JP7220886B2 - コンロ - Google Patents

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JP7220886B2
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Description

本発明は、コンロに関するものである。
従来、点火操作に連動して赤外線を発することで、換気扇を作動及び作動停止させる機能を有するコンロが知られている。例えば、特許文献1に開示されるコンロでは、レバー用スライド孔14における第1火力調節レバー12のスライド範囲と第2火力調節レバー13のスライド範囲との境界部に、換気扇2を作動及び作動停止させるための信号を発信する第1赤外線発光部15が設けられている。
特開2012-247089号公報
特許文献1に開示されるコンロでは、第1操作パネル8に、第1火力調節レバー12のスライド範囲と第2火力調節レバー13のスライド範囲との両方にわたって連続するレバー用スライド孔14が形成され、このレバー用スライド孔14に対して第1赤外線発光部15を組み付ける構成となっている。このため、第1操作パネル8をコンロに組み付ける際に、スライド孔14と第1赤外線発光部15先端のカバー17との位置合わせが難しく、各部の組み付けに手間がかかることが懸念される。また、第1操作パネル8を取り外してメンテナンスする作業時に、第1操作パネル8とともに第1赤外線発光部15が取り外される場合には、第1赤外線発光部15の電気的な接続に配慮した作業が必要とされ、メンテナンス作業を行いにくい。
本発明は上述した課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、組み付け性に優れ、化粧パネルを取り外してメンテナンスする作業等も行いやすいコンロを提供することを目的とするものである。
本発明の一態様のコンロは、
ガスバーナを収容する筐体部と、
前記筐体部の前部に固定されるフロントパネルと、
前記フロントパネルの前側に装着される化粧パネルと、
赤外線を発する発光素子と、
を備えるコンロであって、
前記フロントパネルに前記発光素子を固定する固定部と、
前記化粧パネルにおいて前記発光素子の前側に固定され、前記発光素子が発した前記赤外線を前記化粧パネルの前側へと拡散させる拡散部と、
を備える。
上記一態様のコンロのように、拡散部が固定された化粧パネルを、発光素子が固定されたフロントパネルの前側に装着して各部を組み付ける構成であれば、組み付け性に優れ、化粧パネルを取り外してメンテナンスする作業等も行いやすくなる。
例えば、化粧パネル側で拡散部と発光素子とを一体的に固定する構成であると、拡散部と発光素子との位置関係を細かく調整しながら予め化粧パネル側に固定しておく必要があり、組み付け作業を行いにくい。しかも、化粧パネルを取り外した場合、発光素子も一体的に取り外されてしまうため、電線等の扱いを工夫しなければならない。
図1は、実施例1のガスコンロを概略的に示す正面図である。 図2は、実施例1のガスコンロを概略的に示す分解斜視図である。 図3は、実施例1のガスコンロと換気装置とが組み合わされたガス調理システムを概略的に例示する説明図である。 図4は、前面パネルを概略的に示す斜視図である。 図5は、ガスコンロを図1のA-A位置で切断した断面において、発光素子及び拡散部の周辺を拡大して示す断面図である。 図6は、ガスコンロを図1のB-B位置で切断した断面において、発光素子及び拡散部の周辺を拡大して示す断面図である。 図7は、実施例2のガスコンロにおける発光素子及び拡散部の周辺を拡大して示す断面図である。
ここで、本発明の望ましい一例を示す。
固定部は、発光素子に俯仰角を付けた状態で固定する構造であってもよい。発光素子に俯角を付けた状態で固定すれば、発光素子が発する赤外線の床面等での反射が促進され、その反射によって赤外線がコンロの上方に導かれやすくなる。また、発光素子に仰角を付けた状態で固定すれば、発光素子が発する赤外線が直接又はユーザ等での反射によってコンロの上方に導かれやすくなる。よって、コンロの上方に赤外線を受信する装置(例えば、赤外線を受信して動作し得る換気扇等)が存在する場合に、この装置に対して赤外線をより確実に到達させやすくなる。
