JP7225158B2 - 輸送用治具、並びに、被梱包体の運搬方法及び輸送方法 - Google Patents

輸送用治具、並びに、被梱包体の運搬方法及び輸送方法 Download PDF

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Description

本発明は、輸送用治具、並びに、被梱包体の運搬方法及び輸送方法に関する。さらに詳細には、本発明は、被梱包体が載置された汎用のパレットを上下に段積みすることを可能にした輸送用治具、並びに、被梱包体の運搬方法及び輸送方法に関する。
従来、かかる輸送用治具としては、例えば、特許文献1で提案されているものが知られている。
特許文献1の図1に開示された輸送用治具は、パレットの外縁を取り囲む治具本体と、治具本体の上部開口を塞ぐ蓋体と、からなっている。治具本体は、パレットのツメ穴を露出させるツメ窓が設けられた一対の側板と、一対の側板の側端面同士を結ぶ背面板と、背面板に対向し分割された二枚の開閉板と、により構成されている。そして、開閉板には、その開放を防ぐ閉止具(例えば、面ファスナ)が取り付けられている。
特許文献1に開示された輸送用治具の、パレットへの組み込み方法(被梱包体の収納方法)は、以下の通りである(特許文献1の図3を参照)。
すなわち、まず、治具本体を直立させ、背面板とその隣の側板がほぼ直線状となるように展開する。次いで、左右の開閉板の間に、被梱包体が載置されたパレットを挟み込んだ後、治具本体を角筒状に屈曲させる。次いで、二枚の開閉板の先端同士を突き合わせた状態で、閉止具を貼り合わせる。これにより、パレットと被梱包体が治具本体に取り囲まれる(被梱包体が収納される)。最後に、治具本体の上端部に蓋体を被せる。
特開2017-200839号公報
しかし、特許文献1に開示された輸送用治具には、以下のような課題があった。すなわち、構成が複雑であり、当該輸送用治具を用いた場合には、被梱包体を収納する際の作業を簡単迅速に行うことができず、その結果、被梱包体の運搬作業及び輸送作業をスムーズに行うことができないという課題があった。また、部品点数が多く、コスト高になるという課題もあった。
さらに、特許文献1に開示された輸送用治具は、上記のように、治具本体がパレットの外縁を取り囲むように構成されているため、パレットの高さや形状が変更になった場合には治具を変更する必要があった。すなわち、パレットごとに治具の設計及び保管・管理を行う必要があり、多様なパレットが使用される場合には手間が多くなるという課題があった。
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、構成が単純で、被梱包体を収納する際の作業を簡単迅速に行うことが可能な輸送用治具、並びに、被梱包体の運搬方法及び輸送方法を低コストで提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る輸送用治具の構成は、
(1)被梱包体を載せるパレット上に組み立てられる輸送用治具であって、
上下端が開口し、前記パレットの上面に立設される多角筒状の治具本体と、
前記治具本体の上端部に被せられる蓋体と、
前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられる取付部と、前記取付部が前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられた状態で、前記治具本体の下端よりも下方に延在して前記パレットのコーナ部の側面当接して合する当接部と、からなる固定部材と、
を備え
前記取付部が前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられることにより、前記当接部が前記パレットのコーナ部の側面に押し付けられて、前記治具本体の下端コーナ部の隣接する二つの面が、前記パレットに対して固定されることを特徴とする。
本発明の輸送用治具の上記(1)の構成によれば、構成部材が多角筒状の治具本体と蓋体と固定部材だけであるので、構成が単純で低コストの輸送用治具を提供することができる。また、輸送用治具に被梱包体を収納する際の作業は、パレット上の被梱包体に治具本体を上から被せ、治具本体の下端部に固定部材を取り付け、治具本体の上端部に蓋体を被せる作業だけでよいので、輸送用治具に被梱包体を収納する際の作業を簡単迅速に行うことが可能となる。そして、その結果、コンテナ等が停留している所定の場所への被梱包体の運搬作業、及び、被梱包体をコンテナ等の移動体に積載して輸送する輸送作業をスムーズに行うことも可能となる。
また、治具本体がパレットの上面に立設されるように構成されているため、パレットの高さや形状が多少変更になった場合でも治具を変更する必要がない。すなわち、パレットごとに治具の設計及び保管・管理を行う必要がなく、多様なパレットが使用される場合でも手間を最少化することが可能となる。
さらに、治具本体の下端コーナ部に取り付けた固定部材の当接部がパレットのコーナ部の側面に押し付けられることにより、治具本体の下端コーナ部の隣接する二つの面が、パレットに対して固定され、輸送用治具がパレット上に安定な状態で組み立てられる。特に、治具本体に取り付けられる固定部材によってパレットが締め付けられることとなるので、治具本体がパレット上の設置位置からずれにくくなる。このため、輸送用治具の治具本体内に収納された被梱包体を、パレットごと、所定の梱包体、又は、他の輸送用治具の治具本体内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みすることが可能となる。また、同様の理由から、所定の梱包体を、パレットごと、輸送用治具の治具本体内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みすることも可能となる。
