JP7222522B2 - 光沢フィルム - Google Patents
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Description
項1. 少なくとも、ガラス繊維織物と、金属蒸着樹脂フィルムとが積層された積層体からなる、光沢フィルム。
項2. 前記金属蒸着樹脂フィルムが、少なくとも、金属蒸着層と樹脂フィルムとを備えており、
前記金属蒸着樹脂フィルムの前記金属蒸着層側が、前記ガラス繊維織物側に位置している、項1に記載の光沢フィルム。
項3. 前記ガラス繊維織物と、前記金属蒸着樹脂フィルムとが、接着層を介して積層されている、項1又は2に記載の光沢フィルム。
項4. 前記ガラス繊維織物の少なくとも一部が、前記接着層中に含まれている、項3に記載の光沢フィルム。
項5. 前記ガラス繊維織物と前記金属蒸着樹脂フィルムとの間、及び/又は、前記ガラス繊維織物の前記金属蒸着樹脂フィルム側とは反対側に、合成樹脂層をさらに有している、項1~4のいずれか1項に記載の光沢フィルム。
項6. 前記金属蒸着樹脂フィルム側について、JIS Z 8741-1997の規定に準拠して測定した60度鏡面光沢度が、400以上である、項1~5のいずれか1項に記載の光沢フィルム。
項7. 前記光沢フィルムの厚みが、250μm以下である、項1~6のいずれか1項に記載の光沢フィルム。
例えば図1~7に示すように、本発明の光沢フィルム10は、少なくとも、ガラス繊維織物2と、金属蒸着樹脂フィルム1とが積層された積層構成を有している。金属蒸着樹脂フィルム1は、少なくとも、金属蒸着層12と樹脂フィルム11とを備えていることが好ましい。図示を省略するが、樹脂フィルム11の金属蒸着層12側とは反対側(x2方向側)には、光沢フィルム10を保護することなどを目的とした保護層5を有していてもよい。
ガラス繊維織物2(ガラス繊維織物2と金属蒸着層12との界面は接着剤によって接着されている)/金属蒸着層12/樹脂フィルム11がこの順に積層された積層構成;
ガラス繊維織物2(ガラス繊維織物2と金属蒸着層12との界面は接着剤によって接着されている)/金属蒸着層12/樹脂フィルム11/保護層5がこの順に積層された積層構成;
ガラス繊維織物2/樹脂フィルム11/金属蒸着層12がこの順に積層された積層構成;
ガラス繊維織物2/樹脂フィルム11/金属蒸着層12/保護層5がこの順に積層された積層構成;
ガラス繊維織物2(少なくとも一部が接着層3中に含まれている)/接着層3/金属蒸着層12/樹脂フィルム11がこの順に積層された積層構成;
ガラス繊維織物2(少なくとも一部が接着層3中に含まれている)/接着層3/金属蒸着層12/樹脂フィルム11/保護層5がこの順に積層された積層構成;
ガラス繊維織物2(少なくとも一部が接着層3中に含まれている)/接着層3/樹脂フィルム11/金属蒸着層12がこの順に積層された積層構成;
ガラス繊維織物2(少なくとも一部が接着層3中に含まれている)/接着層3/樹脂フィルム11/金属蒸着層12/保護層5がこの順に積層された積層構成;
ガラス繊維織物2(少なくとも一部が接着層3中に含まれている)/接着層3/合成樹脂層4/樹脂フィルム11/金属蒸着層12がこの順に積層された積層構成;
ガラス繊維織物2(少なくとも一部が接着層3中に含まれている)/接着層3/合成樹脂層4/樹脂フィルム11/金属蒸着層12/保護層5がこの順に積層された積層構成;
合成樹脂層4/ガラス繊維織物2(少なくとも一部が接着層3中に含まれている)/接着層3/樹脂フィルム11/金属蒸着層12がこの順に積層された積層構成;
合成樹脂層4/ガラス繊維織物2(少なくとも一部が接着層3中に含まれている)/接着層3/樹脂フィルム11/金属蒸着層12/保護層5がこの順に積層された積層構成;
合成樹脂層4/ガラス繊維織物2(少なくとも一部が接着層3中に含まれている)/接着層3/合成樹脂層4/樹脂フィルム11/金属蒸着層12がこの順に積層された積層構成;
合成樹脂層4/ガラス繊維織物2(少なくとも一部が接着層3中に含まれている)/接着層3/合成樹脂層4/樹脂フィルム11/金属蒸着層12/保護層5がこの順に積層された積層構成。
