JP7229517B2 - シミュレータ用水平移動装置及びドライブシミュレータ - Google Patents

シミュレータ用水平移動装置及びドライブシミュレータ Download PDF

Info

Publication number
JP7229517B2
JP7229517B2 JP2019001424A JP2019001424A JP7229517B2 JP 7229517 B2 JP7229517 B2 JP 7229517B2 JP 2019001424 A JP2019001424 A JP 2019001424A JP 2019001424 A JP2019001424 A JP 2019001424A JP 7229517 B2 JP7229517 B2 JP 7229517B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
simulator
horizontal movement
movement device
base
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019001424A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020112607A (ja
Inventor
利之 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Access Co Ltd
Original Assignee
Access Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Access Co Ltd filed Critical Access Co Ltd
Priority to JP2019001424A priority Critical patent/JP7229517B2/ja
Publication of JP2020112607A publication Critical patent/JP2020112607A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7229517B2 publication Critical patent/JP7229517B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、シミュレータを水平面内で移動させるシミュレータ用水平移動装置及びドライブシミュレータに関する。
乗物に搭乗した状態を模擬するシミュレータが、操縦訓練やアミューズメントなどの目的で広く用いられている。シミュレータの例として、自動車に搭乗した状態を模擬するものであって、搭乗時に座席に伝わる振動や座席の姿勢を模擬するようなシミュレータが知られている(特許文献1参照)。このシミュレータでは、座席に複数のアクチュエータが結合されており、搭乗者の運転操作に応じて座席が動くように構成されている。アクチュエータによって座席を上下軸周りに回転させると、旋回などで発生するヨーイング(上下軸周りの回転運動)を模擬することができる。
特開2016-212236号公報
現実の自動車の挙動に関しては、走行速度、ステアリングの角度、路面状況などによって、様々なパターンの水平面内での挙動が起こり得る。例えば自動車の旋回について言えば、前後輪とも路面をグリップして旋回する場合と、後輪が横滑りして旋回する場合とでは、自動車の水平面内における姿勢や搭乗者に作用する横方向の慣性力は異なってくる。特許文献1のシミュレータにおいては、横方向に移動できる量が限定されているため、旋回状態をはじめ水平面内の挙動を精緻に模擬することが難しい。
搭乗者に違和感を与えないよう、座席の向きとステアリング及びペダルの位置とが整合したまま乗物の水平面内の挙動を精緻に模擬するためには、シミュレータを水平面内で並進移動及び回転させる機能が必要となる。
上記問題点を鑑みて、本発明は、簡便な構成でシミュレータを水平面内で並進移動及び回転させることが可能なシミュレータ用水平移動装置及びドライブシミュレータを提供することを目的とする。
本発明は、乗物に搭乗した状態を模擬するシミュレータが載置される載置台と、前記載置台を水平面内で移動自由に支持する支持手段と、前記載置台を水平面内で駆動する駆動手段と、水平面内の一の方向に前記載置台が並進移動するのを拘束する拘束手段と、を備え、前記駆動手段が2個のリニアアクチュエータを有することを特徴とするシミュレータ用水平移動装置である。
本発明のシミュレータ用水平移動装置において、前記載置台がテーブルに設けられており、前記支持手段が前記テーブルに取り付けられており、前記駆動手段が前記テーブルと連結することを特徴とする。
本発明のシミュレータ用水平移動装置において、前記拘束手段が、水平面内で前記一の方向に垂直な方向に延びるガイド溝と、前記ガイド溝に嵌る円柱状のガイドピンとを有することを特徴とする。
本発明のシミュレータ用水平移動装置において、前記支持手段がキャスタを含むことを特徴とする。
本発明は、前記シミュレータ用水平移動装置と、前記シミュレータ用水平移動装置に載置される乗物に搭乗した状態を模擬するシミュレータとを備えることを特徴とするドライブシミュレータである。
本発明によれば、簡便な構成でシミュレータを水平面内で並進移動及び回転させることが可能なシミュレータ用水平移動装置及びドライブシミュレータを提供することができる。