フロントパネルは、左右に並んで一対設けられ、左右方向に長手状をなして火力調整レバーが左右にスライド可能に挿入されるスライド孔と、一対のスライド孔の間に設けられ、発光素子を収容する収容孔と、収容孔と一対のスライド孔の各々とを仕切る仕切り部と、を有し、固定部は、発光素子の少なくとも一部が収容孔に収容された状態で発光素子を固定する構造であってもよい。この構成によれば、発光素子が一対のスライド孔の間に配されることにより、コンロの美観維持に資することができる。しかも、収容孔とスライド孔とを仕切るように仕切り部が設けられているため、火力調整レバーをスライドさせる際には、火力調整レバーが収容孔に収容された発光素子に当たることを確実に回避することができる。このため、火力調整レバーが発光素子に当たることに起因する不具合(例えば、発光素子の損傷や予期せぬ姿勢の変化等)を抑制しうる。
仕切り部は、発光素子の少なくとも一部が収容孔に収容された状態で、発光素子から離間して位置していてもよい。この構成によれば、仮に火力調整レバーが仕切り部に当たった場合であっても、火力調整レバーからの衝撃が仕切り部を介して発光素子に伝わり難く、火力調整レバーをスライドさせる際に、発光素子の損傷や予期せぬ姿勢の変化等を招きにくくなる。また、仕切り部と発光素子との間の隙間により発光素子の組付け誤差を吸収することができ、発光素子の収容孔への組み付けが容易となる。
収容孔の上下幅は、一対のスライド孔のうち少なくとも一方のスライド孔の上下幅よりも大きいものであってもよい。この構成によれば、収容孔の上下幅がスライド孔の上下幅と同等の大きさとされる場合に比して、俯仰角をより大きく付けやすくなる。俯仰角をより大きく付けることができれば、発光素子から発せられた赤外線がコンロの上方側へと、より導かれやすくなる。
<実施例1>
以下、実施例1について、図面を参照して説明する。
図1、図2のように、ガスコンロ1(コンロ)は、ガスバーナ4,5,6、ガスバーナ4,5,6を収容するコンロ本体部1Aなどを有しており、図示しないキャビネットに組み込まれるビルトインコンロとして構成されている。
以下の説明では、ガスコンロ1において、板状に構成された天板3の板面方向のうち、短手方向を前後方向とし、前後方向と直交する方向である天板3の長手方向を左右方向とする。更に、前後方向及び左右方向と直交する方向である天板3の板厚方向を上下方向として説明する。図1では、左右方向がガスコンロ1の左右方向であり、上下方向がガスコンロ1の上下方向である。また、図2において、左斜め下方、右斜め上方、右斜め下方、左斜め上方を、それぞれ、ガスコンロ1の前方、後方、右方、左方とする。
ガスコンロ1は、システムキッチン90のカウンタトップ92(図3参照)に設けられた開口に落とし込まれて設置され、図3のような外観をなしている。
図2のように、ガスコンロ1はコンロ本体部1Aによって外殻(ケース体)が構成されており、このコンロ本体部1Aの内部にガスバーナなどの各種部品が収容された構成をなす。コンロ本体部1Aは、箱状の筐体部2と、筐体部2の上端部に固定される天板3と、筐体部2の前部に固定される前面パネル20(フロントパネル)と、前面パネル20の前側に装着される化粧パネル70と、を備える。
筐体部2は、公知の金属材料を主体として上方側が開放した箱状に構成されている。左右に一対の側壁部(図2では、一方の側壁部2Cのみを図示)を備えるとともに、これら側壁部の後端部に連結される形で後壁部(図示略)が設けられる。また、筐体部2の前面部(図示略)はフレーム状又は壁状に構成されており、これら前面部、側壁部、後壁部によって筐体部2の内部空間の前後左右を囲む構成をなし、これら前面部、側壁部、後壁部の下部には底壁部(図示略)が連結されている。筐体部2は、これらの壁部によって上部が開口した箱状形態をなしており、筐体部2の上端部には、天板3(トッププレート)が取り付けられている。
図1、図2のように、天板3は、板状に構成されると共にガスバーナを露出させるための開口部(貫通孔)が複数個形成された構成をなす。天板3は、カウンタトップ92の上側に配置される。前面パネル20は、コンロ本体部1Aの前面部を構成する板状の壁部であり、例えば、金属材料又は樹脂材料を主体として構成されている。本構成では、前面パネル20は、筐体部2とは別部材として構成され、筐体部2の前端部を覆うように筐体部2に対して固定されているが、前面パネル20と筐体部2とが一体的に構成されていてもよい。
図2のように、天板3において右手前(右端寄りかつ前端寄りの位置)にはガスバーナ(右バーナ)4、左手前(左端寄りかつ前端寄りの位置)にはガスバーナ(左バーナ)5、中央奥側にはガスバーナ(奥バーナ)6が夫々設けられている。各ガスバーナ4~6のそれぞれには、点火する為のイグナイタ(図示略)が設けられている。