本発明の光沢フィルム10において、ガラス繊維織物2は、光沢フィルム10の不燃性の向上に寄与する。
アッベ数=(波長589nmの屈折率-1)/分散値 (I)
A:ガラス繊維織物の質量(g/m2)
B:ガラス繊維織物を構成するガラス材料の比重(g/m3)
C:ガラス繊維織物の厚み(m)
本発明の光沢フィルム10において、金属蒸着樹脂フィルム1は、少なくとも、金属蒸着層12と樹脂フィルム11とを備えている。金属蒸着樹脂フィルム1としては、樹脂フィルム11の上に金属蒸着層12が積層された公知の金属蒸着樹脂フィルムを使用することができる。
JIS Z 8741-1997の規定に準拠し、光沢計(例えば、株式会社堀場製作所製の高光沢グロスチェッカIG-410)をサンプル表面に押してて、測定レンジを1000として測定を行う。
接着層3は、本発明の光沢フィルム10にガラス繊維織物2を好適に接着させておくために、必要に応じて設けられる層である。すなわち、図3~7に示すように、ガラス繊維織物2と、金属蒸着樹脂フィルム1とは、接着層3を介して積層されていることが好ましい。なお、図5,7に示すように、ガラス繊維織物2と金属蒸着樹脂フィルム1とを接着層3を介して積層する場合にも、ガラス繊維織物2と金属蒸着樹脂フィルム1の間には、合成樹脂層4などの他の層をさらに積層してもよい。
本発明の光沢フィルム10は、機械的強度を高めて反りなどを抑制する観点から、少なくとも1層の合成樹脂層4をさらに備えていてもよい。合成樹脂層4は、ガラス繊維織物2と金属蒸着樹脂フィルム1との間や、ガラス繊維織物2の金属蒸着樹脂フィルム1側とは反対側に好適に設けることができる。
本発明の光沢フィルム10は、必要に応じて、ガラス繊維織物2、金属蒸着樹脂フィルム1、接着層3、合成樹脂層4とは異なる、他の層を有していてもよい。他の層としては、例えば、金属蒸着樹脂フィルム1の表面を保護する保護層5(図示を省略する)などが挙げられる。
本発明の光沢フィルム10は、JIS Z 8741-1997の規定に準拠して測定した60度鏡面光沢度が、400以上であることが好ましく、450以上であることがより好ましい。なお、当該60度鏡面光沢度の上限は、例えば1000以下である。本発明の光沢フィルム10は、金属蒸着層12に基づく高い光沢性を備えており、当該60度鏡面光沢度は、例えば特許文献1に開示されたようなメラミン化粧板が備える鏡面光沢度とは比較にならない程高い光沢性である。本発明の光沢フィルム10の当該60度鏡面光沢度の測定方法は、前述した金属蒸着樹脂フィルム1の60度鏡面光沢度の測定方法において、測定対象を光沢フィルム10としたこと以外は、同様にして測定される。なお、光沢フィルム10の当該60度鏡面光沢度の測定においては、金属蒸着樹脂フィルム1側について、測定を行う。
本発明の光沢フィルム10の製造方法としては、ガラス繊維織物2と金属蒸着樹脂フィルム1とが積層されれば、特に制限されない。例えば、接着層3を設ける場合であれば、接着層3を介してガラス繊維織物2と金属蒸着樹脂フィルム1とを好適に積層することができる。本発明の光沢フィルム10の製造方法の具体例としては、次のような製造方法が挙げられる。
本発明の光沢フィルム10は、高い光沢性及び不燃性を備えることから、建築材料、例えば、膜天井等の膜材料、不燃ミラーとして用いるのに好適である。
まず、工程フィルムとして厚さ0.05mmのポリエチレンテレフタレートフィルムを2枚準備し、内1枚の上に、表1に記載の量(g/m2)の50質量%の量の硬化性樹脂組成物を塗布した。次に、硬化性樹脂組成物の上に、前述のガラス繊維織物2を載せ、1分間静置してガラス繊維織物2の隙間に上記の硬化性樹脂組成物を含浸させた。この時、ガラス繊維織物2を下部に押し込んだ。次いで、もう1枚の工程フィルムを載せ、この上からローラで加圧した。その後、工程フィルムごと、硬化性樹脂組成物に光照射(光照射条件:積算光量200mJ/cm2)して硬化性樹脂組成物を硬化させ、接着層3(半分)中に含まれたガラス繊維織物1枚を含むフィルム(フィルムA)を作製した。
