JP6057131B2 - 車両用試験システム - Google Patents

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Description

この発明は、自動車部品や車両の性能試験を行う車両用試験システムに関する。
特許文献1には、車両用試験装置として、横方向に移動可能な前後一対の横移動架台と、これらの横移動架台上面に左右一組ずつ設けられた4組の6自由度油圧シリンダ群と、これらの6自由度油圧シリンダ群の上端にそれぞれ連結された4つの旋回昇降架台と、これらの4つの旋回昇降架台上にそれぞれ設けられ、車両の4つの車輪が載せられる4つの回転ベルトとを備えた装置が記載されている。
特開2008−175778号公報 特開2006−138827号公報 特開2009−536736号公報 特表2000−512610号公報
実車両の加速時、減速時、旋回時等には、車体に慣性力が作用する。前述の従来装置では、このような慣性力を車体に与えるためには、回転ベルトを回転駆動させることによって、車輪を支持している回転ベルトに対して車体を相対的に走行させる必要がある。
この発明の目的は、実車両の加速時、減速時、旋回時等に車体に作用する慣性力と同様な力を、車軸を支持している部材に対して車体を相対的に走行させることなく、車体に与えることができる車両用試験システムを提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、左前輪、右前輪、左後輪および右後輪の4つの車輪に対応する4つの車軸(21S,22S,23S,24S)が取り付けられるとともに、試験品(40,50が搭載される試験品搭載用車体(2)と、前記試験品搭載用車体を支持し、かつ前記試験品搭載用車体に6自由度の運動をさせるための第1モーションベース(3)と、前記各車軸の外端部にそれぞれ連結され、前記各車軸に回転力を付与するための4つ電動モータ(31,32,33,34)と、前記各電動モータを介して前記各車軸を支持し、前記各車軸に6自由度の運動をさせるための4つの第2モーションベース(4,5,6,7)と、前記試験品搭載用車体から前記各車軸を介して前記各第2モーションベースに加えられている外力を個別に検出するための4つの外力検出手段(104〜107)と、前記各モーションベースがとるべき位置・姿勢の目標値を、前記モーションベース毎に生成する第1目標値生成手段(72)と、外力に対して柔軟性を生じさせるための仮想機械インピーダンスを前記各第2モーションベースが含んでいると仮定して、前記外力検出手段によって検出される外力に応じた、前記各第2モーションベースの変位量を演算する変位量演算手段(74)と、前記第1目標値生成手段によって生成された前記各第2モーションベースの位置・姿勢目標値と、前記変位量演算手段によって演算された前記各第2モーションベースの変位量とに基づいて、前記各第2モーションベースに対する最終的な位置・姿勢目標値を生成する第2目標値生成手段(73)と、前記第1目標値生成手段によって生成された前記第1モーションベースの位置・姿勢目標値を用いて前記第1モーションベースを制御するとともに、前記第2目標値生成手段によって生成された前記各第2モーションベースの最終的な位置・姿勢目標値を用いて前記各第2モーションベースを制御する制御手段(3C〜7C)とを含む、車両用試験システム(100)である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、むろん、この発明の範囲は当該実施形態に限定されない。以下、この項において同じ。
この発明によれば、各第2モーションベースによって各車軸が支持されている状態で、第1モーションベースによって試験品搭載用車体に直接に力を加えることができる。これにより、実車両の加速時、減速時、旋回時等に車体に作用する慣性力と同様な力を、車軸を支持している部材に対して車体を相対的に走行させることなく、試験品搭載用車体に与えることができる。
また、この発明によれば、実車両が走行しているときに路面状況などの外部から車軸に与えられる回転力と同様な回転力を、車軸に付与することができるようになる。
この発明においては、1つの第1モーションベースと4つの第2モーションベースによって試験品搭載用車体および各車軸を支持して動かすことにより、各種の車両走行状態を再現することが可能となる。このため、各種の車両走行状態を再現する際には、全てのモーションベースは、それらの車両(試験品搭載用車体または電動モータ)への固定点間の相対的な位置関係を保持しながら、連動して動く必要がある。しかしながら、機械要素の個体差や制御性能等により、固定点間の相対的な位置関係が保持されるように、全てのモーションベースを正確に連動させることができないおそれがある。