本発明の第一実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置のテーブルを示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)におけるA-A断面を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置のベースを示す図であって、(a)は平面図であり、(b)正面図である。 本発明の第一実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置を示す図であって、(a)は図3におけるB-B断面を示す拡大断面図であり、(b)は図3におけるC-C断面を示す拡大断面図である。 本発明の第一実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置にシミュレータを載置した状態を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は正面部分切断図である。
次に、本発明に係るシミュレータ用水平移動装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な実施形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
また以下の説明において、名称が同じで符号が異なる複数の要素を総称する場合に、符号において共通する数字部分のみを使用して総称することがある。例えば、載置台11a,11b,11c,11dを総称して「載置台11」と呼ぶ場合がある。
ここで以下の説明において使用される座標軸について説明する。X軸はシミュレータの左右方向に延び、X軸正の向きは左向きとしている。Y軸はシミュレータの前後方向に延び、Y軸正の向きは後向きとしている。Z軸はシミュレータの上下方向に延び、Z軸正の向きは上向きとしている。XY平面が水平面を表している。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置1の構成について、図1~3に基づき説明する。本実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置1は、テーブル10、ベース20及びリニアアクチュエータ31,32を主要な構成要素とする(図3参照)。
まずテーブル10について、図1に基づき説明する。XY平面上に広がりを有するテーブル10は、直線状の角パイプが連結されて成る平面視において外枠が略矩形のフレーム12を有し、フレーム12の4角には載置台11a,11b,11c,11d及びプレート13a,13b,13c,13dが結合されている。また、フレーム12には、角パイプから成る部材15a,15bを介して、プレート16が結合されている。
載置台11は、その上にシミュレータが載置されるよう構成されており、シミュレータの重量をフレーム12に伝達するよう強度及び剛性を備えている。また、プレート13a,13b,13c,13dにはボールキャスタ14a,14b,14c,14dがそれぞれ下向きに突出するよう結合されており(図1(b)参照)、プレート13は支持反力をフレーム12に伝達するよう強度及び剛性を備えている。ボールキャスタ14に設けられているボールSPは、低摩擦で回転するよう構成されている。
プレート16には円柱状のガイドピン17が下向きに突出するよう設けられている。ガイドピン17の外周面は摩擦が小さくなるよう滑らかに仕上げられている。このようなテーブル10は、これ単体では水平面上を任意な方向に移動可能でありスライダーということができる。
なお、本実施形態において、フレーム12は角パイプが連結されて構成されているが、十分な強度及び剛性を有する様式を任意に選択可能である。また本実施形態において載置台11、プレート13及びプレート16はいずれも板材を折り曲げて形成されているが、十分な強度及び剛性を有する部材を任意に選択可能である。
次にベース20について、図2に基づき説明する。XY平面上に広がりを有するベース20は、直線状の角パイプが連結されて成る外枠が矩形のフレーム21を有し、フレーム21には矩形の平板からなる支持板22,23が結合されている。なお、本実施形態においてフレーム21を構成する部材は角パイプであるが、十分な強度及び剛性を有する部材を任意に選択可能である。
ベース20の平面視での略中央付近には、X軸方向に延びる断面四角形の二本の部材24a,24bが、所定の距離を置き平行に設けられており、部材24a,24bはフレーム21に結合されている。部材24aと部材24bとの間の距離は、X軸方向に延びるガイド溝25を構成する。ガイド溝25の幅(すなわち部材24aと部材24bとの間の距離)は、テーブル10に設けられているガイドピン17がガタつきの無いよう嵌りつつX軸方向に移動可能なように設定される。そのため、ガイド溝25を構成する部材24a,24bの側面は、摩擦が小さくなるよう滑らかに形成されている。
支持板22,23それぞれの上側の面は移動面22a,23aとして平坦に形成されており、この上をボールキャスタ14のボールSPが転がっても抵抗が小さいように設計されている。
次に、本実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置1の全体を、図3に基づき説明する。シミュレータ用水平移動装置1は、ベース20の上にテーブル10が配置され、ベース20とテーブル10とを繋ぐリニアアクチュエータ31,32が更に設けられて構成されている。
まず、テーブル10とベース20との関係について説明する。テーブル10において下に突出するよう設けられているボールキャスタ14のうち、ボールキャスタ14a,14bは支持板22の移動面22aに載るように、ボールキャスタ14c,14dは支持板23の移動面23aに載るように、ベース20に対してテーブル10が配置されている。
