施形態では、例えば機種Aの基板Pを100枚、機種Bの基板Pを50枚生産する場合、基本的には最初に機種Aの100枚の基板Pの先行面に部品Eが実装され、その後に機種Bの50枚の基板Pの先行面に部品Eが実装される。続いて機種Aの100枚の基板Pの後行面に部品Eが実装され、その後に機種Bの50枚の基板Pの後行面に部品Eが実装される。
各基板Pの後行面に部品Eを実装するときは先行面が下を向くので、先行面がバックアップピン30によって支持される。先行面には既に部品Eが実装されているので、後行面に部品Eを実装するときは先行面に実装されている部品Eを避けてバックアップピン30を立設する必要がある。図6A及び図6Bにおいて点線円70のうち黄色(Y)で塗り潰されている点線円70Yは、後行面に部品Eを実装するときにバックアップピン30が立設される立設位置を示している。言い換えると、後行面に部品Eを実装するときに先行面においてバックアップピン30が当接する位置を示している、
機種Aの100枚の基板Pの後行面に部品Eが実装され、その後に機種Bの50枚の基板Pの後行面に部品Eが実装される場合、機種Aの100枚の基板Pの後行面に部品Eが実装された後、機種Bの基板Pに応じてバックアップピン30の配置が変更され、機種Bの50枚の基板Pの後行面に部品Eが実装される。以降の説明では基板Pの機種に応じてバックアップピン30の配置を変更することをバックアップピン30の段取り替えという。段取り替えはオペレータが手作業で行ってもよいし、表面実装機1が自動で行ってもよい。
バックアップピン30の共通立設位置とは、複数機種の基板Pの後行面に部品Eを実装するときに、各機種の基板P間で共通にバックアップピン30が立設される立設位置のことをいう。
ここで、前述したように各機種は予め先行面と後行面とが設定されているが、本実施形態では後行面に先に部品Eを実装し、その後に先行面に部品Eを実装するように実装順序を入れ替えることもできる。以降の説明では、実装順序が入れ替えられた場合であっても、予め先行面として設定されていた面のことをそのまま先行面といい、予め後行面として設定されていた面のことをそのまま後行面という。このため、先行面は必ずしも先に部品が実装される面であることを意味しない。同様に、後行面は必ずしも後に部品が実装される面であることを意味しない。
上述したように本実施形態では先行面と後行面とを入れ替えることができるので、共通立設位置は、複数機種の基板Pの「後に部品Eが実装される面」に部品Eを実装するときに、各機種の基板P間で共通にバックアップピン30が立設される立設位置と言い換えることができる。
また、各機種の基板Pは、先行面に部品Eを実装するときに基板Pを搬送する向き(基板Pの4辺のうち搬送方向前側となる辺)、及び、後行面に部品Eを実装するときに基板Pを搬送する向きが予め設定されている。本実施形態では、基板Pを搬送する向きを予め設定されている向きとは逆向きに変更することもできる。以降の説明では、予め設定されている向きで基板Pを搬送することを順流れ方向、逆向きに搬送することを逆流れ方向という。
(3)共通立設位置の位置決定装置
図7を参照して、共通立設位置の位置決定装置60(以下、単に位置決定装置60という)について説明する。位置決定装置60は、複数機種の基板Pの「後に部品Eが実装される面」に部品Eを実装するときに共通立設位置の数が極力多くなるように基板Pの生産手順を決定することにより、共通立設位置の数が極力多くなるように共通立設位置を決定するための装置である。
ここで基板Pの生産手順とは、先行面及び後行面のうち先に部品Eが実装される面、及び、後に部品Eが実装される面に部品Eを実装するときに基板Pを搬送する向き(順流れ方向又は逆流れ方向)のことをいう。
位置決定装置60は所謂パーソナルコンピュータであり、CPU61(処理部の一例)、RAM62、記憶部63、表示部64、操作部65などを備えている。
CPU61は記憶部63に記憶されている共通立設位置の位置決定プログラム(以下、単に位置決定プログラムという)を実行して基板Pの生産手順を決定する。RAM62はCPU61が位置決定プログラムを実行するときに主記憶装置として用いられる。記憶部63は電源が供給されなくてもデータを保持する記憶装置である。表示部64は液晶ディスプレイなどである。操作部65はキーボード、マウス、タッチパネルなどで構成されている。