この発明では、第1目標値生成手段によって生成された各第2モーションベースの位置・姿勢目標値と、変位量演算手段によって演算された各第2モーションベースの変位量とに基づいて、各第2モーションベースの最終的な位置・姿勢目標値が生成されている。そして、この最終的な位置・姿勢目標値を用いて各第2モーションベースの位置・姿勢が制御されている。これにより、各第2モーションベースに加えられる外力に対して、各第2モーションベースに柔軟性を持たせることができる。したがって、全てのモーションベースの連動動作に誤差が生じたとしても、その誤差を吸収することができる。これにより、試験品搭載用車体に本来作用しない無理な力が働くのを防止できるとともに、各モーションベースの制御装置に高い制御性能が要求されなくなる。
請求項2記載の発明は、前記各外力検出手段は、前記試験品搭載用車体から対応する第2モーションベースに加えられている6自由度別の外力を検出するように構成されており、前記各第2モーションベースに含まれている仮想機械インピーダンスは、前記6自由度別の外力にそれぞれ対応した6自由度別の仮想機械インピーダンスから構成されており、前記変位量演算手段は、前記外力検出手段によって検出される6自由度別の外力に応じた、前記各第2モーションベースの6自由度別の変位量を演算するように構成されている、請求項1に記載の車両用試験システムである。
請求項3記載の発明は、前記6自由度別の仮想機械インピーダンスが、仮想バネと仮想ダンパとを含む、請求項1または2に記載の車両用試験システムである。
請求項4記載の発明は、前記各モーションベースは、固定ベース(11)と、前記固定ベースの上方に配置された可動ベース(12)と、前記固定ベースと前記可動ベースとの間に連結され、前記可動ベースに6自由度の運動をさせるためのアクチュエータ(13)とを含み、前記第1モーションベースにおける前記可動ベースには、前記試験品搭載用車体が載せられた状態で前記試験品搭載用車体が固定されており、前記各第2モーションベースにおける前記可動ベースに、対応する前記電動モータが取り付けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用試験システムである。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両用検査システムに含まれる車両用検査装置の外観を図解的に示す概略斜視図である。 図2は、図1の車両用検査装置を図解的に示す正面図である。 図3は、図1の車両用検査装置を図解的に示す側面図である。 図4は、図1の車両用検査装置を図解的に示す平面図である。 図5Aおよび図5Bは、平地での加速時の車両走行状態を模擬する場合の各モーションベースの制御例を説明するための模式図であり、図5Aは、平地で車両が静止している状態を示す模式図であり、図5Bは、平地での加速時の車両走行状態を示す模式図である。 図6Aおよび図6Bは、坂道での加速時の車両走行状態を模擬する場合の各モーションベースの制御例を説明するための模式図であり、図6Aは、坂道で車両が静止している状態を示す模式図であり、図6Bは、坂道での加速時の車両走行状態を示す模式図である。 図7Aおよび図7Bは、旋回時の車両走行状態を模擬する場合の各モーションベースの制御例を説明するための模式図であり、図7Aは、直線走行している状態を示す模式図であり、図7Bは、旋回時の車両走行状態を示す模式図である。 図8は、車両用検査システムの概略的な電気的構成を示すブロック図である。 図9Aおよび図9Bは、左前側の第2モーションベースにx方向の外力が加えられたときの、インピーダンス制御の考え方を説明するための説明図である。
以下では、この発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両用検査システムに含まれる車両用検査装置の外観を図解的に示す概略斜視図である。図2は、図1の車両用検査装置を図解的に示す正面図である。図3は、図1の車両用検査装置を図解的に示す側面図である。図4は、図1の車両用検査装置を図解的に示す平面図である。図4では、試験品搭載用車体は省略されている。
車両用検査装置1は、左前輪、右前輪、左後輪および右後輪の4つの車輪に対応する4つの車軸21S,22S,23S,24Sが取り付けられるとともに試験品が搭載される試験品搭載用車体2と、試験品搭載用車体2を支持し、かつ試験品搭載用車体2に6自由度の運動をさせるための第1モーションベース3と、各車軸21S,22S,23S,24Sを支持し、かつ各車軸21S,22S,23S,24Sに6自由度の運動をさせるための4つの第2モーションベース4,5,6,7とを含む。
図1〜図4においては、試験品搭載用車体2の前端が符号2fで示され、試験品搭載用車体2の後端が符号2rで示されている。
試験品搭載用車体2の4つの車軸21S,22S,23S,24Sに、車輪は取り付けられていない。試験品搭載用車体2の4つの車軸21S,22S,23S,24Sの外端部には、回転力を車軸に与えるための4つの電動モータ(以下、「外力付加用モータ」という。)31,32,33,34の出力軸が連結されている。各外力付加用モータ31,32,33,34は、実車両が走行しているときに外部から各車軸に加えられる回転力と同様な回転力を、対応する車軸21S、22S、23S、24Sに個別に付与するためのものである。外部から各車軸に加えられる回転力には、たとえば、実車両が走行している場合に路面摩擦等に起因して各車軸に与えられる回転負荷、実車両が坂道を下っている場合に各車軸に路面を介して与えられる回転力等が含まれる。