ここで、「所定の梱包体」とは、本発明の輸送用治具を使用していない梱包体のことである。
ところで、コンテナ等内にパレットを積載する際には、パレット間の隙間を極力小さくして、たくさん積載するようにすることが望まれる。そして、このためには、フォークリフトを使用して積載する時に、フォークリフトのフォーク(爪)がパレットのフォーク挿入口を貫通しない状態で運搬作業等を行うことが望ましい。フォークリフトのフォークがパレットのフォーク挿入口を貫通していると、積載しようとした場合に、奥のパレットもしくは壁にフォークリフトのフォークが当たって、奥のパレットもしくは壁との間に隙間が空いてしまうことが考えられる。
この点、本発明の輸送用治具の上記(1)の構成では、治具本体がパレットの上面に立設されるように構成されているため、フォークリフトのフォークを、パレットのフォーク挿入口を貫通させることなく、運搬作業等を行うことが可能となる。
したがって、本発明の輸送用治具の上記(1)の構成によれば、コンテナ等内にパレットを積載する際に、パレット間の隙間を可及的に小さくして、コンテナ等の積載効率を向上させることができる。
本発明の輸送用治具の上記(1)の構成においては、以下の(2)から(6)のような構成にすることが好ましい。
(2)前記固定部材が、前記治具本体の下端コーナ部の隣接する二つの面にわたって後付け可能に設けられている
(3)上記(2)の構成において、前記治具本体が、四角筒状に形成され、
前記固定部材が、前記治具本体の対角の下端コーナ部に取り付けられる。
上記(3)の好ましい構成によれば、部品点数の削減による低コスト化を図ることができる。
(4)上記(1)又は(2)の構成において、前記治具本体の下端コーナ部の隣接する二つの面に第1貫通孔が穿設されるとともに、前記固定部材の前記取付部の前記第1貫通孔と対応する位置に第2貫通孔が穿設され、
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔を合致させた状態で、前記第1及び第2貫通孔にジョイント部材を嵌入することにより、前記固定部材が前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられる。
上記(4)の好ましい構成によれば、第1貫通孔と第2貫通孔を合致させ、当該第1及び第2貫通孔にジョイント部材を嵌入するだけで、固定部材を治具本体に簡単に取り付けることができる。
(5)上記(4)の構成において、前記第2貫通孔が、横長の長孔からなり、
前記長孔の横径が前記ジョイント部材の径よりも大きく設定され、前記長孔の縦径が前記ジョイント部材の径よりも小さく設定されている。
上記(5)の好ましい構成によれば、横方向において第2貫通孔の位置調整が可能になる。また、縦方向ではジョイント部材が締り嵌めとなるため、固定部材を治具本体にしっかりと取り付けて、治具本体をパレット上の設置位置からさらにずれにくくすることが可能となる。
(6)上記(1)から(5)のいずれかの構成において、前記治具本体、蓋体及び固定部材が段ボール製である。
通常、被梱包体をコンテナ等内で段積みにする場合、鋼材製の再使用可能な治具等が使用される。そして、この場合、輸出入される被梱包体の明細を示すパッキングリストに、被梱包体を固定する治具を申請する必要があり、関税がかかる場合がある。
これに対し、上記(6)の好ましい構成によれば、鋼材製の再使用可能な治具等を使用することなく、段ボール製の輸送用治具を用いて被梱包体をコンテナ等内で段積みにすることが可能となるため、輸出入の際に税関申告を行うことが不要となる。
本発明に係る被梱包体の運搬方法の構成は、
(7)パレット上の被梱包体に、上下端が開口した多角筒状の治具本体を上から被せて、前記治具本体を前記パレットの上面に立設する工程(イ)と、
前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられる取付部と、前記取付部が前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられた状態で、前記治具本体の下端よりも下方に延在して前記パレットのコーナ部の側面に当接して係合する当接部と、からなる固定部材を用い、前記取付部を前記治具本体の下端コーナ部に取り付け、前記当接部を前記パレットのコーナ部の側面に押し付けて、前記治具本体の下端コーナ部の隣接する二つの面を、前記パレットに対して固定する工程(ロ)と、
前記治具本体の上端部に蓋体を被せる工程(ハ)と、
前記治具本体内に収納された前記被梱包体を、前記パレットごと、所定の場所まで運搬する工程(ニ)と、
この順番で含むことを特徴とする。
ここで、「所定の場所」とは、例えば、コンテナ等の車両、航空機、船舶等が停留している場所のことである。
本発明の被梱包体の運搬方法の上記(7)の構成によれば、輸送用治具に被梱包体を収納する際の作業は、パレット上の被梱包体に治具本体を上から被せ、治具本体の下端部に固定部材を取り付け、治具本体の上端部に蓋体を被せる作業だけでよいので、輸送用治具に被梱包体を収納する際の作業を簡単迅速に行うことができる。その結果、コンテナ等が停留している所定の場所への被梱包体の運搬作業をスムーズに行うことが可能となる。