図4(a)は、図3においてボールキャスタ14cの近傍であるB-B断面を示す拡大断面図である。図4(a)に示すように、ボールキャスタ14cは支持板23の移動面23aの上に載っており、ボールキャスタ14cのボールSPが移動面23aの上を転がるように構成されている。全てのボールキャスタ14は図4(a)に示したのと同様に配置されており、テーブル10のボールキャスタ14のボールSPは全て、平坦に形成された移動面22a,23aの上を転がるため、テーブル10は低摩擦で移動可能に構成されている。
これにより、テーブル10はベース20に対して水平面内(XY平面内)で移動可能となっている。すなわち、テーブル10に設けられている載置台11は、移動面22a,23a及びボールキャスタ14によって、水平面内で移動自由に支持されており、移動面22a,23a及びボールキャスタ14はシミュレータ用水平移動装置1の支持手段を構成している。
次にガイドピン17とガイド溝25との関係について説明する。図4(b)は、図3においてガイドピン17の近傍であるC-C断面を示す拡大断面図である。図4(b)に示すように、テーブル10において下に突出するよう設けられている円柱状のガイドピン17は、ベース20に設けられた、X軸方向に延びるガイド溝25にガタつきの無いよう嵌っている。これにより、テーブル10はベース20に対してY軸方向の並進移動が拘束されている。すなわち、テーブル10に設けられている載置台11は、ガイドピン17及びガイド溝25によって、Y軸方向の並進移動が拘束されており、ガイドピン17及びガイド溝25はシミュレータ用水平移動装置1の拘束手段を構成している。
なお、ガイドピン17は円柱状であるため、ガイドピン17はガイド溝25内で回転することができる。すなわち、テーブル10はベース20に対してX軸方向に並進移動ができるとともに、Z軸周りに回転できる。このときテーブル10の回転中心は、円柱状のガイドピン17の中心となる。
次に、ベース20とテーブル10とを繋ぐリニアアクチュエータ31,32について説明する。リニアアクチュエータ31,32は、制御によりその全長が伸縮するよう構成されている。2個のリニアアクチュエータ31,32は、ベース20の対角線上の2つの角にそれぞれ配置され、それぞれのロッド側端部31a,32aがテーブル10に結合されており、シリンダ側端部31b,32bがベース20に結合されている。リニアアクチュエータ31,32が伸縮することにより、ベース20からテーブル10に対して荷重が作用する。リニアアクチュエータ31,32が発生する荷重の水平成分が、テーブル10の水平面内における姿勢を変化させる。
先述のとおり、テーブル10はベース20に対して、X軸方向の並進自由度及びZ軸周りの回転自由度の、合計二自由度で移動可能に構成されている。したがって、二本のリニアアクチュエータ31,32の長さによって、XY平面内におけるベース20に対するテーブル10の姿勢は一意に決まり、テーブル10の姿勢が制御される。すなわち、リニアアクチュエータ31,32が、テーブル10に設けられた載置台11を水平面内で駆動する、駆動手段を構成している。
なお図3において、リニアアクチュエータ31,32とテーブル10及びベース20との結合部分については図示を省略しているが、リニアアクチュエータ31,32のロッド側端部31a,32aはテーブル10の部材に、シリンダ側端部31b,32bはベース20の部材に、それぞれ回転自由に結合されている。回転自由に結合するには公知の任意の方法を採用することができる。例えば、球面軸受とブラケットに設けられた軸体との組合せによって、回転自由に結合することができる。
なお、リニアアクチュエータ31,32については、空圧、水圧、油圧、電動など、任意の動力源を採用することが可能である。
次に、本実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置1の動作について、図5に基づき説明する。図5は、シミュレータ用水平移動装置1上に、自動車に搭乗した状態を模擬するシミュレータ90が載せられてなり、シミュレータ用水平移動装置1とシミュレータ90とで自動車に搭乗した状態を精緻に模擬できるドライブシミュレータを形成する。ここでシミュレータ90には、特開2016-212236号公報に記載のシミュレータを用いることができる。
図5に示すように、シミュレータ用水平移動装置1には、自動車に搭乗した状態を模擬するシミュレータ90が載せられており、シミュレータ90の脚91a,91b,91c,91dがそれぞれテーブル10の載置台11a,11b,11c,11dに載置されている。ここでベース20は水平な床の上に置かれている。
シミュレータ90は、シミュレータ90が有するアクチュエータを制御するコントローラ(図示省略)を備えており、シミュレータ用水平移動装置1のリニアアクチュエータ31,32もこのコントローラに制御されるよう構成されている。シミュレータ90のコントローラは、シミュレータ90が有するアクチュエータの動作とリニアアクチュエータ31,32の動作とが整合するように制御する。すなわち、シミュレータ90のステアリング93及びペダル94の操作は、シミュレータ90が有するアクチュエータの動作に反映されるのに加え、シミュレータ用水平移動装置1のリニアアクチュエータ31,32の動作にも反映される。
たとえば、ステアリング93を回して旋回運動を行ったときに、コントローラによりリニアアクチュエータ31,32を動かして、テーブル10をベース20に対して水平面内で移動するよう制御することが可能である。このとき、テーブル10に設けられた四つの載置台11a,11b,11c,11dが一体的に水平面内で移動するため、載置台11に載置されたシミュレータ90も一体的に水平面内で移動する。したがって、シミュレータ用水平移動装置1によって、シミュレータ90の座席92とステアリング93及びペダル94との位置関係を変えることなく、旋回運動を模擬することが可能となる。すなわち、搭乗者は精緻な模擬を体感することができる。