試験品搭載用車体2には、各種の自動車部品の試験品が搭載される。この実施形態では、試験品搭載用車体2には、電動パワーステアリング装置(EPS:electric power steering)40と、左後輪用の車軸23Sおよび右後輪用の車軸24Sを電動モータによって駆動するための後輪駆動モジュール50とが試験品として搭載されている。
この実施形態では、EPS40は、コラムアシスト式EPSである。EPS40は、よく知られているように、ステアリングホイール81と、ステアリングホイール81の回転に連動して前輪を転舵するための転舵機構82と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構83とを含んでいる。ただし、この実施形態では、前輪は取り付けられていないので、転舵機構82は前輪に連結されていない。ステアリングホイール81と転舵機構82とは、ステアリングシャフトを介して機械的に連結されている。
転舵機構82は、ステアリングシャフトの下端に設けられたピニオンと、ピニオンと噛み合うラックが設けられたラック軸とからなるラックアンドピニオン機構を含んでいる。操舵補助機構83は、操舵補助力を発生するための電動モータ41(図8参照。以下、「アシストモータ41」という。)と、アシストモータ41の出力トルクをステアリングシャフトに伝達するための減速機構(図示略)とを含む。
さらに、EPS40は、アシストモータを制御するためのECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)42(図8参照。以下、「EPS用ECU42」という)と、ラック軸の軸方向の変位位置を検出するための直線変位センサ(図示略)を含んでいる。
後輪駆動用モジュール50は、後輪用の車軸23S,24Sを回転駆動するための電動モータ51(図8参照。以下、「後輪駆動モータ51」という。)と、後輪駆動モータ51の回転力を後輪用の車軸23S,24Sに伝達するための伝達機構(図示略)と、後輪駆動モータ51を制御すためのECU52(図8参照。以下、「後輪駆動モータ用ECU52」という。)と、後輪用車軸23S,24Sの両方またはいずれか一方の回転角を検出するための回転角センサ(図示略)とを含んでいる。伝達機構は、クラッチおよび減速機構を含んでいる。伝達機構は、クラッチおよび減速機構のいずれか一方のみを含んでいてもよい。
各モーションベース3,4,5,6,7は、床上に載置された定盤10上に固定されている。各モーションベース3,4,5,6,7は、よく知られているように、定盤10に固定された固定ベース11と、固定ベース11の上方に配置された可動ベース(ムービンクベース)12と、固定ベース11と可動ベース12との間に連結され、可動ベース12に6自由度の運動(前後、左右、上下、ロール、ピッチおよびヨーの運動)をさせるためのアクチュエータ13と、アクチュエータ13を駆動制御するモーションコントローラ(図示略)から構成されている。アクチュエータ13は、6個の電動シリンダから構成されている。
第1モーションベース3の可動ベース12には、試験品搭載用車体2の中央部が載せられた状態で試験品搭載用車体2が固定されている。つまり、第1モーションベース3の可動ベース12の上面に、試験品搭載用車体2の下面の中央部が取り付けられている。
前方左側の第2モーションベース4の可動ベース12には、外力付加用モータ31が取り付けられている。前方右側の第2モーションベース5の可動ベース12には、外力付加用モータ32が取り付けられている。後方左側の第2モーションベース6の可動ベース12には、外力付加用モータ33が取り付けられている。後方右側の第2モーションベース7の可動ベース12には、外力付加用モータ34が取り付けられている。
この車両用検査装置1では、試験品搭載用車体2は、第1モーションベース3によって支持されている。また、外力付加用モータ31,32,33,34は、それぞれ第2モーションベース4,5,6,7によって支持されている。言い換えれば、車軸21S,22S,23S,24Sの外端部は、それぞれ外力付加用モータ31,32,33,34を介して、第2モーションベース4,5,6,7に支持されている。
したがって、この車両用検査装置1では、第1モーションベース3のアクチュエータ13を駆動制御することによって、各種の車体姿勢を作ることができる。また、第2モーションベース4,5,6,7のアクチュエータ13を個別に駆動制御することによって、各種の路面状態を作ることができる。したがって、各モーションベース3,4,5,6,7のアクチュエータ13を個別に制御することにより、各種の車両走行状態を模擬することが可能である。