まず、工程フィルムとして厚さ0.05mmのポリエチレンテレフタレートフィルムを2枚準備し、内1枚の上に、表1に記載の量(g/m2)の50質量%の量の硬化性樹脂組成物を塗布した。次に、硬化性樹脂組成物の上に、前述のガラス繊維織物2を載せ、1分間静置してガラス繊維織物2の隙間に上記の硬化性樹脂組成物を含浸させた。この時、ガラス繊維織物2を下部に押し込んだ。次いで、もう1枚の工程フィルムを載せ、この上からローラで加圧した。その後、工程フィルムごと、硬化性樹脂組成物に光照射(光照射条件:積算光量200mJ/cm2)して硬化性樹脂組成物を硬化させ、接着層3(半分)中に含まれたガラス繊維織物1枚を含むフィルム(フィルムA)を作製した。
接着層3及び金属蒸着樹脂フィルム1が予め積層された市販のフィルムとして、ニチモウ株式会社製の高反射ミラーフィルム(粘着剤(接着層3)/アルミニウム蒸着層(金属蒸着層12)/ポリエチレンテレフタレートフィルム(樹脂フィルム11)/耐久コート層(保護層5)の積層体、金属蒸着樹脂フィルム1の厚さ70μm)を用意した。耐久コート層(保護層5)はアクリル樹脂によって構成されている。
金属蒸着樹脂フィルム及び光沢フィルムの60度鏡面光沢度は、それぞれ、前述した方法により測定した。なお、金属蒸着樹脂フィルムの60度鏡面光沢度については、それぞれ、金属蒸着樹脂フィルムとして用いた市販のフィルムについて測定を行った。すなわち、実施例1では前述のニチモウ株式会社製のRタイプ、実施例2では前述のニチモウ株式会社製のNタイプ、実施例3では前述のニチモウ株式会社製の高反射ミラーフィルムについて60度鏡面光沢度を測定して、金属蒸着樹脂フィルムの60度鏡面光沢度として表1に示した。
前述した方法により測定した。
光沢フィルムの不燃性は、一般財団法人建材試験センターの「防耐火性能試験・評価業務方法書」(平成26年3月1日変更版)における4.10.2 発熱性試験・評価方法に従って、輻射電気ヒーターから光沢フィルムの表面に50kW/m2の輻射熱を照射する発熱性試験をおこなった。加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下であり、加熱開始後20分間に最高発熱速度が10秒以上継続して200kw/m2を超えない場合に、不燃性に優れる(◎)と評価とした。
2 ガラス繊維織物
3 接着層
4 合成樹脂層
10 光沢フィルム
X 光沢フィルムの厚み方向
Claims (6)
- 少なくとも、ガラス繊維織物と、金属蒸着樹脂フィルム(ただし、ガラスクロスを含むものを除く)とが積層された積層体からなり、
前記金属蒸着樹脂フィルムが、少なくとも、金属蒸着層と樹脂フィルム(ただし、ウレタンエラストマー層を除く)とを備えており、
前記金属蒸着樹脂フィルムの前記金属蒸着層側が、前記ガラス繊維織物側に位置している、光沢フィルム。 - 前記ガラス繊維織物と、前記金属蒸着樹脂フィルムとが、接着層を介して積層されている、請求項1に記載の光沢フィルム。
- 前記ガラス繊維織物の少なくとも一部が、前記接着層中に含まれている、請求項2に記載の光沢フィルム。
- 前記ガラス繊維織物と前記金属蒸着樹脂フィルムとの間、及び/又は、前記ガラス繊維織物の前記金属蒸着樹脂フィルム側とは反対側に、合成樹脂層をさらに有している、請求項1~3のいずれか1項に記載の光沢フィルム。
- 前記金属蒸着樹脂フィルム側について、JISZ8741-1997の規定に準拠して測定した60度鏡面光沢度が、400以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の光沢フィルム。
- 前記光沢フィルムの厚みが、250μm以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の光沢フィルム。
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アルミ蒸着ハーデンフィルム(ONYフィルム),製品情報,日本,東洋紡株式会社パッケージング事業総括部,2010年03月10日,http://www.toyobo.cn/seihin/film/package/pdf/harden/N7476.pdf |
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