JP6380798B2 - 車両挙動再現システム - Google Patents
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そこで、本出願人は、実車両の加速時、減速時、旋回時等に車体に作用する慣性力と同様な力を、車輪を支持している部材に対して車体を相対的に走行させることなく、車体に与えることができる車両挙動再現システムを開発している。本出願人が既に開発している車両挙動再現システムは、左前輪、右前輪、左後輪および右後輪の4つの車輪に対応する4つの車軸が取り付けられた車体と、車体を支持しかつ車体に6自由度の運動をさせるための第1モーションベースと、各車軸を支持し、各車軸に6自由度の運動をさせるための4つの第2モーションベースと、各モーションベースを制御する制御装置とを含んでいる。
この構成によれば、力センサに故障が発生したときには、そのことを操作者に報知することができる。したがって、操作者は、車両挙動再現システムの動作を停止させることができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両挙動再現システムに用いられる車両挙動再現装置の外観を図解的に示す概略斜視図である。図2は、図1の車両挙動再現装置を図解的に示す正面図である。図3は、図1の車両挙動再現装置を図解的に示す側面図である。図4は、図1の車両挙動再現装置を図解的に示す平面図である。図4では、試験品搭載用車体は省略されている。
試験品搭載用車体2の4つの車軸21S,22S,23S,24Sに、車輪は取り付けられていない。試験品搭載用車体2の4つの車軸21S,22S,23S,24Sの外端部には、回転力を車軸に与えるための4つの電動モータ(以下、「外力付加用モータ」という。)31,32,33,34の出力軸が連結されている。各外力付加用モータ31,32,33,34は、実車両が走行しているときに外部から各車軸に加えられる回転力(外力)と同様な回転力を、対応する車軸21S、22S、23S、24Sに個別に付与するためのものである。外力には、たとえば、実車両が走行している場合に路面摩擦等に起因して各車軸に与えられる回転負荷、実車両が坂道を下っている場合に各車軸に路面を介して与えられる回転力等が含まれる。
この実施形態では、EPS40は、コラムアシスト式EPSである。EPS40は、よく知られているように、ステアリングホイール81と、ステアリングホイール81の回転に連動して前輪を転舵するための転舵機構82と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構83とを含んでいる。ただし、この実施形態では、前輪は取り付けられていないので、転舵機構82は前輪に連結されていない。ステアリングホイール81と転舵機構82とは、ステアリングシャフトを介して機械的に連結されている。
後輪駆動用モジュール50は、後輪用の車軸23S,24Sを回転駆動するための電動モータ51(図5参照。以下、「後輪駆動モータ51」という。)と、後輪駆動モータ51の回転力を後輪用の車軸23S,24Sに伝達するための伝達機構(図示略)と、後輪駆動モータ51を制御すためのECU52(図5参照。以下、「後輪駆動モータ用ECU52」という。)と、後輪用車軸23S,24Sの両方またはいずれか一方の回転角を検出するための回転角センサ(図示略)とを含んでいる。伝達機構は、クラッチおよび減速機構を含んでいる。伝達機構は、クラッチおよび減速機構のいずれか一方のみを含んでいてもよい。
前方左側の第2モーションベース4の可動ベース12には、複数の弾性体15およびモータ取付板16を介して、外力付加用モータ31が取り付けられている。前方右側の第2モーションベース5の可動ベース12には、複数の弾性体15およびモータ取付板16を介して、外力付加用モータ32が取り付けられている。後方左側の第2モーションベース6の可動ベース12には、複数の弾性体15およびモータ取付板16を介して、外力付加用モータ33が取り付けられている。後方右側の第2モーションベース7の可動ベース12には、複数の弾性体15およびモータ取付板16を介して、外力付加用モータ34が取り付けられている。
また、この車両挙動再現装置1では、第2モーションベース4,5,6,7によって各車軸21S〜24Sが支持されている状態で、第1モーションベース3によって試験品搭載用車体2に直接に力を加えることができる。これにより、実車両の加速時、減速時、旋回時等に車体に作用する慣性力と同様な力を、車軸21S〜24Sを支持している部材に対して試験品搭載用車体2を相対的に走行させることなく、試験品搭載用車体2に与えることができる。また、この車両挙動再現装置1では、第1モーションベース3によって、試験品搭載用車体2をヨーイング運動させることができる。これにより、ヨーイング運動を模擬することができる。