また、この車両用検査装置1では、実車両が走行しているときに外部から各車軸に加えられる回転力(外力)と同様な回転力を、対応する車軸21S、22S、23S、24Sに個別に付与することができる。これにより、実際の運転状況に応じた駆動負荷、サスペンション挙動を再現することが可能となる。
また、この車両用検査装置1では、第2モーションベース4,5,6,7によって各車軸21S〜24Sが支持されている状態で、第1モーションベース3によって試験品搭載用車体2に直接に力を加えることができる。これにより、実車両の加速時、減速時、旋回時等に車体に作用する慣性力と同様な力を、車軸21S〜24Sを支持している部材に対して試験品搭載用車体2を相対的に走行させることなく、試験品搭載用車体2に与えることができる。
また、この車両用検査装置1では、第1モーションベース3によって、試験品搭載用車体2をヨーイング運動させることができる。これにより、ヨーイング運動を模擬することができる。
以下、より具体的に説明する。以下の説明において、X軸とは、試験品搭載用車体2の重心を通り、車体の前後方向に延びる軸をいうものとする。Y軸とは、試験品搭載用車体2の重心を通り、車体の左右方向に延びる軸をいうものとする。また、Z軸とは、試験品搭載用車体2の重心を通り、車体の上下方向に延びる軸をいうものとする。つまり、X軸、Y軸およびZ軸は、試験品搭載用車体2に固定された座標系(以下、「車体座標系」という。)である。
図5Aおよび図5Bは、平地での加速時の車両走行状態を模擬する場合の各モーションベースの制御例を説明するための模式図である。
図5Aは、平地で車両が静止している状態を示している。この場合には、各モーションベース3,4,5,6,7の可動ベース12の上面は、定盤10の上面と平行となっている。そして、各モーションベース3,4,5,6,7の可動ベース12の高さは、車体座標系のX軸およびY軸によって規定されるXY平面が定盤10の上面と平行となるように調整されている。
平地での加速時の車両走行状態は、次のようにして作ることができる。すなわち、図5Bを参照して、全ての第2モーションベース4,5,6,7を図5Aの静止状態に固定し、第1モーションベース3の可動ベース12がY軸周りの第1方向(矢印で示す方向)に回転するように、第1モーションベース3のアクチュエータ13を駆動させる。前記Y軸周りの第1方向は、試験品搭載用車体2の前端が上方に持ち上げられる方向である。
つまり、各外力付加用モータ31〜34が対応する第2モーションベース4,5,6,7に支持されている状態において、第1モーションベース3の可動ベース12をY軸周りの第1方向に回転駆動させる。これにより、試験品搭載用車体2には、試験品搭載用車体2をY軸周りの第1方向に回転させる回転力が直接付与される。つまり、実車両の加速時に車体に作用する慣性力と同様な力を、試験品搭載用車体2に直接付与することができる。これにより、車軸21S〜24Sを支持している部材に対して試験品搭載用車体2を相対的に走行させることなく、平地での加速時の車両走行状態を模擬することができる。この場合、ピッチング挙動評価、サスペンション挙動評価等が可能である。
なお、減速時の車両走行状態を模擬する場合には、第1モーションベース3の可動ベース12に加えられるY軸周りの回転力の方向を、加速時の車両走行状態を模擬する場合の第1方向とは反対の方向(試験品搭載用車体2の後端が上方に持ち上げられる方向)にすればよい。
図6Aおよび図6Bは、坂道での加速時の車両走行状態を模擬する場合の各モーションベースの制御例を説明するための模式図である。坂道が上り坂であるについて説明する。
図6Aは、坂道で車両が静止している状態を示している。この場合には、各モーションベース3,4,5,6,7の可動ベース12の上面は、想定している坂道の表面と平行となっている。そして、各モーションベース3,4,5,6,7の可動ベース12の高さは、車体座標系のX軸およびY軸によって規定されるXY平面が想定している坂道の表面と平行となるように調整されている。
この静止状態は、平地での静止状態から、次のようにして作ることができる。つまり、第1モーションベース3の可動ベース12を、坂道の傾斜角に応じて、Y軸周りの第1方向に所定量回転させる。また、それと同時に、各第2モーションベース4,5,6,7の可動ベース12を、坂道の傾斜角に応じて、Y軸周りの第1方向に所定量回転させるとともにZ軸方向(上下方向)に移動させる。前記Y軸周りの第1方向は、試験品搭載用車体2の前端が持ち上げられる方向である。なお、この場合には、前側2つの第2モーションベース4,5の可動ベース12は上方向に移動され、後側2つの第2モーションベース6,7の可動ベース12は下方向に移動される。
坂道での加速時の車両走行状態は、図6Aの静止状態から次のようにして作ることができる。すなわち、図6Bを参照して、全ての第2モーションベース4,5,6,7の可動ベース12を図6Aの坂道での静止状態に固定し、第1モーションベース3の可動ベース12がY軸周りの第1方向(矢印で示す方向)に回転するように、第1モーションベース3のアクチュエータ13を駆動させる。