また、治具本体の下端コーナ部に固定部材を取り付け当該固定部材の当接部をパレットのコーナ部の側面に押し付けることにより、治具本体の下端コーナ部の隣接する二つの面を、パレットに対して固定し、輸送用治具をパレット上に安定な状態で組み立てることができる。特に、治具本体に取り付けられる固定部材によってパレットが締め付けられることとなるので、治具本体がパレット上の設置位置からずれにくくなる。その結果、例えば、輸送用治具の治具本体内に収納された被梱包体を、パレットごと、所定の梱包体、又は、他の輸送用治具の治具本体内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みしても、運搬中あるいはコンテナ等内に積載した後に、下段梱包体と上段梱包体の位置ずれが生じることはない。
本発明の被梱包体の運搬方法の上記(7)の構成においては、以下の(8)から(9)のような構成にすることが好ましい。
(8)前記工程(ハ)の後であって、前記工程(ニ)の前に、
所定の梱包体を、パレットごと、輸送用治具の前記治具本体内に収納された前記被梱包体の筐体の上に載せて段積みする工程(ホ)
を、さらに含む。
(9)前記工程(ハ)の後であって、前記工程(ニ)の前に、
輸送用治具の前記治具本体内に収納された前記被梱包体を、前記パレットごと、所定の梱包体、又は、他の輸送用治具の治具本体内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みする工程(ヘ)
を、さらに含む。
上記(8)又は(9)の好ましい構成によれば、簡単迅速に被梱包体を収納し段積みして運搬する被梱包体の運搬方法を低コストで提供することができる。
本発明に係る被梱包体の輸送方法の構成は、
(10)パレット上の被梱包体に、上下端が開口した多角筒状の治具本体を上から被せて、前記治具本体を前記パレットの上面に立設する工程(ト)と、
前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられる取付部と、前記取付部が前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられた状態で、前記治具本体の下端よりも下方に延在して前記パレットのコーナ部の側面に当接して係合する当接部と、からなる固定部材を用い、前記取付部を前記治具本体の下端コーナ部に取り付け、前記当接部を前記パレットのコーナ部の側面に押し付けて、前記治具本体の下端コーナ部の隣接する二つの面を、前記パレットに対して固定する工程(チ)と、
前記治具本体の上端部に蓋体を被せる工程(リ)と、
前記治具本体内に収納された前記被梱包体を、前記パレットごと、所定の場所まで運搬する工程(ヌ)と、
前記治具本体内に収納された前記被梱包体を、前記パレットごと移動体に積載して輸送する工程(ル)と、
この順番で含むことを特徴とする。
ここで、「移動体」とは、例えば、コンテナ等の車両、航空機、船舶等のことである。
本発明の被梱包体の輸送方法の上記(10)の構成によれば、輸送用治具に被梱包体を収納する際の作業は、パレット上の被梱包体に治具本体を上から被せ、治具本体の下端部に固定部材を取り付け、治具本体の上端部に蓋体を被せる作業だけでよいので、輸送用治具に被梱包体を収納する際の作業を簡単迅速に行うことができる。その結果、被梱包体をコンテナ等の移動体に積載して輸送する輸送作業をスムーズに行うことが可能となる。
本発明の被梱包体の輸送方法の上記(10)の構成においては、以下の(11)から(12)のような構成にすることが好ましい。
(11)前記工程(リ)の後であって、前記工程(ヌ)の前に、
所定の梱包体を、パレットごと、輸送用治具の前記治具本体内に収納された前記被梱包体の筐体の上に載せて段積みする工程(ヲ)
を、さらに含む。
(12)前記工程(リ)の後であって、前記工程(ヌ)の前に、
輸送用治具の前記治具本体内に収納された前記被梱包体を、前記パレットごと、所定の梱包体、又は、他の輸送用治具の治具本体内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みする工程(ワ)
を、さらに含む。
上記(11)又は(12)の好ましい構成によれば、簡単迅速に被梱包体を収納し段積みして輸送する被梱包体の輸送方法を低コストで提供することができる。
本発明によれば、構成が単純で、被梱包体を収納する際の作業を簡単迅速に行うことが可能な輸送用治具、並びに、被梱包体の運搬方法及び輸送方法を低コストで提供することができる。
図1は本発明の一実施形態における輸送用治具の全体構成を示す斜視図である。 図2は図1のII-II線矢視断面図である。 図3は本発明の一実施形態における輸送用治具の構成を示す平面図(蓋体を外した状態)である。 図4は本発明の一実施形態における輸送用治具の構成を示す分解斜視図(奥側の固定部材は省略)である。 図5は隣り合う一対の固定部材の内寸とパレットの寸法との関係を説明するための図である。 図6は本発明の一実施形態における輸送用治具の構成部材である固定部材の形成方法を説明するための図である。 図7は本発明の一実施形態における輸送用治具の構成部材であるジョイント部材を示す分解側面図である。 図8は本発明の一実施形態における輸送用治具の構成部材である治具本体の下端コーナ部において、固定部材の当接部をパレットの側面に当接させた状態を示す断面図である。 図9はジョイント部材の使用方法を説明するための図である。 図10は治具本体の下端コーナ部に固定部材を取り付けた状態を示す断面図である。 図11は固定部材の取付部に穿設された第2貫通孔とジョイント部材との関係を説明するための図である。 図12はパレット上の被梱包体に治具本体を被せようとしている状態を示す斜視図である。 図13は本発明の一実施形態における輸送用治具の上に、上段パレット上に載置された所定の梱包体を載せようとしている状態を示す斜視図である。 図14は本発明の一実施形態における輸送用治具の上に、上段パレット上に載置された所定の梱包体を載せた状態(段積み状態)を示す斜視図である。