筐体部2の中央付近には、グリル部8が設けられている。グリル部8は、箱状に構成されたグリル庫、グリル庫を開閉するグリル扉8B、ガスバーナとして構成されるとともにグリル庫内に配置されるグリルバーナ(図示略)、グリル扉8Bの後方側においてグリル扉8Bと一体的に設けられる受け皿、受け皿の上に載置される焼き網などを備える。天板3において後端寄りの位置には、グリル庫と連通するグリル排気口9が設けられている。
図1のように、筐体部2の前面の右寄りには2つの点火ボタン11、14が、左寄りにはもう2つの点火ボタン12、13が設けられている。点火ボタン11は、ガスバーナ4の点火及び消火を操作するために対応付けられた操作ボタンであり、点火ボタン12は、ガスバーナ5の点火及び消火を操作するために対応付けられた操作ボタンであり、点火ボタン13は、ガスバーナ6の点火及び消火を操作するために対応付けられた操作ボタンである。点火ボタン14は、グリル部8のガスバーナ(グリルバーナ)の点火及び消火を操作するための操作ボタンである。各点火ボタン11~14は、前面パネル20の前面よりも前方へ突出して設けられ、筐体部2の内部に設けられた図示しない制御回路と接続されており、使用者が押し込み操作すると、制御回路による制御により、その操作されたボタンに対応するガスバーナの点火又は消火が行われるようになっている。
レバー16A,16B,16C,16Dはそれぞれ、対応するガスバーナ4~6又はグリル部8のグリルバーナにおける火力を調整するための火力調整レバーである。点火ボタン12,13の下側には、ガスコンロ1に電力を供給するための電池を収容する電池ボックス18が設けられている。点火ボタン11,14の下側には、各コンロによる調理の加熱温度、加熱時間等を設定するための操作パネルを前後方向に出退可能に保持する操作ユニット19が設けられている。
このガスコンロ1は、図3のように、換気扇106を備えた換気装置100と組み合わされてガス調理システムを構成する。ガスコンロ1は、換気扇連動機能を有し、点火ボタン11~14の操作に連動して換気扇106の駆動信号及び停止信号を発信する通信部94を備えている。
通信部94は、赤外線を発する赤外線LEDなどの公知の発光素子を含んで構成され、発光素子のオンオフ動作によって赤外線信号を送信し得る構成となる。通信部94は、筐体部2の内部に設けられた制御回路からの指令に基づいて、赤外線信号を換気装置100に向けて発信する。通信部94と換気装置100との間の通信方式は、発光素子から発せられる赤外光をユーザPに当て、ユーザPから反射する光を換気装置100の受信部102が受信する方式であってもよく、発光素子から発せられる赤外光が床などに当たり、床などから反射する光を換気装置100の受信部102が受信する方式であってもよい。
なお、通信相手となる換気装置100は、換気扇106を有する公知のレンジフードとして構成されている。換気装置100は、受信部102で受信した駆動信号に基づき換気扇106を駆動し、受信部102で受信した停止信号に基づき換気扇106を駆動停止する構成となっている。
次に、通信部94(赤外線発光部)を構成する発光素子40と拡散部50を固定するための構成について説明する。なお、以下の説明では、図1に示す筐体部2の前面の右寄りに設けられた、点火ボタン11,14の操作に連動して換気扇106の駆動信号及び停止信号を発信する通信部94を例として説明する。
図5及び図6に示すように、ガスコンロ1は、前面パネル20に発光素子40を固定する固定部30と、化粧パネル70において発光素子40の前側に固定され、発光素子40が発した赤外線を化粧パネル70の前側へと拡散させる拡散部50と、を備える。つまり、通信部94は、ガスコンロ1において発光素子40と拡散部50が一の部材に対して一体的に固定される構造ではなく、発光素子40と拡散部50がそれぞれ前面パネル20と化粧パネル70に固定される構造となっている。