つまり、各外力付加用モータ31〜34が対応する第2モーションベース4,5,6,7に支持されている状態において、第1モーションベース3の可動ベース12をY軸周りの第1方向に回転駆動させる。これにより、試験品搭載用車体2には、試験品搭載用車体2をY軸周りの第1方向に回転させる回転力が直接付与される。つまり、実車両の坂道(この例では上り坂)での加速時に車体に作用する慣性力と同様な力を、試験品搭載用車体2に直接付与することができる。これにより、車軸21S〜24Sを支持している部材に対して試験品搭載用車体2を相対的に走行させることなく、坂道での加速時の車両走行状態を模擬することができる。この場合、ピッチング挙動評価、サスペンションおよびドライブシャフト挙動評価、ハブベアリングの評価等が可能である。
なお、坂道での減速時の車両走行状態を模擬する場合には、第1モーションベース3の可動ベース12に加えられるY軸周りの回転力の方向を、坂道である場合の加速時の車両走行状態を模擬する場合の第1方向とは反対の方向(試験品搭載用車体2の後端が上方に持ち上げられる方向)にすればよい。
図7Aおよび図7Bは、旋回時の車両走行状態を模擬する場合の各モーションベースの制御例を説明するための模式図である。
図7Aは、車両が直線走行している状態を示している。この状態から図7Bに示すように、車両が左方向に旋回する場合について説明する。
図7Bを参照して、試験品搭載用車体2を左方向に旋回させるために、第1モーションベース3の可動ベース12をZ軸周りに平面視で反時計方向に回転させる。また、全ての第2モーションベース4,5,6,7の可動ベース12を、Z軸周りに平面視で反時計方向に回転させるとともに、試験品搭載用車体2の旋回動に伴って外力付加用モータ31〜34が移動するように、車体座標系のX軸およびY軸によって規定されるXY平面内を移動させる。これにより、各第2モーションベース4,5,6,7の可動ベース12は、図7Bの二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に移動する。これにより、旋回時の車両走行状態を模擬できる。この場合、車軸21S〜24Sの軸方向負荷の評価、操舵トルクの評価、ラック軸力の評価、ハブベアリングの評価等が可能である。
以下、車両用検査装置1を用いた車両用検査システムについて説明する。
図8は、車両用検査システム100の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
車両用検査システム100は、ドライビングシミュレータ60と、車両用検査装置1と、アクチュエータ制御器70とを備えている。ドライビングシミュレータ60は、仮想的に車両の運転をシミュレートするものであり、運転者によって操作される。車両用検査装置1には、EPS40、後輪駆動用モジュール50および各外力付加用モータ31,32,33,34を制御するためのモータ制御装置35,36,37,38が搭載されている。アクチュエータ制御器70は、コンピュータによって構成されており、車両用検査装置1の各モーションベース3,4,5,6,7および車両用検査装置1に搭載されているモータ制御装置35,36,37,38を制御する。
EPS40は、前述したように、アシストモータ41と、アシストモータ41を制御するためのEPS用ECU42と、ラック軸の軸方向の変位位置を検出するための直線変位センサ(図示略)とを含んでいる。後輪駆動用モジュール50は、前述したように、後輪駆動モータ51と、後輪駆動モータ51を制御するための後輪駆動モータ用ECU52と、後輪用車軸23S,24Sの両方またはいずれか一方の回転角を検出するための回転角センサ(図示略)とを含んでいる。
各第2モーションベース4,5,6,7には、試験品搭載用車体2から各車軸21S〜24Sおよび各外力付加用モータ31,32,33,34を介して各第2モーションベース4,5,6,7に加えられている6自由度別の外力を検出するための6軸力センサ104,105,106,107が設けられている。6自由度別の外力は、各第2モーションベースに固定されたxyz座標系のx方向の外力、y方向の外力、z方向の外力、x軸周りの外トルク、y軸周りの外トルクおよびz軸周りの外トルクからなる。
ドライビングシミュレータ60からは、ドライビングシミュレータ60の運転操作に応じた操舵角情報(ハンドル角情報)、アクセル開度情報、ブレーキ踏力情報等が出力される。ドライビングシミュレータ60から出力される操舵角情報は、車両用検査装置1に搭載されているEPS用ECU42に送られる。ドライビングシミュレータ60から出力されるアクセル開度情報は、車両用検査装置1が搭載されている後輪駆動モータ用ECU52に送られる。ドライビングシミュレータ60から出力されるブレーキ踏力情報は、アクチュエータ制御器70に送られる。ブレーキ踏力情報は、ブレーキ踏込量情報であってもよい。