記憶部63には各種のプログラムやデータが記憶されている。各種のプログラムにはOS(Operating System)、位置決定プログラムなどが含まれる。各種のデータには生産が予定されている基板Pの機種、各種の部品Eに関するデータ(部品の形状を含む)、各機種を生産する順序、機種ごとのデータなどが含まれる。これらのデータは表面実装機1の記憶部42に記憶されているデータと実質的に同じである。
(4)位置決定プログラム
実施形態1に係る位置決定プログラムはオペレータによってインタラクティブに操作されるプログラムである。インタラクティブとは、表示部64によって表示される画面を見ながらオペレータが対話をするような形式で操作する形態のことをいう。以降の説明では位置決定プログラムを実行するCPU61のことを単に位置決定プログラムという。
位置決定プログラムは、以下に説明する選択処理、画像生成処理(画像生成工程、第1画像生成工程、第2画像生成工程の一例)、及び、表示・編集処理を実行する。選択処理と表示・編集処理とは判断工程の一例である。
(4-1)選択処理
選択処理は、基板Pの機種の選択や、選択した機種について前述した生産手順の設定を受け付ける処理である。位置決定プログラムは起動されると図示しない選択画面を表示部64に表示する。オペレータは表示された選択画面で基板Pの機種を2機種以上選択する。更に、オペレータは選択画面で機種ごとに生産手順を設定する。
(4-2)画像生成処理
画像生成処理は、選択処理で選択された基板Pの機種毎に2つの画像を生成する処理である。例えば機種Bの場合、位置決定プログラムは図6Bに示す先行面画像80A(画像及び第1画像の一例)と、図8に示す後行面画像80B(画像及び第2画像の一例)とを生成する。先行面画像80Aは先行面に部品Eが実装された状態を示す画像である。後行面画像80Bは後行面に部品Eが実装された状態を示す画像である。
図6Bを参照して、先行面画像80Aの生成について説明する。位置決定プログラムは、先ず、基板Pの外形を表す図形75(基板Pの輪郭線であり、内側は塗り潰されていない)と、先行面に実装される部品Eを表す図形76と、先行面に部品Eが実装された後に後行面に部品Eを実装するときにバックアップピン30が立設される立設位置を表す図形70Y(すなわち内側が黄色(Y)で塗り潰されている点線円70Y)とを重ね合わせる。
ここで、本実施形態では先行面画像80Aを生成する時点では未だバックアップピン30を立設可能な位置を表す画像84は重ね合わせないが、便宜上、図6Bでは画像84も重ねて示している。画像84は、バックアップピン30を立設可能な位置を、内側が塗り潰されていない点線円70によって示す画像である。
ここでは先行面画像80Aの生成について説明したが、後行面画像80Bの生成についても同様である。
また、本実施形態では、部品Eを表す図形76として、部品Eの形状そのものを表す図形ではなく、部品Eの最外形を表す矩形を用いる。更に、本実施形態では各部品Eを表す図形76が同一の単色(例えばグレー)で塗り潰される。このようにする理由については後述する。
(4-3)表示・編集処理
例えば、機種A及び機種Bのどちらも、先に部品Eが実装される面として先行面が設定され、後に部品Eが実装される面(この場合は後行面)に部品Eを実装するときに基板Pを搬送する向きとして順流れ方向が設定されたとする。この場合、位置決定プログラムは、各機種について、先に部品Eが実装される面として設定された面の画像(この例では先行面画像80A)を当該機種の基板画像80とする。そして、位置決定プログラムは、図9Aに示すように機種Aの基板画像80と機種Bの基板画像80とをそれぞれ設定された向き(この例では順流れ方向)で重ね合わせた合成画像82を作成し、作成した合成画像82を表示部64に表示する。このとき、位置決定プログラムは前述したバックアップピン30を立設可能な位置を表す画像84を合成画像82に重ねて表示する。
そして、位置決定プログラムは、合成画像82において機種間で共通する立設位置(共通立設位置)が存在する場合は、共通立設位置を視認可能に表示する。図9Aに示す例では共通立設位置が存在していないので図10Aを参照して説明する。位置決定プログラムは、2機種の基板画像80においてバックアップピン30の立設位置(黄色(Y)で塗り潰されている点線円70Y)が重なっている場合は、図10Aに示すようにその点線円70Yを赤色(R)で塗り潰す。以降の説明では赤色(R)で塗り潰された点線円70を点線円70Rと表す。これにより共通立設位置が視認可能に表示される。赤色(R)で塗り潰された点線円70Rは共通立設位置の一例である。
