JP7219014B2 - 運動案内装置及び運動案内装置のシール装置 - Google Patents

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本発明は、レールに沿ってキャリッジが相対移動する運動案内装置、及びこの運動案内装置に用いられる運動案内装置のシール装置に関する。
レールに沿ってキャリッジが相対移動する運動案内装置が知られている。運動案内装置は、テーブル等の可動体の直線運動及び/又は曲線運動を案内するのに用いられる。キャリッジには、テーブル等の可動体が取り付けられる。
キャリッジには、ガイドローラタイプのキャリッジと転動体循環タイプのキャリッジとがある。ガイドローラタイプのキャリッジは、キャリッジにローラを回転可能に取り付け、ローラがレール上を転がるようにしたものである。転動体循環タイプのキャリッジは、キャリッジに循環路を形成し、循環路にキャリッジとレールとの間を転がる多数の転動体を配置したものである。
キャリッジの相対移動方向の端部には、通常シール装置が取り付けられる。シール装置は、キャリッジの外部の塵芥等がキャリッジの内部に入るのを防止し、かつキャリッジの内部の潤滑剤が外部に漏れるのを防止する。一般的な通常のシール装置は、レールの外面の輪郭に合わせた内側形状を有する薄板状に形成されて、レールの外面に接触する。
また、別のシール装置として、特許文献1には、キャリッジの相対移動方向の端部に支持部材を取り付け、支持部材の内側の切り欠き内にシール部材を設け、ばねによってシール部材をレールに付勢するシール装置が開示されている。特許文献1のシール装置において、シール部材は、合計3つのシール部材、すなわちレールの上面に接触する上面シール部材と、レールの左右一対の側面に接触する一対の側面シール部材と、を備える。ばねもシール部材の個数に合わせて合計3つ設けられていて、各ばねが各シール部材をレールの外面に弾性的に付勢する。
特開平5-172139号公報
レールには、直線部と曲線部を含むレールがある。直線部と曲線部を有するレールに沿ってキャリッジが相対移動する場合、キャリッジが直線部に位置するときと曲線部に位置するときとで、シール装置が取り付けられるキャリッジの相対移動方向の端部からレールまでの距離が変化する。
従来の一般的なシール装置、すなわちレールの外面に接触するようにレールの外面の輪郭に合わせた内側形状を有する薄板状のシール装置にあっては、キャリッジの相対移動方向の端部からレールまでの距離が変化すると、シール装置とレールとの間に隙間が発生して、防塵及び潤滑剤の密封の機能を果たせなくなるという課題がある。
特許文献1に記載のシール装置にあっては、シール部材がレールの上面に接触する上面シール部材とレールの左右一対の側面に接触する一対の側面シール部材とに分割されていて、各ばねが各シール部材をレールに弾性的に付勢するので、レールが曲線部を有していても、シール部材とレールとの間に隙間が発生するのを防止することができる。しかし、ばね及びシール部材を複数必要とするので、シール装置の構造が複雑であり、またシール部材をレールに付勢する弾性力(締め代のあるシール部材の場合は、シール部材の締めしろ)を安定させることができないという課題がある。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたもので、レールが曲線部を有していても、防塵及び潤滑剤の密封が可能な運動案内装置及び運動案内装置のシール装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、少なくとも一部に曲線部を有するレールと、前記レールに沿って相対移動可能なキャリッジと、前記キャリッジの相対移動方向の端部に取り付けられる支持部材と、前記支持部材に移動可能に支持されるシール部材と、を備え、前記シール部材は、前記レールの前記曲線部の湾曲の外側に接触する第1接触部と、前記レールの前記曲線部の湾曲の内側に接触し、前記第1接触部と一体の第2接触部と、を有し、前記シール部材がケースに移動不可能に収容され、前記支持部材には、前記ケースが入り、前記ケースの移動を許容する凹部が形成され、前記支持部材には、前記凹部を塞ぐ蓋部材が取り付けられ、前記レールの湾曲に倣って前記シール部材が前記支持部材に対して移動する運動案内装置である。