EPS用ECU42は、ドライビングシミュレータ60から送られてくる操舵角情報に基づいて操舵トルクを決定し、決定した操舵トルクに応じてアシストモータ41を駆動制御する。また、EPS用ECU42は、直線変位センサの出力信号に基づいて、EPS40に含まれているラック軸の軸方向変位量(以下、「ラック軸変位量」という。)およびラック軸の軸方向変位速度(以下、「ラック軸変位速度」という。)を計測して、アクチュエータ制御器70に送る。
後輪駆動モータ用ECU52は、ドライビングシミュレータ60から送られてくるアクセル開度情報に基づいて、後輪駆動モータ51のトルク指令値を決定し、決定したトルク指令値に応じて後輪駆動モータ51を駆動制御する。また、後輪駆動モータ用ECU52は、回転角センサの出力信号に基づいて、後輪用の車軸23S,24Sの回転速度(以下、「車軸回転速度」という。)を測定して、アクチュエータ制御器70に送る。
アクチュエータ制御器70は、車両モデル71と、MB用第1目標値生成部72と、MB用第2目標値生成部73と、変位量演算部74と、モータ用目標値生成部75とを含んでいる。車両モデル71には、ドライビングシミュレータ60から出力されるブレーキ踏力情報、EPS用ECU42から送られてくるラック軸変位量およびラック軸変位速度および後輪駆動モータ用ECU52から送られてくる車軸回転速度が入力する。車両モデル71は、これらの入力情報に基づいて、ドライビングシミュレータ60によってシミュレートされている運転状況に応じた車体の位置・姿勢、各車輪の位置・姿勢および各車軸に加えられている外力を生成する。
モータ用目標値生成部75は、車両モデル71によって生成された各車軸に加えられている外力に基づいて、各外力付加用モータ31,32,33,34に発生させるべきモータトルクの目標値(トルク目標値)を生成する。モータ用目標値生成部75によって生成された各外力付加用モータ31,32,33,34それぞれに対するトルク目標値は、対応するモータ制御装置35,36,37,38に与えられる。各モータ制御装置35,36,37,38は、モータ用目標値生成部75から与えられたトルク目標値に基づいて、対応する外力付加用モータ31,32,33,34を制御する。これにより、各外力付加用モータ31,32,33,34からは、トルク目標値に応じたモータトルクが発生する。
MB用第1目標値生成部72は、車両モデル71によって生成された車体の位置・姿勢、各車輪の位置・姿勢に基づいて、各モーションベース3,4,5,6,7がとるべき位置・姿勢の目標値(位置・姿勢目標値)を生成する。MB用第1目標値生成部72によって生成された第1モーションベース3の位置・姿勢目標値は、第1モーションベース3のモーションコントローラ3Cに与えられる。第1モーションベース3のモーションコントローラ3Cは、MB用第1目標値生成部72から与えられた位置・姿勢目標値に基づいて、対応するアクチュエータ13を制御する。これにより、第1モーションベース3の可動ベース12の位置・姿勢が、その位置・姿勢目標値に応じた位置・姿勢となるように制御される。
変位量演算部74は、外力に対して柔軟性を生じさせるための仮想機械インピーダンスを各第2モーションベース4,5,6,7が含んでいると仮定して、各6軸力センサ104,105,106,107によって検出される6自由度別の外力に応じた、各第2モーションベース4,5,6,7の6自由度別の変位量を演算する。6自由度別の変位量は、各第2モーションベースに固定されたxyz座標系のx方向の変位量、y方向の変位量、z方向の変位量、ロール角の変位量、ピッチ角の変位量およびヨー角の変位量からなる。仮想機械インピーダンスは、後述するように、仮想バネ、仮想ダンパを含んでいる。変位量演算部74の動作の詳細については、後述する。
MB用第1目標値生成部72によって生成された各第2モーションベース4,5,6,7の位置・姿勢目標値は、MB用第2目標値生成部73に与えられる。MB用第2目標値生成部73は、各第2モーションベース4,5,6,7の位置・姿勢目標値と、変位量演算部74によって演算された各第2モーションベース4,5,6,7の6自由度別の変位量とに基づいて、各第2モーションベース4,5,6,7の最終的な位置・姿勢目標値を生成する。具体的には、MB用第2目標値生成部73は、各第2モーションベース4,5,6,7の位置・姿勢目標値に、対応する第2モーションベース4,5,6,7の6自由度別の変位量を加算することによって、各第2モーションベース4,5,6,7の最終的な位置・姿勢目標値を生成する。
MB用第2目標値生成部73によって生成された各第2モーションベース4,5,6,7の最終的な位置・姿勢目標値は、対応する第2モーションベース4,5,6,7のモーションコントローラ4C,5C,6C,7Cに与えられる。各第2モーションベース4,5,6,7のモーションコントローラ4C,5C,6C,7Cは、MB用第2目標値生成部73から与えられた最終的な位置・姿勢目標値に基づいて、対応するアクチュエータ13を制御する。これにより、各第2モーションベース4,5,6,7の可動ベース12の位置・姿勢が、対応する最終的な位置・姿勢目標値に応じた位置・姿勢となるように制御される。