ここでは点線円70Rを赤色で塗り潰すことによって共通立設位置を視認可能に表示する場合を例に説明したが、視認可能に表示する形態はこれに限られない。例えば他の色で塗り潰してもよいし、番号、文字、記号などで表示してもよい。
オペレータは、合成画像82が表示されている状態で機種ごとにバックアップピン30の立設位置を編集(追加、削除)できる。例えば図9Aに示す画像においてオペレータが機種Bの基板Pの点線円70Aで示される位置を新たな立設位置として追加すると、機種Aと機種Bとで立設位置が共通する。これにより共通立設位置を増やすことができる。
あるいは、共通立設位置を追加する目的以外で立設位置を追加することもできる。例えば立設位置を追加した方が望ましいと思われる場所がある場合は、オペレータはその場所に立設位置を追加できる。あるいは、既に設定されている立設位置のうち不要と思われる立設位置を削除することもできる。不要な立設位置を削除すると立設するバックアップピン30の数を減らすことができる。
オペレータは、合成画像82が表示された後、選択画面を再度表示させて各機種の生産手順を変更することもできる。以下、オペレータが生産手順を変更した場合の動作について説明する。
例えば、図9Aに示す合成画像82が表示されている状態で、機種Bについて、後に部品Eが実装される面(この場合は後行面)に部品Eを実装するときに基板Pを搬送する向きが逆流れ方向に変更されたとする。その場合、図9Bに示すように、位置決定プログラムは機種Aの基板画像80(先行面画像80A)については順流れ方向を維持し、機種Bの基板画像80(先行面画像80A)を180度回転させて逆流れ方向で重ね合わせて合成画像82を作成する。そして、位置決定プログラムは合成画像82において各機種で共通する立設位置を視認可能に表示する。
また、例えば、図9Aに示す合成画像82が表示されている状態で、機種Bについて先に部品Eが実装される面が先行面から後行面に変更されたとする。その場合、図10Aに示すように、位置決定プログラムは機種Bの基板画像80を先行面画像80Aと後行面画像80Bとの間で入れ替え、機種Bの基板画像80(後行面画像80B)を順流れ方向で機種Aの基板画像80(先行面画像80A)と重ね合わせて合成画像82を作成する。そして、位置決定プログラムは合成画像82において各機種で共通する立設位置を視認可能に表示する。
(5)位置決定プログラムを用いた共通立設位置の決定の例
位置決定プログラムを用いた共通立設位置の決定について、複数の例を参照して説明する。
(5-1)例1
図9及び図10を参照して、例1について説明する。例1は機種が2つ(機種A、機種B)であり、それら2機種の基板Pのサイズが同じである場合の例である。
図9Aは各機種の基板画像80(先行面画像80A)をそれぞれ順流れ方向で重ね合わせた場合(パターンaという)を示している。図9Aに示す例では機種Aと機種Bとで共通立設位置が存在せず、機種Aに固有の立設位置として2個所の立設位置が黄色(Y)で示されている。
図9Bは、機種Bの後行面に部品Eを実装するときに基板Pを搬送する向きを逆流れ方向として重ね合わせた場合(パターンbという)を示している。この場合は機種Bの先行面画像80Aが180度回転されて合成される。図9Bに示す例では機種Aと機種Bとに共通する共通立設位置として3箇所の立設位置が赤色(R)で示されている。
図10Aは、機種Bについて先に部品Eが実装される面を後行面に変更し、機種Bの基板画像80(後行面画像80B)を順流れ方向で重ね合わせた場合(パターンcという)を示している。この場合は機種Bの後行面画像80Bが回転されずに合成される。図10Aに示す例では機種Aに固有の立設位置として1個所の立設位置が黄色(Y)で示されており、機種Aと機種Bとに共通する共通立設位置として5箇所の立設位置が赤色(R)で示されている。
図10Bは、機種Bについて先に部品Eが実装される面を先行面から後行面に変更し、更に機種Bの後に部品Eが実装される面(この場合は先行面)に部品Eを実装するときに基板Pを搬送する向きを逆流れ方向として重ね合わせた場合(パターンdという)を示している。この場合は機種Bの後行面画像80Bが180度回転されて合成される。図10Bに示す例では機種Aに固有の立設位置として2個所の立設位置が黄色(Y)で示されており、機種Aと機種Bとに共通する共通立設位置として3箇所の立設位置が赤色(R)で示されている。