発光素子40は、例えば砲弾型の赤外線LEDとされ、中心軸とほぼ一致する光軸L(図6参照)を有した構成となっている。発光素子40において、信号光の拡がり(光芒)の中心軸を光軸Lとしている。本実施例1では、軸状の発光素子40を用いていて、軸方向が光軸方向となっている。発光素子40は、赤外線を出射する出射面40A側とは反対側に設けられたホルダー41に保持されている。ホルダー41は、発光素子40と同軸の略角柱状をなし、後述する収容孔23に装着される構成となっている。このホルダー41は、上下にそれぞれ突出して収容孔23の内面に弾性変形を伴って接触する弾性片41A,41A(図6参照)と、左右に突出して収容孔23の孔縁に当接する鍔部41B,41B(図5参照)と、を有している。発光素子40は、ホルダー41から後方に引き出された電線43を介して筐体部2内部の制御回路に電気的に接続されている。
図4及び図5に示すように、前面パネル20は、一対のスライド孔21A,21Dと、収容孔23と、収容孔23と一対のスライド孔21A,21Dの各々とを仕切る仕切り部26とを有している。スライド孔21A,21Dは、左右に並んで一対設けられ、左右方向に長手状をなして火力調整レバー16A,16Dが左右にスライド可能に挿入されるものとされる。火力調整レバー16A,16Dは、それぞれ燃料供給装置80(図2参照)に組み付けられ、左右に操作することにより燃料供給装置80のガス供給路の開度を変化させる構成となっている。なお、火力調整レバー16A,16Dの操作(左右方向の変位)に応じてガス供給路の開度を変化させる構造は、公知の様々な構造を採用することができる。以下、一対のスライド孔21A,21Dのうち、右側に位置するものをスライド孔21Aと称し、左側に位置するものをスライド孔21Dと称する。
図4及び図5に示すように、スライド孔21Aは、火力調整レバー16Aの可動域に亘って形成されている。スライド孔21Dは、火力調整レバー16Dの可動域に亘って形成されている。スライド孔21Dは、スライド孔21Aより大きい幅寸法を有し、グリル部8の上下のバーナごとに上下に分割された火力調整レバー16Dが一括して挿入される構成となっている。具体的には、上下方向において、スライド孔21Aの上縁とスライド孔21Dの上縁の位置が同等であり、スライド孔21Aの下縁よりスライド孔21Dの下縁の方が下方に位置している。これらスライド孔21A,21Dと連通する形で、化粧パネル70には火力調整レバー16A,16Dが挿入される化粧パネル側スライド孔71A,71Dが形成されている。
図4に示すように、収容孔23は、発光素子40を収容するものとされ、一対のスライド孔21A,21Dの間に設けられている。このような配置構成により、ガスコンロ1の外観において、通信部94(拡散部50)が化粧パネル側スライド孔71A,71Dの境界に収まり、全体として調和のとれたすっきりとしたデザインとなっている。収容孔23は、前面パネル20を前後に貫通する形で、一対のスライド孔21A,21Dの間において一対のスライド孔21A,21Dから独立した内部空間を有している。収容孔23は、正面視矩形状をなし、左右幅に比して上下幅が大きい構成となっている。この収容孔23の上下幅は、発光素子40に所定の俯角を付けて収容できるように、発光素子40の径より大きく設定されている。収容孔23の上下幅は、一対のスライド孔21A,21Dのうちスライド孔21Aの上下幅よりも大きいものとされている。具体的には、上下方向において、収容孔23の下縁とスライド孔21Aの下縁の位置が同等であり、収容孔23の上縁がスライド孔21Aの上縁より上方に位置している。収容孔23の内周面には、前方に向かうにつれて下降する面を有する溝24(図6参照)が形成されている。
図4に示すように、仕切り部26,26は、上下方向かつ前後方向に沿う形で設けられた壁状をなし、互いに対向する形で収容孔23の内面における左側の面及び左側の面を構成する。また、仕切り部26,26は、一対のスライド孔21A,21Dの内面における収容孔23側の面をそれぞれ構成する。仕切り部26,26は、挿入された火力調整レバー16A,16Dが収容孔23側に向けて過度にスライドすることを規制する規制部としての機能も有している。
図5及び図6に示すように、固定部30は、前面パネル20に対して発光素子40を固定するための構造を有している。本実施例1では、固定部30は、発光素子40を保持するホルダー41が収容孔23に嵌ってホルダー41の位置が収容孔23に対して規定されることにより、発光素子40を固定する構造となっている。固定部30は、発光素子40の少なくとも一部が収容孔23に収容された状態で発光素子40を固定する構造である。なお、固定部30が前面パネル20に対して発光素子40を固定する構造はこれに限られず、例えば、固定部は発光素子40が実装された回路基板を前面パネル20に対して組み付けることにより、発光素子40を固定する構造等であってもよい。