以下、変位量演算部74の動作について説明する。6軸力センサ104,105,106,107、変位量演算部74およびMB用第2目標値生成部73は、インピーダンス制御を行うためのインピーダンス制御手段を構成している。
インピーダンス制御とは、対象質量の外力作用時の挙動を仮想的なバネ、質量およびダンパで構成される仮想機械インピーダンスモデルでの挙動と一致させる制御である。具体的には、対象質量上に設けた力・トルクセンサ(6軸力センサ)にて6自由度別の外力(外力および外トルク)を検知し、それを仮想機械インピーダンスモデルへ入力する。この仮想機械インピーダンスモデルと入力値から対象質量の並進、回転挙動を得ることができ、これらをアクチュエータへの位置・姿勢指令値として与えれば、前記制御が実現できる。
図9Aおよび図9Bは、左前側の第2モーションベースにx方向の外力が加えられたときの、インピーダンス制御の考え方を説明するための説明図である。図9Aおよび図9Bにおける、x軸、y軸およびz軸は、左前側の第2モーションベースに固定されたxyz座標系である。
図9Aに示すように、左前側の第2モーションベース4の移動ベース12と仮想的な垂直壁との間に、仮想機械インピーダンス200が配置されている。仮想機械インピーダンス200は、移動ベース12にx方向の外力が加えられたときに、当該外力に応じてx方向に変形する仮想バネ201と、当該外力を減衰させるための仮想ダンパ202とから構成されている。また、第2モーションベース4の移動ベース12には、試験品搭載用車体2から車軸21Sを介して移動ベース12に加えられる6自由度別の外力(外力および外トルク)を検出するための6軸力センサ104が設けられている。なお、実際は、6軸力センサ104は、外力付加用モータ31の取付けを妨げないようない位置に設けられている。
図9Bに示すように、第2モーションベース4の移動ベース12にx軸方向の外力Fxが加えられると、仮想ダンパ202によってその外力が減衰されるとともに、仮想バネ201が変形する。この結果、移動ベース12がx方向にΔxだけ変位する。この変位量Δxが変位量演算部74によって演算され、第2モーションベース4に対する位置・姿勢目標値に反映される。
変位量演算部74は、仮想機械インピーダンスモデルを用いて、6自由度別の外力に応じた6自由度別の変位量を演算する。仮想機械インピーダンスモデルは、次式(1)〜(4)で与えられる。なお、次式(1)〜(4)において、記号の右肩上にあるダッシュ記号は、ボディ座標系と称した対象質量に固定した座標系での表現を意味し、チルダ記号は歪対称行列を意味する。
Figure 0006057131
式(1)は、並進運動(x方向,y方向,z方向の並進運動)の動力学方程式(運動方程式)である。式(2)は、並進速度と変位の関係を与える運動学方程式である。式(3)は、回転運動の動力学方程式(運動方程式)である。式(4)は、角速度と姿勢の関係を与える運動学方程式である。また、姿勢表現の方法にはオイラー角(ロール角α、ピッチ角β、ヨー角γ)を用いている。
VS,FVD,TVS,TVDは、それぞれ次式(5),(6),(7),(8)のように与えられる。
Figure 0006057131
,J,KTVS,KTVD,KRVS,KRVDは、仮想機械インピーダンスモデルのパラメタであり、ユーザが任意の値を与えることができる。剛性、粘性についてはバネ、ダンパの代用となる値を、質量については可動ベース部分の質量と試験対象の負荷質量を加えた値を指定すればよい。
変位量演算部74は、予め設定されたM,J,KTVS,KTVD,KRVS,KRVDと、6軸力センサ104〜107によって検出された6自由度別の外力(外力および外トルク)と、前記式(1)〜(8)とを用いて、各第2モーションベース4,5,6,7の6自由度別の変位量を演算する。
この車両用検査装置1では、5つのモーションベース3,4,5,6,7によって試験品搭載用車体2および車軸21S〜24Sを支持して動かすことにより、各種の車両走行状態(車両挙動)を再現している。このため、このため、各種の車両走行状態を再現する際には、全てのモーションベース3,4,5,6,7は、それらの車両(試験品搭載用車体2または外力付加用モータ31〜34)への固定点間の相対的な位置関係を保持しながら、連動して動く必要がある。しかしながら、機械要素の個体差や制御性能等によって、固定点間の相対的な位置関係が保持されるように、全てのモーションベース3,4,5,6,7を正確に連動させることができないおそれがある。
この実施形態では、MB用第1目標値生成部72によって生成された各第2モーションベース4,5,6,7の位置・姿勢目標値と、変位量演算部74によって演算された各第2モーションベース4,5,6,7の6自由度別の変位量とに基づいて、各第2モーションベース4,5,6,7の最終的な位置・姿勢目標値が生成されている。そして、この最終的な位置・姿勢目標値に基づいて、各第2モーションベース4,5,6,7の位置・姿勢が制御されている。つまり、各第2モーションベース4,5,6,7の位置・姿勢制御に、インピーダンス制御が採用されている。