オペレータは各パターンで共通立設位置の数を記録する。上述した例の場合、各パターンの共通立設位置の数は次のようになる。
(a)機種A先行面順流れ+機種B先行面順流れ=共通立設位置0個所
(b)機種A先行面順流れ+機種B先行面逆流れ=共通立設位置3個所
(c)機種A先行面順流れ+機種B後行面順流れ=共通立設位置5個所
(d)機種A先行面順流れ+機種B後行面逆流れ=共通立設位置3個所
上述した例ではパターンcのときに共通立設位置の数が最も多くなる。このため、オペレータは機種Aと機種Bとを生産するときの生産手順を、「機種A先行面順流れ+機種B後行面順流れ」と決定する。これは、機種Aについては先行面に先に部品Eを実装し、その後に後行面を順流れ方向で搬送して部品Eを実装することを意味している。そして、機種Bについては後行面に先に部品Eを実装し、その後に先行面を順流れ方向で搬送して部品Eを実装することを意味している。
共通立設位置の数が最も多くなるように生産手順を決定すると、結果として、バックアップピン30の共通立設位置の数が極力多くなるように共通立設位置が決定される。
(5-2)例2
図11を参照して、例2について説明する。例2は基板Pの機種が3機種以上ある場合の例である。基板Pの機種が3機種以上である場合、それら3機種に共通する立設位置を設定できない場合もある。その場合は、3機種以上の基板Pを幾つかの組み合わせに分けて共通立設位置を決定してもよい。
例えば、図11に示す例では前述した機種A及び機種Bに加えて機種C及び機種Dがある。図11に示す例では、それら4機種を重ね合わせると共通する立設位置が存在しない。このため、図11に示す例では機種Bと機種Cとからなる組み合わせと、機種Aと機種Dとからなる組み合わせとに分けている。そして、組合せごとに共通立設位置が最も多くなるように生産手順が決定される。
(5-3)例3
図12を参照して、例3について説明する。例3は機種によって基板Pのサイズが異なる例である。具体的には、図12に示すように例3では基板Pの機種として機種Gと機種Hとがあり、機種Gは機種Hに比べてサイズが小さい。この場合、点線83で示すように、機種Gの基板Pの基板画像80は機種Hの基板Pの基板画像80の一部の領域とだけ重なる。この場合も共通立設位置を決定する流れは例1と同様である。
(6)位置決定プログラムのフローチャート
図13を参照して、位置決定プログラムのフローチャートについて説明する。
S101では、位置決定プログラムは前述した選択画面を表示して機種の選択を受け付ける。ここでは機種Aと機種Bとが選択されたものとする。
S102では、位置決定プログラムは機種Aの先行面画像80A及び機種Aの後行面画像80Bを生成する。
S103では、位置決定プログラムは機種Bの先行面画像80A及び機種Bの後行面画像80Bを生成する。
S104では、位置決定プログラムは機種ごとに生産手順の設定を受け付ける。前述したように生産手順とは、先行面及び後行面のうち先に部品Eが実装される面、及び、後に部品Eが実装される面に部品Eを実装するときに基板Pを搬送する向き(順流れ方向又は逆流れ方向)のことをいう。
S105では、位置決定プログラムは、機種Aの先行面画像80A及び後行面画像80BのうちS104で先に部品Eが実装される面として設定された面の画像を機種Aの基板画像80とする。同様に、位置決定プログラムは、機種Bの先行面画像80A及び後行面画像80BのうちS104で先に部品Eが実装される面として設定された面の画像を機種Bの基板画像80とする。そして、位置決定プログラムは、機種Aの基板画像80と機種Bの基板画像80とをそれぞれS104で設定された向きで重ね合わせて合成画像82を作成する。
S106では、位置決定プログラムは、生成した合成画像82と、バックアップピン30を立設可能な位置を表す画像84(すなわちピン挿入孔31Aの位置を表す画像)とを重ねて表示部64に表示する。オペレータは必要であれば機種ごとに立設位置を編集する。
S107では、位置決定プログラムは共通立設位置の数をカウント(判断の一例)して表示部64に表示する。オペレータは表示された数を記録する。なお、位置決定プログラムが共通立設位置の数をカウントするのではなく、オペレータが画面を見て共通立設位置の数をカウントしてもよい。