また、シミュレータ用水平移動装置1はX軸方向の並進自由度及びZ軸周りの回転自由度の二自由度を独立に制御することができるため、これらの運動の成分を適宜組み合わせることで、様々な走行速度や路面状況における自動車の旋回の挙動を精緻に模擬することが可能となる。例えば、後輪側を起点に旋回する通常の走行、前輪側を起点に後輪が横滑りする走行、レーシングカーの高速走行のように車体の中心を起点に前輪側を旋回させるとともに後輪を横滑りさせる走行などを模擬することができる。
[第一実施形態の変形例]
なお、本実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置1の載置台11は、シミュレータ90が有する脚91に対応するようにその数と位置が設定されており、載置するシミュレータに応じて適宜設定可能である。
シミュレータ用水平移動装置1の載置台11は、テーブル10のフレーム12の上面全体を板で覆いこれを載置台とすることもできる。またテーブル10のフレーム12に対して2枚の板を短手方向、又は長手方向に掛け渡し、これを載置台とすることもできる。
また、本実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置1の拘束手段は、テーブル10に設けられたガイドピン17とベース20に設けられたガイド溝25との組合せで構成されているが、ベース20にガイドピンを設け、テーブル10にガイド溝を設けて、ガイドピンがガイド溝に嵌るよう構成することも可能である。また、拘束手段として他の機構を採用することも可能であり、例えば、X軸方向に移動可能にされた公知の直動装置に軸受を設けて、その軸受にテーブル10に設けられたガイドピンを収容するよう構成すると、テーブル10はY軸方向の移動は拘束されつつ、X軸方向の並進とZ軸周りの回転は自由となる。
また、本実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置1のガイド溝25は、平行に延びる二つの部材24a,24bにより形成されているが、これに代えて、溝が彫られた一つの部材で構成することも可能である。
また、本実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置1の駆動手段は、二本のリニアアクチュエータ31,32であるが、テーブル10をX軸方向に駆動するリニアアクチュエータと、Z軸周りに回転駆動するロータリーアクチュエータとの組み合わせとすることも可能である。
また、上述したシミュレータ90には乗物の挙動を模擬するアクチュエータが備わっていたが、座席、ステアリング及びペダルを備えつつもアクチュエータを備えないようなシミュレータをシミュレータ用水平移動装置1に載置することも可能である。このとき、乗物の挙動を模擬する役割は、シミュレータ用水平移動装置1が有するリニアアクチュエータ31,32が担うことになる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置2の構成について、図6に基づき、第一実施形態との相違点を中心に説明する。本実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置2は、テーブル10、ベース20及びリニアアクチュエータ31,32,33を主要な構成要素とする。
本実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置2のテーブル10には、第一実施形態で採用されていたガイドピンが設けられておらず(図6(b)参照)、そのためテーブル10は、Y軸方向の移動が拘束されていない。すなわち、本実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置2では、第一実施形態で採用されていた拘束手段が備えられていない。したがって、テーブル10はベース20に対して、X軸方向及びY軸方向いずれにも並進移動できるとともにZ軸周りにも回転できるため、XY平面内において三自由度で移動可能に構成されている。
リニアアクチュエータ31,32は第一実施形態と同様に採用されているが、本実施形態では、更にリニアアクチュエータ33が追加されている(図6(a)参照)。3個のリニアアクチュエータ31,32,33は、三角形を形成するように、リニアアクチュエータ31,32が第1実施形態と同様にベース20の対角線上の2つの角にそれぞれ、またリニアアクチュエータ33がベース20の他の角に配置されている。リニアアクチュエータ33のロッド側端部33aはテーブル10に回転自由に結合されており、シリンダ側端部33bはベース20に回転自由に結合されている(これらの結合部分については図6において図示を省略している)。回転自由に結合するには公知の任意の方法を採用することができる。
先述のとおり、テーブル10はベース20に対して、X軸方向の並進自由度、Y軸方向の並進自由度及びZ軸周りの回転自由度の、合計三自由度で移動可能に構成されている。したがって、三本のリニアアクチュエータ31,32,33の長さによって、XY平面内におけるベース20に対するテーブル10の姿勢は一意に決まり、テーブル10の姿勢が制御される。すなわち、リニアアクチュエータ31,32,33が、テーブル10に設けられた載置台11を水平面内で駆動する駆動手段である。