本発明の他の態様は、少なくとも一部に曲線部を有するレールに沿ってキャリッジが相対移動可能な運動案内装置におけるシール装置であって、前記キャリッジの相対移動方向の端部に取り付けられる支持部材と、前記支持部材に移動可能に支持されるシール部材と、を備え、前記シール部材は、前記レールの前記曲線部の湾曲の外側に接触する第1接触部と、前記レールの前記曲線部の湾曲の内側に接触し、前記第1接触部と一体の第2接触部と、を有し、前記シール部材がケースに移動不可能に収容され、前記支持部材には、前記ケースが入り、前記ケースの移動を許容する凹部が形成され、前記支持部材には、前記凹部を塞ぐ蓋部材が取り付けられ、前記レールの湾曲に倣って前記シール部材が前記支持部材に対して移動する運動案内装置のシール装置である。
本発明によれば、シール部材が、レールの曲線部の湾曲の外側に接触する第1接触部と、レールの曲線部の湾曲の内側に接触し、第1接触部と一体の第2接触部と、を有するので、レールの湾曲に倣ってシール部材が支持部材に対して移動する。このため、レールが曲線部を有していても、防塵及び潤滑剤の密封が可能である。また、支持部材にケースが入れられた凹部を塞ぐ蓋部材を取り付けるので、シール部材をレールの長さ方向に拘束することができる。
本発明の第1の実施形態の運動案内装置の斜視図である。 本実施形態の運動案内装置の正面図である(シール装置を取り外した状態)。 本実施形態の運動案内装置のキャリッジの斜視図である(シール装置を取り外した状態)。 本実施形態のシール装置の斜視図である。 本実施形態のシール装置の分解斜視図である。 本実施形態のシール装置の分解斜視図である(支持部材の凹部にケースを入れた状態)。 本実施形態の運動案内装置の側面図である。 図7のVIII-VIII線断面図である。 本発明の第2の実施形態のシール装置の分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態のシール装置の分解斜視図である(支持部材にシール部材を嵌めた状態)。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態の運動案内装置を詳細に説明する。ただし、本発明の運動案内装置は、種々の形態で具体化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。本実施形態は、明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明の範囲を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の運動案内装置の斜視図を示す。1はレール、2はキャリッジである。なお、以下においては、説明の便宜上、レールの直線部を水平面に配置し、レール1を長手方向から見たときの方向、すなわち図1の上下、左右及び前後の方向を用いて運動案内装置の構成を説明する。もちろん、運動案内装置の配置はこれに限られるものではない。
レール1は、前後方向に延びる直線部1aと、直線部1aの長さ方向の一端部に接続される曲線部1bと、を備える。曲線部1bは、レール1の直線部1aの長さ方向及び幅方向に直交する方向(すなわち図1の下方向)に湾曲する。曲線部1bの上面が湾曲の外側であり、曲線部1bの下面が湾曲の内側である。レール1は、直線部1aと曲線部1bとで長さ方向に直角な断面形状が略同一であり、薄板状である。レール1には、軌道台に取り付けるための通し穴1cが長手方向に間隔を空けて形成される。
図2に示すように、長手方向視において、レール1は中心線Cに関して左右対称である。レール1は、幅方向の中央部6aと、中央部6aの幅方向の両端に設けられ、中央部6aに対して傾斜する一対の第1傾斜部6bと、一対の第1傾斜部6bの幅方向の両端に設けられ、中央部6a及び一対の第1傾斜部6bに対して傾斜する一対の第2傾斜部6cと、を備える。
キャリッジ2は、正面視において略倒コ字状である。キャリッジ2は、キャリッジ2の中心線Cに関して左右対称であり、レール1の上面に対向する中央部2aと、中央部2aの左右両端から垂下する一対の袖部2bと、を備える。中央部2aの上面、袖部2bの側面には、キャリッジ2に可動体を取り付けるための取付け穴5が形成される(図1参照)。キャリッジ2には、第1ないし第4のローラ3a~3dが回転可能に取り付けられる。第2ローラ3b及び第3ローラ3cがレール1の上面に配置され、レール1の一対の第1傾斜部6bに接触する。第1ローラ3a及び第4ローラ3dがレール1の下面に配置され、一対の第2傾斜部6cに接触する。第1ローラ3a、第2ローラ3b、第3ローラ3c、及び第4ローラ3dは、キャリッジ2の中心線Cに関して左右対称に配置される。レール1に沿ってキャリッジ2が移動するとき、第1ローラないし第4ローラ3a~3dがレール1の上面及び下面を転走する。