S108では、位置決定プログラムは、オペレータが所定の終了操作を行った場合は処理を終了し、選択画面を再表示する操作を行った場合はS104に戻って処理を繰り返す。
オペレータは、位置決定プログラムが終了した後、共通立設位置の数が極力多くなる生産手順を決定する。
(7)基板の生産の流れ
図14及び図15を参照して、本実施形態に係るバックアップピン30の立設位置データの作成、及び、立設位置データを用いた段取り替えについて説明する。ここでは基板Pの機種が2機種(機種A、機種B)である場合を例に説明する。
先ず、図14を参照して、バックアップピン30の立設位置データの作成について説明する。
S201では、オペレータは機種Aの基板Pについて、先行面に部品Eが実装された後に後行面に部品Eを実装するときにバックアップピン30が立設される立設位置を表す立設位置データ、及び、後行面に部品Eが実装された後に先行面に部品Eを実装するときにバックアップピン30が立設される立設位置を表す立設位置データを作成する。
S202では、オペレータは機種Bの基板Pについて、先行面に部品Eが実装された後に後行面に部品Eを実装するときにバックアップピン30が立設される立設位置を表す立設位置データ、及び、後行面に部品Eが実装された後に先行面に部品Eを実装するときにバックアップピン30が立設される立設位置を表す立設位置データを作成する。
S203では、オペレータは位置決定プログラムを用いて機種Aと機種Bとの共通立設位置を決定し、共通立設位置を表す共通立設位置データを作成する。
S204では、オペレータは機種A用の差分立設位置データを作成する。機種A用の差分立設位置データとは、機種Aの立設位置からS203で決定した共通立設位置を除いた立設位置を表すデータである。
S205では、オペレータは機種B用の差分立設位置データを作成する。機種B用の差分立設位置データとは、機種Bの立設位置からS203で決定した共通立設位置を除いた立設位置を表すデータである。
次に、図15を参照して、立設位置データを用いた段取り替えについて説明する。
S301では、オペレータは機種Aの基板Pを生産するためのバックアップピン30の段取りを行う。具体的には、オペレータは共通立設位置データによって示される立設位置と機種A用の差分立設位置データによって示される立設位置とにバックアップピン30を立設する。
S302では、表面実装機1によって機種Aが生産される。
S303では、オペレータは機種Bの基板Pを生産するための段取りを行う。具体的には、オペレータは既に立設されているバックアップピン30から機種A用の差分立設位置データによって示される立設位置に立設されているバックアップピン30を取り除き、機種B用の差分立設位置データによって示される立設位置にバックアップピン30を立設する。
S304では、表面実装機1によって機種Bが生産される。
(8)実施形態の効果
実施形態1に係る共通立設位置の位置決定方法によると、各機種の基板画像80を重ね合わせて共通立設位置の数をカウント(判断)する判断工程(選択処理及び表示・編集処理)において、各基板画像80を重ね合わせる角度(順流れ方向、逆流れ方向)を異ならせてカウントを複数回行う。このようにすると、各機種の基板Pをどのような向きで搬送すれば共通立設位置が極力多くなるかが判る。このため、共通立設位置の数が極力多くなるように各基板Pの向きを決定することにより、バックアップピン30の共通立設位置の数が極力多くなるように共通立設位置を決定できる。これによりバックアップピン30の段取り替え時間を短縮できる。
実施形態1に係る位置決定方法によると、表示した合成画像82上で共通立設位置を視認可能に表示するので、オペレータが共通立設位置を把握し易くなる。また、実施形態1では共通立設位置の数を位置決定プログラムがカウントしているが、オペレータが画面を見て共通立設位置の数をカウントしてもよい。その場合、共通立設位置を視認可能に表示すると、共通立設位置の数のカウントが容易になる。
実施形態1に係る位置決定方法によると、オペレータは立設位置を追加できるので、例えば立設位置を追加すると共通立設位置の数を増やすことができる場合は、立設位置を追加することにより、共通立設位置の数を増やすことができる。