以下、好適な実施形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
[輸送用治具の構成]
まず、本発明の一実施形態における輸送用治具の構成について、図1から図11を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態における輸送用治具の全体構成を示す斜視図、図2は図1のII-II線矢視断面図、図3は当該輸送用治具の構成を示す平面図(蓋体を外した状態)、図4は当該輸送用治具の構成を示す分解斜視図(奥側の固定部材は省略)、図5は隣り合う一対の固定部材の内寸とパレットの寸法との関係を説明するための図、図6は当該輸送用治具の構成部材である固定部材の形成方法を説明するための図、図7は当該輸送用治具の構成部材であるジョイント部材を示す分解側面図、図8は当該輸送用治具の構成部材である治具本体の下端コーナ部において、固定部材の当接部をパレットの側面に当接させた状態を示す断面図、図9はジョイント部材の使用方法を説明するための図、図10は治具本体の下端コーナ部に固定部材を取り付けた状態を示す断面図、図11は固定部材の取付部に穿設された第2貫通孔とジョイント部材との関係を説明するための図である。
図1から図4に示すように、本実施形態の輸送用治具1は、被梱包体15(図12を参照)を載せるパレット2上に組み立てられる輸送用治具である。なお、図1,図2,図4中、参照符号2aは、フォークリフトのフォーク(図示せず)が挿入されるフォーク挿入口を示している(図13,図14の参照符号16aについても同様である)。
輸送用治具1は、四角筒状の治具本体(スリーブ)3と、蓋体(キャップ)4と、固定部材(ズレ止め)5と、を備えている。治具本体3は、上下端が開口し、パレット2の上面に立設される。蓋体4は、平らな矩形状の天板4aと、天板4aの外縁から下方に延びる垂下板4bと、からなり、治具本体3の上端部に被せられる。固定部材5は、治具本体3の下端コーナ部の隣接する二つの面を、パレット2に対して固定する役割を果たす。パレット2の寸法は、例えば、1100mm×1100mm×150mmである(11型)。但し、パレット2は、11型のものに限定されず、他の型のものであってもよい。
治具本体3は、三層強化段ボール(AAA1300G)製であり、平らに折り畳み可能となっている。強化段ボールは、木材のように強く、そして軽いという特性を有している。治具本体3の内寸は、例えば、1055mm×1055mm×840mm、厚みは、例えば、15mmである。蓋体4は、段ボール(K469-750G、ABf)製である。蓋体4の内寸は、例えば、1090mm×1090mm×120mm、外寸は、例えば、1126mm×1108mm×129mm、厚みは、例えば、8mmである。固定部材5も、段ボール(K469-750G、ABf)製であり、後述するように、樹脂製のジョイント部材8によって治具本体3に取り付けられる。
通常、被梱包体をコンテナ等内で段積みにする場合、鋼材製の再使用可能な治具等が使用される。そして、この場合、輸出入される被梱包体の明細を示すパッキングリストに、被梱包体を固定する治具を申請する必要があり、関税がかかる場合がある。
これに対し、本実施形態の段ボール製の輸送用治具1を用いれば、鋼材製の再使用可能な治具等を使用することなく、被梱包体15等をコンテナ等内で段積みにすることが可能となるため、輸出入の際に税関申告を行うことが不要となる。
本実施形態の輸送用治具1の構成によれば、構成部材が四角筒状の治具本体3と蓋体4と固定部材5だけであるので、構成が単純で低コストの輸送用治具を提供することができる。また、輸送用治具1に被梱包体15を収納する際の作業は、パレット2上の被梱包体15に治具本体3を上から被せ(図12の矢印Jを参照)、治具本体3の下端部に固定部材5を取り付け(図8から図10を参照)、治具本体3の上端部に蓋体4を被せる(図12の矢印Kを参照)作業だけでよいので、輸送用治具1に被梱包体15を収納する際の作業を簡単迅速に行うことが可能となる。そして、その結果、フォークリフト(図示せず)を用いた、コンテナ等が停留している所定の場所への被梱包体15の運搬作業、及び、被梱包体15をコンテナ等の移動体に積載して輸送する輸送作業をスムーズに行うことも可能となる。
また、治具本体3がパレット2の上面に立設されるように構成されているため、パレット2の高さや形状が多少変更になった場合でも治具を変更する必要がない。すなわち、パレット2ごとに治具の設計及び保管・管理を行う必要がなく、多様なパレット2が使用される場合でも手間を最少化することが可能となる。
さらに、治具本体3の下端コーナ部の隣接する二つの面が、パレット2に対して固定され、輸送用治具1がパレット2上に安定な状態で組み立てられるので、輸送用治具1の治具本体3内に収納された被梱包体を、パレット2ごとすくいとり、所定の梱包体、又は、他の輸送用治具17の治具本体3内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みすることが可能となる(図13,図14を参照)。また、同様の理由から、所定の梱包体を、パレットごとすくいとり、輸送用治具1の治具本体3内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みすることも可能となる。
ここで、「所定の梱包体」とは、本実施形態の輸送用治具1を使用していない梱包体のことである。