第1ないし第4ローラ3a~3dそれぞれは、例えばカムフォロアであり、軸11と、軸11に回転可能に支持される円筒状のローラ部12と、軸11に螺合するナット13と、を備える。軸11は、キャリッジ2に形成される貫通穴に挿通される。軸11には、ねじ部が形成される。軸11は、ナット13によってキャリッジ2に取り付けられる。ローラ部12は、軸11にニードルベアリング等の転動体を介して回転可能に支持される。
図3に示すように、第1ローラないし第4のローラ3a~3dは、キャリッジ2の移動方向において、間隔を空けて複列(この実施形態では2列)で設けられる。すなわち、第1ローラないし第4ローラ3a~3dからなる1群のローラがキャリッジ2の移動方向の前後に配置される。
図1に示すように、キャリッジ2の移動方向の両端部には、ねじ等の締結部材によってシール装置7が取り付けられる。キャリッジ2の移動方向の端面には、締結部材が螺合するねじ穴8(図3参照)が形成される。第1ないし第4ローラ3a~3dとレール1との接触部分には、グリース等の潤滑剤が塗布される。シール装置7は、キャリッジ2の外部の塵芥等がキャリッジ2の内部に入るのを防止し、かつキャリッジ2の内部の潤滑剤が外部に漏れるのを防止する。
図4は、キャリッジ2から取り外したシール装置7の斜視図(キャリッジ2側から見たシール装置7の斜視図)である。シール装置7は、内部にシール部材21が入れられる支持部材22と、支持部材22に取り付けられる蓋部材23と、を備える。
図5は、シール装置7の分解斜視図である。22は支持部材、21はシール部材、24はシール部材21が収容されるケース、23は蓋部材である。以下にこれらの部材の構成を順番に説明する。
支持部材22は、正面視において略倒C字状であると共に、キャリッジ2の移動方向に一定の厚みを有する板状である。支持部材22は、例えば樹脂製又は金属製である。支持部材22は、レール1の上面に対向する上方部22aと、レール1の幅方向の両端部1e(図1参照)の下面に対向する一対の下方部22bと、上方部22aと下方部22bとを連結する中央部22cと、を備える。支持部材22には、締結部材が通る通し穴15が形成される。
支持部材22の端面には、凹部22dが形成される。凹部22dの形状は、ケース24の輪郭と相似する。凹部22dとケース24との間には、上下方向に隙間があり、左右方向に隙間が無い(すなわち凹部22dの横幅はケース24の横幅に略等しい)。凹部22dの深さは、キャリッジ2の移動方向におけるケース24の厚さに略等しい。
図6は、支持部材22の凹部22dにケース24を入れた状態のシール装置7の分解斜視図である。凹部22dとケース24との間には上下方向に隙間があるので、ケース24は支持部材22に対して上下方向に移動可能である。一方、凹部22dとケース24との間には左右方向に隙間が無いので、ケース24は支持部材22に対して左右方向に拘束される。
図5に示すように、凹部22dの底面には、溝22eが形成される。溝22eの内側形状は、レール1の輪郭と相似し、レール1との間に僅かな隙間を有するように形成される。
シール部材21は、正面視で略倒C字状であると共に、キャリッジ2の移動方向に一定の厚みを有する板状である。シール部材21は、例えばゴム製、含油ゴム製、フェルト製等である。シール部材21は、第1接触部21aと、第2接触部21bと、第1接触部21aと第2接触部21bとを連結する連結部21cと、を備える。第1接触部21aは、レール1の上面の輪郭と相補的な形状であり、レール1の上面に接触する。第2接触部21bは、レール1の両端部1eの下面の輪郭と相補的な形状であり、レール1の両端部1eの下面に接触する。連結部21cは、レール1の側面の輪郭と相補的な形状であり、レール1の側面に接触する。第1接触部21a、第2接触部21b及び連結部21cとレール1との間には、締めしろがある。