また、実施形態1に係る位置決定方法によると、基板Pの外形を表す図形75と、実装される部品Eを表す図形76と、バックアップピン30が立設される立設位置を表す図形70Y(すなわち内側が黄色(Y)で塗り潰されている点線円70Y)とを重ね合わせることによって画像を生成し、各機種の画像を重ね合わせて合成画像82を作成する。そして、作成した合成画像82とバックアップピン30を立設可能な位置を表す画像84とを重ねて表示し、立設位置の編集を受け付ける。このため、オペレータは立設位置を追加可能な位置(バックアップピン30を立設可能な位置のうち部品Eが実装されない位置)と追加不可の位置(バックアップピン30を立設可能な位置のうち部品Eが実装される位置)とを識別できる。これにより、立設不可の位置に立設位置が追加される可能性を低減できる。
実施形態1に係る位置決定方法によると、部品Eを表す図形76は部品Eの最外形を表す矩形である。このようにすると部品Eの境界を目視で確認し易くなるので、バックアップピン30を立設可能な位置と立設不可な位置とをオペレータがより把握し易くなる。
具体的には、図16Aでは部品Eとして複数のSOP(Small Outline Package)が基板Pに実装された場合を示している。SOPは矩形の部品本体の対向する2辺から複数のリードが延出している電子部品である。SOPのような複雑な形状の部品Eの場合、部品Eを表す図形76として部品形状そのものを表す図形を用いると、どこが部品Eの境界なのかをオペレータが目視確認することが難しい。これに対し、図16Bに示すように部品Eを表す図形76として部品Eの最外形を表す矩形を用いると、部品Eの境界をオペレータが目視で確認し易くなるので、バックアップピン30を立設可能な位置と立設不可な位置とをオペレータが把握し易くなる。これにより、立設不可の位置に立設位置が追加される可能性をより低減できる。
実施形態1に係る位置決定方法によると、図16Bに示すように、各部品Eを表す図形76が同一の単色で塗り潰されているので、バックアップピン30を立設可能な位置と立設不可な位置とをオペレータがより把握し易くなる。
実施形態1に係る位置決定方法によると、各基板画像80を重ね合わせる角度(順流れ方向、逆流れ方向)を異ならせるか、少なくとも1機種の基板画像80を先行面画像80Aと後行面画像80Bとの間で入れ替えるか、又はその両方を行う。このようにすると、各基板Pについてどのように生産手順を決定すれば共通立設位置の数が極力多くなるかが判る。このため、共通立設位置の数が極力多くなるように生産手順を決定することにより、バックアップピン30の共通立設位置の数が極力多くなるように共通立設位置を決定できる。
<実施形態2>
実施形態2では、位置決定プログラムは、前述した表示・編集処理において、合成画像82に、各機種の先に部品Eが実装される面のガーバーデータによって表される画像を更に重ね合わせる。
(1)ガーバーデータ
図17を参照して、ガーバーデータについて説明する。ガーバーデータは基板Pを製造するためのデータであり、基板Pの設計者と製造者との間でやりとりされるデータである。ガーバーデータのフォーマットであるガーバーフォーマットは米国電子工業会(EIA)によって規格化されている。ガーバーデータには、基板Pに形成される部品面シルク、部品面レジスト、部品面パターン、基板外形、ドリル(孔)、半田面パターン、半田面レジスト、半田面シルクなどの位置や形状を表す情報が含まれている。
(2)位置決定プログラムのフローチャート
図18を参照して、実施形態2に係る位置決定プログラムのフローチャートについて説明する。ここでは実施形態1と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S401では、位置決定プログラムは、生成した合成画像82と、バックアップピン30を立設可能な位置を表す画像84と、各機種の先に部品Eが実装される面のガーバーデータが表す画像95(図17参照)とを重ねて表示部64に表示する。オペレータは必要であれば機種ごとに立設位置を編集する。
(3)実施形態の効果
実施形態2に係る位置決定方法によると、ガーバーデータによって表される画像95を更に重ね合わせるので、オペレータはレジストやパターン、ドリル穴などが形成されている位置を把握できる。これにより、立設不可の位置に立設位置が追加される可能性をより低減できる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では各機種の基板Pの一方の面に部品Eが実装された後に他方の面に部品Eを実装するときにバックアップピン30の共通立設位置の数が極力多くなるように共通立設位置を決定する場合について説明した。これに対し、いずれの面にも部品Eが実装されていない基板Pの一方の面に部品Eを実装するときに、バックアップピン30の共通立設位置の数が極力多くなるように共通立設位置を決定してもよい。