ところで、コンテナ等内にパレットを積載する際には、パレット間の隙間を極力小さくして、たくさん積載するようにすることが望まれる。そして、このためには、フォークリフトを使用して積載する時に、フォークリフトのフォーク(爪)がパレットのフォーク挿入口を貫通しない状態で運搬作業等を行うことが望ましい。フォークリフトのフォークがパレットのフォーク挿入口を貫通していると、積載しようとした場合に、奥のパレットもしくは壁にフォークリフトのフォークが当たって、奥のパレットもしくは壁との間に隙間が空いてしまうことが考えられる。
この点、本実施形態の輸送用治具1では、治具本体3がパレット2の上面に立設されるように構成されているため、フォークリフトのフォークを、パレット2のフォーク挿入口2aを貫通させることなく、運搬作業等を行うことが可能となる。
したがって、本実施形態の輸送用治具1の構成によれば、コンテナ等内にパレットを積載する際に、パレット間の隙間を可及的に小さくして、コンテナ等の積載効率を向上させることができる。
固定部材5は、治具本体3の下端コーナ部の隣接する二つの面にわたって後付け可能に設けられている。そして、固定部材5は、治具本体3の下端コーナ部に取り付けられた状態で、治具本体3の下端よりも下方に延在してパレット2のコーナ部に係合するように構成されている。
かかる構成によれば、治具本体3の下端コーナ部に取り付けた固定部材5がパレット2のコーナ部に係合することにより、治具本体3の下端コーナ部の隣接する二つの面を、パレット2に対して固定することが可能となる。
図5に示すように、治具本体3の下端コーナ部に取り付けられた状態における、隣り合う一対の固定部材5,5の内寸は、パレット2の寸法に対して、遊びがなく、0~10mm程度小さく設定されていることが好ましい。さらには、0~5mm程度小さく設定されていることが好ましい。
かかる好ましい構成によれば、被梱包体15の運搬時及び輸送時に、治具本体3がパレット2上の設置位置からずれないようにすることができる。
図6に示すように、固定部材5は、例えば、390mm×298mm×8mmの矩形状の段ボール材9を用いて形成される。段ボール材9の上部略中央には、縦方向に、例えば、18mm×98mmの切り欠き10が設けられている。段ボール材9の左右部には、それぞれ、切り欠き10の下端を通る横方向の折り曲げ線(破線)11を中心として上下対称な位置に一対の横長の長孔7a,7bが穿設されている。そして、段ボール材9を、折り曲げ線11で折り曲げて接着することにより(図6(a)の矢印A,Bを参照)、長孔7a,7bが重ね合わされて第2貫通孔7が形成される(図6(b)を参照)。次いで、図6(b),(c)に示すように、切り欠き10の下端を通る縦方向の折り曲げ線(二点鎖線)12で略直角(L字状)に折り曲げることにより(矢印Cを参照)、固定部材5が得られる。
図1から図4及び図6に示すように、固定部材5は、第2貫通孔7が形成され、治具本体3の下端コーナ部に取り付けられる取付部5aと、パレット2の側面に当接する当接部5bと、からなっている。ここで、取付部5aは、段ボール材9を、折り曲げ線11で折り曲げて接着することにより形成されているので、厚みは、例えば、16mmである。一方、当接部5bの厚みは、例えば、8mm(段ボール材9の厚み)である。
図7に示すように、ジョイント部材8は、例えば、長さ40mm、外径35.5mmの略円筒状の外筒(メス)8aと、例えば、長さ38mm、外径32mmの略円筒状の内筒(オス)8bと、により構成されている。外筒8aの先端内周縁には、90°間隔でロック爪13,14が設けられており、外筒8に内筒8bを挿入することにより、当該ロック爪13,14が径方向外方に広がるようにされている。ジョイント部材8は、ナイロン製である。
図4に示すように、治具本体3の下端コーナ部の隣接する二つの面には第1貫通孔6が穿設されるとともに、固定部材5の取付部5a(図6を参照)には第1貫通孔6と対応する位置に第2貫通孔7が穿設されている。そして、第1貫通孔6と第2貫通孔7を合致させた状態で、第1及び第2貫通孔6,7にジョイント部材8を嵌入することにより(図8,図10を参照)、固定部材5が治具本体3の下端コーナ部に取り付けられる。
かかる構成によれば、第1貫通孔6と第2貫通孔7を合致させ、当該第1及び第2貫通孔6,7にジョイント部材8を嵌入するだけで、固定部材5を治具本体3に簡単に取り付けることができる。
固定部材5の治具本体3への取り付けについて、さらに詳細に説明する。
図8に示すように、固定部材5の当接部5bをパレット2の側面に当接させた状態において、治具本体3と固定部材5の取付部5aとの間には、例えば、1.5mmの隙間が存している。
この状態で、まず、図8,図9(a)に示すように、第1及び第2貫通孔6,7にジョイント部材8の外筒(メス)8aを挿入する。次いで、外筒8に内筒(オス)8bを挿入する(図9(a)の矢印Dを参照)。これにより、外筒8aの先端内周縁に設けられたロック爪13,14が径方向外方に広がってロックされ(図9(a)の矢印E,F,Gを参照)、固定部材5が治具本体3の下端コーナ部に取り付けられる(図9(b),図10を参照)。
そして、この場合、治具本体3と固定部材5取付部5aとの間の隙間の分締め付けられるため、固定部材5の当接部5bがパレット2の側面に押し付けられる(図10の矢印Hを参照)。
かかる構成によれば、治具本体3に取り付けられる固定部材5によってパレット2が締め付けられることとなるので、治具本体3がパレット2上の設置位置からずれにくくなる。
図11に示すように、固定部材5の第2貫通孔(横長の長孔)7の横径はジョイント部材8の外筒(メス)8aの径よりも大きく設定され、第2貫通孔(横長の長孔)7の縦径はジョイント部材8の外筒8aの径よりも小さく設定されている。例えば、第2貫通孔(横長の長孔)7の横径は45mm、縦径は32mmであり、上述したように、ジョイント部材8の外筒8aの外径は35.5mmである。