次に、本実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置2の動作について説明する。第一実施形態と同様に、シミュレータ用水平移動装置2の上にシミュレータを載せ、シミュレータが有するコントローラにより、リニアアクチュエータ31,32,33が制御されるよう構成される。このコントローラは、シミュレータが有するアクチュエータの動作とリニアアクチュエータ31,32,33の動作とが整合するように制御する。リニアアクチュエータ31,32,33が動作することによって、シミュレータ用水平移動装置2の上に載せられたシミュレータは、全体として水平面内で移動することになる。
本実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置2によれば、その上に載置したシミュレータを、X軸方向の並進及びZ軸周りの回転だけでなく、Y軸方向、すなわち前後方向にも並進移動させることが可能となるため、例えば図5と同様にシミュレータ用水平移動装置2とシミュレータ90とでドライブシミュレータを構成すれば、搭乗者は精緻な模擬を体感することができる。例えば、後輪側を起点に旋回する通常の走行、前輪側を起点に後輪が横滑りする走行、レーシングカーの高速走行のように車体の中心を起点に前輪側を旋回させるとともに後輪を横滑りさせる走行、さらには加速状態、減速状態を模擬することができる。
[その他の実施形態]
上述の二つの実施形態に係るシミュレータ用水平移動装置1,2において、支持手段にボールキャスタ14が使用されているが、これに限られず、車輪が回転して移動する形態のキャスタを使用することも可能である。
また上述の二つの実施形態では、ボールキャスタ14が移動面22a,23aの上を転がることで、テーブル10に設けられた載置台11が水平面内で移動するよう構成されていたが、この支持手段の構成に代えて、摩擦の小さい対向する二つの平滑な面が摺動して移動可能となるような支持手段を採用することもできる。
また上述の二つの実施形態では、テーブル10を載せるベース20が使用されていたが、ベース20を使用せず水平に仕上げた床面にテーブル10を直接置くよう構成することもできる。このとき、支持手段の一部(例えば移動面)や、拘束手段の一部(例えばガイド溝)を床面に形成することも可能である。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
1,2 シミュレータ用水平移動装置
10 テーブル
11a,11b,11c,11d 載置台
12 フレーム
13a,13b,13c,13d プレート
14a,14b,14c,14d ボールキャスタ(支持手段)
15a,15b 部材
16 プレート
17 ガイドピン(拘束手段)
20 ベース
21 フレーム
22,23 支持板
22a,23a 移動面(支持手段)
24a,24b 部材
25 ガイド溝(拘束手段)
31,32,33 リニアアクチュエータ(駆動手段)
31a,32a,33a ロッド側端部
31b,32b,33b シリンダ側端部
90 シミュレータ
91a,91b,91c,91d 脚
92 座席
93 ステアリング
94 ペダル
SP ボール

Claims (5)

  1. 乗物に搭乗した状態を模擬するシミュレータが載置される載置台と、
    前記載置台を水平面内で移動自由に支持する支持手段と、
    前記載置台を水平面内で駆動する駆動手段と
    水平面内の一の方向に前記載置台が並進移動するのを拘束する拘束手段と、
    を備え、
    前記駆動手段が2個のリニアアクチュエータを有する
    ことを特徴とするシミュレータ用水平移動装置。
  2. 前記載置台がテーブルに設けられており、
    前記支持手段が前記テーブルに取り付けられており、
    前記駆動手段が前記テーブルと連結する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシミュレータ用水平移動装置。
  3. 前記拘束手段が、
    水平面内で前記一の方向に垂直な方向に延びるガイド溝と、
    前記ガイド溝に嵌る円柱状のガイドピンとを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシミュレータ用水平移動装置。
  4. 前記支持手段がキャスタを含む
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載のシミュレータ用水平移動装置。
  5. 請求項1~のいずれか1項に記載のシミュレータ用水平移動装置と、
    前記シミュレータ用水平移動装置に載置される乗物に搭乗した状態を模擬するシミュレータとを備える
    ことを特徴とするドライブシミュレータ。
JP2019001424A 2019-01-08 2019-01-08 シミュレータ用水平移動装置及びドライブシミュレータ Active JP7229517B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019001424A JP7229517B2 (ja) 2019-01-08 2019-01-08 シミュレータ用水平移動装置及びドライブシミュレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019001424A JP7229517B2 (ja) 2019-01-08 2019-01-08 シミュレータ用水平移動装置及びドライブシミュレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020112607A JP2020112607A (ja) 2020-07-27