具体的には、基板Pの両面に部品Eを実装するときは両面にレジストやパターンなどが形成される。このため、先に部品Eが実装される面(いずれの面にも部品Eが実装されていない基板Pの一方の面に相当)に部品Eを実装するときは後に部品Eが実装される面に形成されているレジストやパターンなどを避けてバックアップピン30の立設位置を設定することが望ましい。この場合、後に部品Eが実装される面に設定されるバックアップピン30の立設位置は基板Pの機種によって異なる。
このため、各機種の基板Pの先に部品Eが実装される面に部品Eを実装するとき、バックアップピン30の共通立設位置の数が極力多くなるように共通立設位置を決定してもよい。その場合の位置決定方法は、画像生成処理で先行面画像80A及び後行面画像80Bを生成するときに部品Eを表す図形が重ね合わせられないことを除いて実施形態2と実質的に同一である。
また、先に部品Eが実装される面及び後に部品Eが実装される面のそれぞれについて、共通立設位置の数が極力多くなるようにバックアップピン30の共通立設位置を決定してもよい。
(2)上記実施形態では立設位置を編集できる場合を例に説明したが、立設位置は編集できなくてもよい。立設位置を編集できない場合は、先行面画像80A及び後行面画像80Bを生成するとき、部品Eを表す図形76については重ね合わせないようにしてもよい。部品Eを表す図形76を表示するのは立設位置を編集するときに部品Eに重なる位置に立設位置が設定されないようにするためであり、立設位置を編集できない場合は不要だからである。
また、合成画像82を表示するとき、バックアップピン30を立設可能な位置を表す画像84は重ね合わせないようにしてもよい。バックアップピン30を立設可能な位置を表す画像84を表示するのは立設位置を編集するときに新たに立設位置として追加できる位置を示すためであり、立設位置を編集できない場合は不要だからである。
(3)上記実施形態ではオペレータが位置決定プログラムをインタラクティブに操作して共通立設位置を決定する場合を例に説明したが、オペレータの操作を介さずに位置決定プログラムが自動で共通立設位置を決定してもよい。その場合は合成画像82の表示は不要である。
(4)上記実施形態では各機種の画像(基板画像80)を重ね合わせる角度として0度(順流れ方向)と180度(逆流れ方向)との2つを例に説明したが、画像は90度や270度回転されて重ね合わされてもよい。
(5)上記実施形態では先行面と後行面とを入れ替えることができる場合を例に説明したが、これらの入れ替えはできなくてもよい。
(6)上記実施形態では部品Eを表す図形76として部品Eの最外形を表す矩形を例に説明したが、部品Eを表す図形76は部品Eの形状そのものを表す図形であってもよい。
(7)上記実施形態では各部品Eを表す図形76が同一の単色で塗り潰されている場合を例に説明したが、これらは同一の単色で塗り潰されていなくてもよい。
(8)上記実施形態ではバックアップピン30の追加及び削除を受け付ける場合を例に説明した。これに対し、追加を受け付ける一方、削除は受け付けないようにしてもよい。
(9)上記実施形態では位置決定装置60として表面実装機1とは別のパーソナルコンピュータを例に説明したが、表面実装機1が位置決定装置60を兼ねていてもよい。具体的には、表面実装機1の制御部18及び操作部19が位置決定装置60として機能してもよい。
1…表面実装機、30…バックアップピン、55A…一方の面、55B…他方の面、60…位置決定装置、61…CPU(処理部の一例)、70…点線円(バックアップピンを立設可能な位置を表す図形の一例)、70Y…点線円(バックアップピンが立設される立設位置を表す図形の一例)、70R…点線円(共通立設位置の一例)、75…基板の外形を表す図形、76…部品を表す図形、80…基板画像、80A…先行面画像(第1画像の一例)、80B…後行面画像(第2画像の一例)、82…合成画像、84…バックアップピンを立設可能な位置を表す画像、95…ガーバーデータによって表される画像、E…部品、P…基板

Claims (9)

  1. 表面実装機によって部品が実装される複数機種の基板間でバックアップピンが共通に立設される共通立設位置の位置決定方法であって、