かかる構成によれば、横方向において第2貫通孔7の位置調整が可能になる(図11の両矢印Iを参照)。また、縦方向ではジョイント部材8が締り嵌めとなるため、固定部材5を治具本体3にしっかりと取り付けて、治具本体3をパレット2上の設置位置からさらにずれにくくすることが可能となる。
以上の説明中に記載した輸送用治具1の各部材の寸法や材料は一例であり、各部材の寸法や材料は、パレット2のサイズや被梱包体15の重量によって変更される。
[被梱包体の運搬方法]
次に、本実施形態における被梱包体の運搬方法について、図12から図14をも参照しながら説明する。
図12はパレット上の被梱包体に治具本体を被せようとしている状態を示す斜視図、図13は本発明の一実施形態における輸送用治具の上に、上段パレット上に載置された所定の梱包体を載せようとしている状態を示す斜視図、図14は当該輸送用治具の上に、上段パレット上に載置された所定の梱包体を載せた状態(段積み状態)を示す斜視図である。
まず、図12に示すように、パレット2上に被梱包体15を載置する。次いで、パレット2上の被梱包体15に、上下端が開口した四角筒状の治具本体3を上から被せて(図12の矢印Jを参照)、治具本体3をパレット2の上面に立設する(工程(イ))。
次いで、治具本体3の下端に固定部材5を取り付け、治具本体3の下端コーナ部の隣接する二つの面を、パレット2に対して固定する(工程(ロ))。より具体的には、図8から図10に示すように、治具本体3の第1貫通孔6と固定部材5の取付部5aの第2貫通孔7を合致させた状態で、第1及び第2貫通孔6,7にジョイント部材8を嵌入することにより、固定部材5を治具本体3の下端コーナ部に取り付ける。このとき、図1,図2,図10に示すように、治具本体3の下端コーナ部に取り付けた固定部材5の当接部5bがパレット2のコーナ部に係合することにより、治具本体3の下端コーナ部の隣接する二つの面が、パレット2に対して固定される。
次いで、図12に示すように、治具本体3の上端部に蓋体4を被せる(工程(ハ)、図12の矢印Kを参照)。これにより、図1に示すような、治具本体3内に被梱包体15が収納された輸送用治具1が得られる。
最後に、フォークリフト(図示せず)により、治具本体3内に収納された被梱包体15を、パレット2ごとすくいとり、コンテナ等が停留している所定の場所まで運搬する(工程(ニ))。
以上説明した被梱包体の運搬方法の構成によれば、輸送用治具1に被梱包体15を収納する際の作業は、パレット2上の被梱包体15に治具本体3を上から被せ、治具本体3の下端部に固定部材5を取り付け、治具本体3の上端部に蓋体4を被せる作業だけでよいので、輸送用治具1に被梱包体15を収納する際の作業を簡単迅速に行うことができる。その結果、フォークリフト(図示せず)を用いた、コンテナ等が停留している所定の場所への被梱包体15の運搬作業をスムーズに行うことが可能となる。
図13,図14に示すように、本実施形態の被梱包体の運搬方法においては、
前記工程(ニ)の前に、
フォークリフト(図示せず)により、上段パレット16上に載置された所定の梱包体17を、上段パレット16ごとすくいとり、輸送用治具1の治具本体3内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みする工程(ホ)をさらに含むことが好ましい。
かかる好ましい構成によれば、簡単迅速に被梱包体を収納し段積みして運搬する被梱包体の運搬方法を低コストで提供することができる。
また、本実施形態の被梱包体の運搬方法においては、治具本体3の下端コーナ部に固定部材5を取り付け、固定部材5をパレット2のコーナ部に係合させて、治具本体3の下端コーナ部の隣接する二つの面を、パレット2に対して固定することが好ましい。
かかる好ましい構成によれば、治具本体3の下端コーナ部の隣接する二つの面を、パレット2に対して固定し、輸送用治具1をパレット2上に安定な状態で組み立てることができる。その結果、例えば、フォークリフトにより、輸送用治具1の治具本体3内に収納された被梱包体を、パレット2ごとすくいとり、他の輸送用治具17の治具本体3内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みしても、フォークリフトによる運搬中あるいはコンテナ等内に積載した後に、下段の輸送用治具17と上段の輸送用治具1の位置ずれが生じることはない。
[被梱包体の輸送方法]
次に、本実施形態における被梱包体の輸送方法について簡単に説明する。
本実施形態の被梱包体の輸送方法は、上記した被梱包体の運搬方法に、「治具本体3内に収納された被梱包体15を、パレット2ごとコンテナ等の移動体に積載して輸送する工程(ル)」を付加したものである。
本実施形態の被梱包体の輸送方法の構成によれば、輸送用治具1に被梱包体15を収納する際の作業は、パレット2上の被梱包体15に治具本体3を上から被せ、治具本体3の下端部に固定部材5を取り付け、治具本体3の上端部に蓋体4を被せる作業だけでよいので、輸送用治具1に被梱包体15を収納する際の作業を簡単迅速に行うことができる。その結果、被梱包体15をコンテナ等の移動体に積載して輸送する輸送作業をスムーズに行うことが可能となる。
本実施形態の被梱包体の輸送方法においては、上記した被梱包体の運搬方法の場合と同様、フォークリフト(図示せず)により、治具本体3内に収納された被梱包体15を、パレット2ごとすくいとり、コンテナ等が停留している所定の場所まで運搬する工程(ヌ)の前に、