第1接触部21aと第2接触部21bとは、一体である。ここで、一体とは、第1接触部21aと第2接触部21bがレール1の湾曲に倣って同一方向に移動するように組み合わされていることを意味し、必ずしもこれらが単一の部材から構成されていなくてもよい。本実施形態では、シール部材21がケース24に収容されているので、例えばシール部材21を上下及び/又は左右に分割しても、第1接触部21aと第2接触部21bをレール1の湾曲に倣って同一方向に移動させることができる。また、後述する第2の実施形態のように、シール部材21がケース24に収容されていない場合、シール部材21を2以上の部材から構成し、これらを接着、溶着、ねじ止め等の結合手段によって結合することもできる。
ケース24は、シール部材21と同様に正面視で略倒C字状であると共に、箱状である。ケース24は、例えば樹脂製又は金属製である。ケース24は、底壁24aと、底壁24aの周縁に底壁24aに一体に形成される側壁24bと、を備える。側壁24bの内側形状は、シール部材21の外形形状に略等しい。側壁24bの高さ(キャリッジ2の移動方向の長さ)は、シール部材21の厚さに略等しい。ケース24の内側には、シール部材21がぴったりと嵌められる。ケース24の底壁24aには、溝24cが形成される。溝24cの内側形状は、レール1の輪郭と相似し、レール1との間に僅かな隙間を有するように形成される。
蓋部材23は、正面視で略倒C字状であると共に、薄板状である。蓋部材23は、例えば金属製又は樹脂製である。蓋部材23の外形形状は、支持部材22の凹部22dの外側に形成される蓋収容凹部22fに略等しい。蓋部材23には、溝23aが形成される。溝23aの内側形状は、レール1の輪郭と相似し、レール1との間に僅かな隙間を有するように形成される。
図6に示すように、支持部材22の凹部22dにシール部材21を収容するケース24を入れた後、凹部22dは蓋部材23によって塞がれる。シール装置7をキャリッジ2の端面に取り付けたとき、蓋部材23は支持部材22とキャリッジ2との間に挟まれる。
図7は運動案内装置の側面図である。図中二点鎖線はレール1の直線部1aであり、実線はレール1の曲線部1bである。図7は、直線部1aと曲線部1bとを重畳して示す。キャリッジ2がレール1の直線部1aにあるとき、キャリッジ2の上面からレール1の直線部1a(正確には直線部1aのシール部材21に接触する部分)までの距離はHsである。一方、キャリッジ2がレール1の曲線部1bにあるとき、キャリッジ2の上面からレール1の曲線部1bまでの距離はHc(Hc>Hs)である。このため、シール部材21がHc-Hs=δだけ上下方向に移動しないと、シール部材21の締めしろが増加し、又はシール部材21とレール1との間に隙間が発生することになる。
図8の断面図に示すように、本実施形態では、支持部材22とケース24との間には、上下方向に隙間S(S>δ)があり、支持部材22は上下方向にSだけ移動可能である。第1接触部21aと第2接触部21bとが一体であり、シール部材21がレール1の幅方向の両端部1e(図1参照)を上下に挟むように形成されるので、キャリッジ2がレール1の直線部1aから曲線部1bに移行するとき、レール1がキャリッジ2から下方向に離れるのに追従して、シール部材21が下方向に移動する。同様に、キャリッジ2がレール1の曲線部1bから直線部1aに移行するとき、レール1がキャリッジ2に上方向に近づくのに追従して、シール部材21が上方向に移動する。このように、レール1の湾曲に倣ってシール部材21が上下方向に移動するので、シール部材21に締めしろが増加し、又はシール部材21とレール1との間の隙間が発生するのを防止できる。
本実施形態のシール装置7によれば、さらに以下の効果を奏する。支持部材22がシール部材21を収容するケース24が上下方向に移動するのを許容すると共に、ケース24をレール1の幅方向に拘束するので、シール部材21を上下方向に円滑に移動させることができる。このため、シール部材21の接触部の略全体で締めしろを略一定にすることができる。
支持部材22がケース24が入る凹部22dを有するので、シンプルな構成で、ケース24の上下方向の移動及びケース24の左右方向の拘束を実現できる。
支持部材22にケース24が入れられた凹部22dを塞ぐ蓋部材23を取り付けるので、シール部材21をレール1の長さ方向に拘束することができる。
(第2の実施形態)
図9及び図10は、本発明の第2の実施形態のシール装置31の分解斜視図を示す。第2の実施形態の支持部材22、シール部材21、蓋部材23の構成は、第1の実施形態のシール装置7と略同一であるので、同一の符号を附してその説明を省略する。