図6に示すように、固定部30は、発光素子40に俯仰角を付けた状態で固定する構造である。言い換えれば、固定部30は、発光素子40の光軸Lが水平方向に対して傾いた状態で固定するものとされる。発光素子40をこのような姿勢とすることにより、発光素子40から出射された赤外線を水平方向に対して斜め下方又は上方に向けて進行させることができる。具体的には、発光素子40は、ホルダー41が収容孔23の溝24に嵌まり合うことにより、収容孔23内において光軸Lが傾いた姿勢に保持されている。本実施例1では、固定部30は、発光素子40に俯角を付けた状態、つまり、発光素子40の光軸L(軸方向)が前方に向けて下降するように傾いた状態で固定するものを例示する。
拡散部50は、化粧パネル70と一体的に設けられている。具体的には、化粧パネル70において、拡散部50以外を構成する板状の本体には、収容孔23から外部に通じる連通孔73が形成されており、拡散部50は、連通孔73を塞ぐようにして本体に固定されている。拡散部50は、光透過性を有する暗色の合成樹脂材料からなり、拡散部50を介して外部から発光素子40や固定部30等が視認されにくい構成となっている。
拡散部50は、正面視矩形の平板状をなし、発光素子40の前側において発光素子40から離間した位置に固定されている。拡散部50は、後面における発光素子40の出射面40Aと対向する位置に左右に延びる形の突部51を有している。拡散部50は、発光素子40から発せられた赤外線の一部を、突部51の表面で屈折させて、上下方向に拡散しつつ透過するものとされる。
続いて、筐体部2に対する前面パネル20と化粧パネル70の組み付け手順の一例について説明する。
まず、作業者は、前面パネル20の後方から、ホルダー41に保持された発光素子40を収容孔23に挿入する。ホルダー41が収容孔23に挿入されると、弾性片41A,41Aが弾性変形を伴って収容孔23内に接触するとともに鍔部41B,41Bが収容孔23の孔縁に当接した状態となる。また、ホルダー41は収容孔23の溝24に嵌り合う。すると、発光素子40の姿勢及び位置が収容孔23内において規定され、発光素子40が前面パネル20に固定された状態となる。なお、発光素子40は、前面パネル20に固定される前に、筐体部2の内部の制御回路と接続されていてもよく、前面パネル20に固定された後に、制御回路と接続されてもよい。
次に、作業者は、火力調整レバー16A,16Dをスライド孔21A,21Dに挿入しつつ、前面パネル20を筐体部2における前部の所定位置に配置する。その後、所定位置に配された前面パネル20を、ネジ等の締結手段を用いて筐体部2の前部に固定する。
さらに、作業者は、火力調整レバー16A,16Dを化粧パネル側スライド孔71A,71Dに挿入しつつ、図示しない取り付け手段を介して化粧パネル70を前面パネル20の前側に装着する。この際、発光素子40が前面パネル20に固定され、拡散部50が化粧パネル70に固定されているから、作業者から見えにくい化粧パネル70の裏側で、拡散部50と発光素子40の位置を調整しながら、化粧パネル70を前面パネル20に装着するという煩雑な作業が必要とされない。以上により、筐体部2に対する各部の組み付けが完了する。
メンテナンス作業等において、化粧パネル70を前面パネル20から取り外す場合には、作業者は、上述の取り付け手段による取り付け状態を解除して、化粧パネル70を前面パネル20から前方に引き離す。すると、化粧パネル70に固定された拡散部50が発光素子40から分離されるとともに、発光素子40が固定部30により前面パネル20に固定された状態に維持される。仮に、化粧パネル70側で拡散部と発光素子とを一体的に固定する構造では、化粧パネル70の取り外しに伴って発光素子が前面パネル20から前方に引き出され、前面パネル20の裏側で制御回路と接続された発光素子の取り扱いに苦慮することとなる。一方、本実施例1では、発光素子40と制御回路の接続を維持したまま、化粧パネル70のみを前面パネル20から取り外し、メンテナンス作業を行うことができる。
次に、本構成の効果を例示する。
上述したガスコンロ1のように、拡散部50が固定された化粧パネル70を、発光素子40が固定された前面パネル20の前側に装着して各部を組み付ける構成であれば、組み付け性に優れ、化粧パネル70を取り外してメンテナンスする作業等も行いやすくなる。例えば、化粧パネル側で拡散部と発光素子とを一体的に固定する構成であると、拡散部と発光素子との位置関係を細かく調整しながら予め化粧パネル側に固定しておく必要があり、組み付け作業を行いにくい。しかも、化粧パネルを取り外した場合、発光素子も一体的に取り外されてしまうため、電線等の扱いを工夫しなければならない。