フォークリフト(図示せず)により、上段パレット16上に載置された所定の梱包体17を、上段パレット16ごとすくいとり、輸送用治具1の治具本体3内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みする工程(ヲ)をさらに含むことが好ましい(図13,図14を参照)。
かかる好ましい構成によれば、簡単迅速に被梱包体を収納し段積みして輸送する被梱包体の輸送方法を低コストで提供することができる。
また、本実施形態の被梱包体の輸送方法においては、上記した被梱包体の運搬方法の場合と同様、治具本体3の下端コーナ部に固定部材5を取り付け、固定部材5をパレット2のコーナ部に係合させて、治具本体3の下端コーナ部の隣接する二つの面を、パレット2に対して固定することが好ましい。
かかる好ましい構成によれば、治具本体3の下端コーナ部の隣接する二つの面を、パレット2に対して固定し、輸送用治具1をパレット2上に安定な状態で組み立てることができる。その結果、例えば、フォークリフトにより、輸送用治具1の治具本体3内に収納された被梱包体を、パレット2ごとすくいとり、他の輸送用治具17の治具本体3内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みしても、フォークリフトによる運搬中あるいはコンテナ等内に積載した後に、下段の輸送用治具17と上段の輸送用治具1の位置ずれが生じることはない。
なお、本実施形態においては、四角筒状の治具本体3を備える輸送用治具1を例に挙げて説明した。しかし、本発明は、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。治具本体は、例えば五角筒状等の多角筒状のものであればよい。この場合、パレットの形状も治具本体の水平断面形状に合わせる必要がある。
また、本実施形態においては、四角筒状の治具本体3と、治具本体3の下端の各コーナ部に取り付けられる4つの固定部材5と、を備える輸送用治具1を例に挙げて説明した。しかし、本発明は、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。固定部材は、例えば、治具本体3の下端外周を取り囲む環状のものであってもよい。また、治具本体3の対角の下端コーナ部に取り付けられる2つの固定部材を備える構成であってもよい。かかる構成によっても所期の目的を十分に達成することができ、また、部品点数の削減による低コスト化を図ることもできる。
また、本実施形態においては、治具本体3の下端に固定部材5を取り付けた後、治具本体3の上端部に蓋体4を被せるようにしている。しかし、本発明は、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。蓋体4は、例えば、パレット2上の被梱包体15に、治具本体3を上から被せて、治具本体3をパレット2の上面に立設する前に、治具本体3の上端部に被せるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、パレット2上の被梱包体15に治具本体3を上から被せて、治具本体3をパレット2の上面に立設した後、治具本体3の下端に固定部材5を取り付けるようにしている。しかし、本発明は、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。固定部材5は、例えば、パレット2上の被梱包体15に治具本体3を上から被せる前に、治具本体3の下端に取り付けるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、フォークリフトにより、治具本体3内に収納された被梱包体15を、パレット2ごとすくいとり、コンテナ等が停留している所定の場所まで運搬する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。例えば、搬送台車などのフォークリフト以外のものによって運搬するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、フォークリフトにより、上段パレット16上に載置された所定の梱包体17を、上段パレット16ごとすくいとり、輸送用治具1の治具本体3内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みする場合をを例に挙げて説明した。しかし、本発明は、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。例えば、輸送用治具1の治具本体3内に収納された被梱包体を、パレット2ごとすくいとり、所定の梱包体の上に載せて段積みするようにしてもよく、輸送用治具1の治具本体3内に収納された被梱包体を、パレット2ごとすくいとり、他の輸送用治具の治具本体内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みするようにしてもよい。また、例えば、クレーン等を用いて、段積みするようにしてもよい。
1 輸送用治具
2 パレット
2a,16a フォーク挿入口
3 治具本体(スリーブ)
4 蓋体(キャップ)
4a 天板
4b 垂下板
5 固定部材(ズレ止め)
5a 取付部
5b 当接部
6 第1貫通孔
7 第2貫通孔
7a,7b 横長の長孔
8 ジョイント部材
8a 外筒(メス)
8b 内筒(オス)
9 段ボール材
10 切り欠き
11,12 折り曲げ線
13,14 ロック爪
15 被梱包体
16 上段パレット
17 所定の梱包体

Claims (12)

  1. 被梱包体を載せるパレット上に組み立てられる輸送用治具であって、
    上下端が開口し、前記パレットの上面に立設される多角筒状の治具本体と、
    前記治具本体の上端部に被せられる蓋体と、