JP7229517B2 true JP7229517B2 (ja) 2023-02-28

Family

ID=71666859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019001424A Active JP7229517B2 (ja) 2019-01-08 2019-01-08 シミュレータ用水平移動装置及びドライブシミュレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7229517B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014087711A1 (ja) 2012-12-04 2014-06-12 株式会社鷺宮製作所 試験装置
JP2015084864A (ja) 2013-10-29 2015-05-07 株式会社フジテクニカ スキー練習装置
JP2016512980A (ja) 2013-02-20 2016-05-12 モーション デバイス インク. モーションシミュレータ
JP2018523501A (ja) 2015-05-12 2018-08-23 ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー ドリフトレーサー
JP2018526671A (ja) 2015-07-31 2018-09-13 ヴイアイ−グレイド アーゲーVi−Grade Ag 陸上車両の運転シュミレーション用装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1130950A (ja) * 1997-07-09 1999-02-02 Honda Motor Co Ltd 乗車用シミュレーション装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014087711A1 (ja) 2012-12-04 2014-06-12 株式会社鷺宮製作所 試験装置
JP2016512980A (ja) 2013-02-20 2016-05-12 モーション デバイス インク. モーションシミュレータ
JP2015084864A (ja) 2013-10-29 2015-05-07 株式会社フジテクニカ スキー練習装置
JP2018523501A (ja) 2015-05-12 2018-08-23 ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー ドリフトレーサー
JP2018526671A (ja) 2015-07-31 2018-09-13 ヴイアイ−グレイド アーゲーVi−Grade Ag 陸上車両の運転シュミレーション用装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020112607A (ja) 2020-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6212054B2 (ja) 陸上車の運転シミュレーション装置
US10137379B2 (en) Six degree of freedom (DOF) motion platform without non-redundant load paths
JP5389268B2 (ja) 可動プラットフォーム
JP6202303B2 (ja) 車両用試験装置および車両用試験システム
JP3915122B2 (ja) 運転シミュレータ
JP6057131B2 (ja) 車両用試験システム
JP4714757B2 (ja) 体感型運動シミュレーター用運動板
US20200035114A1 (en) Seat support mechanism of driving simulator for four-wheeled automobile
US20050277092A1 (en) Motion platform device for spatial disorientation simulation
EP3329242B1 (en) Apparatus to simulate driving a land vehicle
JP7229517B2 (ja) シミュレータ用水平移動装置及びドライブシミュレータ
US20180096622A1 (en) Motion arrangement
JP2014215241A (ja) 車両試験システム
JP2016212236A (ja) シミュレータ
KR102532870B1 (ko) 운동 시뮬레이션 시스템
KR101686164B1 (ko) 웜감속기를 포함하는 다자유도 시뮬레이터 구동장치
EP3917631B1 (en) A motion simulation apparatus
JP3836601B2 (ja) 複数自由度モーションベース
JP2022531568A (ja) 運動システム
JP2022074987A (ja) 揺動装置及びドライビングシミュレータ
JP2014215224A (ja) 車両用試験装置
KR102502123B1 (ko) 모션 시뮬레이터 시스템
JP2018130469A (ja) シート駆動装置
JP2014215228A (ja) 車両用試験装置
TWI792539B (zh) 體感模擬器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7229517

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150