ところで、「コンロ」においては、デザインが共通で換気扇連動機能を有する仕様のものと、換気扇連動機能を有しない仕様のものを製造したいという要請がある。換気扇連動機能を有する仕様のコンロを製造する場合において、前面パネルが一対のスライド孔21A,21Dと収容孔23に相当するような一連のスライド孔を有する構成、つまり、スライド孔自体が発光素子を固定する固定部となる構成を比較例として、本実施例1の有利な効果を説明する。比較例のようなコンロでは、換気扇連動機能を有する仕様の前面パネルを、換気扇連動機能を有しない仕様のものに転用する場合、一対の火力調整レバーの可動域を仕切るための構造物となる発光素子が存在せず、コンロの美観という観点で好ましくない。このため、換気扇連動機能を有しない仕様のものでは、スライド孔における発光素子を固定する部位が閉じた前面パネルを用いる等、仕様毎に専用の前面パネルが必要となる。一方、本実施例1では、前面パネル20において、一対のスライド孔21A,21Dとは別に固定部30を設けることにより、換気扇連動機能を有する仕様のものと、有しない仕様のものとで、前面パネル20を共通化しやすくなっている。特に、本実施例1では、前面パネル20が一対のスライド孔21A,21Dと収容孔23を仕切る仕切り部26を有しているから、発光素子40を収容孔23に収容しない構成においても、仕切り部26,26が一対のスライド孔21A,21Dを仕切るための構造物となり、コンロの美観が損なわれにくい。この結果、本実施例1では、換気扇連動機能を有する仕様に用いる前面パネルを、換気扇連動機能を有しない仕様のものに転用しやすく、部品共通化によりコスト削減に寄与することができる。
固定部30は、発光素子40に俯角を付けた状態で固定する構造である。発光素子40に俯角を付けた状態で固定すれば、発光素子40が発する赤外線の床面等での反射が促進され、その反射によって赤外線がガスコンロ1の上方に導かれやすくなる。例えば、発光素子40が光軸Lを水平方向に一致させた状態で固定された構造では、発光素子40から前方に向けて進行する赤外線は、ガスコンロの前に立つユーザPや部屋の壁面で反射して、その大部分が水平方向に沿って後方に向けて進行することとなる。このような構成では、ガスコンロ1の上方に位置する換気装置100の受信部102に対して赤外線を到達させにくい。一方、本実施例1のように、俯角を付けた状態で固定する構造では、発光素子40から前方かつ下方に向けて進行する赤外線は、ガスコンロの前に立つユーザPや、部屋の床面ないし壁面で反射して、その大部分が後方かつ上方に向けて進行することとなる。よって、ガスコンロ1の上方に位置する換気装置100の受信部102に対して赤外線をより確実に到達させやすくなる。
上述の構成によれば、発光素子40が一対のスライド孔21A,21Dの間に配されることにより、ガスコンロ1の美観維持に資することができる。しかも、収容孔23とスライド孔21A,21Dとを仕切るように仕切り部26が設けられているため、火力調整レバー16A,16Dをスライドさせる際には、火力調整レバー16A,16Dが収容孔23に収容された発光素子40に当たることを確実に回避することができる。このため、火力調整レバー16A,16Dが発光素子40に当たることに起因する不具合(例えば、発光素子40の損傷や予期せぬ姿勢の変化等)を抑制しうる。
収容孔23の上下幅は、スライド孔21の上下幅よりも大きいものとされている。この構成によれば、収容孔23の上下幅がスライド孔21の上下幅と同等の大きさとされる場合に比して、俯角をより大きく付けやすくなる。俯角をより大きく付けることができれば、発光素子40から発せられた赤外線がガスコンロ1の上方側へと、より導かれやすくなる。
<実施例2>
次に、図7等を参照し、実施例2に係るガスコンロ201について説明する。実施例2で示すガスコンロ201は、通信部294における仕切り部226と発光素子240の配置構成が実施例1の通信部94における仕切り部26と発光素子40の配置構成と異なるだけであり、それ以外は、実施例1のガスコンロ1と同様である。よって、図7で示す実施例2のガスコンロ201において実施例1のガスコンロ1と同様の部分については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