    前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられる取付部と、前記取付部が前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられた状態で、前記治具本体の下端よりも下方に延在して前記パレットのコーナ部の側面当接して合する当接部と、からなる固定部材と、
    を備え
    前記取付部が前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられることにより、前記当接部が前記パレットのコーナ部の側面に押し付けられて、前記治具本体の下端コーナ部の隣接する二つの面が、前記パレットに対して固定されることを特徴とする輸送用治具。
  2. 前記固定部材が、前記治具本体の下端コーナ部の隣接する二つの面にわたって後付け可能に設けられた、請求項1に記載の輸送用治具。
  3. 前記治具本体が、四角筒状に形成され、
    前記固定部材が、前記治具本体の対角の下端コーナ部に取り付けられる、請求項2に記載の輸送用治具。
  4. 前記治具本体の下端コーナ部の隣接する二つの面に第1貫通孔が穿設されるとともに、前記固定部材の前記取付部の前記第1貫通孔と対応する位置に第2貫通孔が穿設され、
    前記第1貫通孔と前記第2貫通孔を合致させた状態で、前記第1及び第2貫通孔にジョイント部材を嵌入することにより、前記固定部材が前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられる、請求項1又は2に記載の輸送用治具。
  5. 前記第2貫通孔が、横長の長孔からなり、
    前記長孔の横径が前記ジョイント部材の径よりも大きく設定され、前記長孔の縦径が前記ジョイント部材の径よりも小さく設定されている、請求項に記載の輸送用治具。
  6. 前記治具本体、蓋体及び固定部材が段ボール製である、請求項1からのいずれか1項に記載の輸送用治具。
  7. パレット上の被梱包体に、上下端が開口した多角筒状の治具本体を上から被せて、前記治具本体を前記パレットの上面に立設する工程(イ)と、
    前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられる取付部と、前記取付部が前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられた状態で、前記治具本体の下端よりも下方に延在して前記パレットのコーナ部の側面に当接して係合する当接部と、からなる固定部材を用い、前記取付部を前記治具本体の下端コーナ部に取り付け、前記当接部を前記パレットのコーナ部の側面に押し付けて、前記治具本体の下端コーナ部の隣接する二つの面を、前記パレットに対して固定する工程(ロ)と、
    前記治具本体の上端部に蓋体を被せる工程(ハ)と、
    前記治具本体内に収納された前記被梱包体を、前記パレットごと、所定の場所まで運搬する工程(ニ)と、
    この順番で含むことを特徴とする被梱包体の運搬方法。
  8. 前記工程(ハ)の後であって、前記工程(ニ)の前に、
    所定の梱包体を、パレットごと、輸送用治具の前記治具本体内に収納された前記被梱包体の筐体の上に載せて段積みする工程(ホ)
    を、さらに含む、請求項に記載の被梱包体の運搬方法。
  9. 前記工程(ハ)の後であって、前記工程(ニ)の前に、
    輸送用治具の前記治具本体内に収納された前記被梱包体を、前記パレットごと、所定の梱包体、又は、他の輸送用治具の治具本体内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みする工程(ヘ)
    を、さらに含む、請求項に記載の被梱包体の運搬方法。
  10. パレット上の被梱包体に、上下端が開口した多角筒状の治具本体を上から被せて、前記治具本体を前記パレットの上面に立設する工程(ト)と、
    前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられる取付部と、前記取付部が前記治具本体の下端コーナ部に取り付けられた状態で、前記治具本体の下端よりも下方に延在して前記パレットのコーナ部の側面に当接して係合する当接部と、からなる固定部材を用い、前記取付部を前記治具本体の下端コーナ部に取り付け、前記当接部を前記パレットのコーナ部の側面に押し付けて、前記治具本体の下端コーナ部の隣接する二つの面を、前記パレットに対して固定する工程(チ)と、
    前記治具本体の上端部に蓋体を被せる工程(リ)と、
    前記治具本体内に収納された前記被梱包体を、前記パレットごと、所定の場所まで運搬する工程(ヌ)と、
    前記治具本体内に収納された前記被梱包体を、前記パレットごと移動体に積載して輸送する工程(ル)と、
    この順番で含むことを特徴とする被梱包体の輸送方法。
  11. 前記工程(リ)の後であって、前記工程(ヌ)の前に、
    所定の梱包体を、パレットごと、輸送用治具の前記治具本体内に収納された前記被梱包体の筐体の上に載せて段積みする工程(ヲ)
    を、さらに含む、請求項10に記載の被梱包体の輸送方法。
  12. 前記工程(リ)の後であって、前記工程(ヌ)の前に、
    輸送用治具の前記治具本体内に収納された前記被梱包体を、前記パレットごと、所定の梱包体、又は、他の輸送用治具の治具本体内に収納された被梱包体の筐体の上に載せて段積みする工程(ワ)
    を、さらに含む、請求項10に記載の被梱包体の輸送方法。
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