    前記基板の機種毎に、前記基板の外形と、前記基板に前記部品を実装するときに前記バックアップピンが立設される立設位置とを表す画像を生成する画像生成工程と、
    各機種の前記画像を重ね合わせて前記共通立設位置の数を判断する判断工程と、
    を含み、
    前記判断工程において、各前記画像を重ね合わせる角度を異ならせて前記判断を複数回行う、位置決定方法。
  2. 請求項1に記載の共通立設位置の位置決定方法であって、
    前記判断工程において、各機種の前記画像を重ね合わせた合成画像を表示し、前記合成画像上で前記共通立設位置を視認可能に表示する、位置決定方法。
  3. 請求項2に記載の共通立設位置の位置決定方法であって、
    前記画像生成工程において、前記基板の外形を表す図形、前記基板の一方の面に前記部品が実装された後に他方の面に前記部品を実装するときに前記バックアップピンが立設される前記立設位置を表す図形、及び、前記一方の面に実装された前記部品を表す図形を重ね合わせることによって前記画像を生成し、
    前記判断工程において、前記バックアップピンを立設可能な位置を表す画像を前記合成画像に重ねて表示し、前記立設位置の追加を受け付ける、位置決定方法。
  4. 請求項3に記載の共通立設位置の位置決定方法であって、
    前記部品を表す図形は前記部品の最外形を表す矩形である、位置決定方法。
  5. 請求項4に記載の共通立設位置の位置決定方法であって、
    各前記部品を表す図形が同一の単色で塗り潰されている、位置決定方法。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の共通立設位置の位置決定方法であって、
    前記判断工程において、各機種の前記一方の面のガーバーデータによって表される画像を前記合成画像に重ねて表示する、位置決定方法。
  7. 表面実装機によって部品が実装される複数機種の基板間でバックアップピンが共通に立設される共通立設位置の位置決定方法であって、
    前記基板の機種毎に、前記基板の外形と、前記基板の一方の面に前記部品が実装された後に他方の面に前記部品を実装するときに前記バックアップピンが立設される立設位置とを表す第1画像を生成する第1画像生成工程と、
    前記基板の機種毎に、前記基板の外形と、前記他方の面に前記部品が実装された後に前記一方の面に前記部品を実装するときに前記バックアップピンが立設される立設位置とを表す第2画像を生成する第2画像生成工程と、
    各機種について前記第1画像及び前記第2画像のいずれか一方を当該機種の基板画像とし、各機種の前記基板画像を重ね合わせて前記共通立設位置の数を判断する判断工程と、
    を含み、
    前記判断工程において、各前記基板画像を重ね合わせる角度を異ならせるか、少なくとも1機種の前記基板画像を前記第1画像と前記第2画像との間で入れ替えるか、又はその両方を行って前記判断を複数回行う、位置決定方法。
  8. 表面実装機によって部品が実装される複数機種の基板間でバックアップピンが共通に立設される共通立設位置を決定する位置決定装置であって、
    処理部を備え、
    前記処理部は、
    前記基板の機種毎に、前記基板の外形と、前記基板に前記部品を実装するときに前記バックアップピンが立設される立設位置とを表す画像を生成する画像生成処理と、
    各機種の前記画像を重ね合わせて前記共通立設位置の数を判断する判断処理と、
    を実行し、
    前記判断処理において、各前記画像を重ね合わせる角度を異ならせて前記判断を複数回行う、位置決定装置。
  9. 表面実装機によって部品が実装される複数機種の基板間でバックアップピンが共通に立設される共通立設位置を決定する位置決定プログラムであって、
    前記基板の機種毎に、前記基板の外形と、前記基板に前記部品を実装するときに前記バックアップピンが立設される立設位置とを表す画像を生成する画像生成処理と、
    各機種の前記画像を重ね合わせて前記共通立設位置の数を判断する判断処理と、
    をコンピュータに実行させ、
    前記判断処理において、各前記画像を重ね合わせる角度を異ならせて前記判断を複数回行う、位置決定プログラム。
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