仕切り部226,226は、発光素子240の少なくとも一部が収容孔23に収容された状態で、発光素子240から離間して位置している。具体的には、収容孔23は、左右幅が発光素子240の径より大きく、左右に隙間を有して発光素子240を収容可能となっている。また、収容孔23は、上下幅も発光素子240の径より大きくなっており、全周に亘って発光素子240との間に隙間を有して発光素子240を収容可能となっている。なお、仕切り部226は、発光素子240と接触しない点を除いて、実施例1の仕切り部26と同様の構成とされており、その説明を省略する。
仕切り部226と発光素子240の配置構成の構成によれば、仮に火力調整レバー16A,16Dが仕切り部226,226に当たった場合であっても、火力調整レバー16A,16Dからの衝撃が仕切り部226,226を介して発光素子240に伝わり難く、火力調整レバー16A,16Dをスライドさせる際に、発光素子240の損傷や予期せぬ姿勢の変化等を招きにくくなる。また、仕切り部226と発光素子240との間の隙間により発光素子240の組付け誤差を吸収することができ、発光素子240の収容孔23への組み付けが容易となる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。
上述した実施例では、固定部30が発光素子40に俯角を付けた状態で固定する構造を例示したが、固定部は、発光素子に俯角を付けた状態で固定する構造であってもよい。発光素子に仰角を付けた状態で固定すれば、発光素子が発する赤外線が直接又はユーザP等での反射によってガスコンロ1の上方に導かれやすくなる。また、それ以外にも、固定部が発光素子を固定する姿勢等は適宜変更可能である。
上述した実施例以外にも、固定部が前面パネルに発光素子を固定する位置、固定に係る具体的な構造等は適宜変更可能である。また、上述した実施例以外にも、発光素子が収容孔に収容される姿勢、収容孔の寸法等は適宜変更可能である。
上述した実施例のガスコンロ1,201はビルトインコンロであるが、テーブルコンロ等であってもよい。
1,201…ガスコンロ(コンロ)
2…筐体部
4,5,6…ガスバーナ
20…前面パネル(フロントパネル)
21A…スライド孔(一方のスライド孔)
21D…スライド孔
23…収容孔
26,226…仕切り部
30…固定部
40,240…発光素子
50…拡散部
70…化粧パネル

Claims (4)

  1. ガスバーナを収容する筐体部と、
    前記筐体部の前部に固定されるフロントパネルと、
    前記フロントパネルの前側に装着される化粧パネルと、
    赤外線を発する発光素子と、
    を備えるコンロであって、
    前記フロントパネルに前記発光素子を固定する固定部と、
    前記化粧パネルにおいて前記発光素子の前側に固定され、前記発光素子が発した前記赤外線を前記化粧パネルの前側へと拡散させる拡散部と、
    を備え
    前記フロントパネルは、
    左右に並んで一対設けられ、左右方向に長手状をなして火力調整レバーが左右にスライド可能に挿入されるスライド孔と、
    前記一対のスライド孔の間に設けられ、前記発光素子を収容する収容孔と、
    前記収容孔と前記一対のスライド孔の各々とを仕切る仕切り部と、
    を有し、
    前記固定部は、前記発光素子の少なくとも一部が前記収容孔に収容された状態で前記発光素子を固定する構造であり、
    前記化粧パネルは、前記火力調整レバーが挿入される化粧パネル側スライド孔が一対形成され、一対の前記化粧パネル側スライド孔の間に前記収容孔から通じる連通孔が設けられ、
    前記拡散部は、前記連通孔を塞ぐように固定されている
    コンロ。
  2. 前記固定部は、前記発光素子に俯仰角を付けた状態で固定する構造である請求項1に記載のコンロ。
  3. 前記仕切り部は、前記発光素子の少なくとも一部が前記収容孔に収容された状態で、前記発光素子から離間して位置している請求項1又は請求項2に記載のコンロ。
  4. 前記収容孔の上下幅は、前記一対のスライド孔のうち少なくとも一方のスライド孔の上下幅よりも大きいものとされている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンロ。
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