第1の実施形態では、シール部材21を収容するケース24が設けられるのに対し、第2の実施形態では、シール部材21を収容するケース24が設けられていない。第2の実施形態では、ケース24の替わりに支持部材22の凹部22dの内側の周縁には、ゴム等の弾性体32が設けられる。シール部材21は弾性体32の内側に嵌め込まれる。シール部材21の周縁と支持部材22の凹部22dの内側の周縁との間には、枠状の弾性体32が介在する。弾性体32は弾性変形可能であり、シール部材21は上下方向及び左右方向に移動可能である。
第2の実施形態のシール装置31においても、キャリッジ2がレール1の直線部1aから曲線部1bに移行するとき、及びキャリッジ2がレール1の曲線部1bから直線部1aに移行するとき、レール1の湾曲に倣ってシール部材21が上下方向に移動する。したがって、シール部材21の締めしろが増加し、又はシール部材21とレール1との間の隙間が発生するのを防止できる。また、シール部材21が左右方向にも移動可能なので、例えばレール1がねじれていても、シール部材21の締めしろが増加し、又はシール部材21とレール1との間の隙間が発生するのを防止できる。
なお、本発明は、上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で他の実施形態に変更可能である。
例えば上記実施形態では、レールが直線部と曲線部を備えるが、レールが曲率の異なる複数の曲線部を備えることもできる。
上記実施形態では、シール部材が支持部材に対してレールの長さ方向に直交する方向に移動可能であるが、レールの曲線部の法線方向に移動可能にすることもできる。また、レールの湾曲に倣ってシール部材が移動できれば、前記直交方向や前記法線方向から傾いた方向にシール部材を移動可能にすることもできる。
上記実施形態では、キャリッジにガイドローラタイプのキャリッジを用いているが、転動体循環タイプのキャリッジを用いることもできる。
運動案内装置に、レールに対してキャリッジを駆動させるリニアモータ、シリンダ、モータ及びギヤ等の駆動装置を設けることもできる。
1…レール、1b…レールの曲線部、2…キャリッジ、3a~3d…第1ローラないし第4ローラ、7…シール装置、21…シール部材、21a…シール部材の第1接触部、21b…シール部材の第2接触部、22…支持部材、22d…ケースの凹部、23…蓋部材、24…ケース、31…シール装置、32…弾性体

Claims (3)

  1. 少なくとも一部に曲線部を有するレールと、
    前記レールに沿って相対移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジの相対移動方向の端部に取り付けられる支持部材と、
    前記支持部材に移動可能に支持されるシール部材と、を備え、
    前記シール部材は、前記レールの前記曲線部の湾曲の外側に接触する第1接触部と、前記レールの前記曲線部の湾曲の内側に接触し、前記第1接触部と一体の第2接触部と、を有し、
    前記シール部材がケースに移動不可能に収容され、
    前記支持部材には、前記ケースが入り、前記ケースの移動を許容する凹部が形成され、
    前記支持部材には、前記凹部を塞ぐ蓋部材が取り付けられ
    前記レールの湾曲に倣って前記シール部材が前記支持部材に対して移動する運動案内装置。
  2. 前記支持部材は、前記ケースが前記レールの長さ方向に略直交する方向に移動するのを許容すると共に、前記ケースを前記レールの幅方向に拘束することを特徴とする請求項1に記載の運動案内装置。
  3. 少なくとも一部に曲線部を有するレールに沿ってキャリッジが相対移動可能な運動案内装置におけるシール装置であって、
    前記キャリッジの相対移動方向の端部に取り付けられる支持部材と、
    前記支持部材に移動可能に支持されるシール部材と、を備え、
    前記シール部材は、前記レールの前記曲線部の湾曲の外側に接触する第1接触部と、前記レールの前記曲線部の湾曲の内側に接触し、前記第1接触部と一体の第2接触部と、を有し、
    前記シール部材がケースに移動不可能に収容され、
    前記支持部材には、前記ケースが入り、前記ケースの移動を許容する凹部が形成され、
    前記支持部材には、前記凹部を塞ぐ蓋部材が取り付けられ
    前記レールの湾曲に倣って前記シール部材が前記支持部材に対して移動する運動案内装置のシール装置。
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