図5は、車両挙動再現システムの全体的な電気的構成を示すブロック図である。
この車両挙動再現システム150は、ドライビングシミュレータ60と、車両挙動再現装置1と、アクチュエータ制御器90とを備えている。ドライビングシミュレータ60は、仮想的に車両の運転をシミュレートするものであり、運転者によって操作される。
各モーションベース3,4,5,6,7には、アクチュエータ13に含まれる6つの電動シリンダの発生力を個別に検出するための6つの力センサがそれぞれ設けられている。図5には、各モーションベース3,4,5,6,7に設けられている6つの力センサを、力センサ群113,114,115,116,117として表している。また、各力センサ群113,114,115,116,117から出力されるセンサ群信号を、それぞれF3〜F7で表している。この実施形態では、力センサは、たとえば、ロードセルである。また、各外力付加用モータ31,32,33,34には、外力付加用モータ31,32,33,34に流れるモータ電流I1〜I4を検出するための電流センサ121,122,123,124が設けられている。
図6は、モーションベース制御指令値生成部93の構成を示すブロック図である。
センサ故障判定部133は、センサ故障判定結果に応じて切替部134を制御する。また、センサ故障判定部133は、力センサ群113に故障が発生したと判定した場合には、力センサ群113に故障が発生したことを表示部140に表示する。
モーションベース制御指令値演算部135によって演算されたモーションベース制御指令値は、対応するモーションコントローラ3Cに与えられる。モーションコントローラ3Cは、モーションベース制御指令値演算部135から与えられたモーションベース制御指令値に基づいて、対応するアクチュエータ13に含まれる6つの電動シリンダの発生力を制御する。これにより、対応するモーションベース3から発生される6自由度別の力が、対応する6自由度の力目標値と等しくなるように制御される。
センサ故障判定部133は、「6自由度別の力検出値」と「6自由度別の力推定値」との差が小さいか否かを判別する(ステップS1)。両者の差が小さい場合には(ステップS1:YES)、センサ故障判定部133は、対応する力センサに故障が発生していないと判定する。この場合には、センサ故障判定部133は、「6自由度別の力検出値」が選択されるように、切替部134を制御する(ステップS2)。そして、センサ故障判定部133は、今演算周期の処理を終了する。
なお、この発明は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
Claims (3)
- 複数の車輪に対応する複数の車軸が取り付けられた車体と、前記車体を支持し、かつ前記車体に6自由度の運動をさせるための第1モーションベースと、前記各車軸を支持し、前記各車軸に6自由度の運動をさせるための複数の第2モーションベースと、前記各モーションベースを制御するための複数の制御手段とを含む車両挙動再現システムであって、
前記各制御手段は、
前記対応するモーションベースが発生している6自由度別の力を検出する力センサと、
前記対応するモーションベースが発生している6自由度別の力を推定する力推定手段と、
前記対応するモーションベースに発生させるべき6自由度別の力目標値を生成する力目標値生成手段と、
前記力センサによって検出される6自由度別の力と前記力推定手段によって推定される6自由度別の力とを比較することによって、前記力センサに故障が発生したか否かを判定する故障判定手段と、
前記故障判定手段によって前記力センサに故障が発生していないと判定されているときには、前記力センサによって検出される6自由度別の力が前記6自由度別の力目標値に近づくように、対応する前記モーションベースの制御指令値を演算し、前記故障判定手段によって前記力センサに故障が発生したと判定されたときには、前記力推定手段によって推定される6自由度別の力が前記6自由度別の力目標値に近づくように、対応する前記モーションベースの制御指令値を演算する制御指令値演算手段とを含み、
前記力推定手段は、前記制御指令値演算手段によって演算される制御指令値に基いて、前記対応するモーションベースが発生している6自由度別の力を推定するように構成されている、車両挙動再現システム。 - 前記各制御手段は、前記故障判定手段によって前記力センサに故障が発生したと判定されたときには、前記力センサに故障が発生したおそれがある旨を操作者に報知させる手段をさらに含む、請求項1に記載の車両挙動再現システム。
- 前記力推定手段は、前記対応するモーションベースの動作を模擬するためのシミュレーションモデルである、請求項1または2に記載の車両挙動再現システム。
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