これにより、各第2モーションベース4,5,6,7に加えられる外力に対して、各第2モーションベース4,5,6,7に柔軟性を持たせることができる。したがって、全てのモーションベース3,4,5,6,7の連動動作に誤差が生じたとしても、その誤差を各第2モーションベース4,5,6,7に対するインピーダンス制御によって吸収することができる。これにより、試験品搭載用車体2に本来作用しない無理な力が働くのを防止できるとともに、各モーションベース3,4,5,6,7の制御装置(たとえば、アクチュエータ制御器70、モーションコントローラ3C,4C〜7C)に高い制御性能が要求されなくなる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、第2モーションベース4,5,6,7の位置・姿勢制御に対してのみインピーダンス制御が採用されているが、第1モーションベース3の位置・姿勢制御に対してもインピーダンス制御を採用するようにしてもよい。
なお、この発明は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…車両用試験装置、2…試験品搭載用車体、3…第1モーションベース、3C〜7C…モーションコントローラ、4〜7…第2モーションベース、11…固定ベース、12…可動ベース、13…アクチュエータ、21S〜24S…車軸、31〜34…外力付加用モータ、71…車両モデル、72…MB用第1目標値生成部、73…MB用第2目標値生成部、74…変位量演算部、100…車両用試験システム

Claims (4)

  1. 左前輪、右前輪、左後輪および右後輪の4つの車輪に対応する4つの車軸が取り付けられるとともに、試験品が搭載される試験品搭載用車体と、
    前記試験品搭載用車体を支持し、かつ前記試験品搭載用車体に6自由度の運動をさせるための第1モーションベースと、
    前記各車軸の外端部にそれぞれ連結され、前記各車軸に回転力を付与するための4つ電動モータと、
    前記各電動モータを介して前記各車軸を支持し、前記各車軸に6自由度の運動をさせるための4つの第2モーションベースと、
    前記試験品搭載用車体から前記各車軸を介して前記各第2モーションベースに加えられている外力を個別に検出するための4つの外力検出手段と、
    前記各モーションベースがとるべき位置・姿勢の目標値を、前記モーションベース毎に生成する第1目標値生成手段と、
    外力に対して柔軟性を生じさせるための仮想機械インピーダンスを前記各第2モーションベースが含んでいると仮定して、前記外力検出手段によって検出される外力に応じた、前記各第2モーションベースの変位量を演算する変位量演算手段と、
    前記第1目標値生成手段によって生成された前記各第2モーションベースの位置・姿勢目標値と、前記変位量演算手段によって演算された前記各第2モーションベースの変位量とに基づいて、前記各第2モーションベースに対する最終的な位置・姿勢目標値を生成する第2目標値生成手段と、
    前記第1目標値生成手段によって生成された前記第1モーションベースの位置・姿勢目標値を用いて前記第1モーションベースを制御するとともに、前記第2目標値生成手段によって生成された前記各第2モーションベースの最終的な位置・姿勢目標値を用いて前記各第2モーションベースを制御する制御手段とを含む、車両用試験システム。
  2. 前記各外力検出手段は、前記試験品搭載用車体から対応する第2モーションベースに加えられている6自由度別の外力を検出するように構成されており、
    前記各第2モーションベースに含まれている仮想機械インピーダンスは、前記6自由度別の外力にそれぞれ対応した6自由度別の仮想機械インピーダンスから構成されており、
    前記変位量演算手段は、前記外力検出手段によって検出される6自由度別の外力に応じた、前記各第2モーションベースの6自由度別の変位量を演算するように構成されている、請求項1に記載の車両用試験システム。
  3. 前記6自由度別の仮想機械インピーダンスが、仮想バネと仮想ダンパとを含む、請求項1または2に記載の車両用試験システム。
  4. 前記各モーションベースは、
    固定ベースと、
    前記固定ベースの上方に配置された可動ベースと、
    前記固定ベースと前記可動ベースとの間に連結され、前記可動ベースに6自由度の運動をさせるためのアクチュエータとを含み、
    前記第1モーションベースにおける前記可動ベースには、前記試験品搭載用車体が載せられた状態で前記試験品搭載用車体が固定されており、
    前記各第2モーションベースにおける前記可動ベースに、対応する前記電動モータが取り付けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用試験システム。
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